JPH10279484A - 生物学的に活性なケイ素を含む新規組成物 - Google Patents

生物学的に活性なケイ素を含む新規組成物

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JPH10279484A
JPH10279484A JP10070367A JP7036798A JPH10279484A JP H10279484 A JPH10279484 A JP H10279484A JP 10070367 A JP10070367 A JP 10070367A JP 7036798 A JP7036798 A JP 7036798A JP H10279484 A JPH10279484 A JP H10279484A
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Marie-Christine Seguin
スジュアン マリー−クリスチーヌ
Jean Gueyne
ギュイーヌ ジャン
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids RP(=O)(OH)2; Thiophosphonic acids, i.e. RP(=X)(XH)2 (X = S, Se)
    • C07F9/40Esters thereof
    • C07F9/4003Esters thereof the acid moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
    • C07F9/4006Esters of acyclic acids which can have further substituents on alkyl
    • C07F9/4012Esters of acyclic acids which can have further substituents on alkyl substituted by B, Si, P or a metal
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/02Drugs for skeletal disorders for joint disorders, e.g. arthritis, arthrosis
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    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
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    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
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    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生物学的に活性なケイ素からなる化合物を含
む、セリンプロテアーゼを禁止出来る薬剤組成物を提供
すること。 【解決手段】 セリンプロテアーゼを禁止できる薬剤組
成物であり、該組成物いずれか適切な賦形剤と共に、下
記一般式(I)の少なくとも一つの化合物を含むことを
特徴とする。 R67P(O)−(CHR5)m−(CHR4)n−Si(OR1)(OR2)(R3) (I) ここで、R1 およびR2 は夫々独立的に水素原子または
アルキル基を表わし、R3 はヒドロキシル基またはアル
コキシ基またはアルキル基を表わし、R4 およびR5
夫々独立的に水素基、ヒドロキシル基、アルキル基また
はカルボン酸官能基を表わし、R6 およびR7 は夫々独
立的にアルコキシ基を表わし、nは0より大きいか、ま
たは0に等しく、かつ4より小さいか、または4に等し
い整数であり、mは厳密に0より大きく、かつ3より小
さいか、または3に等しい整数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセリン・プロテアー
ゼを禁止することができ、かつ生物学的活性ケイ素製の
少なくとも一種の化合物を含む新規な薬剤および化粧品
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】生物学的に活性なケイ素を含む化合物は
有機ケイ素化合物であり、とりわけ多くのSi−OH結
合を有するシラノールである。シラノールは従来文献に
は有機体により同化可能なケイ素の形状を構成してお
り、水溶液中では低分子量の可溶性オリゴマーの形で存
在する性質を有すると記述されている(ヨーロッパ特許
第0289366号)。
【0003】過去において、興味ある薬学的性質を有す
る、多くのシラノール錯体が既に記述されている。19
96年12月23日に登録された、薬剤に関するフラン
ス特殊特許第6,871M号には全ての炎症性の症状に
対する薬剤として有機ケイ素錯体の使用が記述されてい
る。フランス特許出願公開A−2725207号は、特
に生体組織と接触して生物学的に加水分解可能な結合を
有し、かつ生物学的に活性なSi−OH官能基を有する
オリゴマーを放出することができるケイ素からなる化合
物である、シラノール先駆体を記述している。
【0004】生体内でこのようにして得られたシラノー
ルは、薬剤として、とりわけ関節炎の治療に、微細血管
の再構成に、スポーツマンの腱炎の治療に、無気力症の
治療に、白内障の治療に、特に動脈硬化症のような動脈
疾患の治療に、そしてより一般的には抗炎症性、抗浮腫
性、抗糖尿性、抗ラジカル(antiradical)性、鎮痛性、
再生および修復活性の故に有用である。
【0005】従来技術においては、シラノールは一般的
には、経口または非経口的に投与され、非特定的な方法
で作用していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特にこの欠点を解消す
るための本発明の主要な目的はセリンプロテアーゼを禁
止することができる薬剤組成物を提供することにあり、
生体において、とりわけ骨または軟骨の組織、または皮
膚の組織のような組織または特定の器官を目的とし、か
つこれらの組織に薬理的活性を示す、生物学的に活性な
ケイ素からなる化合物を含むものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による薬剤組成物
は、いずれかの適切な賦形剤と会合しており、少なくと
も1種の下記化合物(I)を含む。 R67P(O)−(CHR5)m−(CHR4)n−Si(OR1)(OR2)(R3) (I) ここで、R1 およびR2 は夫々独立的に水素原子または
アルキル基を表わし、R3 はヒドロキシル基またはアル
コキシ基またはアルキル基を表わし、R4 およびR5
夫々独立的に水素基−ヒドロキシル基、アルキル基また
はカルボン酸官能基を表わし、R6 およびR7 は夫々独
立的にアルコキシ基を表わし、nは0より大きいか0に
等しく、かつ4より小さいか4に等しい整数であり、m
は厳密に0より大きく、かつ3より小さいか、または3
に等しい整数である。
【0008】
【発明の実施の形態】好都合的には、本発明による薬剤
組成物は、上記式(I)の化合物を含み、ここで、R1
およびR2 は夫々独立的に水素原子またはアルキル基を
表わし、R3 はヒドロキシル基またはアルコキシ基また
はアルキル基を表わし、R4 およびR5 は夫々独立的に
水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基またはカルボン
酸基を表わし、R6 およびR7 は夫々独立的にアルコキ
シ基を表わし、nは0より大きいか、または0に等し
く、かつ4より小さいか、4に等しい整数であり、mは
厳密に0より大きく、かつ3より小さいか、3に等しい
整数である。
【0009】好都合的には、本発明による薬剤組成物
は、式(I)の化合物を含み、ここで、R1 およびR2
は夫々独立的に水素原子またはアルキル基を表わし、R
3 はヒドロキシル基またはアルコキシ基またはアルキル
基を表わし、R4 およびR5 は夫々独立的に水素基また
はヒドロキシル基を表わし、R6 およびR7 は夫々独立
的にアルコキシ基を表わし、nは0より大きいか、また
は等しく、かつ4より小さいか、または等しい整数であ
り、mは厳密に0より大きく、かつ3より小さいか、ま
たは等しい整数であり、そして、(m+n)の合計は厳
密に6より小さい。
【0010】これら化合物の中で、好ましくは式(I)
の化合物である。すなわち、R1 およびR2 は夫々独立
的に水素原子またはC1-4 アルキル基を表わし、R3
ヒドロキシル基またはアルコキシ基またはC1-4 アルキ
ル基を表わし、R4 およびR5 は夫々独立的に水素基ま
たはヒドロキシル基を表わし、R6 およびR7 は夫々独
立的にC1-4 アルコキシ基を表わし、nは0よりも大き
いか、または等しく、かつ4よりも小さいか、または等
しい整数を表わし、mは厳密に0よりも大きく、かつ3
よりも小さいか、または等しい整数であり、かつ(m+
n)の合計は厳密に2に等しい。
【0011】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よる薬剤組成物中に含まれる式(I)の化合物はジエチ
ルホスファトトリエトキシシランである。本発明による
薬剤組成物は、好都合的には経口、直腸または局所的に
投与される。特定の態様によれば、本発明による薬剤組
成物は固体状である。他の特定の態様によれば、賦形剤
は多数のヒドロキシ官能基を有している。好ましくは、
賦形剤はラクトースである。
【0012】本発明の他の目的は、関節炎、骨粗鬆症、
慢性進行性多発性関節炎、変性性骨炎、または皮膚疾
患、特に湿疹の治療のための、セリンプロテアーゼを禁
止することができ、上述した薬剤組成物を含む薬剤を提
供することにある。本発明を非限定的な根拠で、下記す
る詳細な記述と実施例によって説明する。すなわち、本
発明による組成物は、二つの主要な基を有する分子であ
る式(I)の化合物を含む:その基とは、一つはホスフ
ォネート基であり、他方はシラノール基またはシラノー
ル先駆体である。この化合物はP−C結合が生体内で加
水分解されないようにSi−C結合も生体内で加水分解
されない。
【0013】二つの基の間の実質的な共同作用に注目さ
れるべきであり、本発明による化合物によって特異な目
標とする効果と目標レベルにおけるシラノール官能基の
増大した効率の獲得が導かれる。ホスホネート基は本発
明による化合物が組織レベルで、すなわち骨および軟骨
においてホスフェートが豊富になることを助け、シラノ
ール基は細胞外マトリックス中に存在するメタロプロテ
アーゼに作用する。本発明による組織物を用いるメタロ
プロテアーゼ禁止は特定の組織に特異的ではなく、従っ
てメタロプロテアーゼの異状活性をともなう全ての病状
に極めて広範かつ種々の用途を有することができる。
【0014】ホスホネート基の他の機能は目標レベルに
おいて緩衝剤として作用することである。他方におい
て、P−C結合は生体内において加水分解されないの
で、ホスホネート基は組織レベルにおいては放出されな
い。従って、この基は生体によって骨マトリックス中に
取り込まれることがなく、骨の中に蓄積されることがな
い。
【0015】本発明による薬剤組成物は従って、病理学
的な立場から、特定の目標を目的とする、その能力の故
に、かつ細胞外マトリックスのレベルにおいて普遍的に
は分散されない、その能力の故に、とりわけ高く評価さ
れる。本発明の有利に選択される他の見解によれば、薬
剤組成物は式(I)の化合物を含み、ここでR4 および
5 は共に独立的に水素原子またはヒドロキシル基であ
り、(m+n)の合計は厳密に6よりも小さい。
【0016】更に云えば、長い中心部の鎖は、本発明に
よる化合物の作用部位への接近を減少させることができ
る立体的要因を表わすことが注目されている。加えて、
もしも中心部の鎖が、特にメチレン基のような非極性基
の連続であれば、本発明による化合物の溶解性は著しく
低下し、この結果、同化性が低下し、従って活性も低下
する。
【0017】本発明の他の有利な選択的見解によれば、
薬剤組成物は一般式(I)の化合物を含み、ここでR4
およびR5 は共に独立的に水素原子またはヒドロキシル
基であり、(m+n)の合計は2に等しい。好ましい薬
剤組成物は、下記式のジエチルホスファトエチルトリエ
トキシシランを含む化合物である。
【0018】
【化1】
【0019】薬剤組成物は経口で直腸に、または局所的
に投与され、経口投与が好ましく、好ましくは固定状で
ある。更に云えば、望ましい目標は、従前の医学的治療
の実施と要求しない、歩行性患者への薬物療法に使用す
るための、固体、単一服用が経口的に投与されねばなら
ない式(I)の化合物を含む薬剤組成物を得ることにあ
る。
【0020】薬剤組成物においては、式(I)の化合物
と共に用いられる適切な賦形剤は、薬学的に許容されう
る、いずれかの賦形剤である。好ましくは、用いられる
賦形剤は多くのヒドロキシル官能基を有する。好ましい
賦形剤はラクトースである。本発明による薬剤組成物
は、とりわけ関節炎、骨粗鬆症、進行性慢性多発性関節
炎、変形性骨炎のような骨−関節の疾患、または皮膚の
疾患、特に湿疹の治療のための薬剤を得るために有利に
使用される。
【0021】一般式(I)の化合物はメタノプロテアー
ゼの禁止剤として細胞外マトリックスのレベルに直接的
ではなく、間接的に作用する。たとえば本発明によ化合
物の使用は、コンドロサイト、骨芽細胞または表皮のレ
ベルにおける、コラゲナーゼ、ストロメルシンおよびキ
モトリプシンのようなメタロプロテアーゼ活性について
検討された。
【0022】本発明者らは、コンドロサイトは細胞外マ
トリックス中に存在する軟骨の細胞であることを喚起し
たい。コンドロサイトはタンパク質分解酵素、特に軟骨
マトリックスを消化できるメタロプロテアーゼ(ストロ
メリシン、コラゲナーゼ、……)を生産する。正常な状
態下では、コンドロの吸収とコンドロの形成との間に平
衡が保たれている。メタロプロテアーゼ活性の著しい増
加は不均衡を生じ、著しいコンドロの吸収をもたらす。
このメタロプロテアーゼの過剰活性は関節炎の起源とな
る。それは情報媒介者のサイトカインによって、より特
異的には軟骨崩壊過程の最も活発なサイトカインの一つ
であるインターロイキン−1(IL−1)によって、オ
ートクライン(autocrine)およびパラクライン(paracr
ine)状態において著しく誘発され、かつ制御される。
【0023】本発明による一般式(I)の、これら化合
物の使用は、インターロイキンに起因する過剰活性の状
態におけると同様に基礎的レベルにおけるメタロプロテ
アーゼ活性、より特異的にはセリンプロテアーゼの一種
を禁止することができる(実施例6および7)。それ以
外に、本発明者らは表皮の細胞外マトリックスは、とり
わけセリンプロテアーゼ属(トリプシン、キモトリプシ
ン、ウロキナーゼ類似物、デスクアミン)の酵素に起因
するタンパク質分解反応が起こる区画であると云われて
いることを喚起したい。これら加水分解反応は表皮の異
化活性、および水和、表皮落屑または炎症のような多く
の他の平衡に包含されている。
【0024】本発明者らは、特に日焼けのような酸化ス
トレス後の皮膚に酵素活性の増加を認めた。デスクアミ
ンはウロキナーゼに極めて類似するセリンプロテアーゼ
である。発明者らは、この酵素がケラチン生成細胞の細
胞間橋を加水分解し、従って皮膚の落屑を調整すること
ができることを知っている。またこの細胞は主として半
細胞間橋(hemi-desmosome) に位置しているPro-IL-1か
らのIL−1の放出の制御に関係していると云われてい
る(Forestier およびSouder、1988) 。しかしながら本
発明による一般式(I)の化合物の使用は、表皮抽出物
におけるデスクアミンの活性を禁止し(実施例10)、従
ってPro-IL-1からのIL−1の放出(軟骨の炎症と崩壊
の原因である)を減少することができる。すなわち本発
明による化合物は慢性症状の治療と予防に効果的に使用
することができる。
【0025】
【実施例】下記の実施例は説明のためであって限定を意
図するものではない。 実施例1 ジエチルホスファトエチルトリシラノールの先駆体であ
るジエチルホスファトエチルトリエトキシシランの、ヒ
ト−コンドロサイト培養物のコラゲナーゼ・タイプ活性
への効果。
【0026】コンドロサイトの培養は死後12時間の死体
から採取したヒト軟骨から行なった。水性緩衝媒体(pH
7.0〜7.4)において、ジエチルホスファトエチルトリ
エトキシシランは対応するジエチルホスファトエチルト
リシラノールを放出し、このシラノールは活性シラノー
ルである。かかるコンドロサイト培養物のコラゲナーゼ
・タイプ酵素活性をカウストン(Cawston)およびバレッ
ト(Barrett)法によって計量した。シラノールの効果に
よってコンドロサイトの“コラゲナーゼ状活性の用量依
存減少が観察された(ジエチルホスファトエチルトリシ
ラノールの500μg/mlにより30%禁止)。
【0027】実施例2 IL−1導入後、ヒト・コンドロサイト培養物のコラゲ
ナーゼ・タイプ活性へのジエチルホスファトエチルトリ
シラノール先駆体であるジエチルホスファトエチルトリ
エトキシシランの効果。
【0028】死後12時間の死体から採取したヒト軟骨
からコンドロサイトの培養を行なった。水性緩衝媒体
(pH7.0〜7.4)中で、ジエチルホスファトエチルトリ
エトキシシランは対応するジエチルホスファトエチルト
リシラノールを放出し、このシラノールは活性シラノー
ルである。かかるコンドロサイト培養物のコラゲナーゼ
・タイプ酵素活性をカウストンおよびバレット(Cawsto
n and Barrett)法で、IL−1によって予め培養物を処
理した後に計量した。シラノールの効果によって、コン
ドロサイトの“コラゲナーゼ状”活性の用量依存減少が
観察された(ジエチルホスファトエチルトリシラノール
の500μg/mlにより21%が禁止)。
【0029】実施例3 ヒト・コンドロサイト培養物のストロメリシン・タイプ
活性へのジエチルホスファトエチルトリシラノールの先
駆体であるジエチルホスファトエチルトリエトキトシシ
ランの効果。
【0030】死後12時間の死体から採取したヒト軟骨
からコンドロサイトの培養を行なった。水性緩衝媒体
(pH7.0〜7.4)中でジエチルホスファトエチルトリエ
トキシシランは対応するジエチルホスファトエチルトリ
シラノールを放出し、このシラノールは活性シラノール
である。これらコンドロサイト培養物のストロメリシン
・タイプの酵素活性をレゾルフィンと結合したカゼイン
の消化法によって計量した。シラノール効果によってコ
ンドロサイトの“コラゲナーゼ状”活性の用量依存減少
が観察された(ジエチルホスファトエチルトリシラノー
ルの500μg/mlにより37%が禁止された)。
【0031】実施例4 IL−1導入後、ヒト・コンドロサイト培養物のコラゲ
ナーゼ・タイプ活性へのジエチルホスファトエチルトリ
シラノール先駆体であるジエチルホスファトエチルトリ
エトキシシランの効果。
【0032】死後12時間の死体から採取したヒト軟骨
からコンドロサイトの培養を行なった。水性緩衝媒介
(pH7.0〜7.4)中でジエチルホスファトエチルトリエ
トキシシランは対応するジエチルホスファトエチルトリ
シラノールを放出し、このシラノールは活性シラノール
である。培養物をあらかじめIL−1で処理した後に、
レゾルフィンと結合したカゼインの消化法によって、こ
れらコンドロサイト培養物のストロメリシン・タイプ酵
素活性を計量した。シラノール効果によって、コンドロ
サイトの“コラゲナーゼ状”活性の用量依存減少が観察
された(ジエチルホスファトエチルトリシラノールの5
00μg/mlにより18%が禁止された)。
【0033】実施例5 ジエチルホスファトエチルトリシラノール先駆体である
ジエチルホスファトエチルトリエトキシシランの、表皮
抽出物の“デスクアム状”活性への効果。ブリスク(Br
ysk)らの方法(1944)によって表皮抽出物からデス
クアミンを得た。デスクアミン活性は、デスクアミンが
極めて強い親和性をするtPAの特定の合成基質を加水
分解する能力によって評価した。表皮抽出物をシラノー
ルによってあらかじめ処理した後に、表皮抽出物の“デ
スクアミン状”活性の用量依存阻害が観察された(30
0μg/mlのCH3Si(OH)3 によって25%が禁止
された)。
【0034】実施例6 ジエチルホスファトエチルトリシラーノールの先駆体の
ジエチルホスファトエチルトリエトキシシランの骨芽細
胞合成活性への効果。
【0035】死後12時間の死体から採取した人骨から
骨芽細胞の培養を行なった。水性緩衝媒体(pH7.0〜7.
4)中で、ジエチルホスファトエチルトリエトキシシラ
ンは対応するジエチルホスファトエチルトリシラノール
を放出し、このシラノールは活性シラノールである。こ
れら骨芽細胞の合成活性はアルカリ性ホスファターゼ活
性の測定によって計量した。ジエチルホスファトエチル
トリシラノールの効果によって、骨芽細胞のアルカリ性
ホスファターゼ活性の用量依存増加が観察された(10
0μg/mlのジエチルホスファトエチルトリシラノール
により24%が禁止された)。
【0036】実施例7 ジエチルホスファトエチルトリシラノールの先駆体のジ
エチルホスファトエチルトリエトキシシランによる、骨
芽細胞のIL−6活性への効果。死後12時間で死体か
ら採取した人骨から骨芽細胞培養を行なった。水性緩衝
媒体(pH7.0〜7.4)中でジエチルホスファトエチルト
リエトキシシランは対応するジエチルホスファトエチル
トリシラノールを放出し、このシラノールが活性シラノ
ールである。IL−6はエリザ(ELISA)法によって計量
した。ジエチルホスファトエチルトリシラノールの効果
によって、骨芽細胞IL−6レベルの用量依存減少が観
察された(100μg/mlのジエチルホスファトエチル
トリシラノールにより49%が禁止)。
【0037】実施例8 ジエチルホスファトエチルトリシラノールの先駆体のジ
エチルホスファトエチルトリエトキシシランの、表皮抽
出物のキモトリプシン・タイプ活性への効果。
【0038】皮膚組織から試料を採取し、表皮を切断
し、適切な緩衝液中に入れた。溶液をウルトラ・トラク
ス(Ultra Turax)によって(4℃)、十分な表皮抽出物
が得られるまで均質化した。この抽出物のキモトリプシ
ン状活性を、N−α−ベンゾイル−L−チロシンエチル
エステル(BTEE)分解(特定の合成基質)の計量に
よって評価した。ジエチルホスファトエチルトリシラノ
ールの効果によって、表皮抽出物の“キモトリプシン
状”活性の用量依存減少が観察された(400μg/ml
のジエチルホスファトエチルトリシラノールにより27
%禁止)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/00 A61K 7/00 W 7/48 7/48 // C07F 19/00 C07F 19/00 (72)発明者 ジャン ギュイーヌ モナコ、エムセ 98000 モナコ、ブルバ ール ディタリ、44

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セリンプロテアーゼを禁止できる薬剤組
    成物であり、該組成物いずれか適切な賦形剤と共に、下
    記一般式(I)の少なくとも一つの化合物を含むことを
    特徴とする。 R67P(O)−(CHR5)m−(CHR4)n−Si(OR1)(OR2)(R3) (I) ここで、R1 およびR2 は夫々独立的に水素原子または
    アルキル基を表わし、 R3 はヒドロキシル基またはアルコキシ基またはアルキ
    ル基を表わし、 R4 およびR5 は夫々独立的に水素基、ヒドロキシル
    基、アルキル基またはカルボン酸官能基を表わし、 R6 およびR7 は夫々独立的にアルコキシ基を表わし、 nは0より大きいか、または0に等しく、かつ4より小
    さいか、または4に等しい整数であり、 mは厳密に0より大きく、かつ3より小さいか、または
    3に等しい整数である。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセリンプロテアーゼを禁
    止できる薬剤組成物であり、該組成物がいずれか適切な
    賦形剤と共に、上記一般式(I)の少なくとも一つの化
    合物を含むことを特徴とする。ここで、 R1 およびR2 は夫々独立的に水素原子またはアルキル
    基を表わし、 R3 はヒドロキシル基またはアルコキシ基またはアルキ
    ル基を表わし、 R4 およびR5 は夫々水素基を表わし、 R6 およびR7 は夫々独立的にアルコキシ基を表わし、 nは0より大きいか、または0に等しく、かつ4より小
    さいか、または4に等しい整数であり、 mは厳密に0より大きく、かつ3より小さいか、または
    3に等しい整数である。かつ(m+n)の合計は厳密に
    6より小さい。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載の薬
    剤組成物であり、該組成物がいずれ適切な賦形剤と共
    に、上記一般式(I)の少なくとも一つの化合物を含む
    ことを特徴とする。ここで、 R1 およびR2 は夫々独立的に水素原子またはC14
    アルキル基を表わし、 R3 はヒドロキシル基またはアルコキシ基またはアルキ
    ル基を表わし、 R4 およびR5 は夫々独立的に水素基またはヒドロキシ
    ル基を表わし、 R6 およびR7 は夫々独立的にC1 4 アルコキシ基を
    表わし、 nは0より大きいか、または0に等しく、かつ4より小
    さいか、または4に等しい整数であり、 mは厳密に0より大きく、かつ3より小さいか、3に等
    しい整数である。かつ(m+n)の合計は厳密に2より
    小さい。
  4. 【請求項4】 前記組成物がジエチルホスファトトリエ
    トキシシランを含むことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の薬剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記組成物が経口、直腸または局所的に
    投与されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の薬剤組成物。
  6. 【請求項6】 前記組成物が固体状であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の薬剤組成物。
  7. 【請求項7】 前記賦形剤が多くのヒドロキシル官能基
    を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記
    載の薬剤組成物。
  8. 【請求項8】 前記賦形剤がラクトースであることを特
    徴とする請求項7記載の薬剤組成物。
  9. 【請求項9】 特に関節炎、骨粗鬆症、進行性慢性多発
    性関節炎、変形性骨炎のような骨関節疾患、または皮膚
    疾患、とりわけ湿疹の治療のための、セリンプロテアー
    ゼを阻害することができる薬剤であり、該薬剤が請求項
    1〜8のいずれかに記載の薬剤組成物を含むことを特徴
    とする。
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