JPH10285426A - ビデオ信号の遅延量検出方法とその方法を用いた遅延量検出装置 - Google Patents

ビデオ信号の遅延量検出方法とその方法を用いた遅延量検出装置

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JPH10285426A
JPH10285426A JP9086873A JP8687397A JPH10285426A JP H10285426 A JPH10285426 A JP H10285426A JP 9086873 A JP9086873 A JP 9086873A JP 8687397 A JP8687397 A JP 8687397A JP H10285426 A JPH10285426 A JP H10285426A
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JP
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signal
video signal
time
reference pulse
composite video
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JP9086873A
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Yuji Ota
雄二 大田
Yoshihiro Ikeda
良弘 池田
Satoshi Tanaka
聡 田中
Yasuhiro Tokukura
康裕 徳倉
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ERETETSUKUSU KK
KANSAI TELECASTING
KANSAI TV HOSO KK
Original Assignee
ERETETSUKUSU KK
KANSAI TELECASTING
KANSAI TV HOSO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオ信号の伝送時の遅延量の検出を容易に
できるようにする。 【解決手段】 遅延量検出装置の送信側重畳装置11と
受信側検出装置12のそれぞれに、テレホンJJYに接
続される絶対時刻生成手段により同一周波数で同一位相
に校正されるタイムベースを備える。送信側重畳装置1
1で、前記タイムベースに基づく基準パルスp’と複合
映像信号の同期信号との位相差をタイムデータとして複
合映像信号の帰線期間に重畳して送信する。受信側検出
装置12では、重畳されたタイムデータと、受信側検出
装置12のタイムベースに基づく基準パルスp’と受信
した複合映像信号の同期信号との位相差とを比較して、
その差から遅延量を検出することにより、ビデオ信号の
伝送時の遅延量の検出を容易にできるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオ信号の伝
送時に生じる遅延を検出するためのビデオ信号の遅延量
検出方法とその方法を用いた遅延量検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビ放送では、例えば、画面の
拡大、縮小、分割やミラー効果、ストロボ効果などのデ
ジタル特殊効果を始めとして、局外中継や他局からの映
像を受け取るなど自局と異なった同期を持つ映像信号の
混合、合成、切り換えなどをデジタルメモリ(ラインメ
モリ、フィールドメモリ、フレームメモリ)を用いた時
間軸変換装置を使用して行っている。
【0003】ところが、このような時間軸変換装置は、
入力されたビデオ信号を一旦デジタル信号に変換し、メ
モリに記憶させたのち読み出すことにより時間軸を変換
しており、前記変換中に時間遅れを生ずる。そのため、
この時間遅れによって様々な問題が発生する。
【0004】その問題の一つとして、例えば、局外中継
や他局からの映像を受け取る際に、音声信号に対してビ
デオ信号が遅延するという問題がある。
【0005】すなわち、局外中継や他局から受け取る映
像は、必ず自局の映像と同期して画面上を走査している
必要がある。そのため、図11のように、同期分離手段
1で局外信号から同期信号を分離し、その信号に局内の
同期を合わせる操作(ゲンロック)を行わなければなら
ない。しかし、このような方法は、局外の信号に乱れを
生じると局内の機器全ての同期に影響がでること、複数
の局外信号をミキシングできないことなどの欠点があ
る。
【0006】そこで、図12に示すように時間軸変換装
置としてフレームシンクロナイザ2を用いて同期を合わ
せることが行なわれている。
【0007】このフレームシンクロナイザ2は、図13
に示すように、フレームメモリ(フィールドメモリでも
可)3、A/D変換器4、D/A変換器5及びそれらの
制御系とからなり、前記制御系は、フレームメモリ3に
ビデオ信号を書き込む書き込み系6と、書き込み系6が
書き込んだビデオ信号を読み出す読み出し系7とで構成
されている。
【0008】前記書き込み系6と読み出し系7とは、そ
れぞれ独立の同期系で制御されており、フレームメモリ
3のアドレスと映像の標本点の位置は1対1に対応させ
てある。
【0009】このようなフレームシンクロナイザ2で
は、入力された複合映像信号から前記書き込み系6によ
って同期信号とカラーバースト信号を分離する。また、
前記書き込み系6は、分離したカラーバースト信号か
ら、色副搬送波の3倍または4倍の周波数にロックした
書き込みパルスを生成する。同時に、同期信号から垂直
同期信号を分離し、スタートパルスを発生する。そし
て、そのスタートパルスでフレームメモリ3のアドレス
をリセットし、書き込みパルスで順次アドレスをインク
リメントしながらA/D変換したビデオ信号を書き込
む。
【0010】一方、読み出し系7は、自局の同期信号で
スタートパルスを発生し、読み出しアドレスをリセット
する。次に、そのリセットした読み出しアドレスを自局
の色副搬送波から生成した読み出しパルスでインクリメ
ントしながらフレームメモリ3からデータを読み出す。
そして、読み出したデータをD/A変換することによ
り、自局の同期系に一致したビデオ信号を出力する。
【0011】ところが、このようなフレームシンクロナ
イザ2から出力されるビデオ出力は、上記のように内部
処理を行うため当然遅れる。そのため、このようなフレ
ームシンクロナイザ2の遅延は、中継路による遅延に加
算され、同期を取ったビデオ信号と分離した音声信号と
を後で組み合わせた際に、映像と音声との同期がずれる
という問題が発生していた。
【0012】この問題を解決する一つの方法として、例
えば、図12に示すように、遅延回路8を設けて音声信
号を遅らせ、映像とのリップシンクを取ることが行われ
ており、その調整は、従来、局員が経験と感とに頼って
行っていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような音声と映像との同期は、例えば、映像が1/10
0秒程度遅れても違和感が感じられるぐらいクリティカ
ルなため調整が難しく、調整ミスを起こしやすいという
問題がある。
【0014】また、このとき、局員が経験と感とに頼っ
て受信側の調整を行うのは、調整に個人差が出やすく、
好ましくない問題もある。
【0015】さらに、多元中継などの場合は、上記のよ
うなクリティカルな調整を多数行わなければならないた
め、高度の熟練を要するといった問題もある。
【0016】そこで、この発明の課題は、遅延量を定量
的に検出できるようにして、調整作業を容易に、かつ、
正確に行えるようにすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明では、複合映像信号からなる
ビデオ信号の伝送をデジタルメモリを介在させて行う送
信側と受信側とに、それぞれ、周波数と位相が同じ基準
パルスを出力するタイムベースを備え、送信側で前記タ
イムベースに基づく基準パルスと複合映像信号の同期信
号との位相差のデータからなるタイムデータを複合映像
信号の帰線期間に重畳して送信し、受信側で、受信した
前記複合映像信号に重畳されたタイムデータを検出し、
その検出したタイムデータに基づいて受信した同期信号
と受信側のタイムベースの基準パルスとを比較し、送信
信号に対する受信信号の遅延量を検出するという方法を
採用することにより、例えば、送信側と受信側との間で
伝送に遅れを生じていない場合、送信側でタイムベース
に基づく基準パルスと複合映像信号の同期信号との間で
生じる位相差と、受信側で受信した同期信号を受信側の
タイムベースに基づく基準パルスと比較した際生じる位
相差は、タイムベースが同じであるため同じになるはず
である。一方、伝送中に遅れが生じた場合は、前記位相
差は異なるはずである。
【0018】そのため、送信側で、タイムベースに基づ
く基準パルスと複合映像信号の同期信号との位相差をタ
イムデータとして帰線期間に重畳して送信し、受信側で
重畳されたタイムデータに基づいて、受信側のタイムベ
ースに基づく基準パルスと受信した同期信号との位相差
を比較すれば、その差から遅延量を検出することができ
る。
【0019】このとき、上記送信側と受信側のいずれか
一方のタイムベースを高安定周波数発生器に基づくタイ
ムベースを有するものとし、他方のタイムベースを標準
周波数局の秒信号で校正するという方法を採用すれば
(請求項2)、一方のタイムベースを例えば、セシュー
ム原子時計などの高安定周波数発生器を備えた局側と
し、他方を標準周波数局の秒信号で校正される屋外中継
点のタイムベースとすることにより、両タイムベースの
時間精度を同じように高く保つことができるので、その
高い精度で遅延量を検出できる。
【0020】また、上記送信側と受信側とのタイムベー
スを標準周波数局からの秒信号で校正するという方法を
採用すれば(請求項3)、送信側と受信側のタイムベー
スを標準周波数局の供給する時間精度に保つことができ
るので、その高い精度で遅延量を検出できる。
【0021】さらに、上記標準周波数局からの秒信号が
電話回線によって送出されるテレホンJJYとし、その
受信した秒信号によって上記タイムベースの校正を行う
という方法を採用すれば(請求項4)、テレホンJJY
は電話回線により校正用の高い精度の基準クロックを得
ることができるものである。そのため、電波によるJJ
Yなどのように電離層や日の出、日没など外界の影響に
より精度に影響を受けずに高い精度で遅延量を検出でき
る。また、受信できる場所も電話回線の在る場所、ある
いは、携帯電話を使う場合はその通信エリア内であれば
使用できるので、場所を選ばず、手軽に利用できる。
【0022】一方、複合映像信号からなるビデオ信号の
伝送をデジタルメモリを介在させて行う送信側に設けら
れる送信側重畳装置と受信側に設けられる受信側検出装
置とからなり、上記送信側重畳装置が、基準パルスを出
力するタイムベースと、標準周波数局からの秒信号を受
信する受信手段と、その受信手段が受信した秒信号に基
づいて前記タイムベースが出力する基準パルスを校正す
る絶対時刻生成手段と、上記ビデオ信号の複合映像信号
から同期信号を分離する同期分離手段と、その同期分離
手段によって分離された同期信号と前記タイムベースか
ら出力された基準パルスとの位相を比較する位相比較手
段と、その位相比較手段の比較結果に基づくタイムデー
タを複合映像信号の帰線期間に重畳して伝送する混合手
段とからなり、上記受信側検出装置が、基準パルスを出
力するタイムベースと、標準周波数局からの秒信号を受
信する受信手段と、その受信手段が受信した秒信号に基
づいて前記タイムベースの出力する基準パルスを校正す
る絶対時刻生成手段と、上記送信側から伝送されたビデ
オ信号の複合映像信号の帰線期間に重畳された位相差デ
ータを検出し、その検出されたタイムデータに基づい
て、受信した同期信号と受信側のタイムベースの基準パ
ルスとを比較し、送信信号に対する受信信号の遅延量を
検出する遅延量計測手段と、その遅延量計測手段の検出
結果を表示する表示手段とからなる構成を採用すれば
(請求項5)、送信側重畳装置と受信側検出装置とは、
標準周波数局からの秒信号を受信手段で受信し、絶対時
刻生成手段がタイムベースの校正を行う。そして、その
精度を標準周波数局の供給する時間精度に保つことによ
り、送信側重畳装置と受信側検出装置のタイムベースが
同じ周波数と位相とを持つ基準パルスを出力できるよう
にする。
【0023】この状態で送信側重畳装置は、同期分離手
段によって複合映像信号から同期信号を分離する。その
分離した同期信号は位相比較手段によってタイムベース
からの基準パルスと比較され、その位相差のデータがタ
イムデータとして混合手段により複合映像信号の帰線期
間に重畳され送信される。
【0024】一方、受信側検出装置では、受信した複合
映像信号から遅延量計測手段が前記重畳されたタイムデ
ータを検出し、その検出したデータに基づいて受信した
前記複合映像信号の同期信号と受信側検出装置のタイム
ベースの基準パルスとを比較する。すなわち、送信側重
畳装置と受信側検出装置のタイムベースの基準パルスは
同じ周波数と位相に校正されており、その比較結果が前
記データと異なっていれば、その差から遅延量を検出で
きる。そのため、表示手段は、その結果を表示すること
ができる。
【0025】このとき、上記受信手段を電話回線を介し
て標準周波数局と接続されるモデムとそのモデムの通信
制御を行う制御手段とからなる構成を採用すれば(請求
項6)、タイムベースの校正をテレホンJJYを利用し
て行なえるので、電話回線、あるいは、携帯電話の通信
エリアであれば、正確な遅延量を検出することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明することにする。
【0027】第1実施形態として、図1に示すように、
遅延量検出装置を屋外中継において用いた場合について
述べることにより、この発明のビデオ信号の遅延量検出
方法とその方法を用いた遅延量検出装置を説明する。
【0028】遅延量検出装置は、送信側重畳装置11と
受信側検出装置12とで構成されている。前記送信側重
畳装置11は、音声信号とビデオ信号とが合わされた中
継出力に接続される。一方、受信側検出装置12は、局
内のフレームシンクロナイザ2の後方に接続されてい
る。
【0029】また、この形態の遅延量検出装置は、図2
及び図3に示すように、受信手段にモデム10を備え、
電話回線を介して標準周波数局Aと接続するようになっ
ている。
【0030】送信側重畳装置11は、図2に示すよう
に、タイムベース13、受信手段を有する絶対時刻生成
手段14、同期分離手段15、位相比較手段16、混合
手段17及び制御手段18などで構成され、ライン入出
力回路及びモニタ入出力回路を備えている。
【0031】タイムベース13は、この形態の場合、水
晶発振器を用いたもので、基準パルスpを発振する。
【0032】絶対時刻生成手段14は、前述したよう
に、受信手段としてモデム10を内蔵し、そのモデム1
0を図2に示すように、制御手段18として設けられた
マイクロコンピュータにより自動制御して標準周波数局
Aとの接続を行なう。そして、受信した秒信号でもって
秒パルスジェネレータ19がタイムベース13の発振す
る基準パルスpの発振周波数と位相とを校正し、標準周
波数局Aの供給する正確な時間精度を有する校正された
基準パルスp’(1秒パルス)を位相比較手段16へ出
力する。
【0033】ここで、標準周波数局Aについて簡単に述
べる。
【0034】標準周波数局Aは、呼び出し符号がJJY
と呼ばれるもので、周波数の原器として測定器の校正や
各種の測定に利用すべく標準電波を発射しており、その
一環としてこの形態で使用する公衆電話回線による標準
時供給システムがある。
【0035】この標準時供給システムは、一般的な電話
回線を利用して高精度の時刻データを供給するものであ
り、供給される時刻データは、パソコンなどの標準的な
通信方法であるモデム信号に変換され、正確に標準時の
1秒信号に同期して送られる。この時刻データと1秒信
号との同期点は、図4に示すように、時刻データの終端
を示すキャリッジリターン(CR)コードのストップビ
ット20後端となっており、標準時の1秒信号の立ち上
がりに同期する。
【0036】そのため、秒パルスジェネレータ19が、
例えば前記ストップビット20の後端と基準パルスpの
立ち上がりを同期させるようにすれば、基準パルスpの
校正が行える。通常、校正はON−AIR前に一度行わ
れ、ON−AIR中は水晶発振器の精度によって秒精度
を保証する。
【0037】前記同期分離手段15は、例えば図5に示
すように、振幅分離回路22、周波数分離回路23、フ
ィールド検出回路24及びラインナンバー検出回路25
などで構成されている。振幅分離回路22は、入力する
複合同期信号から同期信号を映像信号との振幅の違いで
もって分離する。周波数分離回路23は、その分離した
同期信号から垂直同期信号を水平同期信号との周波数の
違いでもって分離する。フィールド検出回路24は、垂
直同期信号が水平同期信号のパルスのエッジに対して一
致しているか、1/2H遅れているかで偶数/奇数フィ
ールドを指定するフレーム信号を出力する。ラインナン
バー検出回路25はカウンタを有し、前記カウンタによ
って垂直同期信号の発生から水平同期信号のパルス数を
カウントする。そして、予めマイクロコンピュータ18
によって設定された設定数に達したらトリガ信号を出力
し、垂直帰線消去期間の任意のHを特定できるようにな
っている。
【0038】位相比較手段16は、図2に示すように、
マイクロコンピュータ18と接続され、前記同期信号と
秒パルスジェネレータ19により校正された基準パルス
p’との位相差を検出する。検出された位相差は、混合
手段17として設けられた垂直ブランキングミキサーに
入力される。
【0039】垂直ブランキングミキサー17は、マイク
ロコンピュータ18と接続され、まず、入力された位相
差から図6に示すようなタイムデータ信号26を生成す
る。
【0040】このタイムデータ信号26は、この形態の
場合、図7に示すように、校正された基準パルスp’と
垂直同期信号VDとの位相差を白信号のパルス幅にエン
コードしたものである。
【0041】そのため、この形態では、前記校正された
基準パルスp’と垂直同期信号VDとの位相差をTTW
とすると(この形態では、基準パルスp’に対する垂直
同期信号の遅延量を算出するようにしているが、垂直同
期信号VDを基準にして基準パルスp’の遅延量を算出
したり位相の進みを算出するようにしてもよい)、例え
ば、式(1)で示すようにTTWを水平同期クロックf
H の2倍の周期で除し、 h=TTW/(1/2fH ) ・・・(1) これを式(2)で示すように、カラーバースト周波数f
SCの4倍の周波数で除することにより、 W=(h+50)/(4fSC) ・・・(2) 一つの水平走査期間である1H内に重畳できる白信号の
幅Wにエンコードする。その結果、受信側では、白信号
の有無によってタイムデータ信号26を弁別することが
できる。また、弁別した信号からカラーバースト信号で
正確な幅を再現することができる。そして、再現した白
信号からエンコードと逆の手順で位相差TTWをデコー
ドできる。ここで、fH =15.7KHz , fSC
3.58MHz である。
【0042】なお、上記式(1)の水平同期クロックf
H の係数及び式(2)のカラーバースト周波数fSCの係
数は、この形態における遅延量のデータを1H内に重畳
できるように便宜上「2」及び「4」としたものであっ
て、この係数は、使用状況に応じて適宜決められるもの
である。
【0043】また、式(2)の50はオフセットであ
り、このオフセットを設けたことにより、位相差TTW
が無い場合にも所定の出力が出力されるようにして、位
相差TTWの有無が検出できるようにしてある。
【0044】このようにエンコードされたタイムデータ
信号26は、次に、垂直ブランキングミキサー17によ
り、複合映像信号のフィールドの垂直帰線消去期間の任
意のライン位置に重畳される。この重畳位置の検出は、
同期分離手段15で述べたラインナンバー検出回路25
などと同じようにカウンタなどを用いれば検出できる。
【0045】また、この形態では、タイムデータ信号2
6の重畳を2秒間隔で行うようにしたので、2秒以内の
遅延計測が可能となり、2秒ごとに計測データを更新す
る。つまり、この計測は、1秒間隔で行なって、1秒ご
とにデータを更新し重畳すれば、1秒以内の遅延計測が
できる。このように重畳間隔は任意であり、伝送経路の
状況に応じて適宜決めることができる。
【0046】前記垂直ブランキングミキサー17は、図
2に示すように、3系統あるライン出力と接続されてい
る。それぞれのライン出力からは、タイムデータ信号2
6の重畳された複合映像信号が出力される。このうちの
1系統は、本体の電源がオフになった場合に連動するス
イッチが設けられたスルー出力となっており、装置を使
用しない場合にも信号の送信ができるようになってい
る。
【0047】この他、この装置には、マイクロコンピュ
ータ18に接続された操作スイッチ31、表示装置3
2、スーパーインポーズ手段33、オンスクリーン手段
34などが設けられている。
【0048】前記操作スイッチ31は、校正の開始、タ
イムデータ信号26の重畳のオン/オフ、重畳の間隔、
重畳位置の設定などをマイクロコンピュータ18に入力
するためのスイッチである。
【0049】表示装置32は、この形態の場合LEDか
らなり、校正中に点滅して校正中であることを知らせ
る。また、校正が正常に終了した時点で点灯し、現在の
時刻を表示するようにマイクロコンピュータ18により
制御される。
【0050】スーパーインポーズ手段33は、モニタ出
力と接続されており、モニタ出力に接続されたモニタの
画面に時刻情報をスーパーインポーズする。
【0051】オンスクリーン手段34は、タイムデータ
信号26の重畳のオン/オフ、重畳の間隔、重畳位置の
設定メニューをモニタ画面に表示するために設けられた
もので、それらの設定をオンスクリーンで行えるように
する。
【0052】ここで符号28は、スーパーインポーズ回
路33とオンスクリーン回路34のための内部Sync
回路である。
【0053】また、この装置には、テレホンJJYによ
って取得した現在時刻をタイムコードとして重畳できる
VITC回路29をオプションとして設けられるように
なっている。
【0054】VITC回路29は、いわゆる、Vert
ical Interval time codeと呼
ばれるもので、例えば、VTR編集などに利用できるよ
うに、垂直ブランキングにバイナリーコードによる
「時;分;秒」や「フレームデータ」などを重畳するも
のである。この機能により、例えば、複数のVTR収録
における絶対時間がタイムコードとしてテープに収録さ
れるので、編集作業時の取材収拾時間の管理を容易とす
ることができる。
【0055】このVITC回路29は、図2に示すよう
に、垂直ブランキングミキサー17と接続され、例え
ば、図8に示すように、前記データを垂直帰線消去期間
内の10〜20Hの隣接しない2Hに重畳するようにな
っている。
【0056】一方、受信側検出装置12は、図3に示す
ように、タイムベース13’、受信手段を有する絶対時
刻生成手段14’、遅延量計測手段35、制御手段とし
て設けられたマイクロコンピュータ18’と表示装置3
2’で構成され、映像入力回路とモニター出力回路を備
えている。
【0057】タイムベース13’は、送信側重畳装置1
1と同じく基準パルスpを発振するもので、この形態の
場合も水晶発振器が用いられている。
【0058】同様に、絶対時刻生成手段14’は、受信
手段としてモデム10を内蔵し、そのモデム10を制御
手段のマイクロコンピュータ18’が自動制御して標準
周波数局Aとの接続を行なう。そして、受信した1秒信
号でもって秒パルスジェネレータ19がタイムベース1
3’の発振する基準パルスpの周波数と位相とを校正
し、標準周波数局Aの供給する正確な時間精度を有する
校正された基準パルスp’を出力する。
【0059】前記遅延量計測手段35は、白信号検出手
段36と位相比較手段16’とで構成されている。白信
号検出手段36は、映像入力と接続されており、受信し
た信号から垂直帰線消去期間に重畳されたタイムデータ
信号26を検出する。この検出は、例えば、予め、送信
側との間でタイムデータ信号26を重畳するライン位置
(10H〜20H)を決めておけば、同期分離手段15
で述べたようにカウンタでもってその位置を検出でき
る。そして、そのライン位置の映像信号を検出し、その
映像信号の白信号の有無を検出することによってタイム
データ信号26を弁別することができる。そして、検出
したタイムデータ信号26をデコードすれば、送信時の
垂直同期信号との位相差TTWが算出できる。
【0060】すなわち、このデコードは、前述したよう
にエンコードされた輝度信号の白信号のパルス幅Wにカ
ラーバーストの4倍の周波数4fSCを乗算し、オフセッ
ト値を減算したのち、水平同期クロックの2倍の周波数
2fH を乗算するという手順で算出することができる。
このため、算出された位相差TTWから基準パルスp’
に対する垂直同期信号VDの遅延量を算出することがで
きる。この算出には、例えば比較器などにより前記白信
号のパルス幅Wをゲート信号として基準パルスp’をカ
ウンタなどで計数すればパルス幅Wを算出できるので、
この値から算出できる。このように算出された遅延量
は、位相比較手段16’に入力される。
【0061】位相比較手段16’は、タイムデータ信号
26からデコードした位相差TTWに基づいて受信側で
校正された基準パルスp’と受信した複合映像信号の同
期信号VDとを比較した位相差TDとをマイクロコンピ
ュータ18’に出力する。
【0062】マイクロコンピュータ18’は、その計測
された共通の同期信号VDに対する位相差TTWとTD
との差から遅延量TDLを検出する。
【0063】この検出した遅延量TDLは、マイクロコ
ンピュータ18’に接続された表示装置32’によって
表示される。表示装置32’は、この形態の場合LED
表示装置で、遅延量TDLと絶対時刻(後述する)との
表示を切り換えて、msec単位で表示する。
【0064】また、マイクロコンピュータ18’には、
通信用のシリアルポート37が設けられている。このシ
リアルポート37は、例えばRS−422などのインタ
ーフェースで前記データの出力が行えるようになってい
る。すなわち、このポート37出力によって、図1に示
す遅延回路8の遅延量を可変できるように調整回路を設
ければ、遅延量の自動調整が行える。
【0065】この他、受信側検出装置12には、マイク
ロコンピュータ18’と接続されたスーパーインポーズ
手段33’とオンスクリーン手段34’が設けられてい
る。
【0066】スーパーインポーズ手段33’は、モニタ
出力に接続されたモニタの画面に絶対時刻と遅延量とを
スーパーインポーズするための回路である。ちなみに、
この形態では、スーパーインポーズ手段33’を映像入
力と接続することにより、内部Syncジェネレータを
省くようにしてある。このとき、表示する絶対時刻につ
いては、標準周波数局Aから校正された秒信号が得られ
るので、例えばこの秒信号を用いてマイクロコンピュー
タ18’に正確な時刻表示を行わせることができる。
【0067】オンスクリーン手段34’は、タイムデー
タ信号26の重畳のオン/オフ、重畳の間隔、重畳位置
の設定などのメニューをモニタ画面に表示するための回
路で、前記メニューを表示することにより、前記設定を
オンスクリーンで行えるようになる。また、同時にタイ
ムデータの表示画面への表示位置の指定も行えるように
なっている。
【0068】この実施形態は、以上のように構成されて
おり、次にその動作を述べることにより、この発明の遅
延量検出方法を説明することにする。
【0069】この遅延量検出装置は、図1に示すよう
に、例えば屋外中継点に送信側重畳装置11を配置し、
局内のフレームシンクロナイザ2の後方に受信側検出装
置12を配置する。そして、送信側重畳装置11と受信
側検出装置12の両方のモデム10を電話回線と接続す
る。
【0070】中継を始める前には、送信側重畳装置11
と受信側検出装置12のマイクロコンピュータ18,1
8’に標準周波数局AのテレホンJJYと接続処理を行
わせる。そして、受信した1秒信号でもって秒パルスジ
ェネレータ19,19’にタイムベース13,13’の
発振周波数と位相の校正を行わせる。このように、電話
があれば、送信側重畳装置11と受信側検出装置12の
両方の基準パルスp’の周期と位相とを同じものとする
ことが簡単にできる。特に、携帯電話を利用すれば、基
準パルスpの校正がどこでも行えるので、屋外の中継時
にも使用でき、好都合である。
【0071】こうして校正が成されると、中継側でビデ
オ信号と音声信号とを搬送波に乗せて送信する。する
と、受信側重畳装置11に入力した前記ビデオ信号は、
同期分離手段15によって同期信号が分離され、分離さ
れた垂直同期信号VDは、図9に示すように、位相比較
手段16により校正された基準パルスp’と比較され
る。そして、その位相差TTWは、白信号のパルス幅W
にエンコードされ、垂直ブランキングミキサー17によ
ってタイムデータ信号26として同期信号の垂直帰線消
去期間に重畳され送信される。
【0072】このタイムデータ信号26の重畳されたビ
デオ信号は、局に到達すると音声信号と分離され、フレ
ームシンクロナイザ2に入力される。そして、局内との
同期が取られる。また、分離された音声信号は、遅延回
路8を介しフレームシンクロナイザ2によって局内との
同期をとった複合映像信号と再度合成される。
【0073】一方、このとき、受信側検出装置12で
は、フレームシンクロナイザ2から出力されるビデオ信
号から白信号検出手段36によってタイムデータ信号2
6を検出する。
【0074】そして、検出したタイムデータ信号26か
らパルス幅Wをデコードした値TDWを算出する。つま
り、このTDWは、送信時の基準パルスp’と同期信号
VDとの位相差TTWと同じもので、位相比較手段1
6’により受信側検出装置12の基準パルスp’と同期
信号との遅延量TDと比較される。この位相差TDは、
図9から分かるように、受信側の基準パルスp’と垂直
同期信号VDの位相差SVPと受信側のフィールド単位
の遅延量VDCとを加えたものである。したがって、遅
延量TDLは、式(3)に示すように、 TDL=SVP+VDC−TDW ・・・(3) と表せる。
【0075】すなわち、フレームシンクロナイザ2によ
る遅延が発生した場合には、その遅延と無関係にタイム
ベース13’は進むため、TD>TTWとなる。したが
って、その差を算出すれば、遅延量TDLが算出でき
る。
【0076】また、この遅延量TDLは表示装置32’
により表示されるので、その表示された遅延量TDLに
基づいて遅延装置8を調整して音声と画像とのリップシ
ンクが行なえる。
【0077】このように、遅延量TDLを定量的に表示
することができるので、その表示にを見て誰でも同じよ
うに、経験や感に頼ることなく簡単に、音声と画像との
リップシンクが行える。
【0078】ところで、第1実施形態では、予め、タイ
ムデータ信号26を重畳したライン位置を送信側と受信
側で設定し、タイムデータ信号26の検出を行うように
したものについて述べた。
【0079】次に、第2実施形態として、設定したライ
ンがずれた場合でも、タイムデータ信号26を検出する
ことのできるようにしたものについて述べる。
【0080】すなわち、第2実施形態のタイムデータ信
号26は、図10に示すように、フロントポーチにID
(識別)信号40が挿入されている。前記ID信号40
は、この形態の場合、4個のパルスからなり、各パルス
はそれぞれ挿入位置が図10に示すように決められてい
る。そして、このように挿入位置を決めることにより、
他の信号と識別することができるようになっている。
【0081】例えば、図10で示される信号の場合、ま
ず、入力された複合映像信号をタイムデータ信号の振幅
の1/2である40IRE(80IREの1/2)のし
きい値で弁別し、波形成形したID信号40及びタイム
データ信号26のパルス列を生成する。次に、その生成
したパルス列信号の最初のパルスの立ち上がりを基準に
してあとのパルスの立ち上がりと立ち下がり(B〜H)
までのタイミングを計測する。このとき、その計測した
各タイミングの位置が図10に示すID信号40の基準
位置と合致するかどうかを判別すれば、タイムデータ信
号26を識別することができる。
【0082】また、このようにフロントポーチにID信
号40を挿入するようにしたことにより、ID信号40
の挿入と検出とは、例えば、送信側重畳装置11と受信
側検出装置12に設けられた制御手段18,18’にコ
ンパレータなどを備えれば、制御手段のマイクロコンピ
ュータ18,18’で行うことが可能である。
【0083】この形態は、以上のように構成されてお
り、このタイムデータ信号26は、例えば、送受信側で
予めタイムデータ信号26を重畳するラインを決めてお
き、その決められたラインに送信側で重畳する。受信側
では、受信した映像信号からID信号40を判別し、タ
イムデータ信号26の重畳されているラインを検出す
る。このとき、予め設定されたタイムデータ信号26を
重畳したラインと検出されたラインとが異なる場合は、
その異なるライン数に応じて遅延時間を補正して表示す
る。
【0084】このようにタイムデータ信号26を識別で
きるようにしたことにより、例えば、送受間にフィール
ド変換装置などが挿入され、受信側でライン位置がずれ
た場合でも、重畳されたタイムデータ信号26を検出し
て遅延時間の計測が行える。
【0085】なお、他の構成及びタイムデータによる遅
延量の検出についての作用効果は、第1実施形態と同じ
なので、その説明は省略する。
【0086】また、この形態では、4個のパルス列の位
相を検出することによりID信号を判別しているが、こ
れに限定されるものではない。例えば、パルス列の数は
4個以下でもよいし、以上でもよい。さらに、位相を検
出することに限定されるものではなく、パルスのレベル
を検出するようにしてもよいし、パルス列によるコード
を使用してもよい。
【0087】なお、これらの遅延量検出方法は、複合映
像信号をデジタル化した場合においても、同期信号は従
来のアナログのものと同じように検出できるので、同期
信号と基準パルスとの位相差を垂直帰線消去期間の空き
フレームに重畳することにより同じように使用できる。
【0088】また、実施形態では、局外中継について述
べたが、これ以外にも他局からの映像を受け取る局間中
継にも使用することができる。
【0089】また、この形態では、タイムデータを白信
号のパルス幅(PWM)に変換したが、これに限定され
るものではなく、他の色信号、例えば赤や青の色信号を
用いて、その幅にエンコードしてもよい。さらに、タイ
ムデータはパルス幅(PWM)ばかりではなく、パルス
の振幅(AM)、周波数(FM)、位相(PM)、ある
いはパルス符号(PCM)などを用いてエンコードする
ようにしてもよく、さらに、VITCと同じように、直
接バイナリーコードに変換して重畳するようにしてもよ
い。
【0090】また、実施形態では、フレームシンクロナ
イザを用いたものを示したが、これに限定されるもので
はない。これ以外にも、デジタルメモリを用いた局内シ
ステムの時間軸変換装置、例えば、デジタル映像効果増
幅器、TBC(タイムベースコレクター)、デジタルビ
デオスイッチャーなどや、それらを組み合わせた電送路
の遅延量を測定できることは当然である。さらに、前記
時間軸変換装置の入力に遅延量検出装置を直接接続し、
出力に受信側検出装置を接続して、タイムデータを生成
して入力すれば、上述したように、時間軸変換装置単独
の遅延量の測定もできる。すなわち、変換装置の遅延量
の計測方法としても使用することができることは明らか
である。
【0091】また、実施形態では、タイムベース13が
テレホンJJYにより校正されるものについて述べた
が、これに限定されるものではない。タイムベース13
として水晶発振器よりも高い精度を有するもの、例え
ば、局同士がセシューム原子時計などの精度の高いもの
を備えている場合や局と中継点などのように一方がセシ
ューム原子時計、他方が標準周波数局による校正を行う
ような組み合わせであっても良い。
【0092】また、校正には、モデムによるテレホンJ
JYに限定されるものではなく、受信機を用いて電波に
よるJJYやGPS衛星を利用した標準電波局を用いて
もよい。
【0093】
【発明の効果】この発明は以上のように構成し、送信側
と受信側とに同じ周波数で同じ位相を持つタイムベース
を準備し、送信側で複合映像信号の同期信号と基準パル
スとの位相差をタイムデータとして垂直ブランキング期
間の空きフレームに重畳し、受信側で受信したタイムデ
ータに基づいて、受信側の基準パルスと同期信号との位
相差を比較するようにしたので、ビデオ信号の遅延量を
検出できる。
【0094】その際、タイムベースを標準電波局による
校正が行えようにすれば、校正を行なう度に送信側と受
信側のタイムベースを同じ周波数で同じ位相を持つよう
にできるので、高い精度で遅延量を検出できる。また、
校正を行なう度に精度を保てるので、高価なタイムベー
スを使用する必要もなく、メンテナンスフリーとするこ
ともできる。
【0095】特に、テレホンJJYを用いた場合には、
JJYの電波の受信できない所であっても電話回線さえ
あれば校正ができる。そのため、どこでも手軽に使用す
ることができるため、機動性に富んだものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のブロック図
【図2】送信側重畳装置のブロック図
【図3】受信側検出装置のブロック図
【図4】テレホンJJYを説明するための作用説明図
【図5】同期分離手段の一実施形態を示すブロック図
【図6】秒タイミング信号の波形図
【図7】実施形態の重畳方法を説明するための作用図
【図8】タイムデータ信号を重畳する他の態様を示す波
形図
【図9】遅延量の検出方法を説明するための作用説明図
【図10】第2実施形態のタイミング信号の波形図
【図11】従来の中継方法を説明するためのブロック図
【図12】従来の中継方法を説明するためのブロック図
【図13】フレームシンクロナイザのブロック図
【符号の説明】
2 フレームシンクロナイザ 10 モデム 11 送信側重畳装置 12 受信側検出装置 13 タイムベース 14 絶対時刻生成手段 14’ 絶対時刻生成手段 15 同期分離手段 16 位相比較手段 16’ 位相比較手段 17 垂直ブランキングミキサ 18 マイクロコンピュータ 18’ マイクロコンピュータ 19 秒パルスジェネレータ 19’ 秒パルスジェネレータ 26 タイムデータ信号 32’ 表示装置 p 基準パルス p’ 校正された基準パルス TTW 送信側位相差 TD 受信側位相差 TDL 遅延量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 聡 大阪市住之江区南港東8丁目2番56号 エ レテックス株式会社内 (72)発明者 徳倉 康裕 大阪市住之江区南港東8丁目2番56号 エ レテックス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合映像信号からなるビデオ信号の伝送
    をデジタルメモリを介在させて行う送信側と受信側と
    に、それぞれ、周波数と位相が同じ基準パルスを出力す
    るタイムベースを備え、送信側で前記タイムベースに基
    づく基準パルスと複合映像信号の同期信号との位相差の
    データからなるタイムデータを複合映像信号の帰線期間
    に重畳して送信し、受信側で受信した前記複合映像信号
    に重畳された前記タイムデータを検出し、その検出した
    タイムデータに基づいて受信した同期信号と受信側のタ
    イムベースの基準パルスとを比較し、送信信号に対する
    受信信号の遅延量を検出するビデオ信号の遅延量検出方
    法。
  2. 【請求項2】 上記送信側と受信側のタイムベースのい
    ずれか一方を高安定周波数発生器によるものとし、他方
    のタイムベースを標準周波数局からの秒信号で校正し、
    送信側で前記タイムベースに基づく基準パルスと複合映
    像信号の同期信号との位相差のデータからなるタイムデ
    ータを複合映像信号の帰線期間に重畳して送信し、受信
    側で受信した前記複合映像信号に重畳された前記タイム
    データを検出し、その検出したタイムデータに基づいて
    受信した同期信号と受信側のタイムベースの基準パルス
    とを比較し、送信信号に対する受信信号の遅延量を検出
    する請求項1に記載のビデオ信号の遅延量検出方法。
  3. 【請求項3】 上記送信側と受信側とのタイムベースを
    標準周波数局からの秒信号で校正し、送信側で前記タイ
    ムベースに基づく基準パルスと複合映像信号の同期信号
    との位相差のデータからなるタイムデータを複合映像信
    号の帰線期間に重畳して送信し、受信側で受信した前記
    複合映像信号に重畳された前記タイムデータを検出し、
    その検出したタイムデータに基づいて受信した同期信号
    と受信側のタイムベースの基準パルスとを比較し、送信
    信号に対する受信信号の遅延量を検出する請求項1に記
    載のビデオ信号の遅延量検出方法。
  4. 【請求項4】 上記標準周波数局からの秒信号が電話回
    線によって送出されるテレホンJJYとし、その受信し
    た秒信号によって上記送信側と受信側とのタイムベース
    を校正し、送信側で前記タイムベースに基づく基準パル
    スと複合映像信号の同期信号との位相差のデータからな
    るタイムデータを複合映像信号の帰線期間に重畳して送
    信し、受信側で受信した前記複合映像信号に重畳された
    前記タイムデータを検出し、その検出したタイムデータ
    に基づいて受信した同期信号と受信側のタイムベースの
    基準パルスとを比較し、送信信号に対する受信信号の遅
    延量を検出する請求項2または3に記載のビデオ信号の
    遅延量検出方法。
  5. 【請求項5】 複合映像信号からなるビデオ信号の伝送
    をデジタルメモリを介在させて行う送信側に設けられる
    送信側重畳装置と受信側に設けられる受信側検出装置と
    からなり、 上記送信側重畳装置が、基準パルスを出力するタイムベ
    ースと、標準周波数局からの秒信号を受信する受信手段
    と、その受信手段が受信した秒信号に基づいて前記タイ
    ムベースが出力する基準パルスを校正する絶対時刻生成
    手段と、上記ビデオ信号の複合映像信号から同期信号を
    分離する同期分離手段と、その同期分離手段によって分
    離された同期信号と前記タイムベースから出力された基
    準パルスとの位相を比較する位相比較手段と、その位相
    比較手段の比較結果に基づくタイムデータを複合映像信
    号の帰線期間に重畳して伝送する混合手段とからなり、 上記受信側検出装置が、基準パルスを出力するタイムベ
    ースと、標準周波数局からの秒信号を受信する受信手段
    と、その受信手段が受信した秒信号に基づいて前記タイ
    ムベースの出力する基準パルスを校正する絶対時刻生成
    手段と、上記送信側から伝送されたビデオ信号の複合映
    像信号の帰線期間に重畳されたタイムデータを検出し、
    その検出されたタイムデータに基づいて受信した同期信
    号と受信側のタイムベースの基準パルスとを比較し、送
    信信号に対する受信信号の遅延量を検出する遅延量計測
    手段と、その遅延量計測手段の検出結果を表示する表示
    手段とからなる請求項3に記載のビデオ信号の遅延量検
    出方法を用いた遅延量検出装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載された遅延量検出装
    置の受信手段を電話回線を介して標準周波数局と接続さ
    れるモデムとそのモデムの通信制御を行う制御手段とか
    らなるものとした請求項4に記載のビデオ信号の遅延量
    検出方法を用いた遅延量検出装置。
JP9086873A 1997-04-04 1997-04-04 ビデオ信号の遅延量検出方法とその方法を用いた遅延量検出装置 Pending JPH10285426A (ja)

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