JPH10275842A - 薄膜製品の製造方法および薄膜製品の製造ライン管理システム - Google Patents

薄膜製品の製造方法および薄膜製品の製造ライン管理システム

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JPH10275842A
JPH10275842A JP7992797A JP7992797A JPH10275842A JP H10275842 A JPH10275842 A JP H10275842A JP 7992797 A JP7992797 A JP 7992797A JP 7992797 A JP7992797 A JP 7992797A JP H10275842 A JPH10275842 A JP H10275842A
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manufacturing
data
manufacturing equipment
inspection
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JP7992797A
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Keiko Kirino
啓子 霧野
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄膜製品の製造方法において、特にライン内の
製造設備の処理状態の信頼度レベルの判定・管理を行う
ことで歩留り向上を支援する。 【解決手段】本発明は、複数の製造設備によって構成さ
れる製造ラインを用いて被処理物に対して処理を施して
薄膜製品を製造する薄膜製品の製造方法において、前記
各製造設備における処理状態を、被処理物に対する処理
の来歴に応じて目標とする処理状態を基に判定して処理
信頼度レベルを付与し、この付与された処理の来歴に応
じた製造設備毎の処理信頼度レベルで前記製造ラインを
管理または制御することを特徴とする薄膜製品の製造方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体製品のような薄膜
製品を製造する分野において、ライン内の製造設備の処
理能力に関する処理状態の判定及び管理を行うことで特
に歩留り向上に好適な薄膜製品の製造方法および薄膜製
品の製造ライン管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製品のような薄膜製品を製造する
製造ラインでは、被処理物毎に予め設定されている工程
フローに従い、複数の製造設備に亘って被処理物を処理
し、製造途中の検査工程で寸法・合わせずれ・膜厚・外
観・異物数等の品質検査を行う。各検査工程では検査デ
ータが、検査規格の上限値・下限値の規格内かどうかを
判定して、被処理物の品質の合否判定を行うことが、広
く行われている。また、工程フローの最終段階ではプロ
ーブ検査設備で製品特性を検査し、不良チップと判定さ
れた不良原因を解析することが歩留りを向上を図るため
には必須である。この不良解析方法として、特開平03
−44054号公報に記載されているように、被処理物
の不良チップと異物検査結果や外観検査結果の突き合わ
せを行い、品質検査データから原因となった製造工程を
解析する検査データ解析システムが知られている。ま
た、従来の製造設備は、稼働率管理のために製造設備の
稼働状態を管理することが広く行われている。この管理
方法は、設備が停止している「停止中」、実際に被処理
物を処理している「処理中」、被処理物や作業者を待っ
ている「待機中」のような稼働状態で分類して行われて
いる。あるいは、製造設備の処理状態の監視方法とし
て、予め製造設備に最大7個まで設定できる製造設備の
処理実績パラメータ境界値を越えた場合に、イベントを
出力して上位システムに警告を発生する通信仕様を規定
した国際規格がある「1993 SEMI INTER
NATIONAL STANDARDS」。また、同一
処理が可能な複数の製造設備がある場合、被処理物は着
工可能な全ての製造設備の仕掛かり品として管理されて
いる。被処理物待ちの待機中の製造設備に次に着工する
被処理物を選択する方法としては、該当製造設備毎に仕
掛かかっている被処理物の中から、被処理物の作業優先
度や作業者の経験から被処理物を選択することが行われ
ている。この選択方法として被処理物の作業優先度の他
に、特開平07−153815号公報に記載されている
ように、作業条件の変更回数を考慮して、製造設備に次
に着工する被処理物を選択する方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、製造途
中の品質検査データの規格値判定では、明らかに検査結
果が異常になった場合しか問題としない。さらに、複数
の製造設備に亘って処理した被処理物の検査結果が異常
になった場合、どの製造設備が原因かすぐに判断できな
い。また、特開平03−44054号公報に記載された
検査データ解析システムでは、問題の製造工程を絞り込
めるが、問題製造設備まで解析することができない。ま
た、従来の製造設備の稼働状態を管理する方法では、稼
働率の管理しか行えず、不良解析や設備の異常状況の管
理は行えない。あるいは、製造設備に設定した境界値を
越えた場合に、イベントを出力して上位システムに警告
を発生する規約だけでは、一つの処理実績パラメータの
境界値は一通りしか設定できず、被処理物の品種毎に任
意に設定するはできない。また、品質に与える影響の管
理は考慮されていない。また、特開平07−15381
5号公報に記載されたように、被処理物の付加情報から
製造設備に次に着工する被処理物を選択する方法では、
特に失敗が許されない特急品や特注品等の場合、どの製
造設備で着工する着工経路を選択したほうが安全か、そ
の時点における製造設備自身の処理の信頼度はどの程度
かを判断することができない。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、多数の製造設備および検査設備によって構成
される製造ラインを用いて半導体製品などの薄膜製品を
製造する際、問題の製造設備の発見を速く行って不良解
析時間を短縮して歩留まり向上を図ることができるよう
にした薄膜製品の製造方法および薄膜製品の製造ライン
管理システムを提供することにある。また本発明の他の
目的は、多数の製造設備および検査設備によって構成さ
れる製造ラインを用いて半導体製品などの薄膜製品を製
造する際、特定のレベルより低い処理信頼度を有する製
造設備に被処理物を着工させないように処理経路を指示
して歩留まり向上を図ることができるようにした薄膜製
品の製造方法および薄膜製品の製造ライン管理システム
を提供することにある。また本発明の他の目的は、多数
の製造設備および検査設備によって構成される製造ライ
ンを用いて半導体製品などの薄膜製品を製造する際、薄
膜製品の信頼度を確保してしかも高効率で製造すること
ができるようにした薄膜製品の製造方法および薄膜製品
の製造ライン管理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の製造設備によって構成される製造
ラインを用いて被処理物に対して処理を施して薄膜製品
を製造する薄膜製品の製造方法において、前記各製造設
備における処理状態を、被処理物に対する処理の来歴に
応じて目標とする処理状態を基に判定して処理信頼度レ
ベルを付与し、この付与された処理の来歴に応じた製造
設備毎の処理信頼度レベルで前記製造ラインを管理また
は制御することを特徴とする薄膜製品の製造方法であ
る。また本発明は、複数の製造設備によって構成される
製造ラインを用いて被処理物に対して処理を施して薄膜
製品を製造する薄膜製品の製造方法において、前記各製
造設備における品質項目および判定項目毎の処理状態
を、被処理物に対する処理の来歴に応じて目標とする品
質項目および判定項目毎の処理状態を基に判定して品質
項目および判定項目毎の処理信頼度レベルを付与し、こ
の付与された処理の来歴に応じた製造設備毎における品
質項目および判定項目毎の処理信頼度レベルで前記製造
ラインを管理または制御することを特徴とする薄膜製品
の製造方法である。
【0006】また本発明は、複数の製造設備によって構
成される製造ラインを用いて被処理物に対して処理を施
して薄膜製品を製造する薄膜製品の製造方法において、
前記製造ラインから被処理物に対する着工来歴に関する
情報に応じて収集される各製造設備の処理実績情報と各
製造設備の保守・故障に関する情報と各製造設備のアラ
ーム情報と検査設備から被処理物を検査して得られる検
査情報との何れか1つ以上の情報に基いて各製造設備に
おける処理状態を判定して処理信頼度レベルを付与し、
この付与された処理の来歴に応じた製造設備毎の処理信
頼度レベルで前記製造ラインを管理または制御すること
を特徴とする薄膜製品の製造方法である。
【0007】また本発明は、複数の製造設備および複数
の検査設備で構成された薄膜製品の製造ラインにおい
て、各製造設備において被処理物に対して着工する被処
理物の着工来歴情報と各製造設備に対する処理実績情報
と各製造設備の保守・故障に関する情報と検査設備から
被処理物を検査して得られる検査情報とを収集する設備
情報収集手段と、該設備情報収集手段で収集された情報
を基に各製造設備における処理状態を判定して処理信頼
度レベルを付与し、この付与された処理の来歴に応じた
製造設備毎の処理信頼度レベルで前記製造ラインを管理
または制御する製造設備状態管理手段とを備えたことを
特徴とする薄膜製品の製造ライン管理システムである。
【0008】また本発明は、製造設備が目標とする処理
状態から見て、どの程度処理に信頼度があるのかという
観点から、被処理物の処理来歴データと、被処理物を処
理した製造設備の処理実績データとアラームデータと保
守・故障データと、該被処理物の検査データの中の少な
くとも1つ以上のデータに基づいて、製造設備の処理信
頼度レベルを判定して製造設備の処理来歴毎の処理信頼
度レベルを管理する製造設備状態管理手段を備えた薄膜
製品の製造ライン管理システムである。前述した製造設
備の処理信頼度レベルの判定に用いるデータは、それぞ
れ収集するタイミングが異なるので、使用するデータ毎
に処理信頼度を判定するタイミングは異なるが、個々の
判定結果を判定要素とし、判定要素は他の判定要素の影
響を受けないように独立に判定・管理する。また、検査
工程内で管理する寸法・膜厚・合わせずれ・外観・異物
数等の品質項目別の判定・管理を実現するために、検査
データ以外のデータも、品質項目に与える影響が既知の
データの場合は、該当品質項目の中の判定要素として判
定・管理する。また、複数の製造設備の処理状態を一度
に判断できる判定基準として、一回の着工分のデータに
よって判定された判定要素の中で最低の処理信頼度レベ
ルを、該当する被処理物を処理した時点における、該当
製造設備の代表処理信頼度レベルとする。また、品質項
目毎の判定要素が複数ある場合は、その該当判定要素の
中で最低の処理信頼度レベルを、該当品質項目の代表処
理信頼度レベルとする。また、その他の判定項目毎の判
定要素が複数ある場合はその該当判定要素の中で最低の
処理信頼度レベルを該当判定項目の代表処理信頼度レベ
ルとする。
【0009】また本発明は、ライン内全体の製造設備の
処理信頼度レベルを製造設備処理信頼度データから読み
出し、製造設備の最新の処理信頼度レベルの一覧情報を
表示装置へ画面出力を行うか、あるいはユーザが指定し
た製造設備の処理信頼度レベルの来歴を製造設備処理信
頼度データから読み出し、処理信頼度データの来歴情報
の推移を表示装置へ画面出力を行う製造設備状態管理手
段を備えたことを特徴とする。また本発明は、被処理物
の着工来歴データと製造設備処理信頼度データから、被
処理物の工程フロー毎に着工した製造設備の着工時点に
おける処理信頼度レベルデータを読み出して表示装置へ
画面出力を行うことと、前記工程フロー表示画面に該当
製造設備の最新の処理信頼度レベルを読み出して表示装
置へ画面出力を行う製造設備状態管理手段を備えたこと
を特徴とする。また本発明は、製造ライン内に同一処理
を行うことが可能な複数の製造設備を持つ場合、製造設
備処理信頼度データから、着工候補製造設備毎の該当製
造設備の最新の処理信頼度レベルを読み出し、表示装置
へ画面出力を行う着工候補製造設備別処理状態判定手段
を備えたことを特徴とする。
【0010】また本発明は、製造ライン内に同一処理を
行うことが可能な複数の製造設備を持つ場合、製造設備
処理信頼度データから、被処理物の工程フローに従った
一連の各工程の着工候補製造設備毎に該当製造設備の最
新の処理信頼度レベルの読み出しを行う着工候補製造設
備別処理状態判定手段と、前述した一連の各工程の着工
経路を作成して着工経路毎に処理信頼度レベルを判定及
び表示装置への出力を行う着工経路処理信頼度判定手段
とを備えたことを特徴とする。また本発明は、アラーム
として音声出力や画面表示を用いて関連部署に連絡する
アラーム出力手段と、製造設備毎の各判定要素の処理信
頼度レベル別に、アラーム出力情報を記憶する製造設備
処理信頼度別対応データ記憶手段と、製造設備状態判定
手段の判定結果と製造設備処理信頼度別対応データから
アラーム出力判定を行い、予め設定した処理信頼度レベ
ルに判定されなかった場合、アラームを出力する製造設
備処理信頼度別対応手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、製造設備毎の各判定要素の処理信頼度レ
ベル別に、検査設備への検査仕様情報を記憶する製造設
備処理信頼度別対応データ記憶手段と、製造設備状態判
定手段の判定結果と製造設備処理信頼度別対応データか
ら検査仕様の分類を行い、処理信頼度レベル毎に検査設
備の検査仕様データの表示装置への出力を行う検査仕様
判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】以上説明したように、前記構成によれば、
複数の製造設備の処理状態を一度に判断することが可能
となり、その結果問題の製造設備の発見を速く行って不
良解析時間を短縮して歩留まり向上を図ることができ
る。また、前記構成によれば、不良が発生した可能性の
ある問題の製造設備をリアルタイムに特定することが可
能となり、その結果被処理物を着工してしまうことを防
止して歩留まり向上を図ることができる。また、前記構
成によれば、薄膜製品の信頼度を確保してしかも高効率
で製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体装置等の薄膜
製品の製造方法の実施の形態について図を用いて説明す
る。図1は本発明に係る半導体装置(半導体素子)等の
薄膜製品の製造方法を実施するためのシステム構成の一
実施の形態を示す図である。半導体装置等のような薄膜
製品の製造ラインは、複数の製造設備(スパッタやCV
D等の成膜装置、エッチング装置、レジスト塗布装置お
よび露光装置等から構成される。)1、および複数の検
査設備(パターン検査装置(光学的、SEM等)、異物
等の検査装置、電気特性を検査するテスタ等から構成さ
れる。)2等から構成される。設備データ収集システム
3は、薄膜製品の製造ラインを構成する複数の製造設備
1から得られる半導体ウエハ等の被処理物についての着
工来歴データや製造設備の処理実績データや製造設備の
アラームデータや製造設備の保守・故障データ等を収集
し、薄膜製品の製造ラインを構成する複数の検査設備2
から得られる被処理物についての検査データ等を収集す
るもので、複数の製造設備1および複数の検査設備2と
ネットワーク17bを介して接続される。コンピュータ
によって構成された上位システム12は、各種データを
格納する記憶装置4〜11を接続したものである。コン
ピュータによって構成された製造設備状態監視システム
(製造設備状態管理手段)13は、製造設備処理信頼度
データを算出するもので、算出された製造設備処理信頼
度データを格納する記憶装置14および表示手段15c
を接続する。20aはキーボードやマウスや記録媒体等
から構成された入力手段で、設備データ収集システム3
に接続されている。20bはキーボードやマウスや記録
媒体等から構成された入力手段で、上位システム12に
接続されている。20cはキーボードやマウスや記録媒
体等から構成された入力手段で、製造設備状態監視シス
テム13に接続されている。15aは各種データを表示
するディスプレイ等の表示手段で、設備データ収集シス
テム3に接続されている。15bは各種データを表示す
るディスプレイ等の表示手段で、上位システム12に接
続されている。15cは製造設備処理信頼度データも含
めて各種データを表示するディスプレイ等の表示手段
で、製造設備状態監視システム13に接続されている。
これら設備データ収集システム3、上位システム12お
よび製造設備状態監視システム13は、ネットワークま
たはバス17aによって接続され、薄膜製品の製造ライ
ンについての製造設備状態監視が実行される。
【0013】また、設備データ収集システム3は、製造
ラインを構成する各製造設備1や各検査設備2からの各
種データを記録媒体に記憶させてそれを入力することに
よって収集することが可能である。また、設備データ収
集システム3は、クライアント端末で構成し、上位シス
テム12および製造設備状態監視システム13はサーバ
ーによって構成し、その間をネットワーク17aで接続
してもよい。設備データ収集システム3は、複数の製造
設備1および複数の検査設備2から、被処理物の着工来
歴データ4、製造設備の処理実績データ5、製造設備の
アラームデータ6、製造設備の保守・故障データ7、お
よび被処理物の検査データ8を収集する。上位システム
12は、設備データ収集システム13が収集する各種デ
ータ、被処理物の製造仕様データ9、製造設備の保守仕
様データ10、および被処理物の検査仕様データ11の
管理並びに記憶装置4〜11に対する登録・読み出しを
実行する。製造設備状態監視システム13は、上位シス
テム12が管理する前記各種データの中の少なくとも1
つ以上のデータに基づいて製造設備が目標とする処理状
態から分類した製造設備の処理信頼度レベルを算出(判
定)し、この算出(判定)された製造設備の処理来歴毎
の処理信頼度レベルデータを管理すると共に記憶装置1
4に対する登録・読み出しを実行する。
【0014】次に、上位システム12が管理する各種デ
ータ4〜11の内容について説明する。半導体ウエハ等
の被処理物についての着工来歴データ4は、各製造設備
1および各検査設備2から設備データ収集システム3に
よって収集される被処理物のロットNo、品種名、工程
名、ウエハ枚数等のロット情報と、工程フローの各工程
の着工日時、着工者、製造設備No、製造レシピNo等
の製造来歴と、検査日時、検査者、検査設備No、検査
レシピNoや検査の合否判定結果等の検査来歴に関する
データから構成する。製造設備処理実績データ5は、各
製造設備1から設備データ収集システム3によって収集
される前述した被処理物のロットNo、品種名、工程
名、ウエハ枚数等のロット情報、製造レシピNo、処理
ウエハ枚数、着工日時、着工者の他、処理実績パラメー
タ項目毎の処理実績データ(各製造設備において被処理
物に対して処理した製造条件データ)から構成する。エ
ッチング装置(製造設備)を例にすると、処理実績デー
タは、被処理物の処理前の処理室内の真空度等や、処理
中におけるエッチング製造条件である各種ガス流量、コ
イル電流、処理圧力、ゲイン、オフセット、ステップタ
イム、ジャストエッチタイム等のエッチング装置自身が
設定または制御する処理実績データである。また、製造
設備自身が設定または制御するデータの他に、外付けの
モニタリング装置で収集することが可能な壁面反射温度
等のモニタリングデータも含む。また、スパッタ装置の
場合には、処理実績データは、スパッタ製造条件である
ターゲット上にプラズマを発生するためのAr等のガス
圧力や磁界強度、イオンをターゲット上に引き込む電力
強度等のスパッタ装置自身が設定または制御する処理実
績データである。また、CVD装置の場合には、処理実
績データは、CVD製造条件である反応ガスの混合比や
それらの圧力、被処理物の温度、電極間に印加する電力
強度等のCVD装置自身が設定または制御する処理実績
データである。
【0015】製造設備アラームデータ6は、各製造設備
1から設備データ収集システム3によって収集されるア
ラーム発生日時、アラームを発生した製造設備No、ア
ラームの危険レベルを表すアラームコード、設備固有の
エラー番号であるアラームID、アラームの内容を示す
アラームテキストから構成する。薄膜製品の製造設備で
は、製造設備自身が異常発生あるいは異常解除と判断し
た場合、設備毎に設定されているアラームデータを出力
する通信仕様が、国際規約に規定されている「1993
SEMI INTERNATIONAL STAND
ARDS」。製造設備保守・故障データ7は、各製造設
備1から設備データ収集システム3によって収集される
故障発生日時、保守・故障対応者、製造設備No、保守
・故障内容、対応結果等の保守・故障来歴と、保守タイ
ミング指示用の保守作業項目、保守監視項目毎の保守監
視実績データと、保守・故障作業発生後の処理信頼度判
定用の保守作業項目、保守監視項目毎の保守監視実績デ
ータ等から構成する。エッチング製造設備の場合を例に
すると、保守作業には処理室の全掃作業等がある。保守
タイミング指示用の保守監視用データとは、保守タイミ
ングを図るために製造設備保守仕様データ10に設定さ
れている保守監視項目に対応する実績データである。検
査データ8は、各検査設備2から設備データ収集システ
ム3によって収集される前述した被処理物のロットN
o、品種名、工程名、ウエハ枚数等のロット情報、検査
日時、検査者、処理製造設備No、検査設備No、検査
レシピNo、検査ウエハNo、検査項目毎の検査結果デ
ータから構成する。検査項目には、製造過程で行う寸法
・合わせずれ・膜厚・外観・異物数等の品質検査の他、
工程フローの最終段階で行う電気特性を検査するテスタ
(プローブ検査)のような製品特性検査がある。エッチ
ング処理後の検査を例にすると、検査レシピNoに設定
されている被処理物である半導体ウエハ上の複数の所定
座標の複数所定形状部分の寸法検査、残膜の膜厚検査等
の検査項目がある。
【0016】製造仕様データ9は、品種名毎に、工程
名、製造レシピNoまたは検査レシピNo、着工候補製
造設備No、設備制御パラメータ設定値、処理実績パラ
メータ毎の基準値・上限値・下限値のデータから構成
し、設備データ収集システム3につながった所望の製造
設備や所望の検査設備から入力しても良いし、また設備
データ収集システム3に接続された入力手段20aで入
力しても良いし、また上位システム12に接続された入
力手段20bで入力しても良い。製造仕様データ9を、
設備データ収集システム3に接続された入力手段20a
で入力した場合、または上位システム12に接続された
入力手段20bで入力した場合には、これら入力された
製造仕様データ9を製造ラインを構成する各製造設備1
や各検査設備2に提供する必要がある。なお、製造仕様
データ9における工程名の順番は、工程フローに相当す
る。製造設備保守仕様データ10は、製造設備No、保
守タイミング指示用の保守作業項目と保守監視項目毎の
保守監視パラメータ基準値と、保守・故障作業発生後の
処理信頼度判定用の保守作業項目と保守監視項目毎の保
守監視パラメータ基準値等のデータから構成し、設備デ
ータ収集システム3につながった所望の製造設備から入
力しても良いし、また設備データ収集システム3に接続
された入力手段20aで入力しても良いし、また上位シ
ステム12に接続された入力手段20bで入力しても良
い。保守タイミング指示用のデータ内容は、保守のタイ
ミングを指示するためのデータであり、エッチング製造
設備を例にすると、保守作業項目が全掃作業の場合、保
守監視項目にはウエハ処理枚数や累積消費電力量があ
り、保守監視パラメータ基準値をそれぞれn1枚、m1
Wとすれば、ウエハをn1枚処理するか累積消費電力量
がm1Wになれば全掃作業を指示することを表す。ま
た、保守・故障作業発生後の処理信頼度判定用データ
は、保守監視項目毎の保守監視パラメータ判定基準値を
ウエハ処理枚数n2枚とすれば、全掃作業後にウエハを
n2枚処理すれば処理信頼度が指定レベルになることを
表す。即ち、保守・故障作業発生後の処理信頼度判定用
データは、保守監視項目毎において、保守終了後、処理
信頼度が指定レベル以上になる処理枚数等に関するデー
タである。
【0017】検査仕様データ11は、検査設備No、品
種名、検査工程名、検査レシピNo、検査項目毎の基準
値・上限値・下限値のデータから構成し、設備データ収
集システム3につながった所望の検査設備から入力して
も良いし、また設備データ収集システム3に接続された
入力手段20aで入力しても良いし、また上位システム
12に接続された入力手段20bで入力しても良い。検
査仕様データ11を、設備データ収集システム3に接続
された入力手段20aで入力した場合、または上位シス
テム12に接続された入力手段20bで入力した場合に
は、これら入力された検査仕様データ11を製造ライン
を構成する各検査設備2に提供する必要がある。
【0018】次に、製造設備状態監視システム(製造設
備処理状態判定手段)13が、上位システム12が管理
するデータに基づいて、製造設備が目標とする処理状態
をもとに分類した製造設備の処理信頼度レベルを判定処
理する方法について説明する。
【0019】[1]検査データ利用判定方法 製造設備状態監視システム13は、各検査設備2から設
備データ収集システム3によって収集されて記憶装置に
格納された被処理物のロットNo、品種名、工程名、ウ
エハ枚数等のロット情報、検査日時、検査者、処理製造
設備No、検査設備No、検査レシピNo、検査ウエハ
No、検査項目毎の検査結果データ8に基づいて、検査
仕様データ14の検査規格の上限値と下限値データの検
査規格内にあるか否かによる合否判定だけではなく、検
査規格内であっても上下規格値と基準値とのずれの比率
Rasから、検査結果データをレベルに分類する。図2
は、製造設備状態監視システム13が、所定の製造設備
(スパッタやCVD等の成膜装置で構成される場合と複
数の製造設備で構成される場合とがある。複数の製造設
備で構成される場合として、例えば、エッチングを施す
成膜された膜厚やそのレジストを塗布して露光によって
エッチングパターンを形成する関係で、スパッタ装置、
レジスト塗布装置、露光装置、エッチング装置が関係す
ることになる。)で被処理物を処理した直後の検査デー
タ(スパッタやCVD等の成膜の場合には成膜された膜
厚の分布等のデータ、エッチングの場合にはエッチング
によって形成された配線幅の寸法やオーバエッチング量
等のデータがある。)8を利用して所定の製造設備の処
理信頼度を判定する検査データ利用判定処理を示す図で
ある。ステップ21では、製造設備状態監視システム1
3は上位システム12を介して、検査データ8から検査
したロット情報、処理した製造設備No、検査設備N
o、検査レシピNo、検査ウエハNo、検査日時、検査
者の他、検査項目毎の検査結果データを取得する。ステ
ップ22では、検査仕様データ11から検査設備No、
品種名、検査工程名、検査レシピNoが該当する検査項
目毎の基準値・上限値・下限値のデータを取得する。
【0020】ステップ23では、検査基準値とのずれの
比率Rasを算出する。寸法測定検査(スパッタやCVD
等の成膜の場合には成膜された膜厚の分布等、エッチン
グの場合にはエッチングによって形成された配線幅の寸
法やオーバエッチング量等がある。)の場合は、検査基
準値Sm、検査上限値Su、検査結果データxasは基準値
より上限値側にあるとすると、検査基準値とのずれの比
率Rasは、次に示す(数1)式から算出することができ
る。 Ras=(|xas−Sm|/|Su−Sm|)×100 …(数1) また、検査下限値がSl、検査データxasが基準値より
下限値側にあるとすると、検査基準値とのずれの比率R
asは、次に示す(数2)式から算出することができる。
【0021】 Ras=(|Sm−xas|/|Sm−Sl|)×100 …(数2) 実際には、被処理物である半導体ウエハ内において複数
座標の検査結果などのようにばらつきを有するため、こ
のばらつきを含んだ形態で、検査基準値とのずれの比率
Rasが算出されることになる。従って、実際には検査基
準値(目標値)とのずれの程度を示す指標Rtsは、上記
(数1)式および(数2)式のように単純なものではな
い。 Rts=√(Σ(xas(i,j)−Sm)2)/√(Σ(Su−Sm)2)×100 …(数3) ステップ24では、予め設定された処理信頼度レベルの
分類規格に従って、算出した比率Rasまたは指標Rtsか
ら該当製造設備の処理信頼度レベルを判定処理する。処
理信頼度レベルの分類規格とは、例えば比率Ras、指標
Rtsが0%〜50%の間になった場合をレベルA,50
%〜80%の場合をレベルB、80%〜100%の場合
をレベルC、100%より大きい場合はレベルNのよう
に設定してある。この検査データ利用判定処理は、異な
る品質項目の検査データ毎に独立に行う。エッチングの
場合には、前述したように寸法検査の他にオーバエッチ
ング量などの膜厚検査も行うので、この膜厚検査データ
を利用した判定も独立に行う。スパッタ等の成膜の場合
には、膜厚分布測定検査が行なわれるので、この膜厚分
布測定データを利用した判定も独立に行う。この処理信
頼度レベルの分類規格は、ユーザの経験から任意に設定
することが可能である。また、検査仕様データ11に、
検査仕様毎に処理信頼度レベルの分類規格を設定するこ
とも可能である。
【0022】異物等の欠陥検査の場合には、指標として
被処理物である半導体ウエハ上に発生した異物の個数ま
たは異物が発生したチップの個数等がある。また異物等
の検査の場合には、ある製造設備に投入される前と投入
された後において被処理物上の異物の検査を行なって比
較することにより上記のある製造設備において被処理物
毎の発生した異物の個数または異物が発生したチップの
個数としての指標を算出することができ、該指標に基い
て上記のある製造設備の処理信頼度レベル(A〜C,
N)を付与することができる。ステップ25では、該当
する製造設備Noの該当被処理物を着工した場合の処理
信頼度レベル判定結果として、製造設備処理信頼度デー
タ14に登録する。
【0023】[2]被処理物着工来歴データ利用判定方
法 検査データ利用判定方法では、複数の製造設備を亘って
処理した被処理物の検査結果が不合格になった場合、ど
の製造設備が原因かすぐに判断できない。即ち、複数の
製造設備を亘って処理した被処理物の検査結果が目標値
から大幅にずれた場合、各製造設備毎の処理信頼度レベ
ルをすぐ判断することができない。図3は、複数の製造
設備を亘って処理した被処理物の検査データと、同一製
造仕様で処理した被処理物着工来歴データを利用して、
製造設備の処理信頼度を判定する被処理物着工来歴デー
タ利用判定処理を示す図である。ステップ31では、製
造設備状態監視システム13は被処理物着工来歴データ
4から該当する被処理物の着工来歴情報を取得する。ス
テップ32では、着工来歴にある検査設備の検査データ
を、検査データ8から取得して前述した検査データ利用
判定処理で処理信頼度レベルを判定する。図4は、複数
の製造設備を亘って処理した被処理物ロット(LOT)
1と被処理物ロット(LOT)2の着工来歴データ4の
概要と、処理信頼度レベルの判定結果の流れを示す図で
ある。被処理物ロット(LOT)1は、製造設備E1、
製造設備E2、製造設備E3と3台の製造設備で順に処
理した後に検査設備S1で検査を行い、この検査データ
を用いた検査データ利用判定処理結果の処理信頼度レベ
ルは41で示すようにCレベルであったことを示す。ス
テップ33では、着工した複数の製造設備の処理信頼度
レベルを、一旦ステップ32による処理信頼度レベルと
同一と判定する。図4に示す被処理物ロット(LOT)
1の場合、製造設備E1、製造設備E2、製造設備E3
の着工した製造設備の処理信頼度レベルは、一様に検査
データ利用判定と同一の42で示すようにCレベルと判
定する。ステップ34では、42で示すように各製造設
備E1、E2、E3毎に判定した処理信頼度レベルを、
製造設備処理信頼度データ14に登録する。
【0024】また図4は、被処理物ロット(LOT)1
と同一製造仕様で処理する被処理物ロット(LOT)2
を、製造設備E1、製造設備E2、製造設備E3’で順
に同じ処理を行った後に、検査設備S1で被処理物ロッ
ト(LOT)1と同様の検査を行い、この検査データを
用いた検査データ利用判定処理結果の処理信頼度レベル
は43で示すようにAレベルであったことを示す。ただ
し、製造設備E3と製造設備E3’は同様な処理を行う
ことが可能である。着工した製造設備の処理信頼度レベ
ルは、一様に検査データ利用判定と同一の44で示すよ
うにAレベルと判定する。ステップ35では、被処理物
着工来歴データ4から少なくとも1処理は製造設備が異
なる同様の品種名、工程名の着工来歴を検索する。ステ
ップ36では、製造設備処理信頼度データ14から、ス
テップ35で検索した着工来歴に該当する処理信頼度レ
ベルを取得し、処理信頼度レベルの組み合わせが異なる
着工来歴を検索する。ステップ35、ステップ36で
は、該当する検索結果が取得できなかった場合は、処理
を終了する。仮に該当する着工来歴データがあれば、ス
テップ37では、着工来歴と処理信頼度レベルの組み合
わせの相違から、製造設備の処理信頼度レベルを判定す
る。
【0025】図4に示す実施例では、被処理物ロット
(LOT)1と被処理物ロット(LOT)2の着工来歴
では製造設備E3と製造設備E3’が異なり、さらに処
理信頼度レベルも42および44で示すようにレベルC
とレベルAと異なっている。よって、被処理物ロット
(LOT)1の処理信頼度レベルを下げていたのは製造
設備E3だけであり、被処理物ロット(LOT)1を処
理した時点の製造設備E1、製造設備E2の処理信頼度
レベルは45で示すようにレベルAと推測して再判定す
ることが可能である。また、被処理物ロット(LOT)
2の処理信頼度レベルは、46で示すように判定後も全
てレベルAである。ステップ38では、ステップ37の
判定結果を製造設備Noの該当被処理物時点の処理信頼
度レベルとして製造設備処理信頼度データ14に登録す
る。
【0026】[3]製造設備保守・故障データ利用判定
方法 製造設備には、処理状態の維持や異常発生時の対策作業
がとして、保守・故障作業が必要である。故障発生は予
期できないが、保守作業は保守監視パラメータを監視し
て保守タイミングを指示することが可能である。このよ
うな保守作業の前後、あるいは故障対策作業後の処理信
頼度を分類する。図5は、製造設備の保守・故障データ
を利用して、製造設備の処理状態を判定する製造設備保
守・故障データ利用判定処理を示す図である。ステップ
51では、製造設備状態監視システム13は、製造設備
Noを定義して、製造設備保守・故障データ7から最後
に行った保守作業の発生日時、保守・故障内容と、保守
作業項目、保守タイミング指示用の保守監視項目毎の保
守監視実績データを取得する。ステップ52では、製造
設備保守仕様データ10から該当製造設備の保守タイミ
ング指示用の保守作業項目、保守監視項目毎の保守監視
パラメータ基準値を取得する。ステップ53では、保守
監視項目毎に、保守監視パラメータ基準値と保守監視実
績データのずれの比率Rbtを算出する。例えば全掃作業
の保守管理項目が処理枚数の場合、保守監視パラメータ
判定基準値Tm枚、保守監視実績データxbt枚とする
と、保守監視パラメータ基準値とのずれの比率Rbtは、
次に示す(数4)式に基いて算出される。
【0027】 Rbt=|xbt|/|Tm|×100 …(数4) ステップ54では、予め設定された保守タイミング指示
用の処理信頼度レベルの分類規格に従って、算出した比
率Rbtから該当製造設備の次の保守タイミングから処理
信頼度レベルを判定する。処理信頼度レベルの分類規格
とは、例えば比率Rbtが0%〜80%の間になった場合
をレベルA、80%〜100%の場合をレベルB、10
0%〜120%の場合をレベルC、120%より大きい
場合はレベルNのように設定してある。この保守・故障
データ利用判定処理は、異なる保守作業項目や保守監視
項目毎に独立に行う。エッチング製造設備の場合、前述
したように処理枚数の他に累積消費電力量も保守監視項
目なので、この累積消費電力量実績データを利用した判
定も独立に行う。処理信頼度レベルの分類規格は、ユー
ザの経験から任意に設定することが可能である。また、
製造設備保守仕様データ10に、保守項目毎に処理信頼
度レベルの分類規格を設定することも可能である。
【0028】ステップ55では、該当する製造設備No
の次の保守タイミングによる処理信頼度レベル判定結果
として、製造設備処理信頼度データ14に登録する。ま
た、同様に保守・故障作業発生後の処理信頼度レベルを
判定することも可能である。ステップ51で、保守タイ
ミング指示用の保守監視項目毎の保守監視実績データの
代わりに、保守・故障作業発生後の処理信頼度判定用の
保守監視実績データを取得し、ステップ52で、保守・
故障作業発生後の処理信頼度判定用の保守作業項目、保
守監視項目毎の保守監視パラメータ基準値を取得する。
ステップ53の同等の処理で保守監視パラメータ基準値
とのずれの比率Rbtを算出し、ステップ54では、予め
設定された保守・故障作業発生後の処理信頼度判定用の
処理信頼度レベルの分類規格に従って、算出した比率R
btから該当製造設備の保守・故障作業発生後の処理信頼
度レベルを判定する。
【0029】[4]製造設備処理実績データ利用判定方
法 製造設備処理状態判定手段は、製造設備処理実績データ
5から取得した処理実績データに基づいて、製造仕様デ
ータ9の処理実績パラメータ規格の上限値と下限値の規
格内にあるか否かによる合否判定だけではなく、処理実
績パラメータ規格内であっても上下規格値と基準値との
ずれの比率Rcpから、処理実績データをレベルに分類す
る。
【0030】図6は、製造設備が被処理物を処理した場
合に出力する処理実績データを利用して、製造設備の処
理状態を判定する製造設備処理実績データ利用判定処理
を示す図である。ステップ61では、製造設備状態監視
システム13は上位システム12を介して、製造設備処
理実績データ5から処理したロット情報、製造レシピN
o、着工日時、処理実績パラメータ項目毎の処理実績デ
ータを取得する。ステップ62では、製造仕様データ9
から製造設備No、品種名、工程名、製造レシピNoが
該当する処理実績パラメータ項目毎の基準値・上限値・
下限値のデータを取得する。
【0031】ステップ63では、処理実績パラメータ基
準値とのずれの比率Rcpを算出する。例えば処理圧力パ
ラメータの場合は、処理実績パラメータ基準値(目標
値)PmPa、処理実績パラメータ上限値PuPa、処理実績
データxcpPaが基準値より上限値側にあるとすると、処
理実績パラメータ基準値とのずれの比率Rcpは、次に示
す(数5)式に基いて算出することができる。 Rcp=|xcp−Pm|/|Pu−Pm|×100 …(数5) また、処理実績パラメータ下限値がPlPa、処理実績デ
ータxcpPaが基準値より下限値側にあるとすると、処理
実績パラメータ基準値とのずれの比率Rcpは、次に示す
(数6)式に基いて算出することができる。 Rcp=|Pm−xcp|/|Pm−Pl|×100 …(数6) ステップ64では、予め設定された処理信頼度レベルの
分類規格に従って、算出した比率Rcpから該当製造設備
の処理信頼度レベルを判定する。処理信頼度レベルの分
類規格とは、例えば比率Rcpが0%〜50%の間になっ
た場合をレベルA,50%〜80%の場合をレベルB、
80%〜100%の場合をレベルC、100%より大き
い場合はレベルNのように設定する。この製造設備処理
実績データ利用判定処理は、異なる処理実績パラメータ
項目の処理実績データ毎に独立に行う。エッチング製造
設備の場合、前述したように処理圧力の他に、処理中の
各種ガス流量、コイル電流等の処理実績パラメータの収
集も行うので、このような処理実績データを利用した判
定も独立に行う。この処理信頼度レベルの分類規格は、
ユーザの経験からが任意に設定することが可能である。
また、製造仕様データ9に、製造仕様毎に処理信頼度レ
ベルの分類規格を設定することも可能である。ステップ
65では、該当する製造設備Noの該当被処理物を着工
した場合の処理信頼度レベル判定結果として、製造設備
処理信頼度データ14に登録する。
【0032】さらに、真空系設備を例にすると、着工前
の処理室内真空度データと着工可能真空度基準値のよう
な、被処理物着工開始前の製造設備の内部状態から、製
造設備の処理開始前の状態の処理信頼度レベルを判定す
ることも可能である。また、製造設備が出力する処理実
績データの他に、外付けのモニタリング装置で収集する
ことが可能な壁面反射温度等のモニタリングデータを利
用して、同様の処理で処理信頼度レベルを判定すること
も可能である。
【0033】[5]製造設備アラームデータ利用判定方
法 製造設備アラームデータ6は、発生日時、アラームを発
生した製造設備No、アラームコード、アラームID、
アラームテキストから構成されているが、前述したSE
MI国際規約では、アラームの危険レベルを表すアラー
ムコードは次のように定義されている。 0:トレースイベント 1:人間の安全に関わるもの 2:設備の安全に関わるもの 3:パラメータコントロールへの警告 4:パラメータコントロールエラー 5:回復不能エラー(システムダウン) 6:設備の制御状態への警告(プロセスに影響なし) 7:注意フラグ 8:データ保全 製造設備アラームデータ利用判定方法は、製造設備アラ
ームデータ6を取得して、アラームコードの危険レベル
をそのまま利用するか、またはアラームコードをさらに
分類して、アラームが発生した時点の製造設備の処理状
態のレベルを判定する処理である。また、アラームコー
ドによる分類以外に、過去にアラームIDが発生した時
に製造設備に及ぼした被害状況の経験から、ユーザによ
るアラームIDの分類によって、製造設備の処理信頼度
レベルを判定することも可能である。
【0034】次に、製造設備状態判定手段の判定結果を
管理する製造設備状態管理手段について述べる。図7
は、ある製造設備が処理する被処理物の一回分の着工デ
ータの定義を示す図である。被処理物を一回着工する
と、設備稼働状態の処理開始状態と処理終了状態は時間
軸に従って、必ず交互に現れる(71〜75)。この中
で、処理終了状態と処理終了状態の範囲(76)を、製
造設備管理手段が管理する被処理物の一回分の着工範囲
と定義する。また、ある製造設備における処理信頼度レ
ベルの判定に用いるデータは、それぞれ収集するタイミ
ングが異なるので、処理信頼度レベル判定方法も判定可
能な最新のタイミングは異なることになる。
【0035】図8は、ある製造設備において被処理物の
一回分の着工を行った場合、前述した[1]から[5]
の製造設備の処理信頼度レベル判定方法の判定可能な最
新タイミングを示す図である。処理開始状態81の前に
は、84で示すように、[3]製造設備保守・故障デー
タ利用判定方式と[4]製造設備処理実績データ利用判
定方式とで判定することが可能である。処理開始状態8
1と処理終了状態82の間では、85で示すように、
[4]製造設備処理実績データ利用判定方式と[5]製
造設備アラームデータ利用判定方法とで判定することが
可能である。処理終了状態82の直後には、86で示す
ように、[4]製造設備処理実績データ利用判定方式と
[5]製造設備アラームデータ利用判定方法とで判定す
ることが可能である。該当する被処理物を検査設備で検
査(83)する直後では、87で示すように、[1]検
査データ利用判定方法で判定することが可能である。複
数の製造設備に亘って処理する被処理物に関して同様の
処理を行った場合は、利用データの取得以降であれば、
88で示すように、[2]被処理物着工来歴データ利用
判定方法で判定することが可能である。ただし、[1]
から[5]の全部の判定方法を必ずしも行う必要はな
い。製造設備状態判定手段で設備の統合的な判定結果を
出力するためには、製造設備毎に少なくても1つ以上の
判定結果があれば可能である。
【0036】図9は、ある製造設備における処理信頼度
データ14のデータ構成の一実施例を示す図である。即
ち、図9には、製造設備No:EQUIP#1、例えばエッチ
ング装置#1における着工日時:YYMMDDHHMMSS1の処理
信頼度データ14のデータ構成を示す。製造設備No:
EQUIP#1、例えばエッチング装置#1において、着工日
時:YYMMDDHHMMSS1に、ロットNo:LOTNO、品種名:ML
ID、工程名:FLID、および製造レシピ名:PPIDによって
着工されることになる。品質項目名1〜nの各々は、寸
法検査・膜厚検査・合わせずれ検査・外観検査・異物数
検査等が対応する。例えば、品質項目名1:INS1が、寸
法検査の場合、判定要素項目1:INS1-JY1は、上記(数
1)式または上記(数2)式に基いて算出された所定座
標における所定形状寸法の検査基準値(目標値)とのず
れの比率Rasに基づく処理信頼度レベル:INS1-JY1-R
(A〜C,N)を示し、また上記(数3)式に基いて算
出された複数座標の検査結果等のばらつきを含めた指標
Rtsに基づく所定形状寸法の処理信頼度レベルを示す。
このように品質項目名1において、判定要素項目毎に、
処理信頼度レベルが付与されることになる。そして、こ
の品質項目名1において、判定要素項目1〜nに亘って
の処理信頼度レベルの最低(最小)が、品質項目1代表
処理信頼度レベル:INS1-TRとなる。
【0037】また例えば、品質項目名2:INS2が、膜厚
検査に相当するオーバエッチング量の検査の場合、判定
要素項目1:INS2-JY1は、所定座標の検査結果の目標値
に応じた指標に基づく処理信頼度レベル:INS2-JY1-R
(A〜C,Nに分類される。)を示す。そして、品質項
目名2において、所定座標等の判定要素項目1〜nに亘
っての処理信頼度レベルの最低(最小)が、品質項目2
代表処理信頼度レベル:INS2-TRとなる。また例えば、
判定項目名1:PA1が、処理実績等の場合、判定要素項
目1:PA1-JY1は、それぞれの処理実績パラメータ基準
値(目標値)に基づく処理信頼度レベル:PA1-JY1-R
(A〜C,Nに分類される。)を示す。そして、この判
定項目名1において、判定要素項目1〜nに亘っての処
理信頼度レベルの最低(最小)が、判定項目1代表処理
信頼度レベル:PA1-TRとなる。また例えば、着工来歴や
保守故障、設備アラーム等の判定結果も同様に扱うこと
が可能である。
【0038】製造設備状態監視システム(製造設備状態
管理手段)13では、それぞれの判定方法による個々の
判定結果を判定要素(INS1-JY1-R,・・・INS1-JYn-R,INS2-
JY1-R,・・・INS2-JYn-R,・・・,INSn-JY1-R,・・・INSn-JYn-R,P
A1-JY1-R,・・・PA1-JYn-R,・・・,PAn-JY1-R,・・・PAn-JYn-R,・
・・)として扱い、判定要素は他の判定要素の影響を受け
ないように独立に管理を行う。また、検査データ利用判
定方法で述べたように、寸法・膜厚・合わせずれ・外観
・異物数等の品質項目別(INS1,INS2,・・・,INSn)に処理
信頼度レベルを判定し管理を行うが、検査データ以外の
データも、品質項目に与える影響が既知のデータの場合
は、該当品質項目の中の判定要素として判定・管理を行
うことも可能である。また、複数の製造設備の処理状態
を一度に判断できる判定基準として、一回の着工範囲の
データによって判定された判定要素の中で最低の処理信
頼度レベルを、該当する被処理物を処理した時点(着工
日時:YYMMDDHHMMSS1)における、該当製造設備の代表
処理信頼度レベル(TR)とする。
【0039】即ち、製造設備状態監視システム13は、
製造設備の処理信頼度レベルの判定に用いるデータによ
る個々の判定結果を判定要素とし、判定要素は他の判定
要素の影響を受けないように独立に判定・管理を行い、
かつ検査データ以外のデータも寸法・合わせずれ・膜厚
・外観・異物数のような品質項目に与える影響が既知の
データの場合は、該当品質項目の中の判定要素として判
定する製造設備状態判定手段と、個々の判定要素の他
に、製造設備の処理状態を一度に判断できる判定基準と
して、一回の被処理物着工分のデータによって判定され
た判定要素の中で最低の処理信頼度レベルを該当する被
処理物を処理した時点における該当製造設備代表処理信
頼度レベル(TR)とし、品質項目毎の判定要素が複数あ
る場合はその該当判定要素の中で最低の処理信頼度レベ
ルを該当品質項目代表処理信頼度レベル(INS1-TR,INS2
-TR,・・・,INSn-TR)とし、その他の判定項目毎の判定要
素が複数ある場合はその該当判定要素の中で最低の処理
信頼度レベルを該当判定項目の代表処理信頼度レベル
(PA1-TR,PA2-TR,・・・,PAn-TR)として、被処理物毎に製
造設備の処理信頼度レベルを管理する製造設備状態管理
手段とから構成される。
【0040】次に、製造設備状態監視システム13が複
数の処理室から構成される製造設備の場合に対して実行
する処理信頼度レベルの判定処理について説明する。薄
膜製品製造設備には、複数の処理室とその処理室間の被
処理物の搬送を行う搬送ロボットから構成される薄膜形
成製造設備等がある。製造設備に着工された被処理物
は、設定された製造レシピ情報に従って複数の処理室に
亘って処理が行われる。製造設備状態監視システム13
は、使用した処理室毎に独立に処理信頼度レベルの判定
を行う。即ち、製造設備状態監視システム13は、複数
の処理室から構成される製造設備の場合、各処理室毎に
処理信頼度レベルを判定する製造設備状態判定手段と、
一回の被処理物着工の使用処理室毎の個々の判定要素の
他に、使用処理室毎の処理状態を一度に判断できる判定
基準として、処理室毎の判定要素の中で最低の処理信頼
度レベルを該当処理室代表処理信頼度レベルとし、該当
製造設備としての処理状態を一度に判断できる判定基準
として、一回の被処理物着工の使用処理室毎の処理室代
表処理信頼度レベルの中で、最低の処理信頼度レベルを
該当製造設備代表処理信頼度レベルとして、被処理物毎
に製造設備の処理信頼度レベルを管理する製造設備状態
管理手段とから構成される。
【0041】図10は、複数の処理室を持つ製造設備の
場合の製造設備処理信頼度データ14のデータ構成の一
実施例を示す図である。製造設備状態監視システム13
では、一回の被処理物着工の使用処理室毎の個々の判定
要素の他に、使用処理室毎(CHAN1,・・・)の処理状態を
一度に判断できる判定基準として、処理室毎の判定要素
(CHAN1-INS1-JY1-R,・・・)の中で最低の処理信頼度レベ
ルを該当処理室代表処理信頼度レベル(CHAN1-TR,・・・)
とし、該当製造設備としての処理状態を一度に判断でき
る判定基準として、一回の被処理物着工の使用処理室毎
の処理室代表処理信頼度レベルの中で、最低の処理信頼
度レベルを該当製造設備代表処理信頼度レベル(TR)と
して、被処理物毎に製造設備の処理信頼度レベルを管理
する。
【0042】次に、製造設備状態監視システム13で算
出された各製造設備の処理信頼度レベルの出力について
説明する。即ち、製造設備状態監視システム13は、ラ
イン内全体の製造設備の処理信頼度レベルを製造設備処
理信頼度データから読み出し、製造設備の最新の処理信
頼度レベルの一覧情報を表示装置へ画面出力を行うか、
あるいはユーザが指定した製造設備の処理信頼度レベル
の来歴を製造設備処理信頼度データから読み出し、処理
信頼度データの来歴情報の推移を表示装置15cへ画面
出力を行う製造設備状態管理手段から構成される。製造
設備状態監視システム(製造設備状態管理手段)13
は、製造設備処理信頼度データ14から製造ライン内の
全体の製造設備の最新の処理信頼度レベルを取得し、表
示装置15cへ出力表示を行い、ユーザに現在の製造ラ
イン内の所望の製造設備の処理信頼度レベルの一覧情報
を提供する。この情報から、ユーザは問題装置(問題製
造設備)の特定や、どの設備から対策を行ったら良いか
決定することが可能になる。図11は、製造ライン内の
製造設備の設備代表処理信頼度レベルの一覧情報の画面
出力の一実施例を示す図である。最新の処理信頼度レベ
ル毎に、製造ライン内の製造設備Noを表示する。ある
いは、製造ライン内の製造設備のレイアウト図を表示
し、製造設備の処理信頼度レベルを表示することも可能
である。また、特定の品質項目の処理信頼度レベルのみ
表示することも可能である。また、製造設備状態監視シ
ステム(製造設備状態管理手段)13は、製造設備処理
信頼度データ14からユーザが指定した製造設備の処理
信頼度レベルの来歴を取得し、表示装置15cへ出力表
示を行い、ユーザに処理信頼度レベルの推移情報を提供
する。図12は、設備代表処理信頼度レベルの推移図の
画面出力の一実施例を示す図である。ユーザは、指定し
た製造設備の処理信頼度レベルの安定状態を判断するこ
とが可能になる。
【0043】また、製造設備状態監視システム(製造設
備状態管理手段)13は、被処理物着工来歴データ4か
らユーザが指定した被処理物の着工来歴を取得して、さ
らに製造設備処理信頼度データ14から該当被処理物を
着工した時点の製造設備の処理信頼度レベルを取得し
て、表示装置15cへ出力表示を行い、ユーザに被処理
物着工来歴に対応した着工時点の製造設備の処理信頼度
レベル情報を提供する。この情報から、ユーザは被処理
物に異常があった場合、どの製造設備で処理した工程が
問題であったか不良解析を行うことが可能になる。即
ち、製造設備状態監視システム13は、被処理物の着工
来歴データと製造設備処理信頼度データから、被処理物
の工程フロー毎に着工した製造設備の着工時点における
処理信頼度レベルデータを読み出して表示装置15cへ
画面出力を行うことと、前記工程フロー表示画面に該当
製造設備の最新の処理信頼度レベルを読み出して表示装
置15cへ画面出力を行う製造設備状態管理手段から構
成される。また、製造設備状態監視システム(製造設備
状態管理手段)13は、被処理物着工来歴データ4から
ユーザが指定した被処理物の着工来歴を取得して、さら
に製造設備処理信頼度データ14から該当製造設備の最
新の処理信頼度レベルを取得して、表示装置15cへ出
力表示を行い、ユーザに被処理物着工来歴に対応した製
造設備の最新の処理信頼度レベル情報を提供する。この
情報から、ユーザは被処理物に異常があった場合、最新
の処理信頼度レベルも考慮して、どの製造設備から対策
を行うべきか判断することが可能になる。
【0044】図13は、被処理物の着工来歴に対応した
着工時点の製造設備の処理信頼度レベルと、最新の処理
信頼度レベルを画面出力の一実施例を示す図である。次
に、製造ライン内に同一処理を行うことが可能な複数の
製造設備を持つ場合において、どの製造設備を選択すれ
ば良いかについて指示する製造設備選択指示システム1
6を備えた実施の形態について説明する。図14は、図
1に示したシステム構成に表示装置15dを有する製造
設備選択指示システム16を接続した実施の形態を示す
図である。製造設備選択指示システム16は、製造設備
処理信頼度データ14から着工候補製造設備毎の該当製
造設備の最新の処理信頼度レベルを読み出し、表示装置
15dへ画面出力を行う等の着工候補製造設備別処理状
態の判定処理を行う。即ち、製造設備選択指示システム
16は、製造ライン内に同一処理を行うことが可能な複
数の製造設備を持つ場合、製造設備処理信頼度データ1
4から、着工候補製造設備毎の該当製造設備の最新の処
理信頼度レベルを読み出し、表示装置15dへ画面出力
を行う着工候補製造設備別処理状態判定手段から構成さ
れる。
【0045】図15は、製造設備選択指示システム(着
工候補製造設備別処理状態判定手段)16が着工候補製
造設備毎の最新の処理信頼度レベルを表示装置15dに
出力表示する処理を示す図である。ステップ151で
は、ユーザは製造設備選択指示画面15dから次に着工
する被処理物の品種名・工程名を入力設定する。ステッ
プ152では、製造設備選択指示システム16は上位シ
ステム12を介して被処理物の品種名・工程名を定義
し、製造仕様データ9から品種名・工程名に該当する着
工候補製造設備Noを取得する。ステップ153では、
製造設備選択指示システム16は製造設備状態監視シス
テム13を介して製造設備処理信頼度データ14から着
工候補製造設備No毎の最新の処理信頼度レベルを取得
する。ステップ154では、製造設備選択指示システム
16は着工候補製造設備Noを処理信頼度レベル順にソ
ート処理を行い、ステップ156では、製造設備選択指
示画面に処理信頼度レベル順に着工候補製造設備Noと
処理信頼度レベルを表示する。
【0046】図16は、製造設備選択指示画面に着工候
補製造設備処理信頼度レベル順に製造設備Noと設備代
表処理信頼度レベルを表示した画面出力の一実施例を示
す図である。この情報から、ユーザは被処理物を安全に
処理するためには、どの製造設備で処理を行うべきか判
断することが可能になる。また、製造ライン内に同一処
理を行うことが可能な複数の製造設備を持つ場合、各工
程毎の着工候補製造設備台数をN1、N2、・・・、N
nとすると、工程フローに従った製造設備の着工経路の
パターン数Pnは、次に示す(数7)式の関係となる。 Pn=N1×N2×・・・×Nn (数7) このPN通りの着工経路パターンの現時点の処理信頼度
はそれぞれどの程度か判定するために、製造設備選択指
示システム16は、被処理物の工程フローに従った一連
の各工程の着工候補製造設備毎に最新の処理信頼度レベ
ルの読み出しを行う着工候補製造設備別処理状態の判定
処理と、前述した一連の各工程の着工経路を作成して着
工経路毎に処理信頼度レベルの判定及び表示装置15d
への出力を行う着工経路処理状態の判定処理とを行う。
即ち、製造設備選択指示システム16は、製造ライン内
に同一処理を行うことが可能な複数の製造設備を持つ場
合、製造設備処理信頼度データ14から、被処理物の工
程フローに従った一連の各工程の着工候補製造設備毎に
該当製造設備の最新の処理信頼度レベルの読み出しを行
う着工候補製造設備別処理状態判定手段と、前述した一
連の各工程の着工経路を作成して着工経路毎に処理信頼
度レベルを判定及び表示装置15dへの出力を行う着工
経路処理信頼度判定手段とから構成される。
【0047】図17は、製造設備選択指示システム(着
工経路処理状態判定手段)16が着工経路毎に処理信頼
度を判定し、表示装置15dに出力表示する処理を示す
図である。ステップ171では、ユーザは着工経路選択
指示画面15dから被処理物の品種名と、信頼度を判定
する工程フローの範囲を入力設定する。ステップ172
では、ステップ152とステップ153と同様の処理を
行って、工程毎の全ての着工候補製造設備Noの最新の
処理信頼度レベルを取得する。ステップ173では、工
程フローに従った製造設備の着工経路のパターンPn通
りを全て作成する。ステップ174では、着工経路パタ
ーン毎に処理信頼度を判定する。例えば判定方法の一例
として、着工経路上の製造設備の全ての設備代表処理信
頼度レベルをレベル別にカウントし、処理信頼度レベル
がAレベルの場合は該当カウント数を10倍、Bレベル
の場合は該当カウント数を5倍、Cレベルの場合は該当
カウント数を1倍し、Nレベルの場合は該当カウント数
を−5倍しその合計値を該当着工経路処理信頼度とす
る。ステップ175では、着工経路パターンを着工経路
処理信頼度順にソート処理を行い、ステップ176で
は、着工経路選択指示画面に着工経路処理信頼度順に着
工経路パターンと処理信頼度を表示する。
【0048】図18は、着工経路選択指示画面に着工経
路処理信頼度順に着工経路パターンと着工経路処理信頼
度と、設備代表処理信頼度レベル別のカウント数を表示
した画面出力の一実施例を示す図である。この情報か
ら、ユーザは被処理物を安全に処理するためには、現時
点でどの着工経路で処理を行うべきか判断することが可
能になる。図19は、製造設備状態監視システム13に
おいてアラーム情報を出力する場合の実施の形態を示す
図である。図1に示したシステム構成の製造設備状態監
視システム13に、アラームとして音声出力や画面表示
を用いて関連部署に連絡するアラーム出力手段15c
と、製造設備処理信頼度別対応データ記憶手段18とを
有する構成とする。即ち、製造設備状態監視システム1
3は、アラームとして音声出力や画面表示を用いて関連
部署に連絡するアラーム出力手段15cと、製造設備毎
の各判定要素の処理信頼度レベル別に、アラーム出力情
報を記憶する製造設備処理信頼度別対応データ記憶手段
18と、製造設備状態判定手段の判定結果と製造設備処
理信頼度別対応データからアラーム出力判定を行い、予
め設定した処理信頼度レベルに判定されなかった場合、
アラームを出力する製造設備処理信頼度別対応手段から
構成される。
【0049】製造設備処理信頼度別対応データ18は、
製造設備毎の各判定要素の処理信頼度レベル別のアラー
ム出力判定情報として、製造設備No、アラーム出力判
定要素項目、アラーム発生基準処理信頼度レベル、アラ
ーム出力先、アラーム出力方法、アラーム内容から構成
する。製造設備状態監視システム(製造設備処理信頼度
別対応手段)13は、製造設備判定手段の判定処理毎
に、製造設備処理信頼度別対応データ18からアラーム
出力判定情報を取得して、前記判定結果と一致するアラ
ーム出力判定要素項目のアラーム発生基準処理信頼度レ
ベルより処理信頼度レベルが高いかどうか判定を行う。
仮に、前記判定結果がアラーム発生基準処理信頼度レベ
ルより低ければ、製造設備処理信頼度別対応データ18
からアラーム出力先、アラーム出力方法、アラーム内容
を取得して、アラーム出力手段で、実際にアラームの出
力を行う。このアラーム発生によって、ユーザはライン
内の製造設備で異常が発生したことを、リアルタイムで
把握することが可能になる。また、製造設備処理信頼度
別対応データ18に登録する、アラーム出力判定データ
は、ユーザの経験によって任意に設定することが可能で
ある。
【0050】次に、ある製造設備の処理信頼度レベルが
低くても着工可能な場合には、この低い処理信頼度レベ
ルに合わせて検査設備における検査仕様を厳しくして、
十分に検査が行われるように制御する実施の形態につい
て説明する。図20は、図1に示したシステム構成の製
造設備状態監視システム13に、製造設備状態別検査仕
様データ記憶手段19と、表示装置15eとを追加し、
検査仕様判定機能を備えた実施の形態を示す図である。
即ち、検査仕様指示システム13は、製造設備毎の各判
定要素の処理信頼度レベル別に、検査設備への検査仕様
情報を記憶する製造設備処理信頼度別対応データ記憶手
段19と、製造設備状態判定手段の判定結果と製造設備
処理信頼度別対応データから検査仕様の分類を行い、処
理信頼度レベル毎に検査設備の検査仕様データの表示装
置15eへの出力を行う検査仕様判定手段とから構成さ
れる。製造設備状態別検査仕様データ19は、製造設備
毎の各判定要素の処理信頼度レベル別の検査変更指示判
定情報として、製造設備No、検査仕様変更判定要素項
目、検査仕様変更指示基準処理信頼度レベル、検査設備
No、検査レシピNoから構成する。
【0051】製造設備状態監視システム13における検
査仕様判定機能は、図8に示した検査工程83以前に判
定することが可能な、処理信頼度判定タイミング84、
85、86で行った製造設備についての処理信頼度レベ
ル判定処理毎に、製造設備状態別検査仕様データ19か
ら検査変更指示判定情報を取得する。次に、前記判定結
果と一致する検査仕様変更判定要素項目の検査仕様変更
指示基準処理信頼度レベルより処理信頼度レベルが高い
かどうか判定を行う。仮に、前記判定結果が検査仕様変
更指示基準処理信頼度レベルより低ければ、製造設備状
態別検査仕様データ19から、検査設備No、検査レシ
ピNoを取得して、表示装置15eにロット情報と検査
設備No、検査レシピNoを出力表示する。製造設備状
態別検査仕様データ19に登録する、検査変更指示判定
データは、ユーザの経験によって任意に設定することが
可能である。この検査仕様変更指示の出力によって、ユ
ーザはライン内の製造設備の処理信頼度レベルに従っ
て、検査仕様を変更することが可能になる。つまり、生
産量を確保するためには、製造設備が着工不可能な設備
状態でない限り、仮に処理信頼度のレベルが悪くても着
工しなければならないが、処理信頼度レベルの低い製造
設備に着工した場合は、検査設備で検査する際に検査項
目や検査箇所を追加する等、検査を十分に行うように作
業指示することが可能になる。また、最新の処理信頼度
レベルが高い製造設備に着工した場合や、先に判定結果
のでる製造設備の処理実績データに基づいた処理信頼度
レベルが特定の処理信頼度レベル以上の場合は、検査項
目や検査箇所の減少や削除を行って、検査工数の省略化
を図ることが可能になる。なお、上記実施の形態で説明
した[3]製造設備保守・故障データ利用判定方法や
[4]製造設備処理実績データ利用判定方法は、製造設
備1に設けられたマイコン等で構成された制御装置にお
いて実行することも可能である。即ち、[3]製造設備
保守・故障データ利用判定方法や[4]製造設備処理実
績データ利用判定方法を、製造設備自体が処理して、製
造設備の処理信頼度レベルを判定することも可能であ
る。
【0052】また、製造設備状態判定結果の管理を、製
造設備1に設けられたマイコン等で構成された制御装置
において実行することも可能である。即ち、製造設備状
態判定結果の管理を、製造設備自体が行うことも可能で
ある。ところで、処理信頼度レベル判定方法の中で、検
査データ利用判定方法や製造設備処理実績データ利用判
定方法を行う場合、同一製造仕様で処理した過去のデー
タを、x−Rs管理図等を用いた一般的統計解析手法に
よる安定状態判定方法によって、処理信頼度レベルを分
類することも可能である。また、製造設備処理状態はデ
ータ収集毎にリアルタイムに、あるいは自動で判定され
ると限定しない。バッチ処理によって、時間毎にまとめ
て判定したり、ユーザによるデータ解析結果から判明し
た処理信頼度を後から追加設定すること、あるいは処理
信頼度を手作業で変更することも可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、半導体製品のような薄
膜製品を製造して複数の製造設備に亘って処理した後の
検査結果が異常となったとき、複数の製造設備に亘って
の処理信頼度レベルから特定の品質項目に着目して不良
解析を行うことが可能となり、その結果不良解析時間の
短縮を図ることができ、薄膜製品の歩留まり向上をはか
って高効率で製造することができる。また本発明によれ
ば、予め被処理物を処理した時点の製造設備に関する情
報があるため、問題設備の発見を速く行い、早期に問題
設備の対策を行うことが可能となり、その結果薄膜製品
の歩留まり向上をはかって高効率で製造することができ
る。特に、最新の処理信頼度レベルは、どの製造設備か
ら対策を行ったら良いかの指標にもなる。また本発明に
よれば、製造設備を処理信頼度でレベルに分類して管理
することで、製造設備の最新の処理信頼度レベルが判断
でき、特定のレベルより低い処理信頼度レベルの製造設
備に被処理物を着工させないことが可能になる。また、
どの着工経路がより処理信頼度が高く安全であるか、最
新の製造設備の処理信頼度のレベルから判断することが
可能となり、その結果薄膜製品の歩留まり向上をはかっ
て高効率で製造することができる。
【0054】また本発明によれば、製造設備の処理信頼
度レベルを監視することで、特定のレベルより低い処理
信頼度レベルと判定された場合、アラーム発生によって
ライン内の製造設備で異常が発生したことをリアルタイ
ムで連絡して被処理物の着工をなくして薄膜製品の歩留
まり向上をはかって高効率で製造することができる。ま
た本発明によれば、生産量を確保するためには、製造設
備が着工不可能な設備状態でない限り、仮に処理信頼度
のレベルが悪くても着工しなければならないが、処理信
頼度レベルの低い製造設備に着工した場合は、検査設備
で検査する際に検査項目や検査箇所を追加する等、検査
を十分に行うように作業指示することが可能となる。ま
た本発明によれば、最新の処理信頼度レベルが高い製造
設備に着工した場合や、先に判定結果のでる製造設備の
処理実績データに基づいた処理信頼度レベルが特定の処
理信頼度レベル以上の場合は、検査項目や検査箇所の減
少や削除を行って、検査工数の省略化を図ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜製品の製造方法を実施する薄
膜製品の製造ライン管理システムの一実施の形態を示す
概略構成図である。
【図2】本発明に係る検査データ利用判定処理を説明す
るための図である。
【図3】本発明に係る被処理物着工来歴データ利用判定
処理を説明するための図である。
【図4】本発明に係る着工来歴データを説明するための
図である。
【図5】本発明に係る製造設備保守・故障データ利用判
定処理を説明するための図である。
【図6】本発明に係る製造設備処理実績データ利用判定
処理を説明するための図である。
【図7】本発明に係る製造設備状態管理手段が定義する
被処理物の一回分の着工データを説明するための図であ
る。
【図8】本発明に係る処理信頼度レベル判定方法の判定
タイミングを説明するための図である。
【図9】本発明に係る製造設備処理信頼度データのデー
タ構成を説明するための図である。
【図10】本発明に係る複数の処理室を持つ製造設備の
場合の製造設備処理信頼度データのデータ構成を説明す
るための図である。
【図11】本発明に係る設備代表処理信頼度レベル分類
一覧画面出力を説明するための図である。
【図12】本発明に係る設備代表処理信頼度レベル推移
画面出力を説明するための図である。
【図13】本発明に係る被加工物着工来歴と製造代表処
理信頼度レベル一覧画面出力を説明するための図であ
る。
【図14】本発明に係る薄膜製品の製造方法を実施する
薄膜製品の製造ライン管理システムの他の実施の形態を
示す概略構成図である。
【図15】本発明に係る最新の設備代表処理信頼度レベ
ル出力表示処理を説明するための図である。
【図16】本発明に係る設備代表処理信頼度レベル順着
工候補製造設備No一覧画面出力を説明するための図で
ある。
【図17】本発明に係る着工経路別設備代表処理信頼度
出力処理を説明するための図である。
【図18】本発明に係る処理信頼度順着工経路パターン
一覧画面出力を説明するための図である。
【図19】本発明に係る薄膜製品の製造方法を実施する
薄膜製品の製造ライン管理システムの更に他の実施の形
態を示す概略構成図である。
【図20】本発明に係る薄膜製品の製造方法を実施する
薄膜製品の製造ライン管理システムの更に他の実施の形
態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…製造設備、 2…検査設備、 3…設備データ収集
システム(設備データ収集手段)、 4…被加工物着工
来歴データ、 5…製造設備処理実績データ、6…製造
設備アラームデータ、 7…製造設備保守・故障デー
タ、 8…検査データ、 9…製造仕様データ、 10
…製造設備保守仕様データ、 11…検査仕様データ、
12…上位システム、 13…製造設備状態監視シス
テム(製造設備状態管理手段)、 14…製造設備処理
信頼度データ、 15a〜15e…表示装置、 16…
製造設備選択指示システム(製造設備選択指示手段)、
18…製造設備処理信頼度別対応データ、 19…製造
設備状態別検査仕様データ、 20a〜20c…入力手

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の製造設備によって構成される製造ラ
    インを用いて被処理物に対して処理を施して薄膜製品を
    製造する薄膜製品の製造方法において、 前記各製造設備における処理状態を、被処理物に対する
    処理の来歴に応じて目標とする処理状態を基に判定して
    処理信頼度レベルを付与し、この付与された処理の来歴
    に応じた製造設備毎の処理信頼度レベルで前記製造ライ
    ンを管理または制御することを特徴とする薄膜製品の製
    造方法。
  2. 【請求項2】複数の製造設備によって構成される製造ラ
    インを用いて被処理物に対して処理を施して薄膜製品を
    製造する薄膜製品の製造方法において、 前記各製造設備における品質項目および判定項目毎の処
    理状態を、被処理物に対する処理の来歴に応じて目標と
    する品質項目および判定項目毎の処理状態を基に判定し
    て品質項目および判定項目毎の処理信頼度レベルを付与
    し、この付与された処理の来歴に応じた製造設備毎にお
    ける品質項目および判定項目毎の処理信頼度レベルで前
    記製造ラインを管理または制御することを特徴とする薄
    膜製品の製造方法。
  3. 【請求項3】複数の製造設備によって構成される製造ラ
    インを用いて被処理物に対して処理を施して薄膜製品を
    製造する薄膜製品の製造方法において、 前記製造ラインから被処理物に対する着工来歴に関する
    情報に応じて収集される各製造設備の処理実績情報と各
    製造設備の保守・故障に関する情報と各製造設備のアラ
    ーム情報と検査設備から被処理物を検査して得られる検
    査情報との何れか1つ以上の情報に基いて各製造設備に
    おける処理状態を判定して処理信頼度レベルを付与し、
    この付与された処理の来歴に応じた製造設備毎の処理信
    頼度レベルで前記製造ラインを管理または制御すること
    を特徴とする薄膜製品の製造方法。
  4. 【請求項4】複数の製造設備および複数の検査設備で構
    成された薄膜製品の製造ラインにおいて、 各製造設備において被処理物に対して着工する被処理物
    の着工来歴情報と各製造設備に対する処理実績情報と各
    製造設備の保守・故障に関する情報と検査設備から被処
    理物を検査して得られる検査情報とを収集する設備情報
    収集手段と、該設備情報収集手段で収集された情報を基
    に各製造設備における処理状態を判定して処理信頼度レ
    ベルを付与し、この付与された処理の来歴に応じた製造
    設備毎の処理信頼度レベルで前記製造ラインを管理また
    は制御する製造設備状態管理手段とを備えたことを特徴
    とする薄膜製品の製造ライン管理システム。
JP7992797A 1997-03-31 1997-03-31 薄膜製品の製造方法および薄膜製品の製造ライン管理システム Pending JPH10275842A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007088497A (ja) * 2002-12-06 2007-04-05 Tokyo Electron Ltd プロセス制御システム、プロセス制御方法およびプロセス処理装置
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CN105940354A (zh) * 2014-02-10 2016-09-14 欧姆龙株式会社 品质管理装置及其控制方法

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