JPH10276954A - 塗布材及びこれを用いた塗布具 - Google Patents

塗布材及びこれを用いた塗布具

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JPH10276954A
JPH10276954A JP9096389A JP9638997A JPH10276954A JP H10276954 A JPH10276954 A JP H10276954A JP 9096389 A JP9096389 A JP 9096389A JP 9638997 A JP9638997 A JP 9638997A JP H10276954 A JPH10276954 A JP H10276954A
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JP
Japan
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drug
coating material
coating
chemical
substance
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Application number
JP9096389A
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English (en)
Inventor
Tomio Hagiwara
登美雄 萩原
Hisao Nishikawa
久夫 西川
Toshiaki Sayanagi
俊昭 佐柳
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Konishi Co Ltd
Japan Vilene Co Ltd
Pacific Giken Co Ltd
Original Assignee
Konishi Co Ltd
Japan Vilene Co Ltd
Pacific Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この出願発明は、薬剤を塗布したときに斑点
を生じない塗布材及びこれを用いた塗布具を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 この出願発明は、消泡剤、薬剤及び薬剤
を塗布する塗布物質とを含む塗布材であって、薬剤と混
合されていない消泡剤を有する塗布材に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この出願発明は、薬剤の塗
布材及びこれを用いた塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、薬剤などの塗布材は公知であ
る。しかし、これらの塗布材は薬剤を塗布したときに発
生した気泡が破れて塗布した箇所に斑点が生じるという
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 この出願発明者は、
いろいろ検討した結果、塗布したときに生じる気泡の破
れによる斑点を防ぐ塗布材を開発することに成功したも
のであり、薬剤を塗布したときに斑点を生じない塗布材
及びこれを用いた塗布具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この出願発明は、消泡
剤、薬剤及び薬剤を塗布する塗布物質とを含む塗布材で
あって、薬剤と混合されていない消泡剤を有することを
特徴とする塗布材に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】 この出願発明の塗布材は、消泡
剤、薬剤と塗布物質とから構成される塗布材に関するも
のであり、薬剤と混合されていない消泡剤は塗布物質、
後述の薬剤の保持材、後述の薬剤の拡散材のうち、少な
くとも1つに付着している。このように消泡剤を使用す
ることにより、薬剤を塗布したときに生じる気泡の破れ
による斑点の発生を防ぐことができる。また、薬剤は容
器に封入され、必要に応じて開孔して薬剤が塗布できる
ように構成されていることが好ましく、例えば、薬剤封
入物と、部分的又は全面的に薬剤封入物を覆う被覆材
と、薬剤の塗布物質とから構成され、この被覆材は薬剤
封入物と塗布物質との間に位置し、被覆材を取り除くこ
とにより薬剤封入物に開孔を形成できることが好まし
い。この薬剤の封入物としては、密閉性に優れ、圧力に
よって容易に破断しないプラスチックフィルムからなる
袋であることが好ましい。また、塗布材を使用するとき
に薬剤が放出されるように、予め孔をあけた薬剤封入物
の開孔を粘着剤を有する被覆材で粘着して被覆してもよ
いし、被覆材を剥離すると同時に薬剤封入物に開孔を形
成できるように、被覆材と薬剤封入物とを線状又は点状
に接合しても良い。
【0006】この被覆材を剥離することにより薬剤封入
物に生じる最初の開孔が、この被覆材を剥離することに
よって形成可能な開孔中、剥離力を加える位置から最も
遠い位置にあるように、薬剤封入物の開孔部を被覆材で
覆っていると、被覆材が表面に露出していなくても容易
に開孔を形成することができる。なお、剥離以外の手
段、例えば、圧力等により開孔する薬剤封入物であって
もよい。この被覆材は薬剤封入物を被覆しているが、こ
の被覆材は薬剤封入物全体を被覆するシート状のもので
あっても良いし、部分的に被覆するテープ状又は紐状の
ものであっても良い。これらの中でも、部分的に被覆す
るテープ状又は紐状のものであると、薬剤封入物に部分
的な開孔を形成でき、薬剤の放出量を調節できるので好
適な実施態様である。薬剤封入物と被覆材とを接合する
場合、被覆材としては、薬剤封入物を構成する樹脂成分
と同じ又は親和性の高い樹脂成分からなるのが好まし
く、薬剤封入物を構成する樹脂成分として、耐薬品性に
優れ、しかも融点が比較的低く、被覆材と薬剤封入物と
を融着一体化しやすいポリオレフィン系樹脂からなるの
が好ましいため、被覆材もポリオレフィン系樹脂からな
るのが好ましい。また、被覆材を剥離するときに被覆材
が伸びるのを防ぐために、織物、不織布、ガーゼ、ニッ
ト、繊維等を積層したものがとくに好ましい。このよう
にすることにより、被覆材が伸びないので確実に開孔で
きる。被覆材を剥離することによって生じる薬剤封入物
の開孔は塗布物質側にあるため、その反対側(モップ
側、手側など)には薬剤が滲出しないので、固定具や使
用者は薬剤によって汚染されることはない。
【0007】塗布物質としては、薬剤を被塗布物に塗布
できるものであればよく、不織布、織物、編み物、紙等
が使用されるが、不織布が好ましく、また、不織布とし
ては繊維の脱落が少ない水流絡合不織布が好ましい。
【0008】薬剤は、塗布物質に保持してもよいし、多
孔質のような保持性の材料に吸収させてもよいし、前述
のように容器に封入したものでもよい。薬剤を塗布物質
に保持する場合には、塗布物質としては、薬剤を吸収で
きる物質、例えば、スポンジ等が使用できる。また、塗
布することを考慮すると、塗布する側に不織布のあるス
ポンジと不織布との積層体であってもよい。薬剤を容器
に封入した場合には、薬剤封入物と塗布物質との間に、
薬剤の拡散材を有することが好ましい。拡散材としては
薬剤の拡散性に優れるように、不織布であるのが好適で
あり、特に見掛密度0.01〜0.1g/cm3の不織
布が好適である。このような不織布としては、例えば芯
鞘型複合繊維を含む繊維ウエブを融着した不織布があ
り、耐薬品性に優れるポリエチレンを鞘成分とする複合
繊維を含む繊維ウエブを融着した不織布がとくに好まし
い。このようにすることにより薬剤が塗布物質全体に拡
散するため、均一に塗布することができる。
【0009】また、薬剤封入物と塗布物質との間に、薬
剤の保持材を有することが好ましい。保持材としては、
薬剤の保持性に優れるように、多孔性物質であるのが好
ましく、この多孔性物質の見掛密度は0.05〜0.6
g/cm3であるのが好ましい。この多孔性物質として
は、例えば、ニードルパンチ法、水流絡合法などの絡合
方法、融着繊維による部分的又は全面的な融着方法など
によって得られる不織布や、発泡体などがあり、これら
の中でも、薬剤の保持性により優れるニードルパンチ
法、水流絡合法などの絡合方法により得られる不織布を
好適に使用できる。なお、好適である不織布の構成物質
としては、薬剤によって異なるが、薬剤が水系エマルジ
ョンである場合には、アクリル繊維の加水分解物系、橋
かけポリアクリル酸塩系、橋かけカルボキシメチルセル
ロース系からなる高吸水性繊維や、レーヨン繊維、ポリ
ノジック繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、テンセ
ル繊維などのセルロース系繊維、綿繊維、麻繊維などの
植物繊維などの吸水性繊維や、これら繊維と同様の組成
からなる粉体等の吸水性物質を単独で、又は適宜組み合
わせて使用するのが好ましい。これらの中でも高吸水性
繊維は水系エマルジョン薬剤の保持性に特に優れている
ため、好適な組み合わせである。このようにすることに
より薬剤を保持することができるので、均一に塗布する
ことができ、使用寿命を長くすることができる。
【0010】被覆材を剥離することにより形成される開
孔の1個あたりの面積は、4mm2以下が好ましく、1
mm2以下がより好ましいが、0.8mm2以下であるこ
とがとくに好ましい。また、開孔部の総面積は薬剤封入
物の片面の面積の0.001〜0.02%であるのが好
ましい。開孔は点状、線状等でよいが、点状であること
がとくに好ましい。このようにすることにより少しづつ
薬剤を放出することができるので、より使用寿命が長く
なると共に、塗布作業の最初から最後まで均一に塗布す
ることができる。
【0011】また、薬剤は薬剤封入物中において、スポ
ンジ、不織布などの多孔質体に染み込ませて保持されて
いるのが好ましい。この不織布としては、保持材と同様
のものを使用できる。このようにすることにより、少し
づつ薬剤を放出することができるので、より使用寿命が
長くなる。
【0012】塗布材は、薬剤、消泡剤及び塗布物質とを
含んでいるが、薬剤が容器に封入されている場合には、
薬剤封入物、被覆材(被覆材が繊維等とフィルムとが積
層されている場合には繊維等は塗布物質側)、塗布物質
の順に積層され、消泡剤は塗布物質に付着している。さ
らに拡散材及び保持材を被覆材と塗布物質との間に積層
する場合、薬剤封入物、被覆材、拡散材、保持材、塗布
物質の順に積層するのが好ましく、拡散材、保持材、塗
布物質の少なくとも一つに消泡剤が付着している。薬剤
封入物中に薬剤が封入されていない場合は、薬剤保持材
と塗布物質とが積層され、塗布物質に消泡剤が付着して
いる。あるいは、拡散材及び保持材を積層する場合に
は、薬剤保持材、拡散材、保持材、塗布物質の順に積層
し、拡散材、保持材、塗布物質の少なくとも一つに消泡
剤が付着している。これらの各材料は、それぞれを接着
剤によりあるいは融着により接合してもよいし、使用時
に積層してもよい。拡散材及び/又は保持材を有する場
合には、薬剤封入物と塗布物質とを少なくとも2点で接
合し、拡散材及び/又は保持材をそれらの材料の間に挿
入することにより積層しても良い。このようにすること
により、拡散材及び/又は保持材を必要に応じて取り替
えることができる。
【0013】塗布材は、作業性に優れるように把手、棒
などを有する固定具により固定することが好ましい。こ
のようにすることにより、塗布材をより使用し易くする
ことができる。そのためには、固定具に塗布材を固定で
きるように、塗布材の少なくとも一つの部材、例えば、
薬剤封入物、塗布物質、保持材、拡散材の中の少なくと
も1つを固定具の固定部よりも大きくすることが好まし
い。大きくすることにより、固定具の固定部からはみ出
た箇所を固定具に固定するための固定部として使用する
ことができる。また、塗布材をそのまま使用する場合に
は、薬剤封入物の上に手で持ちやすい形状の材料を積層
しても良い。
【0014】各材料は、たとえば、拡散材と保持材とが
一体化した材料のように、複数の性能を有する材料から
構成されていてもよい。
【0015】薬剤は、塗布材の使用用途によって異なる
が、例えば、ワックス、樹脂、界面活性剤、油剤、抗菌
剤、防黴剤、吸湿剤、撥水剤、帯電防止剤、紫外線吸収
剤、赤外線吸収剤、難燃剤、消泡剤、香料、吸水剤等を
単独で、又はこれらを適宜混合して使用することができ
る。
【0016】消泡剤は、薬剤が塗布されたときに気泡が
発生しないように気泡の発生を抑制するもの、又は、発
生した気泡を破壊するものであればよく、前者のものと
して、例えば、ポリエーテル、シリコーンなどがあり、
後者のものとして、例えば、低級アルコール、高級アル
コール、油脂、脂肪酸、脂肪酸エステル、リン酸エステ
ル、金属石鹸、鉱物油、シリコーン等があげられ、これ
らの中でもシリコーンがとくに好ましい。シリコーンと
しては、ジメチルシリコーンオイル、有機変性シリコー
ンオイル、フルオロシリコーンオイル、シリカ・シリコ
ーンコンパウンドが好ましく、ポリエーテルとしては、
ポリアルキレングリコール誘導体が好ましい。また、低
級アルコールとしては、メタノール、ブタノールが、高
級アルコールとしてはオクチルアルコール、ヘキサデシ
ルアルコールが、油脂としては、油脂と界面活性剤が、
脂肪酸としては、オレイン酸、ステアリン酸が、脂肪酸
エステルとしては、グリセリンモノラウレートが、リン
酸エステルとしては、トリブチルホスフェートが、金属
石鹸としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウムが、鉱物油としては、鉱物油と界面活性剤
がそれぞれ好ましい。なお、この出願発明においては、
塗布物質などの多孔質体を薬剤が通過する際に気泡が発
生しやすいため、発生した気泡を破壊する消泡剤を使用
するのが好ましく、薬剤と混合されていない消泡剤を、
例えば、塗布物質、拡散材、保持材の少なくとも一つに
付着させるのが好ましい。この付着量としては、0.1
〜1mass%であるのが好ましい。
【0017】被覆材の除去は、薬剤が封入されており、
薬剤封入物の周囲の一点又は一辺のみが接合されている
場合には、薬剤封入物の被覆面が表面に現れるように折
り返した後に、被覆材を取り除くことにより、また、二
点以上で接合されている場合には、被覆材が薬剤封入物
の端部より出るように配置されていると、容易に被覆材
を剥離して開孔できるので、作業性に優れている。な
お、その他の手段、例えば、加圧することにより開孔す
るものでもよい。
【0018】
【実施例】以下、図面によってこの出願発明を具体的に
説明する。図1〜3は、薬剤封入物に被覆材が被覆され
た平面図、図4〜10は塗布材の断面図をそれぞれ示
す。薬剤封入物が複数個の空間に分割されていると、薬
剤の放出量を調節できるので、好適な実施態様である。
なお、部分的に薬剤を放出できるように、空間部分の各
々に対して、被覆材で被覆しているのが好ましい。
【0019】実施例1 薬剤封入物として、たて10cm、よこ25cm、厚さ
60μmのポリアミド−ポリエチレンフィルム間に、水
系エマルジョンワックスを1つの空間内(たて約9c
m、よこ約24cm)に封入したもの、被覆材として、
幅0.9cm、長さ26cmのポリエステルテープの片
面にアクリル系粘着剤を塗布したもの、拡散材として、
ポリプロピレン芯成分とし、ポリエチレン鞘成分とする
複合繊維からなる繊維ウェブを融着した、たて9cm、
よこ24cm、見掛密度0.03g/cm3の不織布、
及び塗布物質として、レーヨン繊維からなる、たて21
cm、よこ31cm、見掛密度0.15g/cm3の水
流絡合不織布にジメチルシリコーンオイルを付着させた
もの(付着量0.5mass%)を用意した。次いで、
ポリアミド−ポリエチレンフィルム袋のたて方向の端部
から2.5cm及び7.5cmで、よこ方向の端部から
3.5cmの所から3cmピッチで7箇所づつポリアミ
ド−ポリエチレンフィルム袋の片面にのみ穴をあけた後
(1つ当たりの開孔面積0.1mm2)、ポリエステル
テープを粘着させて開孔を封鎖し、ポリアミド−ポリエ
チレンフィルム袋の端部からポリエチレンテープがはみ
出るようにした。その後、ポリアミド−ポリエチレンフ
ィルム袋、ポリエステルテープ、不織布(拡散材)、水
流絡合不織布の順に積層し、ポリアミド−ポリエチレン
フィルム袋のよこ方向の一端のみを水流絡合不織布と融
着一体化、及び不織布(拡散材)のたて方向の両端を水
流絡合不織布と融着一体化して塗布材を形成した。この
塗布材はワックスを塗布したときに気泡が発生しないの
で、気泡の破れによる斑点を生じなかった。なお、ポリ
エステルテープを剥離しなければ薬剤は漏出せず、圧力
に対して優れたものであった。また、薬剤封入物である
ポリアミド−ポリエチレンフィルム袋のよこ方向の一端
のみを水流絡合不織布と融着一体化しているため、薬剤
封入物を折り返して、ポリエステルテープ(被覆材)を
表面に露出させた後に、ポリエステルテープを剥離する
ことにより、容易に開孔を形成することができた。更に
は、水流絡合不織布のポリアミド−ポリエチレンフィル
ム袋の存在しない箇所を柄付き固定具に固定して使用す
ることができ、作業性に優れていた。
【0020】実施例2 薬剤封入物として、たて10cm、よこ25cm、厚さ
60μmのポリアミド−ポリエチレンフィルム間に、水
系エマルジョンワックスを1つの空間内(たて約9c
m、よこ約24cm)に封入したもの、被覆材として、
幅0.9cm、長さ26cmのポリエステルテープの片
面にアクリル系粘着剤を塗布したもの、拡散材として、
ポリプロピレン芯成分とし、ポリエチレン鞘成分とする
複合繊維からなる繊維ウェブを融着した、たて9cm、
よこ24cm、見掛密度0.03g/cm3の不織布、
及び塗布物質として、レーヨン繊維からなる、たて21
cm、よこ31cm、見掛密度0.15g/cm3の水
流絡合不織布にジメチルシリコーンオイルを付着させた
もの(付着量0.5mass%)を用意した。次いで、
ポリアミド−ポリエチレンフィルム袋のたて方向の端部
から2.5cm及び7.5cmで、よこ方向の端部から
3.5cmの所から3cmピッチで7箇所づつポリアミ
ド−ポリエチレンフィルム袋の片面にのみ穴をあけた後
(1つ当たりの開孔面積0.1mm2)、ポリエステル
テープを粘着させて開孔を封鎖し、ポリアミド−ポリエ
チレンフィルム袋の端部からポリエチレンテープがはみ
出るようにした。その後、ポリアミド−ポリエチレンフ
ィルム袋、ポリエステルテープ、不織布(拡散材)、水
流絡合不織布の順に積層し、ポリアミド−ポリエチレン
フィルム袋のよこ方向の一端のみを水流絡合不織布と融
着一体化、及び不織布(拡散材)のたて方向の両端を水
流絡合不織布と融着一体化して塗布材を形成した。この
塗布材はワックスを塗布したときに気泡が発生しないの
で、気泡の破れによる斑点を生じなかった。なお、ポリ
エステルテープを剥離しなければ薬剤は漏出せず、圧力
に対して優れたものであった。また、薬剤封入物である
ポリアミド−ポリエチレンフィルム袋のよこ方向の一端
のみを水流絡合不織布と融着一体化しているため、薬剤
封入物を折り返して、ポリエステルテープ(被覆材)を
表面に露出させた後に、ポリエステルテープを剥離する
ことにより、容易に開孔を形成することができた。更に
は、水流絡合不織布のポリアミド−ポリエチレンフィル
ム袋の存在しない箇所を柄付き固定具に固定して使用す
ることができ、作業性に優れていた。
【0021】
【発明の効果】 この出願発明の塗布材は、薬剤と混合
されていない消泡剤を塗布物質等に付着しているので、
塗布したときに生じる気泡の破れによる斑点を防ぐこと
ができる。また、薬剤をフィルム間等に封入しており、
被覆材で被覆している場合、被覆材を剥離するまでは、
薬剤は漏出しないので、製造中、輸送中、或は保管中な
どにおいて、薬剤が漏出しない。被覆材、例えば紐状物
を剥離、例えば引っ張ることによって生じる開孔が塗布
物質側にあると、その反対側、例えばモップ側、手側な
どは薬剤によって汚染されない。薬剤封入物と塗布物質
との間に、薬剤の拡散材を有すると、薬剤が塗布物質全
体に拡散し、均一に塗布することができる。薬剤封入物
と塗布物質との間に、薬剤の保持材を有すると、薬剤を
保持することにより、均一に塗布することができ、使用
寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 被覆材で被覆された薬剤封入物の平面図
【図2】 被覆材で被覆された薬剤封入物の他の平面図
【図3】 被覆材で被覆された薬剤封入物の他の平面図
【図4】 塗布材の断面図
【図5】 他の塗布材の断面図
【図6】 他の塗布材の断面図
【図7】 他の塗布材の断面図
【図8】 他の塗布材の断面図
【図9】 他の塗布材の断面図
【図10】 他の塗布材の断面図
【符号の説明】
1 塗布材 2 薬剤封入物 3 開孔部 4 被覆材 5 塗布物質 6 拡散材 7 保持材 8 スポンジ
フロントページの続き (72)発明者 西川 久夫 滋賀県野洲郡野洲町野洲1772−8 パシフ ィック技研株式会社内 (72)発明者 佐柳 俊昭 東京都千代田区外神田二丁目14番5号 日 本バイリーン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消泡剤、薬剤及び薬剤を塗布する塗布物
    質とを含む塗布材であって、薬剤と混合されていない消
    泡剤を有することを特徴とする塗布材。
  2. 【請求項2】 消泡剤が塗布物質に付着していることを
    特徴とする請求項1に記載の塗布材。
  3. 【請求項3】 薬剤を封入した薬剤封入物と、薬剤封入
    物を被覆しており、薬剤封入物に開孔が形成可能な被覆
    材と、薬剤を塗布する塗布物質とが順次積層されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布材。
  4. 【請求項4】 薬剤封入物と塗布物質との間に薬剤の保
    持材を有することを特徴とする請求項3に記載の塗布
    材。
  5. 【請求項5】 薬剤封入物と塗布物質との間に薬剤の拡
    散材を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の
    塗布材。
  6. 【請求項6】 消泡剤が保持材及び/又は拡散材に付着
    していることを特徴とする請求項4又は5に記載の塗布
    材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の塗布材
    が固定具により固定されていることを特徴とする塗布
    具。
JP9096389A 1997-04-01 1997-04-01 塗布材及びこれを用いた塗布具 Pending JPH10276954A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002263044A (ja) * 2001-03-13 2002-09-17 Toray Ind Inc ワイピングクロス
JP2017196100A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 山崎産業株式会社 洗浄又は清掃具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017196100A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 山崎産業株式会社 洗浄又は清掃具

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