JPH1028259A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH1028259A
JPH1028259A JP19851796A JP19851796A JPH1028259A JP H1028259 A JPH1028259 A JP H1028259A JP 19851796 A JP19851796 A JP 19851796A JP 19851796 A JP19851796 A JP 19851796A JP H1028259 A JPH1028259 A JP H1028259A
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audio
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JP19851796A
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Masuo Tsutsumi
眞壽雄 堤
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TSUTSUMI TACHI
Original Assignee
TSUTSUMI TACHI
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  • Studio Circuits (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭範囲のみならず広範囲にわたる撮影が可能
で、かつ、臨場感を損なうことのない通信装置を提供す
ること。 【解決手段】 画像/音声データを入力する画像/音声
入力部と、入力された画像/音声データを符号化する符
号化部5,6と、符号化された画像/音声データを多重
化し、通信回線を介して送信する多重化送信部7と、通
信回線を介して受信した画像/音声データを受信逆多重
化部7と、逆多重化された画像/音声データを復号化す
る復号化部5,6と、復号化された画像/音声データを
出力する画像/音声出力部とを備え、通信回線を介して
画像/音声データの送受信を行う通信装置1において、
画像/音声入力部は、複数の画像入力部2aを有し、複
数の入力画像データの中から所望の画像データを選択、
あるいは、複数の画像データを混合する画像編集処理部
3を設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を介して
画像データ及び音声データの送受信を行う通信装置の分
野に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報化社会の発達に伴って、
大容量の情報を高速に伝送するための通信装置及び通信
システムに対する需要が増してきており、例えば、IS
DN(Integrated Services Digital Network :サービ
ス総合ディジタル網)等に代表されるディジタル通信網
の普及と共に、ディジタル通信網に接続するためのファ
クシミリ装置やテレビ電話装置等の通信端末が種々提供
されている。
【0003】特に、テレビ電話装置は、音声による説明
だけでは相手に伝わりにくい情報を視覚を通して訴える
ことができ、また、相手の表情を見ながら通話を行える
というメリット等があることから、例えば、企業では遠
隔地にある支店や営業所との間でテレビ会議を実現する
ことができ、いわゆる、テレビ会議システムを構築する
ことも可能である。このような理由からさらなる普及が
期待されている。
【0004】通信網に接続されるテレビ電話装置では、
音声データ及び画像データを多重化して送・受信する通
信機能を有しており、その接続される通信網に対応する
通信手順と、その通信手順に基づく通信データに付加し
て送・受信される画像データ及び音声データの符号化方
式とに関しては、ITU−T(International Telecomm
unication Union-Telecommunication recommendation;
旧CCITT)勧告等により通信網の種類毎に規定され
ている。
【0005】そして、このような従来のテレビ電話装置
では、音声データの遅れが会話の進行に重大な影響を及
ぼすことが知られている。つまり、音声データの圧縮伝
送では、音声データをディジタル化することで平均生成
ビット長を圧縮することができるが、一般に、最大ビッ
ト長が保証されないエントロピー圧縮を音声データに適
用すると、音声データが長いビット長に生成されてしま
うことがある。
【0006】この場合、音声データに大きな伝送遅れが
発生し、通話の進行に対する影響が大きくなってしまう
ため、音声データに対しては、固定ビット長による符号
化が行われている。一方、画像データの圧縮伝送は、極
めて多量のデータを伝送することから、多少の伝送遅れ
が発生しても会話の進行に対する影響があまり大きくな
い。このため、画像データに対しては、可変ビット長に
よる符号化が行われている。
【0007】なお、このようなテレビ電話装置やテレビ
会議システム等に関するITU−T勧告としては、テレ
ビ電話及びテレビ会議システムの端末装置に関する勧告
H.320、画像符号化方式に関する勧告H.261、
端末間の接続手順に関する勧告H.242、フレーム同
期の制御信号及び通知信号に関する勧告H.230、フ
レーム構成に関する勧告H.221等がある。また、音
声符号化方式に関しては、普通の電話と同様に3.1k
Hz帯域(音声帯域300〜3.4kHz)を64kb
psに符号化する勧告G.711、高品質な7kHz帯
域(音声帯域50〜7kHz)を64kbpsに符号化
する勧告G.722、3.1kHz帯域(音声帯域30
0〜3.4kHz)を16kbpsに符号化する勧告
G.728等がある。
【0008】図10は、従来のテレビ電話装置の概略構
成例を示すブロック図である。図10に示すように、テ
レビ電話装置10は、少なくとも2組の通信端末20
A,20Bを備えている。そして、各通信端末20A,
20Bは、それぞれ、カメラ21,モニタ22,マイク
23,スピーカ24を有する端末装置25と、回線終端
装置26とを備え、伝送路Lを介して互いに接続されて
いる。
【0009】図11は、図10に示す回線終端装置内の
画像/音声符号化装置を示すブロック図である。図11
において、画像/音声符号化装置30は、ディジタル画
像符号化器31と、ディジタル音声符号化器32と、バ
ッファメモリ33と、多重化器34とから構成されてい
る。
【0010】ディジタル画像符号化器31は、カメラ2
1から入力されるディジタル画像信号をH.261に基
づく可変長符号化方式等により符号化し、ディジタル映
像符号を可変レートでバッファメモリ33に出力するも
のである。ディジタル音声符号化器32は、マイク23
から入力されるディジタル音声信号をAD−PCM(Ad
aptive Differential PCM)方式あるいはCELP
(Code-Excited LinearPredivtion)方式等による固定
長符号化方式により符号化し、ディジタル音声符号を固
定レートで多重化器34に出力するものである。
【0011】バッファメモリ33は、ディジタル画像符
号化器31から入力されるディジタル画像信号を一旦蓄
積し、ディジタル音声符号化器32において音声符号が
ある場合は、通常の利用する伝送路のデータ転送速度に
応じて割当てられる画像伝送量に相当する固定レートで
画像符号を多重化器34に出力し、一方、音声符号がな
い場合は、音声符号伝送量に相当する画像符号を上乗せ
して多重化器34に出力する。
【0012】さらに、バッファメモリ33は、自己のデ
ータ蓄積残量を通知するバッファ量情報をディジタル画
像符号化器31に出力しており、このバッファ量情報
は、ディジタル画像符号化器31において実行される
H.261に基づく可変長符号化処理中の生成符号量の
制御に利用される。多重化器34は、ディジタル画像符
号化器31から入力される画像符号とディジタル音声符
号化器32から入力される音声符号とを多重化し、一連
の合成ビットストリームとして伝送路Lに送出するもの
である。
【0013】図12は、図10に示す回線終端装置内の
画像/音声復号化装置を示すブロック図である。図12
において、画像/音声復号化装置40は、分離器41
と、バッファメモリ42と、ディジタル画像復号器43
と、ディジタル音声復号器44とから構成されている。
【0014】分離器41は、画像/音声符号化装置30
から伝送される合成ビットストリームを分離し、ディジ
タル画像符号とディジタル音声符号とをそれぞれ固定レ
ートでバッファメモリ42とディジタル音声復号化器4
4とに出力するものである。バッファメモリ42は、分
離器41から入力されるディジタル画像符号を一旦蓄積
し、ディジタル画像符号を可変レートでディジタル画像
復号化器43に出力するものである。
【0015】ディジタル画像復号器43は、バッファメ
モリ42から入力されるディジタル画像符号を復号化
し、モニタ22に対してディジタル画像信号を出力する
ものであり、ディジタル音声復号器44は、分離器41
から入力されるディジタル音声符号を復号化し、スピー
カ24に対してディジタル音声信号を出力するものであ
る。なお、画像/音声符号化装置30及び画像/音声復
号化装置40により符号化/復号化されて送受信される
合成ビットストリームのデータ伝送速度は利用する伝送
路Lにより決定される。
【0016】以上の構成において、送信側端末のカメラ
21及びマイク23から入力された画像及び音声は、画
像/音声符号化装置30によって合成・符号化され、合
成ビットストリームとして伝送路Lを介して送信され
る。一方、受信側端末では、符号化された合成ビットス
トリームが伝送路Lから入力されると、画像/音声復号
化装置40によって分離・復号化されてモニタ22及び
スピーカ24から出力される。
【0017】そして、このようなテレビ電話装置10で
は、主に1〜3名程度の利用が一般的である。このた
め、テレビ電話装置10に設けられたカメラ21は、カ
メラ21の正面に位置する1〜3名程度の人物を撮影す
るのに適した画角及び明るさが得られるレンズを有する
CCD(Charge Coupled Device )カメラによって構成
されるのが一般的である。また同様にして、テレビ会議
システムでは、撮影対象が5〜10名前後の人物となっ
て撮影範囲が広がるものの、基本的にはテレビ電話装置
と同一である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
テレビ電話装置10にあっては、通常、装置本体に内蔵
あるいは外付けのカメラ21を利用して所望の画像を撮
影するという構成となっていたため、以下に述べるよう
な問題点があった。すなわち、装置本体に元々備えられ
ているカメラ21は、狭範囲に位置する少人数の撮影を
想定して設計されていることから、例えば、数十名の人
物を一度に撮影するためには、カメラ21から離れなく
てはならず、被写体は露光不足となりやすい。
【0019】また、被写体である人物がカメラ21から
離れると、撮影範囲に対する人物の顔は小さくなりがち
であり、表情が認識しにくくなって臨場感を損なうとい
う弊害が生じる。したがって、例えば、講堂等のように
広い場所で、多数の人物の撮影画像を伝送したいという
ような要望に対して、従来のテレビ電話装置10では対
応することが非常に困難であった。
【0020】本発明の課題は、狭範囲のみならず広範囲
にわたる撮影が可能で、かつ、臨場感を損なうことのな
い通信装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の通信装置は、通
信回線として、例えば、ISDN等のディジタル通信回
線やアナログ公衆回線を介して画像/音声データの送受
信を行う通信装置であり、送信すべき画像/音声データ
を入力する画像/音声入力部と、該画像/音声入力部か
ら入力された画像/音声データを符号化する符号化部
と、該符号化部によって符号化された画像/音声データ
を多重化し、通信回線を介して送信する多重化送信部
と、通信回線を介して受信した画像/音声データを受信
逆多重化部と、該受信逆多重化部によって逆多重化され
た画像/音声データを復号化する復号化部と、該復号化
部によって復号化された画像/音声データを出力する画
像/音声出力部とを備える。そして、前記画像/音声入
力部には、複数の画像入力部を有し、当該複数の画像入
力部からの入力画像データの中から所望の画像データを
選択、あるいは、複数の画像データを混合する画像編集
処理部を設ける。
【0022】この場合、前記画像入力部は、少なくと
も、近距離狭範囲での画像入力を行う近距離カメラと、
遠距離広範囲での画像入力を行う遠距離カメラとの異な
る2種類のカメラを有するように構成すると、近距離撮
影及び遠距離撮影が可能となって好ましい。また、前記
画像編集処理部は、複数の画像入力部からの各入力画像
データ中の任意の画像データを、送信すべき所定サイズ
の画像領域内の全領域または一部領域に配置する機能を
有するように構成することで、任意の画面構成の画像デ
ータが作成可能となり、効果的な画像データを送信する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図示した一実施形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は、本実施形態の通
信装置の要部構成を示すブロック図であり、本例では、
通信回線としてディジタル通信回線、具体的には、IS
DNを用いるものとする。
【0024】図1に示すように、本実施形態における通
信装置1は、画像/音声入力部となるカメラ2a及びマ
イク2bと、画像編集処理部となるミキサ3と、中間デ
ータ変換部4と、符号化部及び復号化部の機能を有する
ビデオコーデック5及び音声コーデック6と、多重化送
信部及び受信逆多重化部の機能を有する多重化・逆多重
化部7と、制御部8と、画像/音声出力部となるモニタ
9a及びスピーカ9bとを備えている。
【0025】カメラ2aは、少なくとも近距離狭範囲で
の撮像に適した近距離カメラと、遠距離広範囲での撮像
に適した遠距離カメラとを含む、複数台のCCDカメラ
を備え、その内部にビデオ信号生成回路(図示せず)を
有し、レンズを介してCCDに撮像された画像信号を当
該ビデオ信号生成回路によってアナログビデオ信号に変
換してミキサ3に出力する。マイク2bは、送信すべき
音声を集音するためのものであり、カメラ2aの配置位
置に合わせて適所に複数配置される。そして、マイク2
bの出力もミキサ3に出力する。
【0026】ミキサ3は、複数のカメラ2aから入力さ
れるアナログビデオ信号の中から所望のビデオ信号を選
択、あるいは、ミキシングして中間データ変換部4に出
力したり、同様に、複数のマイク2bから入力される音
声信号をミキシングして音声コーデック6に出力するも
のである。なお、ミキサ3では、複数のアナログビデオ
信号中の任意のビデオ信号を、例えば、352×288
または176×144ドットの画像領域内の全領域また
は一部領域に配置する機能も備えている。
【0027】中間データ変換部4は、ミキサ3から出力
されるアナログビデオ信号を共通中間フォーマットに変
換するものであり、例えば、NTSC(National Telev
ision System Committee)信号をFCIF(Full Commo
n Intermediate Format )またはQCIF(Quarter Co
mmon Intermediate Format)信号に変換してビデオコー
デック5に出力したり、ビデオコーデック5から出力さ
れるFCIFまたはQCIF信号をNTSC信号に変換
してモニタ9aに出力するものである。なお、ITU−
T勧告H.320において、FCIFにおける静止画解
像度は352×288ドットとなっており、QCIFに
おける静止画解像度は、FCIFの1/4にあたる17
6×144ドットとなっている。
【0028】ビデオコーデック5は、中間データ変換部
4から出力されるCIF信号に対し、ITU−T勧告
H.261に基づく可変ビット長による符号化処理を行
い、符号化された画像信号を多重化・逆多重化部7に出
力したり、逆に、多重化・逆多重化部7から出力される
符号化画像信号に対して復号化処理を行い、元のCIF
信号となった復号化画像信号を中間データ変換部4に出
力するものである。ビデオコーデック5による符号化/
復号化アルゴリズムは、主に、前に送った画像を基に、
次に送るべき画像を予測し、その予測と実際の差分だけ
を送る「動き補償フレーム間の予測方式」と、伝送する
情報量を少なくするためにブロック単位で変換処理を行
う「離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Tran
sform )方式」とのハイブリッドとなっている。
【0029】音声コーデック6は、ミキサ3から出力さ
れた音声信号をITU−T勧告G.722,勧告G.7
11,勧告G.728に基づく固定ビット長による符号
化処理を行い、符号化された音声信号を多重化・逆多重
化部7に出力したり、逆に、多重化・逆多重化部7から
出力される符号化音声信号に対して復号化処理を行い、
復号化された音声信号を図示しないアンプを介してスピ
ーカ9bに出力するものである。
【0030】多重化・逆多重化部7は、ビデオコーデッ
ク5から出力される符号化画像信号と、音声コーデック
6から出力される符号化音声信号とをITU−T勧告
H.221に基づく多重化を行い、ディジタル通信回線
(この場合、ISDN)を介して相手側通信装置に送信
するとともに、相手側通信装置からディジタル通信回線
を介して受信した符号化信号を逆多重化することで符号
化画像信号と符号化音声信号とに分離し、符号化画像信
号をビデオコーデック5に、また、符号化音声信号を音
声コーデック6にそれぞれ出力するものである。
【0031】制御部8は、ISDNへの網インターフェ
ース機能を有し、網アクセスに関する制御を行う。ま
た、ITU−T勧告H.230に基づくフレーム同期や
通知信号等の通信制御や、ITU−T勧告H.242に
基づく通信装置間の相互接続手順の制御を行うために、
多重化・逆多重化部7に対して制御信号を出力するもの
である。
【0032】モニタ9aは、ビデオコーデック5で復号
化され、中間データ変換部4でNTSC信号に変換され
たアナログビデオ信号に基づいて所定の画像を表示する
ための表示装置であり、中間データ変換部4から出力さ
れる信号を分配器等によって分配することによって、複
数のモニタ9aに同時に同じ画像を表示することができ
る。スピーカ9bは、音声コーデック6で復号化された
音声信号を出力するためのものである。
【0033】次に、上述の実施形態における通信装置1
の実際の利用例を示す図に基づいて説明する。図2〜図
9は、本実施形態の利用形態を示す図であり、図2は、
本実施形態における通信装置をステージを有する講堂に
おいて使用する場合の上から見たレイアウトを示す。図
2では、講堂内のステージ上に特定人物(話者)が位置
し、当該特定人物に対向して複数の聴衆者がいる状態を
示している。そして、図3は、図2中、矢印Aで示す方
向から見た図(特定人物を大映ししている状態)、同様
にして、図4は矢印B(特定人物のみを映している状
態)、図5は矢印C(聴衆者を映している状態)、図6
は矢印D(特定人および聴衆者を映している状態)、図
7は矢印E(特定人および聴衆者を映している状態)、
図8は矢印F(特定人および聴衆者を映している状
態)、から見た図を示す。
【0034】なお、以下の説明では、図2中の矢印A〜
矢印Fの近傍位置に設けられた各カメラ2aを、便宜
上、それぞれカメラA〜カメラFと呼称する。そして、
カメラAには、ステージ上の近距離狭範囲での特定人物
を撮影するための近距離カメラを設け、カメラBには、
ステージ全体を撮影するための中距離カメラを設けると
ともに、カメラC〜カメラFには、それぞれの配置され
た位置から遠距離広範囲での撮影を行うための遠距離カ
メラを設けているものとする。さらに、ステージ上に
は、前述の特定人物が見るためのCRTモニタが、ま
た、ステージ下の左右位置には、聴衆者が見るための大
型プロジェクタが、モニタ9aとして配設されている。
【0035】通信装置1による画像データ及び音声デー
タの送信時は、まず、送信側のカメラA〜カメラFに
は、それぞれ図3〜図8に示すような視野での撮影が可
能となっており、これらの画像データは、ミキサ3によ
って任意に選択することが可能となっている。すなわ
ち、カメラA〜カメラFには、撮影目的に対して最適な
特性を有するカメラが用いられており、かつ、適時、使
用するカメラを切り替えることができ、送信する画像デ
ータとして効果的な画像データを作成することができ
る。さらに図2中の近距離カメラAを、中距離カメラB
や遠距離カメラC〜Fに変えて特定人物の近くあるいは
ステージの袖(図中ステージ右端)あたりに設置するも
のとしてもよく任意である。また、図9に示すように、
画像内の任意位置に子画面を設けて複数の画像データを
送るようにすることで、より一層効果的な画像データの
作成が可能となり、臨場感を高める効果を奏する。ま
た、もちろん送信側と受信側の画像データの双方を一つ
のモニタ上に区分けして設けることもできることはいう
までもない。
【0036】このように送るべき画像データをミキサ3
によってミキシングすると、その画像データは、中間デ
ータ変換部4によってCIF信号に変換され、ビデオコ
ーデック5において符号化される。一方、マイク2bか
ら入力された音声データは、音声コーデック6において
符号化され、画像データと共に多重化・逆多重化部7に
出力される。多重化・逆多重化部7では、符号化された
画像データ及び音声データを多重化し、ISDNを介し
て相手側の通信装置に合成ビットストリームを出力す
る。
【0037】一方、通信装置1による画像データ及び音
声データの受信時は、ISDNを介して受信した合成ビ
ットストリームを多重化・逆多重化部7により逆多重化
し、符号化された画像データをビデオコーデック5に、
また、符号化された音声データを音声コーデック6に出
力する。そして、ビデオコーデック5により復号化され
た画像信号は、中間データ変換部4によってNTSC信
号に変換されて、上記CRTモニタや大型プロジェクタ
等のモニタ9aに表示される。また、音声コーデック6
により復号化された音声信号は、アンプを介してスピー
カから出力される。
【0038】以上説明したように、本実施形態では、予
め撮影範囲及び用途が限られた単体のカメラではなく、
複数の用途毎にそれぞれ設けられた複数のカメラを設け
ることにより、例えば、露光部足となりやすい薄暗い場
所での利用や、劇場や講堂といった広い場所での利用が
可能となる。また、利用用途に最適化された複数のカメ
ラによって得られる画像データを種々の利用形態に合わ
せて加工することで、画像通信において重要視される臨
場感を高めることができる。
【0039】なお、前述の実施形態では、通信回線とし
てディジタル通信回線(ISDN)を用いた場合につい
て説明しているが、例えば、一般公衆回線等のアナログ
通信回線を用いて実施しても何ら問題ない。また、上記
実施形態では、本発明を画像データ及び音声データの送
受信を行う通信装置として利用しているが、例えば、通
信回線にMCU(Multipoint ControlUnit )を設ける
ことにより、同時に複数システム間(離れた地域にある
複数の会場、講堂等の間)で講義、教義又は会議を行う
こともでき、全体として会議システムを構築することも
可能である。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、少なくとも、近距離狭範囲での画像入力を行
う近距離カメラと、遠距離広範囲での画像入力を行う遠
距離カメラとの異なる2種類のカメラからなる複数の画
像入力部を設けることで、狭範囲のみならず広範囲にわ
たる撮影を行うことができる。また、複数の画像入力部
から得られる複数の入力画像データの中から所望の画像
データを選択、あるいは、複数の画像データを混合する
ことにより、臨場感のある効果的な送信画像データを作
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信装置を適用したテレビ電話装置内
の画像/音声符号化装置のブロック構成図。
【図2】本実施形態における通信装置を講堂において使
用する場合の上から見たレイアウトを示す図。
【図3】図2中、矢印Aで示す方向から見た状態を示す
図。
【図4】図2中、矢印Bで示す方向から見た状態を示す
図。
【図5】図2中、矢印Cで示す方向から見た状態を示す
図。
【図6】図2中、矢印Dで示す方向から見た状態を示す
図。
【図7】図2中、矢印Eで示す方向から見た状態を示す
図。
【図8】図2中、矢印Fで示す方向から見た状態を示す
図。
【図9】送信する画像パターン例を示す図。
【図10】従来のテレビ電話装置の概略構成例を示すブ
ロック図。
【図11】図10に示す回線終端装置内の画像/音声符
号化装置を示すブロック図。
【図12】図10に示す回線終端装置内の画像/音声復
号化装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1 通信装置 2a カメラ(画像入力部) 2b マイク(音声入力部) 3 ミキサ(画像編集処理部) 4 中間データ変換部 5 ビデオコーデック(符号化部,復号化部) 6 音声コーデック(符号化部,復号化部) 7 多重化・逆多重化部(多重化送信部,受信逆多重
化部) 8 制御部 9a モニタ(画像出力部) 9b スピーカ(音声出力部) 10 テレビ電話装置 20A,20B 通信端末 21 カメラ 22 モニタ 23 マイク 24 スピーカ 25 端末装置 26 回線終端装置 30 画像/音声符号化装置 31 ディジタル画像符号化器 32 ディジタル音声符号化器 33 バッファメモリ 34 多重化器 40 画像/音声復号化装置 41 分離器 42 バッファメモリ 43 ディジタル画像復号器 44 ディジタル音声復号器 L 伝送路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信すべき画像データを入力する画像入力
    部と、送信すべき音声データを入力する音声入力部と、
    該画像入力部及び該音声入力部から入力された画像デー
    タ及び音声データを符号化する符号化部と、該符号化部
    によって符号化された画像データ及び音声データを多重
    化し、通信回線を介して送信する多重化送信部と、該通
    信回線を介して受信した画像データ及び音声データを逆
    多重化する受信逆多重化部と、該受信逆多重化部によっ
    て逆多重化された画像データ及び音声データを復号化す
    る復号化部と、該復号化部によって復号化された画像デ
    ータを出力する画像出力部と、該復号化部によって復号
    化された音声データを出力する音声出力部を備え、通信
    回線を介して画像データ及び音声データの送受信を行う
    通信装置において、前記画像入力部を複数設け、当該複
    数の画像入力部からの入力画像データの中から所望の画
    像データを選択、あるいは、複数の画像データを混合す
    る画像編集処理部を設けてなることを特徴とする通信装
    置。
  2. 【請求項2】前記画像入力部は、少なくとも、近距離狭
    範囲での画像入力を行う近距離カメラと、遠距離広範囲
    での画像入力を行う遠距離カメラとの異なる2種類のカ
    メラを有することを特徴とする請求項1記載の通信装
    置。
  3. 【請求項3】前記画像編集処理部は、複数の画像入力部
    からの各入力画像データ中の任意の画像データを、送信
    すべき所定サイズの画像領域内の全領域または一部領域
    に配置する機能を有することを特徴とする請求項1また
    は2記載の通信装置。
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