JPH1028475A - 接木苗生産方法及び環境調節室 - Google Patents

接木苗生産方法及び環境調節室

Info

Publication number
JPH1028475A
JPH1028475A JP8190859A JP19085996A JPH1028475A JP H1028475 A JPH1028475 A JP H1028475A JP 8190859 A JP8190859 A JP 8190859A JP 19085996 A JP19085996 A JP 19085996A JP H1028475 A JPH1028475 A JP H1028475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
environment
grafted
grafting
seedlings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8190859A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Yamamoto
義実 山本
Masakimi Sei
将公 瀬井
Tatsuya Mori
達也 森
Yasuo Kojima
康男 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TECHNO GRAFTING KENKYUSHO KK
Komatsu Ltd
Original Assignee
TECHNO GRAFTING KENKYUSHO KK
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TECHNO GRAFTING KENKYUSHO KK, Komatsu Ltd filed Critical TECHNO GRAFTING KENKYUSHO KK
Priority to JP8190859A priority Critical patent/JPH1028475A/ja
Publication of JPH1028475A publication Critical patent/JPH1028475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Greenhouses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗質の許容幅が狭く、天候の影響を受けやす
い穂木だけでも生育をそろえることができるようにす
る。 【解決手段】 育苗トレイにて生育され、かつ先端部を
切断した育苗トレイ内の台木に、同じく育苗トレイにて
生育され、かつ下側を切断した穂木を接続することによ
り接木苗を得るようにした接木苗生産方法において、上
記接木に用いる台木及び穂木のうち、少なくとも穂木
を、温度、湿度、照明などの環境を人工的に調節可能に
した環境調節室にて育苗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接木に適した台木
苗と穂木苗を安定して育苗し、それを用いて接木を活着
率が高く、安定して行うことができるようにした接木苗
生産方法及び、上記台木苗と穂木苗を安定して育成する
ための接木苗環境調節室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】接木は、トマト、茄子、西瓜、メロン等
の苗木において、連作障害回避、強健性の付与、商品性
の向上などのために一般的に用いられている技術であ
る。従来、この種の接木苗の生産は農家での自家育苗が
中心であり、各農家が自分のところで必要な量だけを生
産するか、数戸の農家が集まって生産する、といった規
模であった。
【0003】接木の活着率は育苗条件、接木時条件など
といった様々な要因に影響されるために、接木を失敗
し、苗が不足することがあった。この生産規模では、農
家相互で苗木を融通することで農家での野菜生産に支障
をきたすことはなかった。
【0004】一方、近年、育苗センタ等の大規模施設で
大量生産を行うようになり、この生産規模では接木を失
敗して苗が不足した場合に、これの不足を補う方法がな
く、苗木不足が発生して農家はこれの野菜の生産はでき
なくなる。問題は、これらの大規模施設での接木苗の生
産方法自体は従来の農家の自家生産と同様であるため、
接木を失敗する可能性は従来と変わっていないことであ
る。
【0005】ところで、接木の成否は接木をする台木と
穂木の苗質、接木後の養生条件に大きく依存する。従来
の大規模施設では、接木に用いる台木と穂木は天候に左
右される温室などで行われており、両苗の苗質は育苗時
の天候により左右され、安定して良質の台木苗と穂木苗
をそろえるのは困難であった。また仮にそろえることが
できても、その管理に対する労力は極めて多大であっ
た。また、養生作業も自然光下で行われ、育苗、養生に
は非常に神経を使っているのが現状である。
【0006】自然光下での問題を解決するために、近年
の大規模施設では、発芽室、養生室といった各ステージ
専用の環境調節設備が開発され、導入されつつあるが、
育苗時に積極的に環境調節するようにしたものはなかっ
た。また、接木苗の需要ではピーク差が大きいため、そ
れぞれの設備を流用して、ピークに対応できないかとい
う要望があるが、設備に付帯する機器類や、トレイを載
せる棚が各ステージ専用のものであるため、流用するこ
とは殆ど不可能である。
【0007】さらに、農業専従者の高齢化の進行で、育
苗トレイや苗といった重量物の運搬は農業で嫌われる作
業であるにもかかわらず、人手で行われていた。またそ
の運搬には育苗台車などが用いられているが、重量物を
多段に積むため極めて神経を使っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような自然光
を利用する温室などでの接木苗生産は天候に左右され、
計画的な生産ができない。特に台木、穂木の育苗環境が
天候に左右されることは、両苗の生育や、苗質に影響
し、活着率の不安定にも繋がっている。さらに、従来は
養生馴化で活着率を高めているが、育苗は温室などに頼
っていたため、活着率は高くなったが、不安定さの問題
は残り、計画的生産のための決定的な解決策ではなかっ
た。
【0009】また、接木苗の需要のピークは非常に大き
いため、発芽室、養生室などといった専用設備ではな
く、より汎用性の高い設備であることが求められてい
る。この接木苗の生産は、現在は自家生産が主流である
が、農業従事者の高齢化に伴い、専業化が進むと予測さ
れると共に、土などの重量物の搬送は嫌われる作業であ
り、自動化が求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明は上
記のことにかんがみなされたもので、請求項1記載の発
明方法は、育苗トレイにて生育され、かつ先端部を切断
した育苗トレイ内の台木に、同じく育苗トレイにて生育
され、かつ下側を切断した穂木を接続することにより接
木苗を得るようにした接木苗生産方法において、上記接
木に用いる台木及び穂木のうち、少なくとも穂木を、温
度、湿度、照明などの環境を人工的に調節可能にした環
境調節室にて育苗する。
【0011】この発明によれば、少なくとも苗質の許容
幅が狭い穂木が環境調節室にて育苗されるので、この苗
質の許容幅が狭く、天候の影響を受けやすい穂木だけで
も環境調節室で生育がそろえることができ、これによ
り、温室などの自然環境下で育苗された場合のように、
育苗環境が天候などの自然環境に左右されることがな
く、少なくとも穂木を安定して供給することができ、従
って安定して良質の接木苗の生産が可能となる。
【0012】また、請求項2記載の発明方法は、育苗ト
レイにて生育され、かつ先端部を切断した育苗トレイ内
の台木に、同じく育苗トレイにて生育され、かつ下側を
切断した穂木を接続することにより接木苗を得るように
した接木苗生産方法において、上記接木に用いる台木及
び穂木を、温度、湿度、照明などの環境を人工的に調節
可能にした環境調節室にて育苗し、ついでこの台木と穂
木を接木し、接木後の接木苗を、上記環境調節室内で養
生するようにした。
【0013】この発明によれば、台木と穂木が共に、環
境調節室内で育苗されると共に、接木後の接木苗もこの
環境調節室内にて養生されることにより、台木と穂木の
両苗を安定して供給することができると共に、接木苗と
しての活着率を高くすることができる。そしてこの接木
苗が従来のような天候などの自然環境の影響を受けるこ
とから解放されて安定して生産でき、需要のピーク時に
も計画的に出荷できる。
【0014】また、請求項3記載の発明方法は、環境調
節室内での発芽から育苗、育苗の明期時間、暗期時間及
び、灌水時間、育苗終了から、接木時期、さらに養生終
了までの各タイミングを、播種時を起点とする所用時間
にて管理するようにしたから、接木苗の生産が播種から
出荷まで一貫した管理にて行うことができ、接木苗の工
業的生産が可能となる。
【0015】また、請求項4記載の発明方法は、接木に
用いる台木と穂木のうち、接木適期まで早く生育した方
の苗木を、生育が遅れた方の苗木が接木適期に生育する
まで環境調節室内で低温で貯蔵するようにしたから、台
木と穂木の接木時期を適正に合わせることができる。
【0016】また、請求項5記載の発明方法は、環境調
節室内の育苗段階において、発芽時より温度及び湿度を
低くし、特に湿度を70%以下にしたから、接木に用い
る苗の軟弱徒長を防止して健苗に生育することができ
る。
【0017】また、請求項6記載の発明方法は、環境調
節室内の育苗時の育苗トレイ内の水分減少量を秤、土壌
水分計等にて検出し、この水分減少量に応じて育苗トレ
イに灌水するようにしたことにより、育苗トレイ内の培
養土からの水分の蒸発量に応じて、常時一定の土壌水分
状態が管理でき、台木と穂木の生育をそろえることがで
きる。
【0018】そして、請求項7記載の環境調節室は、気
密可能にした室内に、冷却ユニット、除湿機、加熱器、
加湿器、サーキュレータ及び温度センサ、湿度センサ等
のセンサ類、さらにこのセンサ類による検出値に基づい
て室内の温度及び湿度を制御し、さらに、育苗時におけ
る明期と暗期とを制御する制御手段を有する構成となっ
ている。
【0019】この構成の環境調節室は、冷却ユニット、
除湿機、加熱器、加湿器、サーキュレータ等により、育
苗に適した温度及び湿度に、しかも室内が一様に制御で
き、安定して育苗することができる。
【0020】また、請求項8記載の発明の育苗台車は、
環境調節室出し入れ可能に配置され、かつ複数の棚板を
有し、この各棚板に育苗トレイを出し入れ可能に載せる
ことができるようにした育苗台車において、上記棚板を
着脱自在にすると共に、この棚板間隔を広狭に調節自在
にし、下側に照明を有しない棚板と、下側に照明を有す
る棚板とを選択的に用いるようにした構成となっている
ことにより、発芽時には棚間隔を詰めて狭くでき、育苗
や接木後の養生時のように照明を必要とするとき、及び
背丈が高い場合には棚板の間隔を広くでき、発芽、育
苗、養生において共用することができる。
【0021】また、請求項9記載の発明の育苗台車は、
下側に照明を有する棚板のトレイ受け部の周囲に通気を
制限するついたてを着脱可能に設けた構成となってお
り、この構成によれば、育苗あるいは養生時において、
環境調節室内を循環する風の影響を受けたくない場合は
上記ついたてを用いることができる。
【0022】さらに、請求項10記載の発明の環境調節
室は、温度、湿度を調節可能にした環境調節室におい
て、室内に複数の育苗トレイ搬送用のコンベヤを上下方
向に段状に、かつ互いに搬送方向を交互に逆にして配設
し、各段のコンベヤの搬送終端部に台状コンベヤを連設
し、最上段のコンベヤに連設した台状コンベヤを、この
位置から最下段のコンベヤのの搬送始端部に対向する位
置にわたって昇降可能に、他の台状コンベヤを各コンベ
ヤの搬送終端部から1つ上側のコンベヤの搬送始端部に
対向する位置にわたって昇降可能にし、上記各段のコン
ベヤのうち下側あるいは上側の複数のコンベヤの上方に
照明を設け、この照明を設けたコンベヤの上下方向の間
隔を、コンベヤ上の苗木が照明による熱害を受けない間
隔とし、照明のないコンベヤの間隔を苗木の背丈に見合
う間隔としたこと構成となっている。
【0023】この構成によれば、接木用の苗を育成する
育苗トレイは、環境調節室内において、順次各段のコン
ベヤにて循環され、その間に発芽、育苗及び養生され
る。そしてこのとき、照明を点灯することにより、この
照明がある段のコンベヤ上の育苗トレイは明期となり、
照明がない段のコンベヤ上の育苗トレイは暗期となり、
この循環中に明期と暗期とが周期的に繰り返される。
【0024】上記各コンベヤのうち、照明があるコンベ
ヤの間隔に対して照明のない暗期部分のコンベヤの間隔
は狭くでき、明期部分のスペースを小さくすることがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図中1は環境調節室であり、この環境調
節室1は断熱性を有する壁体にて気密性を保持できる構
成になっている。そして、この環境調節室1には冷却ユ
ニット2、加熱器3、除湿機3a、加湿器4及びサーキ
ュレータ5が備えてあり、これらの機器にて環境調節室
1内の温度と湿度とが任意に、かつ室内が均一に調節で
きるようになっている。6は温度センサ、7は湿度セン
サ、8はこれらのセンサ6,7による検出値に用いて上
記冷却ユニット2、加熱器3、除湿機3a、加湿器4を
制御する制御盤である。また9は後述する環境調節室1
内に収納する照明付き棚の各棚に設けた蛍光灯15に接
続してこれの照度を調節する照度調節器、10はその安
定器である。
【0026】11は上記環境調節室1内にドア12を通
して出し入れされる育苗台車である。この育苗台車11
は四方を開放した棚枠状に構成されていて、四隅の柱部
材に係合されるフック部材13を介して棚板部材14が
複数段にわたって支持されるようになっている。上記フ
ック部材13は柱部材に対して係脱自在になっていて、
このフック部材13の位置を変えることにより、棚板部
材14の上下方向の間隔が任意に変えられるようになっ
ている。
【0027】この育苗台車11は図4、図5、図6に示
すように、発芽時用(図4)、育苗時用(図5)、養生
時用(図6)のそれぞれの台車11a,11b,11c
に使い分けられるようになっている。すなわち、上記棚
板部材14には、単に板状にした棚板14aと、下面側
に蛍光灯15を下方へ向けて取付けた照明付き棚板14
bとがあり、発芽時用の台車11aとしては、図4に示
すように、後述する発芽前の育苗トレイを受けるだけの
間隔で上記棚板14aを用い、また育苗時用の台車11
b及び養生時用の台車11cには、図5、図6に示すよ
うに、接木苗の高さ分だけ、及び蛍光灯15の熱の影響
を受けないだけの間隔をあけて上記照明付き棚板14b
を用いる。上記各棚板14a,14bは板材を用いても
よいが、多孔板やスノコ状等、通気性を有する材料にて
構成してもよい。養生時用の棚板14bの周囲には風遮
断板16を着脱可能にして張りめぐらしてある。
【0028】17は苗木を育成する育苗トレイであり、
この育苗トレイ17は枡目状に多数個の植木鉢を一体成
形した構成となっており、それぞれに培養土を詰め、そ
れに種子を蒔いて発芽育成するようになっている。この
育苗トレイ17は薄いプラスチックで剛性のない構成と
なっているので、剛性を有する受けトレイ18に収納し
て搬送等の取り扱いをするようにしている。育苗トレイ
17の各植木鉢の底面に水抜き穴19が設けてある。な
お、この育苗は枡目状にかぎるものではなく1個1個ず
つの植木鉢状にしたものを用いてもよい。
【0029】図8から図11に上記育苗トレイ17にて
育苗した台木20に穂木21を接木するための接木装置
の一例を示す。この接木装置は本願の出願人が先に出願
した特願平8−170302号に記載されたものと略同
じになっている。図8は多連接木装置Aの全体構成を概
略的に示すもので、図中22は台木ライン、23は穂木
ライン、24は台木ライン22と穂木ライン23のそれ
ぞれの一部を平行に並べてなる接木装置であり、25は
台木ライン22で、接木装置24より上流側に配置され
る予備切断装置である。上記両ライン22,23はベル
ト等の上流側のコンベヤ装置26a,27aと接木装置
24でのコンベヤ装置26b,27bにて構成されてい
る。
【0030】接木装置24は図9、図10、図11に示
すようになっていて、ここでは台木ライン22と穂木ラ
イン23のそれぞれのコンベヤ装置26b,27bが平
行に配置され、台木ライン22側には接着剤塗布装置2
8と台木作成装置29がラインの流れ方向に配置されて
おり、また穂木ライン22側には穂木作成装置30が配
置されている。
【0031】上記台木作成装置29と穂木作成装置30
は、各ライン22,23を横切るようにしてライン方向
に同一位置にあり、穂木作成装置30は両ライン22,
23を跨ぐようにして門型フレーム31に装着されてい
る。そして台木作成装置29は台木20を誘導クランプ
する台木クランプ装置32と、台木切断装置33とから
なっており、また穂木作成装置30は穂木21を誘導ク
ランプする穂木クランプ装置34と穂木切断装置35と
からなっている。
【0032】この接木装置24において、台木ライン2
2と穂木ライン23は図10、図11に示すように、台
木ライン22側が低くなるように段差がつけられてい
て、穂木クランプ装置34が穂木ライン23の所定の位
置から図11に示すように、台木ライン22の台木クラ
ンプ装置32の真上の位置にわたって往復動し、この位
置で下動できるようになっている。
【0033】台木作成装置29の台木クランプ装置32
は図9に示すようになっていて、これの台木クランププ
レート装置36が台木ライン1の直上位置から、この台
木ライン1の側方へわたって往復動するようになってい
る。
【0034】この構成の多連接木装置では、台木ライン
22にて送られてきた台木20は予備切断装置25にて
これの穂先部が切除されて接木装置24へ移動され、こ
こで横一列状に並んだ各台木20が台木クランプ装置3
2にてクランプされ、この台木クランプ装置32の上面
に沿って台木切断装置33にて一斉に切断される。
【0035】一方穂木ライン23にて送られてきた穂木
21は接木装置24に移動され、ここで横一列に並んだ
各穂木21が穂木クランプ装置34にてクランプされ、
この穂木クランプ装置34の下面に沿って穂木切断装置
35にて一斉に切断される。穂木クランプ装置34は穂
木21をクランプしたまま、台木クランプ装置32の上
方へ移動し、ついで下降して各穂木21の切断端面を台
木クランプ装置32にクランプされている台木20の切
断端面に当接させる。
【0036】この状態で、両クランプ装置32,34の
上下に対応する部分をアンクランプすると共に側方へ移
動して上記切断端面の当接部の側方に隙間を設ける。そ
してこの隙間に対向する位置まで接着剤塗布装置28を
移動して、これの上記各切断端面に対向するノズルより
接着剤を吐出して切断端面の周囲に接着剤を塗布してこ
れを接着する。接着後は、各クランプ装置32,33の
のこりの部分もアンクランプして台木ライン22の下流
側へ移動し、次の列の台木20、穂木21が同様にして
接木される。なおこの多連接木装置は、接木装置として
の一例を示すもので、この他に、公知の接木手段を用い
て接木するようにしてもよい。それに台木20と穂木2
1との固着は接着剤以外にクリップやゴムチューブを用
いてもよい。
【0037】次に、上記環境調節室1及び育苗台車11
を用いた接木苗の生産方法を以下に示す実施例1〜3に
て説明する。
【0038】(実施例1) キュウリの接木 図12は台木20に穂木21を接着剤37にて接木した
接木苗38を示すもので、台木20にはスーパー雲竜
(このほかにひかりパワー、ゆうゆう一輝、キング輝虎
などがある)を用い、穂木21には南極1号(このほか
に貴婦人ニュータイプ、オナー、シャープ1などがあ
る)を用いた。
【0039】上記台木20及び穂木21のそれぞれの種
子を、図7に示す育苗トレイ17のそれぞれ培養土を詰
めた各植木鉢内に、手蒔き、あるいは自動播種機にて播
種する。播種後、受けトレイ18に入れた状態で発芽時
用の台車11aの各棚板14a上に収納し、この台車1
1aを環境調節室1内に入れる。このときの各棚板14
aの間隔は75mmにした。
【0040】環境調節室1内では、発芽まで台木で3日
間、穂木で2日間、温度28℃、相対湿度95〜100
%に調節して無照明で発芽させる。
【0041】発芽後は、この育苗トレイ17を受けトレ
イ18に入れた状態で、棚間隔を250mmにした育苗
時用の台車11bの各照明付き棚板14b上に入れ替え
て、さらに環境調節室1にて育苗する。この育苗期間
は、育苗トレイ17の上面で約7,000Luxになる
ように照度調節器9にて蛍光灯15の照度を調節し、こ
の蛍光灯15を点灯する明期を12時間、消灯する暗期
を12時間繰り返し2日間育苗した。またこのとき、各
調温、調湿機器にて環境調節室1内の温度を23〜27
℃、湿度を30〜70%に調節する。この両苗の育苗は
温度、湿度及び照度を最適に制御している環境調節室1
内で育成されることにより、季節、天候に左右されず、
上記期間で接木適期苗を安定して得ることができる。
【0042】トマトでは、このようにして接木適期幅の
要求の比較的厳しい穂木21を上記した環境調節室1内
で12日間育苗し、接木適期幅の広い台木20を従来か
ら用いられている温室でおおむね、14〜28日間育苗
するようにしてもよい。この場合も安定した接木苗の生
産ができた。
【0043】台木と穂木20,21が接木適期まで育成
した状態で育苗時用の台車11bを環境調節室1より取
り出し、多連接木装置Aにて台木20に穂木21を接木
して接木苗38とする。
【0044】ついで、この接木苗38を育苗トレイごと
養生時用の台車11cの各照明付き棚板14bに収納
し、この台車11cごと再び環境調節室1内に入れて養
生する。このとき、各棚板の間隔は350mmとした。
そしてこの棚板上の育苗トレイの周囲を風遮断材16に
て覆った。このようにして約5日間養生して接木苗を得
る。この接木苗38の養生時における環境調節室1内で
の温度は28℃、湿度は95〜100%にそれぞれ制御
し、また各棚板の蛍光灯の照度も3000Luxになる
ように制御した。
【0045】このようにして接木した接木苗の活着率
(標準偏差)は89(±4)%となり、従来の温室で育
成した苗木を用いた接木の場合の62(±15)%に比
較して極めて良好で安定した活着率が得られた。
【0046】この養生時には育苗トレイへの風は不要あ
るいは極微風とする必要があるが、これは棚板の周囲に
風遮断板16を配置することにより達成され、これによ
り活着率が高くなる。
【0047】環境調節室1内の湿度は、発芽時、養生時
及び生育調節のための貯蔵時は照明負荷が小さく、冷却
ユニット2の作動が少ないので比較的高い状態に維持さ
れる。しかし、冷却ユニット2の作動時にはこれによる
除湿作業があるので、室内湿度を90%以上の高い値に
維持するためには加湿器4を用いる必要がある。
【0048】安定した接木苗を生産するためには、各苗
木とも低湿度で育成することが重要である。相対湿度が
80%で育成された両苗木の接木時の活着率が67%で
あるのに対して、相対湿度が50%で育成された両苗木
の接木時の活着率は89%となった。
【0049】図13、図14に育苗時の機器動作パター
ンを示す。図13は通常モード時を示し、照明と冷却ユ
ニット2とは同期させると共に、照明のOFF時には瞬
間的に所定間隔をとって冷却ユニット2を作動させる。
加熱器3は間隔的に作動させる。このときの相対湿度
(RH)は照明及び冷却ユニット2をOFFにしたとき
に高くなる。
【0050】図14は低湿度モード時を示し、冷却ユニ
ット2は常時ONにし、照明がOFFになったときに間
隔的にOFFにする。加熱器3は照明がOFFのときに
長く動作し、照明がONのときには間隔的にONにす
る。このときの相対湿度(RH)は低湿度状態に維持さ
れる。
【0051】上記のように、育苗時の明期(照明ON)
には室内の照明負荷があるので、室内温度を所定値に維
持するために、冷却ユニット2を頻繁にあるいは連続的
に作動させて冷却を行う。このとき、冷却と同時に除湿
も行われるので、苗木や培養土からの蒸発散による水分
は除湿され、室内湿度は低く維持される。
【0052】一方暗期(照明OFF)には蛍光灯15の
照明負荷が無いので、温度維持するだけの通常モード制
御では、冷却ユニット2の作動頻度が少なく、従って冷
却ユニット2による除湿が少ないため、室内温度が高く
なるのが一般的である。ある程度の高湿度は苗木の成長
促進にもなり、通常の育苗では殆ど問題とされていな
い。
【0053】しかし、接木用の苗の生産において、安定
した活着率(89%)を得るためには、上記したよう
に、暗期にも湿度を50%に維持して台木、穂木とも徒
長を防止して硬く締まった苗を育成する。そこで暗期は
照明負荷を補うために、加熱器3を頻繁に作動し、それ
と共に、冷却ユニット2も頻繁に作動させて、除湿が行
われるようにし、低湿度を維持させながら温度維持もさ
せる。このとき、冷却ユニット2による冷却式除湿では
一般的に低温度下では除湿量が少なくなるので、安定し
た除湿量を確保するために、必要に応じて除湿機3aを
作動させる。
【0054】このように、発芽、育苗、養生、貯蔵の各
段階の室内が所定の温湿度となるように制御盤8をプロ
グラムすることで、1台の環境調節室で発芽、育苗、養
生、貯蔵の各段階に適した環境を実現することができ
る。
【0055】(実施例2)トマトの接木を実施例1と同
様にして行う。台木20にはLS89(このほかにアン
カーT、アキレスM、影武者などがある)を用い、穂木
21には桃太郎(このほかに桃太郎8、ハウス桃太郎な
どがある)を用い、播種後の育苗トレイ17を発芽時用
の台車11aに収納して環境調節室1内に入れ、ここで
3日間温度が28℃、相対湿度が95〜100%に調節
して発芽させる。
【0056】その後、この発芽した育苗トレイを育苗時
用の台車11bにうつしてこの台車11bごと温室に移
動し、台木20で3〜4週間、穂木21で2〜3週間育
苗する。
【0057】トマトでは、台木20、穂木21とも本葉
が1.5〜2.5枚程度出た状態が接木の適期である。
台木20も穂木21もこの接木適期になるように育苗す
るが、この各苗の育成が天候によって環境が左右される
温室内で行われるため、台木20と穂木21が同時に接
木適期にならないこともある。そこで、台木20、穂木
21のうち、特に穂木21を8〜15℃程度に低温に調
節した環境調節室1内に入れて生育をほぼ停止させ、遅
れていた方の苗木の生育を待ち、両苗木の生育が揃った
ところで接木を行う。上記貯蔵時には照明による光があ
ってもなくてもよい。貯蔵は約1週間は可能である。適
期に生育した苗木は接木され、再び温室にて養生馴化の
後、接木苗となる。
【0058】(実施例3)キュウリの接木を実施例1と
同様にして行う。台木20としてスーパ雲竜(このほか
にひかりパワー、ゆうゆう一輝などがある)を用い、穂
木21として南極1号(ほかにシャープ1がある)を用
いてこれを育苗トレイ17の培養土中に播種する。この
播種時を基点とし、台木20で60時間、穂木21で3
6時間を発芽期間として、発芽時用の台車11aに収納
して環境調節室1内に入れる。
【0059】この発芽時の環境調節室1内の温度は28
℃、湿度は90%以上、照明なしの発芽好適環境で発芽
させる。この発芽後の育苗トレイ17は育苗時用の台車
11bに積み換えて環境調節室1内で台木、穂木ともに
60時間を育苗期間とする。この育苗期間では、実施例
1と同様に12時間照明を点灯し、12時間消灯し、温
度、湿度ともに発芽時より下げて育苗する。
【0060】そして、台木20で播種後120時間、穂
木21で播種後96時間で接木適期苗に生育する。この
時における灌水は、育苗期間に行い、台木20で播種後
72,96,120時間に、穂木21で播種後48,7
2時間に行う。灌水方法は、育苗トレイ17を秤に載
せ、そのままの状態で育苗トレイ17の上からミストに
より秤が一定値を指示するまで灌水する方法を用いる。
【0061】このようにすることで、トレイ内の培養土
から水分蒸発量に応じて、常時一定の土壌水分状態が管
理でき、台木20と穂木21の生育を揃えることができ
る。またpF(土壌水分)センサ、赤外線水分計などを
用いて秤の代用とすることができる。
【0062】生育した接木適期の台木20と穂木21は
手作業により、あるいは上記した多連接木装置Aにて接
木される。そしてこの接木後は、再び環境調節室1内
で、養生時の台車11cを用いて5日間にわたって養生
する。これにより発芽後から台木20で240時間、穂
木21で216時間後に接木苗となる。そしてこの養生
は、温度が28℃、湿度が90%以上、明期を12時
間、暗期を12時間の養生好適環境で行われる。
【0063】上記のように、接木苗の発芽、育苗、養生
はこれらの各最適な環境に制御される1つの環境調節室
1内で行われるが、この環境調節室1をそれぞれ発芽
用、育苗用、養生用に個別に作ってもよい。
【0064】また接木苗の出荷まで貯蔵が必要な場合
は、環境調節室1内にて一定期間の貯蔵を行う。このよ
うにして、発芽時を起点にして発芽、育苗、養生さらに
貯蔵の環境条件、灌水条件を環境設定プログラムに設定
すれば、播種した段階で出荷時点を計画でき、これによ
り、接木苗の計画生産が可能であり、安定した接木苗の
供給が可能となる。
【0065】上記各実施例においては、台木20と穂木
21の双方をそれぞれ略同一の環境条件、すなわち、少
なくとも発芽までの間環境調節室1内で生育させた例を
示したが、台木20と穂木21の一方だけを環境調節室
1内で行い、他の苗木を温室で育成したものを用いても
よい。
【0066】上記実施例(1)と(3)では、育苗時用
の台車11bの棚板の間隔は、照明時(明期)の蛍光灯
15の熱が各苗に悪影響を与えないように、ある程度広
く、例えば350mmにしてあるが、この間隔は消灯時
(暗期)には無駄な間隔である。すなわち、蛍光灯15
による照明を必要としないときの棚板間隔は接木苗の背
たけに少し余裕をもった高さの空間があればよいことか
ら棚板間隔は200mmでよい。
【0067】図15は上記暗期における無駄なスペース
をなくすことができるようにした環境調節室40を示
す。この環境調節室40は下側部分が照明空間40a
に、上側部分が非照明空間40bになっている。この環
境調節室40内には上下方向に複数段、例えば6段の育
苗トレイ搬送用のコンベヤ41a,41b,41c,4
1d,41e,41fが略平行に配設されている。そし
て照明空間40aに位置する3段のコンベヤ41a〜4
1cの間隔は広く(例えば350mm)にしてあり、こ
の各コンベヤ41a〜41cの上方に蛍光灯15が下方
へ向けて設けてある。
【0068】また非照明空間40bに位置する3段のコ
ンベヤ41d〜41fの間隔はこの各コンベヤ上の接木
苗と干渉しない狭い間隔、例えば200mmになってい
る。
【0069】上記各コンベヤ41a〜41fの搬送方向
は交互に逆方向にしてあり、それぞれのうち、1段目か
ら5段目のコンベヤ41a〜41eの搬送方向終端部に
は台状コンベヤ42a,42b,42c,42d,42
eが、この位置から1つ上の段のコンベヤの搬送始端部
にわたって昇降可能に設けてある。43a,43b,4
3c,43dはこれらの台状コンベヤ42a〜42eを
所定ストローク分だけ昇降するためのシリンダ装置であ
る。
【0070】最下側のコンベヤ41aの搬送始端側と、
最上側のコンベヤ41fの搬送終端側がそれぞれ他のコ
ンベヤより長く一方へ延長されていて、この最下側のコ
ンベヤ41の搬送始端部から最上側のコンベヤ41fの
搬送終端部にわたってエレベータ装置44にて昇降する
ようにした台状コンベヤ42fが設けてある。そして上
記各台状コンベヤ42a〜42fは各コンベヤ41a〜
41fの搬送速度より早い速度で、各コンベヤの搬送始
端部へ向けて移動するようになっている。
【0071】この環境調節室40は上記各実施例で示し
た環境調節室1と全く同様に温度、湿度が調節できるよ
うになっている。
【0072】この環境調節室40では、各コンベヤ41
a〜41f上に育苗トレイ17を収納した受けトレイ1
8を搬送方向に隙間なく搭載した状態で各コンベヤ41
a〜41fを等速で駆動される。そして各コンベヤ41
a〜41fの終端部から受けトレイ18が1つずつ台状
コンベヤ42a〜42f上に受けわたされ、この各受け
トレイ18は台状コンベヤの昇降により、次のコンベヤ
の始端部に対向する位置に移動され、この各台状コンベ
ヤ42a〜42fから各コンベヤ41a〜41fの始端
部へコンベヤの送り速度より早い速度で送り込まれる。
【0073】このようにして、育苗トレイ17は環境調
節室40内を、例えば24時間かけて循環し、この間
に、照明空間40aを通る際に蛍光灯15にて照明され
て育苗され、非照明空間40bを通る際は暗状態にて育
苗される。
【0074】この構成の環境調節室40では非照明空間
40bに段状に設けられるコンベヤ42d〜42fの間
隔が照明器を除いた分だけ狭くなっていることにより、
この非照明空間のスペースは照明空間のスペースより省
スペースとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略的な破断正面図
である。
【図2】本発明の実施の形態を示す概略的な破断側面図
である。
【図3】本発明の実施の形態を示す概略的な平面図であ
る。
【図4】育苗トレイと受けトレイを示す斜視図である。
【図5】発芽時用の育苗台車を示す構成説明図である。
【図6】育苗時用の育苗台車を示す構成説明図である。
【図7】養生時用の育苗台車を示す構成説明図である。
【図8】多連接木装置の一例を示す概略的な構成説明図
である。
【図9】接木装置を示す平面図である。
【図10】接木装置を示す正面図である。
【図11】接木装置を示す正面図である。
【図12】接木苗の様子を示す説明図である。
【図13】育苗時の通常モードの機器の作動を示すタイ
ムチャートである。
【図14】育苗時の低温度モードの機器の作動を示すタ
イムチャートである。
【図15】環境調節室の他の実施の形態を示す概略的な
構成説明図である。
【符号の説明】
1,40…環境調節室 2…冷却ユニット 3…加熱器 4…加湿器 5…サーキュレータ 6…温度センサ 7…湿度センサ 8…制御盤 11…育苗台車 11a,11b,11c…台車 12…ドア 13…フック部材 14…棚板部材 14a,14b,14c…棚板 15…蛍光灯 16…風遮断板 17…育苗トレイ 18…受けトレイ 19…水抜き穴 20…台木 21…穂木 22…台木ライン 23…穂木ライン 24…接木装置 25…予備切断装置 26a,27a,26b,27b…コンベヤ装置 28…接着剤塗布装置 29…台木作成装置 30…穂木作成装置 32…台木クランプ装置 33…台木切断装置 34…穂木クランプ装置 35…穂木切断装置 36…台木クランププレート装置 37…接着剤 38…接木苗 41a〜40f…コンベヤ 42a〜42f…台状コンベヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 達也 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 小島 康男 神奈川県平塚市万田1200 株式会社テク ノ・グラフテイング研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育苗トレイにて生育され、かつ先端部を
    切断した育苗トレイ内の台木に、同じく育苗トレイにて
    生育され、かつ下側を切断した穂木を接続することによ
    り接木苗を得るようにした接木苗生産方法において、 上記接木に用いる台木及び穂木のうち、少なくとも穂木
    を、温度、湿度、照明などの環境を人工的に調節可能に
    した環境調節室にて育苗することを特徴とする接木苗生
    産方法。
  2. 【請求項2】 育苗トレイにて生育され、かつ先端部を
    切断した育苗トレイ内の台木に、同じく育苗トレイにて
    生育され、かつ下側を切断した穂木を接続することによ
    り接木苗を得るようにした接木苗生産方法において、 上記接木に用いる台木及び穂木を、温度、湿度、照明な
    どの環境を人工的に調節可能にした環境調節室にて育苗
    し、ついでこの台木と穂木を接木し、接木後の接木苗
    を、上記環境調節室内で養生するようにしたことを特徴
    とする接木苗生産方法。
  3. 【請求項3】 環境調節室内での発芽から育苗、育苗の
    明期時間、暗期時間及び、灌水時間、育苗終了から、接
    木時期、さらに養生終了までの各タイミングを、播種時
    を起点とする所用時間にて管理するようにしたことを特
    徴とする請求項2記載の接木苗生産方法。
  4. 【請求項4】 接木に用いる台木と穂木のうち、接木適
    期まで早く生育した方の苗木を、生育が遅れた方の苗木
    が接木適期に生育するまで環境調節室内で低温で貯蔵す
    ることを特徴とする請求項1,2または3記載の接木苗
    生産方法。
  5. 【請求項5】 環境調節室内の育苗段階において、発芽
    時より温度及び湿度を低くし、特に湿度を70%以下に
    したことを特徴とする請求項1,2または3記載の接木
    苗生産方法。
  6. 【請求項6】 環境調節室内の育苗時の育苗トレイ内の
    水分減少量を秤、土壌水分計等にて検出し、この水分減
    少量に応じて育苗トレイに灌水するようにしたことを特
    徴とする請求項1,2,3,4または5記載の接木苗生
    産方法。
  7. 【請求項7】 気密可能にした室内に、冷却ユニット、
    除湿機、加熱器、加湿器、サーキュレータ及び温度セン
    サ、湿度センサ等のセンサ類、さらにこのセンサ類によ
    る検出値に基づいて室内の温度及び湿度を制御し、さら
    に、育苗時における明期と暗期とを制御する制御手段を
    有することを特徴とする環境調節室。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の環境調節室出し入れ可
    能に配置され、かつ複数の棚板を有し、この各棚板に育
    苗トレイを出し入れ可能に載せることができるようにし
    た育苗台車において、 上記棚板を着脱自在にすると共に、この棚板間隔を広狭
    に調節自在にし、下側に照明を有しない棚板と、下側に
    照明を有する棚板とを選択的に用いるようにしたことを
    特徴とする育苗台車。
  9. 【請求項9】 下側に照明を有する棚板のトレイ受け部
    の周囲に通気を制限するついたてを着脱可能に設けたこ
    とを特徴とする請求項8記載の育苗台車。
  10. 【請求項10】 温度、湿度を調節可能にした環境調節
    室において、室内に複数の育苗トレイ搬送用のコンベヤ
    を上下方向に段状に、かつ互いに搬送方向を交互に逆に
    して配設し、各段のコンベヤの搬送終端部に台状コンベ
    ヤを連設し、最上段のコンベヤに連設した台状コンベヤ
    を、この位置から最下段のコンベヤのの搬送始端部に対
    向する位置にわたって昇降可能に、他の台状コンベヤを
    各コンベヤの搬送終端部から1つ上側のコンベヤの搬送
    始端部に対向する位置にわたって昇降可能にし、上記各
    段のコンベヤのうち下側あるいは上側の複数のコンベヤ
    の上方に照明を設け、この照明を設けたコンベヤの上下
    方向の間隔を、コンベヤ上の苗木が照明による熱害を受
    けない間隔とし、照明のないコンベヤの間隔を苗木の背
    丈に見合う間隔としたことを特徴とする環境調節室。
JP8190859A 1996-07-19 1996-07-19 接木苗生産方法及び環境調節室 Pending JPH1028475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8190859A JPH1028475A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 接木苗生産方法及び環境調節室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8190859A JPH1028475A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 接木苗生産方法及び環境調節室

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1028475A true JPH1028475A (ja) 1998-02-03

Family

ID=16264968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8190859A Pending JPH1028475A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 接木苗生産方法及び環境調節室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1028475A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100472760B1 (ko) * 2001-07-26 2005-03-10 베르그 아스 가부시키가이샤 뿌리 없는 접묘의 저장 방법과 사전 순화 방법, 이들방법의 실시에 의해 얻어진 접묘, 및 그러한 실시에이용하는 장치
KR101330101B1 (ko) * 2011-02-17 2013-11-15 대한민국 접목·삽목묘 생산장치
WO2015099091A1 (ja) 2013-12-27 2015-07-02 メカテック有限会社 苗育成装置及び該苗育成装置を備えた接木苗生産装置
JP2016121841A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 大和ハウス工業株式会社 空気調和システムおよび植物工場
CN108934520A (zh) * 2018-06-27 2018-12-07 湖南奎源农业开发有限公司 一种针对枳壳的嫁接装置
CN110612842A (zh) * 2018-06-19 2019-12-27 河南赛诺优农科技有限公司 一种高精密环境控制室
CN114051884A (zh) * 2021-11-02 2022-02-18 河北科技师范学院 板栗种植用设备及板栗种植方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100472760B1 (ko) * 2001-07-26 2005-03-10 베르그 아스 가부시키가이샤 뿌리 없는 접묘의 저장 방법과 사전 순화 방법, 이들방법의 실시에 의해 얻어진 접묘, 및 그러한 실시에이용하는 장치
KR101330101B1 (ko) * 2011-02-17 2013-11-15 대한민국 접목·삽목묘 생산장치
WO2015099091A1 (ja) 2013-12-27 2015-07-02 メカテック有限会社 苗育成装置及び該苗育成装置を備えた接木苗生産装置
JP2016121841A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 大和ハウス工業株式会社 空気調和システムおよび植物工場
CN110612842A (zh) * 2018-06-19 2019-12-27 河南赛诺优农科技有限公司 一种高精密环境控制室
CN108934520A (zh) * 2018-06-27 2018-12-07 湖南奎源农业开发有限公司 一种针对枳壳的嫁接装置
CN114051884A (zh) * 2021-11-02 2022-02-18 河北科技师范学院 板栗种植用设备及板栗种植方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6760436B2 (ja) 植物栽培方法及び施設
CN110996654B (zh) 用于促进植物生长的装置
KR101424058B1 (ko) 산업용 인삼 수경재배 시스템
KR20120094769A (ko) 식물재배시스템
Xu et al. Effects of fertigation management on growth and photosynthesis of tomato plants grown in peat, rockwool and NFT
EP2210478A1 (en) Cultivation method for plants and system and substrate box for cultivating plants
US20230157220A1 (en) Method for initiating a plant in preparation of its introduction into a vertical farm unit
JP6727496B2 (ja) ブドウの栽培方法及びブドウ栽培用照明装置
JP6392692B2 (ja) ホウレンソウとキノコ類の相互栽培設備
JP2001346450A (ja) 多段棚式育苗装置およびその灌水方法
CN107065797A (zh) 一种植物栽培系统及其栽培方法
JPH1028475A (ja) 接木苗生産方法及び環境調節室
JPS63126440A (ja) 水耕栽培装置
US20210392832A1 (en) Apparatus, System and Method for Watering Plants
CN110545657B (zh) 用于栽培作物的方法和装置
KR101787430B1 (ko) 광보강 다단대차형 식물재배장치
KR20180054239A (ko) 스마트팜 인삼 재배 시스템
WO2019101131A1 (zh) 智能化无土种植方法
WO2021077197A1 (en) Plant-growing apparatus with gas cavity
CN86100276A (zh) 营养液-空气植物栽培方法及实现该方法的设备
WO2022210552A1 (ja) 苗の育苗方法、育苗システム及び苗
JPS63126439A (ja) 電照式水耕栽培装置
US20240196822A1 (en) Vertical cultivation system for growing plants and method for growing of plants
JP2022159002A (ja) 苗の育苗方法、育苗システム及び苗
JPH0452731B2 (ja)