JPH10285703A - 電気車両用集電舟体 - Google Patents
電気車両用集電舟体Info
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- JPH10285703A JPH10285703A JP9080435A JP8043597A JPH10285703A JP H10285703 A JPH10285703 A JP H10285703A JP 9080435 A JP9080435 A JP 9080435A JP 8043597 A JP8043597 A JP 8043597A JP H10285703 A JPH10285703 A JP H10285703A
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- electric vehicle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 極めて寿命の長い電気車両用集電舟体を提供
する。 【解決手段】 金属製集電舟の表面に耐アーク用保護カ
バーを取り付けてなる電気車両用集電舟体において、前
記耐アーク用保護カバーとして炭素繊維強化炭素複合材
製カバーを採用した。
する。 【解決手段】 金属製集電舟の表面に耐アーク用保護カ
バーを取り付けてなる電気車両用集電舟体において、前
記耐アーク用保護カバーとして炭素繊維強化炭素複合材
製カバーを採用した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、長寿命の電気車両
用集電装置、特に集電舟体に関するものである。
用集電装置、特に集電舟体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の電気車両用集電舟体に関して
は、従来、図２に示すものが知られている（特開昭６０
−１３４０１号公報）。即ち、図２はその集電舟体の断
面図であり、鉄やアルミ製の金属製の集電舟２１の表面
を耐アーク保護カバー２４で覆うと共に、この保護カバ
ー２４の上に、下方から集電舟２１及び耐アーク保護カ
バー２４を貫くボルト２７ですり板２３を固定した構造
である。そして、耐アーク保護カバー２４として、絶縁
性を有するもの、特に繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）
製のものを採用することにより、電気車両走行時のアー
ク放電により発生した高温アークガス流で金属製集電舟
２１が溶損又は焼損するこを防ぎ、延命化を図ったもの
である。
は、従来、図２に示すものが知られている（特開昭６０
−１３４０１号公報）。即ち、図２はその集電舟体の断
面図であり、鉄やアルミ製の金属製の集電舟２１の表面
を耐アーク保護カバー２４で覆うと共に、この保護カバ
ー２４の上に、下方から集電舟２１及び耐アーク保護カ
バー２４を貫くボルト２７ですり板２３を固定した構造
である。そして、耐アーク保護カバー２４として、絶縁
性を有するもの、特に繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）
製のものを採用することにより、電気車両走行時のアー
ク放電により発生した高温アークガス流で金属製集電舟
２１が溶損又は焼損するこを防ぎ、延命化を図ったもの
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の特開昭
６０−１３４０１号公報開示の技術では、耐アーク保護
カバー４の耐熱性が素材の特性に起因して完全ではない
ため、このような保護カバーが全く無い集電舟体に比べ
れば寿命の面で多少の改善は認められるものの、寿命の
非常に長い電気車両用集電舟体という要請に満足に応え
るまでには至っていなかった。
６０−１３４０１号公報開示の技術では、耐アーク保護
カバー４の耐熱性が素材の特性に起因して完全ではない
ため、このような保護カバーが全く無い集電舟体に比べ
れば寿命の面で多少の改善は認められるものの、寿命の
非常に長い電気車両用集電舟体という要請に満足に応え
るまでには至っていなかった。
【０００４】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、主として極めて寿命の長い電気
車両用集電舟体を提供する点にある。
のであり、その目的は、主として極めて寿命の長い電気
車両用集電舟体を提供する点にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明のうち、請求項１記載の発明の電気車両用集電舟体
は、金属製集電舟の表面に耐アーク用保護カバーを取り
付けてなる電気車両用集電舟体において、前記耐アーク
用保護カバーが炭素繊維強化炭素複合材（Carbon Fiber
Reinforced Carbon Composite (以下「Ｃ／Ｃ材」とい
う。））製カバーであることを特徴とする。これによ
り、Ｃ／Ｃ材が有する、従来のＦＲＰ製のものよりはる
かに優れた耐熱性，耐アーク性及び高い機械的特性を十
分生かして、電気車両走行時のアーク放電により発生し
た高温アークガス流に長時間にわたって十分耐えられる
保護カバーとすることができるので、金属製集電舟の早
期溶損又は焼損を十分に防止し、著しく延命化された電
気車両用集電舟体とすることができる。
発明のうち、請求項１記載の発明の電気車両用集電舟体
は、金属製集電舟の表面に耐アーク用保護カバーを取り
付けてなる電気車両用集電舟体において、前記耐アーク
用保護カバーが炭素繊維強化炭素複合材（Carbon Fiber
Reinforced Carbon Composite (以下「Ｃ／Ｃ材」とい
う。））製カバーであることを特徴とする。これによ
り、Ｃ／Ｃ材が有する、従来のＦＲＰ製のものよりはる
かに優れた耐熱性，耐アーク性及び高い機械的特性を十
分生かして、電気車両走行時のアーク放電により発生し
た高温アークガス流に長時間にわたって十分耐えられる
保護カバーとすることができるので、金属製集電舟の早
期溶損又は焼損を十分に防止し、著しく延命化された電
気車両用集電舟体とすることができる。
【０００６】また、請求項２記載の発明の電気車両用集
電舟体は、Ｃ／Ｃ材における炭素繊維が、いわゆる（２
Ｄ）方式の配列構造を有することを特徴とする。このよ
うな（２Ｄ）Ｃ／Ｃ材を採用することにより、Ｃ／Ｃ材
としての基本的特性である優れた耐熱性，耐アーク性及
び高い機械的特性を保持しつつ、比較的大寸法の薄肉品
の製作を容易として、製作的利便性を加味することによ
り、請求項１記載の発明の効果に加えて、より経済的な
電気車両用集電舟体とすることができる。
電舟体は、Ｃ／Ｃ材における炭素繊維が、いわゆる（２
Ｄ）方式の配列構造を有することを特徴とする。このよ
うな（２Ｄ）Ｃ／Ｃ材を採用することにより、Ｃ／Ｃ材
としての基本的特性である優れた耐熱性，耐アーク性及
び高い機械的特性を保持しつつ、比較的大寸法の薄肉品
の製作を容易として、製作的利便性を加味することによ
り、請求項１記載の発明の効果に加えて、より経済的な
電気車両用集電舟体とすることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図１は、本発明に係る耐アーク
保護カバーを取り付けた電気車両用集電舟体の一例を示
す断面図である。図１において、紙面貫通方向に長尺状
のカーボン製すり板１は、その底部が長尺状の金属製の
さや２に冠着されると共に、このさや２を紙面貫通方向
に適当な間隔で配設されるボルト５及びナット７を介し
て集電舟３の頂面に取り付けられている。
を参照しつつ説明する。図１は、本発明に係る耐アーク
保護カバーを取り付けた電気車両用集電舟体の一例を示
す断面図である。図１において、紙面貫通方向に長尺状
のカーボン製すり板１は、その底部が長尺状の金属製の
さや２に冠着されると共に、このさや２を紙面貫通方向
に適当な間隔で配設されるボルト５及びナット７を介し
て集電舟３の頂面に取り付けられている。
【０００８】集電舟３の両側面側には、集電舟３の側面
３ａの下縁３ｂとさや２の側凸面２ａに当接する（２
Ｄ）Ｃ／Ｃ材製のアーク遮断板４を、集電舟３の側面３
ａ全体とさや２の側凸面２ａ全体を覆うようにボルト８
及びナット９を介して集電舟３の各側面３ａに取り付け
られている。さらに、アーク遮断板４と集電舟３の側面
３ａとの間やアーク遮断板４とさや２の側凸面２ａの周
囲との間、さらには並列するすり板１の間の、集電舟３
の頂面と側凸面２ａの表面には、シリコン樹脂等の溶損
防止剤１０が充填されている。即ち、万一アーク遮断板
４が割れる等の事故が生じても、集電舟３の側面３ａや
さや２の側凸面２ａが直ちにむき出し状態となって高温
のアークガス流による溶損事故が生じることがないよう
に、また高温ガス流によるさや２の溶損防止にも十分配
慮した構成としている。
３ａの下縁３ｂとさや２の側凸面２ａに当接する（２
Ｄ）Ｃ／Ｃ材製のアーク遮断板４を、集電舟３の側面３
ａ全体とさや２の側凸面２ａ全体を覆うようにボルト８
及びナット９を介して集電舟３の各側面３ａに取り付け
られている。さらに、アーク遮断板４と集電舟３の側面
３ａとの間やアーク遮断板４とさや２の側凸面２ａの周
囲との間、さらには並列するすり板１の間の、集電舟３
の頂面と側凸面２ａの表面には、シリコン樹脂等の溶損
防止剤１０が充填されている。即ち、万一アーク遮断板
４が割れる等の事故が生じても、集電舟３の側面３ａや
さや２の側凸面２ａが直ちにむき出し状態となって高温
のアークガス流による溶損事故が生じることがないよう
に、また高温ガス流によるさや２の溶損防止にも十分配
慮した構成としている。
【０００９】上記の構成に係る集電舟体であれば、車両
の走行時に図示されていない架線とすり板１の一時的な
離反によりアーク放電が起こり、このとき発生した高温
のアークガス流が集電舟３の側面３ａ及びさや２の側凸
面２ａに向かっても、その直前のアーク遮断板４に当た
るだけである。この場合、高温のアークガス流がアーク
遮断板４に当たっても、Ｃ／Ｃ材の熱伝導率が非常に高
いために、アークガス流による熱負荷はほとんどアーク
遮断板４で吸収することができる。
の走行時に図示されていない架線とすり板１の一時的な
離反によりアーク放電が起こり、このとき発生した高温
のアークガス流が集電舟３の側面３ａ及びさや２の側凸
面２ａに向かっても、その直前のアーク遮断板４に当た
るだけである。この場合、高温のアークガス流がアーク
遮断板４に当たっても、Ｃ／Ｃ材の熱伝導率が非常に高
いために、アークガス流による熱負荷はほとんどアーク
遮断板４で吸収することができる。
【００１０】この結果、アーク遮断板４がたとえ高温ア
ークガス流の影響を受けて赤熱することがあっても、そ
の内側の集電舟３の側面及びさや２の側凸面２ａ自体の
温度上昇は少ない。即ち、本例では、電気車両走行時の
アーク放電により発生した高温アークガス流に長時間晒
されても熱負荷を吸収し、十分耐えられる保護カバーた
るアーク遮断板４を集電舟３の側面３ａ側に配置した集
電舟体としたので、従来問題とされていた集電舟の早期
溶損又は焼損を長期間にわたって十分に防止し、集電舟
体の寿命を著しく延ばすことが可能となる。
ークガス流の影響を受けて赤熱することがあっても、そ
の内側の集電舟３の側面及びさや２の側凸面２ａ自体の
温度上昇は少ない。即ち、本例では、電気車両走行時の
アーク放電により発生した高温アークガス流に長時間晒
されても熱負荷を吸収し、十分耐えられる保護カバーた
るアーク遮断板４を集電舟３の側面３ａ側に配置した集
電舟体としたので、従来問題とされていた集電舟の早期
溶損又は焼損を長期間にわたって十分に防止し、集電舟
体の寿命を著しく延ばすことが可能となる。
【００１１】また、アーク遮断板４は、（２Ｄ）Ｃ／Ｃ
材を採用しているため、集電舟３の側面３ａ側を覆うよ
うな比較的大寸法の薄肉板の製作も容易であり、生産コ
ストの低減化を図り、耐アーク性能的に十分でありなが
らより安価な電気車両用集電舟体とすることができる。
材を採用しているため、集電舟３の側面３ａ側を覆うよ
うな比較的大寸法の薄肉板の製作も容易であり、生産コ
ストの低減化を図り、耐アーク性能的に十分でありなが
らより安価な電気車両用集電舟体とすることができる。
【００１２】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明をさ
らに具体的に説明する。 （実施例１）高強度炭素繊維を用いた６Ｋ平織りクロス
（トレカ製＃６３４３）にフェノール樹脂（住友デュレ
ス製）を４０mass体積％含浸したものを、７０℃に設定
したオーブン内で１時間熱処理し、揮発分を除去したも
のを、５００×５００ｍｍの大きさに裁断した。さら
に、この裁断片を７枚積層したものを熱圧成形機に挟
み、１６０℃の条件下で３０分保持してフェノール樹脂
を熱硬化することにより、嵩密度ｄ＝１．４の炭素繊維
強化樹脂複合材（ＣＦＲＰ）が得られた。
らに具体的に説明する。 （実施例１）高強度炭素繊維を用いた６Ｋ平織りクロス
（トレカ製＃６３４３）にフェノール樹脂（住友デュレ
ス製）を４０mass体積％含浸したものを、７０℃に設定
したオーブン内で１時間熱処理し、揮発分を除去したも
のを、５００×５００ｍｍの大きさに裁断した。さら
に、この裁断片を７枚積層したものを熱圧成形機に挟
み、１６０℃の条件下で３０分保持してフェノール樹脂
を熱硬化することにより、嵩密度ｄ＝１．４の炭素繊維
強化樹脂複合材（ＣＦＲＰ）が得られた。
【００１３】次に、このＣＦＲＰを黒鉛板に挟んで電気
炉内に設置し、窒素ガス雰囲気の下、８００℃で焼成し
た。この後、引き続いてピッチ含浸を行い、さらに焼成
を行って、ＣＦＲＰを炭素化処理した。このピッチ含浸
焼成を３回繰り返して緻密化処理を行った後、２０００
℃の高温熱処理を行ったところ、嵩密度ｄ＝１．６、引
張り強さ２２５ＭＰａ、熱伝導率３５Ｗ／(m・K)のＣ／
Ｃ材が得られた。
炉内に設置し、窒素ガス雰囲気の下、８００℃で焼成し
た。この後、引き続いてピッチ含浸を行い、さらに焼成
を行って、ＣＦＲＰを炭素化処理した。このピッチ含浸
焼成を３回繰り返して緻密化処理を行った後、２０００
℃の高温熱処理を行ったところ、嵩密度ｄ＝１．６、引
張り強さ２２５ＭＰａ、熱伝導率３５Ｗ／(m・K)のＣ／
Ｃ材が得られた。
【００１４】（実施例２）実施例１で得られたＣ／Ｃ材
を、さらに３０００℃で黒鉛化処理を行ったところ、嵩
密度ｄ＝１．７、引張り強さ１４０ＭＰａ、熱伝導率１
２０Ｗ／(m・K)のＣ／Ｃ材が得られた。
を、さらに３０００℃で黒鉛化処理を行ったところ、嵩
密度ｄ＝１．７、引張り強さ１４０ＭＰａ、熱伝導率１
２０Ｗ／(m・K)のＣ／Ｃ材が得られた。
【００１５】（比較例１）ガラス繊維を用いた平織りク
ロスにフェノール樹脂（住友デュレス製）を４０mass％
含浸したものを、実施例１に示される方法と同様な方法
で熱圧成形だけを行い、嵩密度ｄ＝２．２、引張り強さ
１００ＭＰａ、熱伝導率５Ｗ／(m・K)のガラス繊維強化
樹脂材（ＧＦＲＰ）を得た。上記の実施例１〜２で得ら
れたＣ／Ｃ材及び比較例１で得られたＧＦＲＰ材の特性
を一覧にしたものを表１に示す。
ロスにフェノール樹脂（住友デュレス製）を４０mass％
含浸したものを、実施例１に示される方法と同様な方法
で熱圧成形だけを行い、嵩密度ｄ＝２．２、引張り強さ
１００ＭＰａ、熱伝導率５Ｗ／(m・K)のガラス繊維強化
樹脂材（ＧＦＲＰ）を得た。上記の実施例１〜２で得ら
れたＣ／Ｃ材及び比較例１で得られたＧＦＲＰ材の特性
を一覧にしたものを表１に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】上記実施例１〜２及び比較例１でそれぞれ
得られたＣ／Ｃ材及びＧＦＲＰ材から８０×３５×２．
５ｍｍの小片（試験片）を製作し、この試験片を用い
て、耐アーク性試験を行った。試験は、その試験片の近
傍にてアーク溶接機の電流値を１５０Ａ（アンペア）に
設定し、アーク放電を発生させて試験片をアーク炎に５
秒間さらして、試験片の形状の変化を観察した。
得られたＣ／Ｃ材及びＧＦＲＰ材から８０×３５×２．
５ｍｍの小片（試験片）を製作し、この試験片を用い
て、耐アーク性試験を行った。試験は、その試験片の近
傍にてアーク溶接機の電流値を１５０Ａ（アンペア）に
設定し、アーク放電を発生させて試験片をアーク炎に５
秒間さらして、試験片の形状の変化を観察した。
【００１８】上記試験の結果、比較例１の場合は、アー
ク炎に曝された部分は、その高温のアーク炎によりガラ
ス繊維は溶け出し、結合剤は燃えて燃損した。燃損した
部分の組織は完全に崩壊していた。一方、実施例１及び
実施例２共に、アーク放電中においても、アーク炎に曝
された部分が赤熱化する以外、形状に何の変化も見られ
なかった。冷却後の観察でも、若干の放電痕は認められ
たものの、熱的な損傷はほとんどなく、健全であった。
ク炎に曝された部分は、その高温のアーク炎によりガラ
ス繊維は溶け出し、結合剤は燃えて燃損した。燃損した
部分の組織は完全に崩壊していた。一方、実施例１及び
実施例２共に、アーク放電中においても、アーク炎に曝
された部分が赤熱化する以外、形状に何の変化も見られ
なかった。冷却後の観察でも、若干の放電痕は認められ
たものの、熱的な損傷はほとんどなく、健全であった。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１記載の発明の電気車両用集電舟体は、金属製集電舟
の表面に耐アーク用保護カバーを取り付けてなる電気車
両用集電舟体において、耐アーク用保護カバーをＣ／Ｃ
材製カバーとしたものである。従って、Ｃ／Ｃ材が有す
る、従来のＦＲＰ製のものよりはるかに優れた耐熱性，
耐アーク性及び高い機械的特性を十分生かして、電気車
両走行時に発生するアーク放電の高熱に長時間にわたっ
て十分耐えられる保護カバーとすることができ、金属製
集電舟の早期溶損又は焼損を完全に防止し、著しく延命
化された電気車両用集電舟体とすることができる。
項１記載の発明の電気車両用集電舟体は、金属製集電舟
の表面に耐アーク用保護カバーを取り付けてなる電気車
両用集電舟体において、耐アーク用保護カバーをＣ／Ｃ
材製カバーとしたものである。従って、Ｃ／Ｃ材が有す
る、従来のＦＲＰ製のものよりはるかに優れた耐熱性，
耐アーク性及び高い機械的特性を十分生かして、電気車
両走行時に発生するアーク放電の高熱に長時間にわたっ
て十分耐えられる保護カバーとすることができ、金属製
集電舟の早期溶損又は焼損を完全に防止し、著しく延命
化された電気車両用集電舟体とすることができる。
【００２０】また、請求項２記載の発明の電気車両用集
電舟体は、Ｃ／Ｃ材としていわゆる（２Ｄ）方式による
ものを採用したものである。従って、Ｃ／Ｃ材としての
基本的特性である優れた耐熱性，耐アーク性及び高い機
械的特性を保持しつつ、大型薄肉品の製作が容易し得る
ので、請求項１記載の発明の効果に加えて、より経済的
な電気車両用集電舟体とすることができる。
電舟体は、Ｃ／Ｃ材としていわゆる（２Ｄ）方式による
ものを採用したものである。従って、Ｃ／Ｃ材としての
基本的特性である優れた耐熱性，耐アーク性及び高い機
械的特性を保持しつつ、大型薄肉品の製作が容易し得る
ので、請求項１記載の発明の効果に加えて、より経済的
な電気車両用集電舟体とすることができる。
【００２１】上記請求項１及び請求項２記載の発明は、
いずれも電気車両用集電装置はもちろん、電気機器の構
成上、アーク放電の発生の可能性があって、その発生し
たアーク炎の高熱で装置の一部又は全部が損傷するおそ
れがあるような機器に対し、その損傷の未然防止手段と
して有効に適用できるものである。
いずれも電気車両用集電装置はもちろん、電気機器の構
成上、アーク放電の発生の可能性があって、その発生し
たアーク炎の高熱で装置の一部又は全部が損傷するおそ
れがあるような機器に対し、その損傷の未然防止手段と
して有効に適用できるものである。
【図１】本発明に係る耐アーク保護カバーを取り付けた
電気車両用集電舟体の一例を示す断面図である。
電気車両用集電舟体の一例を示す断面図である。
【図２】従来の電気車両用集電舟体を示す断面図であ
る。
る。
１ カーボン製すり板 ２ さや ３ 集電舟 ４ アーク遮断板 ５，８ ボルト ６ 座金 ７，９ ナット １０ 溶損防止剤
Claims (2)
- 【請求項１】 金属製集電舟の表面に耐アーク用保護カ
バーを取り付けてなる電気車両用集電舟体において、前
記耐アーク用保護カバーが炭素繊維強化炭素複合材製カ
バーであることを特徴とする電気車両用集電舟体。 - 【請求項２】 前記炭素繊維強化炭素複合材における炭
素繊維が、いわゆる（２Ｄ）方式の配列構造を有するも
のである請求項１記載の電気車両用集電舟体。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9080435A JPH10285703A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 電気車両用集電舟体 |
| JP2007208608A JP4481324B2 (ja) | 1997-03-31 | 2007-08-09 | 電気車両用集電舟体及び電気車両用集電舟体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9080435A JPH10285703A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 電気車両用集電舟体 |
| JP2007208608A JP4481324B2 (ja) | 1997-03-31 | 2007-08-09 | 電気車両用集電舟体及び電気車両用集電舟体の製造方法 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007208608A Division JP4481324B2 (ja) | 1997-03-31 | 2007-08-09 | 電気車両用集電舟体及び電気車両用集電舟体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10285703A true JPH10285703A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=47957269
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9080435A Pending JPH10285703A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 電気車両用集電舟体 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007208608A Expired - Fee Related JP4481324B2 (ja) | 1997-03-31 | 2007-08-09 | 電気車両用集電舟体及び電気車両用集電舟体の製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (2) | JPH10285703A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001005617A1 (de) * | 1999-07-16 | 2001-01-25 | Hoffmann & Co. Elektrokohle Aktiengesellschaft | Schleifstück für stromabnehmer und verfahren zu seiner herstellung |
| WO2005102767A1 (de) * | 2004-04-26 | 2005-11-03 | Pantrac Gmbh | Schleifvorrichtung für absenkbare stromabnehmer |
| CN103332120A (zh) * | 2013-07-04 | 2013-10-02 | 南车株洲电力机车有限公司 | 一种承载静态大电流的受电弓及其弓头 |
| JP2014003816A (ja) * | 2012-06-19 | 2014-01-09 | Railway Technical Research Institute | パンタグラフおよび車両運行方法 |
| CN111183056A (zh) * | 2017-10-04 | 2020-05-19 | 申克碳科技有限公司 | 滑动接触装置和方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102429082B1 (ko) * | 2020-12-07 | 2022-08-05 | 국방과학연구소 | 탄소섬유를 이용한 탄소／탄소 복합재의 제조방법 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6013401A (ja) * | 1983-07-04 | 1985-01-23 | Hitachi Chem Co Ltd | 電気車両用集電舟体 |
| JPH0715802A (ja) * | 1993-06-29 | 1995-01-17 | Toyo Tanso Kk | 鉄道車両用集電装置 |
| JP3582127B2 (ja) * | 1995-02-23 | 2004-10-27 | 三菱化学株式会社 | パンタグラフ用集電舟体とこれを用いたパンタグラフ |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9080435A patent/JPH10285703A/ja active Pending
-
2007
- 2007-08-09 JP JP2007208608A patent/JP4481324B2/ja not_active Expired - Fee Related
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