JPH10275517A - 埋込型照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結される灯具の連結部の取付面側に、隙間
や段差が生じにくくさせる。 【解決手段】 平面視が多角形状をなす複数の略箱状の
灯具１を、取付面に設けられた埋込孔に少なくとも４台
の灯具１のそれぞれ１つの角部１ｄが一点で当接するよ
うに近接配設し、各灯具１のその角部１ｄを挟む両側壁
１ｅが、隣接する灯具１の側壁１ｅに対向するようにさ
せると共に、灯具１間の対向する側壁１ｅ間を連結具２
で連結してなる埋込型照明器具において、灯具１間のそ
の一点を通り一方向に向けて配設される連結具２を、そ
の両側に配設される全ての灯具１に当接可能であって両
端が連結される灯具１の側壁１ｅ間から外方に突出しな
い長さとされた１本の長尺連結具２ｃとすると共に、こ
の長尺連結具２ｃに、両側に配設される全ての灯具１の
側壁１ｅを固着させた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、埋込型照明器具に
関する。

【０００２】

【従来の技術】図７乃至図９は、従来の埋込型照明器具
（第１の従来例）を示すもので、この埋込型照明器具
は、４台の灯具１が、４つの連結具２により天井に設け
られた埋込孔に連結取り付けされるようにされたもので
ある。

【０００３】灯具１は、平面視が略四角形状で一方側で
ある下側に開口すると共に、内部にランプが収容された
略箱状をなす本体部１ａと、その開口側に装着される枠
体１ｂとを備えて構成されている。また、本体部１ａの
開口周端側には天井の下面に当接する外鍔１ｃが設けら
れており、４台の灯具１が、それぞれ１つの角部１ｄを
略当接させるように配設され、その角部１ｄを挟む各灯
具１の、つまり、各本体部１ａの両側壁１ｅが、隣接す
る灯具１の側壁１ｅと近接対向して、それらの間の隙間
が、その一点から放射状をなすように形成されるように
されており、各灯具１の連結される側の本体部１ａの側
壁１ｅには、ねじ挿通孔１ｆが設けられている。また、
枠体１ｂは、その周端が天井面に当接し本体部１ａの外
鍔１ｃを覆うように本体部１ａに装着されるようにされ
ている。

【０００４】連結具２は、金属製であって断面が略コ字
状をなし、その長さが各灯具１の本体部１ａの連結され
る側の側壁１ｅの幅よりも短く形成されると共に、略コ
字状の両側の各灯具１の側壁１ｅに当接する当接片２ａ
にはねじ孔２ｂが、灯具１のねじ挿通孔１ｆに対応して
設けられている。

【０００５】このように構成された埋込型照明器具は、
上述のように、４台の灯具１が、それぞれ１つの角部１
ｄが一点で略当接し、その角部１ｄを挟む各灯具１の両
側壁１ｅが、略その一点から放射状をなすように配設さ
れて、各灯具１の本体部１ａ間である連結される側の側
壁１ｅ間の隙間が、十字状を形成するようにされてい
る。そして、その十字状をなす連結される各灯具１の側
壁１ｅ間の隙間には、各側壁１ｅの幅よりも短い長さと
された４つの連結具２がそれぞれ配設されて、各灯具１
が連結用ねじ３により、この連結具２に固着されるよう
にされている。

【０００６】図１０及び図１１は、従来の別の埋込型照
明器具（第２の従来例）を示すもので、前記第１の従来
例と異なる点は、灯具１が、平面視が長六角形状に形成
された点と、その灯具１を略十字状をなすように連結さ
せた点であり、他は前記第１の従来例と同様に構成され
ている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された第１、及び第２の従来例に示す埋込型照
明器具においては、灯具１の連結側には取付面である天
井面はないため、本体部１ａの外鍔１ｃや枠体１ｂは天
井面に当らず不安定であり、また、連結用ねじ３とねじ
挿通孔１ｆの間には通常は隙間があり、連結される本体
部１ａ間がそれぞれ１つずつの４つの連結具２により連
結されているため、灯具１の連結部の下面側では、連結
具２により連結された連結部毎に異なる隙間やずれ等を
生じ、連結部の枠体１ｂに隙間や段差が生じ易くなると
いう問題点があった。特に、図９(b),(c) に示すように
取付ボルト４が斜めになった場合には、この問題は顕著
になるおそれがあった。

【０００８】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、連結される灯具の連結部
の取付面側に隙間や段差が生じにくくした埋込型照明器
具を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、請求項１記載の発明にあっては、平面視が
多角形状をなす複数の略箱状の灯具を、取付面に設けら
れた埋込孔に少なくとも４台の灯具のそれぞれ１つの角
部が一点で当接するように近接配設し、前記各灯具の前
記角部を挟む両側壁が、隣接する灯具の側壁に対向する
ようにさせると共に、前記灯具間の対向する側壁間を連
結具で連結してなる埋込型照明器具において、前記灯具
間の前記一点を通る一方向に向けて配設される前記連結
具を、その両側に配設される全ての灯具に当接可能な１
本の長尺連結具とすると共に、この長尺連結具に、両側
に配設される全ての灯具の側壁を固着させたことを特徴
とする。

【００１０】請求項２記載の発明にあっては、請求項１
記載の埋込型照明器具において、前記長尺連結具が、両
端が連結される灯具の側壁間から外方に突出しない長さ
とされたことを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１及び図２は、本発明の埋込型
照明器具の第１の実施の形態を示すものであり、この埋
込型照明器具は、４台の灯具１が、連結具２により天井
に設けられた埋込孔に連結取り付けされるようにされた
ものである。

【００１２】灯具１は、平面視が略四角形状で一方側で
ある下側に開口すると共に、内部にランプ（図示せず）
が収容された略箱状をなす本体部１ａと、その開口側に
装着される枠体１ｂとを備えて構成されている。また、
本体部１ａの開口周端側には天井の下面に当接する外鍔
１ｃが設けられており、４台の灯具１は、それぞれ各灯
具１の１つの角部１ｄが枠体１ｂの部分で一点で当接す
るように近接配設されている。そして、その角部１ｄを
挟む各灯具１の両側壁１ｅである各本体部１ａの両側壁
１ｅが、それぞれ隣接する灯具１の側壁１ｅと近接対向
し、その側壁１ｅ間の隙間が、その一点から放射状であ
る十字状をなすようにされており、各灯具１の連結され
る側の本体部１ａの側壁１ｅには、複数のねじ挿通孔
（図示せず）が設けられている。また、枠体１ｂは、例
えば透光性パネル（図示せず）等を保持させるものであ
って、その周端が天井面に当接し本体部１ａの外鍔１ｃ
を覆うように本体部１ａに装着されるようにされてい
る。

【００１３】連結具２は、金属製であって断面が略コ字
状をなすもので、１本の長尺連結具２ｃと２本の短尺連
結具２ｄの３本の連結具２が使用されるようにされてい
る。これらの連結具２は、灯具１の側壁１ｅである本体
部１ａの側壁１ｅに対向して略当接する一対の当接片２
ａを、連結片２ｅで一体に連結させて略コ字状に形成さ
れたもので、当接片２ａには、本体部１ａのねじ挿通孔
に対応させてねじ孔２ｂが設けられている。また、連結
具２の長さは、長尺連結具２ｃが、角部１ｄが当接する
一点を通る一方向に向く隙間の両側に配設された４つの
本体部１ａに当接可能な長さであって、４つの本体部１
ａの外側の側壁間の寸法である隙間の長さ寸法よりも短
く形成されており、両端が連結される灯具１の側壁１ｅ
間から外方に突出しない長さとされている。また、短尺
連結具２ｄは、対向する２つの本体部１ａの側壁１ｅ間
に収まるように、本体部１ａの側壁１ｅの幅よりも短い
寸法とされ、十字状の隙間内で長尺連結具２ｃに直交す
るように両側に一対配設されるようにされている。

【００１４】この連結具２は、特に限定されるものでは
ないが、灯具１の連結側である十字状の隙間内で、連結
片２ｅが、本体部１ａの鍔部１ｃに当接するように鍔部
１ｃ上に載置され、当接片２ａが、本体部１ａの内側か
ら連結用ねじ３により側壁１ｅに固定されて本体部１ａ
を連結するようにされている。そして、連結取付けされ
た本体部１ａには、その開口側からそれぞれ枠体１ｂが
装着されるようにされている。

【００１５】このように構成されているため、本実施の
形態における埋込型照明器具においては、連結される灯
具１間に一方向に向けて配設される連結具２を、４つの
本体部１ａの角部１ｄが近接対向する一点を通り、その
両側に配設された本体部１ａに当接可能な１本の長尺連
結具２ｃとすると共に、この長尺連結具２ｃに、両側に
配設される全ての本体部１ａの側壁１ｅを固着させたた
め、その一方向に向く本体部１ａ間の隙間では、すべて
の本体部１ａが１本の長尺連結具２ｃに固定されて、側
壁１ｅが対向する灯具１毎に異なる動きをしにくくなっ
て灯具１の取付面側である枠体１ｂの連結部に隙間や段
差を生じにくくさせることができる。また、灯具１の枠
体１ｂを、長尺連結具２ｃの平板状をなす連結片２ｅに
当接させることができるため、灯具１の取付面側である
枠体１ｂの連結部には、さらに隙間や段差を生じにくく
させることができる。また、長尺連結具２ｃが、両端が
連結される灯具１の側壁１ｅ間から外方に突出しない長
さとされているため、取付面である天井への埋め込み取
付け時にも邪魔になることもなく、取付けの作業性を損
なうこともない。

【００１６】図３は、本発明の埋込型照明器具の第２の
実施の形態を示すものであり、前記第１の実施の形態と
異なる点は、連結される灯具１を６灯とし、連結具２を
平行に配設される２本の長尺連結具２ｃと、長尺連結具
２ｃと直交方向に配設される３本の短尺連結具２ｄとさ
せた点であり、他は前記第１の実施の形態と同様に構成
されている。このように構成しても前記第１の実施の形
態と同様の効果を奏する。

【００１７】図４は、本発明の埋込型照明器具の第３の
実施の形態を示すものであり、前記第１の実施の形態と
異なる点は、連結される灯具１を９灯とし、連結具２
を、平行に配設されてそれぞれ６台の灯具１に固着され
る２本の長尺連結具２ｃと、長尺連結具２ｃと直交方向
に配設される６本の短尺連結具２ｄとさせた点であり、
他は前記第１の実施の形態と同様に構成されている。こ
のように構成しても前記第１の実施の形態と同様の効果
を奏する。

【００１８】図５及び図６は、本発明の埋込型照明器具
の第４の実施の形態を示すものであり、前記第１の実施
の形態と異なる点は、灯具１が、平面視が長六角形状に
形成された点と、その灯具１を略十字状をなすように連
結させた点であり、他は前記第１の従来例と同様に構成
されている。このように構成しても前記第１の実施の形
態と同様の効果を奏する。

【００１９】なお、前記各実施の形態においては、連結
される灯具１の数が、４灯、６灯、及び９灯の埋込型照
明器具を例示したが、本発明はこれに限らず、その数は
４灯以上であればいくらであってもよい。

【００２０】

【発明の効果】このように構成されているため本発明
は、請求項１記載の発明にあっては、連結される灯具間
に一方向に向けて配設される連結具を、少なくとも４つ
の灯具の角部が近接対向する一点を通り、その両側に配
設された灯具に当接可能な１本の長尺連結具とすると共
に、この長尺連結具に、両側に配設される全ての本体部
の側壁を固着させたため、その一方向に向く灯具間の隙
間では、すべての灯具が１本の長尺連結具に固定され
て、側壁が対向する灯具毎に異なる動きをしなくなっ
て、灯具の連結部の取付面側に隙間や段差を生じにくく
させることができる。

【００２１】請求項２記載の発明にあっては、請求項１
記載の発明の効果に加えて、長尺連結具が、両端が連結
される灯具の側壁間から外方に突出しない長さとされて
いるため、取付面への埋め込み取付け時にも邪魔になる
こともなく、取付けの作業性を損なうこともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の埋込型照明器具の第１の実施の形態に
係る要部分解斜視図である。

【図２】同上の施工完了状態を示すもので、(a) は平面
図、(b) は正面図である。

【図３】本発明の埋込型照明器具の第２の実施の形態を
模式図的に示した平面図である。

【図４】本発明の埋込型照明器具の第３の実施の形態を
模式図的に示した平面図である。

【図５】本発明の埋込型照明器具の第４の実施の形態を
模式図的に示した平面図である。

【図６】同上の要部を示す平面図である。

【図７】従来の埋込型照明器具（第１の従来例）を模式
図的に示した平面図である。

【図８】同上の要部の斜視図である。

【図９】同上の取付け状態を示すもので、(a) は正常な
状態の断面正面図、(b) は枠体に隙間がある状態の断面
正面図、(c) は枠体に段差を生じた状態の断面正面図で
ある。

【図１０】従来の別の埋込型照明器具（第２の従来例）
を模式図的に示した平面図である。

【図１１】同上の要部の平面図である。

【符号の説明】

１ 灯具 １ｄ 角部 １ｅ 側壁 ２ 連結具 ２ｃ 長尺連結具

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平面視が多角形状をなす複数の略箱状の
   灯具を、取付面に設けられた埋込孔に少なくとも４台の
   灯具のそれぞれ１つの角部が一点で当接するように近接
   配設し、前記各灯具の前記角部を挟む両側壁が、隣接す
   る灯具の側壁に対向するようにさせると共に、前記灯具
   間の対向する側壁間を連結具で連結してなる埋込型照明
   器具において、前記灯具間の前記一点を通る一方向に向
   けて配設される前記連結具を、その両側に配設される全
   ての灯具に当接可能な１本の長尺連結具とすると共に、
   この長尺連結具に、両側に配設される全ての灯具の側壁
   を固着させたことを特徴とする埋込型照明器具。
2. 【請求項２】 前記長尺連結具が、両端が連結される灯
   具の側壁間から外方に突出しない長さとされたことを特
   徴とする請求項１記載の埋込型照明器具。