JPH10277368A - 環境浄化組成物、環境浄化材料および製造方法 - Google Patents

環境浄化組成物、環境浄化材料および製造方法

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JPH10277368A
JPH10277368A JP9086934A JP8693497A JPH10277368A JP H10277368 A JPH10277368 A JP H10277368A JP 9086934 A JP9086934 A JP 9086934A JP 8693497 A JP8693497 A JP 8693497A JP H10277368 A JPH10277368 A JP H10277368A
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JP
Japan
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photocatalyst
composition
environment
environmental purification
parts
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Application number
JP9086934A
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English (en)
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Isato Ishibashi
勇人 石橋
Sadaichi Suzuki
貞一 鈴木
Kenzo Maeda
健蔵 前田
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Original Assignee
NOF Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒の活性を向上させ、悪臭、有毒ガス、
細菌、黴、有機物等の有害物質を効率よく浄化すること
ができる環境浄化組成物、それを用いた環境浄化材料、
ならびにその製造方法を得る。 【解決手段】 酸化チタン等の光触媒と、有機金属錯体
および/またはアゾ基含有有機化合物とを含む環境浄化
組成物をそのまま使用し、または樹脂等の基材に内添し
て環境浄化材料を形成し、あるいはさらにバインダー、
溶媒を配合した環境浄化組成物を被覆材として基材の表
面に被覆して環境浄化材料を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、悪臭、有毒ガス、
細菌、黴、有機物等の有害汚染物質(以下、有害物質と
略す)を、光触媒によるレドックス反応を利用して浄化
するための光触媒を用いた環境浄化組成物、およびそれ
を用いた環境浄化材料ならびにその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年地球環境の悪化は社会問題としてク
ローズアップされ、その関心はますます高まるばかりで
ある。環境の改善を目的として都市や公園の緑地化等行
われているものの、氾濫する自動車による排気ガス、工
場からの汚水や有毒ガス、家庭内においてはタバコの煙
や壁等に付着するヤニなどが人間の社会生活に与える影
響は大きく、浄化要求は日増しに大きくなっている。
【0003】近年、酸化チタンに代表される光触媒(ph
otocatalyst)を利用した光触媒反応の研究が盛んに行
われてきている。酸化チタンは紫外線を照射すると光化
学反応を起こし、水や各種有機物を酸化分解する性質が
あり、多くの分野にわたりその応用がなされている。例
えば空気中の低濃度窒素酸化物の除去方法として、特公
平2−62297号公報には、空気中の低濃度窒素酸化
物を300nm以上の人工光或いは太陽光を照射した二
酸化チタン−活性炭素混合物によって除去する方法が開
示されている。
【0004】また有害物質除去法として、特開平4−2
56755号公報には、光触媒を担持させた粒状パルプ
からなる光反応性有害物質除去剤に紫外線照射を行うこ
とにより、悪臭物質、刺激臭物質、園芸作物成長促進成
分等の有害物質を除去する方法が開示されている。さら
に光分解法として、特開平6−233929号公報に
は、太陽光を長波長帯域と短波長帯域に分光し、光触媒
を分散した溶液に短波長帯域の光を照射して光化学反応
により生成物、例えば水から水素と酸素、CO2水溶液
からCH3OHとCH4を分解する方法が開示されてい
る。
【0005】上記のように二酸化チタンなどの光触媒を
用いると、光源として人工光、太陽光、紫外線等の特定
の光を照射することにより有害物質や有機物の除去が可
能である。しかし、これらの従来の光触媒は二酸化チタ
ン等の光反応性半導体の触媒活性をそのまま利用してい
るため、その活性が律速となる。従来は有機物質除去を
効率化するための向上策については全く検討されておら
ず、有害物質の除去率を向上させるものが望まれてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、光触
媒の活性を向上させ、悪臭、有毒ガス、細菌、黴、有機
物等の有害物質を効率よく浄化することができる環境浄
化組成物、それを用いた環境浄化材料、ならびにその製
造方法を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の環境浄化
組成物、環境浄化材料および製造方法である。 (1) 光触媒と、有機金属錯体およびアゾ基含有有機
化合物から選ばれる1種以上の化合物とを含む環境浄化
組成物。 (2) 光触媒と、有機金属錯体およびアゾ基含有有機
化合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物と、溶
媒とを含む環境浄化組成物。 (3) 光触媒と、バインダーと、有機金属錯体および
アゾ基含有有機化合物からなる群から選ばれる1種以上
の化合物とを含む環境浄化組成物。 (4) 光触媒と、バインダーと、有機金属錯体および
アゾ基含有有機化合物からなる群から選ばれる1種以上
の化合物と、溶媒とを含む環境浄化組成物。 (5) 上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の環
境浄化組成物を少なくとも基材の表面部に含む環境浄化
材料。 (6) 上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の環
境浄化組成物を基材に内添し、または基材表面に被覆す
ることを特徴とする環境浄化材料の製造方法。
【0008】本発明において用いられる光触媒は、特定
波長の光を照射したときに光化学反応を起こす作用を有
する物質であり、電子の充満した価電子帯、空の伝導帯
およびこれらを隔てる禁制帯で表されるエネルギー構造
を持つ半導体が好ましい。このような光触媒としては
0.5〜5eV、好ましくは1〜3eVの禁止帯幅を有
する半導体が好ましい。
【0009】このような半導体としては、例えば、二酸
化錫、酸化亜鉛、三酸化タングステン、酸化チタン、酸
化セリウム、チタン酸バリウム、酸化第二鉄等の金属酸
化物;硫化亜鉛、硫化カドミウム、硫化鉛、セレン化亜
鉛、セレン化カドミウム等の金属カルコゲナイド;シリ
コン、ゲルマニウム等の第IV族元素;ガリウムリン、ガ
リウムヒ素、インジウムリン等のIII−V族化合物半導
体;ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、
ポリアニリン、ポリビニルカルバゾール等の有機半導体
などが挙げられる。
【0010】これらの中では酸化亜鉛、三酸化タングス
テン、酸化チタン、酸化セリウム、酸化第二鉄、二酸化
錫、チタン酸バリウム等の金属酸化物が好ましく、特に
酸化チタンが優れた光触媒性および汎用性を有すること
から好ましい。酸化チタンとしては、二酸化チタンの他
に含水酸化チタン、水和酸化チタン、メタチタン酸、オ
ルトチタン酸、水酸化チタンなどがあげられる。またそ
の結晶型としては、ルチル型およびアナタース型があげ
られるが、アナタース型が好ましい。酸化チタンの製造
方法および表面処理についてはなんら限定されない。
【0011】上記の光触媒は1種単独で、または2種以
上を混合して使用することができる。光触媒の形態とし
ては粒子状のものが好ましく、粒子径は電子顕微鏡法で
1nm〜200μmのものを用いることが好ましい。
【0012】上記の光触媒はヒ素、リン、アルミニウ
ム、ホウ素、ナトリウム、ハロゲンなどの不純物をドー
プしたものも同様に使用することができ、また表面に白
金などの貴金属を担持することにより、触媒効果の向上
をはかることもできる。さらに活性炭や酸化白土などの
担体に担持したものを用いることもできる。
【0013】本発明に用いられる有機金属錯体は金属イ
オンを含む有機錯化合物であり、特に窒素含有有機金属
錯体が好ましい。このような窒素含有有機金属錯体とし
ては、フタロシアニン環含有化合物が好ましく、具体的
には、フタロシアニン、銅フタロシアニン、フタロシア
ニンチタン、鉄フタロシアニン、錫フタロシアニン、フ
タロシアニンコバルト、フタロシアニンアルミニウム、
フタロシアニンニッケル等のフタロシアニン金属錯体か
ら選ばれる1種以上のものが好ましい。
【0014】本発明に用いられるアゾ基含有有機化合物
は、分子構造中にアゾ基を含む有機化合物である。この
ようなアゾ基含有有機化合物としては、不溶性アゾ顔
料、溶性アゾ顔料、モノアゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、
縮合アゾ系顔料から選ばれる1種以上であることが望ま
しい。
【0015】不溶性アゾ顔料としては、パーマネントレ
ッド4R、ジニトロアニリンオレンジに代表されるβ−
ナフトール系、ピラゾロンオレンジ、ピラゾロンレッド
に代表されるピラゾロン系、ブリリアントカーミンF
B、パーマネントカーミンFB、パーマネントレッドF
5RKに代表されるナフトールAS系、ベンツイミダゾ
ロンオレンジに代表されるベンツイミダゾロン系が挙げ
られる。溶性アゾ顔料としては、例えばパーマネントレ
ッド2B、レーキレッドR、ボルドー10B、ボンマル
ーンメジウム、ボンマルーンライト等が挙げられる。
【0016】モノアゾ系顔料としては、例えばファース
トイエローG、ファーストイエロー10G、ファースト
イエロー5GX、ファーストイエローFGL、ベンツイ
ミダゾロンイエローH3G、ベンツイミダゾロンイエロ
ーH4G等が挙げられる。ジスアゾ系顔料としては、例
えばC.I Pigment YELLOW12、C.I Pigment YELLOW13、C.
I Pigment YELLOW14、C.I Pigment YELLOW17、C.I Pigm
ent YELLOW55、C.I Pigment YELLOW81、C.I Pigment YE
LLOW83、C.I Pigment YELLOW87等が挙げられる。縮合ア
ゾ系顔料としては、例えばC.I Pigment YELLOW93、C.I
Pigment YELLOW94、C.I Pigment YELLOW95等が挙げられ
る。
【0017】これらの金属錯体およびアゾ基含有有機物
の形態はそれぞれ、粒子状または溶液に混合したスラリ
ーもしくは液体状のものが好ましく、粒子径は電子顕微
鏡法で1nm〜200μmのものが使用でき、使用に当
たっては電子顕微鏡法で1nm〜80μmであることが
好ましい。本発明では有機金属錯体およびアゾ基含有有
機化合物のいずれか一方のみを用いてもよく、また両方
を用いてもよい。
【0018】本発明において有機金属錯体および/また
はアゾ基含有有機化合物の配合量は、光触媒100重量
部に対し0.001〜400重量部、好ましくは0.0
01〜200重量部、より好ましくは0.001〜10
0重量部である。ここで有機金属錯体および/またはア
ゾ基含有有機化合物の配合量が400重量部を越える
と、光触媒が有機金属錯体および/またはアゾ基含有有
機化合物に覆われて、十分な触媒活性を示さない。また
有機金属錯体および/またはアゾ基含有有機化合物の配
合量が0.001重量部以下では、有機金属錯体および
/またはアゾ基含有有機化合物による触媒活性の上昇が
顕著でない。
【0019】本発明で用いられるバインダーは、光触媒
と有機金属錯体および/またはアゾ基含有有機化合物と
を結合し、またはこれらと基材または他の添加剤とを結
合させる結合材である。このようなバインダーとして
は、例えば繊維素誘導体塗料、合成樹脂塗料、熱可塑性
樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、無機塗料等が挙げられる。
【0020】繊維素誘導体塗料としては、例えばニトロ
セルロースラッカー、アクリルラッカー、アセチルセル
ロースラッカー等が挙げられる。また、合成樹脂塗料と
しては、例えばフェノール樹脂塗料、アルキド樹脂塗
料、アミノアルキド樹脂塗料、ビニル樹脂塗料、塩化ゴ
ム塗料、エポキシ樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、不飽和
ポリエステル樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、珪素樹
脂塗料、ユリア樹脂塗料、フッ素樹脂塗料等が挙げられ
る。熱可塑樹脂塗料としてはナイロン樹脂塗料、ポリエ
ステル樹脂塗料、ポリプロピレン樹脂塗料、ポリカーボ
ネート樹脂塗料等が挙げられる。フッ素樹脂塗料として
は例えば変性フッ素樹脂塗料が挙げられる。また無機塗
料としては例えばシリコーン系の塗料が挙げられる。上
記塗料の中でも、特に光の透過性がよく酸化に強い塗料
が特に好ましく、例えばアクリルシリコン塗料、珪素樹
脂塗料、フッ素樹脂塗料、無機塗料等が挙げられる。
【0021】これらのバインダーも1種単独で用いても
よく、また数種を併用してもよい。これらのバインダー
の形態としては、粉体、水分散体、有機溶剤溶液、水性
溶液など、使用形態に応じて任意の形態とすることがで
きる。
【0022】これらのバインダーは環境浄化組成物の使
用形態に応じて任意に使用され、その配合量は使用形態
に応じて異なるが、一般的には光触媒100重量部に対
して固形分換算で0〜1000重量部、好ましくは0〜
600重量部、より好ましくは0〜500重量部であ
る。ここで1000重量部を超えると、光触媒がバイン
ダーに被覆されて、十分な光触媒性が得られない。
【0023】環境浄化組成物を塗料等の被覆材として用
いる場合は、バインダーの配合量は光触媒100重量部
に対して、固形分換算で10〜1000重量部、好まし
くは50〜600重量部、より好ましくは50〜500
重量部とするのが好ましい。樹脂成形物中に内添する場
合はバインダーは必要でない場合が多い。紙、布等に内
添する場合には基材との結合に必要な限度において配合
量を決めることができる。
【0024】本発明で用いる溶媒は分散液ないし溶液状
の環境浄化組成物を形成するために用いられるものであ
り、一般に塗料に使用される溶媒は全て使用できる。こ
のような溶媒としては、具体的には、例えばn−ヘプタ
ン、n−ヘキサン、ケロシン、石油系混合溶剤、ミネラ
ルスピリット、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼ
ン、テトラリン、ジペンテン、テレピン油、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、
スチレン、メタノール、エタノール、変性アルコール、
n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタ
ノール、イソブタノール、sec−ブタノール、ter
t−ブタノール、n−アミルアルコール、イソアミルア
ルコール、エチルヘキサノール、メチルイソブチルカル
ビトール、ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソル
ブ、イソブチルセロソルブ、tert−ブチルセロソル
ブ、イソプロピルセロソルブ、ヘキシルセロソルブ、メ
トキシブタノール、メチルエトキシブタノール、メチル
カルビトール、カルビトール、ブチルカルビトール、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジオキサン、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソ
アミル、酢酸メチルセロソルブ、酢酸セロソルブ、酢酸
ブチルセロソルブ、酢酸メトキシプロピル、酢酸メトキ
シブチル、酢酸カルビトール、酢酸ブチルカルビトー
ル、酢酸メチルメトキシブタノール、プロピオン酸エト
キシエタノールエトキシプロピオン酸エチル、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイゾブチルケトン、ジ
イソブチルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルアミ
ルケトン、アノン、ダイアセトンアルコール、イソホロ
ン等の有機溶剤や水等から選ばれる1種以上の溶媒が挙
げられる。
【0025】溶媒の配合量は光触媒組成物100重量部
に対し、0〜1000重量部、好ましくは0〜600重
量部、より好ましくは0〜500重量部である。ここで
溶媒が1000重量部を越えると、溶液の粘度が低下し
塗装できなくなる。環境浄化組成物を樹脂成形体に内添
する場合等には溶媒は必要でないが、液状の塗料等の被
覆剤として用いるときは光触媒100重量部に対して1
0〜1000重量部、好ましくは50〜600重量部、
より好ましくは50〜500重量部用いるのが好まし
い。
【0026】これらの光触媒と、有機金属錯体および/
またはアゾ基含有有機化合物とを含む組成物を環境浄化
組成物として直接使用することができ、この場合は組成
物をそのまま、またはこれらの成分を前記溶媒に溶解ま
たは分散させた状態で環境浄化組成物として使用するこ
とができる。この場合の溶媒の割合は任意の割合とする
ことができる。
【0027】上記の各成分は環境浄化組成物の使用形
態、性質等に応じて配合割合を任意に変えることができ
る。また本発明の環境浄化組成物は上記各成分のほか、
その使用形態に応じて他の成分、例えば耐候安定剤、耐
熱安定剤、促進剤、粘度調整剤等を配合することができ
る。
【0028】本発明の環境浄化組成物は共通の成分とし
て光触媒と、有機金属錯体および/またはアゾ基含有有
機化合物とを含むが、これらの成分のみからなる環境浄
化組成物は、例えば基材に内添して環境浄化材料を製造
する場合に使用される。具体的にはこのような環境浄化
組成物を樹脂成分中に配合して成形することにより環境
浄化組成物が内添された樹脂成形体からなる環境浄化材
料を製造することができる。樹脂としては熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂等があり、成形品の形状としては塊
状、シート状、繊維状など、任意の形状とすることがで
きる。樹脂のほか、パルプ、セメント等を用いて他の成
形体を形成する場合にも同様に内添して環境浄化材料を
製造することができる。また水等に添加した状態で、環
境浄化組成物として使用することができる。
【0029】光触媒と有機金属錯体および/またはアゾ
基含有有機化合物とバインダーとからなる環境浄化組成
物は、バインダーにより光触媒と有機金属錯体および/
またはアゾ基含有有機化合物が結合した環境浄化組成
物、またはこれらと基材または他の成分とが結合された
環境浄化組成物あるいは環境浄化材料として使用され
る。例えば、光触媒と有機金属錯体および/またはアゾ
基含有有機化合物がバインダーで結合された状態の環境
浄化組成物をそのまま環境浄化材料として使用できるほ
か、このような環境浄化組成物を基材表面に被覆して環
境浄化材料として製造することもできる。具体的には光
触媒と有機金属錯体および/またはアゾ基含有有機化合
物とバインダーとからなる粉末塗料を粒状、塊状等の成
形体に成形して環境浄化材料を製造できるほか、このよ
うな粉末塗料を基材表面に塗布して焼付け、被膜を形成
して環境浄化材料を製造することもできる。
【0030】光触媒と有機金属錯体および/またはアゾ
基含有有機化合物とバインダーと溶媒からなる環境浄化
組成物は液状分散体ないし溶液状の環境浄化組成物とし
て使用できるほか、このような環境浄化組成物から溶媒
を除去して環境浄化材料を製造することもでき、また塗
料として基材表面に塗布して皮膜を形成し、環境浄化材
料を製造することもできる。塗料としては熱硬化性、熱
可塑性塗料のいずれでもよい。また塗装の方法として
は、一般的な塗料の塗装方法、例えば刷毛塗り、エアス
プレー塗装、エアレススプレー塗装、ロール塗装、フロ
ーコーティング、シャワーコーティング、アプリケータ
ーによる塗装、電着塗装等が挙げられる。
【0031】本発明において用いられる基材としては、
例えば鋼板、軟鋼板、建材部品、木材、紙、プラスチッ
ク、ガラス、セメント構造物など環境浄化組成物を塗装
ないし内添して環境浄化材料を形成できる全ての物が挙
げられる。
【0032】
【作用】本発明の環境浄化組成物およびこれから得られ
る環境浄化材料は自然光や人工光を照射することによ
り、悪臭、有毒ガス、細菌、黴、有機物等の有害物質を
分解することができる。光触媒として前記半導体を用い
る場合、禁制帯以上のエネルギーを持つ光が吸収される
と、価電子帯の電子が伝導帯に励起し、この光励起に伴
い価電子帯には正孔が残る。半導体表面において発生し
た励起電子と正孔が膜中の酸素や水分に働きかけ、酸素
ラジカルを発生させる。この酸素ラジカルのレドックス
反応を利用して有害物質が除去される。
【0033】ここで有機金属錯体および/またはアゾ基
含有有機化合物が介在すると、太陽光などの自然光や蛍
光灯等の人工光などによって励起された光触媒は有機金
属錯体および/またはアゾ基含有有機化合物に効率よく
電子を伝達する。伝達によって励起された有機金属錯体
および/またはアゾ基含有有機化合物は、塗膜や空気中
の水分や酸素に効率よく電子を伝達し、酸素ラジカルを
発生させる。この酸素ラジカルの酸化作用によって一層
高い有害ガス、雑菌、有機物等の有害物質の光分解効果
が得られる。
【0034】
【発明の効果】本発明の環境浄化組成物およびそれから
得られる環境浄化材料は、光触媒と有機金属錯体および
/またはアゾ基含有有機化合物を含むため、これらの相
互作用により従来の光触媒を使用した環境浄化材料に比
べ、塗膜や空気中の水分や酸素を効率よく酸素ラジカル
に変換することができ、この酸素ラジカルの酸化作用に
よって一層高い有毒ガス、雑菌、有機物等有害物質の光
分解効果を得ることができる。
【0035】光触媒と有機金属錯体および/またはアゾ
基含有有機化合物とともにバインダーを用いることによ
り、光触媒と有機金属錯体および/またはアゾ基含有有
機化合物とを一体化した状態で環境浄化組成物および環
境浄化材料を形成することができ、これにより有害物質
の光分解効果の高い状態を維持することができる。
【0036】光触媒と有機金属錯体および/またはアゾ
基含有有機化合物とともにバインダーおよび溶媒を用い
ることにより、液状の環境浄化組成物を形成できるほ
か、これを基材に被覆して表面にのみ環境浄化組成物の
層を有する環境浄化材料を形成することができ、効率よ
く、有害物質を光分解することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、実施例および比較例により
本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例の
みに限定されるものではない。各例中、%および部はそ
れぞれ重量基準である。
【0038】実施例1 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−3(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部、バインダーとし
てフッ素樹脂塗料(日本油脂(株)製、登録商標;ベル
フロンNO.5000クリアー、固形分42%)を固形
分換算で100部および鉄フタロシアニン(大日精化工
業(株)製、粒径3nm)1部を予備混合し、有機溶剤
として酢酸ブチルを400部を加えペイントシェーカー
を用いて分散し、環境浄化組成物分散液を得た。
【0039】〈環境浄化材料の調製〉上記の環境浄化組
成物をエアスプレーで乾燥重量が20g/m2になるよ
うに軟鋼板を塗装し、室温で24時間放置して乾燥被膜
を形成し、実施例1の環境浄化材料を作製した。
【0040】実施例2 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−5(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部、バインダーとし
てポリウレタン樹脂塗料(日本油脂(株)製、登録商
標;ハイウレタンNO.5000クリアー、固形分40
%)を固形分換算で200部および不溶性アゾ顔料(富
士色素(株)製、商品名;ピグメントレッド170、粒
径50nm)1部を予備混合し、溶剤として酢酸ブチル
を400部を加えペイントシェーカーを用いて分散し、
環境浄化組成物分散液を得た。
【0041】〈環境浄化材料の調製〉上記の環境浄化組
成物をエアスプレーで乾燥重量が20g/m2になるよ
うに軟鋼板に塗装し、室温で24時間放置して乾燥被膜
を形成し、実施例2の環境浄化材料を作製した。
【0042】実施例3 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−3(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部、バインダーとし
てアクリル樹脂塗料(日本油脂(株)製、登録商標;ベ
ルコートNO.6200クリアー、固形分53%)30
0部および不溶性アゾ顔料(富士色素(株)製、商品
名;ピグメントレッド170)30部を予備混合し、有
機溶剤として酢酸ブチルを400部を加えてペイントシ
ェーカーを用いて分散し、環境浄化組成物分散液を得
た。
【0043】〈環境浄化材料の調製〉上記の環境浄化組
成物をエアスプレーで乾燥重量が20g/m2になるよ
うに軟鋼板に塗装し、140℃で30分焼付けて乾燥塗
膜とし、実施例3の環境浄化材料を作製した。
【0044】実施例4 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−3(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部、バインダーとし
て粉体塗料(日本油脂(株)製、登録商標;コナックN
O.1600クリアー、固形分100%)を400部お
よび鉄フタロシアニン5部を予備混合して混練後粉砕
し、環境浄化組成物を得た。
【0045】〈環境浄化材料の調製〉上記の環境浄化組
成物を静電スプレーで乾燥重量が20g/m2になるよ
うに軟鋼板に塗装し、190℃で20分焼付けて乾燥塗
膜とし、実施例4の環境浄化材料を作製した。
【0046】実施例5 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−3(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部、バインダーとし
て粉体塗料(日本油脂(株)製、登録商標;コナックN
O.1600クリアー、固形分100%)を400部と
不溶性アゾ顔料(富士色素(株)製、商品名;ピグメン
トレッド170)5部を予備混合して混練後粉砕し、環
境浄化組成物を得た。
【0047】〈環境浄化材料の調製〉上記の環境浄化組
成物を静電スプレーで乾燥重量が20g/m2になるよ
うに軟鋼板に塗装し、190℃で20分焼付けて乾燥塗
膜とし、実施例5の環境浄化材料を作製した。
【0048】実施例6 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−3(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部、バインダーとし
て粉体塗料(日本油脂(株)製、登録商標;コナックN
O.1600クリアー、固形分100%)を400部お
よび鉄フタロシアニン5部と不溶性アゾ顔料(富士色素
(株)製、商品名;ピグメントレッド170)5部を予
備混合して混練後粉砕し、環境浄化組成物を得た。
【0049】〈環境浄化材料の調製〉上記の環境浄化組
成物を静電スプレーで乾燥重量が20g/m2になるよ
うに軟鋼板に塗装し、190℃で20分焼付けて乾燥塗
膜とし、実施例6の環境浄化材料を作製した。
【0050】実施例7 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−3(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部、フタロシアニン
(大日精化工業(株)製、粒径5nm)10部を混合し
た。溶媒として水を400部加え攪拌により分散し、実
施例5の環境浄化組成物分散液を得た。
【0051】実施例8 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−3(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部、不溶性アゾ顔料
(富士色素(株)製;ピグメントレッド170)10部
を混合した。溶剤として水を400部を加えて攪拌によ
り分散し、実施例6の環境浄化組成物分散液を得た。
【0052】比較例1 実施例1の浄化組成物の分散液の調製において、フタロ
シアニンを添加しなかった以外は実施例1と同様にして
比較例1の環境浄化材料を作製した。
【0053】比較例2 実施例2の浄化組成物の分散液の調製において、不溶性
アゾ顔料を添加しなかった以外は実施例2と同様にして
比較例2の環境浄化材料を作製した。
【0054】比較例3 実施例3の浄化組成物の分散液の調製において、不溶性
アゾ顔料を添加しなかった以外は実施例3と同様にして
比較例3の環境浄化材料を作製した。
【0055】比較例4 実施例6の浄化組成物の分散液の調製において、鉄フタ
ロシアニンと不溶性アゾ顔料を添加しなかった以外は実
施例6と同様にして比較例4の環境浄化材料を作製し
た。
【0056】比較例5 〈環境浄化組成物の調製〉光触媒として二酸化チタン粉
末(テイカ(株)製、商品名;JA−3(アナタース
型)粒子径:0.18μm)100部に水400部を加
え攪拌により分散し、比較例5の環境浄化組成物分散液
を得た。
【0057】試験例1 〈触媒活性〉実施例1〜6および比較例1〜4の環境浄
化材料を10cm×10cmの大きさにトリミングし、
15Wの紫外線灯を備えた容器中に置いて13%のアン
モニア水を5mlを添加し、環境浄化材料の15cm上
方より紫外線光を照射し、アンモニアを酸化させた。2
時間後に添加したアンモニア溶液を回収して溶液中の硝
酸、亜硝酸などの酸性成分を分離し、生成量を電位差滴
定計(平沼自動滴定装置COM−900)を用いて測定
した。結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】試験例2 〈有機物の分解効率〉実施例7、8および比較例5の環
境浄化組成物の溶液成分に対して100ppmになるよ
うにホルムアルデヒドを添加し、この環境浄化材料の溶
解物を攪拌しつつ15cm上方より紫外線灯を照射し
た。10分後に環境浄化組成物を濾過し、溶液中のホル
ムアルデヒド濃度をガスクロマトグラフィーにより測定
した。結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】試験例3 〈防黴効果〉実施例1〜6および比較例1〜4の環境浄
化材料を10cm×10cmの大きさにトリミングし、
JIS−Z2911−1981の黴抵抗試験方法に従い
塗膜の防黴性を調べた。試験2週間後の結果を表3で示
す。
【0062】
【表3】
【0063】試験例4 〈防黴効果〉実施例7、8および比較例5の環境浄化組
成物を培養液(日水製薬(株)製;トリプトソーヤブイ
ヨン「ニッスイ」)100部に対し10部溶解し、黒黴
および赤黴を添加した。この環境浄化材料の溶解物を攪
拌しつつ15cm上方より15Wの蛍光灯を照射した。
2週間後に培養液を濾過しその濾過液を寒天培地(日水
製薬(株)製:サブロー寒天培地「ニッスイ」)上で培
養した。結果を表4に示す。
【0064】
【表4】
【0065】〈結果〉表1より光触媒性の二酸化チタン
と、バインダーと、アゾ基含有有機化合物および/また
は有機金属錯体とを含有する環境浄化材料はいずれも、
光触媒性の二酸化チタンのみ含有するものより、極めて
優れた触媒活性を示した。表2より光触媒性の二酸化チ
タンと、有機金属錯体またはアゾ基含有有機化合物とを
含有する環境浄化組成物はいずれも、光触媒性の二酸化
チタンのみ含有するものより、極めて優れた有機物の分
解効率を示した。表3より光触媒性の二酸化チタンと、
バインダーと、アゾ基含有有機化合物および/または有
機金属錯体とを含有する環境浄化組成物から得られる環
境浄化材料はいずれも、光触媒性の二酸化チタンのみ含
有するものに比べて極めて優れた防黴効果を示した。表
4より光触媒性の二酸化チタンとアゾ基含有有機化合物
または有機金属錯体を混合した環境浄化組成物はいずれ
も、光触媒性の二酸化チタンのみ含有するものに比べて
極めて優れた防黴効果を示した。
【0066】以上の結果より、本発明の光触媒を用いた
環境浄化組成物およびそれより得られる環境浄化材料
は、比較例のような光触媒のみ含有するものに比べて、
極めて顕著に光触媒性、有機物の分解性や防黴効果を発
揮することがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/72 101 B01D 53/36 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光触媒と、有機金属錯体およびアゾ基含
    有有機化合物から選ばれる1種以上の化合物とを含む環
    境浄化組成物。
  2. 【請求項2】 光触媒と、有機金属錯体およびアゾ基含
    有有機化合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物
    と、溶媒とを含む環境浄化組成物。
  3. 【請求項3】 光触媒と、バインダーと、有機金属錯体
    およびアゾ基含有有機化合物からなる群から選ばれる1
    種以上の化合物とを含む環境浄化組成物。
  4. 【請求項4】 光触媒と、バインダーと、有機金属錯体
    およびアゾ基含有有機化合物からなる群から選ばれる1
    種以上の化合物と、溶媒とを含む環境浄化組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の環
    境浄化組成物を少なくとも基材の表面部に含む環境浄化
    材料。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の環
    境浄化組成物を基材に内添し、または基材表面に被覆す
    ることを特徴とする環境浄化材料の製造方法。
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