JPH10284244A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH10284244A
JPH10284244A JP8362097A JP8362097A JPH10284244A JP H10284244 A JPH10284244 A JP H10284244A JP 8362097 A JP8362097 A JP 8362097A JP 8362097 A JP8362097 A JP 8362097A JP H10284244 A JPH10284244 A JP H10284244A
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大介 別荘
Makoto Mihara
誠 三原
Yoshiaki Ishio
嘉朗 石尾
Kenji Yasui
健治 安井
Haruo Suenaga
治雄 末永
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は 高周波加熱装置のマグネトロン駆
動用電源に関するものであり、前記マグネトロン駆動用
電源を構成するコンデンサに発生する振動電流を低減す
ることである。 【解決手段】 直流電源1と、これに接続するリーケー
ジトランス2と、このリーケージトランス2の1次側に
直列に接続する大2の半導体スイッチング素子3と、リ
ーケージトランス2の1次側に並列に接続する第1のコ
ンデンサ4およびそれに直列に接続する第2の半導体ス
イッチング素子6と、第1および第2の半導体スイッチ
ング素子を駆動するパルスを発生する駆動回路7とを備
え、駆動回路7は第1のコンデンサ4と寄生インダクタ
の影響により発生する振動電流の度合が小さくなるタイ
ミングで第2の半導体スイッチ素子を駆動するパルスを
与える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマグネトロンを用い
た高周波加熱装置に関し、特にマグネトロンの駆動用電
源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来例のマグネトロン駆動用電源
の回路図である。
【0003】図6において、1は直流電源、2はリーケ
ージトランス、3は第1の半導体スイッチング素子、4
は第1のコンデンサ、5は第2のコンデンサ、6は第2
の半導体スイッチング素子、7は駆動回路、8は全波倍
電圧整流回路、9はマグネトロンである。
【0004】駆動回路7は、その内部に第1の半導体ス
イッチング素子3と第2の半導体スイッチング素子6の
駆動のパルスをつくるための、発振部11が構成されて
いる。この発振部で所定周波数とデューティーの信号が
発生され、第1の半導体スイッチング素子3にパルスを
与えている。第2の半導体スイッチング素子6には、第
1の半導体スイッチング素子3のパルスの反転したパル
スが与えられている。遅延回路12は第2の半導体スイ
ッチング素子6のパルスの後縁と前記第1の半導体スイ
ッチング素子3の駆動パルスの前縁との間に一定の遅延
時間を設ける機能を有する。
【0005】この回路の動作について図7および図8を
参照して説明する。まず、パルスが第1の半導体スイッ
チング素子3に与えられ、それを構成するトランジスタ
がオンしている場合、直流電源1以降の主要回路部分の
等価回路は図7(a)のようになり、コレクタ電流Ic
がリーケージトランスの1次側を通って第3のコンデン
サ10から供給される{図8(a)状態(イ)}。この
時、リーケージトランスの2次側出力は全波倍電圧整流
回路のコンデンサ13を充電し始める。コンデンサ14
には初期電圧V2が蓄えられているので、コンデンサ1
3の電圧V3とが V2+V3>Vcut (1) Vcut:マグネトロンのカットオフ電圧 の関係になるとマグネトロンを発振させることができマ
グネトロン9に電流が流れ始める。第1の半導体スイッ
チイング素子3がオフすると、等価回路は図7(b)の
ようになり、リーケージトランス2の1次側に流れてい
た電流は第1のコンデンサ4に向かって流れ始める。こ
のとき、リーケージトランス2の2次側出力はコンデン
サ14の充電を始める{図8(b)の状態(ロ)}。こ
のとき、(1)式5満たすと、再びマグネトロン9は発
振を開始し、アノード電流が流れ始める。リーケージト
ランス2の1次側の電流は図8(d)のようになる。第
1の半導体スイッチング素子3の電圧は図8(e)のよ
うになる。この電圧が第二のコンデンサ5の初期電圧に
到達すると、第2の半導体スイッチング素子6を構成す
るダイオードがオンし、第2のコンデンサ5の充電が開
始される{図8(c)の状態(ハ)}。このときの等価
回路は図7(c)のようになる。第1のコンデンサ4と
直列に寄生インダクタ15が存在する。この寄生インダ
クタ15はプリント基板上のパターンに存在するインダ
クタや、第1のコンデンサ4の持つインダクタなどによ
るものである。第2の半導体スイッチング素子6を構成
するダイオードがオンすると、第1のコンデンサ4に流
れていた電流が急に減少するので、この寄生インダクタ
15と第1のコンデンサ4との作用で振動電流が発生す
る。この振動電流は第1のコンデンサ4、寄生インダク
タ15、第2の半導体スイッチング素子6を構成するダ
イオード、第2のコンデンサ5とで構成される閉ループ
を流れる。図8(b)第1のコンデンサ4の電流波形の
状態(ハ)の部分が振動電流である。この振動電流は状
態(ニ)まで存在する。また、図8(c)第2のコンデ
ンサ電流波形にも振動電流が存在する。この振動電流で
マイナス方向の電流は第2の半導体スイッチング素子6
を構成するダイオードを通り、プラス方向の電流は第2
の半導体スイッチング素子6を構成するトランジスタを
通る。第2の半導体スイッチング素子6と第1の半導体
スイッチング素子3に与えられる駆動のパルスは駆動回
路7から供給されるが、第2の半導体スイッチング素子
6のパルスは第1の半導体スイッチング素子3のパルス
の反転信号が与えられる。但し、第2の半導体スイッチ
ング素子6のパルスの後縁と前記第1の半導体スイッチ
ング素子3の駆動パルスの前縁との間に遅延時間Td3を
設けているが、第2の半導体スイッチング素子6の駆動
パルスの後縁と前記第1の半導体スイッチング素子3の
駆動パルスの前縁との間には遅延時間が設定されておら
ず、第1の半導体スイッチング素子3のオフとほぼ同時
に第2の半導体スイッチング素子を構成するトランジス
タがオンしている。これにより、振動電流がマイナス方
向に流れることになる。
【0006】図8(e)の第1の半導体スイッチング素
子電圧の状態(ハ)は、第2のコンデンサ5が第1のコ
ンデンサ4に比べて、その容量値を大きくしてあるので
電圧の傾きが急激に緩やかになる。リーケージトランス
2の一次側から第2のコンデンサ5に向かって流れてい
た電流が、反対に、第2のコンデンサ5から1次側に向
かって流れるようになると、状態(ニ)に移行する。任
意の時間T1で第2の半導体スイッチング素子を構成す
るトランジスタを遮断すると、第1のコンデンサ4から
リーケージトランス2の1次側に向かって電流が流れ始
める状態(ホ)に移行する。この時の第1の半導体スイ
ッチング素子3の電圧の傾きは急になり、第1のコンデ
ンサ4の持つエネルギーによって零に向かって下がって
いく。この電圧が零になった時点で、第1の半導体スイ
ッチング素子3を再び駆動させると、状態(イ)から同
様な動作を繰り返すことになる。電圧が零になってから
第1の半導体スイッチング素子をオンさせるので、この
点でのスイッチング損失は極めて小さなものとすること
ができる。このような動作を実現するために第1の半導
体スイッチング素子3の電圧が零になるまでに要する時
間に相当する遅延時間Td3を第2の半導体スイッチング
素子6のパルスの後縁と前記第1の半導体スイッチング
素子3の駆動パルスの前縁との間に設けている。第1の
半導体スイッチング素子3のパルス波形と、第2の半導
体スイッチング素子6のパルス波形をそれぞれ図8
(f)、(g)に示す。
【0007】前述した第2のコンデンサの初期電圧は、
状態(ニ)で、第2の半導体スイッチング素子6を任意
の時間T1の間、オンすることにより決定される。すな
わち、第2の半導体スイッチング素子6のオン時間を長
くすればするほど、第2のコンデンサ5の初期電圧が下
がり、結果として第1の半導体スイッチング素子3の電
圧を下げる事ができるという特長を有するものである。
【0008】振動電流の発生は図9に示される回路でも
同様である。同図(a)はリーケージトランス2の一次
側に直列に、第2のコンデンサ5と第2の半導体スイッ
チング素子6との直列回路を接続し、第1のコンデンサ
4をリーケージトランスの1次側に並列に接続した場合
である。
【0009】同図(b)はリーケージトランス2の1次
側に並列に、第2のコンデンサ5と第2の半導体スイッ
チング素子6との直列回路を接続し、第1のコンデンサ
4をリーケージトランスの1次側に直列に接続した場合
である。
【0010】同図(c)はリーケージトランス2の1次
側に並列に、第2のコンデンサ5と第2の半導体スイッ
チング素子6との直列回路を接続し、第1のコンデンサ
4をリーケージトランスの1次側に並列に接続した場合
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マグネトロン駆動電源は従来例で述べたように、寄生イ
ンダクタ15の存在により、第1のコンデンサと第2の
コンデンサに振動電流が発生し、その結果、両方のコン
デンサの実行電流を増加せしめコンデンサの体積を大き
くして放熱面積を確保する必要がありコンデンサの大型
化と振動電流に起因するノイズの発生という問題があ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、振動電流が流れる閉ループを不用意につく
らないように、第2の半導体スイッチング素子を駆動す
るパルスを与えるようにするものである。
【0013】また、本発明は第1の半導体スイッチング
素子に印加する電圧が零になった時点で、駆動のパルス
信号が与えられるようにするために、第1の半導体スイ
ッチング素子を駆動するパルスの後縁と第2の半導体ス
イッチング素子を駆動するパルスの前縁との間に第1の
遅延時間を設け、第2の半導体スイッチング素子の駆動
パルスの後縁と前記第1の半導体スイッチング素子の駆
動パルスの前縁との間に第2の遅延時間とを別個に設け
る構成とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、直流電源と、前記直流
電源に接続される、リーケージトランスと、前記リーケ
ージトランスの1次側に直列に接続される第1の半導体
スイッチング素子と、前記リーケージトランスの1次側
に並列、または直列に接続される第1のコンデンサと、
第1のコンデンサと直列に存在する寄生インダクタ15
と、前記リーケージトランスの1次側に並列、または直
列に接続される、第2のコンデンサと前記第2のコンデ
ンサに直列に接続される第2の半導体スイッチング素子
と、前記第1の半導体スイッチング素子と第2の半導体
スイッチング素子とを駆動するパルスを発生する駆動回
路と、前記リーケージトランスの2次側に接続される整
流回路と、前記整流回路に接続されるマグネトロンとを
備え、前記駆動回路は前記第1のコンデンサと前記寄生
インダクタ15の影響により発生する振動電流の度合い
が小さくなるタイミングで前記第2の半導体スイッチン
グ素子を駆動するパルスを与える構成とした。そのため
振動電流は小さくなる。
【0015】また、第1の半導体スイッチング素子を駆
動するパルスの後縁と第2の半導体スイッチング素子を
駆動するパルスの前縁との間に第1の遅延時間を設ける
第1の遅延回路と、第2の半導体スイッチング素子の駆
動パルスの後縁と前記第1の半導体スイッチング素子の
駆動パルスの前縁との間に第2の遅延時間を設ける第2
の遅延回路とを設ける構成とし、第1の遅延時間と第2
の遅延時間とを別個に設定できる構成とした。
【0016】そして、第1の半導体スイッチング素子電
圧を、その電圧が零になった時点でオンさせることがで
き、スイッチング損失が低減できると共に第1のコンデ
ンサおよび第2のコンデンサの振動電流の発生を抑制す
ることができる。
【0017】以下、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。 (実施例1)図1において図6と同等な構成要素につい
ては同じ符号を用い詳細な説明を省略する。また、回路
動作の概略も同等であるので詳しい説明を省略する。第
1の半導体スイッチング素子3と第2の半導体スイッチ
ング素子6とを駆動するパルス信号は、図2(c)、
(d)のように与えられる。第1の半導体スイッチング
素子3のパルス信号の後縁と第2の半導体スイッチング
素子6の前縁との間には第1の遅延時間(Td1)が設け
られ、第1の半導体スイッチング素子3のパルス信号の
前縁と第2の半導体スイッチング素子6のパルス信号の
後縁との間には第2の遅延時間(Td2)を設けてある。
第1の遅延時間(Td1)は同図(a)の第1のコンデン
サの電流波形に発生する振動電流がなるべく小さくなる
ように設定される。この点について詳細に説明するため
に、まず図3の理想回路を用いてその動作を述べる。こ
の理想回路は図1の構成要素の中で必要な部分のみを取
り出したもので、理想化するために寄生インダクタ15
を取り除いている。同回路による第1のコンデンサ4
と、第2のコンデンサ5とに流れる電流波形は図4
(a)、(b)のようになる。図4(b)の第2のコン
デンサ5に流れる(ヘ)の状態における電流は図3の第
2の半導体スイッチング素子6を構成するダイオードを
介して流れ、(ト)の状態における電流は同じ第2の半
導体スイッチング素子6を構成するトランジスタを介し
て流れる。従ってトランジスタはこの電流が流れる時点
でオンさせておけばよいので、同図4(c)のようなタ
イミングで駆動のパルス信号を与えればよい。図4
(d)は第1の半導体スイッチング素子3を駆動するパ
ルス信号であり、第1の半導体スイッチング素子3のパ
ルス信号の後縁と第2の半導体スイッチング素子6の前
縁との間には第1の遅延時間(Td1)を設け、第1の半
導体スイッチング素子3のパルス信号の前縁と第2の半
導体スイッチング素子6のパルス信号の後縁との間には
第2の遅延時間(Td2)を設ければよい。このような第
1の遅延時間(Td1)と第2の遅延時間(Td2)とを寄生
インダクタ15の存在する実際の回路に適用すると、第
1のコンデンサ4と、第2のコンデンサ5とに流れる電
流波形は図2(a)、(b)のようになる。また、第2
の半導体スイッチング素子6と第1の半導体スイッチン
グ素子3を駆動するパルス信号の波形を図4(c)、
(d)に示す。図4(c)は第2の半導体スイッチング
素子6に与えられる駆動パルスで、すなわち同半導体ス
イッチング素子を構成するトランジスタに与えられる駆
動パルスである。これと従来例である図8(f)と比較
すると、そのパルス信号のオン幅が短くなっている。こ
のため、本実施例では、第2のコンデンサの振動電流が
マイナス方向に振れようとしても、そのときに第2の半
導体スイッチング素子6を構成するトランジスタがオン
していないため、マイナス方向に流れない。この結果、
振動電流を継続させずに減衰させることができる。これ
は第1のコンデンサ4の電流波形である図2(a)と従
来例の図8(b)、および第2のコンデンサの電流波形
である図2(b)と従来例の図8(c)とを比べれば、
本発明は振動電流が低減されていることが明確である。
【0018】従来例で示した図9(a)、(b)、
(c)の回路構成についても上述した同様な手段により
同等な作用を得る事ができるので詳細な説明は省略す
る。
【0019】(実施例2)図1の駆動回路7は発振器1
1と、第1の遅延回路16と、第2の遅延回路17とか
ら構成されている。図5(a)は発振器11の出力パル
スで、このパルスは第1の遅延回路16と、第2の遅延
回路17とに伝達される。第1の遅延回路16は発振器
11の出力パルスと抵抗18aおよび18bとで発生さ
れる基準電圧とを比較する。比較手段16aの出力端に
は電源につながる抵抗16cとコンデンサ16dとが接
続されているため、比較手段16aのパルスの立上りは
図5(b)のようになる。同パルスの立ち下がりは比較
手段16aがコンデンサ16dの電荷を急激に引き抜く
ので急峻に立ち下がる。比較手段16bは比較手段16
aの出力と基準電圧とを比較するので、その出力パルス
は図5(c)のようになる。同パルスが第1の半導体ス
イッチング素子3を駆動することになる。
【0020】第2の遅延回路17に伝達されたパルスは
反転し出力されるが、出力端には抵抗17cとコンデン
サ17dとが接続されており、これらの作用は第1の遅
延回路の場合と同様である。図5(d)は比較手段17
aの出力パルス、同図(e)は比較手段17bの出力
で、このパルスが半導体スイッチング素子6を駆動す
る。
【0021】同図(c)と同図(e)とを比較すると、
同図(c)のパルス、すなわち第1の半導体スイッチン
グ素子3を駆動するパルスの後縁と同図(e)のパル
ス、すなわち第2の半導体スイッチング素子6の駆動の
パルスの前縁との間に第1の遅延時間(Td1)が設けら
れ、また、第2の半導体スイッチング素子6を駆動する
パルスの後縁と第1の半導体スイッチング素子3を駆動
するパルスの前縁との間に第2の遅延時間(Td2)が設
けられることになる。
【0022】第1の遅延時間(Td1)または第2の遅延
時間(Td2)の大きさはそれぞれ抵抗16cとコンデン
サ16d、または抵抗17cとコンデンサ17dとで設
定することができるので、Td1とTd2とを別個に設定する
事ができる。実施例1で述べたように、第1の遅延時間
(Td1)は第2の半導体スイッチング素子6を駆動する
パルスがオフになってから、第1の半導体スイッチング
素子3の電圧が零になるまでに要する時間に相当する時
間に設定すればよい。
【0023】第1の遅延時間(Td1)は第1のコンデン
サあるいわ第2のコンデンサの電流波形に発生する振動
電流がなるべく小さくなるように設定すればよい。
【0024】なお、図1において、リーケージトランス
2に直列に第1の半導体素子3を接続し、リーケージト
ランス2に並列に第1のコンデンサ4およびこのコンデ
ンサ4に直列に存在する寄生インダクタ15を、並びに
第2のコンデンサ5およびこのコンデンサ5に直列に第
2の半導体スイッチング素子を接続する回路としたが、
従来例の図9に示したような回路でもよい。すなわち、
(a)はリーケージトランス2の一次側に直列に、第2
のコンデンサ5と第2の半導体スイッチング素子6との
直列回路を接続し、第1のコンデンサ4をリーケージト
ランスの1次側に並列に接続した場合である。
【0025】(b)はリーケージトランス2の1次側に
並列に、第2のコンデンサ5と第2の半導体スイッチン
グ素子6との直列回路を接続し、第1のコンデンサ4を
リーケージトランスの1次側に直列に接続した場合であ
る。
【0026】(c)はリーケージトランス2の1次側に
並列に、第2のコンデンサ5と第2の半導体スイッチン
グ素子6との直列回路を接続し、第1のコンデンサ4を
リーケージトランスの1次側に並列に接続した場合であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第2の半
導体スイッチング素子を駆動するパルスを与えるタイミ
ングにより、第1のコンデンサと寄生インダクタにより
発生する振動電流を抑制する事ができるという効果を有
する。
【0028】また、第1の半導体スイッチング素子を駆
動するパルスの後縁と第2の半導体スイッチング素子を
駆動するパルスの前縁との間に第1の遅延時間を設ける
第1の遅延回路と、第2の半導体スイッチング素子の駆
動パルスの後縁と前記第1の半導体スイッチング素子の
駆動パルスの前縁との間に第2の遅延時間を設ける第2
の遅延回路とを設ける構成とし、第1の遅延時間と第2
の遅延時間とを別個に設定できる構成とすることによ
り、第1の半導体スイッチング素子電圧を、その電圧が
零になった時点でオンさせる事ができスイッチング損失
が低減できるとともに、第1のコンデンサおよび第2の
コンデンサの振動電流の発生を抑制することができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1および実施例2の高周波加熱
装置のマグネトロン駆動用電源の回路図
【図2】同主要回路部の波形図
【図3】同主要回路部の理想回路図
【図4】図3の理想回路図における波形図
【図5】本発明の実施例2の回路動作を説明する波形図
【図6】従来の高周波加熱装置のマグネトロン用駆動用
電源装置の回路図
【図7】(a)同主要回路部の一つ状態における等価回
路図 (b)主要回路部の他の状態における等価回路図 (c)主要回路部の他の状態における等価回路図 (d)主要回路部の他の状態における等価回路図
【図8】従来の主要回路部の波形図
【図9】(a)従来の高周波加熱装置のマグネトロン用
駆動用電源装置の主要な部分の回路図 (b)同マグネトロン用駆動用電源装置の主要な部分の
他の回路図 (c)同マグネトロン用駆動用電源装置の主要な部分の
他の回路図
【符号の説明】
1 直流電源 2 リーケージトランス 3 第1の半導体スイッチング素子 4 第1のコンデンサ 5 第2のコンデンサ 6 第2の半導体スイッチング素子 7 駆動回路 8 整流回路 9 マグネトロン 15 寄生インダクタ 16 第1の遅延回路 17 第2の遅延回路
フロントページの続き (72)発明者 安井 健治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 末永 治雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、前記直流電源に接続するリー
    ケージトランスと、前記リーケージトランスの1次側に
    直列に接続する第1の半導体スイッチング素子と、前記
    リーケージトランスの1次側に並列、または直列に接続
    する第1のコンデンサと、第1のコンデンサと直列に存
    在する寄生インダクタと、前記リーケージトランスの1
    次側に並列、または直列に接続する第2のコンデンサと
    前記第2のコンデンサに直列に接続する第2の半導体ス
    イッチング素子と、前記第1の半導体スイッチング素子
    と第2の半導体スイッチング素子とを駆動するパルスを
    発生する駆動回路と、前記リーケージトランスの2次側
    に接続する整流回路と、前記整流回路に接続するマグネ
    トロンとを備え、前記駆動回路は前記第1のコンデンサ
    と前記寄生インダクタの影響により発生する振動電流の
    度合いが小さくなるタイミングで前記第2の半導体スイ
    ッチング素子を駆動するパルスを与える構成とした高周
    波加熱装置。
  2. 【請求項2】駆動回路に第1の半導体スイッチング素子
    を駆動するパルスの後縁と第2の半導体スイッチング素
    子を駆動するパルスの前縁との間に第1の遅延時間を設
    ける第1の遅延回路と、第2の半導体スイッチング素子
    の駆動パルスの後縁と前記第1の半導体スイッチング素
    子の駆動パルスの前縁との間に第2の遅延時間を設ける
    第2の遅延回路とを設ける構成とした請求項1記載の高
    周波加熱装置。
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