JPH10277038A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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Publication number
JPH10277038A
JPH10277038A JP9060097A JP9060097A JPH10277038A JP H10277038 A JPH10277038 A JP H10277038A JP 9060097 A JP9060097 A JP 9060097A JP 9060097 A JP9060097 A JP 9060097A JP H10277038 A JPH10277038 A JP H10277038A
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JP
Japan
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ultrasonic
acoustic
ultrasonic probe
acoustic lens
mirror
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JP9060097A
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Inventor
Masayoshi Omura
正由 大村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10277038A publication Critical patent/JPH10277038A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドローブを抑えることにより、広い範囲
で細い超音波ビームを得るようにして分解能を改善し
た、超音波プローブを提供する。 【解決手段】 所定の曲率を有し少なくとも1種類の周
波数の超音波を発生し得る圧電素子2と、少なくとも1
つの焦点を有する第1の音響レンズ系手段として機能す
る音響整合層3と、バッキング材から成る超音波振動子
1と、超音波振動子1からの超音波を反射するととも
に、第1の音響レンズ系手段とは異なる少なくとも1つ
の焦点を有する第2の音響レンズ系手段として機能する
ように構成した反射ミラー6と、超音波振動子1、反射
ミラー6、超音波振動子1および反射ミラー6の中間部
の少なくとも1個所に設けられたサイドローブを抑える
ための音響フィルタ8とにより、ミラー反射方式の超音
波プローブを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断に用い
る超音波プローブであって、特に、体腔内において超音
波振動子および反射ミラーにより超音波走査を行って超
音波画像を得る、超音波内視鏡用の超音波プローブに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】体腔内に挿入して深部の臓器等の超音波
診断を行う、ミラー反射タイプの機械走査型超音波内視
鏡の従来例としては、例えば特開平2−65852号公
報に記載されたものがある。この従来例は、可撓性挿入
部の先端に超音波振動子および反射ミラーを設け、挿入
部先端の超音波振動子を固定した状態で、手元操作部か
ら延在するフレキシブルシャフト等を介して反射ミラー
を回転させて機械走査する方式を採用している。
【0003】すなわち、挿入部先端の超音波プローブ
は、図11に示すように、生体の音響インピーダンスに
近いポリエチレン等の材料製の先端キャップ101内
に、凹面型音響レンズ102および圧電素子103から
成る超音波振動子104と、流動パラフィン等の音響媒
体105と、反射ミラー106とを設けて成る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、超音
波振動子として凹面形状の音響レンズを付加した円板状
の超音波振動子を用いているため、超音波の焦点位置が
固定されることになり、焦点以外では超音波ビームの幅
が広がってしまい、方位分解能が悪くなるおそれがあ
る。また、超音波内視鏡に用いる超音波振動子は、体腔
内に挿入するため外形寸法が限定されることから、円板
状の超音波振動子の表面に設けた1つの音響レンズだけ
では焦点位置が先端キャップ表面に接近することにな
り、診断に必要な距離を確保するため先端キャップ表面
の遠方に焦点を位置させることが困難になる。ここで、
焦点を先端キャップ表面の遠方に位置させるように音響
レンズの曲率半径を大きくしても、超音波振動子の外形
寸法が大きくとれないため、焦点でのビーム幅が広がっ
てしまい、分解能が悪くなるおそれがある。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであり、サイドローブを抑えることにより、広い範囲
で細い超音波ビームを得るようにして分解能を改善し
た、超音波プローブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】この目的のた
め、本発明の請求項1の構成は、超音波振動子および反
射ミラーにより超音波走査を行って超音波画像を得るよ
うにした超音波プローブにおいて、前記超音波振動子
は、所定の曲率を有し少なくとも1種類の周波数の超音
波を発生し得る圧電素子と、少なくとも1つの焦点を有
する第1の音響レンズ系手段とから成り、前記反射ミラ
ーは、前記超音波振動子からの超音波を反射するととも
に、前記第1の音響レンズ系手段とは異なる少なくとも
1つの焦点を有する第2の音響レンズ系手段として機能
するように構成し、前記超音波振動子、前記反射ミラ
ー、前記超音波振動子および前記反射ミラーの中間部の
少なくとも1個所に、サイドローブを抑えるための音響
フィルタ手段を設けて成ることを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明の請求項1の超音波プローブにおい
ては、所定の曲率を有する圧電素子と第1の音響レンズ
系手段とから成る超音波振動子から放射された超音波ビ
ームは、第2の音響レンズ系手段として機能するように
構成された反射ミラーで反射された後、生体内に放射さ
れる。その際、前記所定の曲率を有する圧電素子によっ
て前記第1の音響レンズ手段の出射側にサイドローブが
生じるが、このサイドローブは、前記超音波振動子、前
記反射ミラー、前記超音波振動子および前記反射ミラー
の中間部の少なくとも1個所に設けられた、サイドロー
ブを抑えるための音響フィルタ手段によって抑えられる
から、被検体に放射される超音波ビームは広い範囲で細
い超音波ビームとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1(a)、(b)は夫々、
本発明の第1実施形態の超音波プローブの構成を示す図
および超音波プローブ内の圧電素子の正面図である。本
実施形態の超音波プローブは、サイドローブを抑えて広
い範囲で細い超音波ビームを得るようにして分解能を改
善した超音波プローブを提供することを目的としてい
る。
【0009】本実施形態の超音波プローブは、圧電素子
2が図1(a)、(b)に示すようにリング型に形成さ
れた超音波振動子1によるミラー反射方式の体腔内超音
波プローブとして構成されている。本実施形態では、一
般に近距離から広範囲に亘って細い超音波ビームが得ら
れる、リング型音源を用いる超音波振動子の、サイドロ
ーブが大きくなって超音波画像の画質を劣化させる不具
合を解消するため、以下のように構成する。
【0010】すなわち、超音波プローブの先端キャップ
内には、図1(a)に示すように、超音波振動子1と、
音響レンズ(第2の音響レンズ系手段)の機能を有する
回転可能な反射ミラー6と、音響媒体5と、音響フィル
タ8とが設けられている。また、超音波プローブ外周部
には、音響窓10が設けられている。超音波振動子1
は、リング型圧電素子2と、リング型圧電素子2を挟む
ように配置された音響整合層(第1の音響レンズ系手
段)3およびバッキング材4とから成る。圧電素子2
は、PZT、PT、複合圧電材、高分子圧電材等からな
る材料で形成され、音響整合層3はエポキシ等より成
り、バッキング材4はフェライト入りゴムまたはタング
ステン入りエポキシ等より成る。
【0011】上記においては、リング型音源により生じ
るサイドローブ9が直接当たる反射ミラー6の周辺部で
減衰係数が大きくなるように音響フィルタ8を配置する
とともに、音響媒体5の材料とほぼ等しい音響インピー
ダンス値を有する材料であるシリコンゴム等を用いて音
響フィルタ8を構成し、それによりサイドローブ9を抑
えるようにしている。また、反射ミラー6の中央部に位
置する反射面を、ステンレス等の金属を用いて凹面形状
に構成し、それにより入射したビームをさらに細くする
ようにしている。さらに、先端キャップ内周面を同様に
して音響フィルタ8で覆うことにより、多重反射の影響
をなくすようにしている。この場合、音響フィルタ8と
して設けた減衰性材料は、超音波振動子1と反射ミラー
部6との間でサイドローブを抑える音響フィルタ手段の
機能を果たすことになる。
【0012】次に、本実施形態の作用を説明する。リン
グ型圧電素子2、音響整合層3およびバッキング材4か
ら成る超音波振動子1から放射された細い超音波主ビー
ムは、音響レンズ機能を有する反射ミラー6の反射面で
反射した後、細いビーム状態で音響窓10を介して生体
11内へ放射される。その際、リング型音源により生じ
る大きなサイドローブ9は、反射ミラー6の周辺部に設
けられた減衰材料より成る音響フィルタ8で抑えられ
る。サイドローブ9が抑えられた細いビームは、生体1
1の音響インピーダンスの異なる部位で反射した後、音
響窓10を介して、反射ミラー部6で再反射して超音波
振動子1で受信され、電気信号に変換される。この電気
信号は、信号線7を経て、受信処理回路で信号処理され
て映像信号に変換される。この映像信号は、デジダルス
キャンコンバータ(DSC)により標準的な映像信号に
変換される。この映像信号をモニターに入力して表示す
ることにより、分解能のよい超音波画像が得られる。
【0013】本実施形態によれば、リング型圧電素子2
および音響整合層3による超音波振動子1と、音響レン
ズ機能を有する反射ミラー6と、音響フィルタ8とを上
記のように構成することにより、サイドローブを抑えた
焦域の長い細い超音波ビームを形成することができるの
で、分解能のよい超音波画像が得られる。
【0014】図2(a)、(b)は夫々、本発明の第2
実施形態の超音波プローブの構成を示す図および超音波
プローブ内の圧電素子の正面図である。本実施形態の超
音波プローブは、サイドローブを抑えて広い範囲で細い
超音波ビームを得るようにして分解能を改善した超音波
プローブを提供することを目的としている。
【0015】本実施形態の超音波プローブは、圧電素子
2が図2(a)、(b)に示すようにトロイダル型放射
面で形成された超音波振動子1によるミラー反射方式の
体腔内超音波プローブとして構成されている。本実施形
態では、広い範囲で細い超音波ビームが得られる、トロ
イダル型放射面を用いる超音波振動子において、サイド
ローブが大きくなって超音波画像の画質を劣化させる不
具合を解消するため、以下に示すように構成する。
【0016】すなわち、本実施形態の超音波振動子1
は、図2(a)に示すように、可撓性のある複合圧電体
等により形成されたトロイダル型圧電素子2と、音響整
合層(第1の音響レンズ系手段)3と、バッキング材4
とから成る。この音響整合層3は、ポリパラキシリレン
(パリレン)等をCVD装置で波長の4分の1の厚さに
なるまでトロイダル型圧電素子2に蒸着して形成する。
なお、反射ミラー6の構成は上記第1実施形態と同一で
あり、音響レンズ(第2の音響レンズ系手段)の機能を
有する凹面形の反射面と、サイドローブを抑えるための
音響フィルタ8とを具備して成る。
【0017】次に、本実施形態の作用を説明する。トロ
イダル型圧電素子2、音響整合層3およびバッキング材
4から成る超音波振動子1から放射された細い超音波主
ビームは、音響レンズ機能を有する反射ミラー6の反射
面で反射した後、細いビーム状態で音響窓10を介して
生体11内へ放射される。その際、リング型音源により
生じる大きなサイドローブ9は、反射ミラー6の周辺部
に設けられた減衰材料より成る音響フィルタ8で抑えら
れる。サイドローブ9が抑えられた細いビームは、生体
11の音響インピーダンスの異なる部位で反射した後、
音響窓10を介して、反射ミラー部6で再反射して超音
波振動子1で受信され、電気信号に変換される。この電
気信号は、信号線7を経て、受信処理回路で信号処理さ
れて映像信号に変換される。この映像信号は、デジダル
スキャンコンバータ(DSC)により標準的な映像信号
に変換される。この映像信号をモニターに入力して表示
すると、分解能のよい超音波画像が得られる。
【0018】本実施形態によれば、トロイダル型圧電素
子2および音響整合層3による超音波振動子1と、音響
レンズ機能を有する反射ミラー6と、音響フィルタ8と
を上記のように構成することにより、サイドローブを抑
えた焦域の長い細い超音波ビームを形成することができ
るので、分解能のよい超音波画像が得られる。
【0019】図3(a)、(b)は夫々、本発明の第3
実施形態の超音波プローブの構成を示す図および超音波
プローブ内の音響レンズの正面図である。本実施形態の
超音波プローブは、サイドローブを抑えて広い範囲で細
い超音波ビームを得るようにして分解能を改善した超音
波プローブを提供することを目的としている。
【0020】本実施形態の超音波プローブは、図3
(a)、(b)に示すように、音響レンズ30が仮想リ
ング型レンズを形成するようにした超音波振動子1によ
るミラー反射方式の体腔内超音波プローブとして構成さ
れている。本実施形態では、広い範囲で細い超音波ビー
ムが得られる、仮想リング型レンズを用いる超音波振動
子において、サイドローブが大きくなって超音波画像の
画質を劣化させる不具合を解消するため、以下に示すよ
うに構成する。
【0021】すなわち、本実施形態の超音波振動子1
は、図3(a)に示すように、圧電素子2と、音響レン
ズ(第1の音響レンズ系手段)30と、バッキング材4
とから成り、音響レンズ30は仮想リング型音源を形成
する。音響レンズ30は、該音響レンズの音速が音響媒
体5の音速より大きくなるような材料(エポキシ等)か
ら成る。音響レンズ8のレンズ中心部の厚さを波長の4
分の1の厚さにして、音響整合層になるようにしてい
る。なお、反射ミラー6の構成は上記第1実施形態と同
一であり、音響レンズ(第2の音響レンズ系手段)の機
能を有する凹面形の反射面と、サイドローブを抑えるた
めの音響フィルタ8とを具備して成る。
【0022】本実施形態は、上述した第1実施形態と同
様の作用および効果が得られる。
【0023】図4(a)、(b)は夫々、本発明の第4
実施形態の超音波プローブの構成を示す図および超音波
プローブ内の音響レンズの斜視図である。本実施形態の
超音波プローブは、サイドローブを抑えて広い範囲で細
い超音波ビームを得るようにして分解能を改善した超音
波プローブを提供することを目的としている。
【0024】本実施形態の超音波プローブは、図4
(a)、(b)に示すように、音響レンズ(第1の音響
レンズ系手段)を兼用する音響フィルタ40が超音波振
動子1の表面に形成されるようにした超音波振動子1に
よるミラー反射方式の体腔内超音波プローブとして構成
されている。
【0025】音響フィルタ40は、図4(b)に示すよ
うに超音波減衰係数の異なる2種類のシリコンゴム等の
材料40a,40bから成り、材料40aは材料40b
に比べて減衰係数が小さいものを用いる。材料40aの
部分は菊型に形成されている(四つ葉型に形成してもよ
い)。材料40aの部分は、音響レンズ機能を発揮する
ようにするため中央部分から周辺部分に行くに従い厚み
が薄くなるようにしてあり、凸面形状になっている。上
記のように菊型配置にすることで、サイドローブを抑え
ることができるようにしている。なお、図4(a)で
は、2種類の材料を用いているが、同一材料を用いて菊
型の以外の部分を厚くするようにしてもよい。また、反
射ミラー6には凹型レンズ系を形成するようにしている
が、その変形例として、反射率の大きい金属(例えばス
テンレス)の部分を菊型(または四つ葉型)に配置した
反射ミラーを形成するようにしてもよい。
【0026】本実施形態は、上述した第1実施形態と同
様の作用および効果が得られる。
【0027】図5(a)、(b)は夫々、本発明の第5
実施形態の超音波プローブの構成を示す図および超音波
プローブ内の音響レンズの断面図である。本実施形態の
超音波プローブは、サイドローブを抑えて広い範囲で細
い超音波ビームを得るようにして分解能を改善した超音
波プローブを提供することを目的としている。
【0028】本実施形態の超音波プローブは、図5
(a)、(b)に示すように、2焦点音響レンズ31を
有する超音波振動子1によるミラー反射方式の体腔内超
音波プローブとして構成されている。2焦点音響レンズ
31は、図5(a)に示すように、その中央部31aが
近距離ビームを細くするための仮想リング型レンズに形
成され、その周辺部31bが遠距離ビームを細くするた
めに凹面形状レンズに形成されている。また、2焦点音
響レンズ31は、該2焦点音響レンズの音速が音響媒体
5の音速より大きくなるような材料(エポキシ等)から
成り、音響整合層を兼用するようになっている。なお、
反射ミラー6の構成は上記第1実施形態と同一であり、
音響レンズ(第2の音響レンズ系手段)の機能を有する
凹面形の反射面と、サイドローブを抑えるための音響フ
ィルタ8とを具備して成る。
【0029】本実施形態は、上述した第1実施形態と同
様の作用および効果が得られる。
【0030】図6(a)、(b)、(c)は夫々、本発
明の第6実施形態の超音波プローブの構成を示す図、超
音波プローブ内の圧電素子の正面図、および反射ミラー
の反射面の詳細図である。本実施形態の超音波プローブ
は、サイドローブを抑えて広い範囲で細い超音波ビーム
を得るようにして分解能を改善した超音波プローブを提
供することを目的としている。
【0031】本実施形態の超音波プローブは、図6
(a)〜(c)に示すように、2種類の周波数の超音波
を発生し得る圧電素子20と音響整合層34とを有する
超音波振動子1と、2焦点音響レンズの機能を有する反
射ミラー6とによるミラー反射方式の体腔内超音波プロ
ーブとして構成されており、音響整合層34はその中央
部よりもその周辺部を厚くしてある。2種類の周波数の
超音波を発生し得る圧電素子20は、図6(a)に示す
ように、その中心部20aの周波数f1がその周辺部2
0bの周波数f2に比べて高く設定されている。
【0032】また、反射ミラー6の反射面は、図6
(a)、(c)に示すように、異なる2つの曲率半径R
1(中央部),R2(周辺部)の円弧により形成されて
いる。この場合、近距離ビームは圧電素子20の高周波
f1の中央部20aおよび反射ミラー6の中央部で細い
ビーム幅となり、遠距離ビームは圧電素子20の低周波
f2の周辺部20bおよび反射ミラー6の周辺部で細い
ビーム幅となる。なお、上記構成の変形例として、圧電
素子20、整合層34の双方を、中央部分から周辺部分
へ行くに従いそれぞれ連続的に厚くなるような不均一の
厚みにするとともに、反射ミラー6を非球面にした構成
としてもよい。
【0033】本実施形態は、上述した第1実施形態と同
様の作用および効果が得られる。
【0034】図7は本発明の第7実施形態の超音波プロ
ーブの構成を示す図である。本実施形態の超音波プロー
ブは、超音波振動子から放射した超音波ビームの焦点を
反射ミラー側に設置する音響整合体により制御して、焦
点でのビーム幅が細い超音波ビームを得るようにして分
解能を改善した超音波プローブを提供することを目的と
している。
【0035】本実施形態の超音波プローブは、図7に示
すように、エポキシ製の音響整合体41を反射ミラー1
6に接合して構成されている。音響整合体41の反射ミ
ラー16に当接する部分は反射面とほぼ同一形状になっ
ており、音響整合体41の出射ビーム側の部分は凹レン
ズ状に形成されている。この出射ビーム側の部分は、超
音波振動子1から放射した超音波ビームが反射ミラー1
6で反射して生体側に出射したとき音響レンズ(音響レ
ンズ系手段)として機能するように構成されている。な
お、上記構成の変形例として、音響整合体41の内部に
レンズ面を形成するようにしてもよい。
【0036】本実施形態においては、上記のように構成
することにより、超音波振動子1の外形寸法が限定され
ても、先端キャップ表面の遠方に超音波振動子1の焦点
位置を移動させる焦点制御が可能になり、焦点でのビー
ム幅が狭くなる。
【0037】本実施形態によれば、反射ミラー16の部
分に音響レンズ機能を有する音響整合体41を設けるこ
とにより、超音波振動子表面から先端キャップ内周面の
近傍までの間に音響レンズを形成することができるの
で、超音波振動子の上記焦点制御が可能になる。それに
より、細い超音波ビームを形成することができるので、
分解能のよい超音波画像が得られる。また、先端キャッ
プ内において音響媒体5を通過する超音波の経路長が短
くなるため、音響媒体5内の気泡による画質への影響を
減少させることができる。なお、第7実施形態の超音波
プローブの音響整合体41は接着性が良く、後述する第
8実施形態のような超音波プローブの音響整合体42よ
りも製作しやすい。
【0038】図8は本発明の第8実施形態の超音波プロ
ーブの構成を示す図である。本実施形態の超音波プロー
ブは、超音波振動子から放射した超音波ビームの焦点を
反射ミラー側に設置する音響整合体により制御して、焦
点でのビーム幅が細い超音波ビームを得るようにして分
解能を改善した超音波プローブを提供することを目的と
している。
【0039】本実施形態の超音波プローブは、図8に示
すように、シリコンゴム製の音響整合体(音響フィルタ
手段)42を反射ミラー16に接合して構成されてお
り、音響整合体42の出射ビーム側の部分に形成される
音響レンズ(音響レンズ系手段)の形状が凸レンズ状に
なっている。なお、その他の部分は上記第7実施形態と
同様に構成する。
【0040】本実施形態は、上述した第7実施形態と同
様の作用および効果が得られる。また、本実施形態の超
音波プローブは、第7実施形態の超音波プローブよりも
接着性がよいため、第7実施形態の超音波プローブより
も製作しやすい。
【0041】図9は本発明の第9実施形態の超音波プロ
ーブの先端側の構成を示す図であり、図10は第9実施
形態の超音波プローブの手元側の構成を示す図である。
本実施形態の超音波プローブは、ミラー反射式超音波内
視鏡の耐久性を向上させることを目的としている。
【0042】本実施形態の超音波プローブは、ミラー反
射式超音波内視鏡の湾曲操作時に耐久性に大きく影響す
るフレキシブルシャフト12を湾曲部分に設けないよう
にしている。すなわち、図9に示すように、ミラー部分
に固定した硬性の回転軸12と軟性の回転軸(フレキシ
ブルシャフト)13とを着脱自在に接続する構成になっ
ている。
【0043】本実施形態の超音波プローブにおいては、
内視鏡を挿入する際には、図10に示すようにフレキシ
ブルシャフト13を湾曲部分より手元側にレバー14で
スライド(退避)させておき、ミラー反射式超音波内視
鏡で超音波診断すべきターゲットに接近した後に、フレ
キシブルシャフト13を反射ミラー部に固定されている
硬性の回転軸12と接続して、反射ミラー部分を回転し
て超音波画像を得ることができる。なお、フレキシブル
シャフト13をスライドするためのレバー14は、図1
0の位置に設置する代わりに、内視鏡に設けられた鉗子
起上部材に設置してもよい。
【0044】本実施形態によれば、ミラー反射式超音波
内視鏡の操作時に、耐久性に大きく影響するフレキシブ
ルシャフトを着脱自在できるように構成したため、超音
波内視鏡の耐久性を向上させることができる。
【0045】なお、本発明は上述した例のみに限定され
るものではなく、種々の変更または変形を加えることが
でき、以下の付記項のように構成してもよい。超音波振
動子および反射ミラーにより超音波走査を行って超音波
画像を得るようにした超音波プローブにおいて、前記超
音波振動子は、所定の曲率を有し少なくとも1種類の周
波数の超音波を発生し得る圧電素子と、少なくとも1つ
の焦点を有する第1の音響レンズ系手段とから成り、前
記反射ミラーは、前記超音波振動子からの超音波を反射
するとともに、前記第1の音響レンズ系手段とは異なる
少なくとも1つの焦点を有する第2の音響レンズ系手段
として機能するように構成し、前記超音波振動子、前記
反射ミラー、前記超音波振動子および前記反射ミラーの
中間部の少なくとも1個所に、サイドローブを抑えるた
めの音響フィルタ手段を設けて成ることを特徴とする超
音波プローブ(付記項1)。超音波振動子および反射ミ
ラーにより超音波走査を行って超音波画像を得るように
した超音波プローブにおいて、前記超音波振動子は、所
定の曲率を有し少なくとも1種類の周波数の超音波を発
生し得る圧電素子と音響整合層とから成り、前記超音波
振動子、前記反射ミラー、前記超音波振動子および前記
反射ミラーの中間部の少なくとも1個所に、少なくとも
1つの焦点を有する音響レンズ系手段として機能して前
記超音波振動子から放射された超音波の焦点を移動させ
るための音響整合体を設けて成ることを特徴とする超音
波プローブ(付記項2)。
【0046】付記項1または2記載の超音波プローブに
おいて、前記音響レンズ系手段の少なくとも1つは、超
音波減衰係数の異なる複数の材料により構成するか、あ
るいは同一材料の厚さおよび曲率を異ならせて構成する
ことを特徴とする超音波プローブ(付記項3)。付記項
1、2または3記載の超音波プローブにおいて、前記超
音波振動子は、複数の異なる周波数の周波数を発生し得
る圧電素子を有し、該圧電素子の厚みを不均一に構成に
して成ることを特徴とする超音波プローブ(付記項
4)。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、超音波振動子から放射された超音波ビームが
第2の音響レンズ系手段として機能する反射ミラーで反
射されて生体内に放射される際に、所定の曲率を有する
圧電素子によって第1の音響レンズ手段の出射側に生じ
るサイドローブは、前記超音波振動子、前記反射ミラ
ー、前記超音波振動子および前記反射ミラーの中間部の
少なくとも1個所に設けられた、サイドローブを抑える
ための音響フィルタ手段によって抑えられるから、広い
範囲で細い超音波ビームを得ることができ、分解能のよ
い超音波画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は夫々、本発明の第1実施形態
の超音波プローブの構成を示す図および超音波プローブ
内の圧電素子の正面図である。
【図2】(a)、(b)は夫々、本発明の第2実施形態
の超音波プローブの構成を示す図および超音波プローブ
内の圧電素子の正面図である。
【図3】(a)、(b)は夫々、本発明の第3実施形態
の超音波プローブの構成を示す図および超音波プローブ
内の音響レンズの正面図である。
【図4】(a)、(b)は夫々、本発明の第4実施形態
の超音波プローブの構成を示す図および超音波プローブ
内の音響レンズの斜視図である。
【図5】(a)、(b)は夫々、本発明の第5実施形態
の超音波プローブの構成を示す図および超音波プローブ
内の音響レンズの断面図である。
【図6】(a)、(b)、(c)は夫々、本発明の第6
実施形態の超音波プローブの構成を示す図、超音波プロ
ーブ内の圧電素子の正面図、および反射ミラーの反射面
の詳細図である。
【図7】本発明の第7実施形態の超音波プローブの構成
を示す図である。
【図8】本発明の第8実施形態の超音波プローブの構成
を示す図である。
【図9】本発明の第9実施形態の超音波プローブの先端
側の構成を示す図である。
【図10】第9実施形態の超音波プローブの手元側の構
成を示す図である。
【図11】従来例の超音波プローブの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 超音波振動子 2 圧電素子 3 音響整合層(第1の音響レンズ系手段) 5 音響媒体 6 反射ミラー 8 音響フィルタ 9 サイドローブ 10 音響窓
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】本実施形態は、上述した第7実施形態と同
様の作用および効果が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子および反射ミラーにより超
    音波走査を行って超音波画像を得るようにした超音波プ
    ローブにおいて、 前記超音波振動子は、所定の曲率を有し少なくとも1種
    類の周波数の超音波を発生し得る圧電素子と、少なくと
    も1つの焦点を有する第1の音響レンズ系手段とから成
    り、 前記反射ミラーは、前記超音波振動子からの超音波を反
    射するとともに、前記第1の音響レンズ系手段とは異な
    る少なくとも1つの焦点を有する第2の音響レンズ系手
    段として機能するように構成し、 前記超音波振動子、前記反射ミラー、前記超音波振動子
    および前記反射ミラーの中間部の少なくとも1個所に、
    サイドローブを抑えるための音響フィルタ手段を設けて
    成ることを特徴とする超音波プローブ。
JP9060097A 1997-04-09 1997-04-09 超音波プローブ Pending JPH10277038A (ja)

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