JPH10283662A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH10283662A
JPH10283662A JP9097934A JP9793497A JPH10283662A JP H10283662 A JPH10283662 A JP H10283662A JP 9097934 A JP9097934 A JP 9097934A JP 9793497 A JP9793497 A JP 9793497A JP H10283662 A JPH10283662 A JP H10283662A
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JP
Japan
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opening
objective lens
laser
laser beam
optical disk
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JP9097934A
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Inventor
Yoshitaka Takahashi
義孝 高橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易構成で,ディスクのタンジャンシャル方
向の分解能を上げる。 【解決手段】 開口制限部材5を半導体レーザと対物レ
ンズとの間に配設し,かつ,当該開口制限部材に楕円形
状の開口5aを設ける。そして,半導体レーザから出射
されるレーザ光の断面が楕円形状13aのときには,そ
の長軸方向に開口5aの短軸fを一致させ,かつ,開口
5aの長軸e方向をタンジェンシャル方向に一致させる
ことにより,対物レンズに入射するレーザ光の光強度が
大きいところの開口数を小さくし,また対物レンズに入
射するレーザ光の光強度が小さいところの開口数を大き
くする。これにより,対物レンズで集光されるレーザス
ポットの断面形状を略円とし,ラジアル,タンジャンシ
ャル両方向に対する分解能を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,対物レンズの開口
数を部分的に変えることにより,少なくともトラック方
向と直交する方向の分解能を高めた光ディスク装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置においては,レーザ源か
らのレーザ光を対物レンズで集光してレーザスポットを
情報記録媒体(以下ディスクという)のトラック上に形
成し,これによりマークの記録又は再生が行われてい
る。この際,レーザスポットはトラック上の適正位置に
照射される必要があるが,種々の理由により当該適正位
置からずれてしまう場合がある。
【0003】そこで,ディスクからの反射光を受光し
て,トラッキング信号等のサーボ信号を検出し,当該サ
ーボ信号に基づき対物レンズの位置等を調整している。
【0004】このような光ディスク装置に対して,近年
の大容量化の要請を達成すべく,ディスクに記録される
マークの微小化が行われている。そして,当該マークの
微少化に伴いトラック方向(以下,タンジャンシャル方
向という)及びそれに直交した方向(以下,ラジアル方
向という)の分解能を上げることが必要になる。このた
めには,レーザスポットの微小化が必要があり,また当
該レーザスポットの形状は円形であることが望まれる。
【0005】ところで,図6に示すように,レーザ源と
して一般的に用いられる半導体レーザ50から出射され
るレーザ光51の断面は楕円形状となっており,その長
軸aと短軸bとの比は,一般的にb/a=2〜4程度と
なっている。
【0006】このため,対物レンズにより集光されたレ
ーザスポットの断面は,図7に示すように長軸c及び短
軸dの楕円形状となる。
【0007】なお,図6におけるレーザ光の長軸bと,
図7におけるレーザスポットの短軸dとは同じ向きであ
る。即ち,レーザスポットの長軸c及び短軸dの方向
は,半導体レーザ50から出射されたレーザ光51の長
軸b,短軸aと90°回転した関係になっている。これ
は,レーザ光の長軸b方向の光強度が短軸a方向より強
く,対物レンズによる集光の度合が光強度に比例するた
めである。
【0008】そこで,特開平8−180492号公報に
おいては,対物レンズに入射するレーザ光の長軸方向を
ラジアル方向に設定して,そのレーザスポットの長軸方
向がタンジャンシャル方向に一致するようにしている。
これにより,ラジアル方向の分解能を高めている。
【0009】しかし,この構成であっても,レーザスポ
ットの断面形状は,対物レンズにより定る一義的な楕円
形状となり,その長軸と短軸との比率を制御することが
できない。従って,タンジャンシャル方向及びラジアル
方向の分解能を十分に高くすることができない。
【0010】レーザスポットの断面形状を円形状にする
方法として,図8及び図9に示すような方法が考えられ
る。
【0011】図8に示す方法は,半導体レーザ50から
出射されたレーザ光をプリズム53で整形する方法であ
る。この場合,レーザ光をコリメートレンズ52で平行
光に収束した後,プリズムの入射面53aに所定の入射
角で入射するように設定し,かつ,図8において入射す
るレーザ光の短軸が紙面に平行になるように設定してお
く。これにより,プリズム53の出射面53bからは,
図8における上下方向に拡大された円形状のレーザ光が
出射されるようになる。
【0012】また,図9に示す方法は,半導体レーザ5
0から出射されたレーザ光の中心円形領域のみを対物レ
ンズ52に入射させる方法がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,プリズ
ム53によりレーザ光を整形する方法では以下の問題点
があった。即ち,レーザ光の整形を行う前提としてプリ
ズム53が必要になり,このため部品点数が増加してコ
ストアップとなる。
【0014】また,プリズム53で,レーザ光の光路が
曲げられるため,光学系の占有する大きさ(体積)が増
大すると共に,組み付け性が低下する問題がある。
【0015】さらに,半導体レーザ50から出射される
レーザ光は発散光であるため,プリズム50に入射させ
る前に,コリメートレンズ52により平行光にする必要
があるが,当該平行光の調整精度を高めないとレーザス
ポットに非点収差が生じる問題がある。
【0016】一方,レーザ光の一部を取出して対物レン
ズに入射させる方法では,半導体レーザ50から出射さ
れたレーザ光の大部分が用いられず,レーザ光の利用効
率が低下する問題がある。
【0017】即ち,光強度により対物レンズによる集光
の度合が異なるため,対物レンズの有効径近傍の光強度
が一様である必要がある。従って,光強度に分布を持つ
レーザ光の場合には,レーザ光を利用できる領域は光強
度が一様と見なせる中心近傍に限られ,極端に利用率が
低下する。このことは,マーク形成を行う際に強いレー
ザパワーが必要となる記録時において致命的欠点とな
る。
【0018】そこで,本発明は,簡易な構成で,タンジ
ャンシャル方向及びラジアル方向の分解能を上げること
が可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明
は,断面が非等方な楕円形状であり,かつ,その強度に
分布を持つレーザ光を出射する半導体レーザと,該レー
ザ光を集光して情報記憶媒体上に微少スポットを形成す
る対物レンズを有する光ディスク装置において,楕円形
状のレーザ光における長軸方向が入射する方向の前記対
物レンズの開口数を所定量小さくするとともに,該楕円
断面形状レーザ光の短軸方向を光ディスクのトラック方
向と一致させる開口制限部材を有することを特徴とす
る。
【0020】即ち,開口制限部材により対物レンズの開
口数を部分的に変える。その際に,当該対物レンズに入
射するレーザ光の光強度が大きいところの開口数を小さ
くするようにする。そして,該楕円断面形状レーザ光の
短軸方向を情報記録媒体のトラック方向と一致させたこ
とを特徴とする。
【0021】請求項2にかかる発明は,開口制限部材
が,対物レンズに入射するレーザ光の周辺部分を遮光す
る非等方形状の開口であって,当該開口における長手方
向がトラック方向と一致するように設定された開口を有
することを特徴とする。
【0022】即ち,開口制限部材に非等方形状の開口を
設けて,対物レンズに入射するレーザ光を遮光し整形す
ることにより,当該対物レンズの開口数を変えるように
したことを特徴とする。
【0023】請求項3にかかる発明は,開口が,楕円形
状を有して,当該楕円形状の長軸方向がトラック方向と
一致するように設定したことを特徴とする。
【0024】請求項4にかかる発明は,開口が,矩形形
状を有して,当該矩形形状の長辺方向がトラック方向と
一致するように設定したことを特徴とする。
【0025】請求項5にかかる発明は,開口における長
手方向の寸法が,対物レンズの入射有効径に一致させた
ことを特徴とする。
【0026】請求項6にかかる発明は,開口における短
手方向の寸法fと,長手方向の寸法eとの比が,f:e
=1:1.05〜1:1.20の範囲に設定したことを
特徴とする。
【0027】請求項7にかかる発明は,開口における短
手方向の寸法fと,長手方向の寸法eとの比が,f:e
=1:1.10〜1:1.15の範囲に設定したことを
特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本実施の形態にかかる光ディスク装
置における光学系の構成図である。
【0029】当該光ディスク装置は,レーザ光を出射す
る半導体レーザ1,該半導体レーザ1から出射された発
散光であるレーザ光を平行光にするコリメートレンズ
2,レーザ光を透過又は偏向させるビームスプリッタ
3,レーザ光を偏向する偏向ミラー4,入射したレーザ
光を集光してディスク7にレーザスポットを形成する対
物レンズ6,対物レンズ6の開口数を部分的に変える開
口制限部材5,ビームスプリッタ3で反射されたディス
ク7からの反射光を集光する集光レンズ8,当該集光レ
ンズ8からのレーザ光に非点収差を付与する円筒レンズ
9,反射光を受光して再生信号を出力すると共に,トラ
ッキング信号及びフォーカス信号のサーボ信号を出力す
る4分割受光領域を持つ受光素子10等を有している。
【0030】そして,半導体レーザ1から出射したレー
ザ光は,コリメートレンズ2により平行光とされ,ビー
ムスプリッタ3を透過し,偏向ミラー4により反射され
て,対物レンズ6に入射するレーザ光を制限する開ロ制
限部材5に入射して対物レンズ6に入射する。
【0031】なお,開口制限部材5は入射したレーザ光
の周辺部分を遮光整形することにより,対物レンズ6の
開口数を部分的に変えている。
【0032】そして,当該対物レンズ6で集光されたレ
ーザ光は,ディスク7のトラック上に微小径のレーザス
ポットとして形成される。
【0033】一方,ディスク7からの反射光は,対物レ
ンズ6により再び平行光に変換され,偏向ミラー4及び
ビームスプリッタ3で偏向され,集光レンズ8で集束さ
れて円筒レンズ9に入射する。
【0034】当該円筒レンズ9を通過することにより,
反射光に非点収差が与えられ,その後受光素子10で受
光される。
【0035】受光素子10は,フォーカスサーボ信号を
例えば公知の非点収差法により出力し,またトラツクサ
ーボ信号は例えば公知のプッシュプル法により出力し,
さらに情報信号は例えば受光素子10の総和出力から出
力するように構成されている。
【0036】次に,開ロ制限部材5の構成及び作用原理
を説明する。当該説明に先立ち,レンズにより光を集光
してスポットを形成した場合のスポット径φについて考
える。当該スポット系φは,一般に,φ∝k*λ/NA
で表される。ここで,kはレンズの入射有効領域の周辺
部に入射する光強度,λは集光する光の波長,NAはレ
ンズの開口数である。上式から解るように,スポット径
φは開口数NAに反比例し,光強度kに比例している。
【0037】従って,スポットが真円に近づくために
は,光強度が大きい部分は開口数を小さくし,逆に光強
度が小さい部分は開口数を大きくすればよいことが解
る。
【0038】このような原理に従い形成された,開口制
限部材5の構成を図2に示す。当該開口制限部材5は,
内部に長軸e,短軸fからなる楕円形状の開口5aが形
成されている。従って,対物レンズ6の開口数は,開口
制限部材5の長軸e方向に対応する部分が短軸f方向に
対応する部分より大きくなっている。なお,図2におけ
る,符号13aは,開口制限部材5に入射するレーザ光
の断面形状を示し,符号13bは,対物レンズ6の入射
有効領域を示している。
【0039】さらに,開口5aに入射するレーザ光の断
面における強度分布はガウシアン分布を持ち,かつ,当
該レーザ光の断面楕円形状13aにおける長軸が開口5
aの短軸f方向に一致するように配設され,その短軸が
開口5aの長軸e方向に一致するように配設されてい
る。従って,開口5aの周辺部における長軸e方向の光
強度は,短軸f方向の光強度より小さくなっている。
【0040】以上により,開口5aの周辺部における長
軸e方向の光強度は短軸f方向の光強度より小さく,ま
た長軸e方向の開口数は短軸f方向の開口数より大きく
なって,対物レンズ6により集光されたレーザスポット
は真円に近づくようになっている。
【0041】また,当該開口5aの長軸eは,レーザ光
における断面楕円形状13aの短軸より短く設定され,
かつ,対物レンズ6の入射有効領域13bの径と略同じ
大きさに設定されている。これにより,開口制限部材5
による対物レンズ6の入射有効領域の遮光領域を少なく
して,半導体レーザ1から出射されたレーザ光を有効に
利用できるようになっている。
【0042】さらに,当該開口制限部材5における開口
5aの長軸e方向はタンジェンシャル方向に一致するよ
うに配設され,短軸fの方向はラジアル方向に一致する
ように配設されている。
【0043】なお,図3は,かかる状態におけるディス
ク7上のレーザスポットの様子を示す図で,符号15が
マークを示し,符号14がレーザスポットを示してい
る。
【0044】ところで,一般にディスク7は種々の原因
により,また本来的にそりを持っている。当該そりはラ
ジアル方向が大きく,タンジャンシャル方向が小さい。
このようなそりがあると,対物レンズ6により集光され
るレーザスポットにコマ収差が発生して,このためレー
ザスポット径が大きくなってしまう。
【0045】かかる場合には,隣接マーク(隣接トラッ
クに記録されているマーク)からのクロストークが増大
し,トラックエラー信号の低下又は記録消去時におけ
る,クロスライトやクロスイレーズなどの問題が発生す
る。
【0046】しかし,本発明では,上述したように,レ
ーザスポットの断面形状における長軸方向が,タンジェ
ンシャル方向に一致するようになっているので,例えラ
ジアル方向のそりにより,当該方向のレーザスポット径
が大きくなっても,当初からこの方向のレーザスポット
径が小さいため,コマ収差の影響を抑えることができ,
隣接マークからのクロストークやトラックエラー信号の
低下,あるいは記録消去時におけるクロスライトクロス
イレーズ等の好ましくない事態の発生を低減することが
可能になる。
【0047】なお,コマ収差は,1/(NA3)に比例
するが,本発明では開口5aの短軸fをラジアル方向に
一致させて当該方向の開口数を小さくしたので,コマ収
差の増大に対する著しい抑制効果がある。
【0048】なお,開口制限部材5の形状としては,図
2に示す形状に限定されず,基本的に非等方性を持つ形
状であればよい。従って,図4に示すような,矩形形状
の開口5bであってもよい。この場合,長辺がタンジャ
ンシャル方向と平行になるように設ける必要がある。
【0049】次に,本発明の効果を検証すべく行ったシ
ミュレーションの結果を図5に示し説明する。シミュレ
ーションの条件は,対物レンズの開口数をNA=O.6
3,当該対物レンズの入射有効径を4.41(mm),
レーザ光の波長をλ=635(nm),開ロ制限部5の
長軸方向の寸法をe=4.41(mm)とし,その他の
配設関係は図4に示す条件に従っている。
【0050】このような条件の下で,横軸を開ロ制限部
5の短軸方向の寸法fをとり,縦軸にその時のレーザス
ポット径(1/e2)のシミュレーション値を示したの
が図5である。なお,同図において,白抜き丸はラジア
ル方向のスポット径を示し,黒四角はタンジェンシャル
方向のスポット径を示している。また,横軸には,開口
制限部材5の短軸fと長軸eとの寸法比(f:e)を括
弧書で示している。
【0051】短軸fがf=4.41(mm)の時は,長
軸eがe=4.41(mm)に設定されているために開
口5aの形状は円形となるが,対物レンズ6に入射する
レーザ光の光強度分布が存在するため,スポットは楕円
形状になる。
【0052】また,短軸fの値を小さくすると,ラジア
ル方向の対物レンズ6における開口数が小さくなるの
で,当該ラジアル方向のスポット径が大きくなり,タン
ジェンシヤル方向のスポット径は小さくなっていく。
【0053】タンジェンシヤル方向のスポット径は,
f:e=1:1.05あたりから急激に小さくなり,ま
たラジアル方向のスポット径の増大を押さえるために
は,f:e=1:1.2程度に設定するのが望ましいこ
とが解る。
【0054】また,スポット径をより真円に近づけるた
めには,f:e=1:1.1〜1:1.15とするのが
望ましいことが解る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように,請求項1にかかる
発明によれば,開口制限部材により対物レンズの開口数
を部分的に変え,当該対物レンズにより集光されるレー
ザスポットを略円形とすることができ,ラジアル,タン
ジェンシャル両方向に対する分解能を上げることができ
る。
【0056】また,情報記録媒体がトラック方向と直交
する方向にそりを生じている場合でも,当該方向の対物
レンズの開口数を小さくしているので,当該そりによる
コマ収差を防止することが可能になる。
【0057】請求項2にかかる発明によれば,開口制限
部材に対物レンズに入射するレーザ光の周辺部分を遮光
して整形する非等方形状の開口であって,当該開口にお
ける長手方向がトラックと同じ方向に設定されている開
口を設け,かつ,対物レンズに入射する楕円断面形状の
レーザ光の短軸方向をトラック方向としているので,当
該対物レンズにより集光されるレーザスポットを略円形
とすることができ,ラジアル,タンジェンシャル両方向
に対する分解能を上げることが可能になる。
【0058】また,情報記録媒体がトラック方向と直交
する方向にそりを生じている場合でも,当該方向の対物
レンズの開口数を小さくしているので,当該そりによる
コマ収差によるスポット劣化を低減することが可能にな
る。
【0059】請求項3にかかる発明によれば,開口が楕
円形状をする場合には,当該楕円形状の長軸がトラック
と同じ方向に開口を設け,かつ,対物レンズに入射する
楕円断面形状のレーザ光の短軸方向をトラック方向とし
ているので,当該対物レンズにより集光されるレーザス
ポットを略円形とすることができ,ラジアル,タンジェ
ンシャル両方向に対する分解能を上げることが可能にな
る。
【0060】また,情報記録媒体がトラック方向と直交
する方向にそりを生じている場合でも,当該方向の対物
レンズの開口数を小さくしているので,当該そりによる
コマ収差によるスポット劣化を低減することが可能にな
る。
【0061】請求項4にかかる発明によれば,開口が矩
形形状を有して,当該矩形形状の長辺がトラックと平行
に開口を設け,かつ対物レンズに入射する,楕円断面形
状のレーザ光の短軸方向をトラック方向としているの
で,当該対物レンズにより集光されるレーザスポットを
略円形とすることができ,ラジアル,タンジェンシャル
両方向に対する分解能を上げることが可能になる。
【0062】また,情報記録媒体がトラック方向と直交
する方向にそりを生じている場合でも,当該方向の対物
レンズの開口数を小さくしているので,当該そりによる
コマ収差によるスポット劣化を低減することが可能にな
る。
【0063】さらに,半導体レーザから出射されるレー
ザ光の遮光領域が少なくなるので,当該レーザ光を有効
に利用することが可能になる。
【0064】請求項5にかかる発明によれば,開口にお
ける長手方向の寸法が,対物レンズの入射有効径に一致
するように設けたので,トラック方向の対物レンズにお
ける開口数が小さくならないため,当該トラック方向の
レーザスポット径を増大させずに,当該トラックと直交
する方向の分解能を高くすることが可能になる。
【0065】また,対物レンズの入射有効径を効率的に
利用し,かつ,半導体レーザから出射されるレーザ光の
遮光領域が少なくなるので,当該レーザ光を有効に利用
することが可能になる。
【0066】請求項6にかかる発明によれば,開口にお
ける短手方向の寸法と,長手方向の寸法との比を1:
1.05〜1:1.20の範囲に設定したので,最も効
率よくラジアル方向の分解能を高くすることができ,隣
接トラックとのクロストーク,隣接マークに対するクロ
スライト,クロスイレーズを抑えることが可能になる。
【0067】請求項7にかかる発明によれば,開口にお
ける短手方向の寸法と,長手方向の寸法との比を1:
1.10〜1:1.15の範囲に設定したので,半導体
レーザから出射されるレーザ光の断面形状が楕円形状で
あっても,情報記録媒体に照射されるレーザスポットの
断面形状が真円形状になり,ラジアル方向のみならずタ
ンジェンシャル方向の分解能を高くすることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ディスク装置に用いられる光
学系の構成図である。
【図2】開口制限部材の正面図である。
【図3】ディスク上に形成されたマークとレーザスポッ
トとの関係を示す図である。
【図4】開口制限部の他の構成を示す正面図である。
【図5】開口制限部の寸法を変化させたときのレーザス
ポット径を示すシミュレーション結果を示す図である。
【図6】半導体レーザ素子から出射されるレーザ光の断
面形状を示す図である。
【図7】対物レンズにより集光されたレーザスポットの
断面形状を示す図である。
【図8】プリズムによりレーザ光の断面形状を楕円形状
から真円形状に変換する方法を示す図である。
【図9】レーザ光の中心部分を対物レンズに入射させ
て,レーザスポットの断面形状を真円形状にする方法を
示す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 コリメートレンズ 3 ビームスプリッタ 4 偏向ミラー 5 開口制限部材 6 対物レンズ 8 集光レンズ 9 円筒レンズ 10 受光素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が非等方な楕円形状であり,かつ,
    その強度に分布を持つレーザ光を出射する半導体レーザ
    と,該レーザ光を集光して情報記憶媒体上に微少スポッ
    トを形成する対物レンズを有する光ディスク装置におい
    て,楕円形状のレーザ光における長軸方向が入射する方
    向の前記対物レンズの開口数を所定量小さくするととも
    に,該楕円断面形状レーザ光の短軸方向を光ディスクの
    トラック方向と一致させる開口制限部材を有することを
    特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記開口制限部材が,前記対物レンズに
    入射するレーザ光の周辺部分を遮光する非等方形状の開
    口であって,当該開口における長手方向が前記トラック
    方向と一致するように設定された開口を有することを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記開口が,楕円形状を有して,当該楕
    円形状の長軸方向が前記トラック方向と一致するように
    設定されていることを特徴とする請求項2記載の光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 前記開口が,矩形形状を有して,当該矩
    形形状の長辺方向が前記トラック方向と一致するように
    設定されていることを特徴とする請求項2記載の光ディ
    スク装置。
  5. 【請求項5】 前記開口における長手方向の寸法が,前
    記対物レンズの入射有効径に一致していることを特徴と
    する請求項2乃至4いずれか1項記載の光ディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 前記開口における短手方向の寸法fと,
    長手方向の寸法eとの比が,f:e=1:1.05〜
    1:1.20の範囲に設定されていることを特徴とする
    請求項2乃至5いずれか1項記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記開口における短手方向の寸法fと,
    長手方向の寸法eとの比が,f:e=1:1.10〜
    1:1.15の範囲に設定されていることを特徴とする
    請求項2乃至5いずれか1項記載の光ディスク装置。
JP9097934A 1997-04-02 1997-04-02 光ディスク装置 Pending JPH10283662A (ja)

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JP9097934A JPH10283662A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 光ディスク装置

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