JPH10280854A - 掘削用ライザー管のハングオフ装置 - Google Patents

掘削用ライザー管のハングオフ装置

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JPH10280854A
JPH10280854A JP10273697A JP10273697A JPH10280854A JP H10280854 A JPH10280854 A JP H10280854A JP 10273697 A JP10273697 A JP 10273697A JP 10273697 A JP10273697 A JP 10273697A JP H10280854 A JPH10280854 A JP H10280854A
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JP
Japan
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riser pipe
hang
riser
hull
strap body
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Withdrawn
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JP10273697A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Kato
和弘 加藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、海底石油掘削用のライザー管に関
し、特に簡素な手段で掘削用ライザー管のためのハング
オフ操作を行なえるようにするとともに、ハングオフの
ためだけに用いていた従来の高価なフレキシブルジョイ
ントを廃止できるようにした掘削用ライザー管のハング
オフ装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 船体1のムーンプール2内を通じて装備
される掘削用ライザー管1のハングオフのための可撓性
条体3をそなえ、同条体3の長さが、受具としてのロー
タリーテーブル9から同条体3を介し吊り下げられたラ
イザー管1の頂部をムーンプール2の下端より下に位置
させる長さに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海洋石油掘削船に
おけるライザー管のハングオフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石油掘削船は、暴風時に船体動揺が激し
くなると、船体と海底坑口とを接続しているライザー管
1を海底坑口接続部で切り離し、船体からライザー管1
を吊り下げた状態(ハングオフ)で暴風に耐える。ライ
ザー管1の総長さは掘削船が稼働する水深に概ね等し
く、数百メートルから2000メートルにもおよぶ長さ
となる。
【0003】図5および図6は従来のライザー管用ハン
グオフ手段を示すもので、ライザー管1はハングオフ状
態では頂部のテレスコピックジョイント01の伸縮を拘束
し、船体の作業甲板5に設けられたダイバーターハウジ
ング6にフレキシブルジョイント8を介して固定され吊
り下げられる。この時潮流や船体の動揺などによりライ
ザー管1に作用する水平曲げモーメントは、テレスコピ
ックジョイント01の頂部に設けられるフレキシブルジョ
イント8のヒンジ機能により吸収されて、ライザー管1
の損傷が防止されるようになっている。
【0004】図5に示すように、ヒンジ点となるフレキ
シブルジョイント8は船体ムーンプール2に対して高い
位置にあり、ライザー管1が船体動揺や潮流によって振
れると船体ムーンプール2の下部に接触し、そのままで
はライザー管1を損傷する恐れがある。
【0005】これを避けるため、従来は図5に示すよう
にライザー管1の船底付近に追加のフレキシブルジョイ
ント10を設けたり、あるいはより確実にライザー管1の
損傷を避ける目的で図6に示すように船底付近に動力駆
動遠隔操作式のハングオフ機構11を設けたりしている。
【0006】そして、従来のハングオフ機構11としては
図7(平面図)に示すようなものがあり、油圧シリンダ
ー18を多数組み合わせて、ハングオフ金物19の位置を縦
横に操作し、ライザー管を船体ムーンプール2の中心20
に固定するようになっている。このハングオフ機構は水
面下の船底付近に設けられるため、遠隔操作式とする必
要があり、かつ肉眼で観察しながらの作業はできないの
で水中テレビカメラ装置なども必要となる。
【0007】図8は従来のハングオフ機構の他の例を示
す平面図で、図7の例と同様に油圧シリンダー18を多数
組み合わせて、ハングオフ金物19の角度を操作し、ライ
ザー管を船体ムーンプール2の中心20に固定するように
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のハングオフ機構
11は船底付近に設ける必要があり、水面12より下部に配
置されるため、油圧などの動力で駆動しかつ遠隔操作式
の複雑な機構とする必要がある。また、フレキシブルジ
ョイント8は本来の掘削に必要な機能であるが、船底付
近に設けるフレキシブルジョイント10は掘削には必要な
く、ハングオフのためだけに装備されている。
【0009】そこで、本発明は、簡素な手段で掘削用ラ
イザー管のためのハングオフ操作を行なえるようにする
とともに、ハングオフのためだけに用いていた従来の高
価なフレキシブルジョイントを廃止できるようにした掘
削用ライザー管のハングオフ装置を提供することを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】ところで、掘削用ライザ
ー管のハングオフ装置の必要機能は、次の2点にある。 (1) 上下方向には、ライザー管の水中重量と、船体動揺
などによりライザー管に作用する上下方向の変動張力と
を支持して、ライザー管を船体から吊り下げること。 (2) 水平方向には、船体運動や潮流などによりライザー
管に作用する水平曲げモーメントが過大となってライザ
ー管を損傷しないように、船体との折れ角度を許容する
こと。
【0011】ハングオフの際にライザー管に作用する上
下方向の変動張力と水中重量との合計は負(上向きの
力)とはならないように設計されるので、本発明では、
(1)上向きの力を支持する必要はないこと、(2)鎖または
索としての可撓性条体は引張のみを支持し、ライザー管
の回転や振れを束縛しない特性を有することに着目し、
本発明の掘削用ライザー管のハングオフ装置は、次のよ
うに構成される。
【0012】すなわち、本発明の掘削用ライザー管のハ
ングオフ装置は、船体のムーンプール内を通じて装備さ
れる掘削用ライザー管のハングオフ時に同ライザー管を
上記ムーンプールを通じ吊り下げる可撓性条体をそな
え、同条体の下端に上記ライザー管の上端へ結合される
接続金物が設けられるとともに、同条体の上端に船体側
の受具と係合しうる懸吊用支持金具が設けられて、同条
体の長さが、上記受具から同条体を介し吊り下げられた
上記ライザー管の頂部を上記ムーンプールの下端より下
に位置させる長さに設定されたことを特徴としている。
【0013】上述の本発明の掘削用ライザー管のハング
オフ装置では、ハングオフ時にライザー管は鎖または索
のごとき可撓性条体で吊られているため、船体動揺や潮
流によるライザー管の動きを、フレキシブルジョイント
を設けることなく許容することができる。
【0014】そして、上記可撓性条体の長さはライザー
管の頂部が船体ムーンプールの下端より下に位置する長
さとしているので、ライザー管が船体ムーンプールの下
縁に接触して損傷することはない。
【0015】また、ライザー管に働く垂直力は上向きと
はならないので、アイ付き支持金物のごとき懸吊用支持
金具は作業甲板のロータリーテーブルに乗せかけるだけ
でライザー管を支持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての掘削用ライザー管のハングオフ装置につい
て説明すると、図1は同装置を装備した船舶の要部側断
面図であって、船体のムーンプール2の内部を通じて装
備される掘削用ライザー管1のハングオフ時には、ライ
ザー管1を作業甲板5のロータリーテーブル9から吊り
下げるため、鎖または索としての可撓性条体3が設けら
れている。
【0017】そして、可撓性条体3の長さは、受具とし
てのロータリーテーブル9から同条体3を介しライザー
管1を吊り下げたときに、ライザー管1の頂部が船体ム
ーンプール2の下端より下に位置する長さに設定されて
いる。
【0018】また、可撓性条体3の下端には、ライザー
管1と連結するための接続金物としてのアイ付きフラン
ジ4が設けられ、同条体3の上端にはロータリーテーブ
ル9と係合しうる懸吊用支持金具としてのアイ付き支持
金物7が設けられる。アイ付き支持金物7はロータリー
テーブル9の上面に乗せかけられ、これによりライザー
管1の下向き垂直力が支持される。なお、図1におい
て、符号5は作業甲板、6はダイバーターハウジング、
12は水面を示している。
【0019】図2はハングオフ状態に移行する前の掘削
時の状態を示す船体側断面図であって、ライザー管1の
下端は海底坑口に接続されている。ライザー管1は、頂
部に船体動揺を吸収するテレスコピックジョイント01お
よびフレキシブルジョイント8を配設されて、作業甲板
5のダイバーターハウジング6に接続されている。ライ
ザー管1の水中重量は、ライザーテンショナー13,テン
ショナーワイヤー14およびワイヤーシーブ15によって支
持されている。
【0020】図3は、図2の掘削状態からハングオフ状
態に移行する途中の状態を示している。ライザー管1
は、その下端を海底坑口から切り離され、ライザーテン
ショナー13,テンショナーワイヤー14およびワイヤーシ
ーブ15によって、テレスコピックジョイント01を縮めた
状態に引き揚げられた後、テレスコピックジョイント01
の伸縮を固定して、フレキシブルジョイント8およびダ
イバーターハウジング6を介して、作業甲板5から吊り
下げられている。
【0021】図4は、図3の状態から、本装置によるハ
ングオフ状態に移行する途中の状態を示している。本装
置ではライザー管1の上部を作業甲板5上に引き揚げて
テレスコピックジョイント01およびフレキシブルジョイ
ント8を取り外した後、ライザー管1の頂部にアイ付き
フランジ4を介して鎖または索のごとき可撓性条体3を
取り付ける。
【0022】最後にウインチ16およびワイヤ17を用い
て、可撓性条体3を取り付けられたライザー管1を図1
の位置まで吊り降ろし、アイ付き支持金物7をロータリ
ーテーブル9の上面に乗せかけてライザー管1の垂直力
を支持させる。
【0023】このようにして、本装置によれば、簡素な
手段でハングオフ操作が行なえるほか、従来の高価なフ
レキシブルジョイント(図5,6の符号10参照)や油圧
式のハングオフ機構(図6の符号11参照)が不要にな
る。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の掘削用ラ
イザー管のハングオフ装置によれば、次のような効果な
いし利点が得られる。 (1) 油圧などの動力で駆動する従来の複雑なハングオフ
機構が不要になる。 (2) ハングオフのための固縛作業が甲板上部で行なえる
ので、作業性が改善される。 (3) 従来必要とされていたハングオフのための専用の高
価なフレキシブルジョイントが不要になって、コストの
大幅な低下が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての掘削用ライザー管
のハングオフ装置のハングオフ状態を示す側面図であ
る。
【図2】図1における掘削用ライザー管の稼働状態を示
す側面図である。
【図3】図2の稼働状態から図1のハングオフ状態へ移
行させるための準備状態を示す側面図である。
【図4】図3の準備状態から図1のハングオフ状態へ移
行させる途中の状態を示す側面図である。
【図5】従来の掘削用ライザー管のハングオフ状態の一
例を示す側面図である。
【図6】従来の掘削用ライザー管のハングオフ状態の他
の例を示す側面図である。
【図7】従来の掘削用ライザー管のためのハングオフ機
構の一例を示す平面図である。
【図8】従来の掘削用ライザー管のためのハングオフ機
構の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
01 テレスコピックジョイント 1 ライザー管 2 船体ムーンプール 3 可撓性条体 4 アイ付きフランジ(接続金物) 5 作業甲板 6 ダイバーターハウジング 7 アイ付き支持金物(懸吊用支持金具) 8 フレキシブルジョイント 9 ロータリーテーブル(受具) 10 フレキシブルジョイント 11 ハングオフ機構 12 水面 13 ライザーテンショナー 14 テンショナーワイヤー 15 ワイヤーシーブ 16 ウインチ 17 ワイヤー 18 油圧シリンダー 19 ハングオフ金物 20 ムーンプール中心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体のムーンプール内を通じて装備され
    る掘削用ライザー管のハングオフ時に同ライザー管を上
    記ムーンプールを通じ吊り下げる可撓性条体をそなえ、
    同条体の下端に上記ライザー管の上端へ結合される接続
    金物が設けられるとともに、同条体の上端に船体側の受
    具と係合しうる懸吊用支持金具が設けられて、同条体の
    長さが、上記受具から同条体を介し吊り下げられた上記
    ライザー管の頂部を上記ムーンプールの下端より下に位
    置させる長さに設定されたことを特徴とする、掘削用ラ
    イザー管のハングオフ装置。
JP10273697A 1997-04-04 1997-04-04 掘削用ライザー管のハングオフ装置 Withdrawn JPH10280854A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291464A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Ihi Marine United Inc 継手および深層水汲み上げ装置
JP2012013191A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 National Maritime Research Institute ライザー管の懸吊装置および係留管の連結装置
US20170113761A1 (en) * 2014-05-15 2017-04-27 Technip France Moonpool work table

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Effective date: 20040706