JPH10282009A - 微粒子評価方法・装置 - Google Patents

微粒子評価方法・装置

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JPH10282009A
JPH10282009A JP8678597A JP8678597A JPH10282009A JP H10282009 A JPH10282009 A JP H10282009A JP 8678597 A JP8678597 A JP 8678597A JP 8678597 A JP8678597 A JP 8678597A JP H10282009 A JPH10282009 A JP H10282009A
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JP
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light
wafer
laser light
reflected light
fine particles
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JP8678597A
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Inventor
Masaki Hotta
正樹 堀田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Siウェハ上の粒径が100nm以下の微粒子
を光学的に容易に評価すること。 【解決手段】Siウェハ3にp偏光のArレーザ光2を
ブリュースタ角の入射角でもって照射し、その照射側の
反射光(散乱光)6に基づいて、Siウェハ3上の微粒
子8を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粒子評価方法・
装置に係わり、特に半導体基板(ウェハ)等の被評価体
上の微粒子を評価する微粒子評価方法・装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュ−タ−や通信機器の重要
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。LSI単体の性能向上は、集積度を高め
ること、つまり、素子の微細化により実現できる。
【0003】素子の微細化が進むと、半導体基板(ウェ
ハ)上の微粒子による、素子不良などの問題が顕在化す
る。このため、高集積度の半導体装置を実現するために
は、微粒子の発生の原因を究明して、その原因を排除で
きる半導体製造プロセスを開発することが必要となる。
【0004】図5に、Siウェハ上の微粒子の評価に用
いられる、従来の微粒子評価装置の模式図を示す。この
微粒子評価装置は、光学的に微粒子を検出するタイプの
ものである。
【0005】図中、41はArレーザ光源を示してお
り、このArレーザ光源41から出射したレーザ光42
は、移動可能なウェハステージ43上のSiウェハ44
に照射される。
【0006】レーザ光42が照射された位置に微粒子4
5が存在すると、レーザ光42は微粒子45により散乱
される。すなわち、微粒子45の有無によって、反射光
461 ,462 の反射角は変わる。
【0007】したがって、微粒子45が無い場合の反射
光(直接反射光)461 を受光しない位置に、検出器4
7を設置しておけば、図示の如く、微粒子45が有る場
合の反射光(散乱光)462 のみを検出器47により検
出できる。
【0008】このような検出をウェハステージ43を移
動させながら行なうことにより、言い換えれば、Siウ
ェハ44上でレーザ光42を走査しながら行なうことに
より、Siウェハ44上の微粒子45を評価できる。
【0009】このような評価方法は、Siウェハ44の
表面が概ね平坦なので、容易に行なうことができる。す
なわち、ウェハ表面の凹凸による直接反射光461 が、
検出器47に入射することはほとんど無いので、実質的
に散乱光462 のみを検出器することができる。
【0010】しかしながら、この種の従来の微粒子検出
装置には、以下のような問題があった。散乱光の強度は
散乱体の直径の6乗に反比例にするため、微粒子45の
直径が100nm以下になると、微粒子45による散乱
光462 の強度が微弱になり、検出が困難になるという
問題があった。また、散乱光462 が微弱であることか
ら、無闇に検出器に感度を増大させたり、光源の強度を
増加させると、比較的大きい微粒子からの散乱光が入射
した場合に、検出器が飽和してしまうとう問題があっ
た。また、ウェハ表面の凹凸による直接反射光461
影響を無視できなくなり、検出精度が低下するという問
題があった。
【0011】このような問題を解決するために、Siウ
ェハ44上でレーザ光42を走査するときに、検出器4
7の出力(検出値)を積分し、検出器47に入射した直
接反射光461 を平滑化することにより、その影響を低
減するという方法が提案されている。
【0012】しかしながら、直径が100nm以下の微
粒子45を検出する場合には、積分の時定数を大きくと
らざるを得ず、測定に長い時間がかかる。したがって、
Siウェハ44が大口径化し、評価するべき領域が広く
なると、直径が100nm以下の微粒子45を評価する
ことは事実上不可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の微
粒子評価装置は、微粒子の直径が100nm以下になる
と、散乱光の強度が微弱になったり、直接反照光の影響
により検出精度が低下するため、微粒子の評価を行なう
ことが困難になるという問題があった。
【0014】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、被評価体上の微粒子を
光学的に容易に評価できる微粒子評価方法・装置を提供
することにある。特に、直径が100nm以下の微粒子
の評価に対して有効な微粒子評価方法・装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
[構成]上記目的を達成するために、本発明に係る微粒
子評価方法(請求項1)は、被評価体にレーザ光を照射
し、その反射光に基づいて、前記被評価体上の微粒子を
評価する微粒子評価方法において、前記レーザ光として
p偏向のものを使用し、このp偏向のレーザ光をブリュ
ースタ角の入射角でもって前記被評価体に照射すること
を特徴とするとを備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明に係る他の微粒子評価方法
(請求項2)は、上記微粒子評価方法(請求項1)にお
いて、前記反射光が、前記レーザ光の照射側に反射した
ものであることを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る他の微粒子評価方法
(請求項3)は、上記微粒子評価方法(請求項1)にお
いて、前記被評価体に表面に照射された前記レーザ光の
ビーム径の1/2以下の大きさの振幅でもって、前記被
評価体を振動させることを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る微粒子評価装置(請求
項4)は、被評価体にレーザ光を照射するレーザ光照射
手段と、前記レーザ光の反射光を検出する反射光検出手
段と、この反射光検出手段の検出結果に基づいて、前記
被評価体上の微粒子を評価する評価手段とを具備してな
る微粒子評価装置において、前記レーザ光照射手段は、
p偏向のレーザ光をブリュースタ角の入射角でもって前
記被評価体に照射するものであることを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る他の微粒子評価装置
(請求項5)は、上記微粒子評価装置(請求項4)にお
いて、前記反射光検出手段が、前記レーザ光の照射側に
反射した反射光を検出するものから構成されていること
を特徴とする。
【0020】また、本発明に係る他の微粒子評価装置
(請求項6)は、上記微粒子評価装置(請求項4)にお
いて、前記反射光検出手段が、前記レーザ光の照射側お
よびそれとは反対側の反射光を検出するものから構成さ
れており、さらに前記反射光検出手段により検出された
前記反対側の反射光に基づいて、前記被評価体に対する
前記レーザ光の入射角を制御する入射角制御手段を有す
ることを特徴とする。
【0021】また、本発明に係る他の微粒子評価装置
(請求項7)は、上記微粒子評価装置(請求項4)にお
いて、前記被評価体の表面に照射された前記レーザ光の
ビーム径の1/2以下の大きさの振幅でもって、前記被
評価体を振動させる振動手段を有することを特徴とす
る。
【0022】[作用]本発明(請求項1〜請求項7)に
よれば、被評価体にはp偏向のレーザ光がブリュースタ
角の入射角でもって照射されるので、被評価体の表面に
凹凸が無く(被評価体が完全平坦で)、かつ微粒子が存
在しなければ、被評価体での反射光(直接反射光)は原
理的にゼロとなる。
【0023】このため、直接反射光が装置内で反射し、
その光(迷光)が検出器に入射することはないので、被
評価体の表面に存在する微粒子での反射光(散乱光)を
検出する際に、迷光も同時に検出することはない。
【0024】したがって、本発明によれば、散乱光を検
出する際に、直接反射光の影響を受けることがないの
で、直径が小さい(例えば100nm以下)微粒子を光
学的に容易に検出できるようになる。
【0025】また、被評価体の表面に凹凸があっても、
例えば、図4に示すように、本発明の条件を満たすレー
ザ光が入射したところにおける、凹凸の斜面の角度θが
5°以下の場合の直接反射光の強度は、非偏光のレーザ
光が凹凸の斜面に垂直に入射した場合のそれの5%以下
に抑制できる。また、角度θが1°ならば、0.4%以
下に抑制できる。しかも、このような大きな角度θを有
する斜面は、通常、被評価体の表面全体の数分の1以下
である。したがって、被評価体の表面の凹凸は、通常、
問題にならない。なお、図中、左右方向に描かれた破線
は被評価体の表面の凹凸をならした面、上下方向に描か
れた破線は該ならした面に対する法線を示している。
【0026】また、本発明(請求項2,5)は、上記作
用効果の他に以下のような作用効果を奏する。被評価体
の表面に微粒子が存在しない場合、その表面の凹凸に起
因する反射光は、凹凸の斜面の角度が急峻でなければ、
入射光側とは反対の方向に反射する。したがって、入射
光側で反射光を検出する場合、検出されるのは迷光だけ
である。
【0027】そして、被評価体の表面に存在する微粒子
の直径が0.2μm以上の場合、入射光側の散乱光の強
度(散乱光強度)は、入射光側と反対側のそれと比較し
て極めて小さい。
【0028】これに対し、被評価体の表面に存在する微
粒子の直径が0.1μm以下の場合、入射光側の散乱光
強度は、入射光側と反対側のそれと同程度となる。した
がって、直径が0.1μm以下の微粒子を評価する場
合、被評価体の表面の凹凸の斜面の角度が急峻でなけれ
ば(通常は急峻ではない)、入射光側の反射光のみを検
出すれば、同じ被評価体の表面に存在する直径が0.2
μm以上の微粒子(BMD等の微粒子も含む)からの散
乱光を十分に抑制できる。
【0029】これにより、検出器のダイナミックレンジ
を小さくできる。すなわち、検出器の最大許容入力を小
さくでき、検出器の絶対的な検出感度を高めることがで
きる。この結果、散乱光の強度が弱い、直径が100n
m以下の微粒子を容易に検出できるようになる。また、
このように小さな微粒子を容易に検出できることから、
大面積(6〜12インチ)の被評価体上の微粒子を短時
間で(実用的な時間の範囲で)評価できるようになる。
【0030】また、本発明(請求項3,7)は、最初に
述べた作用効果の他に以下のような作用効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、レーザ光の照射時に、被評
価体の表面に照射された上記レーザ光のビーム径(具体
的には、10μm〜1mm)の半分以下の振幅でもっ
て、つまり、ビーム内に微粒子が収まる範囲内で被評価
体を振動させることにより、上記振幅より小さい大きさ
の凹凸からの反射光を平滑化(平均化)し、凹凸からの
反射光をバックグランドノイズとして容易に除去でき
る。
【0031】また、本発明(請求項6)は、最初に述べ
た作用効果の他に以下のような作用効果を奏する。すな
わち、本発明によれば、入射角制御手段により、p偏向
のレーザ光の被評価体に対する入射角を制御し、レーザ
光の照射側とは反対側の反射光が最小になるようにする
ことによって、被評価体に照射されるp偏向のレーザ光
の入射角をブリュースタ角に容易に設定することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る微粒子評価装置の概略構成を示す模式図である。
【0033】この微粒子評価装置は、大きく分けて、A
rレーザ光源1と、このArレーザ光源1の出射光であ
るArレーザ光2のSiウェハ3に対する入射角を制御
する図示しない入射角制御器と、Siウェハ3に照射さ
れるArレーザ2をp偏向にするロション型偏光素子4
と、Siウェハ3を載置するとともにArレーザ光2の
照射中にSiウェハ3を振動させるウェハステージ5
と、Siウェハ3の表面で入射光側に反射したArレー
ザ光2の反射光(散乱光)6を検出する主たる検出器7
と、この検出器7の検出結果に基づいて、Siウェハ3
上の微粒子8を評価するコンピュータからなる評価装置
9とから構成されている。
【0034】Arレーザ光2の尖頭値出力は10W、波
長は488nmであり、そのビーム径は10μmであ
る。Arレーザ光2は、メカニカルチョッパ10でパル
ス変調される。その繰り返し周波数は1024Hzであ
る。
【0035】このパルス変調されたArレーザ2は、オ
プティカルファイバ11によりSiウェハ3の近くまで
導かれた後、ロション型偏光素子4によりp偏向に偏向
され、Siウェハ3の表面に照射される。
【0036】このとき、入射角制御器により、Arレー
ザ2のSiウェハ3に対する入射角はブリュースタ角に
設定されている。この設定は以下のようにして行なう。
すなわち、Siウェハ3の表面で照射側と反対側に反射
したArレーザ光12の進行方向を反射鏡13によって
変更した後、それを従たる検出器14によって検出し、
その値が最小になるように、オプティカルファイバ11
の出射口15の角度を入射角制御器により制御する。こ
のときの入射角度は77.1°であった。
【0037】Siウェハ3上の微粒子8による散乱光6
のうち、入射光となす角の小さな散乱光を集光すべく、
出射口15からのArレーザ光2の光軸を覆うような球
面形状の集光鏡16が設置されている。
【0038】これにより、入射光となす角の小さな散乱
光のみを主たる検出器7に導くことが可能となる。具体
的には、出射口15からのArレーザ光2となす角度が
30°以下であるような散乱光のみを集光するようにし
た。ただし、これは、出射口15からのArレーザ光2
と、照射側と反対に反射したArレーザ光12とを含む
面内での角度である。
【0039】なお、出射口15からのArレーザ光2と
照射側と反対に反射したArレーザ光12とを含む面に
対して垂直な面内で、出射口15からのArレーザ光2
と散乱光6とのなす角度の最大値はできるだけ大きくと
りたいが、装置の形状の制限から、出射口15からのA
rレーザ光2と散乱光6とのなす角度が60°以下の散
乱光を集光するにとどめた。
【0040】主たる検出器7の出力信号(検出信号)
と、メカニカルチョッパ10のコントローラ17からの
基準信号はロックインアンプ18に入力され、ロックイ
ンアンプ18の出力である増幅された上記検出信号は、
評価装置9にデータとして取り込まれ、Siウェハ3上
の微粒子8の評価が行なわれる。
【0041】ここで、主たる検出器7としては、冷却さ
れたフォトマルティプライアを用い、暗信号の低減を図
った。さらに、微粒子の評価中は、ウェハステージ5を
リニアモータ19(振動手段)により振動させ、Siウ
ェハ3を左右方向に振幅5μmで毎秒100回振動させ
た。
【0042】本実施形態によれば、Siウェハ3にはp
偏向のArレーザ光2がブリュースタ角の入射角でもっ
て照射されるので、Siウェハ3の表面に凹凸が無く、
かつ微粒子が存在しなければ、Siウェハ3での反射光
(直接反射光)は原理的にゼロとなる。
【0043】このため、直接反射光が装置内で反射し、
その光(迷光)が主たる検出器7に入射することはない
ので、Siウェハ3の表面に存在する微粒子8での散乱
光6を検出する際に、迷光も同時に検出することはな
い。
【0044】したがって、本実施形態によれば、散乱光
6を検出する際に、直接反射光の影響を受けることがな
いので、直径が小さい(例えば100nm以下)微粒子
8を光学的に容易に検出できるようになる。
【0045】また、Siウェハ3の表面に凹凸があって
も、凹凸の斜面の角度θが5°以下の場合の直接反射光
の強度は、非偏光のレーザ光が凹凸の斜面に垂直に入射
した場合のそれの5%以下に抑制できる。また、角度θ
が1°ならば、0.4%以下に抑制できる。しかも、こ
のような大きな角度θを有する斜面は、通常、被評価体
の表面全体の数分の1以下である。したがって、Siウ
ェハ3の表面の凹凸は、通常、問題にならない。
【0046】また、Siウェハ3の表面に微粒子8が存
在しない場合、その表面の凹凸に起因する反射光は、凹
凸の斜面の角度が急峻でなければ、入射光側とは反対の
方向に反射する。したがって、入射光側で反射光を検出
する場合、検出されるのは迷光だけである。
【0047】そして、Siウェハ3の表面に存在する微
粒子8の直径が0.2μm以上の場合、照射側の散乱光
の強度(散乱強度)は、照射側と反対側のそれと比較し
て極めて小さい。
【0048】これに対し、Siウェハ3の表面に存在す
る微粒子8の直径が0.1μm以下の場合、照射側の散
乱光強度は、照射側と反対側のそれと同程度となる。し
たがって、直径が0.1μm以下の微粒子8を評価する
場合、Siウェハ3の表面の凹凸の斜面の角度が急峻で
なければ(通常は急峻ではない)、照射側の反射光のみ
を検出すれば、同じSiウェハ3の表面に存在する直径
が0.2μm以上の微粒子(BMD等の微粒子も含む)
からの散乱光を十分に抑制できる。
【0049】これにより、主たる検出器7のダイナミッ
クレンジを小さくできる。すなわち、検出器7の最大許
容入力を小さくでき、検出器7の絶対的な感度を高める
ことができる。この結果、散乱光の強度が弱い、直径が
100nm以下の微粒子8を容易に検出できるようにな
る。また、このような小さな微粒子8を短時間で(実用
的な時間の範囲で)検出できることから、大面積(6〜
12インチ)のSiウェハ3上の微粒子8を容易に評価
できるようになる。
【0050】また、本実施形態では、ウェハステージ5
をリニアモータ19により振動させ、Siウェハ3を左
右方向に振幅5μmで毎秒100回振動させている。こ
の結果、Siウェハ3は、Siウェハ3の表面に照射さ
れたArレーザ光2のビーム径の半分以下の振幅でもっ
て、振動されることになる。
【0051】すなわち、Arレーザ光2のビーム内に微
粒子8が収まる範囲内でSiウェハ3を振動させること
により、上記振幅より小さな大きさの凹凸からの反射光
を平滑化(平均化)し、凹凸からの反射光をバックグラ
ンドノイズとして容易に除去できる。
【0052】本実施形態の微粒子評価装置を用いて、実
際にSiウェハ3上の微粒子8の評価を行なったとこ
ろ、以下のような結果を得た。すなわち、Siウェハ3
をリニアモータ19により左右方向に振幅5μmで毎秒
100回振動させるとともに、Siウェハ3が載置され
たウェハステージ5を50μm/secの速度で動かす
ことにより、Siウェハ3上でArレーザ光2を走査し
ながら、微粒子8の評価を行なったところ、直径が30
nmの微粒子8による散乱光を捉えることができた。 (第2の実施形態)図2は、本発明の第2の実施形態に
係る微粒子評価装置の概略構成を示す模式図である。な
お、図1の微粒子評価装置と対応する部分には図1と同
一符号(添字が異なるものを含む)を付してあり、詳細
な説明は省略する。
【0053】本実施形態では、レーザ光源としてNd:
YAGレーザ光源1aを用いた。YAGレーザ光2a
は、Nd:YAGレーザ光源1aの第3高調波であり、
その尖頭値出力は100kWである。
【0054】また、YAGレーザ光2aのビーム径は2
00μmであり、そのパルスの繰り返し周波数は3kH
zである。さらに、YAGレーザ光2aのSiウェハ3
に対する入射角は、図示しない入射角制御器により、N
d:YAGレーザ光源1aの傾きを変えることで制御で
きるようになっている。
【0055】YAGレーザ光2aの第3高調波のSiウ
ェハ3に対する入射角は、第1の実施形態と同様な方法
により、ブリュースタ角(79.9°)に設定されてい
る。また、YAGレーザ光2aの偏向方向は、Siウェ
ハ3に入射する際にp偏向になるように設定されてい
る。
【0056】主たる検出器7は複数の冷却CCDで構成
されている。これらの冷却CCDは、散乱光6の集光効
率の増大を図るために、図に示すように、YAGレーザ
光2aの光軸を覆うようにアレイ状に設置されている。
そして、隣接した周囲の冷却CCDと比較して、顕著に
異なる値を示す冷却CCDの出力は無視し、その周囲の
冷却CCDの出力の平均値を用いて補間した。
【0057】本実施形態でも第1の実施形態と同様な効
果が得られる。また、本実施形態の微粒子評価装置を用
いて、実際にSiウェハ3上の微粒子8の評価を行なっ
たところ、以下のような結果を得た。すなわち、Siウ
ェハ3をリニアモータ19により左右方向に振幅30μ
mで毎秒50回振動させ、YAGレーザ光2aを1mm
/secで走査速度することで、Siウェハ3上の直径
20nmの微粒子を検出することできた。 (第3の実施形態)図3は、本発明の第3の実施形態に
係る微粒子評価装置の概略構成を示す模式図である。な
お、図1の微粒子評価装置と対応する部分には図1と同
一符号(添字が異なるものを含む)を付してあり、詳細
な説明は省略する。
【0058】本実施形態では、レーザ光源として尖頭値
出力が100kWのKrFレーザ光源1bを用いた。K
rFレーザ光2bのビーム径は1mmであり、そのパル
スの繰り返し周波数は500Hzである。
【0059】KrFレーザ光源1bから出射したKrF
レーザ光2bは、反射鏡21,22によって進行方向が
変えられ、Siウェハ3の表面に対して斜めに照射され
る。KrFレーザ光2bのSiウェハ3に対する入射角
は、反射鏡22の傾きによって制御できるようにってい
る。
【0060】KrFレーザ光2bのSiウェハ3に対す
る入射角は、第1の実施形態と同様な方法により、ブリ
ュースタ角(57.6°)に設定されている。また、K
rFレーザ光2aの偏向方向は、Siウェハ3に入射す
る際にp偏向になるように設定されている。
【0061】主たる検出器7は、チャンネル型電子増倍
管を用いたイメージインテンシファイアで構成されてい
る。検出器7は、散乱光6の集光効率の増大を図るため
に、図に示すように、散乱光6の光軸を覆うように設置
されている。
【0062】そして、イメージインテンシファイアの別
々のセルからの出力を比較して、周囲の隣接したセルと
顕著に異なる値を示すようなセルの出力は無視し、その
周囲のセルの出力の平均値を用いて補間した。
【0063】本実施形態でも第1の実施形態と同様な効
果が得られる。また、本実施形態の微粒子評価装置を用
いて、実際にSiウェハ3上の微粒子8の評価を行なっ
たところ、以下のような結果を得た。すなわち、Siウ
ェハ3をリニアモータ19により左右方向に振幅100
μmで毎秒50回振動させ、KrFレーザ光2bを50
μm/secで走査速度することで、Siウェハ3上の
直径10nmの微粒子を検出することできた。
【0064】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態では、レーザ光源
としては、Arレーザ光源、Nd:YAGレーザ光源、
KrFレーザ光源を用いた場合について説明したが、他
のレーザ光源、例えば、陽光柱型He−Cdレーザ光源
や、Qスイッチレーザ光源や、ArF等のエキシマハラ
イドレーザ光源や、F2 レーザ等のエキシマレーザ光源
を用いることもできる。
【0065】出力の観点からは、大出力が得られる点で
Qスイッチレーザ光源が有効である。また、極微粒子の
散乱効率の観点からは、散乱効率の値を小さくできる短
波長であるArF等のエキシマハライドレーザ光源や、
2 レーザ等のエキシマレーザ光源が有効である。
【0066】また、主たる検出器としては、例えば、マ
イクロチャンネルプレートではなく、単独のチャンネル
型電子増倍管を使うこともできる。一方、従たる検出器
としては、光学系の構成としては、レーザ光の方向を変
更するための反射鏡は省略することも可能である。
【0067】また、ノイズ低減方法としては、ボックス
カー積分器等の積分器を使用する方法がある。すなわ
ち、処理時間が1秒程度以下である積分器であれば、測
定に長い時間がかかるという問題はない。また、コンピ
ュータによるデータ処理により、ノイズ低減を行なって
も良い。
【0068】また、上記本実施形態では、メカニカルチ
ョッパを用いてArレーザ光等の連続レーザ光を断続さ
せたが、光弾性変調器と偏光板を用いて行なっても良
い。また、2枚の偏光子を用い、これらを回転させるこ
とによって行なっても良い。
【0069】そして、断続周期にロックインアンプやボ
ックスカー積分器を同期させてノイズの低減を図る。一
方、Qスイッチレーザ光等の間欠レーザ光の場合には、
レーザの発振周期にロックインアンプやボックスカー積
分器を同期させてノイズの低減を図る。
【0070】ウェハステージを振動させる方法として
は、リニアモーター以外にも、ウェハステージに、フー
リェ変換型分光光度計で常用されているような駆動装置
を付ける方法や、オスカー研磨装置で常用されているよ
うな方法を用いることができるし、さらにはガス圧変動
を利用しても良い。また、振動方向は左右方向に限定さ
れるものではなく、上下方向であってもよい。
【0071】また、上記本実施形態では、ウェハ上の微
粒子を評価する場合について説明したが、望遠鏡に用い
られる色収差の小さいレンズや鏡上の微粒子を評価する
場合にも本発明は有効である。すなわち、被評価体に照
射するレーザ光をp偏向・ブリュースタ角とすることで
無反射とすることができるものであれば、原理的には有
効である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、
種々変形して実施できる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1〜
請求項7)によれば、被評価体にp偏向のレーザ光をブ
リュースタ角の入射角でもって照射することにより、被
評価体上の微粒子を光学的に容易に検出できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る微粒子評価装置
の概略構成を示す模式図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る微粒子評価装置
の概略構成を示す模式図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る微粒子評価装置
の概略構成を示す模式図
【図4】本発明の作用を説明するための図
【図5】従来の微粒子評価装置の概略構成を示す模式図
【符号の説明】
1…Arレーザ光源 1a…Nd:YAGレーザ光源 1b…KrFレーザ光源 2…Arレーザ光 2a…YAGレーザ光 2b…KrFレーザ光 3…Siウェハ 4…ロション型偏光素子 5…ウェハステージ 6…散乱光 7…検出器 8…微粒子 9…評価装置 10…メカニカルチョッパ 11…オプティカルファイバ 12…Arレーザ光 13…反射鏡 14…検出器 15…出射光 16…集光鏡 17…コントローラ 18…ロックインアンプ 19…リニアモータ 21…反射鏡 22…反射鏡

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被評価体にレーザ光を照射し、その反射光
    に基づいて、前記被評価体上の微粒子を評価する微粒子
    評価方法において、前記レーザ光としてp偏向のものを
    使用し、このp偏向のレーザ光をブリュースタ角の入射
    角でもって前記被評価体に照射することを特徴とする微
    粒子評価方法。
  2. 【請求項2】前記反射光は、前記レーザ光の照射側に反
    射したものであることを特徴とする請求項1に記載の微
    粒子評価方法。
  3. 【請求項3】前記被評価体の表面に照射された前記レー
    ザ光のビーム径の1/2以下の大きさの振幅でもって、
    前記被評価体を振動させることを特徴とする請求項1に
    記載の微粒子評価方法。
  4. 【請求項4】被評価体にレーザ光を照射するレーザ光照
    射手段と、前記レーザ光の反射光を検出する反射光検出
    手段と、この反射光検出手段の検出結果に基づいて、前
    記被評価体上の微粒子を評価する評価手段とを具備して
    なる微粒子評価装置において、 前記レーザ光照射手段は、p偏向のレーザ光をブリュー
    スタ角の入射角でもって前記被評価体に照射するもので
    あることを特徴とする微粒子評価装置。
  5. 【請求項5】前記反射光検出手段は、前記レーザ光の照
    射側に反射した反射光を検出するものから構成されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の微粒子評価装置。
  6. 【請求項6】前記反射光検出手段は、前記レーザ光の照
    射側およびそれとは反対側の反射光を検出するものから
    構成されており、さらに前記反射光検出手段により検出
    された前記反対側の反射光に基づいて、前記被評価体に
    対する前記レーザ光の入射角を制御する入射角制御手段
    を有することを特徴とする請求項4に記載の微粒子評価
    装置。
  7. 【請求項7】前記被評価体の表面に照射された前記レー
    ザ光のビーム径の1/2以下の大きさの振幅でもって、
    前記被評価体を振動させる振動手段を有することを特徴
    とする請求項4に記載の微粒子評価装置。
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