JPH1028327A - 電力系統の特性推定装置および特性推定方法 - Google Patents
電力系統の特性推定装置および特性推定方法Info
- Publication number
- JPH1028327A JPH1028327A JP8180484A JP18048496A JPH1028327A JP H1028327 A JPH1028327 A JP H1028327A JP 8180484 A JP8180484 A JP 8180484A JP 18048496 A JP18048496 A JP 18048496A JP H1028327 A JPH1028327 A JP H1028327A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power
- voltage
- active power
- reactive power
- active
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 負荷力率の変動または電圧変動に関わらず、
電力系統の特性を表す方程式の係数を正確に求めて、電
力系統の特性を推定する。 【解決手段】 電力系統の有効電力と無効電力を一定周
期で繰り返し分析してこれらの時系列データを求めると
ともに、これらの時系列データを有効電力と無効電力に
ついてそれぞれ平滑化し、また有効電力と無効電力の負
荷特性定数を基に定格電圧における等価的な有効電力と
無効電力を算出し、これらの関係を示す方程式の係数を
電力系統における特性値として求める。
電力系統の特性を表す方程式の係数を正確に求めて、電
力系統の特性を推定する。 【解決手段】 電力系統の有効電力と無効電力を一定周
期で繰り返し分析してこれらの時系列データを求めると
ともに、これらの時系列データを有効電力と無効電力に
ついてそれぞれ平滑化し、また有効電力と無効電力の負
荷特性定数を基に定格電圧における等価的な有効電力と
無効電力を算出し、これらの関係を示す方程式の係数を
電力系統における特性値として求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統の特性
を推定する装置および方法に関し、特に調相設備容量や
無効電力の系統負荷特性定数の推定を容易にした電力系
統の特性推定装置および特性推定方法に関する。
を推定する装置および方法に関し、特に調相設備容量や
無効電力の系統負荷特性定数の推定を容易にした電力系
統の特性推定装置および特性推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、力率改善および調相のために
負荷系統に調相設備が設けられているが、その容量がど
れだけであるか、および系統の負荷特性の把握が、電力
系統の運用上または電力系統の計画上重要なポイントの
一つとなる。
負荷系統に調相設備が設けられているが、その容量がど
れだけであるか、および系統の負荷特性の把握が、電力
系統の運用上または電力系統の計画上重要なポイントの
一つとなる。
【0003】一般に、実際の負荷系統は一次変電所の二
次側母線以下が縮約して模擬され、有効電力と無効電力
との関係は或る一定の方程式で関係付けられる。実際の
負荷系統の典型的な等価回路を図21のように表せば、
有効電力Pと無効電力Qの関係は、Q=AP2 +BP−
Cで表現される。ここでAは電力系統の線路のリアクタ
ンスに関係する値であり、AP2 は線路のリアクタンス
による無効電力、Bは負荷の力率に関係する値であり、
BPは負荷による無効電力、Cは電力系統の充電容量と
調相設備の容量による無効電力に相当する。従って有効
電力と無効電力の直角座標平面(以下「P−Q平面」と
いう。)に、一定周期で繰り返し測定した有効電力と無
効電力の対をプロットすれば、例えば図22に示すよう
に、理想的には上記2次方程式で示される曲線(以下
「P−Qカーブ」という。)上に並ぶことになる。
次側母線以下が縮約して模擬され、有効電力と無効電力
との関係は或る一定の方程式で関係付けられる。実際の
負荷系統の典型的な等価回路を図21のように表せば、
有効電力Pと無効電力Qの関係は、Q=AP2 +BP−
Cで表現される。ここでAは電力系統の線路のリアクタ
ンスに関係する値であり、AP2 は線路のリアクタンス
による無効電力、Bは負荷の力率に関係する値であり、
BPは負荷による無効電力、Cは電力系統の充電容量と
調相設備の容量による無効電力に相当する。従って有効
電力と無効電力の直角座標平面(以下「P−Q平面」と
いう。)に、一定周期で繰り返し測定した有効電力と無
効電力の対をプロットすれば、例えば図22に示すよう
に、理想的には上記2次方程式で示される曲線(以下
「P−Qカーブ」という。)上に並ぶことになる。
【0004】そこで従来は、3相電力系統の有効電力と
無効電力を分析する負荷特性記録装置を用いて得た有効
電力と無効電力の対から、最小二乗法によって上記2次
方程式の係数A,B,Cをそれぞれ求めている。そし
て、特に係数C(以下「C項」という。)に基づいて調
相設備の容量を推定し、これを例えば電圧一定化のため
の情報として利用して、電力系統の適正な運用を計って
いる。
無効電力を分析する負荷特性記録装置を用いて得た有効
電力と無効電力の対から、最小二乗法によって上記2次
方程式の係数A,B,Cをそれぞれ求めている。そし
て、特に係数C(以下「C項」という。)に基づいて調
相設備の容量を推定し、これを例えば電圧一定化のため
の情報として利用して、電力系統の適正な運用を計って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが実際の負荷系
統は図23の等価回路に示すように負荷力率が変動する
ため、上記BP項の値が変動し、重要なC項の推定が困
難となる場合があった。特に工場負荷系統では負荷力率
の変動が激しい。ここで、工場負荷系統における有効電
力と無効電力の推移を具体的に表せば図24に示すよう
になり、時間経過に伴って大きく変動する。そのため、
有効電力と無効電力の対をP−Q平面上にプロットして
も、図25に示すように大きくばらつく。(この図25
に示した例では、近似曲線を2本引くことができるの
で、24時間の間に調相設備が投入/遮断されているも
のと予想される。)従ってこのようなデータを基に最小
二乗法によって上記2次方程式の係数を求めても、信頼
性の低い値しか求められないことになる。
統は図23の等価回路に示すように負荷力率が変動する
ため、上記BP項の値が変動し、重要なC項の推定が困
難となる場合があった。特に工場負荷系統では負荷力率
の変動が激しい。ここで、工場負荷系統における有効電
力と無効電力の推移を具体的に表せば図24に示すよう
になり、時間経過に伴って大きく変動する。そのため、
有効電力と無効電力の対をP−Q平面上にプロットして
も、図25に示すように大きくばらつく。(この図25
に示した例では、近似曲線を2本引くことができるの
で、24時間の間に調相設備が投入/遮断されているも
のと予想される。)従ってこのようなデータを基に最小
二乗法によって上記2次方程式の係数を求めても、信頼
性の低い値しか求められないことになる。
【0006】また、従来は一定周期で求めた有効電力と
無効電力のデータをそのまま用いているが、一般に有効
電力と無効電力はいずれも電圧変動に比例して変化する
とは限らず、負荷の特性に応じて電圧変動に従って有効
電力と無効電力は変動する。そのため電圧変動が生じた
場合、上記2次方程式の係数を高い精度で求められない
という問題があった。
無効電力のデータをそのまま用いているが、一般に有効
電力と無効電力はいずれも電圧変動に比例して変化する
とは限らず、負荷の特性に応じて電圧変動に従って有効
電力と無効電力は変動する。そのため電圧変動が生じた
場合、上記2次方程式の係数を高い精度で求められない
という問題があった。
【0007】また、C項とともに系統負荷の特性そのも
のを知ることが、系統解析を行う上で重要であるが、従
来の方法ではC項のみしか得られないという問題があっ
た。この発明の目的は、電力系統の特性を表す上記2次
方程式の係数を正確に求められるようにした電力系統の
特性推定装置および特性推定方法を提供することにあ
る。
のを知ることが、系統解析を行う上で重要であるが、従
来の方法ではC項のみしか得られないという問題があっ
た。この発明の目的は、電力系統の特性を表す上記2次
方程式の係数を正確に求められるようにした電力系統の
特性推定装置および特性推定方法を提供することにあ
る。
【0008】また、この発明の他の目的は、特に無効電
力の系統負荷の特性定数を正確に求めることのできる電
力系統の特性推定方法を提供することにある。
力の系統負荷の特性定数を正確に求めることのできる電
力系統の特性推定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、負荷力率の
変動による有効電力と無効電力の時間経過に伴う変動が
生じても、P−Q平面上のプロット位置のばらつきが生
じないようにするため、請求項1および請求項3に記載
の通り、電力系統の有効電力と無効電力を一定周期で繰
り返し分析して、これらの時系列データを求めるととも
に、これらの時系列データを有効電力と無効電力につい
てそれぞれ平滑化し、この平滑化した有効電力と無効電
力の複数の対から、これらの関係を示す方程式の係数を
電力系統における特性値として求める。
変動による有効電力と無効電力の時間経過に伴う変動が
生じても、P−Q平面上のプロット位置のばらつきが生
じないようにするため、請求項1および請求項3に記載
の通り、電力系統の有効電力と無効電力を一定周期で繰
り返し分析して、これらの時系列データを求めるととも
に、これらの時系列データを有効電力と無効電力につい
てそれぞれ平滑化し、この平滑化した有効電力と無効電
力の複数の対から、これらの関係を示す方程式の係数を
電力系統における特性値として求める。
【0010】このように電力系統の有効電力と無効電力
を一定周期で繰り返し求めるとともに、これをそれぞれ
平滑化することによって、P−Q平面上のプロット位置
のばらつきが抑えられる。すなわちこれらの平滑化した
有効電力と無効電力の複数の対から、それらの関係を示
す方程式の係数を例えば最小二乗法により求めた場合
に、それらの係数は電力系統の現実の特性値をより正確
に表すものとして扱えるようになる。ここで、移動平均
による有効電力と無効電力の推移の例、およびこれをP
−Q平面上へプロットした例を図4および図5に示す。
サンプルデータは図24および図25を作成したものと
同一であり、図24および図25に示した例と比較すれ
ば明らかなように、実際の急激な負荷力率の変動による
影響を受けずに、有効電力と無効電力の移動平均値は時
間経過にともない緩やかに推移し、P−Q平面上の各点
のばらつきは少なくなって、各々の点が線上に並ぶ。
(図5に示したとおり、この例では24時間の間に調相
設備が投入/遮断されているため、近似曲線が2本引け
る。)なお、上記方程式の典型例は前述のとおり、Q=
AP2 +BP−Cとして2次方程式で表現されるが、一
般に係数Aは小さいので、Q=BP−Cとして1次方程
式で表現することもできる。
を一定周期で繰り返し求めるとともに、これをそれぞれ
平滑化することによって、P−Q平面上のプロット位置
のばらつきが抑えられる。すなわちこれらの平滑化した
有効電力と無効電力の複数の対から、それらの関係を示
す方程式の係数を例えば最小二乗法により求めた場合
に、それらの係数は電力系統の現実の特性値をより正確
に表すものとして扱えるようになる。ここで、移動平均
による有効電力と無効電力の推移の例、およびこれをP
−Q平面上へプロットした例を図4および図5に示す。
サンプルデータは図24および図25を作成したものと
同一であり、図24および図25に示した例と比較すれ
ば明らかなように、実際の急激な負荷力率の変動による
影響を受けずに、有効電力と無効電力の移動平均値は時
間経過にともない緩やかに推移し、P−Q平面上の各点
のばらつきは少なくなって、各々の点が線上に並ぶ。
(図5に示したとおり、この例では24時間の間に調相
設備が投入/遮断されているため、近似曲線が2本引け
る。)なお、上記方程式の典型例は前述のとおり、Q=
AP2 +BP−Cとして2次方程式で表現されるが、一
般に係数Aは小さいので、Q=BP−Cとして1次方程
式で表現することもできる。
【0011】また、この発明は電圧変動が生じても、時
系列データとして求めた有効電力と無効電力の複数の対
からそれらの関係を示す方程式の係数を高精度に求める
ため、請求項2および請求項4に記載の通り、電力系統
の電圧、有効電力および無効電力を一定周期で繰り返し
求めるとともに、測定による有効電力,無効電力,電圧
をそれぞれP,Q,Vとし、定格電圧をV′とし、有効
電力の負荷特性定数、無効電力の負荷特性定数をそれぞ
れnp,nqとしたとき、P′=P(V′/V)npで示
される補正後の有効電力P′、およびQ′=Q(V′/
V)nqで示される補正後の無効電力Q′をそれぞれ求
め、この補正後の有効電力と無効電力の複数の対から、
これらの関係を示す方程式の係数を電力系統における特
性値として求める。
系列データとして求めた有効電力と無効電力の複数の対
からそれらの関係を示す方程式の係数を高精度に求める
ため、請求項2および請求項4に記載の通り、電力系統
の電圧、有効電力および無効電力を一定周期で繰り返し
求めるとともに、測定による有効電力,無効電力,電圧
をそれぞれP,Q,Vとし、定格電圧をV′とし、有効
電力の負荷特性定数、無効電力の負荷特性定数をそれぞ
れnp,nqとしたとき、P′=P(V′/V)npで示
される補正後の有効電力P′、およびQ′=Q(V′/
V)nqで示される補正後の無効電力Q′をそれぞれ求
め、この補正後の有効電力と無効電力の複数の対から、
これらの関係を示す方程式の係数を電力系統における特
性値として求める。
【0012】図7は上記補正によるP−Qカーブの変化
の例を示す図であり、×印は補正前、□印は補正後のプ
ロット位置である。このように電圧変動が生じても、定
格電圧の下で求めた場合と等価な有効電力と無効電力を
求め、この補正後の有効電力と無効電力の複数の対から
それらの関係を示す方程式の係数を求めることによっ
て、電圧変動による影響を受けずに電力系統の特性を推
定できるようになる。
の例を示す図であり、×印は補正前、□印は補正後のプ
ロット位置である。このように電圧変動が生じても、定
格電圧の下で求めた場合と等価な有効電力と無効電力を
求め、この補正後の有効電力と無効電力の複数の対から
それらの関係を示す方程式の係数を求めることによっ
て、電圧変動による影響を受けずに電力系統の特性を推
定できるようになる。
【0013】また、この発明は上述した負荷力率の変動
による問題と電圧変動による問題の双方を解消するため
に、請求項5に記載の通り、電力系統の電圧、有効電力
および無効電力を一定周期で繰り返し求めるとともに、
測定による有効電力,無効電力,電圧をそれぞれP,
Q,Vとし、定格電圧をV′とし、有効電力の負荷特性
定数、無効電力の負荷特性定数をそれぞれnp,nqと
したとき、P′=P(V′/V)npで示される補正後の
有効電力P′およびQ′=Q(V′/V)nqで示される
補正後の無効電力Q′をそれぞれ求め、この補正後の有
効電力と無効電力の時系列データをそれぞれ平滑化し、
この平滑化した有効電力と無効電力の複数の対から、こ
れらの関係を示す方程式の係数を電力系統における特性
値として求める。
による問題と電圧変動による問題の双方を解消するため
に、請求項5に記載の通り、電力系統の電圧、有効電力
および無効電力を一定周期で繰り返し求めるとともに、
測定による有効電力,無効電力,電圧をそれぞれP,
Q,Vとし、定格電圧をV′とし、有効電力の負荷特性
定数、無効電力の負荷特性定数をそれぞれnp,nqと
したとき、P′=P(V′/V)npで示される補正後の
有効電力P′およびQ′=Q(V′/V)nqで示される
補正後の無効電力Q′をそれぞれ求め、この補正後の有
効電力と無効電力の時系列データをそれぞれ平滑化し、
この平滑化した有効電力と無効電力の複数の対から、こ
れらの関係を示す方程式の係数を電力系統における特性
値として求める。
【0014】この方法によって負荷力率の変動および電
圧変動が比較的激しい場合であっても、電力系統の特性
をより正確に推定できるようになる。
圧変動が比較的激しい場合であっても、電力系統の特性
をより正確に推定できるようになる。
【0015】また、この発明は上記有効電力および無効
電力の負荷特性定数を自動的に求めるようにするため、
請求項6に記載の通り、電力系統の有効電力と無効電力
を一定周期で分析してこれらの時系列データを求め、電
力系統の電圧の擾乱を検出するとともに、その擾乱前の
有効電力、無効電力および電圧をPo,Qo,Voと
し、擾乱後の有効電力、無効電力および電圧をP1,Q
1,V1としたとき、P1=Po(V1/Vo)npで示
されるnp、およびQ1=Qo(V1/Vo)nqで示さ
れるnqをそれぞれ求め、請求項4または5に記載の有
効電力の負荷特性定数npおよび無効電力の負荷特性定
数nqにそれぞれ適用する。
電力の負荷特性定数を自動的に求めるようにするため、
請求項6に記載の通り、電力系統の有効電力と無効電力
を一定周期で分析してこれらの時系列データを求め、電
力系統の電圧の擾乱を検出するとともに、その擾乱前の
有効電力、無効電力および電圧をPo,Qo,Voと
し、擾乱後の有効電力、無効電力および電圧をP1,Q
1,V1としたとき、P1=Po(V1/Vo)npで示
されるnp、およびQ1=Qo(V1/Vo)nqで示さ
れるnqをそれぞれ求め、請求項4または5に記載の有
効電力の負荷特性定数npおよび無効電力の負荷特性定
数nqにそれぞれ適用する。
【0016】このように電圧のステップ変化などの擾乱
があったときに、その擾乱前後の有効電力、無効電力お
よび電圧から有効電力および無効電力の負荷特性定数n
p,nqが自動的に求められて、これを用いて電圧変動
に応じた有効電力と無効電力の補正が行われる。
があったときに、その擾乱前後の有効電力、無効電力お
よび電圧から有効電力および無効電力の負荷特性定数n
p,nqが自動的に求められて、これを用いて電圧変動
に応じた有効電力と無効電力の補正が行われる。
【0017】さらに、この発明は、系統負荷の無効電力
負荷特性定数を正確に求めるようにするために、請求項
7に記載の通り、電力系統の有効電力、無効電力の時系
列データと、電圧ステップ変化データとから下記のステ
ップ(1)〜(3)により、無効電力の負荷特性定数n
qを推定することを特徴とする。
負荷特性定数を正確に求めるようにするために、請求項
7に記載の通り、電力系統の有効電力、無効電力の時系
列データと、電圧ステップ変化データとから下記のステ
ップ(1)〜(3)により、無効電力の負荷特性定数n
qを推定することを特徴とする。
【0018】(1)P′=P(V′/V)np Q′={Q+C′(V/V′)2 }(V′/V)nq−
C′ より(P,Q,V)を定格電圧(V′)時に補正して
C′を推定する。但し、最初はC′,nqを任意の値と
し、npは、P1 =P0 (V1 /V0 )npより求める。
C′ より(P,Q,V)を定格電圧(V′)時に補正して
C′を推定する。但し、最初はC′,nqを任意の値と
し、npは、P1 =P0 (V1 /V0 )npより求める。
【0019】(2)上記(1)で推定したC′と電圧ス
テップ変化データとにより、次式からnqを推定する。
テップ変化データとにより、次式からnqを推定する。
【0020】Q1 =(Q0 +C′)(V1 /V0 )nq−
C′(V1 /V0 )2 (3)上記(1)で推定したC′と(2)で推定したn
qを用いて(1)以下を所定回数繰り返してnqを求め
る。
C′(V1 /V0 )2 (3)上記(1)で推定したC′と(2)で推定したn
qを用いて(1)以下を所定回数繰り返してnqを求め
る。
【0021】但し、 P,Q,V:測定(実)データ(有効電力、無効電力、
電圧) P′,Q′,V′,C′:定格電圧時補正データ(有効
電力、無効電力、電圧、負荷系統容量値(C項)) P0 ,Q0 ,V0 :電圧ステップ変化前データ(有効電
力、無効電力、電圧) P1 ,Q1 ,V1 :電圧ステップ変化後データ(有効電
力、無効電力、電圧) np :有効電力の負荷特性定数 nq :無効電力の負荷特性定数 いま、バンク二次側の66kV系以下を縮約した系統の
モデルを示すと図10に示すようになる。P,Q,Vは
それぞれ有効電力、無効電力、電圧であり、C項は、こ
のモデルにおいて−jQc として示している。
電圧) P′,Q′,V′,C′:定格電圧時補正データ(有効
電力、無効電力、電圧、負荷系統容量値(C項)) P0 ,Q0 ,V0 :電圧ステップ変化前データ(有効電
力、無効電力、電圧) P1 ,Q1 ,V1 :電圧ステップ変化後データ(有効電
力、無効電力、電圧) np :有効電力の負荷特性定数 nq :無効電力の負荷特性定数 いま、バンク二次側の66kV系以下を縮約した系統の
モデルを示すと図10に示すようになる。P,Q,Vは
それぞれ有効電力、無効電力、電圧であり、C項は、こ
のモデルにおいて−jQc として示している。
【0022】図10に示すモデルにおいて、系統の電圧
−有効電力特性、電圧−無効電力特性は、電圧VがV0
からV1 まで擾乱によってステップ状に変化した場合、
次式で表される。
−有効電力特性、電圧−無効電力特性は、電圧VがV0
からV1 まで擾乱によってステップ状に変化した場合、
次式で表される。
【0023】
【数1】
【0024】上記式において、負荷の電圧特性は、それ
ぞれ、定電力特性、定電流特性、定インピーダンス特性
に分けることができる。
ぞれ、定電力特性、定電流特性、定インピーダンス特性
に分けることができる。
【0025】(a)定電力特性・・・電圧が変化して
も、電力が一定な負荷特性。(np、nq=0) (b)定電流特性・・・電圧が変化したとき、電力が電
圧に比例する負荷特性。(np、nq=1) (c)定インピーダンス特性・・・電圧が変化したと
き、電力が電圧の2乗に比例する負荷特性。(np、n
q=2) ここで、−jQc は定インピーダンス特性であるから、
C項についてはnq=2となる。従って、V0 からV1
へのステップ電圧変化時には、C(V1 /V0)2 のQ
(無効電力)が−jQc において発生する。
も、電力が一定な負荷特性。(np、nq=0) (b)定電流特性・・・電圧が変化したとき、電力が電
圧に比例する負荷特性。(np、nq=1) (c)定インピーダンス特性・・・電圧が変化したと
き、電力が電圧の2乗に比例する負荷特性。(np、n
q=2) ここで、−jQc は定インピーダンス特性であるから、
C項についてはnq=2となる。従って、V0 からV1
へのステップ電圧変化時には、C(V1 /V0)2 のQ
(無効電力)が−jQc において発生する。
【0026】よって、ステップ電圧変化時におけるC項
の変動分を考慮した場合の負荷Lにおける上記(2)式
は次のようになる。ただし、ここではバンク分について
は無視する。
の変動分を考慮した場合の負荷Lにおける上記(2)式
は次のようになる。ただし、ここではバンク分について
は無視する。
【0027】
【数2】
【0028】同式において、右項の(Q0 +C)はステ
ップ電圧変化前のQ、左項はステップ電圧変化後のQを
表す。上記(3)式より、無効電力の負荷特性定数nq
は、次の(4)式で求めることができる。
ップ電圧変化前のQ、左項はステップ電圧変化後のQを
表す。上記(3)式より、無効電力の負荷特性定数nq
は、次の(4)式で求めることができる。
【0029】
【数3】
【0030】なお、系統の電圧−有効電力特性を表す上
記(1)式についてはC項を考慮する必要がない。従っ
て、有効電力の負荷特性定数npは、上記(1)式にお
いてそれぞれ電圧ステップ変化データを代入することに
よりnpを求めることができる。
記(1)式についてはC項を考慮する必要がない。従っ
て、有効電力の負荷特性定数npは、上記(1)式にお
いてそれぞれ電圧ステップ変化データを代入することに
よりnpを求めることができる。
【0031】ところで、上記(3)式は、母線電圧(6
6kV)の変動を考慮していないために、nqの値は正
確ではない。そこで、請求項4、請求項5に示すよう
に、母線電圧を定格電圧に補正するのが望ましい。この
場合、C項とnqは相互に関連し且つ未知数である。
今、測定データ(実データ)を、P,Q,V、定格電圧
補正後のデータをP′,Q′,V′とし、さらに定格電
圧補正後のC項をC′とすると、この時のQ′は上記
(3)式に基づいて(5)式のように表される。
6kV)の変動を考慮していないために、nqの値は正
確ではない。そこで、請求項4、請求項5に示すよう
に、母線電圧を定格電圧に補正するのが望ましい。この
場合、C項とnqは相互に関連し且つ未知数である。
今、測定データ(実データ)を、P,Q,V、定格電圧
補正後のデータをP′,Q′,V′とし、さらに定格電
圧補正後のC項をC′とすると、この時のQ′は上記
(3)式に基づいて(5)式のように表される。
【0032】
【数4】
【0033】上記(5)式の右項のC′(V/V′)2
は、C′が定格電圧補正後の値であるために、これを実
データに対応する値にするためである。すなわち、C′
に(V/V′)2 を乗ずることにより実データに対応す
るC項を求めるようにしている。なお、有効電力分につ
いてはC項は無関係であるために、上記電圧ステップ変
化データを用いて(6)式より有効電力の負荷特性定数
npを求め、このnpを用いて(7)式よりP′を求め
る。
は、C′が定格電圧補正後の値であるために、これを実
データに対応する値にするためである。すなわち、C′
に(V/V′)2 を乗ずることにより実データに対応す
るC項を求めるようにしている。なお、有効電力分につ
いてはC項は無関係であるために、上記電圧ステップ変
化データを用いて(6)式より有効電力の負荷特性定数
npを求め、このnpを用いて(7)式よりP′を求め
る。
【0034】ところで、上記(5)式においてはC′お
よびnqが未知数かつ相互に関連する値である。そこ
で、最初にこのC′およびnqにそれぞれ適当な値を代
入して定格電圧補正後のP−Q相関データP′,Q′,
V′を、実データP,Q,Vより求める。C′,nqの
適当な値としては、一例として、C′=0,nq=0,
10とする。
よびnqが未知数かつ相互に関連する値である。そこ
で、最初にこのC′およびnqにそれぞれ適当な値を代
入して定格電圧補正後のP−Q相関データP′,Q′,
V′を、実データP,Q,Vより求める。C′,nqの
適当な値としては、一例として、C′=0,nq=0,
10とする。
【0035】上記のようにして定格電圧補正後のP−Q
相関データP′,Q′,V′により図11に示すように
P′−Q′相関カーブからC項(C′)を推定する。こ
の段階で、C項の値が最初に設定した任意の値よりもよ
り正確な値に近づく。続いて、推定したC項(C′)と
電圧ステップ変化データとによりnqを推定する。この
nq推定は、上記(3)式を用いる。すなわち、(3)
式のCを上記のようにして推定したC′に置き換えるこ
とにより、上記(4)式によってnqを推定する。推定
されたnqは、最初に設定した任意の値よりもより真の
値に近づいている。
相関データP′,Q′,V′により図11に示すように
P′−Q′相関カーブからC項(C′)を推定する。こ
の段階で、C項の値が最初に設定した任意の値よりもよ
り正確な値に近づく。続いて、推定したC項(C′)と
電圧ステップ変化データとによりnqを推定する。この
nq推定は、上記(3)式を用いる。すなわち、(3)
式のCを上記のようにして推定したC′に置き換えるこ
とにより、上記(4)式によってnqを推定する。推定
されたnqは、最初に設定した任意の値よりもより真の
値に近づいている。
【0036】続いて、このnqとC′を用いて上記
(5)および(7)式により定格電圧補正後のP′−
Q′相関データを求め、再びC項(C′)を推定する。
また、上記(3)式(4)式により再びnqを推定す
る。この動作を繰り返していくことにより、C項
(C′)とnqがより真の値に近づき収束していく。n
qが適当な範囲まで集束した段階でnqおよびC項を確
定する。なお、以上の繰り返し演算において、未知数の
C′,nqを最初に適当な数に設定するが、この値が真
の値から大きく離れていたとしても、C′やnqが発散
しないことがシミュレーションにより確かめられてい
る。
(5)および(7)式により定格電圧補正後のP′−
Q′相関データを求め、再びC項(C′)を推定する。
また、上記(3)式(4)式により再びnqを推定す
る。この動作を繰り返していくことにより、C項
(C′)とnqがより真の値に近づき収束していく。n
qが適当な範囲まで集束した段階でnqおよびC項を確
定する。なお、以上の繰り返し演算において、未知数の
C′,nqを最初に適当な数に設定するが、この値が真
の値から大きく離れていたとしても、C′やnqが発散
しないことがシミュレーションにより確かめられてい
る。
【0037】以上の方法により、C項とnqを高精度に
求めることができる。
求めることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態である負荷特
性記録装置の構成を図1〜図9を基に以下説明する。
性記録装置の構成を図1〜図9を基に以下説明する。
【0039】図1は装置全体の構成を示すブロック図で
ある。図1において100は現場に設けられた端末装
置、101は制御室に設けられた監視装置である。絶縁
・変換回路1は3相電圧・電流信号を絶縁入力し、所定
の変成比で電圧信号に変換する。フィルタ2はサンプリ
ングによる折り返し誤差による影響を受けないために、
所定の周波数以上の成分を除去する。サンプルホールド
回路3は入力信号を所定タイミングでサンプリングしホ
ールドする。マルチプレクサ4は複数のサンプルホール
ド回路3のうち1つを選択してADコンバータ5へ与え
る。ADコンバータ5はこれをデジタルデータに変換す
る。マイクロコンピュータ6はマルチプレクサ4を選択
するとともに、ADコンバータ5により変換されたデー
タを読み取る。通信インタフェース7は端末装置100
と監視装置101との間でデータ伝送を行うために用
い、マイクロコンピュータ6は通信インタフェース7を
介して監視装置101へ各種計測データなどを伝送す
る。一方、監視装置101において通信インタフェース
8は端末装置100との間でデータ伝送制御を行い、マ
イクロコンピュータ9は通信インタフェース8を介して
端末装置100から各種計測データなどを受信する。表
示器11およびプロッタ13は計測値などを出力するた
めに用い、マイクロコンピュータ9は表示インタフェー
ス10およびプロッタインタフェース12を介してデー
タの出力を行う。
ある。図1において100は現場に設けられた端末装
置、101は制御室に設けられた監視装置である。絶縁
・変換回路1は3相電圧・電流信号を絶縁入力し、所定
の変成比で電圧信号に変換する。フィルタ2はサンプリ
ングによる折り返し誤差による影響を受けないために、
所定の周波数以上の成分を除去する。サンプルホールド
回路3は入力信号を所定タイミングでサンプリングしホ
ールドする。マルチプレクサ4は複数のサンプルホール
ド回路3のうち1つを選択してADコンバータ5へ与え
る。ADコンバータ5はこれをデジタルデータに変換す
る。マイクロコンピュータ6はマルチプレクサ4を選択
するとともに、ADコンバータ5により変換されたデー
タを読み取る。通信インタフェース7は端末装置100
と監視装置101との間でデータ伝送を行うために用
い、マイクロコンピュータ6は通信インタフェース7を
介して監視装置101へ各種計測データなどを伝送す
る。一方、監視装置101において通信インタフェース
8は端末装置100との間でデータ伝送制御を行い、マ
イクロコンピュータ9は通信インタフェース8を介して
端末装置100から各種計測データなどを受信する。表
示器11およびプロッタ13は計測値などを出力するた
めに用い、マイクロコンピュータ9は表示インタフェー
ス10およびプロッタインタフェース12を介してデー
タの出力を行う。
【0040】図2はサンプリングおよび特性値算出の処
理手順を示すフローチャートである。まず、あらかじめ
定めたサンプリングタイミングとなれば、(例えば5分
毎に、)3相電圧・電流信号のサンプリングを行い、A
D変換値を読み取る。そして有効電力Pおよび無効電力
Qを算出し、更に次式で有効電力と無効電力の負荷特性
定数np,nqによる補正(以下「定格電圧補正」とい
う。)後の有効電力P′と無効電力Q′をそれぞれ求め
る。
理手順を示すフローチャートである。まず、あらかじめ
定めたサンプリングタイミングとなれば、(例えば5分
毎に、)3相電圧・電流信号のサンプリングを行い、A
D変換値を読み取る。そして有効電力Pおよび無効電力
Qを算出し、更に次式で有効電力と無効電力の負荷特性
定数np,nqによる補正(以下「定格電圧補正」とい
う。)後の有効電力P′と無効電力Q′をそれぞれ求め
る。
【0041】P′=P(V′/V)np Q′=Q(V′/V)nq ここで、Vは測定電圧、V′は定格電圧である。
【0042】その後、有効電力P′および無効電力Q′
の移動平均値を求める。すなわちk回目に求めた有効電
力をP(k)'、無効電力をQ(k)'とすれば、時刻tにおけ
る移動平均値Pt',Qt' はそれぞれ次式で示される。
の移動平均値を求める。すなわちk回目に求めた有効電
力をP(k)'、無効電力をQ(k)'とすれば、時刻tにおけ
る移動平均値Pt',Qt' はそれぞれ次式で示される。
【0043】
【0044】上式でmは平均化の幅であり、図4に示し
た例ではm=9としている。
た例ではm=9としている。
【0045】このようにして求めた有効電力と無効電力
の移動平均値をP−Q平面上にプロットする。これによ
り、図5に示したように、各点のばらつきは少なくなっ
て、各々の点が線上に並ぶ。
の移動平均値をP−Q平面上にプロットする。これによ
り、図5に示したように、各点のばらつきは少なくなっ
て、各々の点が線上に並ぶ。
【0046】以上の処理をサンプリングタイミングにな
る毎に繰り返す。そして、特性値算出タイミングとなれ
ば、例えば24時間が経過する毎(5分毎にサンプリン
グを行った場合、288点分のサンプリングを行う毎)
に、有効電力と無効電力の移動平均値の対を基に、最小
二乗法によりQ=AP2 +BP−Cの曲線のあてはめを
行い、各係数A,B,Cをそれぞれ算出する。そして、
上記曲線をP−Qカーブとして描画するとともに、係数
A,B,Cの値をそれぞれ出力する。
る毎に繰り返す。そして、特性値算出タイミングとなれ
ば、例えば24時間が経過する毎(5分毎にサンプリン
グを行った場合、288点分のサンプリングを行う毎)
に、有効電力と無効電力の移動平均値の対を基に、最小
二乗法によりQ=AP2 +BP−Cの曲線のあてはめを
行い、各係数A,B,Cをそれぞれ算出する。そして、
上記曲線をP−Qカーブとして描画するとともに、係数
A,B,Cの値をそれぞれ出力する。
【0047】図3は有効電力および無効電力の負荷特性
定数算出手順を示すフローチャートである。同図に示す
ように、もし測定電圧にステップ変化(擾乱)が生じた
ことを判定すれば、その擾乱前後の有効電力、無効電力
および電圧の値から有効電力の負荷特性定数npおよび
無効電力の負荷特性定数nqをそれぞれ算出する。図6
に示すように、例えば5分毎に求めた電圧値が前回の電
圧値に比較して一定値以上の差が発生すれば、擾乱があ
ったものと見なして、各擾乱が生じる毎にnp,nqを
算出する。すなわちステップ変化前の有効電力、無効電
力および電圧をPo,Qo,Voとし、ステップ変化後
の有効電力、無効電力および電圧をP1,Q1,V1と
したとき、次式を満足するnp,nqを求める。
定数算出手順を示すフローチャートである。同図に示す
ように、もし測定電圧にステップ変化(擾乱)が生じた
ことを判定すれば、その擾乱前後の有効電力、無効電力
および電圧の値から有効電力の負荷特性定数npおよび
無効電力の負荷特性定数nqをそれぞれ算出する。図6
に示すように、例えば5分毎に求めた電圧値が前回の電
圧値に比較して一定値以上の差が発生すれば、擾乱があ
ったものと見なして、各擾乱が生じる毎にnp,nqを
算出する。すなわちステップ変化前の有効電力、無効電
力および電圧をPo,Qo,Voとし、ステップ変化後
の有効電力、無効電力および電圧をP1,Q1,V1と
したとき、次式を満足するnp,nqを求める。
【0048】P1=Po(V1/Vo)np Q1=Qo(V1/Vo)nq 例えば np=log(P1/Po)/log(V1/Vo) nq=log(Q1/Qo)/log(V1/Vo) を算出することによってnp,nqを求める。その後、
一定時間(例えば24時間)経過するまで上記処理を繰
り返し、一定時間が経過すれば昼間と夜間とでそれぞれ
np,nqの平均値を算出する。図2に示した有効電力
と無効電力の補正ステップでは、昼間と夜間とでそれぞ
れのnp,nqを用いて補正を行う。
一定時間(例えば24時間)経過するまで上記処理を繰
り返し、一定時間が経過すれば昼間と夜間とでそれぞれ
np,nqの平均値を算出する。図2に示した有効電力
と無効電力の補正ステップでは、昼間と夜間とでそれぞ
れのnp,nqを用いて補正を行う。
【0049】尚、上述の例では、時系列での移動平均処
理と定格電圧補正の双方を行う例を示したが、これらの
処理は互いに独立であるため、いずれか一方のみの処理
を行っても、電力系統の特性を表す上記2次方程式の係
数の推定精度を高めることができる。例えば、住宅負荷
系統のように負荷力率変動の少ない系統について、特性
推定を行う場合は、移動平均処理を行わずに、定格電圧
補正のみを行っても、その効果は大きい。その例を図8
および図9に示す。すなわち、図8および図9は住宅地
に対する定格電圧66kVのフィーダについて計測した
際の、P−Q平面上のプロット例およびP−Qカーブで
あり、図8は定格電圧補正を行わない場合、図9は行っ
た場合である。ここでは負荷を有効電力に対しては定電
流特性、すなわちnp=1とし、無効電力については定
インピーダンス特性、すなわちnq=2として補正を行
った。両図に示すように、この例では定格電圧補正を行
わないで求めたC項は+7.492Mvarであるのに
対し、補正を行った求めたC項は+9.454Mvar
となって、大きく変化することがわかる。換言すれば、
それだけ特性推定精度が高まることがわかる。
理と定格電圧補正の双方を行う例を示したが、これらの
処理は互いに独立であるため、いずれか一方のみの処理
を行っても、電力系統の特性を表す上記2次方程式の係
数の推定精度を高めることができる。例えば、住宅負荷
系統のように負荷力率変動の少ない系統について、特性
推定を行う場合は、移動平均処理を行わずに、定格電圧
補正のみを行っても、その効果は大きい。その例を図8
および図9に示す。すなわち、図8および図9は住宅地
に対する定格電圧66kVのフィーダについて計測した
際の、P−Q平面上のプロット例およびP−Qカーブで
あり、図8は定格電圧補正を行わない場合、図9は行っ
た場合である。ここでは負荷を有効電力に対しては定電
流特性、すなわちnp=1とし、無効電力については定
インピーダンス特性、すなわちnq=2として補正を行
った。両図に示すように、この例では定格電圧補正を行
わないで求めたC項は+7.492Mvarであるのに
対し、補正を行った求めたC項は+9.454Mvar
となって、大きく変化することがわかる。換言すれば、
それだけ特性推定精度が高まることがわかる。
【0050】次に、実P−Q相関データP,Q,Vを定
格電圧補正し、精度の高いC項と無効電力負荷特性定数
nqを求める実施形態について説明する。
格電圧補正し、精度の高いC項と無効電力負荷特性定数
nqを求める実施形態について説明する。
【0051】装置の構成については図1に示すものと同
一である。図12は、C項およびnqを推定するための
処理手順を示すフローチャートである。
一である。図12は、C項およびnqを推定するための
処理手順を示すフローチャートである。
【0052】有効電力Pおよび無効電力Qを算出するま
では図2に示す動作と同じであり、何回か繰り返すこと
によって、時系列の、実P−Q相関データP,Q,Vが
算出される。そして、nq,C項を推定値出力する適当
なタイミングになれば、以下の手順を繰り返す。
では図2に示す動作と同じであり、何回か繰り返すこと
によって、時系列の、実P−Q相関データP,Q,Vが
算出される。そして、nq,C項を推定値出力する適当
なタイミングになれば、以下の手順を繰り返す。
【0053】(1)実P−Q相関データより、定格電圧
補正後のP′−Q′相関データを求める((5)および
(7)式参照)。但し、最初は、同式におけるC項
(C′)およびnqが未知数であるために、適当な値
(ここではC′=0、nq=0,10)に設定する。
補正後のP′−Q′相関データを求める((5)および
(7)式参照)。但し、最初は、同式におけるC項
(C′)およびnqが未知数であるために、適当な値
(ここではC′=0、nq=0,10)に設定する。
【0054】(2)P′−Q′相関カーブを描画する。
【0055】(3)C項(C′)を求め、推定値とす
る。
る。
【0056】(4)電圧ステップ変化データ(V0 →V
1 )を用いて、nqを求め推定値とする((3)式参
照)。なお電圧ステップ変化データは、測定(実)電圧
にステップ変化(擾乱)が生じたときの変化データ
V0 ,V1 を用いる。
1 )を用いて、nqを求め推定値とする((3)式参
照)。なお電圧ステップ変化データは、測定(実)電圧
にステップ変化(擾乱)が生じたときの変化データ
V0 ,V1 を用いる。
【0057】(5)nqが所定のレベルに収束するまで
(ここでは、0.95<(nqi /nqi+1 )<1.0
5になるまで)、上記(1)〜(4)を繰り返す。
(ここでは、0.95<(nqi /nqi+1 )<1.0
5になるまで)、上記(1)〜(4)を繰り返す。
【0058】(6)一定レベルまで収束した段階で、そ
のときのnqおよびC項(C′)を出力する。
のときのnqおよびC項(C′)を出力する。
【0059】なお、上記P′−Q′相関カーブを描画し
てC項(C′)を推定するときに、図2で示したような
移動平均処理を行うことも可能である。
てC項(C′)を推定するときに、図2で示したような
移動平均処理を行うことも可能である。
【0060】図13〜図20にシミュレーション結果を
示す。このシミュレーションでは真のnp,nqをそれ
ぞれ2、4としてバンク2次側電圧の変動がない場合と
ある場合、およびバンクZs のない場合とある場合、並
びに線路インピーダンスZLがない場合とある場合のそ
れぞれのシミュレーション結果を示すものである。なお
初回のnqを0,10としている。これらのシミュレー
ション結果に示すように、nqの推定演算を少なくとも
5回行うまでにnqが収束することがわかる。すなわ
ち、電圧にばらつきのあるP−Q相関データにおいて、
nqを繰り返し演算することにより、電圧補正しない場
合に比べてC項とnqを精度よく求めることができる。
示す。このシミュレーションでは真のnp,nqをそれ
ぞれ2、4としてバンク2次側電圧の変動がない場合と
ある場合、およびバンクZs のない場合とある場合、並
びに線路インピーダンスZLがない場合とある場合のそ
れぞれのシミュレーション結果を示すものである。なお
初回のnqを0,10としている。これらのシミュレー
ション結果に示すように、nqの推定演算を少なくとも
5回行うまでにnqが収束することがわかる。すなわ
ち、電圧にばらつきのあるP−Q相関データにおいて、
nqを繰り返し演算することにより、電圧補正しない場
合に比べてC項とnqを精度よく求めることができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1および請求項3に記載の発明に
よれば、電力系統の有効電力と無効電力を一定周期で繰
り返し求めるとともに、これをそれぞれ平滑化したた
め、負荷力率の変動が激しくても、これらの平滑化した
有効電力と無効電力の複数の対から、それらの関係を示
す方程式の係数を推定した場合に、それらの係数は電力
系統の現実の特性値をより正確に表すものとして扱える
ようになる。
よれば、電力系統の有効電力と無効電力を一定周期で繰
り返し求めるとともに、これをそれぞれ平滑化したた
め、負荷力率の変動が激しくても、これらの平滑化した
有効電力と無効電力の複数の対から、それらの関係を示
す方程式の係数を推定した場合に、それらの係数は電力
系統の現実の特性値をより正確に表すものとして扱える
ようになる。
【0062】請求項2および請求項4に記載の発明によ
れば、常に定格電圧の下で求めた場合と等価な有効電力
と無効電力を求め、この補正後の有効電力と無効電力の
複数の対からそれらの関係を示す方程式の係数を求める
ようにしたため、電圧変動が生じても電力系統の特性推
定の精度が高まる。
れば、常に定格電圧の下で求めた場合と等価な有効電力
と無効電力を求め、この補正後の有効電力と無効電力の
複数の対からそれらの関係を示す方程式の係数を求める
ようにしたため、電圧変動が生じても電力系統の特性推
定の精度が高まる。
【0063】請求項5に記載の発明によれば、負荷力率
の変動および電圧変動の双方が激しい場合であっても、
電力系統の特性をより正確に推定できるようになる。
の変動および電圧変動の双方が激しい場合であっても、
電力系統の特性をより正確に推定できるようになる。
【0064】請求項6に記載の発明によれば、電圧のス
テップ変化などの擾乱があったときに、その擾乱前後の
有効電力、無効電力および電圧から有効電力および無効
電力の負荷特性定数np,nqが自動的に求められるた
め、有効電力および無効電力の負荷特性定数を求めるた
めの特別な計測が不要となる。
テップ変化などの擾乱があったときに、その擾乱前後の
有効電力、無効電力および電圧から有効電力および無効
電力の負荷特性定数np,nqが自動的に求められるた
め、有効電力および無効電力の負荷特性定数を求めるた
めの特別な計測が不要となる。
【0065】請求項7に記載の発明によれば、電力系統
に電圧変動があった場合でも、nqを繰り返し演算する
ことにより高精度のnqおよびC項を求めることがで
き、系統負荷の特性を正確に把握することができる。
に電圧変動があった場合でも、nqを繰り返し演算する
ことにより高精度のnqおよびC項を求めることがで
き、系統負荷の特性を正確に把握することができる。
【図1】負荷特性記録装置の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】サンプリングおよび特性値算出の処理手順を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】有効電力・無効電力の負荷特性定数算出手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図4】有効電力と無効電力の時間経過にともなう推移
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図5】P−Q平面上のプロットの例を示す図である。
【図6】負荷特性定数の算出タイミングの例を示す図で
ある。
ある。
【図7】負荷特性定数による定格電圧補正を行う前後の
P−Qカーブの変化の例を示す図である。
P−Qカーブの変化の例を示す図である。
【図8】負荷特性定数による定格電圧補正前のP−Qカ
ーブの例を示す図である。
ーブの例を示す図である。
【図9】負荷特性定数による定格電圧補正後のP−Qカ
ーブの例を示す図である。
ーブの例を示す図である。
【図10】バンク2次側以下を66kVに縮約した場合
の電力系統のモデル図である。
の電力系統のモデル図である。
【図11】P−Q相関データを定格電圧補正し、C′を
求める方法を説明する図である。
求める方法を説明する図である。
【図12】nqおよびC′を繰り返し演算により収束さ
せて推定する手順を示すフローチャートである。
せて推定する手順を示すフローチャートである。
【図13】〜
【図20】シミュレーション結果を示す図である。
【図21】負荷系統の等価回路図である。
【図22】P−Qカーブの例を示す図である。
【図23】変動負荷系統の等価回路図である。
【図24】有効電力と無効電力の時間経過にともなう推
移の例を示す図である。
移の例を示す図である。
【図25】P−Q平面上のプロットの例を示す図であ
る。
る。
100−端末装置 101−監視装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 孝典 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 吉村 隆志 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 福永 哲也 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 電力系統の有効電力と無効電力の時系列
データを求めるとともに、これらの時系列データを有効
電力と無効電力についてそれぞれ平滑化する手段と、こ
の平滑化した有効電力と無効電力の複数の対から、これ
らの関係を示す方程式の係数を電力系統における特性値
として求める手段とからなる電力系統の特性推定装置。 - 【請求項2】 電力系統の電圧、有効電力および無効電
力の時系列データを求めるとともに、測定による有効電
力,無効電力,電圧をそれぞれP,Q,Vとし、定格電
圧をV′とし、有効電力の負荷特性定数、無効電力の負
荷特性定数をそれぞれnp,nqとしたとき、P′=P
(V′/V)npで示される補正後の有効電力P′、およ
びQ′=Q(V′/V)nqで示される補正後の無効電力
Q′をそれぞれ求める手段と、この補正後の有効電力と
無効電力の複数の対から、これらの関係を示す方程式の
係数を電力系統における特性値として求める手段とから
なる電力系統の特性推定装置。 - 【請求項3】 電力系統の有効電力と無効電力の時系列
データを求めるとともに、これらの時系列データを有効
電力と無効電力についてそれぞれ平滑化し、この平滑化
した有効電力と無効電力の複数の対から、これらの関係
を示す方程式の係数を電力系統における特性値として求
める電力系統の特性推定方法。 - 【請求項4】 電力系統の電圧、有効電力および無効電
力の時系列データを求めるとともに、測定による有効電
力,無効電力,電圧をそれぞれP,Q,Vとし、定格電
圧をV′とし、有効電力の負荷特性定数、無効電力の負
荷特性定数をそれぞれnp,nqとしたとき、P′=P
(V′/V)npで示される補正後の有効電力P′、およ
びQ′=Q(V′/V)nqで示される補正後の無効電力
Q′をそれぞれ求め、この補正後の有効電力と無効電力
の複数の対から、これらの関係を示す方程式の係数を電
力系統における特性値として求める電力系統の特性推定
方法。 - 【請求項5】 電力系統の電圧、有効電力および無効電
力の時系列データを求めるとともに、測定による有効電
力,無効電力,電圧をそれぞれP,Q,Vとし、定格電
圧をV′とし、有効電力の負荷特性定数、無効電力の負
荷特性定数をそれぞれnp,nqとしたとき、P′=P
(V′/V)npで示される補正後の有効電力P′および
Q′=Q(V′/V)nqで示される補正後の無効電力
Q′をそれぞれ求め、この補正後の有効電力と無効電力
の時系列データをそれぞれ平滑化し、この平滑化した有
効電力と無効電力の複数の対から、これらの関係を示す
方程式の係数を電力系統における特性値として求める電
力系統の特性推定方法。 - 【請求項6】 電力系統の有効電力と無効電力の時系列
データを求め、電力系統の電圧の擾乱を検出するととも
に、その擾乱前の有効電力、無効電力および電圧をP
o,Qo,Voとし、擾乱後の有効電力、無効電力およ
び電圧をP1,Q1,V1としたとき、P1=Po(V
1/Vo)npで示されるnp、およびQ1=Qo(V1
/Vo)nqで示されるnqをそれぞれ求め、請求項4ま
たは5に記載の有効電力の負荷特性定数npおよび無効
電力の負荷特性定数nqにそれぞれ適用する電力系統の
特性推定方法。 - 【請求項7】 電力系統の有効電力、無効電力の時系列
データと、電圧ステップ変化データとから下記のステッ
プ(1)〜(3)により、無効電力の負荷特性定数nq
を推定することを特徴とする電力系統の特性推定方法。 (1)P′=P(V′/V)np Q′={Q+C′(V/V′)2 }(V′/V)nq−
C′ より(P,Q,V)を定格電圧(V′)時に補正して
C′を推定する。但し、最初はC′,nqを任意の値と
し、npは、P1 =P0 (V1 /V0 )npより求める。
(2)上記(1)で推定したC′と電圧ステップ変化デ
ータとにより、次式からnqを推定する。 Q1 =(Q0 +C′)(V1 /V0 )nq−C′(V1 /
V0 )2 (3)上記(1)で推定したC′と(2)で推定したn
qを用いて(1)以下を所定回数繰り返してnqを求め
る。但し、 P,Q,V:測定(実)データ(有効電力、無効電力、
電圧) P′,Q′,V′,C′:定格電圧時補正データ(有効
電力、無効電力、電圧、負荷系統容量値(C項)) P0 ,Q0 ,V0 :電圧ステップ変化前データ(有効電
力、無効電力、電圧) P1 ,Q1 ,V1 :電圧ステップ変化後データ(有効電
力、無効電力、電圧) np :有効電力の負荷特性定数 nq :無効電力の負荷特性定数
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18048496A JP3620930B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 電力系統の特性推定装置および特性推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18048496A JP3620930B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 電力系統の特性推定装置および特性推定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1028327A true JPH1028327A (ja) | 1998-01-27 |
JP3620930B2 JP3620930B2 (ja) | 2005-02-16 |
Family
ID=16084039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18048496A Expired - Fee Related JP3620930B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 電力系統の特性推定装置および特性推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3620930B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006217717A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Mitsubishi Electric Corp | 負荷特性推定装置 |
JP2012186961A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-27 | Toshiba Corp | 系統安定化システム、系統安定化方法及び系統安定化プログラム |
CN103364664A (zh) * | 2013-07-19 | 2013-10-23 | 国家电网公司 | 一种电能综合数据处理方法 |
CN104614625A (zh) * | 2015-02-15 | 2015-05-13 | 广州供电局有限公司 | 电力系统带电负荷测试方法与系统 |
CN104166060B (zh) * | 2014-08-15 | 2017-01-04 | 国家电网公司 | 一种考虑大规模风电接入的抗差状态估计方法 |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP18048496A patent/JP3620930B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006217717A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Mitsubishi Electric Corp | 負荷特性推定装置 |
JP4538335B2 (ja) * | 2005-02-03 | 2010-09-08 | 三菱電機株式会社 | 負荷特性推定装置 |
JP2012186961A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-27 | Toshiba Corp | 系統安定化システム、系統安定化方法及び系統安定化プログラム |
CN103364664A (zh) * | 2013-07-19 | 2013-10-23 | 国家电网公司 | 一种电能综合数据处理方法 |
CN104166060B (zh) * | 2014-08-15 | 2017-01-04 | 国家电网公司 | 一种考虑大规模风电接入的抗差状态估计方法 |
CN104614625A (zh) * | 2015-02-15 | 2015-05-13 | 广州供电局有限公司 | 电力系统带电负荷测试方法与系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3620930B2 (ja) | 2005-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107577870B (zh) | 基于同步相量量测的配电网电压功率灵敏度鲁棒估计方法 | |
KR101219545B1 (ko) | 전력계통에서의 최적화 기법을 적용한 파라미터 추정 방법 | |
US5627760A (en) | Method and apparatus for real time recursive parameter energy management system | |
US20190339320A1 (en) | Determination of power transmission line parameters using asynchronous measurements | |
CN112305485B (zh) | 电容式电压互感器的谐波电压测量误差修正方法及装置 | |
EP3215860A1 (en) | Systems and methods of measuring and determining noise parameters | |
CN114879085B (zh) | 单相接地故障识别方法、装置、电子设备及介质 | |
CN113162002B (zh) | 一种计及宽频测量环节的直流行波保护方法及系统 | |
CN112784218B (zh) | 一种非高斯随机振动信号的峭度估计方法 | |
JP3620930B2 (ja) | 電力系統の特性推定装置および特性推定方法 | |
CN117669189A (zh) | 基于自适应卡尔曼滤波的变换器电感估计方法及系统 | |
CN113189513A (zh) | 一种基于纹波的冗余电源均流状态识别方法 | |
CN107895078A (zh) | 强电磁脉冲对长电力输电线路耦合响应的宏模型构建方法 | |
CN112083299A (zh) | 一种基于卡尔曼滤波的直流系统绝缘故障预测方法 | |
CN109638811B (zh) | 基于模型等值的配电网电压功率灵敏度鲁棒估计方法 | |
CN111679235A (zh) | 一种电磁式互感器测量系统的实时仿真测试方法及装置 | |
CN114167133B (zh) | 一种输电网内新建站点的谐波电压评估方法和装置 | |
CN115293090A (zh) | 基于重构数据处理的多谐波源责任量化方法 | |
Han et al. | Measurement-based static load modeling using the PMU data installed on the university load | |
CN109327026B (zh) | 一种低压配电网区间状态估计方法 | |
CN117578520B (zh) | 一种三相储能平衡负载的控制系统 | |
CN113884791B (zh) | 电能质量评价装置、方法、配电系统及存储介质 | |
RU2741261C1 (ru) | Способ адаптации дистанционной защиты и определителя места повреждения линии электропередачи с использованием ее модели | |
CN116316708B (zh) | 一种柔性直流电网自适应控制方法、装置及系统 | |
CN116908518B (zh) | 一种带剩余电流检测的采集终端 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041028 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041102 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041116 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |