JPH10277052A - 骨接合用スクリュー - Google Patents
骨接合用スクリューInfo
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- JPH10277052A JPH10277052A JP9124661A JP12466197A JPH10277052A JP H10277052 A JPH10277052 A JP H10277052A JP 9124661 A JP9124661 A JP 9124661A JP 12466197 A JP12466197 A JP 12466197A JP H10277052 A JPH10277052 A JP H10277052A
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- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/56—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
- A61B17/58—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
- A61B17/68—Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
- A61B17/74—Devices for the head or neck or trochanter of the femur
- A61B17/742—Devices for the head or neck or trochanter of the femur having one or more longitudinal elements oriented along or parallel to the axis of the neck
- A61B17/746—Devices for the head or neck or trochanter of the femur having one or more longitudinal elements oriented along or parallel to the axis of the neck the longitudinal elements coupled to a plate opposite the femoral head
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- A61B17/86—Pins or screws or threaded wires; nuts therefor
- A61B17/8625—Shanks, i.e. parts contacting bone tissue
- A61B17/863—Shanks, i.e. parts contacting bone tissue with thread interrupted or changing its form along shank, other than constant taper
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 骨折した骨の接続に際してのスクリューに関
して、骨内に捩じ込んだ場合のスクリューの骨内の固定
化が図り、スクリューの緩みやぐらつきが防止するもの
である。 【解決手段】 本体基部と、本体基部の外周径よりも小
径の外周径を有する本体中央部と、本体中央部の外周径
よりも小径の外周径を有する本体捩子基部とからなる円
筒形状のスクリューであって、本体捩子基部の外周面に
は螺旋状に雄捩子が設け、かつその雄捩子の山部の外周
径が本体基部の径とほぼ同じとすることにより、スクリ
ューと骨との接触を高め前記課題を解決できる。
して、骨内に捩じ込んだ場合のスクリューの骨内の固定
化が図り、スクリューの緩みやぐらつきが防止するもの
である。 【解決手段】 本体基部と、本体基部の外周径よりも小
径の外周径を有する本体中央部と、本体中央部の外周径
よりも小径の外周径を有する本体捩子基部とからなる円
筒形状のスクリューであって、本体捩子基部の外周面に
は螺旋状に雄捩子が設け、かつその雄捩子の山部の外周
径が本体基部の径とほぼ同じとすることにより、スクリ
ューと骨との接触を高め前記課題を解決できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、骨折した骨の接続に際
しての内固定部材、特にラグスクリュー等の骨に螺合
し、骨の接合を図るためのスクリューに関する。
しての内固定部材、特にラグスクリュー等の骨に螺合
し、骨の接合を図るためのスクリューに関する。
【０００２】
【従来技術】従来、例えば大腿骨の転子部周辺の骨折に
際しての治療としてラグスクリュー及びプレートを用
い、大腿骨の骨頭部にラグスクリューを捩じ込み前記骨
頭部を固定するものが多用されている。このラグスクリ
ューに関しては一定直径を有する円柱形の本体と、この
本体の一端部に骨に捩じ込むための雄捩子部が本体外周
面に突出して設けられ、かつこの本体の雄捩子は先端に
は先端突起部を有しているものであった。
際しての治療としてラグスクリュー及びプレートを用
い、大腿骨の骨頭部にラグスクリューを捩じ込み前記骨
頭部を固定するものが多用されている。このラグスクリ
ューに関しては一定直径を有する円柱形の本体と、この
本体の一端部に骨に捩じ込むための雄捩子部が本体外周
面に突出して設けられ、かつこの本体の雄捩子は先端に
は先端突起部を有しているものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この場合、このラグス
クリューは、大腿骨の転子部と大腿骨とを密着させ骨接
合を図るものであり、緩み等は極力排除する事が必要で
ある。しかし、このラグスクリューを捩じ込んだ場合、
この雄捩子部に接する骨の部分は雄捩子部のピッチ内に
きっちりと埋り、雄捩子部の外部表面と骨は全体的に接
触している状態となるが、雄捩子部に続く円柱形の本体
の外周面にはラグスクリューの雄捩子部により削りとら
れた後の形状即ち捩子部の対称形状のスクリュー上の突
起部分のみが接するものである。
クリューは、大腿骨の転子部と大腿骨とを密着させ骨接
合を図るものであり、緩み等は極力排除する事が必要で
ある。しかし、このラグスクリューを捩じ込んだ場合、
この雄捩子部に接する骨の部分は雄捩子部のピッチ内に
きっちりと埋り、雄捩子部の外部表面と骨は全体的に接
触している状態となるが、雄捩子部に続く円柱形の本体
の外周面にはラグスクリューの雄捩子部により削りとら
れた後の形状即ち捩子部の対称形状のスクリュー上の突
起部分のみが接するものである。
【０００４】即ち円柱形の本体と、この本体の一端部に
骨に捩じ込むための雄捩子部が本体外周面に突出して設
けられている事から、この雄捩子部により捩じ込まれた
骨の空洞形状は雄捩子形状を形成し本体外周面と骨の雄
捩子形状の先端部とが接することとなる。従って、骨と
ラグスクリューとの接触部分は雄捩子部及び本体外周上
の骨の雄捩子状尖端部となり、ラグスクリュー本体とは
いわゆる極めて細い線状部分での接触しか行えない。特
に大腿骨の転子部と大腿骨には極めて大きな力が加わる
ものであり、かつ雄捩子部と本体部の線状でのラグスク
リューと大腿骨との接触ではどうしても緩みが生じてし
まうものである。
骨に捩じ込むための雄捩子部が本体外周面に突出して設
けられている事から、この雄捩子部により捩じ込まれた
骨の空洞形状は雄捩子形状を形成し本体外周面と骨の雄
捩子形状の先端部とが接することとなる。従って、骨と
ラグスクリューとの接触部分は雄捩子部及び本体外周上
の骨の雄捩子状尖端部となり、ラグスクリュー本体とは
いわゆる極めて細い線状部分での接触しか行えない。特
に大腿骨の転子部と大腿骨には極めて大きな力が加わる
ものであり、かつ雄捩子部と本体部の線状でのラグスク
リューと大腿骨との接触ではどうしても緩みが生じてし
まうものである。
【０００５】特開平７年５１２９２号に示す発明のよう
に骨捩子本体に孔を有し、捩じ込み後に骨セメントペー
ストを流入し、骨組織とネジの空間を埋めるものがあ
る。しかし、これは骨内留置用骨捩子であり、捩子の排
除を行うことが難しいものである。従って、極めて簡単
にかつ効率よく大腿骨の転子部と大腿骨とを密着させ骨
接合を図る際の緩みを極めて簡単にかつ効率よく排除す
るための何等かの解決が求められていた。
に骨捩子本体に孔を有し、捩じ込み後に骨セメントペー
ストを流入し、骨組織とネジの空間を埋めるものがあ
る。しかし、これは骨内留置用骨捩子であり、捩子の排
除を行うことが難しいものである。従って、極めて簡単
にかつ効率よく大腿骨の転子部と大腿骨とを密着させ骨
接合を図る際の緩みを極めて簡単にかつ効率よく排除す
るための何等かの解決が求められていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる欠点を解
消し、極めて簡単にかつ効率よく骨にスクリューを固定
化するため、本体基部と、本体基部の外周径よりも小径
の外周径を有する本体中央部と、本体中央部の外周径よ
りも小径の外周径を有する本体捩子基部とからなる円筒
形状のスクリューであって、前記スクリューの長手方向
の一端から他端にかけて本体基部、本体中央部、本体捩
子基部と徐々にその径を細くする全体構成を有すると共
に、本体捩子基部の外周面には螺旋状に雄捩子が設けら
れ、その雄捩子の山部の外周径が本体基部の径とほぼ同
じである骨接合用スクリューを提供するものである。
消し、極めて簡単にかつ効率よく骨にスクリューを固定
化するため、本体基部と、本体基部の外周径よりも小径
の外周径を有する本体中央部と、本体中央部の外周径よ
りも小径の外周径を有する本体捩子基部とからなる円筒
形状のスクリューであって、前記スクリューの長手方向
の一端から他端にかけて本体基部、本体中央部、本体捩
子基部と徐々にその径を細くする全体構成を有すると共
に、本体捩子基部の外周面には螺旋状に雄捩子が設けら
れ、その雄捩子の山部の外周径が本体基部の径とほぼ同
じである骨接合用スクリューを提供するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する
に、図１は本発明にかかるラグスクリューを示す図であ
る。ラグスクリュー１は、全体を円筒形状を基本に構成
され、その本体の一端にはカラー２が設けられており、
プレートに挿入した場合の係止部を構成する。このカラ
ー２に続いて本体基部３が構成される。この本体基部３
に続き本体中央部４が設けられている。この本体中央部
４の外周径は、本体基部３の外周径より小径の円筒形状
を有しており、本体基部３から本体中央部４にかけては
アールを用いて徐々に小径となるよう構成されている。
この本体中央部４はラグスクリュー１の他端方向に本体
捩子基部５がつながる。
に、図１は本発明にかかるラグスクリューを示す図であ
る。ラグスクリュー１は、全体を円筒形状を基本に構成
され、その本体の一端にはカラー２が設けられており、
プレートに挿入した場合の係止部を構成する。このカラ
ー２に続いて本体基部３が構成される。この本体基部３
に続き本体中央部４が設けられている。この本体中央部
４の外周径は、本体基部３の外周径より小径の円筒形状
を有しており、本体基部３から本体中央部４にかけては
アールを用いて徐々に小径となるよう構成されている。
この本体中央部４はラグスクリュー１の他端方向に本体
捩子基部５がつながる。
【０００８】この本体捩子基部５の外周径は、本体中央
部４の外周径より小径の円筒形状を有している。従って
スクリューの長手方向の一端から他端にかけて本体基
部、本体中央部、本体捩子基部と徐々にその径を細くす
る概略の全体構成を有しているものである。この本体捩
子基部５の外周表面上に螺旋状に雄捩子７がラグスクリ
ュー１の他端にまで構成されている。雄捩子部６は、本
体捩子基部５及び雄捩子７により構成される。本体基部
３と本体中央部４と本体捩子基部５の各々の外周径の比
率は、例えば一例として１０：８：４．４程度の比率が
該当する。尚、この比率に限らず、１０：９：８であっ
ても１０：８：３程度であってもよい。任意の比率であ
ればよく、少なくとも本体基部の外周径＞本体中央部の
外周径＞本体捩子基部の外周径であればよい。
部４の外周径より小径の円筒形状を有している。従って
スクリューの長手方向の一端から他端にかけて本体基
部、本体中央部、本体捩子基部と徐々にその径を細くす
る概略の全体構成を有しているものである。この本体捩
子基部５の外周表面上に螺旋状に雄捩子７がラグスクリ
ュー１の他端にまで構成されている。雄捩子部６は、本
体捩子基部５及び雄捩子７により構成される。本体基部
３と本体中央部４と本体捩子基部５の各々の外周径の比
率は、例えば一例として１０：８：４．４程度の比率が
該当する。尚、この比率に限らず、１０：９：８であっ
ても１０：８：３程度であってもよい。任意の比率であ
ればよく、少なくとも本体基部の外周径＞本体中央部の
外周径＞本体捩子基部の外周径であればよい。
【０００９】また、本体捩子基部５に設けられた雄捩子
７の山部７ａ間の外周径は本体基部３とほぼ同じ長さの
外周径を有している事が最も望ましいが、若干の太細は
当然本発明の許容範囲に属する。但し少なくとも本体中
央部４の外周径の幅よりは太径であることが必要であ
る。 この様に構成される雄捩子７の先端部即ちラグス
クリュー１の他端部の外周上の雄捩子７の外周径は雄捩
子７の中央部よりも若干小径となっており、ラグスクリ
ュー１の他端部に向かうほど徐々に小径となるように構
成されている。即ちラグスクリュー１の他端部の雄捩子
７の外周径はやや小径であり、雄捩子７の中央部分に向
かって若干径が太くなり、この太くなった径が前記した
比率における外周径であって、本体基部３とほぼ同様の
外周径として明示されている。
７の山部７ａ間の外周径は本体基部３とほぼ同じ長さの
外周径を有している事が最も望ましいが、若干の太細は
当然本発明の許容範囲に属する。但し少なくとも本体中
央部４の外周径の幅よりは太径であることが必要であ
る。 この様に構成される雄捩子７の先端部即ちラグス
クリュー１の他端部の外周上の雄捩子７の外周径は雄捩
子７の中央部よりも若干小径となっており、ラグスクリ
ュー１の他端部に向かうほど徐々に小径となるように構
成されている。即ちラグスクリュー１の他端部の雄捩子
７の外周径はやや小径であり、雄捩子７の中央部分に向
かって若干径が太くなり、この太くなった径が前記した
比率における外周径であって、本体基部３とほぼ同様の
外周径として明示されている。
【００１０】この様に構成されるラグスクリュー１の他
端部の先端部には凸状歯部８を有する。従って本発明に
かかるラグスクリュー１を用いて骨に捩じ込む場合に、
該ラグスクリューを押圧して回転させながら骨に凸状歯
部８を当てることにより、先、凸状歯部８により骨を削
り前記ラグスクリュー１の骨への食い込みを可能とす
る。この凸状歯部８に続く螺旋状の雄捩子７により、骨
内にラグスクリュー１を捩じ込む事が可能となる。これ
により骨は雄捩子部６の形状部分が削り取られる。
端部の先端部には凸状歯部８を有する。従って本発明に
かかるラグスクリュー１を用いて骨に捩じ込む場合に、
該ラグスクリューを押圧して回転させながら骨に凸状歯
部８を当てることにより、先、凸状歯部８により骨を削
り前記ラグスクリュー１の骨への食い込みを可能とす
る。この凸状歯部８に続く螺旋状の雄捩子７により、骨
内にラグスクリュー１を捩じ込む事が可能となる。これ
により骨は雄捩子部６の形状部分が削り取られる。
【００１１】また、この削られた骨の断片はラグスクリ
ュー１の軸内の空洞部１０に入る。この雄捩子部６に接
する骨の部分は雄捩子７と本体捩子基部５との隙間にに
きっちりと埋ると共に雄捩子７間の各ピッチにおいても
骨がきっちりと埋まり、雄捩子７と本体捩子基部５の外
表面と骨が全て接触した状態となる。このようにして骨
内にラグスクリュー１を捩じ込むと雄捩子部６により削
り取られた骨の形状は雄捩子７と噛み合う螺状形状とな
る。この場合この骨の螺状部分はラグスクリュー１の本
体中央部４に順次接することとなるが、本体中央部４が
本体捩子基部５の外周径よりも太く構成されていること
から本体中央部４と接する時点で骨の螺状部分の尖端部
が削られることとなる。従って、本体中央部４と骨の螺
状部分との接触部分はいわゆる細い螺状線ではなく、極
めて太い螺状太線での接触が可能となる。併せて、本体
中央部４と骨の螺状部分との接触により骨の螺状部分の
尖端部分が削り取られ、この削り取られた骨の断片は本
体中央部４と骨の螺状部分との隙間空間に押込められ
る。
ュー１の軸内の空洞部１０に入る。この雄捩子部６に接
する骨の部分は雄捩子７と本体捩子基部５との隙間にに
きっちりと埋ると共に雄捩子７間の各ピッチにおいても
骨がきっちりと埋まり、雄捩子７と本体捩子基部５の外
表面と骨が全て接触した状態となる。このようにして骨
内にラグスクリュー１を捩じ込むと雄捩子部６により削
り取られた骨の形状は雄捩子７と噛み合う螺状形状とな
る。この場合この骨の螺状部分はラグスクリュー１の本
体中央部４に順次接することとなるが、本体中央部４が
本体捩子基部５の外周径よりも太く構成されていること
から本体中央部４と接する時点で骨の螺状部分の尖端部
が削られることとなる。従って、本体中央部４と骨の螺
状部分との接触部分はいわゆる細い螺状線ではなく、極
めて太い螺状太線での接触が可能となる。併せて、本体
中央部４と骨の螺状部分との接触により骨の螺状部分の
尖端部分が削り取られ、この削り取られた骨の断片は本
体中央部４と骨の螺状部分との隙間空間に押込められ
る。
【００１２】また、この本体中央部４が雄捩子部６との
連接に際して雄捩子部６の谷部７ｂの終点と本体中央部
４との接点において雄捩子部６の谷部が順次本体中央部
４の径の太さになるように谷部の切れ込みを浅くするも
のである。このようにしてラグスクリュー１の捩じ込み
を続けると本体基部３のアール部分に骨の螺状太線部分
が接することとなるが、アール部分により順次圧力を持
って螺状太線部分が押し潰されて、本体中央部４よりも
外周径の太い本体基部３が骨内に捩じ込まれる。尚、こ
のアールに関しては特にアールであることに限定するも
のでなく直線形状であっても螺旋状凸部を持って径を順
次太くするものであってもよい。一実施例として骨の押
し潰しの効率の点を考慮して示したものである。
連接に際して雄捩子部６の谷部７ｂの終点と本体中央部
４との接点において雄捩子部６の谷部が順次本体中央部
４の径の太さになるように谷部の切れ込みを浅くするも
のである。このようにしてラグスクリュー１の捩じ込み
を続けると本体基部３のアール部分に骨の螺状太線部分
が接することとなるが、アール部分により順次圧力を持
って螺状太線部分が押し潰されて、本体中央部４よりも
外周径の太い本体基部３が骨内に捩じ込まれる。尚、こ
のアールに関しては特にアールであることに限定するも
のでなく直線形状であっても螺旋状凸部を持って径を順
次太くするものであってもよい。一実施例として骨の押
し潰しの効率の点を考慮して示したものである。
【００１３】又、この本体基部３の外周表面上には本体
中央部４との連接部からラグスクリュー１の一端方向に
螺旋状の凹部９が設けられている。これにより本体基部
３の骨内への捩じ込みに際し、本体基部３の捩じ込みを
容易にすると共に、骨の螺状太線部分の押し潰された骨
の断片が前記凹部９に入り込み隙間を埋めることができ
る。尚、この螺旋状の凹部９は本体基部３の外周上に１
回り乃至複数回りあればよく、その螺旋ピッチは雄捩子
７のピッチとほぼ同様のピッチであればよい。
中央部４との連接部からラグスクリュー１の一端方向に
螺旋状の凹部９が設けられている。これにより本体基部
３の骨内への捩じ込みに際し、本体基部３の捩じ込みを
容易にすると共に、骨の螺状太線部分の押し潰された骨
の断片が前記凹部９に入り込み隙間を埋めることができ
る。尚、この螺旋状の凹部９は本体基部３の外周上に１
回り乃至複数回りあればよく、その螺旋ピッチは雄捩子
７のピッチとほぼ同様のピッチであればよい。
【００１４】以上のようにラグスクリュー１を骨内に捩
じ込んだ場合、ラグスクリュー１と骨との接触は雄捩子
部６と本体基部３においては全表面が全てきっちりと接
触すると共に、本体中央部４においても骨の極めて太い
螺状太線での接触ができ、かつ削り取られた骨の断片が
本体中央部４と骨の螺状部分との隙間空間に押込め、こ
の通常であれば空間即ち無接触となる部分をこれらの断
片によりきっちりと埋めて密度を高める事が可能とな
る。併せてこればかりでなくこの削りかすである断片は
時間と共に骨と同化して骨本体と一体となる。従って本
体中央部４においても全表面できっちりと骨と接触する
こととなる。これにより、ラグスクリュー１の緩みがな
くなり、緩みに基づく骨のずれや痛み等がなくかつ緩み
による再手術等も不要となる。
じ込んだ場合、ラグスクリュー１と骨との接触は雄捩子
部６と本体基部３においては全表面が全てきっちりと接
触すると共に、本体中央部４においても骨の極めて太い
螺状太線での接触ができ、かつ削り取られた骨の断片が
本体中央部４と骨の螺状部分との隙間空間に押込め、こ
の通常であれば空間即ち無接触となる部分をこれらの断
片によりきっちりと埋めて密度を高める事が可能とな
る。併せてこればかりでなくこの削りかすである断片は
時間と共に骨と同化して骨本体と一体となる。従って本
体中央部４においても全表面できっちりと骨と接触する
こととなる。これにより、ラグスクリュー１の緩みがな
くなり、緩みに基づく骨のずれや痛み等がなくかつ緩み
による再手術等も不要となる。
【００１５】図２は、ラグスクリュー１の縦断面図であ
る。ラグスクリュー１はやや外周径の太い本体基部３と
本体基部３の外周径より細い外周径を有する本体中央部
４、及びこの本体中央部４の外周径より細い外周径を有
する本体捩子基部５を基本に構成されており、これらの
本体基部３と本体中央部４と本体捩子基部５には中空の
空洞部１０がその軸中央に設けられている。
る。ラグスクリュー１はやや外周径の太い本体基部３と
本体基部３の外周径より細い外周径を有する本体中央部
４、及びこの本体中央部４の外周径より細い外周径を有
する本体捩子基部５を基本に構成されており、これらの
本体基部３と本体中央部４と本体捩子基部５には中空の
空洞部１０がその軸中央に設けられている。
【００１６】図３は、本ラグスクリュー１ａ，１ｂをプ
レート１１を用いて大腿骨の転子部１４と大腿骨１５と
を密着させ骨接合を図る状態を示す図である。ラグスク
リュー１ａ，１ｂは、そのカラー２ａ，２ｂによりプレ
ート１１と嵌着しており、プレート１１は、骨捩子１２
により大腿骨１５に接合している。ラグスクリュー１
ａ，１ｂは、骨折部１３を挟んで大腿骨の転子部１４と
大腿骨１５とをつないでいる。このラグスクリュー１
ａ，１ｂの雄捩子部６ａ，６ｂは転子部１４内に螺着し
ており、その雄捩子部６ａ，６ｂの表面は転子部１４の
骨組織と密着している。ラグスクリュー１ａ，１ｂの本
体中央部４は転子部１４及び大腿骨１５に接しており、
転子部１４及び大腿骨１５各々の雄捩子部６ａ，６ｂに
より生じた空間に捩込まれている。
レート１１を用いて大腿骨の転子部１４と大腿骨１５と
を密着させ骨接合を図る状態を示す図である。ラグスク
リュー１ａ，１ｂは、そのカラー２ａ，２ｂによりプレ
ート１１と嵌着しており、プレート１１は、骨捩子１２
により大腿骨１５に接合している。ラグスクリュー１
ａ，１ｂは、骨折部１３を挟んで大腿骨の転子部１４と
大腿骨１５とをつないでいる。このラグスクリュー１
ａ，１ｂの雄捩子部６ａ，６ｂは転子部１４内に螺着し
ており、その雄捩子部６ａ，６ｂの表面は転子部１４の
骨組織と密着している。ラグスクリュー１ａ，１ｂの本
体中央部４は転子部１４及び大腿骨１５に接しており、
転子部１４及び大腿骨１５各々の雄捩子部６ａ，６ｂに
より生じた空間に捩込まれている。
【００１７】この転子部１４及び大腿骨１５は雄捩子部
６ａ，６ｂにより雄捩子７と噛み合う螺状形状に構成さ
れているが本体中央部４の径が本体捩子基部５よりも太
いことから転子部１４及び大腿骨１５の骨の螺状部分の
尖端部が削られることとなり、尖端部が削り取られた状
態で本体中央部４の外周表面に密着している。この場合
削り取られた尖端部の骨の断片１７は、転子部１４及び
大腿骨１５の尖端部を削り取られた螺状形状の谷部１６
内に入り込む。従ってラグスクリュー１ａ，１ｂを螺入
した時点においては転子部１４及び大腿骨１５の尖端部
を削り取られた太い螺状太線で本体中央部４の外周表面
に密着している。また骨の断片１７は本体中央部４と骨
の螺状部分との隙間空間に押込められその密着の程度を
増している。これにより、ラグスクリュー１ａ，１ｂが
転子部１４及び大腿骨１５内に安定して固定化され骨の
接続を緩むことなく行える。この様な状態で一定期間経
過すると骨の断片１７は転子部１４及び大腿骨１５の骨
組織と同化して転子部１４及び大腿骨１５と一体とな
る。従って本体中央部４の外周表面と転子部１４及び大
腿骨１５とが全面で密着することとなり、より一層の固
定化ができる。
６ａ，６ｂにより雄捩子７と噛み合う螺状形状に構成さ
れているが本体中央部４の径が本体捩子基部５よりも太
いことから転子部１４及び大腿骨１５の骨の螺状部分の
尖端部が削られることとなり、尖端部が削り取られた状
態で本体中央部４の外周表面に密着している。この場合
削り取られた尖端部の骨の断片１７は、転子部１４及び
大腿骨１５の尖端部を削り取られた螺状形状の谷部１６
内に入り込む。従ってラグスクリュー１ａ，１ｂを螺入
した時点においては転子部１４及び大腿骨１５の尖端部
を削り取られた太い螺状太線で本体中央部４の外周表面
に密着している。また骨の断片１７は本体中央部４と骨
の螺状部分との隙間空間に押込められその密着の程度を
増している。これにより、ラグスクリュー１ａ，１ｂが
転子部１４及び大腿骨１５内に安定して固定化され骨の
接続を緩むことなく行える。この様な状態で一定期間経
過すると骨の断片１７は転子部１４及び大腿骨１５の骨
組織と同化して転子部１４及び大腿骨１５と一体とな
る。従って本体中央部４の外周表面と転子部１４及び大
腿骨１５とが全面で密着することとなり、より一層の固
定化ができる。
【００１８】図４は、雄捩子部６ａから本体中央部４ａ
にかけての転子部１４及び大腿骨１５との接続状態を示
す第３図の一部拡大図である。雄捩子部６ａは、その外
部表面全体と転子部１４とが接しており、この雄捩子部
６ａに連接されている本体中央部４ａの外周表面は、転
子部１４及び大腿骨１５の骨の螺状部分の尖端部が削ら
れた螺状太線部分が接している。削られた尖端部の骨の
断片１７は、転子部１４及び大腿骨１５の尖端部を削り
取られた螺状形状の谷部１６内に押込められている。こ
の様に本発明は極めて簡単かつ容易にラグスクリューの
ぐらつきを防止できるものである。尚、本発明は特にラ
グスクリューを例に挙げて説明したがこれに限らず骨捩
子において本発明を用いるものであってもよい。
にかけての転子部１４及び大腿骨１５との接続状態を示
す第３図の一部拡大図である。雄捩子部６ａは、その外
部表面全体と転子部１４とが接しており、この雄捩子部
６ａに連接されている本体中央部４ａの外周表面は、転
子部１４及び大腿骨１５の骨の螺状部分の尖端部が削ら
れた螺状太線部分が接している。削られた尖端部の骨の
断片１７は、転子部１４及び大腿骨１５の尖端部を削り
取られた螺状形状の谷部１６内に押込められている。こ
の様に本発明は極めて簡単かつ容易にラグスクリューの
ぐらつきを防止できるものである。尚、本発明は特にラ
グスクリューを例に挙げて説明したがこれに限らず骨捩
子において本発明を用いるものであってもよい。
【００１９】
１．本発明にかかるスクリューを骨内に捩じ込んだ場
合、スクリューと骨との接触は雄捩子部と本体基部にお
いては全表面が全てきっちりと接触すると共に本体中央
部において骨の極めて太い螺状太線での接触ができ、従
来以上のスクリューの骨内の固定化が図れ、スクリュー
の緩みやぐらつきが防止できる。 ２．スクリューの本体中央部で削り取られた骨の断片が
本体中央部と骨の螺状部分との隙間空間である谷部に入
り込み、この通常であれば空間即ち無接触となる部分を
これらの断片によりきっちりと埋めて本体中央部と骨と
の接触の密度を高める事が可能となる。従ってスクリュ
ーの骨内の固定化が図れ、スクリューの緩みやぐらつき
等を防止できる。 ３．本体中央部と骨の螺状部分との隙間空間である谷部
に入り込んだ断片が一定期間経過した後にその周辺の骨
と同化し一体となることから本体中央部とその該表面上
の骨との接触が全表面において図れる。従ってラグスク
リューの骨内の固定化が図れ、スクリューの緩みやぐら
つき等を防止できる。
合、スクリューと骨との接触は雄捩子部と本体基部にお
いては全表面が全てきっちりと接触すると共に本体中央
部において骨の極めて太い螺状太線での接触ができ、従
来以上のスクリューの骨内の固定化が図れ、スクリュー
の緩みやぐらつきが防止できる。 ２．スクリューの本体中央部で削り取られた骨の断片が
本体中央部と骨の螺状部分との隙間空間である谷部に入
り込み、この通常であれば空間即ち無接触となる部分を
これらの断片によりきっちりと埋めて本体中央部と骨と
の接触の密度を高める事が可能となる。従ってスクリュ
ーの骨内の固定化が図れ、スクリューの緩みやぐらつき
等を防止できる。 ３．本体中央部と骨の螺状部分との隙間空間である谷部
に入り込んだ断片が一定期間経過した後にその周辺の骨
と同化し一体となることから本体中央部とその該表面上
の骨との接触が全表面において図れる。従ってラグスク
リューの骨内の固定化が図れ、スクリューの緩みやぐら
つき等を防止できる。
【図１】本発明にかかる一実施例であるラグスクリュー
を示す図
を示す図
【図２】図１の縦断面図
【図３】本発明の一実施例の実施状態を示す図
【図４】図３の一部拡大図
１ ラグスクリュー ２ カラー ３ 本体基部 ４ 本体中央部 ５ 本体捩子基部 ６ 雄捩子部 ７ 雄捩子 ７ａ 山部 ７ｂ 谷部 ８ 凸状歯部 ９ 凹部 １０ 空洞部 １１ プレート １２ 骨ねじ １３ 骨折部 １４ 転子部 １５ 大腿骨 １６ 谷部 １７ 断片
Claims (1)
- 【請求項１】 骨と骨とを接合する治療用の骨接合用ス
クリューにおいて、本体基部と、本体基部の外周径より
も小径の外周径を有する本体中央部と、本体中央部の外
周径よりも小径の外周径を有する本体捩子基部とからな
る円筒形状のスクリューであって、本体捩子基部の外周
面には螺旋状に雄捩子が設けられていると共に、その雄
捩子の山部の外周径が本体基部の径とほぼ同じである事
を特徴とする骨接合用スクリュー
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9124661A JPH10277052A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 骨接合用スクリュー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9124661A JPH10277052A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 骨接合用スクリュー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10277052A true JPH10277052A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14890931
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9124661A Pending JPH10277052A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 骨接合用スクリュー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10277052A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2406056A (en) * | 2003-09-17 | 2005-03-23 | Corin Ltd | Bone tapping kit, fixation member and prosthetic cup |
| JP2009240442A (ja) * | 2008-03-29 | 2009-10-22 | Osaka City Univ | 骨接合用スクリュー |
| JP2010534107A (ja) * | 2007-07-24 | 2010-11-04 | ハンソン，ヘンリク | 骨折での骨片の固定デバイス |
| CN103813761A (zh) * | 2011-07-20 | 2014-05-21 | 迈克尔·H·霍维茨 | 微小切口可移除骨螺钉、驱动件及使用方法 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53128181A (en) * | 1977-02-24 | 1978-11-08 | Herbert Timothy James | Screw for bonding bones |
| JPH04295348A (ja) * | 1990-12-19 | 1992-10-20 | Synthes Ag | 骨ねじ |
| JPH05253244A (ja) * | 1992-01-14 | 1993-10-05 | Howmedica Internatl Inc Zweignied Kiel | 躯幹側大腿骨骨折処理のための錠止め釘 |
| JPH06245941A (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-06 | Seiichi Suetani | 骨折整復固定用バレルプレート |
| JPH0751292A (ja) * | 1993-08-16 | 1995-02-28 | Yoshihiro Kishigami | 骨内留置用骨ネジ |
-
1997
- 1997-04-02 JP JP9124661A patent/JPH10277052A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53128181A (en) * | 1977-02-24 | 1978-11-08 | Herbert Timothy James | Screw for bonding bones |
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| JPH06245941A (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-06 | Seiichi Suetani | 骨折整復固定用バレルプレート |
| JPH0751292A (ja) * | 1993-08-16 | 1995-02-28 | Yoshihiro Kishigami | 骨内留置用骨ネジ |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2406056A (en) * | 2003-09-17 | 2005-03-23 | Corin Ltd | Bone tapping kit, fixation member and prosthetic cup |
| GB2406056B (en) * | 2003-09-17 | 2007-07-11 | Corin Ltd | Prosthetic cup |
| US7641656B2 (en) | 2003-09-17 | 2010-01-05 | Corin Limited | Prosthetic cup |
| JP2010534107A (ja) * | 2007-07-24 | 2010-11-04 | ハンソン，ヘンリク | 骨折での骨片の固定デバイス |
| JP2009240442A (ja) * | 2008-03-29 | 2009-10-22 | Osaka City Univ | 骨接合用スクリュー |
| CN103813761A (zh) * | 2011-07-20 | 2014-05-21 | 迈克尔·H·霍维茨 | 微小切口可移除骨螺钉、驱动件及使用方法 |
| US10441334B2 (en) | 2011-07-20 | 2019-10-15 | Michael H. Horwitz | Minimal incision removable bone screw |
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