JPH1028403A - ロータリ耕耘装置 - Google Patents

ロータリ耕耘装置

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Publication number
JPH1028403A
JPH1028403A JP10246797A JP10246797A JPH1028403A JP H1028403 A JPH1028403 A JP H1028403A JP 10246797 A JP10246797 A JP 10246797A JP 10246797 A JP10246797 A JP 10246797A JP H1028403 A JPH1028403 A JP H1028403A
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JP
Japan
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tilling
claw
shaft
tillage
claws
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Application number
JP10246797A
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English (en)
Inventor
Takaaki Sudo
藤 孝 明 須
Osamu Nakagawa
川 治 中
Toko Takahashi
橋 東 光 高
Takashi Hirano
野 隆 司 平
Masaru Yamamoto
本 勝 山
Mitsutoshi Miyazaki
崎 光 登 志 宮
Tetsuya Takizawa
沢 哲 也 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行速度の高速化による作業時間の短
縮並びに耕耘負荷の低減による耕耘作業駆動力の軽減な
どを図る。 【解決手段】 ロータリ耕耘装置の耕耘爪軸(17)
上の耕耘爪(18)取付部において、複数本の耕耘爪
(18)…基部の取付部が略同一平面上に位置して、耕
耘爪軸(17)上に複数列配置し、一列のそれぞれの耕
耘爪(18)…を右向きと左向きに交互に配置すると共
に、同じ向きの耕耘爪(18)の動軌跡を前後に重複さ
せたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばトラクタによ
って牽引され乍ら耕耘作業を行うロータリ耕耘装置に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、トラクタや耕耘
機の後部に耕耘ロータリ作業機を装設させ、耕耘作業を
行っているが、耕耘作業時の走行速度をできるだけ速く
して作業時間を短縮させる場合、トラクタの走行速度を
高速にすることにより、耕耘作業時に残耕が発生する不
具合があると共に、耕耘ロータリ作業機を駆動する動力
が大きくなる不具合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、ロー
タリ耕耘装置の耕耘爪軸上の耕耘爪取付部において、複
数本の耕耘爪基部の取付部が略同一平面上に位置して、
耕耘爪軸上に複数列配置し、一列のそれぞれの耕耘爪を
右向きと左向きに交互に配置すると共に、同じ向きの耕
耘爪の動軌跡を前後に重複させたもので、一列の各耕耘
爪を右向きと左向きに交互に配置することにより、走行
速度を高速にして作業を行っても、未耕地が残る不具合
を容易になくし得ると共に、耕耘爪軸1回転当りの耕耘
爪動軌跡を前後に重複させることによって耕耘負荷を容
易に低減し得、走行速度の高速化による作業時間の短縮
並びに耕耘負荷の低減による耕耘作業駆動力の軽減など
を容易に図り得るものである。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は耕耘爪の運動爪軌跡、図2は全
体の側面図、図3は同平面図、図4は耕耘ロータリ作業
機の側面説明図、図5はリヤカバーのフローティング説
明図である。図中(1)は前後車輪(2)(3)を有す
るトラクタであり、運転席(4)前方の操向ハンドル
(5)によって前輪(2)を方向転換させて走行進路を
変更するように構成している。なお、(6a)は主変速
レバー、(6b)は副変速レバー、(6c)はPTO変
速レバーである。
【0005】また、トラクタ(1)にロワリンク(7)
を介してサイドドライブ型の耕耘ロータリ作業機(8)
を装着させるもので、中央にギアボックス(9)を配置
し、ユニバーサルジョイント付ドライブ軸(10a)を
介してトラクタ(1)のPTO軸(10)に入力軸(9
a)を連結して動力を伝えるようにしている。前記ギア
ボックス(9)側面より両側方にビーム(11)を突出
し、該ビーム(11)のそれぞれの中途部に支持プレー
ト(12)を固設し、該支持プレート(12)の前端に
はロワリンク(7)を枢結するピンを突設し、後端には
デプスフレーム(13)の前端を枢支し、マスト(1
4)の前端にトップリンク(15)の枢結部を構成して
いる。
【0006】また、前記ビーム(11)の外側端にチェ
ーンケース(16)上部を固設し、該チェーンケース
(16)下部に耕耘爪軸(17)を横架し、該耕耘爪軸
(17)上にナタ爪よりなる多数の耕耘爪(18)…を
側面視で放射状に植設させると共に、該耕耘爪(18)
の回転軌跡上方をロータリカバー(19)によって覆
い、両側をサイドカバー(20)によって覆っている。
そして、該耕耘爪軸(17)はギアボックス(9)内の
ギア、ビーム(11)内の伝動軸、チェーンケース(1
6)内のスプロケット及びチェーンを介して駆動し、耕
耘爪(18)…を回転させることによって耕耘を行うよ
うにしている。
【0007】そして、チェーンケース(16)の上部内
側面より前方にプレート(21)を固設し、該プレート
(21)前端に支持杆(22)を横架させ、該支持杆
(22)に取付プレート(23)を固定させ、該取付プ
レート(23)に切断刃(24)の上部を固定させてい
る。なお、切断刃(24)を左右幅方向に4本装着して
いるが、耕耘爪(18)数本おきに切断刃(24)を配
設することになる。また、切断刃(24)の中間部を後
方に湾曲させ、この中間部を前記耕耘爪(18)の回転
軌跡の前部内に臨ませると共に、中間より下部先端側を
前方に傾斜させるように設けている。つまり、側面視に
おいて切断刃(24)の中間部を耕耘爪(18)の回転
軌跡の前部でオーバーラップするように配置させると共
に、切断刃(24)と耕耘爪(18)の間隔を狭くして
残耕ができないようにすると共に、耕耘作業中の耕耘抵
抗によって作業機(8)が持上り状態となるのを切断刃
(24)の地中突入作用でもって抑制している。但し、
耕耘爪(18)と耕耘爪(18)の全ての間に切断刃
(24)を設けることはなく、耕耘抵抗とならないよう
に適宜間隔をあけても良い。
【0008】さらに、耕耘爪(18)上側のロータリカ
バー(19)後端に第1支点軸(25)を介して鋼板製
第1リヤカバー(26)を上下方向に揺動自在に連結さ
せ、第1リヤカバー(26)後端に合成樹脂またはゴム
などの弾性材製第2リヤカバー(27)前端を固定さ
せ、第2リヤカバー(27)後端に鋼板製第3リヤカバ
ー(28)前端を固定させると共に、第1リヤカバー
(26)後端部の第2支点軸(29)と第3リヤカバー
(28)前端部の第3支点軸(30)を左右一対のリン
ク(31)(31)によって連結させ、第3支点軸(3
0)と略同軸上に第4支点軸(32)を設け、第4支点
軸(32)に第1吊下ロッド(33)下端を連結させ、
第3リヤカバー(28)後端部の第5支点軸(34)に
左右一対の第2吊下ロッド(35)下端を連結させ、第
1リヤカバー(26)の支持体(36)に第1及び第2
吊下ロッド(33)(35)上端側を昇降自在に取付
け、各吊下ロッド(33)(35)と第3リヤカバー
(28)によって側面視三角形を形成させ、また第2及
び第3及び第5支点軸(29)(30)(34)を結ぶ
線によって側面視三角形を形成させたもので、第2支点
軸(29)または第3支点軸(30)を中心に第3リヤ
カバー(28)を矢印(A)及び(B)の方向に上方移
動させ、第2支点軸(29)及び支持体(36)の吊下
ロッド(33)(35)連結部を支点とした前記カバー
(28)及び各ロッド(33)(35)の両てこ機構の
動作により各ロッド(33)(35)の下方突張りによ
って前方移動が規制される第3リヤカバー(28)を矢
印(C)の方向に後上方に移動させ、図6の如く、第3
リヤカバー(28)両側部が平面視で矢印(D)の方向
に前後移動するフローティング動作を行わせる。また、
第5支点軸(34)と第1リヤカバー(26)の支持体
(36)間に左右一対のガスダンパ(37)を連結させ
たもので、全ストローク略一定のバネ定数が得られかつ
ストロークも大きく形成できるガスダンパ(37)によ
って第3リヤカバー(28)を支持させ、トラクタ
(1)が左右に傾いても第3リヤカバー(28)の左右
均等な加圧によって耕耘面を均すことができるように構
成している。なお、ガスダンパ(37)に代え、オイル
ダンパまたは多重コイルバネなどを用いてもよい。
【0009】また、前記吊下ロッド(33)(35)上
端側を支持体(36)…の軸受体(38)…に遊嵌挿入
させ、軸受体(38)…の上面側に当接するロッド(3
3)(35)のピンによってロッド(33)(35)の
下方抜出しを防ぎ、矢印(A)(B)(C)とは反対方
向への第3リヤカバー(28)の移動を阻止すると共
に、スプリング(39)(39)を巻装させた左右一対
のロッド(40)(40)下端を第1リヤカバー(2
6)上面に連結させ、前記ロッド(40)上端側をロー
タリカバー(19)の支持体(41)に摺動自在に取付
け、第1リヤカバー(26)をスプリング(39)によ
って加圧するように構成している。
【0010】また、前記第3リヤカバー(28)上面に
レーキ支持体(42)を着脱自在に固定させ、該支持体
(42)に固定させるレーキ(43)を第3リヤカバー
(28)後方に延出させている。
【0011】さらに、図6に示す如く、第2吊下ロッド
(35)上端側を取付ける支持体(36)の軸(44)
に前記ガスダンパ(37)上端を連結させ、第2吊下ロ
ッド(35)とガスダンパ(37)を可及的に接近させ
て略平行に設けると共に、前記デプスフレーム(13)
後端に支持フレーム(45)を介して左右一対の尾輪
(46)(46)を取付け、左右尾輪(46)(46)
間に前記レーキ(43)を配設させている。
【0012】また、前記リヤカバー(26)(27)
(28)の左右幅略中央に1本の第1吊下ロッド(3
3)を位置させ、第1吊下ロッド(33)の左右側方に
左右ロッド(40)(40)を配置させ、左右ロッド
(40)(40)のさらに左右外側方に左右二組の第2
吊下ロッド(35)及びガスダンパ(37)を配置さ
せ、第2吊下ロッド(35)及びガスダンパ(37)の
さらに左右外側方に左右リンク(31)(31)を配置
させ、第1及び第3リヤカバー(26)(27)の左右
側端部を左右リンク(31)(31)によって連結させ
ている。
【0013】図7にも示す如く、前記耕耘爪軸(17)
にビーム(11)内の伝動軸及びチェーンケース(1
6)内のチェーンを介し、前記入力軸(9a)に入力さ
れる駆動力を伝達して耕耘爪(18)を回転するもの
で、耕耘爪軸(17)の両端に耕耘巾拡大用の左右の偏
心爪(47)を取付けると共に、左右の偏心爪(47)
間に略等間隔に多列状に耕耘爪(18)を取付けてい
る。
【0014】前記耕耘爪(18)はホルダー取付タイプ
で、耕耘爪軸(17)に対して放射方向の同一平面に複
数本設けるもので、耕耘爪軸(17)外周の円周一列に
4本のホルダー(48a)(48b)を90°間隔で半
径方向に突設させている。
【0015】そして前記ホルダー(48a)(48b)
にナギナタ形状のナタ爪よりなる耕耘爪(18)を装備
させるもので、該耕耘爪(18)は切り込んでから土を
反転させるために先端部を右または左に交互に湾曲させ
ていて、180°対向位置の耕耘爪(18)の湾曲方向
を右または左方向に同一とするように爪軸(17)の同
一断面に取付けられた4本のホルダー(48a)(48
b)に装着させている。
【0016】また図8乃至図10に示す如く、左右ホル
ダー(48a)(48b)に装着される対向の耕耘爪
(18)(18)の基部間隔(T)に対し、先端爪軌跡
(L)間隙である先端間隔(t)が約5分の1(T:t
≒5:1)となるように設けるもので、該実施例におい
て、回転半径(a)を約245mm程度とすると、基部
間隔(T)は200mmであり、先端間隔(t)は40
mm程度であり、基部間隔(T)を大きくして耕耘爪
(18)の取付本数を減少させることによって、所要動
力の低減化を図って、同一動力での耕耘時余力分を速度
に回して高速耕耘を可能とさせるように構成したもので
ある。
【0017】次に図9乃至図10において、弾力性を発
揮させるべく構成したナギナタ形状のナタ爪の構成につ
いて説明する。図9に示す如く、側面視において逆C型
に湾曲させ、該湾曲した逆Cの突出側に刃部(18c)
を設け、該刃部(18c)の側に向いて回転する点は従
来のナタ爪と同じであるが、前記ホルダー(48a)
(48b)に挿入する爪座挿入部(18a)の部分を耕
耘爪軸(17)の中心(O1)より方向をずらしたワン
タッチ装着爪の形状に形成して、簡単に挿入して耕耘を
行うことにより、爪座挿入部(18a)の楔部分をホル
ダー(48a)(48b)に食い込ませて固定する構成
としたものである。
【0018】そして、耕耘爪軸(17)に装着した状態
で、耕耘爪軸(17)の回転と共に、耕耘爪(18)を
回転させる回転半径を(a)とし(該実施例において
は、約245mm程度)、該耕耘爪(18)を、図10
に示す如く、平面視において、先端に行く程、徐々に湾
曲させ、該湾曲中心(O2)からの湾曲半径(e)を約
120mmとし、湾曲半径(e)と回転半径(a)の比
率を1対2程度に構成し、回転方向からみた場合手前の
刃部(18a)と背部(18d)との間に土掬い面を有
する湾曲部(18b)を形成して、弾性を発揮させるよ
うに構成している。
【0019】さらに、耕耘爪(18)の厚み自体を、先
端に至る程徐々に薄くなるように構成しており、この厚
さが薄くなることによっても、積極的に弾力性を発揮で
きるように構成するもので、該実施例において、湾曲半
径(e)の最初の部分では基部厚み(c)が5mm程度
であるのに対して、先端厚み(d)を略3mm程度と薄
くなるように構成して、基部厚み(c)に対する先端厚
み(d)の比率を、5対3程度に構成している。
【0020】また図10において、爪座挿入部(18
a)の端部から、耕耘爪(18)の先端の側方への突出
距離である側方湾曲幅(b)と回転半径(a)との比率
を略1:3として、従来の塑性を発揮する側方湾曲幅の
構成爪に対し、湾曲幅(b)を大きくとることによっ
て、弾性を一層発揮させるように構成している。
【0021】つまり、前記耕耘爪(18)は土を切取っ
た後に掬取る形状に中間から先端側を側方に大きく湾曲
させて、大きな湾曲巾(b)(b≒80mm)の湾曲部
(18a)を有する変形し易い弾性爪に形成して、耕耘
爪(18)の土中打込み時において湾曲部(18a)の
水平分力により土を湾曲横方向に押移動させる力と、耕
耘爪(18)を土の抵抗負荷によって反湾曲方向に弾性
変形させるときの横方向の反撥力とによって、掬取り土
を図5矢印の耕耘爪軸(17)に略平行な横方向に押出
す状態とさせて、対向する左右耕耘爪(18)の先端軌
跡(L)間に残耕として残る土部分を破砕して、残耕が
形成されるのを効果的に防止するように構成したもので
ある。またこの場合切断終了地点近傍まで爪(18)が
回転して土の抵抗負荷が小となるとき、爪(18)打込
み時の弾性変形による復元弾性力によって残耕として残
る土部分を横方向より破砕して、一層破砕効果を向上さ
せると共に、切断土壌自体にも弾性戻り力による歪み力
を与えて土壌を膨軟な細土にまで破砕するように構成し
たものである。
【0022】このように、ロータリ作業機(7)の耕耘
爪(18)の本数を従来のロータリ作業機に比べ例えば
70%程度とすることによって、走行速度を従来の2倍
とする高速耕耘も可能とさせるものである。
【0023】図1、図11乃至図13に示す如く、トラ
クタ(1)の走行速度は通常の耕耘作業時の標準速度
(V)に対し2倍速(2V)の高速作業を行うもので、
圃場の同一耕耘ライン上を耕耘する爪本数が1本で標準
速度(V)で機体が走行され、図11に示す如き爪軌跡
(L1)で作業が行われる場合、ハッチングで示される
部分(M1)が残耕として残り、また同一爪軸回転数で
走行速度を2倍速(2V)として爪軌跡(L2)で作業
が行われる場合には、爪軌跡(L2)は前後に重複する
ことなく標準速度時の耕耘ピッチ(P)の2倍の耕耘ピ
ッチ(2P)とさせて、ハッチングで大きく示される部
分(M2)を残耕として残す。そこでこの2倍速(2
V)とした場合の残耕部分(M2)を最小に縮小させる
ために、爪本数を180度間隔に2本設けて、図1に示
す如き2本の爪(18)で爪軸(17)1回転当りに対
し180度位相をずらした2つの爪軌跡(L2)で耕耘
作業を行わしめて、標準速度(V)時の耕耘ピッチ
(P)と同一ピッチ(P)とさせ、ハッチングで示され
る残耕部分(M3)を最小に縮小させるもので、同一爪
軸回転数で走行速度(V)を2倍速(2V)とさせた場
合にも耕耘ピッチ(P)を同一に保った作業を可能とさ
せて、所要動力を増大させることなく労働時間の短縮化
と低コスト化を図るように構成したものである。
【0024】上記から明らかなように、ロータリ耕耘装
置の耕耘爪軸(17)上の耕耘爪(18)取付部におい
て、4本の耕耘爪(18)…基部の取付部が略同一平面
上に位置して、耕耘爪軸(17)上に複数列配置し、一
列の4本の耕耘爪(18)…を右向きと左向きに交互に
配置すると共に、同じ向きの2本の耕耘爪(18)(1
8)の動軌跡を耕耘土中で前後に重複させ、かつ耕耘爪
(18)を側方に大きく湾曲させたもので、一列の各耕
耘爪(18)…を右向きと左向きに交互に配置すること
により、耕耘爪軸(17)の回転数を略一定に保った状
態で走行速度を高速にして作業を行っても、未耕地が残
る不具合をなくせると共に、耕耘爪軸(17)1回転当
りの2本の耕耘爪(18)(18)動軌跡を耕耘土中で
前後に重複させることによって耕耘負荷を低減させ、し
かも耕耘爪(18)を側方に大きく湾曲させることによ
り、爪軸(17)軸芯方向の爪(18)取付け間隔を大
きくしても残耕が小さくなり、同一耕耘幅で爪軸(1
7)軸芯方向の爪(18)取付け本数を減少させ、爪軸
(17)駆動トルクを低減させ、走行速度の高速化によ
る作業時間の短縮並びに耕耘負荷の低減による耕耘作業
駆動力の軽減などを図れるように構成している。
【0025】図12は走行速度が標準速度(V)の1.
8km/h(0.5m/s)・爪本数1本・爪の回転半
径120mm・爪軸回転数172rpmで耕耘作業が行
われるとき、耕耘ピッチ(P)が174mmとなる場合
の爪軌跡(L1)を表わし、また図13は走行速度が2
倍速(2V)の3.6km/h(1.0m/s)・爪本
数2本・爪軸回転数172rpmで耕耘作業が行われる
とき、耕耘ピッチ(P)が同一の174mmとなる場合
の爪軌跡(L2)を表わしたもので、走行速度を2倍に
増速させても残耕部つまり耕盤の凹凸を標準速度(V)
時同様に小さく抑えた耕耘作業を可能とさせたものであ
る。
【0026】つまり、走行速度が高速となっても常に地
表面のライン(G)より以下で、爪軌跡(L1)(L
2)を最大に重複する状態を保たせることによって、残
耕部分(M1)(M2)(M3)を最小とさせた耕耘作
業が可能となるもので、実施例以外に例えば同一の爪軸
回転数で走行速度を標準の3倍速(3V)としたときに
爪本数を3本とした場合にも略同様の結果が得られるも
のである。
【0027】また、同一の爪軸回転数で走行速度を標準
の2倍速(2V)或いは3倍速(3V)などに増速させ
た場合には、耕耘爪(18)が地表面より抜け出ようと
したときの脱出角度つまり地表面ライン(G)と爪軌跡
(L2)の交角(α2)が標準速度(V)時の交角(α
1)より大(α2>α1)となって、該爪(18)の地
表面よりの脱出時には、土の持上げ力を増大させる状態
とさせて、土壌の切断反転や破砕を一層助長させて耕耘
性能を向上させることができるものである。
【0028】なお耕耘爪(18)の本数が2本で、車速
が1〜1.5m/s・耕耘爪(18)の回転半径(a)
が略240〜250mm・爪軸回転数略150〜470
rpm、耕耘ピッチ略150〜300mm条件での作業
が最も推奨される。
【0029】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、ロータリ耕耘装置の耕耘爪軸(17)上の耕耘爪
(18)取付部において、複数本の耕耘爪(18)…基
部の取付部が略同一平面上に位置して、耕耘爪軸(1
7)上に複数列配置し、一列のそれぞれの耕耘爪(1
8)…を右向きと左向きに交互に配置すると共に、同じ
向きの耕耘爪(18)の動軌跡を前後に重複させたもの
で、一列の各耕耘爪(18)…を右向きと左向きに交互
に配置することにより、走行速度を高速にして作業を行
っても、未耕地が残る不具合を容易になくすことができ
ると共に、耕耘爪軸(17)1回転当りの耕耘爪(1
8)動軌跡を前後に重複させることによって耕耘負荷を
容易に低減でき、走行速度の高速化による作業時間の短
縮並びに耕耘負荷の低減による耕耘作業駆動力の軽減な
どを容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】耕耘爪の運動軌跡。
【図2】全体の側面図。
【図3】全体の平面図。
【図4】耕耘ロータリ作業機の側面説明図。
【図5】リヤカバー部の側面説明図。
【図6】リヤカバー部の平面説明図。
【図7】耕耘爪軸部の背面説明図。
【図8】耕耘爪部の背面説明図。
【図9】耕耘爪の側面説明図。
【図10】耕耘爪の平面説明図。
【図11】耕耘爪の運動軌跡。
【図12】耕耘爪の運動軌跡。
【図13】耕耘爪の運動軌跡。
【符号の説明】
(17) 耕耘爪軸 (18) 耕耘爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 川 治 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 高 橋 東 光 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 (72)発明者 平 野 隆 司 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 (72)発明者 山 本 勝 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 宮 崎 光 登 志 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 滝 沢 哲 也 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリ耕耘装置の耕耘爪軸上の耕耘爪
    取付部において、複数本の耕耘爪基部の取付部が略同一
    平面上に位置して、耕耘爪軸上に複数列配置し、一列の
    それぞれの耕耘爪を右向きと左向きに交互に配置すると
    共に、同じ向きの耕耘爪の動軌跡を前後に重複させたこ
    とを特徴とするロータリ耕耘装置。
JP10246797A 1997-04-03 1997-04-03 ロータリ耕耘装置 Pending JPH1028403A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019092431A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 小橋工業株式会社 農作業機

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