JPH10277095A - 救急ストレッチャー架台 - Google Patents

救急ストレッチャー架台

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Publication number
JPH10277095A
JPH10277095A JP9101102A JP10110297A JPH10277095A JP H10277095 A JPH10277095 A JP H10277095A JP 9101102 A JP9101102 A JP 9101102A JP 10110297 A JP10110297 A JP 10110297A JP H10277095 A JPH10277095 A JP H10277095A
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JP
Japan
Prior art keywords
upper frame
setting means
displacement
support mechanism
sensor
Prior art date
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JP9101102A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Babasaki
敏文 馬場▲崎▼
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B B S SYSTEC KK
Original Assignee
B B S SYSTEC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送時における不規則な外力の変動に応じ
て、振動系を適切に維持して、上フレームにかかる振動
を抑制することのできる救急ストレッチャー架台を提供
する。 【解決手段】 上フレーム13が、中間フレーム12を
介して基盤11上に設けられた救急ストレッチャー架台
10であって、上フレーム13の前後方向の変位、及び
その傾斜角度をそれぞれ検出するセンサ25、24と、
上下支持機構14〜17の基準位置を設定する上下位置
設定手段18、19、及び前後支持機構20の基準位置
を設定する前後位置設定手段21と、センサ25、24
の出力を入力とし、センサ25、24によって測定され
る変位及び傾斜角度の変動量を抑制するファジィ制御規
則を用いて、前後位置設定手段21及び上下位置設定手
段18、19の各操作量を設定する制御装置22とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は患者を載せた救急用
ストレッチャー、車椅子等を車両、船舶、あるいは航空
機により輸送する際に、その患者に対して有害な振動を
抑制することのできる救急ストレッチャー架台に関す
る。
【0002】
【従来の技術】交通事故を始めとする不慮の事故、急
病、高齢者の疾病等様々な緊急事態が頻繁に発生してお
り、また、日々増加の兆しを見せている。このような一
刻を争う救急活動において、患者を病院に輸送する搬送
時間を短縮するために、救急車両あるいはその運転技術
の改善に向けて多大な努力が払われている。例えば、救
急車両の走行時における患者への振動、衝撃を緩和する
ための装置として、特開平4−39437号公報には下
部、中間、上部の各フレーム間の一つに空気ばねから成
る上下方向防振手段を設けると共に、スタビライザー又
はXリンクから成るローリング防止手段(防振手段)を
設け、他のフレーム間に積層ゴムから成る水平方向防振
手段を設け、下部フレームを車両側に、上部フレームを
輸送対象物側にそれぞれつないだことを特徴とする輸送
用除振装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−39437号公報に記載の方法では、以下の
〜に示すような問題点があった。 上下方向、水平方向、及びローリングに対する振動を
各防振手段によってある程度吸収することはできるが、
各防振手段における弾性定数及び基準位置等が固定され
ているために、救急輸送時等に発生する不規則な外力に
対して、各防振手段からなる振動系を常に適正な状態に
維持することが困難である。 各フレーム間には空気ばねが上下方向防振動手段とし
て設けられているが、このような空気ばねの弾性限界を
越えるような外力が作用した場合には効果がない。 水平方向防振手段が積層ゴムからなるので、水平方向
の可動範囲を大きくとることが困難であり、また、外乱
に対する応答時間が長く固定されていて、ゆとりを持っ
て水平方向の振動を抑制できない。 上部フレームの振動状態を評価する手段がなく、その
時点における振動状態に応じて上部フレームにかかる加
速度等の変動を抑制するような制御を行うことができな
い。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、輸送時における不規則な外力の変動に応じて、
上フレーム、中間フレーム及びその支持機構からなる振
動系を適切に制御して、上フレーム上の患者にかかる振
動を抑制することのできる救急ストレッチャー架台を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の救急ストレッチャー架台は、ストレッチャーの載
置される上フレームが、中間フレームを介して基盤上に
設けられ、前記基盤に対する前記中間フレームの上下位
置、及び前記中間フレームに対する前記上フレームの前
後位置を、それぞれの基準位置に対して弾性的に保持す
る上下支持機構及び前後支持機構を備えた救急ストレッ
チャー架台であって、前記上フレームの前後方向の変
位、及びその傾斜角度をそれぞれ検出するセンサと、前
記上下支持機構の前記基準位置を設定する上下位置設定
手段、及び前記前後支持機構の前記基準位置を設定する
前後位置設定手段と、前記センサの出力を入力とし、前
記センサによって測定される変位及び傾斜角度の変動量
を抑制する制御規則を用いて、前記前後位置設定手段及
び前記上下位置設定手段の各操作量を設定する制御装置
とを有している。ここで、基準位置とは、前後支持機構
及び上下支持機構によって、基盤上に弾性的に保持され
た上フレームの無負荷状態における平衡位置をいう。セ
ンサとは、上フレーム、中間フレームにかかる加速度、
外力又は水平面に対する角度等を検知してその値を出力
する装置をいい、1又は2以上のセンサが上フレーム、
中間フレームに配置される。制御規則とは、変位及び傾
斜角度の変動量を入力として、この入力値に基づいて操
作量を決定するための手順の核となるルールである。変
位とは、中間フレームと上フレームとの間の前後方向の
相対距離をいうものとする。
【0006】請求項2記載の救急ストレッチャー架台
は、請求項1記載の救急ストレッチャー架台において、
前記制御規則がファジィ集合を規定するメンバーシップ
関数によりそれぞれ設定される前件部及びこれに対応す
る後件部の対からなるルール群からなり、かつ前記制御
装置が前記変動量に対応する前記前件部毎の適合度をそ
れぞれ計算し、それぞれの該適合度を用いて前記後件部
毎のメンバーシップ関数を集約し、これをデファジィフ
ィケーション処理して前記操作量を設定するファジィコ
ントローラ部を有する。ファジィ集合とは、大きい、小
さい、少し小さい等のラベル付けされた範囲で規定され
る集合であり、ラベルに対する制御対象とする変動量の
適合度を指定するメンバーシップ関数によって定義され
る。ファジィ集合で規定される前件部(条件部)は、操
作量を設定するための前提条件を表しており、ラベルに
対する適合度の値に応じて、後件部(結論部)で実行す
べき操作量のメンバーシップ関数が規定される。デファ
ジィフィケーション処理(非ファジィ化処理ともいう)
とは、ファジィ推論によって得られた結果(ファジィ集
合)から、確定値である操作量を算出する操作をいう。
一般的にはメンバーシップ関数で表されたファジィ集合
の重心位置を与える値をもって、その操作量とする、い
わゆる重心法が適用できる。
【0007】請求項3記載の救急ストレッチャー架台
は、請求項1又は2記載の救急ストレッチャー架台にお
いて、前記上下支持機構が空気ばねからなり、かつ前記
上下位置設定手段が該空気ばね内の空気圧を調整する空
気圧レギュレータを有する。請求項4記載の救急ストレ
ッチャー架台は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
救急ストレッチャー架台において、前記前後支持機構に
は前記上フレームをスプリング等の弾性要素を介して保
持するガイド部材が備えられていると共に、前記前後位
置設定手段がモータによって該ガイド部材の位置を制御
するベルト機構を有する。請求項5記載の救急ストレッ
チャー架台は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の救
急ストレッチャー架台において、前記センサが、変位セ
ンサ及び錘を有する振り子型の角度センサであり、それ
ぞれ前記基準位置に対する変位及び振り角度を前記変動
量とする。
【0008】請求項6記載の救急ストレッチャー架台
は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の救急ストレッ
チャー架台において、前記救急ストレッチャー架台は、
前記中間フレームに加えて更に、前記上フレームの左右
位置をその基準位置に対して移動させるための別の中間
フレームが設けられていて、前記上フレームの左右位置
をその基準位置に対して弾性的に保持する左右支持機構
と、該左右支持機構の前記基準位置を設定する左右位置
設定手段と、前記上フレームの左右方向の変位を検出す
るセンサとが設けられている。請求項7記載の救急スト
レッチャー架台は、ストレッチャーの載置される上フレ
ームを、輸送手段に取付けられる基盤の基準位置に対し
て、前後方向及び左右方向にそれぞれ弾性的に支持する
前後支持機構及び左右支持機構を備えた救急ストレッチ
ャー架台であって、前記前後支持機構の前記基準位置を
設定する前後位置設定手段と、前記左右支持機構の前記
基準位置を設定する左右位置設定手段と、前記上フレー
ムの左右方向の変位又は前記上フレームの傾斜角度、及
び前記上フレームの前後方向の変位をそれぞれ検出する
センサと、該センサの出力を入力としファジィ制御規則
を用いて、前記前後位置設定手段及び前記左右位置設定
手段の各操作量を設定する制御装置とを有している。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに図1は本発明の一実施の形態
に係る救急ストレッチャー架台の説明図、図2は同救急
ストレッチャー架台の一部拡大平断面図、図3は同救急
ストレッチャー架台の一部拡大側面図、図4は同救急ス
トレッチャー架台の空気ばねの動作状態を示す説明図、
図5はファジィ制御の実施時における救急ストレッチャ
ー架台の変位及び加速度の変化を示す図である。
【0010】救急ストレッチャー架台10は図1〜3に
示すように、輸送手段の一例である救急車19aの車体
内に固定される基盤11と、基盤11の上に上下支持機
構の一例である4個の空気ばね14〜17を介して弾性
的に支持される中間フレーム12と、前後支持機構の一
例であるスライド機構20を介して中間フレーム12上
に配置され、ストレッチャー45の載置される上フレー
ム13と、該スライド機構20における上フレーム13
の基準位置を前後方向に移動させるためのモータの一例
であるサーボモータ23を駆動源とする前後位置設定手
段の一例であるベルト機構21と、空気ばね14〜17
の空気圧を調整するための上下位置設定手段の一例であ
る2基の空気圧レギュレータ18、19と、空気圧レギ
ュレータ18、19に空気を供給するための空気タンク
43と、中間フレーム12に固定配置される角度センサ
24及び上フレーム13及び中間フレーム12間の前後
方向の変位を検出するための変位センサ25と、該セン
サ24、25から入力される信号を処理して、サーボモ
ータ23及び空気圧レギュレータ18、19をそれぞれ
制御するための制御装置22とを有する。なお、サーボ
モータ23は図1においては、図2、図3とは逆に、図
の左側に配置している。以下においては図1に示すよう
に救急車19a内に配置された基盤11の面上における
進行方向(前後方向)をy軸、基盤11の面に対して直
角となる上下方向をz軸、y軸及びz軸に対してそれぞ
れ直角となる左右方向をx軸とする直交座標系を用い、
その基準点を基盤11上に設定した場合について説明す
る。
【0011】ここで、図2、図3はそれぞれ、前記制御
装置22及びセンサを除く救急ストレッチャー架台10
の詳細を示す平断面図、及び側断面図である。前記スラ
イド機構20は、上フレーム13に固定されたブラケッ
ト26と、ブラケット26により両端を支持された二本
のガイドロッド28、28aと、ガイドロッド28、2
8aに嵌合し移動できる状態で取りつけられ、中間フレ
ーム12に対して固定配置されるガイドロッド受け30
a、30bと、ガイドロッド28、28aに嵌合して移
動可能に配置された複数のスプリング受け27と、スプ
リング受け27間及びスプリング受け27とガイドロッ
ド受け30a、30b間、あるいはスプリング受け27
とブラケット26間に配置される弾性要素の一例である
複数のスプリング31とを有する。なお、上フレーム1
3と中間フレーム12間には上フレーム13の重量を支
持すると共に、上フレーム13のy軸方向の移動を滑ら
かに行うためのスライドガイド44が配置されている。
このようにして、上フレーム13がガイドロッド受け3
0a、30bの前後に配置されたスプリング31による
前後方向の弾性力のバランスによって支持されるように
なっている。
【0012】上フレーム13に対して固定配置されるガ
イド部材30の位置を規定するためのベルト機構21
は、中間フレーム12に固定される2つのプーリ32、
33と、プーリ32、33間、及びプーリ33とサーボ
モータ23の駆動プーリ34間にそれぞれ配置されるベ
ルト29、29aと、ベルト29をy軸方向に移動させ
るためのサーボモータ23と、ベルト29上に取付けら
れるガイド部材30とを有する。なお、サーボモータ2
3は中間フレーム12又は基盤11のいずれかに配置す
ることができるが、本実施の形態においては中間フレー
ム12上に配置している例を示している。サーボモータ
23は制御装置22からの信号によって制御され、上フ
レーム13のy軸方向における基準位置yあるいは現在
位置を所望の値に制御することが可能である。サーボモ
ータ23は回転軸に付加される外力の大きさに応じて回
転できる構造のモータであり、基準位置yを中心点とし
た上フレーム13の弾性的な前後運動を許容することが
できる。このようにして、y座標で指定されるガイド部
材30の位置を変化させると、それに応じてガイドロッ
ド28、28a及びスプリング31を介して規制される
上フレーム13の弾性的な平衡位置(基準位置y)が決
まるようになっている。また、時間tに対する基準位置
yの微分量である移動速度dy/dt等も必要に応じて
調整することができるようになっている。
【0013】空気ばね14〜17は基盤11上の4隅に
配置され、各空気ばね14〜17内の空気圧あるいは空
気量を空気圧レギュレータ18、19を作動させること
によって変化させ、上下方向(z軸方向)における上フ
レーム13上の4つの基準位置Z1 〜Z4 をそれぞれに
独立に調整できるようになっている。なお、空気圧レギ
ュレータ18、19には空気タンク43を介して空気が
供給されるようになっている。そして、救急車19aに
備えるバッテリーを電源として、電源変換器により直流
から交流に変換し、図示しないコンプレッサを作動さ
せ、図示しないメイン空気圧レギュレータを経由して空
気タンク43に圧縮空気が貯蔵されるようになってい
る。なお、本実施の形態においては、進行方向に向かっ
て左側にある前後の空気ばね14、15と、右側にある
前後の空気ばね16、17とをそれぞれ同一の組として
制御する簡略化した制御方法を採用している。このた
め、上フレーム13の左右の基準位置をそれぞれZ
L (=Z1 =Z2 )、Zr (=Z3 =Z4 )として簡略
化して表記することができ、それぞれ2基の空気圧レギ
ュレータ18、19を用いて空気ばね14、15と空気
ばね16、17のそれぞれの基準位置ZL 、Zr を制御
する。
【0014】図1に示すようにセンサの一例である角度
センサ24は、左右方向の揺れ、あるいは加速度等を検
知するための中間フレーム12に配置された振り子型の
センサであり、図4に示すようにy軸の方向を軸として
回転自在に配置された錘42と、錘42の下端と回転中
心とを結ぶ線分が基盤11の面に対してなす角度(90
゜−θ)あるいはその余角である傾斜角度θを変動量と
して出力する。従って、基盤11を乗せた車体の揺れに
対応して変化するこの傾斜角度θを測定して、必要に応
じて時間tに対する傾斜角度θの微分量Δθ(=dθ/
dt)を計算して、これらの変動を評価することができ
る。センサの一例である加速度センサは、例えば錘、ば
ね、ダンパーの各要素を有する機械系からなり、ばね、
ダンパーによって保持される錘の動きを機械的あるいは
電気的に検出して、y軸方向等の特定方向の加速度を測
定するセンサ等が使用できる。なお、本実施の形態にお
いては、上フレーム13と中間フレーム12とにおける
y軸方向の変位Dを検出して、必要に応じて時間tに対
する変位Dの微分量ΔD(=dD/dt)を測定できる
変位センサ25と、中間フレーム12の側面に取りつけ
られた角度センサ24とを用いた。また、角度センサ及
び変位センサは実質的に上フレーム13又は中間フレー
ム12の傾斜角度θ、及び上フレームのy軸方向の変位
Dを検出できるものであれば、中間フレーム12、上フ
レーム13あるいはそれ以外の位置に取りつけてもよ
い。
【0015】制御装置22は、図1に示すように、角度
センサ24、変位センサ25からそれぞれ出力されるセ
ンサ信号を変動量(θ、D)として増幅するための角度
アンプ35、及び振動変位アンプ36とサーボモータ2
3を駆動させるためのモータドライバ37と、角度アン
プ35及び振動変位アンプ36でそれぞれ増幅されたセ
ンサ信号θ、Dをアナログ/デジタル変換してコンピュ
ータ40に入力するためのA/Dコンバータ38と、コ
ンピュータ40から出力される操作量Y、ZL、Zr
デジタル/アナログ変換してモータドライバ37、及び
空気圧レギュレータ18、19に送るためのD/Aコン
バータ39と、A/Dコンバータ38から入力されるセ
ンサ信号θ、Dをファジィコントローラ部41を用いて
ファジィ推論して、D/Aコンバータ39に出力する操
作信号(操作量Y、ZL 、Zr )を設定するためのコン
ピュータ40とを有する。
【0016】ファジィコントローラ部41とは、コンピ
ュータ40内におけるファジィ制御を行うためのソフト
ウエア、ハードウエアをいう。ファジィコントローラ部
41には、ラベル付けされたファジィ集合によってそれ
ぞれ定義される前件部と後件部の対からなるファジィ制
御規則からなるルール群がその記憶部に予め入力されて
おり、このルール群、及び入力されるセンサ信号θ、D
を用いて、後述するファジィ推論により基準位置を操作
するための操作信号Y、ZL 、Zr を決定する装置であ
る。前記ルール群は、上フレーム13における振動を緩
和するための経験的な知識を集約した前件部と後件部の
対で構成される複数のルールからなる。各ルールは例え
ば、変位Dが負側に大きく(NL )、かつその微分量Δ
Dが中位(NM )となる場合を前件部に記載される条件
として、後件部にはその条件を満たすときに実行すべき
制御操作を、例えば基準位置yを正側に少し大きくする
(PS )等のように記述する。なお、前記変位D、及び
その微分量ΔDにおけるラベルNL 、NM 及び操作量Y
におけるラベルPS に対応するメンバーシップ関数をそ
れぞれ設定しておく。そして、このような前記の例のル
ールは以下に示すようなif〜then形式の構文によ
って示される。 if D=NL and ΔD=NM then Y=
S なお、前記の前件部における(D=NL )のような表記
法は、変動量である変位DがNL (負側に大きい)の状
態であることを表しており、また後件部における(Y=
S )のような表記法は、操作量であるYをラベルPS
の状態に設定することを表す。また、if〜then形
式の文中のandは2以上の条件が同時に成立すること
を意味している。
【0017】ここでメンバーシップ関数で定義された前
件部(D=NL 、ΔD=NM )の内容に対する、その時
点での変位D、速度である微分量ΔDの適合度βを以下
のようにして算出する。算出法の一例として、まず、D
=NL 、及びΔD=NM の内容をそれぞれ表すメンバー
シップ関数に対して各変動量がそれに属する適合度を求
めてそれぞれの適合度の小さい方の値をもってそのルー
ル(制御規則)の適合度βとする。次に、後件部(Y=
S )に対応するメンバーシップ関数の領域から前記求
めた適合度βより大きくなる領域の部分を削除して、こ
の頭切りされて得られる関数の形を所望のメンバーシッ
プ関数とすることができる。そして、以上の操作を各ル
ール毎に行って、それぞれのルール毎に対応するメンバ
ーシップ関数を求め、それらの和集合からなる関数を適
合度βに対応する操作量Yのメンバーシップ関数として
設定する。また、前記和集合を求める際に、予め各ルー
ル毎のメンバーシップ関数に重み付け係数wを乗じて、
経験的にあるいはシミュレーションを実行することによ
り得られるルール毎の重要度をファジィ推論に反映させ
て、より柔軟に制御を行うこともできる。最後に、非フ
ァジィ化処理により確定値である操作量Yを決定して、
これをYの操作信号として出力する。なお、本実施の形
態における非ファジィ化処理に際しては、メンバーシッ
プ関数で表される領域の重心を求めて、これを操作量と
する一般的な方法を採用したが、必要に応じて公知のミ
ニマックス重心法(Min−Max重心法)、代数積加
算重心法等の他の方法を適用してもよい。なお、本実施
の形態においては、ファジィコントローラ部41は、前
記ルールの記憶部、メンバーシップ関数の設定部及びフ
ァジィ推論部等を専用の記憶部として備えており、以上
説明したようなファジィ推論の処理を行うことができる
記憶演算部である。
【0018】続いて、救急ストレッチャー架台10の使
用例について更に詳しく説明する。前記したようにファ
ジィ制御における制御規則は、制御対象物に取付けられ
ている変位センサ25、角度センサ24から入力される
変動量D、θと、サーボモータ23、空気ばね14、1
5と空気ばね16、17の操作量Y、ZL 、Zr との関
係をif〜then形式の構文からなるルール群に記述
したものである。前件部(if部)に状態変数である変
動量(中間フレーム12における傾斜角度θ、変位D、
それらの微分量等)の値の範囲をラベルとして記述し、
後件部(then部)にサーボモータ23、空気ばね1
4、15と空気ばね16、17を操作するための操作量
の状態が同じくラベルを用いて記述されている。そし
て、このように記述された輸送対象物である患者等が受
ける衝撃、揺れ、振動を極力低くするようなルールを用
いて、輸送対象物が受ける変化を理想的な状態に維持す
るようにしたものである。このようなファジィ制御を用
いることにより、上フレーム13上に固定配置されたス
トレッチャー等が受ける振動等の変化に対してきめ細か
く対応しながら、ストレッチャー上の患者に対して優し
い制御を行える。即ち、救急車19aの発進時の加速、
停車時の減速、及び路面状況などにより起こる振動、揺
れ、衝撃等を変位センサ25及び角度センサ24により
検知し、この値をファジィ制御により処理して、サーボ
モータ23、及び空気ばね14〜17を制御することに
より、上フレーム13を滑らかに移動するようにして、
ストレッチャー上の患者が受ける振動、加速度等を軽減
させる。
【0019】以下に(1)前後方向(y軸方向)、
(2)左右方向のローリング(傾斜揺れ)、及び(3)
上下方向(z軸方向)における振動の制御方法をさらに
具体的に説明する。 (1)前後方向の振動の制御 上フレーム13は基盤11上の基準位置を中心に約±1
50mmの範囲で前後方向に可動できるようになってお
り、前後方向に設けられたスプリング31の作用により
弾性的に支持されている。このため、救急車19aの発
進時にはガイドロッド受け30a、30bの後部のスプ
リング31が引っ張られ、また前部のスプリング31が
圧縮されることにより、衝撃的な振動を吸収しながら上
フレーム13が後部へ移動する。この時、変位センサ2
5は正側(P)への値を示す。この振動変位(変位D)
と、変位Dの微分量ΔDを基にしてファジィコントロー
ラ部41により推論して操作量Yを決定して、サーボモ
ータ23を作動させて、上フレーム13にかかる加速度
Gを少なくするように柔らかく基準点に戻すような制御
を行うことができる。救急車19aにブレーキをかけた
時には発進時とは逆に、上フレーム13が逆方向(負側
(N))に急激に移動しようとするが、この移動を押さ
えぎみに追従させていき、変位Dの微分量ΔDの正負が
反転する前の時点でモータを逆回転させるための操作量
Yを負荷するような制御規則を設定する。また、停止時
には停止時の状態に対応するルールに従って操作量Yが
制御される。即ち、上フレーム13の変位Dをおよそ零
にするような制御を行う。ギヤチェンジ時に発生する加
速度変化に対しても、上フレーム13に衝撃のかからな
いルールが設定されているために、ギヤチェンジの際の
ルールが効果的に適用されて、急激な変動を抑えてサイ
ンカーブで表されるような緩やかな制御状態を実現する
ことができる。表1、表2は変動量である変位Dを用い
て操作量Yを設定するための制御規則の一例である前後
方向ファジィ制御ルールを示しており、各ルールは前件
部及び後件部を有するif〜then形式の構文から構
成されている。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】ここで、ラベルであるNL 、NM
S 、ZR 、PS 、PM 、及びPL はそれぞ
れ、負側に大きく、負側に中位、負側に少し、
その時点の値に保持する、正側に少し、正側に中
位、及び正側に大きくなるような変動量、あるいは操
作量の状態を表していて、それぞれについて固有のメン
バーシップ関数が設定されているものとする。本実施の
形態において変位Dの負側とは、救急車両の進行方向
を、正側とはその後退方向を意味するものとする。ま
た、速度ΔDは救急車19aの進行方向を正側(P)、
後退方向を負側(N)とし、後件部においては進行方向
を正側(P)、後退方向を負側(N)としている。所定
の値、例えば1.0等に重み付け係数wを設定して、そ
の得られた結果を基にして、重み付け係数wの補正を繰
り返し行うことにより、外乱に対して振動の少ない制御
状態を維持させることが可能になる。
【0023】(2)左右方向のローリング等の制御 空気ばね14〜17の基準位置Z1 〜Z4 は各空気ばね
14〜17に標準となる空気圧がかかった状態を定常状
態として設定される。そして、この定常状態における基
準位置(静止状態における錘の位置)を中心に約±45
゜の範囲で傾斜角度θが変わるようになっている。図4
に示すように救急車19aがカーブや、悪路等にかかっ
た時、錘42に遠心力が加わり傾斜角度が変化する。即
ち、右カーブの場合には錘42が進行方向に対して左側
に傾斜して傾斜角度θは負の値をとる(図4(b))。
逆に、左カーブの場合には錘42が進行方向に対して右
側に傾斜して傾斜角度θは正の値をとる(図4
(c))。この左カーブの場合、傾斜角度θ、あるいは
その微分量を用いて、ファジィコントローラ部41によ
り、左側の空気ばね14、15の空気圧を減少させ、右
側の空気ばね16、17の空気圧を増加させる。これに
より図4(a)に示すように中間フレーム12の傾斜角
度θを調整することができる。また、カーブが終了すれ
ば、角度センサ24の錘42はその基準位置に戻ってい
き、それにつれて通常の基準位置の空気圧の状態に復帰
させて、水平となる位置を保持する。ここで、表3は左
側の空気ばね14、15及び右側の空気ばね16、17
の基準位置ZL 、Zr を制御するための、制御規則の一
例である上下方向ファジィ制御ルール(A〜I)を示し
ており、左右の揺れに対して抵抗するように上フレーム
13の姿勢あるいは、上フレーム13にかかる加速度を
調整して、救急車19aの不規則な走行状態に対して
も、患者に負担の大きい衝撃を与えることなく安全に輸
送することを可能とする。
【0024】
【表3】
【0025】(3)上下方向の振動の制御 本発明の実施の形態に係る救急ストレッチャー架台10
は、空気ばね14〜17自体の弾性による防振効果によ
り上下振動を小さくすると共に、前記した複数のルール
群によるファジィ制御により、上下方向の振動を効果的
に抑制することができる。なお、ファジィ制御システム
を停止(off)にすると、空気ばね14〜17の空気
が全部抜けて、中間フレーム12の下部に取付られた図
示しないガイドが基盤11上の図示しないガイド孔に挿
入されて、中間フレーム12が固定される。
【0026】ここで、図5はファジィ制御を行った場合
における救急車走行時の上フレーム13の変位Dと加速
度Gの変化を示したグラフである。図5に示すように変
位D及び加速度Gの変化が緩やかになりギヤチェンジ、
急ブレーキ、停止等の運転操作に伴う衝撃力を効果的に
抑制できる。これに対してストレッチャー架台が車両の
床に固定されている場合には、発進、急カーブ、急加
速、減速、停止時等に加速度が急激に変化しても変位D
及び傾斜角度θの変動が規制され、ストレッチャー上の
救急患者に加速度の負荷が直接的にかかるために患者の
苦痛が大きくなる。
【0027】なお、本発明の救急ストレッチャー架台は
コンパクトに設計でき、かつ安価に製造できることを狙
いとして開発されたものであり、外国、例えば米国等に
おけるの巾広の救急車から、国産の巾が狭く奥行きの短
い救急車等にも広く適用することが可能である。具体的
にはストレッチャーの車輪の下端又はストレッチャーの
台の下端、即ち上フレームの上端から救急車両内部の床
面(基盤の下端)までの距離を150cm程度にするこ
とができ、既成の救急車への適用が容易に図られる。
【0028】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態においては、前後位
置設定手段、及び上下位置設定手段とを有する救急スト
レッチャー架台について述べたが、これに加えてストレ
ッチャー架台の左右方向の位置を設定する左右位置設定
手段及びこの左右方向の変位を検出するセンサを設ける
ことにより、x軸、y軸、z軸の三方向の位置制御から
なるファジィ制御を行うこともでき、これも本発明の適
用範囲である。これによって、救急ストレッチャー架台
に対する防振効果をさらに高めることが可能である。ま
た、z軸方向(上下方向)の制御を省略して、x軸方向
(左右方向)、y軸方向(前後方向)の変位の変動に対
してファジィ制御規則を適用して、左右位置設定手段及
び前後位置設定手段の各操作量を決定することもでき
る。なお、この場合には、空気ばね等の緩衝部材を介し
て左右位置設定手段及び前後位置設定手段を基盤上に設
けることにより上下方向の振動を吸収することもでき
る。さらに、前記左右位置設定手段、左右支持機構、及
び前後位置設定手段、前後支持機構はそれぞれ上フレー
ムと基盤間に配置される二枚の中間フレーム上に設けら
れる。そして、それぞれの設定手段及び支持機構は、ほ
ぼ同様の機械構成のものを互いに直角方向に作動できる
ようにしてそれぞれ配置され、前後方向及び左右方向に
運動する二枚の中間フレームの上下の順序はいずれが上
であってもよい。ここで、x軸方向の上フレームの位置
を設定するための左右位置設定手段としては、電動モー
タ、サーボモータ、エアシリンダ等の駆動手段を用いる
ことができる。
【0029】本実施の形態においては、左右一組の空気
ばねを2基の空気圧レギュレータにより制御したが、空
気ばねをそれぞれ独立に制御することにより、より自由
度の高い制御を行うことができ、上フレームにかかるよ
り複雑な振動に対して、有効な防振効果が得られる。ま
た、センサにはx、y、z軸方向の加速度成分をそれぞ
れ測定することのできる加速度センサ等を用いることが
でき、それぞれの方向に対応する、支持機構及びその位
置設定手段を設けてファジィ制御を行うことにより上フ
レームにかかる不規則な三次元振動を効果的に緩和させ
ることができる。さらに、本発明を精密機械、美術工芸
品、生鮮食品、飲食物、医薬品等の壊れやすいもの運搬
に対して適用することが可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1〜6記載の救急ストレッチャー
架台においては、上下支持機構の基準位置を設定する上
下位置設定手段と、前後支持機構の基準位置を設定する
前後位置設定手段とが設けられているので、各支持機構
により弾性的に支持される上フレーム及び中間フレーム
の基準位置をそれぞれ独立に調整することができる。ま
た、上フレーム及び中間フレームの変位又は傾斜角度の
変動量を検出するセンサを備えているので、上フレーム
及び中間フレームの状態を確定値として正確に検知する
ことできる。そして、センサから出力される変動量であ
る変位又は傾斜角度等の変動量を抑制する制御規則を用
いて、前後位置設定手段及び上下位置設定手段の各操作
量を設定する制御装置を有しているので、上フレームに
負荷される振動等を効果的に抑制することができる。従
って、輸送時における救急患者にかかる衝撃、揺れ等の
負荷を軽減できると共に、高速輸送が可能となり、救急
時における救急患者の延命率を向上させることができ
る。本発明は老人病院、老人ホーム、老人擁護施設等に
おける高齢者の輸送車両にも適用でき、高齢者に不安を
与えることなく快適に輸送することができる。
【0031】特に、請求項2記載の救急ストレッチャー
架台においては、制御規則がファジィ集合によりそれぞ
れ設定されるルール群からなり、かつ制御装置がファジ
ィコントローラ部を有するので、上フレームにかかる衝
撃を緩和するためのノウハウを制御規則に反映させるこ
とができ、さらに効果的に輸送時の有害な振動を防止す
ることができる。また、請求項3記載の救急ストレッチ
ャー架台は、上下支持機構が空気ばねからなる構成であ
り、それぞれの弾性的な基準位置を確実に保持させるこ
とができる。そして、上下位置設定手段が空気ばね内の
空気圧を調整する空気圧レギュレータを有するので、空
気圧を容易に調整できると共に、装置をコンパクトに構
成できる。請求項4記載の救急ストレッチャー架台は、
前後支持機構には上フレームをスプリング等の弾性要素
を介して保持するガイド部材が備えられていると共に、
前後位置設定手段がモータによって該ガイド部材の位置
を制御するベルト機構を有するので、位置の制御操作が
確実であり、振動等の外乱に対して速い応答性が得られ
る。
【0032】請求項5記載の救急ストレッチャー架台に
おいては、センサが、変位センサ及び錘を有する振り子
型の角度センサであり、それぞれ基準位置に対する変位
及び振り角度を変動量とするので、精密な機械系が必要
でなく装置構成上メンテナンスが容易である。請求項6
記載の救急ストレッチャー架台においては、救急ストレ
ッチャー架台は、中間フレームに加えて更に、上フレー
ムの左右位置をその基準位置に対して移動させるための
別の中間フレームが設けられていて、上フレームの左右
位置をその基準位置に対して弾性的に保持する左右支持
機構と、左右支持機構の基準位置を設定する左右位置設
定手段と、上フレームの左右方向の変位を検出するセン
サとが設けられているので、左右方向の変位を変動量と
して取り込んで、これに制御規則を適用して左右位置設
定手段の操作量を決定することが可能となり、中間フレ
ーム上に配置された上フレームの動きを三次元的にきめ
細かく制御することができる。
【0033】請求項7記載の救急ストレッチャー架台に
おいては、前後支持機構の基準位置を設定する前後位置
設定手段と、左右支持機構の基準位置を設定する左右位
置設定手段と、上フレームの左右方向の変位又は上フレ
ームの傾斜角度、及び上フレームの前後方向の変位をそ
れぞれ検出するセンサと、該センサの出力を入力としフ
ァジィ制御規則を用いて、前後位置設定手段及び左右位
置設定手段の各操作量を設定する制御装置とを有するの
で、救急ストレッチャー架台の輸送中における前後方向
及び左右方向の過度の衝撃を抑制することができ、救急
ストレッチャー架台上の救急患者にかかる衝撃、揺れ等
の負荷を軽減でき、救急時における救急患者の延命率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る救急ストレッチャ
ー架台の構成図である。
【図2】同救急ストレッチャー架台の一部拡大平断面図
である。
【図3】同救急ストレッチャー架台の一部拡大側断面図
である。
【図4】同救急ストレッチャー架台の空気ばねの動作状
態を示す説明図である。
【図5】ファジィ制御の実施時における救急ストレッチ
ャー架台の変位及び加速度の変化を示す図である。
【符号の説明】
10 救急ストレッチャー架台 11 基盤 12 中間フレーム 13 上フレー
ム 14 空気ばね(上下支持機構) 15 空気ばね
(上下支持機構) 16 空気ばね(上下支持機構) 17 空気ばね
(上下支持機構) 18 空気圧レギュレータ(上下位置設定手段) 19 空気圧レギュレータ(上下位置設定手段) 20 スライド機構(前後支持機構) 19a 救急車 21 ベルト機構(前後位置設定手段) 22 制御装置 23 サーボモ
ータ 24 角度センサ 25 変位セン
サ 26 ブラケット 27 スプリン
グ受け 28 ガイドロッド 28a ガイド
ロッド 29 ベルト 29a ベルト 30 ガイド部材 30a ガイド
ロッド受け 30b ガイドロッド受け 31 スプリン
グ 32 プーリ 33 プーリ 34 駆動プーリ 35 角度アン
プ 36 振動変位アンプ 37 モータド
ライバ 38 A/Dコンバータ 39 D/Aコ
ンバータ 40 コンピュータ 41 ファジィ
コントローラ部 42 錘 43 空気タン
ク 44 スライドガイド 45 ストレッ
チャー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレッチャーの載置される上フレーム
    が、中間フレームを介して基盤上に設けられ、前記基盤
    に対する前記中間フレームの上下位置、及び前記中間フ
    レームに対する前記上フレームの前後位置を、それぞれ
    の基準位置に対して弾性的に保持する上下支持機構及び
    前後支持機構を備えた救急ストレッチャー架台であっ
    て、 前記上フレームの前後方向の変位、及びその傾斜角度を
    それぞれ検出するセンサと、 前記上下支持機構の前記基準位置を設定する上下位置設
    定手段、及び前記前後支持機構の前記基準位置を設定す
    る前後位置設定手段と、 前記センサの出力を入力とし、前記センサによって測定
    される変位及び傾斜角度の変動量を抑制する制御規則を
    用いて、前記前後位置設定手段及び前記上下位置設定手
    段の各操作量を設定する制御装置とを有することを特徴
    とする救急ストレッチャー架台。
  2. 【請求項2】 前記制御規則がファジィ集合を規定する
    メンバーシップ関数によりそれぞれ設定される前件部及
    びこれに対応する後件部の対からなるルール群からな
    り、かつ前記制御装置が前記変動量に対応する前記前件
    部毎の適合度をそれぞれ計算し、それぞれの該適合度を
    用いて前記後件部毎のメンバーシップ関数を集約し、こ
    れをデファジィフィケーション処理して前記操作量を設
    定するファジィコントローラ部を有することを特徴とす
    る請求項1記載の救急ストレッチャー架台。
  3. 【請求項3】 前記上下支持機構が空気ばねからなり、
    かつ前記上下位置設定手段が該空気ばね内の空気圧を調
    整する空気圧レギュレータを有することを特徴とする請
    求項1又は2記載の救急ストレッチャー架台。
  4. 【請求項4】 前記前後支持機構には前記上フレームを
    スプリング等の弾性要素を介して保持するガイド部材が
    備えられていると共に、前記前後位置設定手段がモータ
    によって該ガイド部材の位置を制御するベルト機構を有
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の救急ストレッチャー架台。
  5. 【請求項5】 前記センサが、変位センサ及び錘を有す
    る振り子型の角度センサであり、それぞれ前記基準位置
    に対する変位及び振り角度を前記変動量とすることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の救急スト
    レッチャー架台。
  6. 【請求項6】 前記救急ストレッチャー架台は、前記中
    間フレームに加えて更に、前記上フレームの左右位置を
    その基準位置に対して移動させるための別の中間フレー
    ムが設けられていて、前記上フレームの左右位置をその
    基準位置に対して弾性的に保持する左右支持機構と、該
    左右支持機構の前記基準位置を設定する左右位置設定手
    段と、前記上フレームの左右方向の変位を検出するセン
    サとが設けられていることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の救急ストレッチャー架台。
  7. 【請求項7】 ストレッチャーの載置される上フレーム
    を、輸送手段に取付けられる基盤の基準位置に対して、
    前後方向及び左右方向にそれぞれ弾性的に支持する前後
    支持機構及び左右支持機構を備えた救急ストレッチャー
    架台であって、 前記前後支持機構の前記基準位置を設定する前後位置設
    定手段と、前記左右支持機構の前記基準位置を設定する
    左右位置設定手段と、前記上フレームの左右方向の変位
    又は前記上フレームの傾斜角度、及び前記上フレームの
    前後方向の変位をそれぞれ検出するセンサと、該センサ
    の出力を入力としファジィ制御規則を用いて、前記前後
    位置設定手段及び前記左右位置設定手段の各操作量を設
    定する制御装置とを有することを特徴とする救急ストレ
    ッチャー架台。
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