JPH10278510A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH10278510A JPH10278510A JP9086996A JP8699697A JPH10278510A JP H10278510 A JPH10278510 A JP H10278510A JP 9086996 A JP9086996 A JP 9086996A JP 8699697 A JP8699697 A JP 8699697A JP H10278510 A JPH10278510 A JP H10278510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- water
- block
- tire
- pneumatic tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/032—Patterns comprising isolated recesses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パターン内の陸部の剛性を確保し、かつ排水
性を向上することのできる空気入りタイヤを提供するこ
と。 【解決手段】 ブロック14の中央部分に、穴底部に向
かうに従って穴径が小さくなるように螺旋を描く側壁面
16を有し、その内壁面が略階段状とされた穴16を形
成する。タイヤがウエット路面を転動してブロック14
が接地すると、接地面内の水は、螺旋状の側壁面16A
に沿って旋回しながら穴16内に迅速に取り込まれる。
また、ブロック14が路面から離れ、穴16から水が排
出される場合にも、穴16内の水は螺旋状の側壁面16
Aに沿って旋回しながら迅速に排出される。接地面の水
が穴16に迅速に出入りするので、ハイドロプレーニン
グ性能が向上する。
性を向上することのできる空気入りタイヤを提供するこ
と。 【解決手段】 ブロック14の中央部分に、穴底部に向
かうに従って穴径が小さくなるように螺旋を描く側壁面
16を有し、その内壁面が略階段状とされた穴16を形
成する。タイヤがウエット路面を転動してブロック14
が接地すると、接地面内の水は、螺旋状の側壁面16A
に沿って旋回しながら穴16内に迅速に取り込まれる。
また、ブロック14が路面から離れ、穴16から水が排
出される場合にも、穴16内の水は螺旋状の側壁面16
Aに沿って旋回しながら迅速に排出される。接地面の水
が穴16に迅速に出入りするので、ハイドロプレーニン
グ性能が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤに係
り、ブロックやリブに接地面の水を排水する穴を設けた
空気入りタイヤに関する。
り、ブロックやリブに接地面の水を排水する穴を設けた
空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤのトレッドに施されるパ
ターンにおいて、排水性の向上を狙うには、ポジティブ
比(接地面内の陸部比率)を小さくすることが重要であ
るが、ポジティブ比を小さくすると、パターン内の陸部
の大きさが小さくなり、陸部の剛性が小さくなって操縦
安定性が悪化する問題がある。
ターンにおいて、排水性の向上を狙うには、ポジティブ
比(接地面内の陸部比率)を小さくすることが重要であ
るが、ポジティブ比を小さくすると、パターン内の陸部
の大きさが小さくなり、陸部の剛性が小さくなって操縦
安定性が悪化する問題がある。
【0003】そこで、排水性を犠牲にせず、パターン内
の陸部の剛性を確保するため、パターン内の陸部に排水
性を向上させるための穴を設けることがある。
の陸部の剛性を確保するため、パターン内の陸部に排水
性を向上させるための穴を設けることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、陸部に形成さ
れた従来の穴は単なる丸穴であり、接地面内の水が穴に
出入りするとき、水の流れが交錯して排水性が阻害され
ており、期待するほどの効果が上がっていなかった。
れた従来の穴は単なる丸穴であり、接地面内の水が穴に
出入りするとき、水の流れが交錯して排水性が阻害され
ており、期待するほどの効果が上がっていなかった。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、パターン内の
陸部の剛性を確保し、かつ排水性を向上することのでき
る空気入りタイヤを提供することが目的である。
陸部の剛性を確保し、かつ排水性を向上することのでき
る空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、トレッドに陸部を有する空気入りタイヤであって、
前記陸部の踏面側に、螺旋状の壁面を有する穴を形成し
たことを特徴としている。
は、トレッドに陸部を有する空気入りタイヤであって、
前記陸部の踏面側に、螺旋状の壁面を有する穴を形成し
たことを特徴としている。
【0007】陸部がウエット路面を踏み込んだとき、接
地面内の水は、穴の螺旋状の壁面に沿って旋回しながら
穴内に取り込まれるので、迅速に接地面内の水を取り込
むことができる。また、陸部が路面から離れ、穴から水
が排出される場合にも、穴内の水は螺旋状の壁面に沿っ
て旋回しながら排出されるので、迅速に穴内の水が排出
される。
地面内の水は、穴の螺旋状の壁面に沿って旋回しながら
穴内に取り込まれるので、迅速に接地面内の水を取り込
むことができる。また、陸部が路面から離れ、穴から水
が排出される場合にも、穴内の水は螺旋状の壁面に沿っ
て旋回しながら排出されるので、迅速に穴内の水が排出
される。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記穴は穴底部に向かって
内径が漸減しており、前記壁面はタイヤ半径方向外側が
穴の半径方向外側へ傾斜していることを特徴としてい
る。
の空気入りタイヤにおいて、前記穴は穴底部に向かって
内径が漸減しており、前記壁面はタイヤ半径方向外側が
穴の半径方向外側へ傾斜していることを特徴としてい
る。
【0009】請求項2に記載の空気入りタイヤは、穴の
内径が穴底部に向かって漸減しており、穴の壁面はタイ
ヤ半径方向外側が穴の半径方向外側へ傾斜しているの
で、加硫成形用のモールドから空気入りタイヤを取り出
す際に、穴がモールドに引っ掛からない。
内径が穴底部に向かって漸減しており、穴の壁面はタイ
ヤ半径方向外側が穴の半径方向外側へ傾斜しているの
で、加硫成形用のモールドから空気入りタイヤを取り出
す際に、穴がモールドに引っ掛からない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の空気入りタイヤの
一実施形態を図1乃至図3にしたがって説明する。
一実施形態を図1乃至図3にしたがって説明する。
【0011】本実施形態の空気入りタイヤのトレッド1
2には、図1に示すように、矩形の陸部としてのブロッ
ク14が複数設けられており、いわゆるブロックパター
ンとなっている。なお、本実施形態の空気入りタイヤの
ブロック14以外の構造は一般の空気入りタイヤと同一
構造であるため、内部構造についての説明は省略する。
2には、図1に示すように、矩形の陸部としてのブロッ
ク14が複数設けられており、いわゆるブロックパター
ンとなっている。なお、本実施形態の空気入りタイヤの
ブロック14以外の構造は一般の空気入りタイヤと同一
構造であるため、内部構造についての説明は省略する。
【0012】図1乃至図3に示すように、ブロック14
の踏面14Aの中央部分には、穴16が形成されてい
る。
の踏面14Aの中央部分には、穴16が形成されてい
る。
【0013】この穴16は、穴底部に向かうに従って穴
径が小さくなるように螺旋を描く側壁面16を有し、内
壁面が図3に示すように略階段状とされている。
径が小さくなるように螺旋を描く側壁面16を有し、内
壁面が図3に示すように略階段状とされている。
【0014】この空気入りタイヤを加硫成形するモール
ドには、この穴16を成形するための突起を設けるが、
この突起の加工性及びこの突起を穴16から抜け易くす
るために、側壁面16Aはタイヤ半径方向外側を穴の半
径方向外側へ傾斜させ、逆テーパにしないことが好まし
い。
ドには、この穴16を成形するための突起を設けるが、
この突起の加工性及びこの突起を穴16から抜け易くす
るために、側壁面16Aはタイヤ半径方向外側を穴の半
径方向外側へ傾斜させ、逆テーパにしないことが好まし
い。
【0015】次に、本実施形態の空気入りタイヤの作用
を説明する。空気入りタイヤがウエット路面を転動して
ブロック14が接地すると、接地面内の水は、螺旋状の
側壁面16Aに沿って旋回しながら穴16内に迅速に取
り込まれる。また、ブロック14が路面から離れ、穴1
6から水が排出される場合にも、穴16内の水は螺旋状
の側壁面16Aに沿って旋回しながら迅速に排出され
る。
を説明する。空気入りタイヤがウエット路面を転動して
ブロック14が接地すると、接地面内の水は、螺旋状の
側壁面16Aに沿って旋回しながら穴16内に迅速に取
り込まれる。また、ブロック14が路面から離れ、穴1
6から水が排出される場合にも、穴16内の水は螺旋状
の側壁面16Aに沿って旋回しながら迅速に排出され
る。
【0016】なお、穴16は、ブロック14の剛性を低
下させたり、実接地面積を低下させるなどして他性能を
低下させない範囲であれば、ブロック14内の接地個数
や大きさ(内径及び深さ)は問わない。
下させたり、実接地面積を低下させるなどして他性能を
低下させない範囲であれば、ブロック14内の接地個数
や大きさ(内径及び深さ)は問わない。
【0017】また、穴16の深さは、タイヤの摩耗末期
においても排水性能が維持できるように設定することが
好ましい。
においても排水性能が維持できるように設定することが
好ましい。
【0018】また、穴16の形状は、モールドから空気
入りタイヤを取り出すときに問題がなければ、ねじ穴形
状であっても良い。
入りタイヤを取り出すときに問題がなければ、ねじ穴形
状であっても良い。
【0019】また、前記実施形態では、穴16をブロッ
ク14に形成したが、本発明はこれに限らず、リブに形
成しても良い。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、従来例タイ
ヤ及び本発明の適用された実施例タイヤ(何れもタイヤ
サイズ205/60 R15)を用意し、ハイドロプレ
ーニングについて比較を行った。
ク14に形成したが、本発明はこれに限らず、リブに形
成しても良い。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、従来例タイ
ヤ及び本発明の適用された実施例タイヤ(何れもタイヤ
サイズ205/60 R15)を用意し、ハイドロプレ
ーニングについて比較を行った。
【0020】なお、実施例タイヤ及び従来例タイヤは、
タイヤ周方向長さが25mm、タイヤ幅方向長さが30m
m、高さ8mmのブロックをトレッドに複数設けたタイヤ
である。
タイヤ周方向長さが25mm、タイヤ幅方向長さが30m
m、高さ8mmのブロックをトレッドに複数設けたタイヤ
である。
【0021】実施例タイヤのブロックには、壁面の高さ
Yが2mm、開口部の内径XA が10mm、底部の内径XB
が5mm、深さZが6mm、側壁面の周回数が3回とされた
穴(図3参照)が中央に1個形成されている。
Yが2mm、開口部の内径XA が10mm、底部の内径XB
が5mm、深さZが6mm、側壁面の周回数が3回とされた
穴(図3参照)が中央に1個形成されている。
【0022】従来例タイヤのブロックには、開口部及び
底部の内径が8mm、深さが6mmの円柱状の穴が中央に1
個形成されている。
底部の内径が8mm、深さが6mmの円柱状の穴が中央に1
個形成されている。
【0023】ハイドロプレーニング試験方法:試験タイ
ヤを実車に装着し、水深6mmのテストコースを走行して
ハイドロプレーニング発生速度を測定した。
ヤを実車に装着し、水深6mmのテストコースを走行して
ハイドロプレーニング発生速度を測定した。
【0024】試験結果は、従来例タイヤのハイドロプレ
ーニング発生速度を100とした指数表示であり、数値
が大きいほどハイドロプレーニング性能に優れていると
を示す。
ーニング発生速度を100とした指数表示であり、数値
が大きいほどハイドロプレーニング性能に優れていると
を示す。
【0025】
【表1】
【0026】試験の結果、本発明の適用された実施例タ
イヤは、従来例タイヤに比較してハイドロプレーニング
性能に優れていることが分かる。
イヤは、従来例タイヤに比較してハイドロプレーニング
性能に優れていることが分かる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤは上記の構成としたので、パターン内の陸部の剛
性を確保し、かつ排水性を向上することができる、とい
う優れた効果を有する。
タイヤは上記の構成としたので、パターン内の陸部の剛
性を確保し、かつ排水性を向上することができる、とい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのト
レッドに設けられたブロックの斜視図である。
レッドに設けられたブロックの斜視図である。
【図2】ブロックに形成された穴の平面図である。
【図3】ブロックの断面図である。
12 トレッド 14 ブロック(陸部) 16 穴
Claims (2)
- 【請求項1】 トレッドに陸部を有する空気入りタイヤ
であって、 前記陸部の踏面側に、螺旋状の壁面を有する穴を形成し
たことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記穴は穴底部に向かって内径が漸減し
ており、 前記壁面はタイヤ半径方向外側が穴の半径方向外側へ傾
斜していることを特徴とする請求項1に記載の空気入り
タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9086996A JPH10278510A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9086996A JPH10278510A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10278510A true JPH10278510A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13902494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9086996A Pending JPH10278510A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10278510A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2939363A1 (fr) * | 2008-12-05 | 2010-06-11 | Michelin Soc Tech | Etat de surface renouvele d'une bande de roulement de pneu |
WO2018096259A1 (fr) | 2016-11-22 | 2018-05-31 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Bande de roulement de pneu pour engin de génie civil comportant des creux de ventilation améliorés |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP9086996A patent/JPH10278510A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2939363A1 (fr) * | 2008-12-05 | 2010-06-11 | Michelin Soc Tech | Etat de surface renouvele d'une bande de roulement de pneu |
US8919399B2 (en) | 2008-12-05 | 2014-12-30 | Compagnie Generale Des Etablissements | Tire tread |
WO2018096259A1 (fr) | 2016-11-22 | 2018-05-31 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Bande de roulement de pneu pour engin de génie civil comportant des creux de ventilation améliorés |
US11305588B2 (en) | 2016-11-22 | 2022-04-19 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Tread for civil engineering machine tire comprising improved ventilation cavities |
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