JPH10283729A - 波形等化器及び光ディスク記録再生装置 - Google Patents
波形等化器及び光ディスク記録再生装置Info
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- JPH10283729A JPH10283729A JP9089188A JP8918897A JPH10283729A JP H10283729 A JPH10283729 A JP H10283729A JP 9089188 A JP9089188 A JP 9089188A JP 8918897 A JP8918897 A JP 8918897A JP H10283729 A JPH10283729 A JP H10283729A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 実際にドライブで発生するタンジェンシャル
チルトにおいて一方のサイドローブの強度が大きくなれ
ば他方のサイドローブの強度が小さいなる特性を加味し
た電気的処理によるサイドローブの悪影響の除去によっ
て、タンジェンシャルチルトによる悪影響を抑制できる
ようにする。 【解決手段】 例えば、3タップの波形等化回路15に
おける等化係数k11,k12の積(又は和)が一定と
なる組合せでこれらの等化係数k11,k12の変更設
定を等化係数設定回路22により行うことで、等化係数
k11,k12を最適化する。これにより、タンジェン
シャルチルトによりメインスポットの光ディスク面強度
分布の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生し
た場合にも、最適化された等化係数k11,k12の組
合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響が除去され
る。
チルトにおいて一方のサイドローブの強度が大きくなれ
ば他方のサイドローブの強度が小さいなる特性を加味し
た電気的処理によるサイドローブの悪影響の除去によっ
て、タンジェンシャルチルトによる悪影響を抑制できる
ようにする。 【解決手段】 例えば、3タップの波形等化回路15に
おける等化係数k11,k12の積(又は和)が一定と
なる組合せでこれらの等化係数k11,k12の変更設
定を等化係数設定回路22により行うことで、等化係数
k11,k12を最適化する。これにより、タンジェン
シャルチルトによりメインスポットの光ディスク面強度
分布の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生し
た場合にも、最適化された等化係数k11,k12の組
合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響が除去され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号の波形を所定
の形状に等化することで光ディスク等の再生情報の補正
処理に利用される波形等化器及びこの波形等化器を用い
た光ディスク記録再生装置に関する。
の形状に等化することで光ディスク等の再生情報の補正
処理に利用される波形等化器及びこの波形等化器を用い
た光ディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク記録再生装置では、
光ピックアップ装置を用いて光ディスク面にレーザ光を
集光照射させ、光ディスク面からの反射光を受光素子で
受光して電気信号に変換することで再生信号を得るよう
にしているが、様々な要因により、再生信号が劣化する
ので、その再生情報に誤りが発生する。そこで、通常は
誤り訂正回路を用いて訂正することで問題のない信号状
態にした後で最終的な再生情報を出力させるようにして
いる。
光ピックアップ装置を用いて光ディスク面にレーザ光を
集光照射させ、光ディスク面からの反射光を受光素子で
受光して電気信号に変換することで再生信号を得るよう
にしているが、様々な要因により、再生信号が劣化する
ので、その再生情報に誤りが発生する。そこで、通常は
誤り訂正回路を用いて訂正することで問題のない信号状
態にした後で最終的な再生情報を出力させるようにして
いる。
【0003】ここに、高密度化が進むにつれて光ディス
クのトラック方向(タンジェンシャル方向)に詰った情
報マークを正確に読み取るために、トラック方向のレー
ザ光の集光スポットを極力小さくすることが望まれてい
る。よって、通常の光ピックアップ光学系においても、
トラック方向に光を大きく絞り込むため、メインスポッ
トの近傍であってトラック方向に一対のサイドローブが
発生する。このようなサイドローブの強度はメインスポ
ットの強度に比べると弱いが、光ディスク面と照射光の
光軸との間のトラック方向の傾き(これを「タンジェン
シャルチルト」という)の発生により、片側のサイドロ
ーブ強度が無視できない程に大きくなるので、再生信号
に悪影響を及ぼす。ちなみに、このようなタンジェンシ
ャルチルトは、光ピックアップ光学系や光ディスクを回
転させるモータの組付け精度による装置固有のチルト
や、装置全体の経時変化や、挿入された光ディスク自体
の形状等に起因して発生する。
クのトラック方向(タンジェンシャル方向)に詰った情
報マークを正確に読み取るために、トラック方向のレー
ザ光の集光スポットを極力小さくすることが望まれてい
る。よって、通常の光ピックアップ光学系においても、
トラック方向に光を大きく絞り込むため、メインスポッ
トの近傍であってトラック方向に一対のサイドローブが
発生する。このようなサイドローブの強度はメインスポ
ットの強度に比べると弱いが、光ディスク面と照射光の
光軸との間のトラック方向の傾き(これを「タンジェン
シャルチルト」という)の発生により、片側のサイドロ
ーブ強度が無視できない程に大きくなるので、再生信号
に悪影響を及ぼす。ちなみに、このようなタンジェンシ
ャルチルトは、光ピックアップ光学系や光ディスクを回
転させるモータの組付け精度による装置固有のチルト
や、装置全体の経時変化や、挿入された光ディスク自体
の形状等に起因して発生する。
【0004】また、最近では、レーザ光源のレーザ光の
波長λと対物レンズの開口率NAとによって決定される
スポット径d=k×λ/NAよりも小さなスポット径が
得られる超解像手段が注目されている。この超解像手段
は出射光路上の真中に遮光板を挿入することにより光の
回折現象を起こさせ、光ディスク上の集光点では通常の
光学系のメインスポットに比べると小径化されたメイン
スポットと必然的に発生する一対のサイドローブを形成
させるものである。しかし、この超解像手段を用いた場
合の大きな欠点は、メインスポットを小径化する程、サ
イドローブの強度も強くなって悪影響を及ぼす点であ
る。
波長λと対物レンズの開口率NAとによって決定される
スポット径d=k×λ/NAよりも小さなスポット径が
得られる超解像手段が注目されている。この超解像手段
は出射光路上の真中に遮光板を挿入することにより光の
回折現象を起こさせ、光ディスク上の集光点では通常の
光学系のメインスポットに比べると小径化されたメイン
スポットと必然的に発生する一対のサイドローブを形成
させるものである。しかし、この超解像手段を用いた場
合の大きな欠点は、メインスポットを小径化する程、サ
イドローブの強度も強くなって悪影響を及ぼす点であ
る。
【0005】このようなサイドローブによる悪影響を除
去する手法として、例えば、特開平7−192297号
公報に示されるように、記録媒体からの反射光の結像位
置に反射型ピンホール(必ずしも、反射型である必要は
ないが)を配置することで、メインビームとサイドロー
ブとを分離してサイドローブが除去され良好な再生信号
を得るようにしたものがある。
去する手法として、例えば、特開平7−192297号
公報に示されるように、記録媒体からの反射光の結像位
置に反射型ピンホール(必ずしも、反射型である必要は
ないが)を配置することで、メインビームとサイドロー
ブとを分離してサイドローブが除去され良好な再生信号
を得るようにしたものがある。
【0006】また、特開平8−63889号公報に示さ
れるように、超解像光学系を用いた場合のサイドローブ
成分の低減を単一の素子上に集積させた5タップ又は7
タップの波形等化器を用いた電気的な処理で行うように
したものもある。
れるように、超解像光学系を用いた場合のサイドローブ
成分の低減を単一の素子上に集積させた5タップ又は7
タップの波形等化器を用いた電気的な処理で行うように
したものもある。
【0007】さらに、特開平8−153330号公報に
示されるように電気的処理を最適化したものもある。即
ち、超解像光学系を用いた場合のサイドローブの影響を
除去する等化器及びこの等化器の等化係数を調整する誤
差判定回路を通すことにより、サイドローブの影響を抑
圧しパーシャルレスポンス波形への等化を実現するよう
にしている。
示されるように電気的処理を最適化したものもある。即
ち、超解像光学系を用いた場合のサイドローブの影響を
除去する等化器及びこの等化器の等化係数を調整する誤
差判定回路を通すことにより、サイドローブの影響を抑
圧しパーシャルレスポンス波形への等化を実現するよう
にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平7−
192297号公報に示されるようにピンホールを利用
する場合、ピンホールはその配置精度が難しい上に光量
が少ない、光軸ずれに弱い等の不具合が大きい。よっ
て、特開平8−63889号公報や特開平8−1533
30号公報等に示される電気的処理による方が実用的で
ある。
192297号公報に示されるようにピンホールを利用
する場合、ピンホールはその配置精度が難しい上に光量
が少ない、光軸ずれに弱い等の不具合が大きい。よっ
て、特開平8−63889号公報や特開平8−1533
30号公報等に示される電気的処理による方が実用的で
ある。
【0009】しかし、特開平8−63889号公報に示
される方式の場合、等化器における等化係数が固定され
ているため、タンジェンシャルチルトのない環境でしか
使用できず、実際に適用できるケースは限られてしま
う。
される方式の場合、等化器における等化係数が固定され
ているため、タンジェンシャルチルトのない環境でしか
使用できず、実際に適用できるケースは限られてしま
う。
【0010】また、特開平8−153330号公報によ
れば、等化器の等化係数を調整し得る旨記載されている
ものの、この等化係数を調整する詳細に関しては言及さ
れておらず、必ずしも適正な調整が行えず、かつ、パー
シャルレスポンス向きに限られたものである。特に、タ
ンジェンシャルチルトが発生した場合については考慮さ
れていない。
れば、等化器の等化係数を調整し得る旨記載されている
ものの、この等化係数を調整する詳細に関しては言及さ
れておらず、必ずしも適正な調整が行えず、かつ、パー
シャルレスポンス向きに限られたものである。特に、タ
ンジェンシャルチルトが発生した場合については考慮さ
れていない。
【0011】そこで、本発明は、実際にドライブで発生
するタンジェンシャルチルトにおいて一方のサイドロー
ブの強度が大きくなれば他方のサイドローブの強度が小
さいなる特性を加味した電気的処理によるサイドローブ
の悪影響の除去によって、タンジェンシャルチルトによ
る悪影響を抑制することができる波形等化器及び光ディ
スク記録再生装置を提供することを目的とする。
するタンジェンシャルチルトにおいて一方のサイドロー
ブの強度が大きくなれば他方のサイドローブの強度が小
さいなる特性を加味した電気的処理によるサイドローブ
の悪影響の除去によって、タンジェンシャルチルトによ
る悪影響を抑制することができる波形等化器及び光ディ
スク記録再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
1つの主信号とこの主信号を中心とする複数の前方遅延
時間信号及び後方遅延時間信号とを生成してこれらの信
号を各々所定の比率で加算する多タップの波形等化回路
と、前記複数の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号
の各々と前記主信号との加算に関する比率を規定する等
化係数の変更をそれらの全て又は一部の等化係数の積が
一定となるように設定する等化係数設定回路とを備えて
いる。従って、多タップの波形等化回路における各タッ
プの等化係数の全て又は一部の積が一定となる組合せで
等化係数の変更設定を行うので、タンジェンシャルチル
トによりメインスポットの光ディスク面強度分布の偏り
又はサイドローブの強度分布の偏りが発生した場合に
も、適正な等化係数の組合せによりタンジェンシャルチ
ルトの悪影響が除去される。
1つの主信号とこの主信号を中心とする複数の前方遅延
時間信号及び後方遅延時間信号とを生成してこれらの信
号を各々所定の比率で加算する多タップの波形等化回路
と、前記複数の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号
の各々と前記主信号との加算に関する比率を規定する等
化係数の変更をそれらの全て又は一部の等化係数の積が
一定となるように設定する等化係数設定回路とを備えて
いる。従って、多タップの波形等化回路における各タッ
プの等化係数の全て又は一部の積が一定となる組合せで
等化係数の変更設定を行うので、タンジェンシャルチル
トによりメインスポットの光ディスク面強度分布の偏り
又はサイドローブの強度分布の偏りが発生した場合に
も、適正な等化係数の組合せによりタンジェンシャルチ
ルトの悪影響が除去される。
【0013】請求項2記載の発明は、1つの主信号とこ
の主信号を中心とする複数の前方遅延時間信号及び後方
遅延時間信号とを生成してこれらの信号を各々所定の比
率で加算する多タップの波形等化回路と、前記複数の前
方遅延時間信号及び後方遅延時間信号の各々と前記主信
号との加算に関する比率を規定する等化係数の変更をそ
れらの全て又は一部の等化係数の和が一定となるように
設定する等化係数設定回路とを備えている。従って、多
タップの波形等化回路における各タップの等化係数の全
て又は一部の和が一定となる組合せで等化係数の変更設
定を行うので、タンジェンシャルチルトによりメインス
ポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドローブ
の強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化係数
の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響が除去
される。特に、各タップの等化係数の全て又は一部の和
が一定となる組合せによるため、激しいタンジェンシャ
ルチルトが生じた状況下でも線形さを保った等化特性が
得られる。
の主信号を中心とする複数の前方遅延時間信号及び後方
遅延時間信号とを生成してこれらの信号を各々所定の比
率で加算する多タップの波形等化回路と、前記複数の前
方遅延時間信号及び後方遅延時間信号の各々と前記主信
号との加算に関する比率を規定する等化係数の変更をそ
れらの全て又は一部の等化係数の和が一定となるように
設定する等化係数設定回路とを備えている。従って、多
タップの波形等化回路における各タップの等化係数の全
て又は一部の和が一定となる組合せで等化係数の変更設
定を行うので、タンジェンシャルチルトによりメインス
ポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドローブ
の強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化係数
の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響が除去
される。特に、各タップの等化係数の全て又は一部の和
が一定となる組合せによるため、激しいタンジェンシャ
ルチルトが生じた状況下でも線形さを保った等化特性が
得られる。
【0014】請求項3記載の発明は、入力信号が入力さ
れる入力側から順に縦列接続された遅延時間がともにτ
1の第1の遅延回路と第2の遅延回路と、入力信号に負
の等化係数k11を乗算する第1の乗算回路と、前記第
2の遅延回路の出力信号に負の等化係数k12を乗算す
る第2の乗算回路と、これらの第1及び第2の乗算回路
の出力信号と前記第1の遅延回路から出力される主信号
とを加算する加算回路とを有する3タップの波形等化回
路と、各乗算回路における前記等化係数k11,k12
の変更をこれらの等化係数全ての積k11×k12が一
定となるように設定する等化係数設定回路とを備えてい
る。従って、3タップの波形等化回路における等化係数
k11,k12の積が一定となる組合せでこれらの等化
係数の変更設定を行うので、タンジェンシャルチルトに
よりメインスポットの光ディスク面強度分布の偏り又は
サイドローブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適
正な等化係数の組合せによりタンジェンシャルチルトの
悪影響が除去される。
れる入力側から順に縦列接続された遅延時間がともにτ
1の第1の遅延回路と第2の遅延回路と、入力信号に負
の等化係数k11を乗算する第1の乗算回路と、前記第
2の遅延回路の出力信号に負の等化係数k12を乗算す
る第2の乗算回路と、これらの第1及び第2の乗算回路
の出力信号と前記第1の遅延回路から出力される主信号
とを加算する加算回路とを有する3タップの波形等化回
路と、各乗算回路における前記等化係数k11,k12
の変更をこれらの等化係数全ての積k11×k12が一
定となるように設定する等化係数設定回路とを備えてい
る。従って、3タップの波形等化回路における等化係数
k11,k12の積が一定となる組合せでこれらの等化
係数の変更設定を行うので、タンジェンシャルチルトに
よりメインスポットの光ディスク面強度分布の偏り又は
サイドローブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適
正な等化係数の組合せによりタンジェンシャルチルトの
悪影響が除去される。
【0015】請求項4記載の発明は、入力信号が入力さ
れる入力側から順に縦列接続された遅延時間がともにτ
1の第1の遅延回路と第2の遅延回路と、入力信号に負
の等化係数k11を乗算する第1の乗算回路と、前記第
2の遅延回路の出力信号に負の等化係数k12を乗算す
る第2の乗算回路と、これらの第1及び第2の乗算回路
の出力信号と前記第1の遅延回路から出力される主信号
とを加算する加算回路とを有する3タップの波形等化回
路と、各乗算回路における前記等化係数k11,k12
の変更をこれらの等化係数全ての和k11+k12が一
定となるように設定する等化係数設定回路とを備えてい
る。従って、3タップの波形等化回路における等化係数
k11,k12の和が一定となる組合せでこれらの等化
係数の変更設定を行うので、タンジェンシャルチルトに
よりメインスポットの光ディスク面強度分布の偏り又は
サイドローブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適
正な等化係数の組合せによりタンジェンシャルチルトの
悪影響が除去される。特に、等化係数k11,k12の
和が一定となる組合せによるため、激しいタンジェンシ
ャルチルトが生じた状況下でも線形さを保った等化特性
が得られる。
れる入力側から順に縦列接続された遅延時間がともにτ
1の第1の遅延回路と第2の遅延回路と、入力信号に負
の等化係数k11を乗算する第1の乗算回路と、前記第
2の遅延回路の出力信号に負の等化係数k12を乗算す
る第2の乗算回路と、これらの第1及び第2の乗算回路
の出力信号と前記第1の遅延回路から出力される主信号
とを加算する加算回路とを有する3タップの波形等化回
路と、各乗算回路における前記等化係数k11,k12
の変更をこれらの等化係数全ての和k11+k12が一
定となるように設定する等化係数設定回路とを備えてい
る。従って、3タップの波形等化回路における等化係数
k11,k12の和が一定となる組合せでこれらの等化
係数の変更設定を行うので、タンジェンシャルチルトに
よりメインスポットの光ディスク面強度分布の偏り又は
サイドローブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適
正な等化係数の組合せによりタンジェンシャルチルトの
悪影響が除去される。特に、等化係数k11,k12の
和が一定となる組合せによるため、激しいタンジェンシ
ャルチルトが生じた状況下でも線形さを保った等化特性
が得られる。
【0016】請求項5記載の発明は、入力信号が入力さ
れる入力側から順に縦列接続された遅延時間がτ21の
第1の遅延回路と遅延時間がτ22の第2の遅延回路と
遅延時間がτ22の第3の遅延回路と遅延時間がτ21
の第4の遅延回路と、入力信号に負の等化係数k21を
乗算する第1の乗算回路と、前記第1の遅延回路の出力
信号に負の等化係数k22を乗算する第2の乗算回路
と、前記第3の遅延回路の出力信号に負の等化係数k2
3を乗算する第3の乗算回路と、前記第4の遅延回路の
出力信号に負の等化係数k24を乗算する第4の乗算回
路と、これらの第1ないし第4の乗算回路の出力信号と
前記第2の遅延回路から出力される主信号とを加算する
加算回路とを有する5タップの波形等化回路と、各乗算
回路における前記等化係数の変更をこれらの等化係数全
ての積k21×k22×k23×k24が一定となるよ
うに設定する等化係数設定回路とを備えている。従っ
て、5タップの波形等化回路における負の等化係数k2
1,k22,k23,k24の積が一定となる組合せで
これらの負の等化係数の変更設定を行うので、タンジェ
ンシャルチルトによりメインスポットの光ディスク面強
度分布の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生
した場合にも、適正な等化係数の組合せによりタンジェ
ンシャルチルトの悪影響が除去される。
れる入力側から順に縦列接続された遅延時間がτ21の
第1の遅延回路と遅延時間がτ22の第2の遅延回路と
遅延時間がτ22の第3の遅延回路と遅延時間がτ21
の第4の遅延回路と、入力信号に負の等化係数k21を
乗算する第1の乗算回路と、前記第1の遅延回路の出力
信号に負の等化係数k22を乗算する第2の乗算回路
と、前記第3の遅延回路の出力信号に負の等化係数k2
3を乗算する第3の乗算回路と、前記第4の遅延回路の
出力信号に負の等化係数k24を乗算する第4の乗算回
路と、これらの第1ないし第4の乗算回路の出力信号と
前記第2の遅延回路から出力される主信号とを加算する
加算回路とを有する5タップの波形等化回路と、各乗算
回路における前記等化係数の変更をこれらの等化係数全
ての積k21×k22×k23×k24が一定となるよ
うに設定する等化係数設定回路とを備えている。従っ
て、5タップの波形等化回路における負の等化係数k2
1,k22,k23,k24の積が一定となる組合せで
これらの負の等化係数の変更設定を行うので、タンジェ
ンシャルチルトによりメインスポットの光ディスク面強
度分布の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生
した場合にも、適正な等化係数の組合せによりタンジェ
ンシャルチルトの悪影響が除去される。
【0017】請求項6記載の発明は、入力信号が入力さ
れる入力側から順に縦列接続された遅延時間がτ21の
第1の遅延回路と遅延時間がτ22の第2の遅延回路と
遅延時間がτ22の第3の遅延回路と遅延時間がτ21
の第4の遅延回路と、入力信号に負の等化係数k21を
乗算する第1の乗算回路と、前記第1の遅延回路の出力
信号に負の等化係数k22を乗算する第2の乗算回路
と、前記第3の遅延回路の出力信号に負の等化係数k2
3を乗算する第3の乗算回路と、前記第4の遅延回路の
出力信号に負の等化係数k24を乗算する第4の乗算回
路と、これらの第1ないし第4の乗算回路の出力信号と
前記第2の遅延回路から出力される主信号とを加算する
加算回路とを有する5タップの波形等化回路と、各乗算
回路における前記等化係数の変更をこれらの等化係数全
ての和k21+k22+k23+k24が一定となるよ
うに設定する等化係数設定回路とを備えている。従っ
て、5タップの波形等化回路における負の等化係数k2
1,k22,k23,k24の和が一定となる組合せで
これらの負の等化係数の変更設定を行うので、タンジェ
ンシャルチルトによりメインスポットの光ディスク面強
度分布の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生
した場合にも、適正な等化係数の組合せによりタンジェ
ンシャルチルトの悪影響が除去される。特に、負の等化
係数k21,k22,k23,k24の和が一定となる
組合せによるため、激しいタンジェンシャルチルトが生
じた状況下でも線形さを保った等化特性が得られる。
れる入力側から順に縦列接続された遅延時間がτ21の
第1の遅延回路と遅延時間がτ22の第2の遅延回路と
遅延時間がτ22の第3の遅延回路と遅延時間がτ21
の第4の遅延回路と、入力信号に負の等化係数k21を
乗算する第1の乗算回路と、前記第1の遅延回路の出力
信号に負の等化係数k22を乗算する第2の乗算回路
と、前記第3の遅延回路の出力信号に負の等化係数k2
3を乗算する第3の乗算回路と、前記第4の遅延回路の
出力信号に負の等化係数k24を乗算する第4の乗算回
路と、これらの第1ないし第4の乗算回路の出力信号と
前記第2の遅延回路から出力される主信号とを加算する
加算回路とを有する5タップの波形等化回路と、各乗算
回路における前記等化係数の変更をこれらの等化係数全
ての和k21+k22+k23+k24が一定となるよ
うに設定する等化係数設定回路とを備えている。従っ
て、5タップの波形等化回路における負の等化係数k2
1,k22,k23,k24の和が一定となる組合せで
これらの負の等化係数の変更設定を行うので、タンジェ
ンシャルチルトによりメインスポットの光ディスク面強
度分布の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生
した場合にも、適正な等化係数の組合せによりタンジェ
ンシャルチルトの悪影響が除去される。特に、負の等化
係数k21,k22,k23,k24の和が一定となる
組合せによるため、激しいタンジェンシャルチルトが生
じた状況下でも線形さを保った等化特性が得られる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の波形等化器において、遅延時間τ22及び等化係数
k22,k23は、隣接マーク再生信号との符号間干渉
を抑制する値に設定され、遅延時間τ21及び等化係数
k21,k24は、サイドローブによる再生信号を最も
除去する値に設定される。即ち、第2の遅延回路から出
力される主信号を中心に直前後の遅延時間τ22及び等
化係数k22,k23がメインスポットの符号間干渉を
抑制する値に設定され、次前後の遅延時間τ21及び等
化係数k21,k24がサイドローブによる再生信号を
最も除去する値に設定されるので、符号間干渉の除去と
サイドローブによる再生信号除去とを1つの波形等化器
において同時に処理できるとともに、タンジェンシャル
チルトの影響を抑制できる。
載の波形等化器において、遅延時間τ22及び等化係数
k22,k23は、隣接マーク再生信号との符号間干渉
を抑制する値に設定され、遅延時間τ21及び等化係数
k21,k24は、サイドローブによる再生信号を最も
除去する値に設定される。即ち、第2の遅延回路から出
力される主信号を中心に直前後の遅延時間τ22及び等
化係数k22,k23がメインスポットの符号間干渉を
抑制する値に設定され、次前後の遅延時間τ21及び等
化係数k21,k24がサイドローブによる再生信号を
最も除去する値に設定されるので、符号間干渉の除去と
サイドローブによる再生信号除去とを1つの波形等化器
において同時に処理できるとともに、タンジェンシャル
チルトの影響を抑制できる。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項5又は6記
載の波形等化器において、等化係数k22とk23とは
等しい値に設定され、等化係数k21とk24とはこれ
らの積k21×k24の値が一定となるように設定され
る。即ち、第2の遅延回路から出力される主信号を中心
に直前後の遅延時間及び等化係数が各々等しい値に設定
され、等化係数k21,k24の積が一定となるように
設定されるので、タンジェンシャルチルトに非常に敏感
なサイドローブによる再生信号の除去を重点的に行うこ
とができる。
載の波形等化器において、等化係数k22とk23とは
等しい値に設定され、等化係数k21とk24とはこれ
らの積k21×k24の値が一定となるように設定され
る。即ち、第2の遅延回路から出力される主信号を中心
に直前後の遅延時間及び等化係数が各々等しい値に設定
され、等化係数k21,k24の積が一定となるように
設定されるので、タンジェンシャルチルトに非常に敏感
なサイドローブによる再生信号の除去を重点的に行うこ
とができる。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項5又は6記
載の波形等化器において、等化係数k22とk23とは
等しい値に設定され、等化係数k21とk24とはこれ
らの和k21+k24の値が一定となるように設定され
る。即ち、第2の遅延回路から出力される主信号を中心
に直前後の遅延時間及び等化係数が各々等しい値に設定
され、等化係数k21,k24の和が一定となるように
設定されるので、タンジェンシャルチルトに非常に敏感
なサイドローブによる再生信号の除去を重点的に行うこ
とができる。
載の波形等化器において、等化係数k22とk23とは
等しい値に設定され、等化係数k21とk24とはこれ
らの和k21+k24の値が一定となるように設定され
る。即ち、第2の遅延回路から出力される主信号を中心
に直前後の遅延時間及び等化係数が各々等しい値に設定
され、等化係数k21,k24の和が一定となるように
設定されるので、タンジェンシャルチルトに非常に敏感
なサイドローブによる再生信号の除去を重点的に行うこ
とができる。
【0021】請求項10記載の発明は、レーザ光源から
出射されるレーザ光を光ディスク面に集光させるととも
にこの光ディスクからの反射光を受光素子で受光して電
気信号に変換する光ピックアップ装置と、前記光ディス
ク面と前記光ピックアップ装置による照射光の光軸との
間のトラック方向の傾きの発生を監視するタンジェンシ
ャルチルト監視手段と、等化係数の変更の設定を前記タ
ンジェンシャルチルト監視手段の出力に基づいて行う等
化係数設定回路を有して、前記光ピックアップ装置から
の電気信号が入力される請求項1ないし9の何れか一に
記載の波形等化器と、この波形等化器から出力される電
気信号を再生信号に変換する再生信号出力回路とを備え
ている。従って、光ディスク記録再生装置において、光
ディスク面と光ピックアップ装置による照射光の光軸と
の間のトラック方向の傾きであるタンジェンシャルチル
トの発生を監視するタンジェンシャルチルト監視手段を
備え、このタンジェンシャルチルト監視手段の出力に応
じて予め設定された等化係数に変更設定するようにした
ので、良好なる再生信号を得ることができ、機械的な構
成で行うと非常に複雑かつ高価となる自己チルト修正機
構を、LSI化すれば殆どコストアップしない電気的な
補正で実現できる。
出射されるレーザ光を光ディスク面に集光させるととも
にこの光ディスクからの反射光を受光素子で受光して電
気信号に変換する光ピックアップ装置と、前記光ディス
ク面と前記光ピックアップ装置による照射光の光軸との
間のトラック方向の傾きの発生を監視するタンジェンシ
ャルチルト監視手段と、等化係数の変更の設定を前記タ
ンジェンシャルチルト監視手段の出力に基づいて行う等
化係数設定回路を有して、前記光ピックアップ装置から
の電気信号が入力される請求項1ないし9の何れか一に
記載の波形等化器と、この波形等化器から出力される電
気信号を再生信号に変換する再生信号出力回路とを備え
ている。従って、光ディスク記録再生装置において、光
ディスク面と光ピックアップ装置による照射光の光軸と
の間のトラック方向の傾きであるタンジェンシャルチル
トの発生を監視するタンジェンシャルチルト監視手段を
備え、このタンジェンシャルチルト監視手段の出力に応
じて予め設定された等化係数に変更設定するようにした
ので、良好なる再生信号を得ることができ、機械的な構
成で行うと非常に複雑かつ高価となる自己チルト修正機
構を、LSI化すれば殆どコストアップしない電気的な
補正で実現できる。
【0022】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の光ディスク記録再生装置における光ピックアップ装置
が、レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を遮光す
る遮光部材を有して光ディスク面にメインスポットとサ
イドローブとからなる集光点を形成するものである。即
ち、超解像光学系による光ピックアップ装置を用いた光
ディスク記録再生装置に請求項10記載の発明が適用さ
れている。この場合、通常の光学系による光ピックアッ
プ装置の場合よりもサイドローブの強度が強いため、よ
り効果的となる。
の光ディスク記録再生装置における光ピックアップ装置
が、レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を遮光す
る遮光部材を有して光ディスク面にメインスポットとサ
イドローブとからなる集光点を形成するものである。即
ち、超解像光学系による光ピックアップ装置を用いた光
ディスク記録再生装置に請求項10記載の発明が適用さ
れている。この場合、通常の光学系による光ピックアッ
プ装置の場合よりもサイドローブの強度が強いため、よ
り効果的となる。
【0023】これらの請求項10又は11記載の光ディ
スク記録再生装置において、タンジェンシャルチルト監
視手段は、請求項12記載の発明のようにトラック方向
の傾きの発生を直接的に検出するチルト検出手段によっ
てもよく、或いは、請求項13記載の発明のように、ト
ラック方向の傾きの発生を再生信号出力回路から得られ
る再生信号の誤り率に基づき間接的に検出する誤り検出
回路によってもよい。さらには、ジッタ信号やタンジェ
ンシャルプッシュプル信号等を利用して間接的にタンジ
ェンシャルチルトを検出するようにしてもよい。
スク記録再生装置において、タンジェンシャルチルト監
視手段は、請求項12記載の発明のようにトラック方向
の傾きの発生を直接的に検出するチルト検出手段によっ
てもよく、或いは、請求項13記載の発明のように、ト
ラック方向の傾きの発生を再生信号出力回路から得られ
る再生信号の誤り率に基づき間接的に検出する誤り検出
回路によってもよい。さらには、ジッタ信号やタンジェ
ンシャルプッシュプル信号等を利用して間接的にタンジ
ェンシャルチルトを検出するようにしてもよい。
【0024】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の光ディスク記録再生装置に加えて、等化係数設定回路
により設定される等化係数に基づきレーザ光源から出射
されるレーザ光の出力を制御するレーザ出力制御回路を
有している。従って、間接的に検出されたタンジェンシ
ャルチルトに基づき最適値に設定される等化係数を参照
して予想される光ディスク面でのスポットの強度低下分
をレーザ出力制御回路の出力制御によって補正している
ので、機械的となる直接的なチルト検出手段を必要とせ
ず、光ディスク面に対するレーザ光の出力を適正にして
情報の記録再生を行える。
の光ディスク記録再生装置に加えて、等化係数設定回路
により設定される等化係数に基づきレーザ光源から出射
されるレーザ光の出力を制御するレーザ出力制御回路を
有している。従って、間接的に検出されたタンジェンシ
ャルチルトに基づき最適値に設定される等化係数を参照
して予想される光ディスク面でのスポットの強度低下分
をレーザ出力制御回路の出力制御によって補正している
ので、機械的となる直接的なチルト検出手段を必要とせ
ず、光ディスク面に対するレーザ光の出力を適正にして
情報の記録再生を行える。
【0025】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の光ディスク記録再生装置においてレーザ出力制御回路
は、光ディスクへの記録時にレーザ光の出力を制御す
る。従って、記録時に光ディスク面に照射するレーザ光
の出力低下を補正しているので、記録不良につながる記
録パワーの低下を回避することができ、適正なレーザ光
出力の下に情報を記録することができる。
の光ディスク記録再生装置においてレーザ出力制御回路
は、光ディスクへの記録時にレーザ光の出力を制御す
る。従って、記録時に光ディスク面に照射するレーザ光
の出力低下を補正しているので、記録不良につながる記
録パワーの低下を回避することができ、適正なレーザ光
出力の下に情報を記録することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。図2は本実施の形態に
おける光ディスク記録再生装置の概略を示す構成図であ
る。図示しない回転駆動系により回転駆動される光ディ
スク1に対して光ピックアップ装置2が対向配置されて
いる。この光ピックアップ装置2は、レーザ光を出射す
るレーザ光源3と、レーザ光を平行光にするコリメート
レンズ4と、前記光ディスク1側に反射させるビームス
プリッタ5と、このビームスプリッタ5により反射され
たレーザ光を前記光ディスク1面に集光照射させる対物
レンズ6と、前記光ディスク1面で反射され前記対物レ
ンズ6やビームスプリッタ5を透過した反射光を受光す
る受光素子7と、反射光をこの受光素子7に結像させる
コリメートレンズ8とにより構成されている。また、前
記受光素子7にはこの受光素子7により光電変換された
電気信号を増幅する増幅器9が接続されている。増幅器
9の出力側には電気信号の波形を所定の形状に等化する
波形等化器10が接続されている。この波形等化器10
の出力側には2値化された再生信号に変換して出力する
再生信号出力回路を形成する2値化回路11が接続され
ている。また、前記レーザ光源3、波形等化器10、2
値化回路11等の制御を受け持つCPU12が設けられ
ている。このCPU12にはROM13が接続されてい
る。この他、λ/4板等が適宜設けられる他、フォーカ
スサーボ系やトラッキングサーボ系などが設けられる
が、要旨に影響しないので、図2では省略されている。
ないし図5に基づいて説明する。図2は本実施の形態に
おける光ディスク記録再生装置の概略を示す構成図であ
る。図示しない回転駆動系により回転駆動される光ディ
スク1に対して光ピックアップ装置2が対向配置されて
いる。この光ピックアップ装置2は、レーザ光を出射す
るレーザ光源3と、レーザ光を平行光にするコリメート
レンズ4と、前記光ディスク1側に反射させるビームス
プリッタ5と、このビームスプリッタ5により反射され
たレーザ光を前記光ディスク1面に集光照射させる対物
レンズ6と、前記光ディスク1面で反射され前記対物レ
ンズ6やビームスプリッタ5を透過した反射光を受光す
る受光素子7と、反射光をこの受光素子7に結像させる
コリメートレンズ8とにより構成されている。また、前
記受光素子7にはこの受光素子7により光電変換された
電気信号を増幅する増幅器9が接続されている。増幅器
9の出力側には電気信号の波形を所定の形状に等化する
波形等化器10が接続されている。この波形等化器10
の出力側には2値化された再生信号に変換して出力する
再生信号出力回路を形成する2値化回路11が接続され
ている。また、前記レーザ光源3、波形等化器10、2
値化回路11等の制御を受け持つCPU12が設けられ
ている。このCPU12にはROM13が接続されてい
る。この他、λ/4板等が適宜設けられる他、フォーカ
スサーボ系やトラッキングサーボ系などが設けられる
が、要旨に影響しないので、図2では省略されている。
【0027】ここに、本実施の形態においては、光ピッ
クアップ装置2が超解像光学系を含む構成とされてい
る。即ち、前記レーザ光源3からの出射光路上で前記コ
リメートレンズ4・ビームスプリッタ5間には超解像ス
ポットを形成するために真中に遮光部14aを有する遮
光部材である遮光板14が介在されている。
クアップ装置2が超解像光学系を含む構成とされてい
る。即ち、前記レーザ光源3からの出射光路上で前記コ
リメートレンズ4・ビームスプリッタ5間には超解像ス
ポットを形成するために真中に遮光部14aを有する遮
光部材である遮光板14が介在されている。
【0028】前記波形等化器10は、例えば、図1に示
すように構成されている。この波形等化器10は光ディ
スク1からの反射信号を入力信号とする3タップの波形
等化回路15をベースとして構成されている。即ち、入
力端子16から入力信号(=前方遅延時間信号)が入力
される遅延時間τ1の遅延回路17と、この遅延回路1
7で遅延されて出力される主信号が入力される遅延時間
τ1の遅延回路18と、前記入力信号に負の等化係数k
11を乗算する乗算回路19と、前記遅延回路18の出
力信号(後方遅延時間信号)に負の等化係数k12を乗
算する乗算回路20と、これらの乗算回路19,20の
出力信号と前記遅延回路17から出力される主信号とを
加算する加算回路21とにより波形等化回路15が形成
されている。前記乗算回路19,20に対してはそれら
の等化係数k11,k12の値を変更設定するための等
化係数設定回路22が接続されている。
すように構成されている。この波形等化器10は光ディ
スク1からの反射信号を入力信号とする3タップの波形
等化回路15をベースとして構成されている。即ち、入
力端子16から入力信号(=前方遅延時間信号)が入力
される遅延時間τ1の遅延回路17と、この遅延回路1
7で遅延されて出力される主信号が入力される遅延時間
τ1の遅延回路18と、前記入力信号に負の等化係数k
11を乗算する乗算回路19と、前記遅延回路18の出
力信号(後方遅延時間信号)に負の等化係数k12を乗
算する乗算回路20と、これらの乗算回路19,20の
出力信号と前記遅延回路17から出力される主信号とを
加算する加算回路21とにより波形等化回路15が形成
されている。前記乗算回路19,20に対してはそれら
の等化係数k11,k12の値を変更設定するための等
化係数設定回路22が接続されている。
【0029】このような構成において、本実施の形態で
は、光ディスク1に集光照射するレーザ光のメインスポ
ットの径をトラック方向(タンジェンシャル方向)に小
さくするため、サイドローブもトラック方向に発生する
光ピックアップ装置2を想定している。このため、遮光
板14を光路中に介在させる場合に、遮光部14aの形
状に関しては、一般には、機械的な構成上、レーザ平行
光の中心に帯状となるように形成されるが、これら限ら
ず、円形や楕円形等の形状であってもよい。
は、光ディスク1に集光照射するレーザ光のメインスポ
ットの径をトラック方向(タンジェンシャル方向)に小
さくするため、サイドローブもトラック方向に発生する
光ピックアップ装置2を想定している。このため、遮光
板14を光路中に介在させる場合に、遮光部14aの形
状に関しては、一般には、機械的な構成上、レーザ平行
光の中心に帯状となるように形成されるが、これら限ら
ず、円形や楕円形等の形状であってもよい。
【0030】何れにしても、光ピックアップ装置2によ
る光ディスク1面上或いは受光素子8上でのスポット強
度分布を示すと図3のようになる。なお、強度はスポッ
ト中心で正規化して示す。遮光板14を用いない通常光
学系による場合のスポット強度は細線で示すように概ね
1山であり、その径はレーザ波長と対物レンズ6の開口
率とにより決定される。また、サイドローブは比較的小
さい。一方、遮光板14を用いる超解像光学系による場
合には太線で示すようなスポット強度分布を示し、レー
ザ光の波長を無闇に小さくすることなく安価、高信頼性
のレーザ光源3を用いてメインスポットの小径化を図れ
る。もっとも、メインスポットから距離Lの位置に比較
的強度の強い一対のサイドローブが発生する。ここに、
超解像の遮光幅を大きくしてメインスポット径を小さく
すればする程、このサイドローブの強度は強くなる。こ
のようなサイドローブによる再生信号がメインスポット
による再生信号に漏れ込むことにより再生特性を悪化さ
せることが知られており、例えば、特開平8−6388
9号公報、特開平8−153330号公報等のようなサ
イドローブによる再生信号成分の除去処理が行われてい
る。ただし、これらの公報では前述したようにタンジェ
ンシャルチルトがない場合を想定しており、タンジェン
シャルチルトが発生した場合の処理は考慮されていな
い。
る光ディスク1面上或いは受光素子8上でのスポット強
度分布を示すと図3のようになる。なお、強度はスポッ
ト中心で正規化して示す。遮光板14を用いない通常光
学系による場合のスポット強度は細線で示すように概ね
1山であり、その径はレーザ波長と対物レンズ6の開口
率とにより決定される。また、サイドローブは比較的小
さい。一方、遮光板14を用いる超解像光学系による場
合には太線で示すようなスポット強度分布を示し、レー
ザ光の波長を無闇に小さくすることなく安価、高信頼性
のレーザ光源3を用いてメインスポットの小径化を図れ
る。もっとも、メインスポットから距離Lの位置に比較
的強度の強い一対のサイドローブが発生する。ここに、
超解像の遮光幅を大きくしてメインスポット径を小さく
すればする程、このサイドローブの強度は強くなる。こ
のようなサイドローブによる再生信号がメインスポット
による再生信号に漏れ込むことにより再生特性を悪化さ
せることが知られており、例えば、特開平8−6388
9号公報、特開平8−153330号公報等のようなサ
イドローブによる再生信号成分の除去処理が行われてい
る。ただし、これらの公報では前述したようにタンジェ
ンシャルチルトがない場合を想定しており、タンジェン
シャルチルトが発生した場合の処理は考慮されていな
い。
【0031】ここに、何らかの原因でタンジェンシャル
チルト(光ディスク1面と対物レンズ6の光軸との間の
トラック方向の傾き)が発生した場合、光ディスク1面
上のスポット強度分布は例えば図4中に太線で示すよう
な特性となる。即ち、細線で示すチルトのない場合に比
べ、チルトがあると、A点側ではサイドローブの強度が
強くなるのに伴いB点側ではサイドローブの強度が弱く
なる。逆向きのタンジェンシャルチルトの場合には、逆
の強度関係となる。つまり、一方のサイドローブの強度
が強くなれば他方のサイドローブの強度は弱くなる、と
いう相関関係を有している。
チルト(光ディスク1面と対物レンズ6の光軸との間の
トラック方向の傾き)が発生した場合、光ディスク1面
上のスポット強度分布は例えば図4中に太線で示すよう
な特性となる。即ち、細線で示すチルトのない場合に比
べ、チルトがあると、A点側ではサイドローブの強度が
強くなるのに伴いB点側ではサイドローブの強度が弱く
なる。逆向きのタンジェンシャルチルトの場合には、逆
の強度関係となる。つまり、一方のサイドローブの強度
が強くなれば他方のサイドローブの強度は弱くなる、と
いう相関関係を有している。
【0032】そこで、本実施の形態ではこのようなタン
ジェンシャルチルトにおけるサイドローブの相関関係を
利用して、サイドローブによる悪影響を波形等化器10
において除去するように構成されている。まず、遅延回
路17,18における遅延時間τ1は、図4中における
C‐E間及びD‐E間、即ち、隣接するマーク再生信号
との符号間干渉を除去するために設定する値、通常はデ
ータクロックの整数倍(1倍又は2倍が最適)に設定す
れば、タンジェンシャルチルトによるメインスポットの
強度分布変化に対応したものとなる。一方、図3中にお
いて光ディスク1の線速をLv としたとき、遅延時間τ
1をτ1=L/Lv に設定すればタンジェンシャルチル
トによるサイドローブの強度分布変化に対応したものと
なる。
ジェンシャルチルトにおけるサイドローブの相関関係を
利用して、サイドローブによる悪影響を波形等化器10
において除去するように構成されている。まず、遅延回
路17,18における遅延時間τ1は、図4中における
C‐E間及びD‐E間、即ち、隣接するマーク再生信号
との符号間干渉を除去するために設定する値、通常はデ
ータクロックの整数倍(1倍又は2倍が最適)に設定す
れば、タンジェンシャルチルトによるメインスポットの
強度分布変化に対応したものとなる。一方、図3中にお
いて光ディスク1の線速をLv としたとき、遅延時間τ
1をτ1=L/Lv に設定すればタンジェンシャルチル
トによるサイドローブの強度分布変化に対応したものと
なる。
【0033】受光素子8から得られる入力信号を乗算回
路19により等化係数k11を用いてk11倍し、遅延
回路18の出力信号を乗算回路20により等化係数k1
2を用いてk12倍し、これらの乗算回路19,20の
出力信号と遅延回路17の出力信号(主信号)とを加算
回路21で加算し、出力端子23から2値化回路11側
に出力する。ここに、等化係数k11,k12の値を最
適化することにより、出力端子23から得られる出力信
号はタンジェンシャルチルトに伴うスポット強度分布で
劣化した信号を補正したものとなる。
路19により等化係数k11を用いてk11倍し、遅延
回路18の出力信号を乗算回路20により等化係数k1
2を用いてk12倍し、これらの乗算回路19,20の
出力信号と遅延回路17の出力信号(主信号)とを加算
回路21で加算し、出力端子23から2値化回路11側
に出力する。ここに、等化係数k11,k12の値を最
適化することにより、出力端子23から得られる出力信
号はタンジェンシャルチルトに伴うスポット強度分布で
劣化した信号を補正したものとなる。
【0034】ここで、等化係数k11,k12の値の変
更設定は等化係数設定回路22によって行われるが、k
11×k12の値が常に一定となる関係が維持されるよ
うに行われる。例えば、タンジェンシャルチルトが生じ
た場合に最適な再生信号が得られるための等化係数k1
1,k12の実験結果を示すと図5(b)のような特性
が得られたものである。なお、この特性は、誤差を含む
近似曲線である。この実験結果によれば、チルトなし
(チルト=0)の状態ではk11=k12であるが、チ
ルトが発生すると適正となる等化係数はk11とk12
とでは反比例的に変化していることがわかる。従って、
上記のようにk11×k12の値が常に一定となる関係
が維持されるように等化係数設定回路22によってこれ
らの等化係数k11,k12の変更の設定を行うことに
より、タンジェンシャルチルトに対応した変更を行える
ことがわかる。これにより、タンジェンシャルチルトに
よるサイドローブの影響が除去された出力信号が波形等
化器10から2値化回路11に与えられ、この2値化回
路11からはタンジェンシャルチルトによる悪影響が除
去された良好なる再生信号が得られる。
更設定は等化係数設定回路22によって行われるが、k
11×k12の値が常に一定となる関係が維持されるよ
うに行われる。例えば、タンジェンシャルチルトが生じ
た場合に最適な再生信号が得られるための等化係数k1
1,k12の実験結果を示すと図5(b)のような特性
が得られたものである。なお、この特性は、誤差を含む
近似曲線である。この実験結果によれば、チルトなし
(チルト=0)の状態ではk11=k12であるが、チ
ルトが発生すると適正となる等化係数はk11とk12
とでは反比例的に変化していることがわかる。従って、
上記のようにk11×k12の値が常に一定となる関係
が維持されるように等化係数設定回路22によってこれ
らの等化係数k11,k12の変更の設定を行うことに
より、タンジェンシャルチルトに対応した変更を行える
ことがわかる。これにより、タンジェンシャルチルトに
よるサイドローブの影響が除去された出力信号が波形等
化器10から2値化回路11に与えられ、この2値化回
路11からはタンジェンシャルチルトによる悪影響が除
去された良好なる再生信号が得られる。
【0035】もっとも、等化係数設定回路22により等
化係数k11,k12の変更の設定を、これらの積がk
11×k12=a(aは一定値)となる関係を維持しな
がら行う場合、激しいタンジェンシャルチルトのときに
は等化係数の最適特性の非線形性も激しくなるので、こ
れらの和がk11+k12=a(aは一定値)となる関
係が維持されるように変更設定するのが現実的となる。
図5(a)はk11+k12=aとする場合の等化係数
k11,k12の変化を示す。これによれば、激しいタ
ンジェンシャルチルトの場合にも線形性を保った等化特
性が得られる。
化係数k11,k12の変更の設定を、これらの積がk
11×k12=a(aは一定値)となる関係を維持しな
がら行う場合、激しいタンジェンシャルチルトのときに
は等化係数の最適特性の非線形性も激しくなるので、こ
れらの和がk11+k12=a(aは一定値)となる関
係が維持されるように変更設定するのが現実的となる。
図5(a)はk11+k12=aとする場合の等化係数
k11,k12の変化を示す。これによれば、激しいタ
ンジェンシャルチルトの場合にも線形性を保った等化特
性が得られる。
【0036】本発明の第二の実施の形態を図6に基づい
て説明する。図1ないし図5で示した部分と同一部分は
同一符号を用いて示し、説明も省略する(以下の実施の
形態でも同様とする)。本実施の形態は、5タップの波
形等化回路31をベースとする波形等化器32に適用さ
れている。入力信号として光ディスク1からの反射光に
基づく光電変換された電気信号が入力される入力端子3
3には4つの第1〜第4の遅延回路34〜37が縦列接
続され、入力信号及び遅延回路34,36,37の出力
信号に各々所定の負の等化係数を乗算する第1〜第4の
乗算回路38〜41が設けられ、これらの乗算回路38
〜41の出力信号と前記遅延回路35から出力される信
号(主信号)とを加算して出力端子42から出力する加
算回路43が設けられることで5タップの波形等化回路
31が形成されている。ここに、第2の遅延回路35か
らの出力信号(主信号)を中心に、その直前後の第2,
3の遅延回路35,36の遅延時間はともにτ22に設
定され、次前後の第1,4の遅延回路34,37の遅延
時間はともにτ21に設定されている。これらの遅延時
間τ21,τ22同士も同じ値でも構わないが、本実施
の形態では、一方の遅延時間τ22は図4中におけるC
‐E間及びD‐E間、即ち、隣接するマーク再生信号と
の符号間干渉を除去するために設定する値、通常はデー
タクロックの整数倍(1倍又は2倍が最適)に設定さ
れ、タンジェンシャルチルトによるメインスポットの強
度分布変化に対応したものとなる。また、他方の遅延時
間τ21はτ21−τ22なる時間がL/Lv となるよ
うに設定され、タンジェンシャルチルトによるサイドロ
ーブの強度分布変化に対応したものとなる。よって、基
本的に5タップの波形等化処理で、メインスポット及び
サイドローブの両方のタンジェンシャルチルトによる悪
影響が除去される。
て説明する。図1ないし図5で示した部分と同一部分は
同一符号を用いて示し、説明も省略する(以下の実施の
形態でも同様とする)。本実施の形態は、5タップの波
形等化回路31をベースとする波形等化器32に適用さ
れている。入力信号として光ディスク1からの反射光に
基づく光電変換された電気信号が入力される入力端子3
3には4つの第1〜第4の遅延回路34〜37が縦列接
続され、入力信号及び遅延回路34,36,37の出力
信号に各々所定の負の等化係数を乗算する第1〜第4の
乗算回路38〜41が設けられ、これらの乗算回路38
〜41の出力信号と前記遅延回路35から出力される信
号(主信号)とを加算して出力端子42から出力する加
算回路43が設けられることで5タップの波形等化回路
31が形成されている。ここに、第2の遅延回路35か
らの出力信号(主信号)を中心に、その直前後の第2,
3の遅延回路35,36の遅延時間はともにτ22に設
定され、次前後の第1,4の遅延回路34,37の遅延
時間はともにτ21に設定されている。これらの遅延時
間τ21,τ22同士も同じ値でも構わないが、本実施
の形態では、一方の遅延時間τ22は図4中におけるC
‐E間及びD‐E間、即ち、隣接するマーク再生信号と
の符号間干渉を除去するために設定する値、通常はデー
タクロックの整数倍(1倍又は2倍が最適)に設定さ
れ、タンジェンシャルチルトによるメインスポットの強
度分布変化に対応したものとなる。また、他方の遅延時
間τ21はτ21−τ22なる時間がL/Lv となるよ
うに設定され、タンジェンシャルチルトによるサイドロ
ーブの強度分布変化に対応したものとなる。よって、基
本的に5タップの波形等化処理で、メインスポット及び
サイドローブの両方のタンジェンシャルチルトによる悪
影響が除去される。
【0037】一方、第1〜第4の乗算回路38〜41の
各々の負の等化係数をk21,k22,k23,k24
としたとき、これらの等化係数の変更の設定を行う等化
係数設定回路44が設けられている。ここに、この等化
係数設定回路44はこれらの等化係数の積k21×k2
2×k23×k24の値が常に一定となる関係が維持さ
れるように(又は、これらの等化係数の和k21+k2
2+k23+k24の値が常に一定となる関係が維持さ
れるように)行われる。このように等化係数k21,k
22,k23,k24の値を最適化することにより、出
力端子42から得られる出力信号はタンジェンシャルチ
ルトに伴うスポット強度分布で劣化した信号を補正した
ものとなる。これにより、タンジェンシャルチルトによ
るサイドローブの影響が除去された出力信号が波形等化
器32から2値化回路11に与えられ、この2値化回路
11からはタンジェンシャルチルトによる悪影響が除去
された良好なる再生信号が得られる。
各々の負の等化係数をk21,k22,k23,k24
としたとき、これらの等化係数の変更の設定を行う等化
係数設定回路44が設けられている。ここに、この等化
係数設定回路44はこれらの等化係数の積k21×k2
2×k23×k24の値が常に一定となる関係が維持さ
れるように(又は、これらの等化係数の和k21+k2
2+k23+k24の値が常に一定となる関係が維持さ
れるように)行われる。このように等化係数k21,k
22,k23,k24の値を最適化することにより、出
力端子42から得られる出力信号はタンジェンシャルチ
ルトに伴うスポット強度分布で劣化した信号を補正した
ものとなる。これにより、タンジェンシャルチルトによ
るサイドローブの影響が除去された出力信号が波形等化
器32から2値化回路11に与えられ、この2値化回路
11からはタンジェンシャルチルトによる悪影響が除去
された良好なる再生信号が得られる。
【0038】なお、本実施の形態において、第2の乗算
回路39の等化係数k22と第3の乗算回路40の等化
係数k23とをk22=k23なる関係に設定し、第1
の乗算回路38の等化係数k21と第4の乗算回路41
の等化係数k24とをk21×k24の値が一定となる
ように(又は、k21+k24の値が一定となるよう
に)設定するのが好ましい。これは、タンジェンシャル
チルトによるメインスポットの強度分布の変化は図4中
のC点、D点に示すように微妙なためである。よって、
符号間干渉に関わる波形等化性能、即ち、主信号に直前
後する等化係数k22,k23の値は等しくしておき、
超解像によるサイドローブの影響を除去するための等化
係数k21,k24に関しては図5に準じて反比例的に
増減する組合せ(積又は和が一定となる組合せ)で設定
することが好ましい。
回路39の等化係数k22と第3の乗算回路40の等化
係数k23とをk22=k23なる関係に設定し、第1
の乗算回路38の等化係数k21と第4の乗算回路41
の等化係数k24とをk21×k24の値が一定となる
ように(又は、k21+k24の値が一定となるよう
に)設定するのが好ましい。これは、タンジェンシャル
チルトによるメインスポットの強度分布の変化は図4中
のC点、D点に示すように微妙なためである。よって、
符号間干渉に関わる波形等化性能、即ち、主信号に直前
後する等化係数k22,k23の値は等しくしておき、
超解像によるサイドローブの影響を除去するための等化
係数k21,k24に関しては図5に準じて反比例的に
増減する組合せ(積又は和が一定となる組合せ)で設定
することが好ましい。
【0039】本発明の第三の実施の形態を図7に基づい
て説明する。本実施の形態は、(2n+1)タップの波
形等化回路51をベースとする一般化した波形等化器5
2に適用されている。入力信号として光ディスク1から
の反射光に基づく光電変換された電気信号が入力される
入力端子53には2n個の遅延回路541 ,〜,5
4n ,54n+1 ,〜,542nが縦列接続されている。こ
れらの遅延回路541 ,〜,54n ,54n+1 ,〜,5
42nの遅延時間は、遅延回路54n から出力される主信
号55を中心に、第1の遅延時間τ1 ,〜,第nの遅延
時間τn の如く設定されている。また、主信号55を除
いた各信号(入力端子53からの入力信号、遅延回路5
41 ,〜,54n+1 ,〜,542nからの出力信号)に各
々負の等化係数k1 ,k2 ,〜,kn ,kn+1 ,〜,k
2n-1,k2nを乗算する2n個の乗算回路561 ,56
2 ,〜,56n ,56n+1 ,〜,562n-1,562nが設
けられている。これらの乗算回路561 ,562 ,〜,
56n ,56n+1 ,〜,562n-1,562nの各出力信号
と主信号55とを加算して出力端子57から出力する加
算回路58が設けられている。これらにより、(2n+
1)タップの波形等化回路51が形成されている。前記
2n個の乗算回路561 ,562 ,〜,56n ,56
n+1 ,〜,562n-1,562nに対してはそれらの等化係
数k1 ,k2 ,〜,kn ,kn+1 ,〜,k2n-1,k2nの
変更の設定を行う等化係数設定回路59が接続されてい
る。
て説明する。本実施の形態は、(2n+1)タップの波
形等化回路51をベースとする一般化した波形等化器5
2に適用されている。入力信号として光ディスク1から
の反射光に基づく光電変換された電気信号が入力される
入力端子53には2n個の遅延回路541 ,〜,5
4n ,54n+1 ,〜,542nが縦列接続されている。こ
れらの遅延回路541 ,〜,54n ,54n+1 ,〜,5
42nの遅延時間は、遅延回路54n から出力される主信
号55を中心に、第1の遅延時間τ1 ,〜,第nの遅延
時間τn の如く設定されている。また、主信号55を除
いた各信号(入力端子53からの入力信号、遅延回路5
41 ,〜,54n+1 ,〜,542nからの出力信号)に各
々負の等化係数k1 ,k2 ,〜,kn ,kn+1 ,〜,k
2n-1,k2nを乗算する2n個の乗算回路561 ,56
2 ,〜,56n ,56n+1 ,〜,562n-1,562nが設
けられている。これらの乗算回路561 ,562 ,〜,
56n ,56n+1 ,〜,562n-1,562nの各出力信号
と主信号55とを加算して出力端子57から出力する加
算回路58が設けられている。これらにより、(2n+
1)タップの波形等化回路51が形成されている。前記
2n個の乗算回路561 ,562 ,〜,56n ,56
n+1 ,〜,562n-1,562nに対してはそれらの等化係
数k1 ,k2 ,〜,kn ,kn+1 ,〜,k2n-1,k2nの
変更の設定を行う等化係数設定回路59が接続されてい
る。
【0040】この等化係数設定回路59による等化係数
の変更の設定は、等化係数k1 ,k2 ,〜,kn ,k
n+1 ,〜,k2n-1,k2n全て又はこれらの一部の積又は
和が一定となる関係が維持されるようにして行われるこ
とで、タンジェンシャルチルトに対して最適化された等
化係数の設定となる。本実施の形態において、n=1と
すれば図1に示したような3タップ方式、n=2とすれ
ば図6に示したような5タップ方式の波形等化器とな
る。
の変更の設定は、等化係数k1 ,k2 ,〜,kn ,k
n+1 ,〜,k2n-1,k2n全て又はこれらの一部の積又は
和が一定となる関係が維持されるようにして行われるこ
とで、タンジェンシャルチルトに対して最適化された等
化係数の設定となる。本実施の形態において、n=1と
すれば図1に示したような3タップ方式、n=2とすれ
ば図6に示したような5タップ方式の波形等化器とな
る。
【0041】本発明の第四の実施の形態を図8に基づい
て説明する。本実施の形態は、光ディスク記録再生装置
において、光ディスク1面と対物レンズ6の光軸φとの
間のトラック方向の傾きθであるタンジェンシャルチル
トの発生を直接的に検出するタンジェンシャルチルト監
視手段としてチルト検出手段61が設けられている。こ
のチルト検出手段61は光学的なものであり、レーザ光
源3から出射されるレーザ光の一部を光路分離手段(ミ
ラー)62により光ディスク1面上に導き、この光ディ
スク1面からの反射光を受光素子63で受光して光電変
換することにより電気信号に変換し、この電気信号の増
減に基づきチルト検出回路64でチルト量を検出する構
成とされている。
て説明する。本実施の形態は、光ディスク記録再生装置
において、光ディスク1面と対物レンズ6の光軸φとの
間のトラック方向の傾きθであるタンジェンシャルチル
トの発生を直接的に検出するタンジェンシャルチルト監
視手段としてチルト検出手段61が設けられている。こ
のチルト検出手段61は光学的なものであり、レーザ光
源3から出射されるレーザ光の一部を光路分離手段(ミ
ラー)62により光ディスク1面上に導き、この光ディ
スク1面からの反射光を受光素子63で受光して光電変
換することにより電気信号に変換し、この電気信号の増
減に基づきチルト検出回路64でチルト量を検出する構
成とされている。
【0042】前記チルト検出回路64により検出された
チルト量に関するデータはCPU12側に送られ、波形
等化器10(又は、32,52)中の等化係数設定回路
22(又は、44,59)による等化係数の変更設定に
供される。ここに、ROM13中には等化係数同士の積
又は和が一定となるための各等化係数の組合せに関する
チルト量‐等化係数の変換テーブル(図示せず)が予め
格納されており、チルト検出回路64からチルト量に関
するデータが送られた場合、CPU12はROM13中
のこのチルト量‐等化係数の変換テーブルに基づき等化
係数設定回路22に適正な値を設定する。これを受け
て、等化係数設定回路22が乗算回路19,20の等化
係数、具体的には、乗算器の可変利得を増減設定する。
よって、良好なる再生信号を得ることができ、機械的な
構成で行うと非常に複雑かつ高価となる自己チルト修正
機構を、LSI化すれば殆どコストアップしない電気的
な補正で実現できる。
チルト量に関するデータはCPU12側に送られ、波形
等化器10(又は、32,52)中の等化係数設定回路
22(又は、44,59)による等化係数の変更設定に
供される。ここに、ROM13中には等化係数同士の積
又は和が一定となるための各等化係数の組合せに関する
チルト量‐等化係数の変換テーブル(図示せず)が予め
格納されており、チルト検出回路64からチルト量に関
するデータが送られた場合、CPU12はROM13中
のこのチルト量‐等化係数の変換テーブルに基づき等化
係数設定回路22に適正な値を設定する。これを受け
て、等化係数設定回路22が乗算回路19,20の等化
係数、具体的には、乗算器の可変利得を増減設定する。
よって、良好なる再生信号を得ることができ、機械的な
構成で行うと非常に複雑かつ高価となる自己チルト修正
機構を、LSI化すれば殆どコストアップしない電気的
な補正で実現できる。
【0043】本発明の第五の実施の形態を図9に基づい
て説明する。本実施の形態は、光ディスク記録再生装置
において、光ディスク1面と対物レンズ6の光軸φとの
間のトラック方向の傾きθであるタンジェンシャルチル
トの発生を間接的に検出するタンジェンシャルチルト監
視手段として誤り検出回路65が設けられている。この
誤り検出回路65は2値化回路11から得られる再生信
号の誤り率に基づきタンジェンシャルチルトの発生(チ
ルト量)を回路的に検出するもので、その検出出力はC
PU12に与えられている。CPU12は誤り検出回路
65により検出され誤り数が最小となるように等化係数
設定回路22を介して乗算回路19,20の等化係数を
自動的に変更設定する。具体的には、前記実施の形態の
場合と同様に、ROM13中には等化係数同士の積又は
和が一定となるための各等化係数の組合せに関する誤り
数(チルト量)‐等化係数の変換テーブル(図示せず)
が予め格納されており、誤り検出回路65から誤り数に
関するデータが送られた場合、CPU12はROM13
中のこの誤り数‐等化係数の変換テーブルに基づき等化
係数設定回路22に適正な値を設定する。これを受け
て、等化係数設定回路22が乗算回路19,20の等化
係数、具体的には、乗算器の可変利得を増減設定する。
よって、良好なる再生信号を得ることができ、機械的な
構成で行うと非常に複雑かつ高価となる自己チルト修正
機構を、LSI化すれば殆どコストアップしない電気的
な補正で実現できる。なお、誤り検出回路65は2値化
回路11の出力側に限らず、例えば、復調回路や誤り訂
正回路の出力側に接続するようにしてもよい。
て説明する。本実施の形態は、光ディスク記録再生装置
において、光ディスク1面と対物レンズ6の光軸φとの
間のトラック方向の傾きθであるタンジェンシャルチル
トの発生を間接的に検出するタンジェンシャルチルト監
視手段として誤り検出回路65が設けられている。この
誤り検出回路65は2値化回路11から得られる再生信
号の誤り率に基づきタンジェンシャルチルトの発生(チ
ルト量)を回路的に検出するもので、その検出出力はC
PU12に与えられている。CPU12は誤り検出回路
65により検出され誤り数が最小となるように等化係数
設定回路22を介して乗算回路19,20の等化係数を
自動的に変更設定する。具体的には、前記実施の形態の
場合と同様に、ROM13中には等化係数同士の積又は
和が一定となるための各等化係数の組合せに関する誤り
数(チルト量)‐等化係数の変換テーブル(図示せず)
が予め格納されており、誤り検出回路65から誤り数に
関するデータが送られた場合、CPU12はROM13
中のこの誤り数‐等化係数の変換テーブルに基づき等化
係数設定回路22に適正な値を設定する。これを受け
て、等化係数設定回路22が乗算回路19,20の等化
係数、具体的には、乗算器の可変利得を増減設定する。
よって、良好なる再生信号を得ることができ、機械的な
構成で行うと非常に複雑かつ高価となる自己チルト修正
機構を、LSI化すれば殆どコストアップしない電気的
な補正で実現できる。なお、誤り検出回路65は2値化
回路11の出力側に限らず、例えば、復調回路や誤り訂
正回路の出力側に接続するようにしてもよい。
【0044】ところで、本実施の形態においては、レー
ザ光源3に対してそのレーザ光の出力を制御するための
レーザ出力制御回路66が付加されている。このレーザ
出力制御回路66は誤り検出回路65の検出出力に基づ
き最適値に設定される等化係数に基づきCPU12によ
ってその制御量が決定される。即ち、タンジェンシャル
チルトが発生した場合、図4中にFで示すように光ディ
スク1面上のメインスポットの強度低下が発生する。そ
こで、CPU12は誤り検出回路65の検出出力を受け
て波形等化器10中の等化係数設定回路22に選択設定
される等化係数の値を基に、予想されるメインスポット
の強度低下分をレーザ出力制御回路66で増幅補正する
ことにより、適正なメインスポットの強度となるように
レーザ光源3のレーザ出力が補正される。特に、本実施
の形態においては、光ディスク1に対する記録時にこの
制御が行われる。
ザ光源3に対してそのレーザ光の出力を制御するための
レーザ出力制御回路66が付加されている。このレーザ
出力制御回路66は誤り検出回路65の検出出力に基づ
き最適値に設定される等化係数に基づきCPU12によ
ってその制御量が決定される。即ち、タンジェンシャル
チルトが発生した場合、図4中にFで示すように光ディ
スク1面上のメインスポットの強度低下が発生する。そ
こで、CPU12は誤り検出回路65の検出出力を受け
て波形等化器10中の等化係数設定回路22に選択設定
される等化係数の値を基に、予想されるメインスポット
の強度低下分をレーザ出力制御回路66で増幅補正する
ことにより、適正なメインスポットの強度となるように
レーザ光源3のレーザ出力が補正される。特に、本実施
の形態においては、光ディスク1に対する記録時にこの
制御が行われる。
【0045】ちなみに、再生時のメインスポットの強度
低下分については再生信号の振幅(信号レベル)を一定
に保つAGC(Auto Gain Contol) 回路を用いるこ
とで再生信号の振幅低下を補正し得る。しかし、記録時
のメインスポットの強度低下は記録不良を発生させるた
め重大な問題である。そこで、従来は光学系の組付け精
度を厳しくするか、機械的な構成の付加となる直接的な
チルト検出手段及び自己チルト修正機構を用いてチルト
がなくなるように補正することで対処している。この
点、本実施の形態によれば、直接的なチルト検出手段を
必要とせず、機械的な構成の付加を要せず、メインスポ
ットの強度低下分をレーザ出力制御回路66の増幅分で
補正しているので、適正な記録強度を簡単に維持するこ
とができる。
低下分については再生信号の振幅(信号レベル)を一定
に保つAGC(Auto Gain Contol) 回路を用いるこ
とで再生信号の振幅低下を補正し得る。しかし、記録時
のメインスポットの強度低下は記録不良を発生させるた
め重大な問題である。そこで、従来は光学系の組付け精
度を厳しくするか、機械的な構成の付加となる直接的な
チルト検出手段及び自己チルト修正機構を用いてチルト
がなくなるように補正することで対処している。この
点、本実施の形態によれば、直接的なチルト検出手段を
必要とせず、機械的な構成の付加を要せず、メインスポ
ットの強度低下分をレーザ出力制御回路66の増幅分で
補正しているので、適正な記録強度を簡単に維持するこ
とができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、多タップ
の波形等化回路に対して、中心となる主信号に対して複
数の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号の各々と主
信号との加算に関する比率を規定する等化係数の変更を
それらの全て又は一部の等化係数の積が一定となるよう
に設定する等化係数設定回路を備えることで、多タップ
の波形等化回路における各タップの等化係数の全て又は
一部の積が一定となる組合せで等化係数の変更設定を行
うようにしたので、タンジェンシャルチルトによりメイ
ンスポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドロ
ーブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化
係数の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響を
除去することができる。
の波形等化回路に対して、中心となる主信号に対して複
数の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号の各々と主
信号との加算に関する比率を規定する等化係数の変更を
それらの全て又は一部の等化係数の積が一定となるよう
に設定する等化係数設定回路を備えることで、多タップ
の波形等化回路における各タップの等化係数の全て又は
一部の積が一定となる組合せで等化係数の変更設定を行
うようにしたので、タンジェンシャルチルトによりメイ
ンスポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドロ
ーブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化
係数の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響を
除去することができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、多タップの
波形等化回路に対して、中心となる主信号に対して複数
の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号の各々と主信
号との加算に関する比率を規定する等化係数の変更をそ
れらの全て又は一部の等化係数の和が一定となるように
設定する等化係数設定回路を備えることで、多タップの
波形等化回路における各タップの等化係数の全て又は一
部の和が一定となる組合せで等化係数の変更設定を行う
ようにしたので、タンジェンシャルチルトによりメイン
スポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドロー
ブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化係
数の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響を除
去することができ、特に、各タップの等化係数の全て又
は一部の和が一定となる組合せによるため、激しいタン
ジェンシャルチルトが生じた状況下でも線形さを保った
等化特性を得ることができる。
波形等化回路に対して、中心となる主信号に対して複数
の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号の各々と主信
号との加算に関する比率を規定する等化係数の変更をそ
れらの全て又は一部の等化係数の和が一定となるように
設定する等化係数設定回路を備えることで、多タップの
波形等化回路における各タップの等化係数の全て又は一
部の和が一定となる組合せで等化係数の変更設定を行う
ようにしたので、タンジェンシャルチルトによりメイン
スポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドロー
ブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化係
数の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響を除
去することができ、特に、各タップの等化係数の全て又
は一部の和が一定となる組合せによるため、激しいタン
ジェンシャルチルトが生じた状況下でも線形さを保った
等化特性を得ることができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、3タップの
波形等化回路における等化係数k11,k12の積が一
定となる組合せでこれらの等化係数の変更設定を等化係
数設定回路により行うようにしたので、タンジェンシャ
ルチルトによりメインスポットの光ディスク面強度分布
の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生した場
合にも、適正な等化係数の組合せによりタンジェンシャ
ルチルトの悪影響を除去することができる。
波形等化回路における等化係数k11,k12の積が一
定となる組合せでこれらの等化係数の変更設定を等化係
数設定回路により行うようにしたので、タンジェンシャ
ルチルトによりメインスポットの光ディスク面強度分布
の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生した場
合にも、適正な等化係数の組合せによりタンジェンシャ
ルチルトの悪影響を除去することができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、3タップの
波形等化回路における等化係数k11,k12の和が一
定となる組合せでこれらの等化係数の変更設定を等化係
数設定回路により行うようにしたので、タンジェンシャ
ルチルトによりメインスポットの光ディスク面強度分布
の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生した場
合にも、適正な等化係数の組合せによりタンジェンシャ
ルチルトの悪影響を除去することができ、特に、等化係
数k11,k12の和が一定となる組合せによるため、
激しいタンジェンシャルチルトが生じた状況下でも線形
さを保った等化特性を得ることができる。
波形等化回路における等化係数k11,k12の和が一
定となる組合せでこれらの等化係数の変更設定を等化係
数設定回路により行うようにしたので、タンジェンシャ
ルチルトによりメインスポットの光ディスク面強度分布
の偏り又はサイドローブの強度分布の偏りが発生した場
合にも、適正な等化係数の組合せによりタンジェンシャ
ルチルトの悪影響を除去することができ、特に、等化係
数k11,k12の和が一定となる組合せによるため、
激しいタンジェンシャルチルトが生じた状況下でも線形
さを保った等化特性を得ることができる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、5タップの
波形等化回路における4つの負の等化係数k21,k2
2,k23,k24の積が一定となる組合せでこれらの
負の等化係数の変更設定を等化係数設定回路により行う
ようにしたので、タンジェンシャルチルトによりメイン
スポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドロー
ブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化係
数の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響を除
去することができる。
波形等化回路における4つの負の等化係数k21,k2
2,k23,k24の積が一定となる組合せでこれらの
負の等化係数の変更設定を等化係数設定回路により行う
ようにしたので、タンジェンシャルチルトによりメイン
スポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドロー
ブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化係
数の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響を除
去することができる。
【0051】請求項6記載の発明によれば、5タップの
波形等化回路における4つの負の等化係数k21,k2
2,k23,k24の和が一定となる組合せでこれらの
負の等化係数の変更設定を等化係数設定回路により行う
ようにしたので、タンジェンシャルチルトによりメイン
スポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドロー
ブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化係
数の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響を除
去することができ、特に、負の等化係数k21,k2
2,k23,,k24の和が一定となる組合せによるた
め、激しいタンジェンシャルチルトが生じた状況下でも
線形さを保った等化特性を得ることができる。
波形等化回路における4つの負の等化係数k21,k2
2,k23,k24の和が一定となる組合せでこれらの
負の等化係数の変更設定を等化係数設定回路により行う
ようにしたので、タンジェンシャルチルトによりメイン
スポットの光ディスク面強度分布の偏り又はサイドロー
ブの強度分布の偏りが発生した場合にも、適正な等化係
数の組合せによりタンジェンシャルチルトの悪影響を除
去することができ、特に、負の等化係数k21,k2
2,k23,,k24の和が一定となる組合せによるた
め、激しいタンジェンシャルチルトが生じた状況下でも
線形さを保った等化特性を得ることができる。
【0052】請求項7記載の発明によれば、請求項5又
は6記載の波形等化器において、第2の遅延回路から出
力される主信号を中心に直前後の遅延時間τ22及び等
化係数k22,k23がメインスポットの符号間干渉を
抑制する値に設定され、次前後の遅延時間τ21及び等
化係数k21,k24がサイドローブによる再生信号を
最も除去する値に設定されているので、符号間干渉の除
去とサイドローブによる再生信号除去とを1つの波形等
化器において同時に処理できるとともに、タンジェンシ
ャルチルトの影響を抑制することができる。
は6記載の波形等化器において、第2の遅延回路から出
力される主信号を中心に直前後の遅延時間τ22及び等
化係数k22,k23がメインスポットの符号間干渉を
抑制する値に設定され、次前後の遅延時間τ21及び等
化係数k21,k24がサイドローブによる再生信号を
最も除去する値に設定されているので、符号間干渉の除
去とサイドローブによる再生信号除去とを1つの波形等
化器において同時に処理できるとともに、タンジェンシ
ャルチルトの影響を抑制することができる。
【0053】請求項8記載の発明によれば、請求項5又
は6記載の波形等化器において、第2の遅延回路から出
力される主信号を中心に直前後の遅延時間及び等化係数
が各々等しい値に設定され、等化係数k21,k24の
積が一定となるように設定されているので、タンジェン
シャルチルトに非常に敏感なサイドローブによる再生信
号の除去を重点的に行うことができる。
は6記載の波形等化器において、第2の遅延回路から出
力される主信号を中心に直前後の遅延時間及び等化係数
が各々等しい値に設定され、等化係数k21,k24の
積が一定となるように設定されているので、タンジェン
シャルチルトに非常に敏感なサイドローブによる再生信
号の除去を重点的に行うことができる。
【0054】請求項9記載の発明によれば、請求項5又
は6記載の波形等化器において、第2の遅延回路から出
力される主信号を中心に直前後の遅延時間及び等化係数
が各々等しい値に設定され、等化係数k21,k24の
和が一定となるように設定されているので、タンジェン
シャルチルトに非常に敏感なサイドローブによる再生信
号の除去を重点的に行うことができる。
は6記載の波形等化器において、第2の遅延回路から出
力される主信号を中心に直前後の遅延時間及び等化係数
が各々等しい値に設定され、等化係数k21,k24の
和が一定となるように設定されているので、タンジェン
シャルチルトに非常に敏感なサイドローブによる再生信
号の除去を重点的に行うことができる。
【0055】請求項10、12及び13記載の発明によ
れば、光ディスク記録再生装置において、光ディスク面
と光ピックアップ装置による照射光の光軸との間のトラ
ック方向の傾きであるタンジェンシャルチルトの発生を
直接的又は間接的に監視するタンジェンシャルチルト監
視手段を備え、このタンジェンシャルチルト監視手段の
出力に応じて設定された所定の等化係数に変更設定する
ようにしたので、良好なる再生信号を得ることができ、
機械的な構成で行うと非常に複雑かつ高価となる自己チ
ルト修正機構を、LSI化すれば殆どコストアップしな
い電気的な補正で実現することができる。
れば、光ディスク記録再生装置において、光ディスク面
と光ピックアップ装置による照射光の光軸との間のトラ
ック方向の傾きであるタンジェンシャルチルトの発生を
直接的又は間接的に監視するタンジェンシャルチルト監
視手段を備え、このタンジェンシャルチルト監視手段の
出力に応じて設定された所定の等化係数に変更設定する
ようにしたので、良好なる再生信号を得ることができ、
機械的な構成で行うと非常に複雑かつ高価となる自己チ
ルト修正機構を、LSI化すれば殆どコストアップしな
い電気的な補正で実現することができる。
【0056】請求項11記載の発明によれば、超解像光
学系による光ピックアップ装置を用いた光ディスク記録
再生装置に請求項10記載の発明を適用しているので、
通常の光学系による光ピックアップ装置の場合よりもサ
イドローブの強度が強いため、より効果的となる。
学系による光ピックアップ装置を用いた光ディスク記録
再生装置に請求項10記載の発明を適用しているので、
通常の光学系による光ピックアップ装置の場合よりもサ
イドローブの強度が強いため、より効果的となる。
【0057】請求項14記載の発明によれば、請求項1
3記載の光ディスク記録再生装置に加えて、等化係数設
定回路により設定される等化係数に基づきレーザ光源か
ら出射されるレーザ光の出力を制御するレーザ出力制御
回路を有し、間接的に検出されたタンジェンシャルチル
トに基づき最適値に設定される等化係数を参照して予想
される光ディスク面でのスポットの強度低下分をレーザ
出力制御回路の出力制御によって補正するようにしたの
で、機械的となる直接的なチルト検出手段を必要とせ
ず、光ディスク面に対するレーザ光の出力を適正にして
情報の記録再生を行わせることができる。
3記載の光ディスク記録再生装置に加えて、等化係数設
定回路により設定される等化係数に基づきレーザ光源か
ら出射されるレーザ光の出力を制御するレーザ出力制御
回路を有し、間接的に検出されたタンジェンシャルチル
トに基づき最適値に設定される等化係数を参照して予想
される光ディスク面でのスポットの強度低下分をレーザ
出力制御回路の出力制御によって補正するようにしたの
で、機械的となる直接的なチルト検出手段を必要とせ
ず、光ディスク面に対するレーザ光の出力を適正にして
情報の記録再生を行わせることができる。
【0058】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の光ディスク記録再生装置においてレーザ出力制
御回路は、記録時に光ディスク面に照射するレーザ光の
出力低下を補正しているので、記録不良につながる記録
パワーの低下を回避することができ、適正なレーザ光出
力の下に情報を記録することができる。
4記載の光ディスク記録再生装置においてレーザ出力制
御回路は、記録時に光ディスク面に照射するレーザ光の
出力低下を補正しているので、記録不良につながる記録
パワーの低下を回避することができ、適正なレーザ光出
力の下に情報を記録することができる。
【図1】本発明の第一の実施の形態における波形等化器
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】光ディスク記録再生装置の概略を示す構成図で
ある。
ある。
【図3】遮光板の有無に応じたスポットの強度分布を示
す特性図である。
す特性図である。
【図4】タンジェンシャルチルトの有無に応じたスポッ
トの強度分布を示す特性図である。
トの強度分布を示す特性図である。
【図5】等化係数の相関関係を示す特性図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態における波形等化器
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態における波形等化器
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図8】本発明の第四の実施の形態における光ディスク
記録再生装置の概略を示す構成図である。
記録再生装置の概略を示す構成図である。
【図9】本発明の第五の実施の形態における光ディスク
記録再生装置の概略を示す構成図である。
記録再生装置の概略を示す構成図である。
1 光ディスク 2 光ピックアップ装置 3 レーザ光源 8 受光素子 10 波形等化器 11 再生信号出力回路 14 遮光部材 15 波形等化回路 22 等化係数設定回路 31 波形等化回路 32 波形等化器 34 第1の遅延回路 35 第2の遅延回路 36 第3の遅延回路 37 第4の遅延回路 38 第1の乗算回路 39 第2の乗算回路 40 第3の乗算回路 41 第4の乗算回路 43 加算回路 51 波形等化回路 52 波形等化器 61 チルト検出手段(タンジェンシャルチルト監
視手段) 65 誤り検出回路(タンジェンシャルチルト監視
手段) 66 レーザ出力制御回路
視手段) 65 誤り検出回路(タンジェンシャルチルト監視
手段) 66 レーザ出力制御回路
Claims (15)
- 【請求項1】 1つの主信号とこの主信号を中心とする
複数の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号とを生成
してこれらの信号を各々所定の比率で加算する多タップ
の波形等化回路と、 前記複数の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号の各
々と前記主信号との加算に関する比率を規定する等化係
数の変更をそれらの全て又は一部の等化係数の積が一定
となるように設定する等化係数設定回路と、を備えるこ
とを特徴とする波形等化器。 - 【請求項2】 1つの主信号とこの主信号を中心とする
複数の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号とを生成
してこれらの信号を各々所定の比率で加算する多タップ
の波形等化回路と、 前記複数の前方遅延時間信号及び後方遅延時間信号の各
々と前記主信号との加算に関する比率を規定する等化係
数の変更をそれらの全て又は一部の等化係数の和が一定
となるように設定する等化係数設定回路と、を備えるこ
とを特徴とする波形等化器。 - 【請求項3】 入力信号が入力される入力側から順に縦
列接続された遅延時間がともにτ1の第1の遅延回路と
第2の遅延回路と、入力信号に負の等化係数k11を乗
算する第1の乗算回路と、前記第2の遅延回路の出力信
号に負の等化係数k12を乗算する第2の乗算回路と、
これらの第1及び第2の乗算回路の出力信号と前記第1
の遅延回路から出力される主信号とを加算する加算回路
とを有する3タップの波形等化回路と、 各乗算回路における前記等化係数k11,k12の変更
をこれらの等化係数全ての積k11×k12が一定とな
るように設定する等化係数設定回路と、を備えることを
特徴とする波形等化器。 - 【請求項4】 入力信号が入力される入力側から順に縦
列接続された遅延時間がともにτ1の第1の遅延回路と
第2の遅延回路と、入力信号に負の等化係数k11を乗
算する第1の乗算回路と、前記第2の遅延回路の出力信
号に負の等化係数k12を乗算する第2の乗算回路と、
これらの第1及び第2の乗算回路の出力信号と前記第1
の遅延回路から出力される主信号とを加算する加算回路
とを有する3タップの波形等化回路と、 各乗算回路における前記等化係数k11,k12の変更
をこれらの等化係数全ての和k11+k12が一定とな
るように設定する等化係数設定回路と、を備えることを
特徴とする波形等化器。 - 【請求項5】 入力信号が入力される入力側から順に縦
列接続された遅延時間がτ21の第1の遅延回路と遅延
時間がτ22の第2の遅延回路と遅延時間がτ22の第
3の遅延回路と遅延時間がτ21の第4の遅延回路と、
入力信号に負の等化係数k21を乗算する第1の乗算回
路と、前記第1の遅延回路の出力信号に負の等化係数k
22を乗算する第2の乗算回路と、前記第3の遅延回路
の出力信号に負の等化係数k23を乗算する第3の乗算
回路と、前記第4の遅延回路の出力信号に負の等化係数
k24を乗算する第4の乗算回路と、これらの第1ない
し第4の乗算回路の出力信号と前記第2の遅延回路から
出力される主信号とを加算する加算回路とを有する5タ
ップの波形等化回路と、 各乗算回路における前記等化係数k21,k22,k2
3,k24の変更をこれらの等化係数全ての積k21×
k22×k23×k24が一定となるように設定する等
化係数設定回路と、を備えることを特徴とする波形等化
器。 - 【請求項6】 入力信号が入力される入力側から順に縦
列接続された遅延時間がτ21の第1の遅延回路と遅延
時間がτ22の第2の遅延回路と遅延時間がτ22の第
3の遅延回路と遅延時間がτ21の第4の遅延回路と、
入力信号に負の等化係数k21を乗算する第1の乗算回
路と、前記第1の遅延回路の出力信号に負の等化係数k
22を乗算する第2の乗算回路と、前記第3の遅延回路
の出力信号に負の等化係数k23を乗算する第3の乗算
回路と、前記第4の遅延回路の出力信号に負の等化係数
k24を乗算する第4の乗算回路と、これらの第1ない
し第4の乗算回路の出力信号と前記第2の遅延回路から
出力される主信号とを加算する加算回路とを有する5タ
ップの波形等化回路と、 各乗算回路における前記等化係数k21,k22,k2
3,k24の変更をこれらの等化係数全ての和k21+
k22+k23+k24が一定となるように設定する等
化係数設定回路と、を備えることを特徴とする波形等化
器。 - 【請求項7】 遅延時間τ22及び等化係数k22,k
23は、隣接マーク再生信号との符号間干渉を抑制する
値に設定され、遅延時間τ21及び等化係数k21,k
24は、サイドローブによる再生信号を最も除去する値
に設定されることを特徴とする請求項5又は6記載の波
形等化器。 - 【請求項8】 等化係数k22とk23とは等しい値に
設定され、等化係数k21とk24とはこれらの積k2
1×k24の値が一定となるように設定されることを特
徴とする請求項5又は6記載の波形等化器。 - 【請求項9】 等化係数k22とk23とは等しい値に
設定され、等化係数k21とk24とはこれらの和k2
1+k24の値が一定となるように設定されることを特
徴とする請求項5又は6記載の波形等化器。 - 【請求項10】 レーザ光源から出射されるレーザ光を
光ディスク面に集光させるとともにこの光ディスクから
の反射光を受光素子で受光して電気信号に変換する光ピ
ックアップ装置と、 前記光ディスク面と前記光ピックアップ装置による照射
光の光軸との間のトラック方向の傾きの発生を監視する
タンジェンシャルチルト監視手段と、 等化係数の変更の設定を前記タンジェンシャルチルト監
視手段の出力に基づいて行う等化係数設定回路を有し
て、前記光ピックアップ装置からの電気信号が入力され
る請求項1ないし9の何れか一に記載の波形等化器と、 この波形等化器から出力される電気信号を再生信号に変
換する再生信号出力回路と、を備えることを特徴とする
光ディスク記録再生装置。 - 【請求項11】 光ピックアップ装置は、レーザ光源か
ら出射されるレーザ光の一部を遮光する遮光部材を有し
て光ディスク面にメインスポットとサイドローブとから
なる集光点を形成することを特徴とする請求項10記載
の光ディスク記録再生装置。 - 【請求項12】 タンジェンシャルチルト監視手段は、
トラック方向の傾きの発生を直接的に検出するチルト検
出手段よりなることを特徴とする請求項10又は11記
載の光ディスク記録再生装置。 - 【請求項13】 タンジェンシャルチルト監視手段は、
トラック方向の傾きの発生を再生信号出力回路から得ら
れる再生信号の誤り率に基づき間接的に検出する誤り検
出回路よりなることを特徴とする請求項10又は11記
載の光ディスク記録再生装置。 - 【請求項14】 等化係数設定回路により設定される等
化係数に基づきレーザ光源から出射されるレーザ光の出
力を制御するレーザ出力制御回路を有することを特徴と
する請求項13記載の光ディスク記録再生装置。 - 【請求項15】 レーザ出力制御回路は、光ディスクへ
の記録時にレーザ光の出力を制御することを特徴とする
請求項14記載の光ディスク記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9089188A JPH10283729A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 波形等化器及び光ディスク記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9089188A JPH10283729A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 波形等化器及び光ディスク記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10283729A true JPH10283729A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=13963759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9089188A Pending JPH10283729A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 波形等化器及び光ディスク記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10283729A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002073615A1 (fr) * | 2001-03-09 | 2002-09-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Appareil de reproduction de disque optique |
US6747936B1 (en) | 1999-11-04 | 2004-06-08 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data reproduction apparatus and method with improved performance by adjusting filter coefficients of equalizer |
US8971163B2 (en) | 2011-01-07 | 2015-03-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Optical disc device, optical disc and testing method of optical disc |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP9089188A patent/JPH10283729A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6747936B1 (en) | 1999-11-04 | 2004-06-08 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data reproduction apparatus and method with improved performance by adjusting filter coefficients of equalizer |
US7061848B2 (en) | 1999-11-04 | 2006-06-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data reproduction apparatus and method with improved performance by adjusting filter coefficients of equalizer |
WO2002073615A1 (fr) * | 2001-03-09 | 2002-09-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Appareil de reproduction de disque optique |
US7212476B2 (en) | 2001-03-09 | 2007-05-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disc reproducing device selectively using a channel bit frequency or a frequency that is half of the channel bit frequency |
US7254100B2 (en) | 2001-03-09 | 2007-08-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disk reproducing device selectively using a channel bit frequency or a frequency that is half of the channel bit frequency |
US7310292B2 (en) | 2001-03-09 | 2007-12-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disk reproducing device that demodulates digital data by switching between a channel bit frequency and a frequency that is half of the channel bit frequency |
US8971163B2 (en) | 2011-01-07 | 2015-03-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Optical disc device, optical disc and testing method of optical disc |
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