JPH10275574A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH10275574A JPH10275574A JP7738197A JP7738197A JPH10275574A JP H10275574 A JPH10275574 A JP H10275574A JP 7738197 A JP7738197 A JP 7738197A JP 7738197 A JP7738197 A JP 7738197A JP H10275574 A JPH10275574 A JP H10275574A
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Abstract
ペーサ構造において、基板と熱膨張率の異なる、高さが
充分な、多数個のスペーサを効率良く組み立てられるス
ペーサ構造を実現する。 【解決手段】 真空又は減圧容器内に、少なくとも、複
数の発光励起源と該発光励起源によって発光する発光部
と、該発光励起源と該発光部との間の空間を保持するた
めに設けられたスペーサを有する平面型の画像形成装置
であって、該スペーサは、異なる2種類以上の構造体
(R部、E部)が連結されたスペーサ51であることを
特徴とする画像形成装置。上記スペーサ51は、機械的
強度の異なる2種類以上の部分(R部、E部)の連結体
からなることを特徴とする画像形成装置。
Description
し、特に、薄型平面形状の画像形成装置において、平面
間を支持するスペーサ部材に関する。
装置として、冷陰極電子放出素子を多数形成した電子源
基板と、透明電極および蛍光体を具備した陽極基板とを
平行に対向させ真空に排気した平面型の電子線表示パネ
ルが知られている。このような画像形成装置において、
冷陰極電子放出素子として、例えば、電界放出型電子放
出素子を用いたものは例えば、I.Brodie,“A
dvanced technology:flat c
old−cathode CRTs”,Informa
tion Display,1/89,17(198
9)に開示されたものがある。また、表面伝導型電子放
出素子を用いたものは、例えばUSP5066833等
に開示されている。平面型の電子線表示パネルは、現在
広く用いられている陰極線管(cathode ray
tube:CRT)表示装置に比べ、軽量化、大画面
化を図ることができ、また、液晶を利用した平面型表示
パネルやプラズマ・ディスプレイ、エレクトロルミネッ
セント・ディスプレイ等の他の平面型表示パネルに比べ
て、より高輝度、高品質な画像を提供することができ
る。
た画像形成装置の一例として、従来の平面型電子線表示
パネルの概略構成図を示す。ここで、図16は、図15
におけるA−A’断面図である。
子線表示パネルの構成について詳述すると、図中、10
1は電子源基板であるリアプレート、102は陽極(ア
ノード)基板であるフェースプレート、103は外枠で
あり、これらの接合部をフリットガラス等で接合(加熱
封着)することにより真空外囲器を構成している。10
4はリアプレートの基体であるガラス基板、105は電
子放出素子であり、106aおよび106bは、電子放
出素子105に電圧を印加するための電極である。10
7a(走査電極)及び107b(信号電極)は電極配線
であり、それぞれ、電極106a、106bに接続され
ている。108はフェースプレートの基体であるガラス
基板、109は透明電極、110は蛍光体である。11
1はスペーサで、リアプレート101とフェースプレー
ト102を所定間隔に保持するとともに、大気圧に対す
る支持部材として配置されている。
するには、マトリックス状に配置された走査配線107
aと信号配線107bに所定の電圧を順次印加すること
で、マトリックスの交点に位置する所定の電子放出素子
105を選択的に駆動し、放出された電子を蛍光体11
0に照射して所定の位置に輝点を得る。なお、透明電極
(アノード)109は、放出電子を加速してより高い輝
度の輝点を得るために、素子105に対して正電位とな
るように高電圧が印加される。ここで、印加される電圧
は、蛍光体の性能や、フェースプレートとリアプレート
間距離等にもよるが、数百Vから数十kV程度の電圧で
ある。従って、リアプレート101とフェースプレート
102間の距離(正確には配線107bと透明電極10
9との距離)dは、この印加電圧によって真空の絶縁破
壊(すなわち放電)が生じないようにするため、百μm
から数mm程度に設定されるのが一般的である。
い、外囲器内部の真空と外部の大気圧差による基板の変
形を抑えるためには、リアプレート基板104およびフ
ェースプレート基板108を厚くする必要がでてきた。
基板を厚くすることは表示パネルの重量を増加させるだ
けでなく、斜め方向から見た時に歪みを生ずる。そこ
で、スペーサ111を配置することにより、基板10
4、108の強度負担を軽減でき、軽量化、低コスト
化、大画面化が可能となるので、平面型電子線表示パネ
ルの利点を十分に発揮することができる様になる。
りである。 1.機械強度 ・耐大気圧強度(圧縮強度、弾性定数が大、熱変形温度
が高い) 2.熱物性 ・耐熱性(製造工程における加熱工程に耐える) 真空シール(フリット工程):例えば、約430℃、酸
化雰囲気(大気)、10〜20min 数回 真空中ベーク(高真空形成過程):例えば300〜35
0℃、真空中、数時間 ・熱膨張率(表記パネルの基板、外枠と同程度が望まし
い) 例えばソーダライムガラス:〜8×10-6cm/cm/
℃ 3.電気物性 ・絶縁耐圧(高電圧印加に耐えうる) 例えば1kV/mm以上 ・比抵抗(高電圧印加によるジュールヒートが小さい) 絶縁体 ・帯電特性(dが小さい場合:沿面放電を起こさない、
dが大きい場合:放出電子の軌道を曲げない) 二次電子放出効率〜1程度、表面抵抗109 〜1010Ω
/□以上 4.放出ガス特性 ・低放出ガス(高真空を維持できる) 例えば、ガス放出レート10-7torr・l/cm2 ・
sec以下 5.加工性 ・寸法精度、量産性(低コスト) 上記の様な性能を満たすスペーサー材料として、一般的
には、ガラス、セラミック材料が用いられる。一方、
『Advanced technology:flat
cold−cathode CRTs』(Infor
mation Display1/89,17〜19
頁)やUSP5,063,327において、Ivor
Brodie氏は、ポリイミドを用いたスペーサを開示
している。これは、感光性のポリイミドをスピン法で基
板に塗布し、前ベークした後、フォトリソグラフィ(マ
スク露光、現像、洗浄)の工程を経て真空ベークを行う
手法であり、最終的に陰極基板表面に100μmの高さ
のポリイミドスペーサを作っている。さらに感光性のポ
リイミドを利用した例としてUSP5,371,433
等も挙げることができる。
ットパネルディスプレーは、作製工程(加熱工程)で封
着、ベーキングなど300〜400℃の温度差を経験す
るため、基板、枠、スペーサなどの構成部材の熱膨張係
数を揃える必要がある。しかし、スペーサ材には、機械
強度や耐電圧特性、帯電特性などの性能要求が厳しく、
前述の様な特性を満足するものが必ずしも熱膨張係数を
満足するとは限らないという問題点がある。
体積を小さくして作製する方法があるが、フォトリソ工
程を使ったスペーサ作製方法以外の方法では、スペーサ
の数が著しく増加して組立コストが高くなるという問題
がある。
ーサ作製では、前述の様に高加速電圧の印加(〜数k
V)が可能な、高さ100μmを大きく超えるスペーサ
の作製は困難であるという問題がある。
充分な、多数個のスペーサを効率良く組み立てられる構
造及び方法がなかったという、解決すべき課題があっ
た。
を解決するための手段として、真空又は減圧容器内に、
少なくとも、複数の発光励起源と、該発光励起源によっ
て発光する発光部と、該発光励起源と該発光部との間の
空間を保持するために設けられたスペーサを有する平面
型の画像形成装置であって、該スペーサは、異なる2種
類以上の構造体が連結されたスペーサであることを特徴
とする画像形成装置を提供するものである。
る2種以上の部分の連結体からなることを特徴とする画
像形成装置でもある。
分の少なくとも1部が、基板に固定(接着、嵌合含む)
されていることを特徴とする画像形成装置でもある。
2種類以上の部分は、厚さが異なっている連結体からな
ることを特徴とする画像形成装置でもある。
も、複数の発光励起源と、該発光励起源によって発光す
る発光部と、該発光励起源と該発光部とを有する基板の
間に空間を保持するために設けられたスペーサを有する
平面型の画像形成装置であって、該スペーサは、外圧で
押される前記基板を、機械的にささえる2つ以上の構造
体が、前記外圧に直接的に押されない構造体によって連
結されている構造であることを特徴とする画像形成装置
でもある。
素子であることを特徴とする画像形成装置でもある。
放出素子であることを特徴とする画像形成装置でもあ
る。
りなることを特徴とする画像形成装置でもある。
2種類以上の連結体の内、強度の弱い連結部の最大長さ
Lが、10mm以下であることを特徴とする画像形成装
置でもある。
を、機械的に剛な部分(R部)と、機械的に柔な部分
(E部)を繋ぎ合わせた一体構造とすることにより、基
板との熱膨張差を、主にE部の変形で吸収することがで
き、加熱工程時の基板の損傷を防止することができる。
膨張係数が基板と異なるスペーサを用い、なおかつスペ
ーサ数を増大させない構造を実現できる。
成とすることにより、R部に囲まれた空間が完全に閉鎖
されたものでなくなるので、パネル内のコンダクタンス
が良くなり、R部で囲まれた空間内に残留あるいは発生
したガスをゲッター等により排気できる。また、E部で
の熱膨張の吸収(たわみ量)が少なくて済む。
E部に、延びによるたるみを集中させることが出来、こ
のたるみは熱処理工程などが終了した、通常の使用状態
(室温近く)では、もとの形状に復帰しているので、電
子軌道の邪魔をすることなく、当初の目的通りの機能を
達成出来る。
方向に縦長に作製することや、E部に、基板と垂直方向
に溝を形成しておくことや、E部を熱膨張率の異なる2
つの材質を貼り合わせて構成しておくことにより、たる
みが生じた時にも、両基板を擦らないように基板面に平
行に変形させることができ、基板の損傷を防ぐことがで
きる。
形成装置パネルの模式的斜視図である。図4は、一部分
を、模式的に、少ない素子数で示した図であるが、m=
480,n=360に対応したスペーサ、パネルの作製
例について以下に述べる。
説明する。
画像形成装置の概略構成を示す模式的斜視図である。
X方向配線、33はY方向配線である。34は表面伝導
型電子放出素子(構造等は後述)である。
…Doxmのm本からなり、真空蒸着法、印刷法、スパ
ッタ法等を用いて形成された導電性金属等で構成するこ
とができる。配線の材料、膜厚、巾は、適宜設計され
る。またY方向配線33は、Doy1,Doy2,…D
oynのn本の配線よりなり、X方向配線32と同様に
形成される。これらm本のX方向配線32とn本のY方
向配線33との間には、不図示の層間絶縁層が設けられ
ており、両者を電気的に分離している(m,nは、共に
正の整数、但し、本実施例では、m=480,n=36
0とした。)。
法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2 等で構成
される。例えば、X方向配線32を形成した基板31の
全面或は一部に所望の形状で形成され、特に、X方向配
線32とY方向配線33の交差部の電位差に耐え得るよ
うに、膜厚、材料、製法が、適宜設定される。X方向配
線32とY方向配線33は、それぞれ外部端子として引
き出されている。
電極(不図示)は、m本のX方向配線32とn本のY方
向配線33と導電性金属等からなる結線35によって電
気的に接続されている。
用いたが、本発明に適用できる電子放出素子としては、
前述した冷陰極電子放出素子が好ましく用いることがで
きる。
35を構成する材料及び一対の素子電極を構成する材料
は、その構成元素の一部あるいは全部が同一であって
も、またそれぞれ異なってもよい。これら材料は、例え
ば前述の素子電極の材料より適宜選択される。素子電極
を構成する材料と配線材料が同一である場合には、素子
電極に接続した配線は素子電極ということもできる。
面伝導型放出素子34の行を、選択するための走査信号
を印加する不図示の走査信号印加手段が接続される。一
方、Y方向配線33には、Y方向に配列した表面伝導型
放出素子34の各列を入力信号に応じて、変調するため
の不図示の変調信号発生手段が接続される。各電子放出
素子に印加される駆動電圧は、当該素子に印加される走
査信号と変調信号の差電圧として供給される。
線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とす
ることができる。
配した電子源基板、41は電子源基板31を固定したリ
アプレート、46はガラス基板43の内面に蛍光膜44
とメタルバック45が形成されたフェースプレートであ
る。42は、支持枠であり該支持枠42には、リアプレ
ート41、フェースプレート46がフリットガラス等を
用いて接続されている。47は外囲器であり、例えば大
気中あるいは、窒素中で、400〜500度の温度範囲
で10分以上焼成することで、封着して構成される。
ート46、支持枠42、リアプレート41で構成され
る。リアプレート41は主に基板31の強度を補強する
目的で設けられるため、基板31自体で十分な強度を持
つ場合は別体のリアプレート41は不要とすることがで
きる。即ち、基板31に直接支持枠42を接合し、フェ
ースプレート46、支持枠42及び基板31で外囲器4
8を構成しても良い。
あり、フェースプレート46、リアプレート41間を、
支持すべく配置されている。このスペーサ51について
は、詳細に後述する。
体のみから構成することができる。カラーの蛍光膜の場
合は、蛍光体の配列によりブラックストライプあるいは
ブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材(不図
示)と蛍光体とから構成することができる。ブラックス
トライプ、ブラックマトリクスを設ける目的は、カラー
表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体間の塗
り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくすること
と、蛍光膜44における外光反射によるコントラストの
低下を抑制することにある。ブラックストライプの材料
としては、通常用いられている黒鉛を主成分とする材料
の他、導電性があり、光の透過及び反射が少ない材料を
用いることができる。
は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法等
が採用できる。蛍光膜45の内面側には、通常メタルバ
ック45が設けられる。メタルバックを設ける目的は、
蛍光体の発光のうち内面側への光をフェースプレート4
6の外側へ鏡面反射させることにより輝度を向上させる
こと、電子ビーム加速電圧を印加するための電極として
作用させること、外囲器内で発生した負イオンの衝突に
よるダメージから蛍光体を保護すること等である。メタ
ルバックは、蛍光膜作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑
化処理(通常、「フィルミング」と呼ばれる。)を行
い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆積させることで
作製できる。
4の導電性を高めるため、蛍光膜44の外面側(蛍光膜
44とガラス基板43の間)に透明電極(不図示)を設
けてもよい。
各色蛍光体と電子放出素子とを対応させる必要があり、
十分な位置合わせが不可欠となる。
画像形成装置は、例えば、以下のようにして製造され
る。
加熱しながら、イオンポンプ、ソープションポンプなど
のオイルを使用しない排気装置により不図示の排気管を
通じて排気し、10-7torr程度の真空度の有機物質
の十分少ない雰囲気にした後、封止が成される。外囲器
47の封止後の真空度を維持するために、ゲッター処理
を行うこともできる。これは、外囲器47の封止を行う
直前あるいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等
を用いた加熱により、外囲器47内の所定の位置(不図
示)に配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する
処理である。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該
蒸着膜の吸着作用により、例えば1×10-5ないしは1
×10-7torrの真空度を維持するものである。な
お、従来公知の表面伝導型電子放出素子のフォーミング
処理以降の工程(詳しくは後述)は、適宜設定できる。
を適用し得る表面伝導型電子放出素子の基本的構成には
大別して、平面型及び垂直型の2つがある。
いて説明する。図17は、本発明を適用可能な平面型表
面伝導型電子放出素子の構成を示す模式図であり、図1
7(a)は平面図、図17(b)は断面図である。
313は素子電極、314は導電性薄膜、315は電子
放出部である。
の不純物含有量を減少したガラス、青板ガラス、青板ガ
ラスにスパッタ法等により形成したSiO2 を積層した
ガラス基板及びアルミナ等のセラミックス及びSi基板
等をを用いることができる。
一般的な導体材料を用いることができる。これは例えば
Ni,Cr,Au,Mo,W,Pt,Ti,Al,C
u,Pd等の金属或は合金及びPd,Ag,Au,Ru
O2 ,Pd−Ag等の金属或は金属酸化物とガラス等か
ら構成される印刷導体In2 O3 −SnO2 等の透明導
電体及びポリシリコン等の半導体導体材料等から適宜選
択することができる。
電性薄膜314の形状等は、応用される形態等を考慮し
て、設計される。素子電極間隔SLは、好ましく、数千
Åから数百μmの範囲とすることができ、より好ましく
は、素子電極間に印加する電圧等を考慮して数μmから
数十μmの範囲とすることができる。
出特性を考慮して、数μmから数百μmの範囲とするこ
とができる。素子電極312,313の膜厚dは、数百
Åから数μmの範囲とすることができる。尚、図17に
示した構成だけでなく、基板311上に、導電性薄膜3
14、対向する素子電極312,313の順に積層した
構成とすることもできる。
性を得るために、微粒子で構成された微粒子膜を用いる
のが好ましい。その膜厚は、素子電極312,313へ
のステップカバレージ、素子電極312、313間の抵
抗値及び後述するフォーミング条件等を考慮して適宜設
定されるが、通常は、数Åから数十Åの範囲とするのが
好ましく、より好ましくは10Åより500Åの範囲と
するのが良い。その抵抗値は、Rsが102 から107
Ω/□の値である。なおRsは、厚さがt、幅がwで長
さがlの薄膜の抵抗Rを、R=Rs(l/sw)とおい
たときに表わされる値である。
ついては、通電処理を例に挙げて説明するが、フォーミ
ング処理はこれに限られるものではなく、膜に亀裂を生
じさせて高抵抗状態を形成する処理を包含するものであ
る。
d,Pt,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,C
r,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金属、Pd
O,SnO2 ,In2 ,PbO,Sb 2O3 の酸化物、
HfB 2,ZrB2 LaB 6,CeB6 ,YB4 GdB
4等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,TaC,Si
C,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の窒化
物、Si,Ge等の半導体、カーボン等の中から選択さ
れる。
が集合した膜であり、その微細構造は、微粒子が個々に
分散配置した状態あるいは微粒子が互いに隣接、あるい
は重なり合った状態(いくつかの微粒子が集合し、全体
として島状構造を形成している場合も含む)をとってい
る。微粒子の粒径は、数Åから数千Åの範囲、好ましく
は10Åから200Åの範囲である。
粒子」という言葉を用いるので、その意味について説明
する。小さな粒子を「微粒子」と呼び、これよりも小さ
なものを「超微粒子」と呼ぶ。「超微粒子」よりもさら
に小さく原子の数が数百個程度以下のものを「クラスタ
ー」と呼ぶことは広く行われている。
ではなく、どの様な性質に注目して分類するかにより変
化する。また「微粒子」と「超微粒子」を一括して「微
粒子」と呼ぶ場合もあり、本明細書中での記述はこれに
沿ったものである。
子」(木下是雄編、共立出版1986年9月1日発行)
では次のように記述されている。
だいたい2〜3μm程度から10nm程度までとし、特
に超微粒子というときは粒径が10nm程度から2〜3
nm程度までを意味することにする。両者を一括して単
に微粒子と書くこともあってけっして厳密なものではな
く、だいたいの目安である。粒子を構成する原子の数が
2個から数十〜数百個程度の場合はクラスターと呼
ぶ。」(195ページ22〜26行目)、付言すると、
新技術開発事業団の“林・超微粒子プロジェクト”での
「超微粒子」の定義は、粒径の下限はさらに小さく、次
のようなものであった。「創造科学技術推進制度の“超
微粒子プロジェクト(1981〜1986)では、粒子
の大きさ(径)がおよそ1〜100nmの範囲のものを
“超微粒子”(ultra fine particl
e)と呼ぶことにした。すると1個の超微粒子はおよそ
100〜108個くらいの原子の集合体という事にな
る。原子の尺度でみれば超微粒子は大〜巨大粒子であ
る。」(超微粒子−創造科学技術−」林主税、上田良
二、田崎明編:三田出版1988年2ページ1〜4行
目)「超微粒子よりさらに小さいもの、すなわち原子が
数個〜数百個で構成される1個の粒子は、ふつうクラス
ターと呼ばれる」(同書2ページ12〜13行目)上記
のような一般的な呼び方をふまえて、本明細書において
「微粒子」とは多数の原子・分子の集合体で、粒径の下
限は数Å〜10Å程度、上限は数μm程度のものを指す
こととする。
一部に形成された高抵抗の箇所により構成され、導電性
薄膜314の膜厚、膜質、材料及び後述する通電フォー
ミング等の手法等に依存したものとなる。電子放出部3
15の内部には、数Åから数百Åの範囲の粒径の導電性
微粒子が存在する場合もある。この導電性微粒子は、導
電性薄膜314を構成する材料の元素の一部、あるいは
全ての原子を含有するものとなる。電子放出部315及
びその近傍の導電性薄膜314には、炭素及び炭素化合
物を有することもできる。
述の表面伝導型電子放出素子の製造方法としては様々な
方法があるが、その一例を図18によって模式的に示
す。
例について説明する。図18においても、図17に示し
た部位と同じ部位には図17に付した符号と同一の符号
を付している。
剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、スパッタ法等
により素子電極材料を堆積後、例えばフォトリソグラフ
ィー技術を用いて基板311上に素子電極312,31
3を形成する(図18(a))。
311に、有機金属溶液を塗布して、金属薄膜を形成す
る。有機金属溶液には、前述の導電性膜314の材料の
金属を主元素とする有機金属化合物の溶液を用いること
ができる。有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リフトオ
フ、エッチング等によりパターニングし、導電性薄膜3
14を形成する(図18(b))。ここでは、有機金属
溶液の塗布法を挙げて説明したが、導電性薄膜314の
形成法はこれらに限られるものでなく、真空蒸着法、ス
パッタ法、化学的気相堆積法、分散塗布法、ディッピン
グ法、スピンナー法等を用いることもできる。
ング工程の方法の一例として通電処理による方法を説明
する。素子電極312,313間に、不図示の電源を用
いて、通電を行うと、導電性薄膜314の部位に、構造
の変化した電子放出部315が形成される(図18
(c))。通電フォーミングによれば、導電性薄膜31
4に局所的に破壊、変形もしくは変質等の構造の変化し
た部位が形成される。該部位が電子放出部315を構成
する。
ーミングの電圧波形の例を図19に示す。
形が、好ましい。これにはパルス波高値を定電圧とした
パルスを連続的に印加する図19(a)に示した手法
と、パルス波高値を増加させながら、電圧パルスを印加
する図19(b)に示した手法がある。
波形のパルス幅とパルス間隔である。通常T1は1マイ
クロ秒〜10ミリ秒、T2は、10マイクロ秒〜100
ミリ秒の範囲で設定される。三角波の波高値(通電フォ
ーミング時のピーク電圧)は、表面伝導型電子放出素子
形態に応じて適宜選択される。このような条件のもと、
例えば、数秒から数十分間電圧を印加する。パルス波形
は三角波に限定されるものではなく、矩形波など所望の
波形を採用することができる。
19(a)に示したのと同様にすることができる。三角
波の波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は、例
えば0.1Vステップ程度づつ、増加させることができ
る。
T2中に、導電性薄膜を局所的に破壊、変形しない程度
の電圧を印加し、電流を測定して検知することができ
る。例えば0.1V程度の電圧印加により流れる素子電
流を測定し、抵抗値を求めて、1MΩ以上の抵抗を示し
た時、通電フォーミングを終了させる。
る処理を施すのが好ましい。活性化工程とは、この工程
により、素子電流If、放出電流Ieが、著しく変化す
る工程である。
含有する雰囲気下で、通電フォーミングと同様に、パル
スの印加を繰り返すことで行うことができる。この雰囲
気は、例えば油拡散ポンプやロータリーポンプなどを用
いて真空容器内を排気した場合に雰囲気内に残留する有
機ガスを利用して形成することができる他、イオンポン
プなどにより一旦十分に排気した真空中に適当な有機物
質を導入することによっても得られる。このときの好ま
しい有機物質のガス圧は、前出の応用の形態、真空容器
の形状や、有機物質の種類などにより異なるため場合に
応じて適宜設定される。
ケン、アルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素
類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アミン
類、フェノール、カルボン、スルホン酸等の有機酸類等
を挙げることが出来、具体的には、メタン、エタン、プ
ロパンなどCn H2n+2で表される飽和炭化水素、エチレ
ン、プロピレンなどCn H2n等の組成式で表される不飽
和炭化水素、ベンゼン、トルエン、メタノール、エタノ
ール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルアミン、エチルアミ
ン、フェノール、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等が使用で
きる。
物質から、炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆積し、
素子電流If、放出電流Ieが、著しく変化するように
なる。活性化工程の終了判定は、素子電流Ifと放出電
流Ieを測定しながら、適宜行う。なおパルス幅、パル
ス間隔、パルス波高値などは適宜設定される。
イト(いわゆるHOPG,PG,(GC)を包含する、
HOPGはほぼ完全なグラファイトの結晶構造、PGは
結晶粒が200Å程度で結晶構造がやや乱れたもの、G
Cは結晶粒が20Å程度になり結晶構造の乱れがさらに
大きくなったものを指す。)、非晶質カーボン(アモル
ファスカーボン及び、アモルファスカーボンと前記グラ
ファイトの微結晶の混合物を指す)であり、その膜厚
は、500Å以下の範囲とするのが好ましく、300Å
以下の範囲とすることがより好ましい。
定化工程を行うことが好ましい。この工程は、真空容器
内の有機物質排気する工程である。真空容器内の圧力
は、1〜3×10-7torr以下が好ましく、さらに1
×10-8torr以下が好ましい。真空容器を排気する
真空排気装置は、装置から発生するオイルが素子の特性
に影響を与えないように、オイルを使用しないものを用
いるのが好ましい。具体的には、ソープションポンプ、
イオンポンプ等の真空排気装置を挙げることが出来る。
さらに真空容器内を排気するときには、真空容器全体を
加熱して、真空容器内壁や、電子放出素子に吸着した有
機物質分子を排気しやすくするのが好ましい。このとき
の加熱条件は、80〜200℃で5時間以上が望ましい
が、特にこの条件に限るものではなく、真空容器の大き
さや形状、電子放出素子の構成などの諸条件により適宜
選ばれる条件により行う。
は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好ま
しいが、これに限るものではなく、有機物質が十分除去
されていれば、真空度自体は多少低下しても十分安定な
特性を維持することが出来る。このような真空雰囲気を
採用することにより、新たな炭素あるいは炭素化合物の
堆積を抑制でき、結果として素子電流If、放出電流I
eが、安定する。
ーサの構造を示す概念図であり、図に示されるように、
機械的に剛な部分(R部)と、機械的に柔な部分(E
部)を繋ぎ合わせた一体構造のスペーサ51である。
い、基板などに固定されない)、または、材料特性(ヤ
ング率が小さい、塑性変形しやすい)などによって、R
部に比較して、機械的に柔らかい構造とされている。
の変形で吸収することができ、加熱工程時の基板の損傷
を防止することができるとともに、更に、本発明のスペ
ーサ構造によれば、熱膨張係数が基板と異なるスペーサ
を用い、なおかつスペーサ数を増大させない構造を実現
できる。
実現したスペーサ形状の一例を示す斜視図である。
式的に、画像形成装置のパネル上に、配置した斜視図で
ある。
上に配置した場合の、画素との関係を示す上面図であ
る。
の変形状態を示す模式的平面図であり、図6(a)は、
加熱前及び加熱冷却後の室温時の状態を示し、(b)
は、加熱工程中の高温時の状態を示す図であり、高温時
には、E部が熱膨張差分だけ変形して、たわむ(図6
(b))が、冷却時には、もとに戻る(図6(a))。
構成のものについて記載したが、図1のR部の中にさら
にE部を含んだ構成としても良く、これは、例えば、図
3のR部を部分的に拡大した図4に示されるように、電
子源基板31に固定されるR部スペーサ51(R)と、
これを接続するE部スペーサ51(E)とで、構成する
ことも可能である。
た空間が完全に閉鎖されたものでなくなるので、パネル
内のコンダクタンスが良くなり、R部で囲まれた空間内
に残留あるいは発生したガスを排気できる。また、E部
での熱膨張の吸収(たわみ量)が少なくて済む。
有効であるスペーサ形状、及び材質について、図7を用
いて考察する。
と高温時の変形状態を示した模式図であり、図7(a)
は、基板側面方向から見た場合であり、図において、基
板211間に配置されたスペーサのR部212は、ほと
んで変形しないが、スペーサのE部213は、温度変化
によりWだけたわんで変形することが示されている。
度変化(典型的には300℃程度の加熱工程)を経験し
た時、基板との熱膨張率差により、延びが生じる。これ
は、例えば、ポリイミドスペーサ、ガラス基板の組み合
わせの場合は、約0.2%程度スぺーサが伸びることに
なるので、大きなサイズ(たとえば長さ30cm)のス
ぺーサを基板の表面に強く固定すると、600μmの延
びでスぺーサのE部がたわんで(W=9mm程度)、こ
れにより基板表面を擦る、破損するなどの不都合が生じ
る。これによって、例えば、接着部がランダムに局所的
に壊れると、近接する電子放出素子を擦って素子不良を
生じたり、スぺーサが本来あるべき位置からズレて駆動
時の電子軌道の邪魔になり、目的とする機能が実現出来
ないという問題が生じる。
集中させることが出来、このたるみは熱処理工程などが
終了した、通常の使用状態(室温近く)では、もとの形
状に復帰しているので、電子軌道の邪魔をすることな
く、当初の目的通りの機能を達成出来る。
基板(リアプレート)から少し離れて(基板間距離Dの
1/10〜1/2程度)R部間を繋いでいるのが望まし
い。
らないように基板面に平行に変形するのが望ましい。
な方向に縦長に、作製することによって、この機能を実
現出来る。
ことによっても、基板に接触させずに変形させることが
できる。
接触することがなく、基板面に平行に変形するように工
夫したE部の形状を示す図であり、図8(a)は、E部
を示す上面図であり、たわんだ場合に、基板に平行に変
形するように、E部213に、基板に垂直方向の溝21
4をつけたものである。
部材215、216を貼り合わせて作成したE部を示す
上面図であり、熱膨張により、たわんで変形する場合に
は、基板と平行な方向に変形するため、基板上に接触し
て、素子を損傷することがない。
長さ:Lを最大でも10mm程度にすると、E部の梁の
延びは20μmで、図7に示すような、たるみWも30
0μm程度に抑える事が出来る。この程度のたるみであ
れば、Wが基板方向に変位しても、基板に接触させない
事も可能である。このような観点からE部は、最大でも
10mm程度に細かい方が望ましい。
両基板間の距離(D)、熱膨張率差(スぺーサと基板)
に応じて決まってくる。ガイドラインとしては、ポリイ
ミド、ガラス基板の場合、W<<D(例えばD=1m
m,W=50μm(L≒2mm))であれば、たわみ方
向への配慮は不要である。W<D,W≒Dの場合(例え
ばD=1mm、W=300μm(L≒10mm))は、
たわみ方向を基板と平行にするような、図8に示したよ
うな工夫が有効である。
上面から見た模式図であり、L,W,Dが微小の場合、
W≒L×(ΔL/L)1/2 に近似される関係がある。熱
膨張率;α,プロセス工程温度差;ΔTで表現し直すと
W≒L×(α×ΔT)1/2 となる。
は、ポリイミドの熱膨張率(2×10 -5/℃)と青板ガ
ラスの熱膨張率(1×10-5/℃)との差についてのも
のである。組立固定後、経験する温度差とも同様の比例
関係が成立することは明らかである。
さい場合は、別の考え方にもとづくべきであって、E部
にたわみは生じないが、高温時には、引っぱり応力によ
るピンと張った状態になる。この場合も応力を吸収する
E部延びという、好ましい効果が期待できる。
ーサについて以下に記す。図4において、51は、本発
明のスペーサの一部であり、フェースプレート46、リ
アプレート41間を、支持すべく配置されている。
念図であり、図に示されるように、機械的に剛な部分
(R部)と、機械的に柔な部分(E部)を繋ぎ合わせた
一体構造のスペーサ51である。
体的に実現したスペーサ形状の一例を示す斜視図であ
る。
を、模式的に、画像形成装置のパネル上に、配置した斜
視図である。
構成のものについて記載したが、図1のR部の中にさら
にE部を含んだ構成としても良く、これは、例えば、図
4に示されるように、電子源基板31に固定されるR部
スペーサ51(R)と、これを接続するE部スペーサ5
1(E)とで、構成することも可能である。
た空間が完全に閉鎖されたものでなくなるので、パネル
内のコンダクタンスが良くなり、R部で囲まれた空間内
に残留あるいは発生したガスを排気できる。また、E部
での熱膨張の吸収(たわみ量)が少なくて済む。
ミド板を加工して、R部とE部を連結したスペーサを作
成した。図1の様に、5×6個のR部とそれを連結する
E部とで構成されるスペーサの大きさは93mm×91
mm、厚みは1mmである。
す本実施例のパネルのフェースプレート側から見た部分
図)の様な構造とした。
たスペーサ(5×6個のR部とそれを連結するE部とで
構成される)を96mm周期で3×4個リアプレート側
に固定し、384mm×288mmのパネルを作成した
(図9)。尚、電子放出素子の数は、480×360個
である。
に配置した場合の画素との関係を示す平面図である。
うに、R部は、300μm幅と200μm幅の壁が16
00μm周期で7×8個繰り返した格子状で構成されて
いる(図5)。この1600μm□周期内には4つの画
素(1画素はRGB各色蛍光体)に対応する12個の表
面伝導型電子放出素子、対向する蛍光体がセットされ
る。
00μmであり、長さが4.8mmと6.4mmの各々
2本のE部で連結され、16mmのR部、E部の繰り返
し構造を形成している。この16mmのR部、E部の2
次元周期構造を5×6個連結したものが本実施例のスペ
ーサ(図1)である。
出基板31の上配線部32に数点固定した。カラー蛍光
体板は電子放出素子に対向して、位置合わせ封着した。
ーキングをした。高温時はE部が熱膨張差分だけ変形
し、たわんだが(図6(b))、冷却封止後もとに戻り
正常な動作が確認された(図6(a))。
に少なくとも片方の基板に接着又は固定、嵌合し、E部
のたわみ部分を基板に接触させないことで本発明を好適
に実現することが出来る。
は、図10(a)に示すように、基板121の凸部で圧
迫され固定されたR部と、固定されないE部で区別され
る形状を有するスペーサ122を実施することができ
る。
うに、スペーサ122の凸形状部分が両基板121に圧
迫固定される部分がR部として作用するようなスペーサ
とすることができる。
うに、接着剤123などで、平らな基板121、スペー
サ122に接着層123を盛り上げることにより、R部
を実現するスペーサとすることもできる。
1に示すような、R部の接着、固定を意図的に行わなく
て、配線、リブ部の自然に出来る凸部などに、例えば大
気圧によって押し付けられ、両基板間のスペースを決め
る部分(上下基板に機械的に接触している部分)がR
部、両基板に直接押し付けられないでR部を介して繋が
っている部分がE部になるような形状としても、本発明
の思想を実現出来る。
配列は、図1に示したように、周期的に形成するのが通
常であるが、図2に示すように、R部+E部の最大長さ
が、本明細書中で述べるLを超えないように、ランダム
にE部で結合配置することによっても、本発明の目的を
達成することが可能であり、このような配列のスペーサ
も本発明に含まれる。
ーサの基板上の配置を示す斜視図(a)、及びスペーサ
のR部、E部の部分拡大図(b)である。
を、カプトンシート(東レデュポン製ポリイミドシート
の商品名)で作製した。
高さ1mm、長さ5mmのR部と、高さ300μm、長
さ2mmのE部が繋がっており、R部は素子基板上の配
線に接着剤で固定されている。E部は上下基板(蛍光体
側基板不図示)とは非接触であり、加熱工程中の熱膨張
を効率良く吸収するとともに、元の室温駆動時には、電
子軌道の妨げになることなく、良好なスぺーサ機能が実
現した。
ーサの実施例を示す基板上の斜視図(a)、及びスペー
サの拡大図(b)である。
(日本特殊陶業株式会社;KP−85)である100μ
m厚みの薄板で形成されており、図のように太い部分と
細い部分が交互に作られている。ガラスフリットで2m
mの幅広部分を基板に固定した。2mmの太い部分R部
を接続するE部は500μmの高さに成形されており、
この場合も高温プロセス終了後の室温動作でディスプレ
ーとして良好に動作した。このようにR部、E部は2次
元成形体でなくても実現可能である。
E部と、R部の2種類の構造体からなるスペーサについ
て説明したが、2種類以上の構造体を連結しても、本発
明のスペーサは、同様の効果を得ることができることは
明白である。
セラミクス成形体など単一材料で形成したスぺーサにつ
いて述べたが、R部がセラミクス成形体で、複数のセラ
ミクスの間隔を一定に保つために有機物のE部で連結
し、加熱時には、有機物部が熱膨張差を吸収する様なス
ペーサが本実施例に含まれるのは、言うまでもない。
た平面型ディスプレー以外のフラットディスプレーにも
使用可能であることはいうまでもない。現行のプラズマ
ディスプレーの放出する紫外線に指向性があり紫外線2
次元アレー素子源の作製が容易になった場合、紫外線源
と蛍光体とを対向して配置し、フラットパネルを形成す
る画像評価装置などに本発明のスぺーサが有効なことは
容易に推定できる。
発光部(蛍光体部)が別基板でスぺーサを介して対向す
る配置例(図14(b))について考えてきたが、図1
4(a)に示す様な同一基板上に両部分が形成された場
合でも本発明の有効性は損なわれない。
ば、スペーサの構造を、機械的に剛な部分(R部)と、
機械的に柔な部分(E部)を繋ぎ合わせた一体構造とす
ることにより、基板との熱膨張差を、主にE部の変形で
吸収することができ、加熱工程時の基板の損傷を防止す
ることができる。
膨張係数が基板と異なるスペーサを用い、なおかつスペ
ーサ数を増大させない構造を実現できる。
成とすることにより、R部に囲まれた空間が完全に閉鎖
されたものでなくなるので、パネル内のコンダクタンス
が良くなり、R部で囲まれた空間内に残留あるいは発生
したガスを排気できる。また、E部での熱膨張の吸収
(たわみ量)が少なくて済む。
E部に、延びによるたるみを集中させることが出来、こ
のたるみは熱処理工程などが終了した、通常の使用状態
(室温近く)では、もとの形状に復帰しているので、電
子軌道の邪魔をすることなく、当初の目的通りの機能を
達成出来る。
方向に縦長に作製することや、E部に、基板と垂直方向
に溝を形成しておくことや、E部を熱膨張率の異なる2
つの材質を貼り合わせて構成しておくことにより、たる
みが生じた時にも、両基板を擦らないように基板面に平
行に変形させることができ、基板の損傷を防ぐことがで
きる。
る。
1の部分拡大図)である。
的斜視図である。
を示す模式平面図である。
(a)及び平面図(b)である。
である。
図である
側面図である。
側面図である。
斜視図である。
斜視図である。
側面図である。
的斜視図である。
5のA−A’断面模式図である。
(a)及び側面図(b)である。
る。
波形の一例を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 真空又は減圧容器内に、少なくとも、複
数の発光励起源と、該発光励起源によって発光する発光
部と、該発光励起源と該発光部との間の空間を保持する
ために設けられたスペーサを有する平面型の画像形成装
置であって、 上記スペーサは、異なる2種類以上の構造体が連結され
たスペーサであることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 上記スペーサは、機械的強度の異なる2
種類以上の部分の連結体からなることを特徴とする請求
項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 上記スペーサの機械的強度の強い部分の
少なくとも1部が、基板に固定(接着、嵌合含む)され
ていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装
置。 - 【請求項4】 上記スペーサの機械的強度の異なる2種
類以上の部分は、厚さが異なっている連結体からなるこ
とを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 真空又は減圧容器内に、少なくとも、複
数の発光励起源と、該発光励起源によって発光する発光
部と、該発光励起源と該発光部とを有する基板の間に空
間を保持するために設けられたスペーサを有する平面型
の画像形成装置であって、上記スペーサは、外圧で押さ
れる上記基板を、機械的にささえる2つ以上の構造体
が、前記外圧に直接的に押されない構造体によって連結
されている構造であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】 上記発光励起源は、冷陰極電子放出素子
であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
の画像形成装置。 - 【請求項7】 上記発光励起源は、表面伝導型電子放出
素子であることを特徴とする請求項1又は6に記載の画
像形成装置。 - 【請求項8】 上記発光部は、陽極電極と蛍光体よりな
ることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 上記スペーサの機械的強度の異なる2種
類以上の連結体の内、前記強度の弱い連結部の最大長さ
Lは、10mm以下であることを特徴とする請求項1〜
8のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07738197A JP3461260B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07738197A JP3461260B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10275574A true JPH10275574A (ja) | 1998-10-13 |
JP3461260B2 JP3461260B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=13632323
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07738197A Expired - Fee Related JP3461260B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3461260B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001236907A (ja) * | 2000-02-15 | 2001-08-31 | Samsung Sdi Co Ltd | 隔壁リブを用いた3極管カーボンナノチューブ電界放出素子及びその製造方法 |
JP2005213074A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Kyocera Corp | 半導電性セラミックス及びこれを用いた画像形成装置用部材並びに画像形成装置 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP07738197A patent/JP3461260B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001236907A (ja) * | 2000-02-15 | 2001-08-31 | Samsung Sdi Co Ltd | 隔壁リブを用いた3極管カーボンナノチューブ電界放出素子及びその製造方法 |
JP4700200B2 (ja) * | 2000-02-15 | 2011-06-15 | 三星エスディアイ株式会社 | 隔壁リブを用いた3極管カーボンナノチューブ電界放出素子及びその製造方法 |
JP2005213074A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Kyocera Corp | 半導電性セラミックス及びこれを用いた画像形成装置用部材並びに画像形成装置 |
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