JPH10277036A - 超音波プローブ - Google Patents
超音波プローブInfo
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- JPH10277036A JPH10277036A JP8652197A JP8652197A JPH10277036A JP H10277036 A JPH10277036 A JP H10277036A JP 8652197 A JP8652197 A JP 8652197A JP 8652197 A JP8652197 A JP 8652197A JP H10277036 A JPH10277036 A JP H10277036A
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Abstract
先端部の封止作業が確実かつ簡単で、挿入性の良好な先
端構造を有する超音波プローブを提供する。 【解決手段】 超音波伝達媒体42を充填したシース1
1の先端部開口端より、シースの溶融点より高く、かつ
弾熱性の高い材質のチップ41を挿入するとともに、チ
ップ先端の形状に合わせて、覆うようにシースを熱溶融
させ、シース開口端を塞ぐようにした。シース先端の封
止の際には、シース開口端よりチップを挿入し、チップ
先端の形状に合わせて、シースを熱溶融させるが、この
ときチョプの溶融点はシースの溶融点より高いため、シ
ースのみが溶融し、チップ先端の形状に沿って、シース
開口端が閉じ合わされる。また、このときチップは断熱
性が高いため、超音波伝達媒体に熱の影響はない。
Description
特に、超音波画像診断を行う際に使用する超音波プロー
ブの先端構造に係るもので、超音波伝達媒体の封入手段
に特徴を有する、改良された超音波プローブに関するも
でのある。
0号公報(文献1)により、可撓性シース内に超音波振
動子を設け、その周囲に超音波伝達媒体を充満させ、超
音波走査することにより超音波画像を得る超音波プロー
ブとして、超音波伝達媒体を充填したシース先端部に複
数の封止部材を直列に設ける構成の超音波プローブを提
案している。
の太径化を招くことなくプローブ先端の封止を行うこと
ができるなど有利なものが得られるが、以下のような点
から考察すると、なお改良できる余地がある。すなわ
ち、シース先端部に複数の封止部材を直列に設けている
ため、振動子からシース先端までの距離が長くなってし
まい超音波診断時に、体腔内への挿入の妨げになる。
き接着(文献1第6、7、13図)するため、作業が面
倒である。また、最先端の封止部材をシースと熱融着す
る際に、封止部材も溶融させる必要があるため、溶融量
が多くなり、温度コントロールが難しい。
距離を短くでき、しかも先端部の封止作業が確実かつ簡
単に行え、したがって、製作も簡単で、挿入性の良好
な、さらに改良された先端構造を有する超音波プローブ
の提供しようというものである。
シース内に超音波振動子を設けるとともに、その周囲に
超音波伝達媒体を充填させ、超音波振動子を超音波走査
させることにより超音波画像を得る超音波プローブにお
いて、超音波伝達媒体を充填した前記シースの先端部開
口端より、シースの溶融点より高く、かつ弾熱性の高い
材質のチップを挿入するとともに、該チップ先端の形状
に合わせて、覆うようにシースを熱溶融させ、シース開
口端を塞ぐようにしたことを特徴とする超音波プローブ
が提供される。
伝達媒体を充填したシースの先端部開口端より、シース
の溶融点より高く、かつ断熱性の高い材質のチップを挿
入するとともに、チップ先端の形状に合わせて、覆うよ
うにシースを熱溶融させ、シース開口端を塞ぐようにし
た。したがって、シース先端の封止の際には、シース開
口端よりチップを挿入し、チップ先端の形状に合わせ
て、シースを熱溶融させるが、このときチップの溶融点
はシースの溶融点より高いため、シースのみが溶融し、
チップ先端の形状に沿って、シース開口端が閉じ合わさ
れる。また、このときチップは断熱性が高いため、超音
波伝達媒体に熱の影響はない。
に基づき説明する。図1〜図6は、本発明の一実施例を
示すものであり、図1は、本発明に係る超音波プローブ
を組み込んだ超音波画像診断システムの全体図である。
図1において、超音波プローブ1は、コネクタ部を介し
て駆動ユニット2と着脱自在な構造になっている。3は
観測装置、4はモニタ、5は支持アームであり、これら
はカート6にそれぞれ載置されている。
止される前の状態のものであり、同図はその全体図であ
る。図示のように、先端部8に連続する挿入部9は、駆
動ユニット2に接続するコネクタ10まで延在してい
る。
びこの断面図におけるB−B断面図(b)である。超音
波透過性の良好な材質(例えば、ポリエチレン、ポリメ
チルペンテン等)のシース11内に金属製パイプ状の一
部側面を切り取ったハウジング12が設けられ、このハ
ウジング12に後述する電極、音響レンズ、圧電板等を
有する振動子ユニット13が接着剤22によって配線材
を露出させないように接着固定されている。
の音響レンズ14、GND電極15、+電極16、圧電
板17、バッキング材18を有していて、圧電板17の
電極は折り返し電極となっている。また、電極の極性は
音響レンズ14側がGND電極となるようになってい
る。
ブル19の芯線21を振動子ユニット13の下側で、か
つハウジング12とのクリアランス部を通して(図3
(b)参照)、ぺースト半田や導電性接着剤等で+電極
16へ接続する。また、同軸ケーブル19のシールド線
20は二股に分け、その一方のシールド線a20aはペ
ースト半田や導電性接着剤等でGND電極15へ接続す
る。また、GND電極を強化するために、他方のシール
ド線b20bを金属製ハウジング12に半田や導電接着
剤等で接続する。ハウジング12の後端には、同軸ケー
ブル19が挿通されたフレキシブルシャフト23が半田
によって接続されている。フレキシブルシャフト23
は、金属製の密巻きコイルを3層に重ねて筒状に構成さ
れている。
図(A)、及びこの断面図におけるB−B断面図(B)
である。前記フレキシブルシャフト23の後端は、金属
製の硬質シャフト24に半田等によって接続されてい
る。硬質シャフト24は、ベアリング25によって、口
金26に対して回転可能に支持されている。ベアリング
25の先端側の硬質シャフト24と口金26とのクリア
ランスには、超音波伝達媒体のシール用のOリング27
が2つ挿入されている。Oリング27のさらに先端側の
口金26には超音波伝達媒体注入用の開口部36が設け
てあり、この開口部36をシールするゴム栓37が取り
付いている。
ス11は、口金26のネジ部28にねじ込んだ後、さら
に止め輪29を口金26にねじ込み、ゴム30を弾性変
形させることによって、口金26に固定されている。
接続され、回転筒31の内部にはコネクタユニット32
が接続されている。フレキシブルシャフト23及び硬質
シャフト24に内在している同軸ケーブル19は、コネ
クタユニット内の基板33に電気的に接続される。基板
33には前記振動子ユニット13(図3)との電気的な
マッチングを行うマッチングコイル34が取り付いてい
る。
ド用の金属製のパイプ35が覆っていて、口金26にビ
ス固定されている。このパイプ35は駆動ユニット2
(図1)に接続したとき、駆動ユニット2内のGNDと
電気的に接続される。また、このパイプ35は、ゴム栓
37の抜け止め機能も果たす。コネクタユニット32と
パイプ35のクリアランス部にはプラスチックリング3
8(例えば、ポリアセタール、テフロン等)が取り付い
ており、コネクタユニット32の回転時に、外周面とパ
イプ35の内周面との摺動抵抗を少なくしている。
回転筒31の回転中にパイプ35との電気的な導通を取
るための圧縮バネ39(材質は、リン青銅、黄銅、洋白
銅、ベリリウム銅等)が挿入されている。なお、圧縮バ
ネに限らず、図4(B)に示すように、回転筒31の外
周に、回転筒31とパイプ35とのクリアランスよりも
僅かに大きい外径をもつ引張バネ40(材質は、リン青
銅、黄銅、洋白銅、ベリリウム銅等)を巻いても良い。
媒体の封入等について、図5,6をも参照して説明す
る。なお、図5は超音波プローブ先端にチップをシール
固定した状態、図6は超音波プローブ先端部を封止する
状態をそれぞれ示している。上記構成においては、超音
波プローブ1内に超音波伝達媒体を以下の手順で封入す
る。
6の開口部36から超音波伝達媒体をシース11内に充
填する(図3、4参照)。
端部開口端からアレイ状でかつ先端側が球形に成型され
た先端チップ41を、ハウジング12から数ミリ離れた
位置まで押し込みシール固定し、一時的に超音波伝達媒
体42の漏れを防止する。この場合、先端チップ41は
超音波伝達媒体42がシース11最先端側に一時的(後
述する成形を行うまでの間)に漏れてこなければシール
効果は十分である。先端チップ41は、シース11より
溶融点が高く、かつ断熱性の高い材質(例えば、シース
11がポリエチレン、ポリメチルペンテンならばテフロ
ン)で構成されている。その後、シース11の先端側を
適切な長さに切断し、洗浄、乾燥等の前処理を行う。
3を用意する。ここに、この成形型43は、熱成形部4
4と断熱部45が一体に取り付いており、熱成形部44
の内径はシース11の外径とほぼ同じで、深さは、超音
波プローブを挿入したときに、先端チップ41のアレイ
部分に接する位である(図6(b)参照)。また、底の
形状は、先端チップ41の先端側形状と相似形の球形で
あり、その曲率はシース11の肉厚分大きくなってい
る。一方、断熱部45は、シース11の外径とほぼ同じ
内径であり、シース11の溶融点よりも大きい溶融点を
もつ断熱性のパイプである(材質は、例えばシース11
がポリエチレン、ポリメチルペンテンならば、テフロ
ン、セラミック等)。
型43の熱成形部44をシース11の溶融点以上で、先
端チップ41の溶融点以下の温度に加熱し、超音波プロ
ーブ先端を成形型に押し込み、シース11先端のみを先
端チップ41の先端側形状に沿って熱溶着させ、開口端
を塞ぐ。
(c)に示すように成形型43を抜き取る。かくて、図
6(c)に示すように、超音波伝達媒体42を封入する
ことができる。
子ユニット13を設け、その周囲に超音波伝達媒体42
を充填封入し、この振動子ユニット13により超音波走
査させることで超音波画像を得る超音波プローブ1が製
作される。本実施例に従って得られる上記超音波プロー
ブ1における超音波の駆動については、図1の駆動ユニ
ット2からの回転力の伝達と、超音波信号の送受は、超
音波プローブ1のコネクタ10内のコネクタユニット3
2を介して行う(図4)。超音波信号の伝達は、コネク
タユニット32内のマッチングコイル34で電気的なマ
ッチングを取った後、同軸ケーブル19へ伝達し、フレ
キシブルシャフト23内を通って振動子ユニット13へ
伝達され振動子ユニット13から超音波信号が授受され
る。一方、回転力の伝達はコネクタユニット32を介し
て回転筒31→硬質シャフト24→フレキシブルシャフ
ト23→ハウジング12→振動子ユニット13へ伝達さ
れ、ラジアル走査を行う。
ルシャフト23は、先端側ではハウジング12、同軸ケ
ーブル19のシールド線20bを介して超音波信号のG
NDと電気的に導通していて、かつまた、図4に示した
如く、後端側では硬質シャフト24→回転筒31→圧縮
バネ39→口金26→パイプ35を介して駆動ユニット
2のGNDに電気的に導通しており、したがって、超音
波診断時、回転伝達だけでなく、超音波信号のシールド
としても作用している。
42の先端封止については、前記図5,6に示したよう
に、先端封止の熱溶着時には成形型43の熱成形部44
に接した部分のシース11のみが溶け、先端チップ41
のアレイ部分に流れ込むとともに、先端チップ41の先
端側形状に沿った形状で成形され、シース11の先端開
口端が封止される。このとき、先端チップ41のアレイ
部分より手元側のシース11及び超音波伝達媒体42に
は、成形型43の断熱部45及び先端チップ41で断熱
されるため、熱が伝わることはない。また、先端封止
後、先端チップ41はアレイ部分に流れ込み成形された
シース11と先端側形状に沿って成形、封止されたシー
ス11によって、軸方向に固定される。したがって、シ
ース先端の封止の際には、シース開口端よりチップ41
を挿入し、チップ先端の形状に合わせて、シース11を
熱溶融させるが、このときチップ41の溶融点はシース
11の溶融点より高いため、シース11のみが溶融し、
チップ先端の形状に沿って、シース開口端が閉じ合わさ
れ、かつまた、このときチップ41は断熱性が高いた
め、超音波伝達媒体42に熱の影響はない。
1によると、シース11が先端チップ41を覆うため、
先端チップ41が抜けることがない。また、封止部材は
先端チップ41単体で行うため、先端硬質長を短くする
ことができる。したがって、良好な超音波画像を得るこ
とができ、また挿入性も良好な超音波プローブを提供で
きる。
端封止を行えるため振動子ユニットからシース先端まで
の距離が短く、シース11のみを熱溶融させるため先端
部の封止作業が確実かつ簡単であり、製作が簡単で、体
腔内への挿入に際し、挿入性の良好な先端構造を有する
超音波プローブ1が得られる等の効果のほか、本実施例
によれば、これに加えて、さらに次のような作用効果を
も奏する。成形型43を熱成形部44と断熱部45に分
けているため、シース11の熱溶融が不要な部分が溶け
ることがなく、良好な先端封止が可能である。また、先
端チップ41の先端形状に沿ってシース11が熱溶着さ
れるので、先端封止時と先端を丸める作業を同時に行う
ことができ、作業時間が短くなる。さらには、フレキシ
ブルシャフト23を回転伝達部材としてだけではなく、
シールド部材としても使用できるため、超音波診断時、
超音波画像へのノイズが低減でき、良好な超音波画像を
得ることができる。
方式としてメカニカルラジアル走査するようにしている
が、これに限らず、他の実施例として、電子ラジアル、
電子セクタ、電子リニア、もしくはメカニカルリニア走
査方式でも良い。また、先端チップの先端側形状として
上記実施例では球状に成形しているが、他の実施例とし
て、そのほかに砲弾形、流線形等その他の挿入性が良好
な形状ならば、同様の効果が得られる。この場合、成形
型43の熱成形部44の底の形状は、その使用する先端
チップの形状に沿った形状となる。
変形がなく、かつ先端カバーへの気泡、塵等の異物の進
入がなく、したがって、良好で、安定した超音波画像を
得ることのできる、改良された超音波プローブである。
これは、下記のような考察に基づくものである。
る超音波プローブとして、特開平4−126138号公
報(文献2)により、駆動軸内に発生する気泡や、塵が
先端カバー内へ移動することを防ぐために、先端カバー
内と駆動軸内とをシール部材を用いて遮断しようとする
構成の超音波プローブを提案している。ところが、次の
ような点から考察すると、なお改良できる余地があるこ
とが見いだされたものである。すなわち、振動子の回転
や、外部環境の変化によって、先端カバー内と、駆動軸
内の圧力不均衡が発生しやすく、この圧力の不均衡によ
って、駆動軸内の気泡や塵がシール部材を乗り越えて、
先端カバー内へ進入し、超音波減衰を引き起こしてしま
う。
波伝達媒体を封入し、駆動軸内には潤滑剤を封入し、こ
れをシール部材で遮断しているため、圧力の不均衡が発
生した場合には、気泡や塵だけでなく、潤滑剤が先端カ
バー内に進入するため、超音波減衰を引き起こしやすく
なることとなる。
特開平5−42154公報(文献2)による超音波プロ
ーブのように、先端カバー内に加圧流体を供給すること
が提案されているが、この方法では先端カバーが膨張す
る可能性があり、最悪、先端カバーの破裂を招くことに
なる。
良を加え、以下に示すものでは、先端カバーの変形がな
く、しかも先端カバーへの気泡、塵等の異物の進入もな
く、したがって、良好で、安定した超音波画像を得るこ
とができる、改良された超音波プローブを実現しようと
いうものである。これがため、可撓性を有するシース内
に駆動伝達部材を挿通させ、駆動伝達部材の先端に超音
波振動子を設けるとともに、シース先端に中継部材を介
して超音波振動子を包囲する先端カバーを連結し、さら
に少なくとも先端カバー内に超音波伝達媒体を封入した
超音波プローブにおいて、中継部材内に先端カバー内と
シース内を遮断して先端カバー内への気泡や粉塵等の異
物の流入を防止するシール部材を複数設けるとともに、
この複数のシール間で囲まれる部分に加圧した超音波伝
達媒体を封入した構成を採用する。
端カバー内と可撓性シース内の中間に位置する複数のシ
ール間で囲まれる部分には加圧した超音波伝達媒体が封
入されているため、駆動伝達部材および振動子の駆動、
または環境変化によって先端カバー内の内圧とシース内
の内圧は変化しても、シース間で囲まれる部分の内圧の
方が高くなる。したがって、上述した目的が達成され
る。
て、図7,8を参照して説明する。図7は、その一実施
例に係る超音波プローブの先端要部を示すものである。
なお、上記第1実施例と同一部材には同一の符号を付
し、説明を省略する。また、先端要部の他の構成要素、
例えばコネクタ等については、基本的に、図1,2,4
で説明したのと同様にすることができる。
の先端部50は中継部材51を有し、この中継部材51
の先端には、ポリエチレン等の超音波透過性の優れた材
料から成り、半透明で、砲丸形に成形された先端カバー
52が液密的に取り付けられている。先端カバー52の
基端縁は、中継部材51の先端縁に嵌合されるとともに
シール用パッキン53を介挿して液密的に取り付けら
れ、取付け強度を高めるために糸54が巻き付けられる
とともに接着されている。
開口部71が形成されていて、この開口部71には封止
用ネジ72をねじ込むことによりOリング73を介して
密閉されている。なお、開口部71の開口面と先端カバ
ー52の内径部とを結ぶ面は開口面に対し、θ(=20
°)傾いている。
ト55が収容されるている。振動子ユニット55を保持
した振動子ホルダ57は、その軸部57aを軸受け58
に支持することにより、回転自在に保持されている。軸
受け58は、中継部材51に形成された貫通穴59の段
付き部分にはめ込まれ、図7(b)に示すように2つの
ピン60によって、軸方向に固定されている。
軸パイプ61の一端にねじ込んで液密な状態で固定的に
連結されている。先端軸パイプ61の後端には、フレキ
シブルシャフト23が連結されている。振動子ユニット
55に接続される同軸ケーブル19は振動子ホルダ5
7、先端軸パイプ61、フレキシブルシャフト23の中
空部を延在し、コネクタ10(図2,4等参照)内で電
気的に接続されている。
向に2つの周回溝57cが形成されている。各々の周回
溝57cにはシール部材としての弾性材料からなるOリ
ング62a,62bが設けられていて、その直径は、周
回溝57cと貫通穴59とのクリアランスより僅かに大
きい径である。
の貫通穴が設けられており、この貫通穴をシールする部
材が取り付いている。 (イ)先端カバー52内と貫通するカバー貫通穴63が
設けられるとともに、このカバー貫通穴63をシールす
るシールカバーa64がねじ込まれている。 (ロ)Oリング62a,62b、振動子ホルダ57の軸
部57a、及び貫通穴59で形成される空間と貫通する
側面貫通穴65a,65bが設けられるとともに、この
側面貫通穴65a,65bをシールするシール部材66
a,66b、これらに圧力をかける圧縮バネ67a,6
7b及び蓋68a,68bが取り付けられている。 (ハ)Oリング62bの手元側の位置に、貫通穴59に
貫通する潤滑用貫通穴69が設けられるとともに、この
潤滑用貫通穴69をシールするシールカバーb70がね
じ込まれている。
縁に嵌合されるとともに、糸74が液密的に巻き付けら
れ接着されている。
グ62a,62b,振動子ホルダ57の軸部57a,貫
通穴59に囲まれる空間75b、及びOリング62bよ
り基端側の空間75cには、それぞれ超音波伝達媒体7
6a、76b及び潤滑剤77が封入されている。
5cにそれぞれ超音波伝達媒体76a,76b,潤滑剤
77を封入する手順を以下に示す。 (1)空間75aへの超音波伝達媒体76aの封入 封止用ネジ72、Oリング73及びシールカバーa6
4を取り外した状態で、開口部71またはカバー貫通穴
63より超音波伝達媒体76aを空間75aへ充填す
る。 気泡の混入無く充填された時点で、シールカバーa6
4を中継部材51にねじ込み接着してカバー貫通穴63
をシールする。 気泡の有無を確認し、気泡が存在する場合には開口部
71より気泡抜きを行い、気泡の無い状態でOリング7
3を取り付けた封止ネジ72を先端カバー52にねじ込
み封止する。
bの封入 シール部材66a,66b、圧縮バネ67a,67
b、蓋68a,68bを取り外した状態で、側面貫通穴
65a,65bより超音波伝達媒体76bを空間75b
へ充填する。 側面貫通穴65a,65bにそれぞれシール部材66
a,66bを挿入し、その上から圧縮バネ67a,67
bを介して、蓋68a,68bをねじ込み接着する。
照)、または、シールカバーb70を取り外した状態で
の潤滑用貫通穴69からシール11内の空間75cへ潤
滑剤77を充填する。 コネクタ10内の口金26の開口部36にゴム栓37
を挿入するとともに(図4参照)、シールカバーb70
を中継部材51にねじ込み接着する。かくして、上記3
つの部分(空間75a,75b,75c)にそれぞれ超
音波伝達媒体76a,76b,潤滑剤77を封入するこ
とができる。
ては、次のような作用及び効果が得られる。空間75b
に封入された超音波伝達媒体76bには、バネ67a,
67bによって常に圧縮の力が働く。一方、空間75a
に封入されている超音波伝達媒体76a及び空間75c
に封入されている潤滑剤77には圧力は働かない。この
ため超音波伝達媒体76bの内圧は超音波伝達媒体76
a、潤滑剤77の内圧より常に高くなり、潤滑剤77及
び潤滑剤77内に発生する気泡が超音波伝達媒体76b
内へ流入することはない。したがって、先端カバー52
内と可撓性のシース11内の中間に位置するシール間で
囲まれる部分(75b)には加圧した超音波伝達媒体7
6bが封入されているため、たとえ駆動伝達部材及び振
動子の駆動、または環境変化によって先端カバー52内
の内圧とシース11内の内圧は変化しても、そのシース
間で囲まれる部分(75b)の内圧の方が高くなる。
ー52内の超音波伝達媒体76aへの潤滑剤や気泡の混
入を防止できる。また、先端カバー52内やシース11
内に圧力を加えないため、先端カバー52やシース11
の変形がない。したがって、良好な超音波画像が得られ
る。
しないため先端カバー52の変形がなく、複数のシール
間で囲まれる部分に加圧した超音波伝達媒体76bを封
入するため、シース11内で発生する気泡や粉塵等の異
物が先端カバー52へ進入することもなく、良好で安定
した超音波画像を得ることができる超音波プローブが実
現できる等の効果のほか、本実施例によれば、これに加
えて、さらに次のような作用効果をも奏する。先端カバ
ー52の開口部71の開口面と先端カバー52の内径部
とを結ぶ面が、開口面に対し、θ(=20°)傾いてい
るため、先端カバー52に気泡が混入しても開口部71
を上に向けることによって、気泡が開口面に移動しやす
く、気泡の除去が簡単にできる。また、先端カバー52
内で超音波伝達媒体76aの流路を2カ所設けているた
め、超音波伝達媒体76aを先端カバー52内に簡単に
充填できる。
路を2カ所設ける方法として、図8(a),(b)に示
すように先端カバー78の開口部に注水口79a及び排
出口79bを設け、封止ネジ80でねじ込み接着するよ
うにしても良い。この場合には、図7に示すような中継
部材51のカバー貫通穴63、シールカバーa64が不
要になり、構造を簡単にできる。
前記実施例同様、振動子の走査方式としては、メカニカ
ルラジアル走査に限らず、他の実施例として、電子ラジ
アル、電子セクタ、電子リニア、もしくはメカニカルリ
ニア走査方式でも良い。
は、それぞれ、以下の発明として把握することもでき
る。 〔付記項1〕 可撓性シース内に、超音波振動子を設け
るとともに、その周囲に超音波伝達媒体を充填させ、超
音波振動子を超音波走査させることにより超音波画像を
得る超音波プローブにおいて、超音波伝達媒体を充填し
たシースの先端部開口端より、シースの溶融点より高
く、かつ弾熱性の高い材質のチップを挿入するととも
に、チップ先端の形状に合わせて、覆うようにシースを
熱溶融させ、シース開口端を塞ぐようにしたことを特徴
とする超音波プローブ。
は、シース開口端よりチップを挿入し、チップ先端の形
状に合わせて、シースを熱溶融させるが、このときチョ
プの溶融点はシースの溶融点より高いため、シースのみ
が溶融し、チップ先端の形状に沿って、シース開口端が
閉じ合わされる。また、このときチップは断熱性が高い
ため、超音波伝達媒体に熱の影響はない。よって、本超
音波プローブでは、先端チップのみで先端封止を行える
ため、振動子からシース先端までの距離が短い。また、
シースのみを熱溶融させるため、先端部の封止作業が確
実かつ簡単である。したがって、製作が簡単で、挿入性
の良好な先端構造を有する超音波プローブの提供ができ
る。
電子ラジアル、電子セクタ、電子リニア、メカニカルラ
ジアル、もしくはメカニカルリニア走査方式であること
を特徴とする付記項1記載の超音波プローブ。 〔付記項3〕 前記チップの先端形状は、球状であるこ
とを特徴とする付記項1または付記項2記載の超音波プ
ローブ。 〔付記項4〕 前記チップの先端形状は砲弾型であるこ
とを特徴とする付記項1または付記項2記載の記載の超
音波プローブ。本実施形態に従う超音波プローブは、こ
のようにして実施することもでき、同様の作用効果を奏
する。
駆動伝達部材を挿通させ、駆動伝達部材の先端に超音波
振動子を設けるとともに、シース先端に中継部材を介し
て超音波振動子を包囲する先端カバーを連結し、さらに
少なくとも先端カバー内に超音波伝達媒体を封入した超
音波プローブにおいて、中継部材内に先端カバー内とシ
ース内を遮断して先端カバー内への気泡や粉塵等の異物
の流入を防止するシール部材を複数設けるとともに、こ
の複数のシール間で囲まれる部材に加圧した超音波伝達
媒体を封入したことを特徴とする超音波プローブ。
ス内の中間に位置する複数のシール間で囲まれる部分に
は加圧した超音波伝達媒体が封入されているため、駆動
伝達部材および振動子の駆動、または環境変化によって
先端カバー内の内圧とシース内の内圧は変化しても、シ
ース間で囲まれる部分の内圧の方が高くなる。よって、
本超音波プローブでは、先端カバー内は加圧しないた
め、先端カバーの変形がない。また、複数のシール間で
囲まれる部分に加圧した超音波伝達媒体を封入するた
め、シース内で発生する気泡や粉塵等の異物が先端カバ
ーへ進入することがない。したがって、良好で、安定し
た超音波画像を得ることができる超音波プローブの提供
ができる。
電子ラジアル、電子セクタ、電子リニア、メカニカルラ
ジアル、もしくはメカニカルリニア走査方式であること
を特徴とする付記項5記載の超音波プローブ。 〔付記項7〕 前記シース内には潤滑剤を封入したこと
を特徴とする付記項5または付記項6記載の超音波プロ
ーブ。本実施形態に従う超音波プローブは、このように
して実施することもでき、同様の作用効果を奏する。
封止を行えるため、振動子からシース先端までの距離を
短くできる。また、シースのみを熱溶融させるため、先
端部の封止作業が確実かつ簡単である。したがって、製
作が簡単で、挿入性の良好な先端構造を有する超音波プ
ローブの提供ができる。
んだ超音波画像診断システムの全体図である。
示す全体図である。
面図である。
び変形例を含んで示すB−B断面図である。
状態を示す断面図である。
断面図である。
示す図、及び同B−B断面図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 可撓性シース内に超音波振動子を設ける
とともに、その周囲に超音波伝達媒体を充填させ、超音
波振動子を超音波走査させることにより超音波画像を得
る超音波プローブにおいて、 超音波伝達媒体を充填した前記シースの先端部開口端よ
り、シースの溶融点より高く、かつ弾熱性の高い材質の
チップを挿入するとともに、該チップ先端の形状に合わ
せて、覆うようにシースを熱溶融させ、シース開口端を
塞ぐようにしたことを特徴とする超音波プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08652197A JP3913833B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 超音波プローブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08652197A JP3913833B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 超音波プローブの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10277036A true JPH10277036A (ja) | 1998-10-20 |
JP3913833B2 JP3913833B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=13889303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08652197A Expired - Fee Related JP3913833B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 超音波プローブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3913833B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006075531A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Olympus Corp | 超音波プローブ |
DE102004044071B3 (de) * | 2004-09-11 | 2006-04-13 | Intelligendt Systems & Services Gmbh & Co Kg | Ultraschallprüfvorrichtung und Ultraschallprüfverfahren |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP08652197A patent/JP3913833B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004044071B3 (de) * | 2004-09-11 | 2006-04-13 | Intelligendt Systems & Services Gmbh & Co Kg | Ultraschallprüfvorrichtung und Ultraschallprüfverfahren |
JP2006075531A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Olympus Corp | 超音波プローブ |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3913833B2 (ja) | 2007-05-09 |
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