JPH10279983A - 潤滑剤 - Google Patents

潤滑剤

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JPH10279983A
JPH10279983A JP9435997A JP9435997A JPH10279983A JP H10279983 A JPH10279983 A JP H10279983A JP 9435997 A JP9435997 A JP 9435997A JP 9435997 A JP9435997 A JP 9435997A JP H10279983 A JPH10279983 A JP H10279983A
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JP
Japan
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component
lubricant
asphalt
machine
mixture
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JP9435997A
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English (en)
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Shunsuke Terai
俊介 寺井
Ikuo Kato
郁夫 加藤
Takashi Nagashima
孝 永嶋
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NIPPON KOUYU KK
NIPPON KOYU KK
Original Assignee
NIPPON KOUYU KK
NIPPON KOYU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温時だけでなく高温時にも付着力に優
れ、垂れ落ちしない潤滑剤を提供することである。 【解決手段】 下記の成分(a)40〜60重量%、成
分(b)2〜10重量%、及び成分(c)30〜50重
量%からなることを特徴とする潤滑剤である。 成分(a):アスファルト 成分(b):チキソトロピー性付与剤 成分(c):中〜高沸点溶剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑剤に関し、よ
り詳しくはスキーリフトや立体自動車駐車場等で使用す
るオープンギア、建設機械等のギア等の高荷重がかかる
可動部に使用する潤滑剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スキーリフトや立体自動車駐車場等で使
用するオープンギア、建設機械等のギア等の高荷重がか
かる可動部に使用する潤滑剤としてアスファルトを使用
したものがある。しかし、かかる潤滑剤は高温下では流
動性が高まっていわゆる「垂れ落ち」が生じ、使用箇所
から潤滑剤が剥れてしまう結果、潤滑効果が劣化し摩耗
が進んでしまう問題点があった。さらに、オープンギア
に使用した場合は「垂れ落ち」した潤滑剤が飛び散っ
て、例えばスキーヤーや自動車に付着し汚染の原因にな
る等の問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するために為されたものであり、その目的は常温
時だけでなく高温時にも付着力に優れ、かつ垂れ落ちし
ない潤滑剤を提供することにある。即ち、温度変化に対
して安定的に潤滑効果をもたらして機械の可動部の摩耗
を抑え、機械の寿命を伸ばし且つメンテナンス管理を向
上させる潤滑剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、潤滑剤にチ
キソトロピー(thixotropy、揺変)性を付与することが
常温〜高温域における各種機械可動部への付着力向上に
大きく寄与することを見出し本発明の完成に至った。即
ち、本発明は、下記の成分(a)40〜60重量%、成
分(b)2〜10重量%、及び成分(c)30〜50重
量%からなることを特徴とする潤滑剤である。 成分(a):アスファルト 成分(b):チキソトロピー性付与剤 成分(c):中〜高沸点溶剤
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の潤滑剤についてさ
らに詳しく説明する。 [I]構成成分 (1)アスファルト(成分(a)) 本発明に使用するアスファルトは、石油アスファルト又
は天然アスファルトである。石油アスファルトとして
は、例えば、原油を常圧、減圧蒸留装置等にかけて得ら
れる残留れき青物質であるストレートアスファルト、ス
トレートアスファルトを加熱し十分に空気を吹き込んで
酸化重合したブローンアスファルトを使用することがで
きる。
【0006】また、天然アスファルトとしては普通のア
スファルトよりも高い融解点を有しブローンアスファル
トに類似したギルソナイトアスファルトが好ましい。ま
た、アスファルトの硬さ(針入度(25℃)、JIS−
K2207準拠)は、10〜30程度のものが好まし
い。
【0007】(2)チキソトロピー性付与剤(成分
(b)) 前記アスファルトは、固体成分のアスファルテンが油状
成分のマルテンにコロイド状に分散したものであり、本
発明に使用するチキソトロピー性付与剤は、かかるアス
ファルトに可逆的なゲル−ゾル転換の揺変性を付与する
化合物である。即ち、コロイド系に応力を加えて流動さ
せると軟化が起こって粘度が低下し、流動させるのを止
めると再び硬化するという回復を伴う軟化現象をもたら
すものである。
【0008】チキソトロピー性付与剤は有機系で、10
0〜150℃の温度下で溶解する化合物であることが好
ましい。かかる化合物としては、具体的には、ベンジリ
デンソルビトール、パルミチン酸デキストリン、N−ラ
ウロイル−Lグルタミン酸−α、γ−nブチル酸、ポリ
アミド系並びにエポキシ系のものが挙げられる。高温下
における垂れ落ち性防止の観点から、これらの中でもポ
リアミド系が好ましく、特に脂肪酸アミド混合物が好ま
しい。これらの化合物は、50〜60℃の高温下で長時
間の高荷重状態において、アスファルトを主成分とする
潤滑剤に効果的にチキソトロピー状態を惹起させること
ができる。
【0009】(3)中〜高沸点溶剤(成分(c)) アスファルトの加温溶融を良くするために使用する中〜
高沸点溶剤は、沸点が200〜280℃、好適には21
0〜260℃のものであり、アスファルトに対する親和
性があるものである。成分(c)は、チキソトロピー性
付与剤のアスファルトに対する混和性を向上し、潤滑油
自体にある程度のソフト性を付与するために配合され、
アスファルトの中でも特に、ギルソナイトアスファルト
は硬いためこれと親和性ある溶剤で分散させ、またソフ
ト感を付与するためにかかる成分(c)の配合が必要と
なる。
【0010】かかる溶剤としては、具体的にはマシン
油、流動パラフィン、プロセスオイル、スピンドル油、
α−オレフィン重合体、イソパラフィン、ナフサ等が挙
げられ、これらの中でも親和性の観点からマシン油、流
動パラフィン、プロセスオイル及びイソパラフィンが好
適である。なお、上記した成分(c)は単独で又は併用
して用いることができる。
【0011】[II]配合量 上記各成分の配合量は、アスファルト(成分(a))が
40〜60重量%、好適には50〜55重量%であり、
チキソトロピー性付与剤(成分(b))が2〜10重量
%、好適には2〜5重量%であり、また、中〜高沸点溶
剤(成分(c))が30〜50重量%、好適には30〜
35重量%である。成分(b)の配合量が少ないと潤滑
剤に適度なチキソトロピー性を付与することができず、
また、成分(c)の配合量が少ないと潤滑剤に軟化性を
付与できず機械の可動部への塗布が困難となる。
【0012】[III ]潤滑剤の製造 アスファルト(成分(a))は、常温ではチキソトロピ
ー性付与剤(成分(b))との混和ができないので、成
分(a)及び成分(b)に中〜高沸点溶剤(成分
(c))を添加し100〜135℃に加熱して成分
(b)と混和可能な状態とし、約80分間、充分に混合
・攪拌を行って本発明の潤滑剤を製造する。また、機械
の可動時に軟化して可動効率を低下させないようにする
ことも必要なので、製造される潤滑剤の不混合稠度とし
ては200〜300程度のものが好ましい。
【0013】
【実施例】 (実施例1〜6)表1及び表2に示す組成にて各成分を
配合し、密閉冷却上下二翼式加熱混合機を使用し、12
0〜135℃の下で、80分間混合して評価試料用の潤
滑剤を得た。次いで、これらの試料を用いて下記の各項
目に関し、下記の方法で評価試験を行った。
【0014】潤滑性 JIS K−2220の5.16「チムケン式耐荷重能
試験方法」に準拠して評価した。 耐摩耗性 JIS K−2220の5.21「四球式耐荷重能試験
方法」に準拠して評価した。
【0015】垂れ落ち性(付着性) 長方形状の鋼鈑を紙やすり(240番)で短辺に平行し
て磨き、その表面をベンジンでよく拭いて脱脂処理し
た。次いで、その表面に試料を均一に塗布した後、鋼鈑
を垂直に立て、50℃の高温下で試料が鋼鈑から流れ落
ちたか否かを確認した。
【0016】評価結果を表1及び表2に示すが、評価基
準は以下のとおりである。 ◎:非常に良く使用可能である。 ○:良い状態である。 △:あまり良くない状態である。 ×:悪い状態で使用不可である。
【0017】(比較例1、2)表2に示す組成にて各成
分を配合し、実施例1と同様にして評価試料用の潤滑剤
を得た。評価結果を表2に示す。なお、比較例1では5
0℃以上で付着させた箇所から徐々に垂れ落ちた。又、
比較例2では55℃以上で付着させた箇所から徐々に垂
れ落ち、摩耗が生じた。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明に係る潤滑剤は、アスファルトに
チキソトロピー性を付与した結果、常温〜50℃乃至6
0℃の高温下においても付着性に優れ、垂れ落ちせず、
良好な潤滑性並びに耐摩耗性を示すものである。従っ
て、高荷重がかかり遮蔽されていないオープンギア等の
可動部、例えば、スキーリフトや立体式自動車駐車装置
のオープンギアや建設機械等の可動部用潤滑剤として好
適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 105:04 129:20 149:18 129:74 145:40 133:16) C10N 30:06 40:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(a)40〜60重量%、
    成分(b)2〜10重量%及び成分(c)30〜50重
    量%からなることを特徴とする潤滑剤。 成分(a):アスファルト 成分(b):チキソトロピー性付与剤 成分(c):中〜高沸点溶剤
  2. 【請求項2】 成分(a)のアスファルトの針入度
    (JIS−K2207準拠)が10〜30である請求項
    1記載の潤滑剤。
  3. 【請求項3】 成分(b)のチキソトロピー性付与剤
    がポリアミド系化合物である請求項1記載の潤滑剤。
  4. 【請求項4】 成分(c)の中〜高沸点溶剤が、プロ
    セスオイル、流動パラフィン、マシン油及びイソパラフ
    ィンからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求
    項1記載の潤滑剤。
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Cited By (5)

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