JPH10274618A - フロー式粒子画像解析方法及び装置 - Google Patents

フロー式粒子画像解析方法及び装置

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JPH10274618A
JPH10274618A JP9080177A JP8017797A JPH10274618A JP H10274618 A JPH10274618 A JP H10274618A JP 9080177 A JP9080177 A JP 9080177A JP 8017797 A JP8017797 A JP 8017797A JP H10274618 A JPH10274618 A JP H10274618A
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pulse
lamp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノンインターレース方式のTVカメラを使用し
た場合でのデットタイムを短縮し測定粒子画像数を増大
させ測定精度を向上するとともに測定時間の短縮、処理
速度の向上・改善が可能なフロー式粒子画像解析方法及
び装置を実現する。 【解決手段】粒子が粒子検出領域を通過し、光検出回路
22で電気信号として検出されると、粒子検出ディレイ信
号をつくる。フラッシュランプ1点灯禁止信号が、オン
ではフラッシュランプ1の点灯を禁止し、オフではラン
プ1の点灯は可能である。粒子検出ディレイ信号により
フラッシュランプ1が点灯すると、撮像面の電荷が一旦
蓄積部に転送され、次のフィールド読み出し信号が出る
までの間がフラッシュランプ点灯禁止区間である。フラ
ッシュランプ点灯からフィールド読み出し信号が出るま
での時間が放電コンデンサの充電時間より短いときは、
充電時間を点灯禁止区間とする。これにより、2重露光
と充電時間不足が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、血液や尿
中の細胞又は粒子のような、流れている液体中に懸濁し
た粒子の画像を撮影し、粒子を分析するに適した粒子画
像解析方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液中の細胞や尿中の細胞や粒子を分類
分析するには、従来、スライドガラス上に標本を作成
し、顕微鏡にて観察することで行われてきた。尿の場合
には、尿中の粒子濃度が薄いため、サンプルを予め遠心
分離器で遠心濃縮してから観察している。
【0003】これらの観察、検査の作業を自動化する装
置においては、血液などのサンプル試料をスライドガラ
ス上に塗沫したあと、顕微鏡にセットし、顕微鏡ステー
ジを自動的に走査し粒子の存在する位置で顕微鏡ステー
ジを止めて粒子の静止画像を撮影する。そして、撮影し
た静止画像について、画像処理技術による特徴抽出およ
びパターン認識手法を用い、サンプル試料中にある粒子
の分類等を行っている。
【0004】しかし、上記手法では標本作成に時間がか
かり、さらに顕微鏡ステージを機械的に移動しながら粒
子を見つけ、粒子を適当な画像取り込み領域へ移動させ
る作業が必要である。そのため、分析に時間を要した
り、機械機構部が複雑になるという問題点がある。
【0005】そこで、塗沫標本を作成せず、サンプル試
料を液体中に懸濁させたままフローセル中を流し、光学
的に分析するフローサイトメータ法が知られている。こ
のフローサイトメータによる方法は、サンプル中の粒子
1個1個からの蛍光強度や散乱光強度を観測するもの
で、毎秒数千個の処理能力を持っている。しかし、粒子
の形態学的特徴を反映する特徴量を観測することはむず
かしく、従来、顕微鏡下で行われていた形態学的特徴で
粒子を分類することができない。
【0006】また、連続的に流れているサンプル試料中
の粒子画像を撮影し、個々の粒子画像から粒子を分析・
分類する試みとしては、特表昭57−500995号公
報、特開昭63−94156号公報、特開平5−296
915号公報、特開平4−72544公報等が知られて
いる。
【0007】特表昭57−500995号公報では、サ
ンプル試料を特別な形状の流路に通し、そこで試料中の
粒子を幅広の撮像領域中に流し、フラッシュランプによ
る静止画像を撮影し、その画像を用い粒子分析する方法
が示されている。顕微鏡を用いてサンプル粒子の拡大画
像をCCDカメラ上に投影するとき、パルス光源である
フラッシュランプがCCDカメラの動作に同期して周期
的に発光する。パルス光源の発光時間は短く、粒子が連
続的に流れていても静止画像を得ることができ、かつC
CDカメラは毎秒30枚の静止画像を撮影することが出
来る。
【0008】また、特開昭63−94156号公報で
は、静止画像撮影系とは別にサンプル流れ中の粒子画像
撮影領域より上流に粒子検出用光学系を有している。こ
の特開昭63−94156号公報記載の方法は、あらか
じめ粒子検出部で粒子通過を知り、丁度その粒子が粒子
画像撮影領域に達したとき適当なタイミングでフラッシ
ュランプを点灯させる方法である。この方法では、パル
ス光源の発光を周期的に行わず粒子の通過を検出した時
だけタイミングを合わせて静止画像を撮影することがで
き、効率的に粒子画像が集められ、濃度が薄いサンプル
試料の場合でも無意味な粒子の存在しない画像を処理す
ることはない。
【0009】また、特開平5−296915号公報で
は、さらに粒子検出用光学系を粒子画像撮像系の中に組
み込んだ方法が示されている。すなわち、粒子検出用レ
ーザ光束が、顕微鏡画像撮像系の顕微鏡コンデンサレン
ズを通してサンプル試料流れに照射する方法が述べられ
ている。粒子検出用の光学系を別に用意する必要がない
こと、粒子検出位置を出来るだけ粒子画像取り込み領域
に近づけて配置できるという特徴がある。
【0010】さらに、特開平5−296915号公報に
おいては、画像処理した粒子数から測定サンプル全体に
含まれる粒子数および粒子濃度を求めるための粒子数補
正方法が提案されている。
【0011】また、特開平7−83818号公報におい
ては、粒子検出系、フラッシュランプおよび、CCDカ
メラをインターレース方式で使用する場合の、ランプ点
灯タイミング、画像取込の制御を行うためのタイミング
制御方法について記述されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に、連続的に流れ
ている粒子サンプルの静止画像を解析して、サンプル中
の複数種類の粒子の数の計数や分類を効率よく行うため
には、上述した公知例で行われているように、粒子静止
画像撮像領域またはその上流の通過粒子を検出する粒子
検出系が必要である。
【0013】すなわち、粒子が通過したときだけパルス
光源を点灯させ、粒子の静止画像を撮影する。この方法
は、粒子濃度の薄い測定サンプルに対し、非常に効率よ
く分析処理できるため、測定サンプル量の増大、測定時
間の短縮、測定精度の向上を計ることができる。
【0014】また、濃度の濃い粒子サンプルを処理する
場合については、画像入力に伴うデットタイムのために
粒子の数え落としが生じるが、上述した特開平5−29
6915号公報においては、画像処理した粒子数から測
定サンプル全体に含まれる粒子数および粒子濃度を求め
るための粒子数補正方法が提案されている。
【0015】また、特開平5−296915号公報およ
び特開平4−72544号公報におては、粒子検出系を
通過した全粒子を計数するカウンタを使用している。こ
の場合、粒子カウンタの値と画像処理した粒子数の存在
比率から、サンプル内の各々の種類の粒子数を知ること
ができるとしている。
【0016】粒子検出としては、通常、フローセル中を
流れている測定サンプルにレーザ光束を集光して照射
し、このレーザ光束を横切った粒子からの光散乱光を検
出する方法が使われる。光散乱光は、一般的に粒子の実
効散乱断面積に比例した強さの光信号を生じる。この光
信号は、光検出器で電気信号に変換される。光信号の大
きさは、粒子の光学的な屈折率、吸収、サイズ、粒子の
内部状態、散乱光検出条件などにより影響を受る。粒子
検出の他の方法としては、1次元イメージセンサに粒子
像を結像して信号処理により粒子を検出する方法が知ら
れている。
【0017】しかし、上述したように、連続して流れて
いる粒子について個々の粒子の静止画像を解析して、サ
ンプル中に含まれている複数種類の粒子の数を測定した
り分類するには、以下に述べるような測定におけるデッ
トタイムの問題が存在する。
【0018】上述したデッドタイムは、TVカメラを用
いて、顕微鏡粒子画像を電気信号に変換するときに生じ
るものである。サンプル粒子が粒子検出系を通過する場
合、粒子の到着時間はランダムである。一方、一般のイ
ンターレース方式のCCD・TVカメラでは粒子の到着
とは独立に、1フレームにつき2フィールド、すなわち
奇数フィールド、偶数フィールドの2回に分けて画像信
号として取り出す。CCD素子の感光部に蓄積された電
荷は、読みだしパルス信号で、一旦蓄積部に転送され、
その後、順次映像信号が出力される。垂直同期信号ごと
に、1フィールド分の画像読みだしパルス信号が1つ出
力される。
【0019】2つの画像読みだしパルス信号が出るま
で、次の画像を撮影すること、すなわち、粒子検出にと
もなう粒子画像を得るためのフラッシュランプの発光を
行うことが出来ない。なぜなら、画像転送が終了してい
ないのに次の粒子画像を撮像すると、2重露出となるた
めである。ここに、粒子測定のデットタイムが生じる。
【0020】特開平7−83818号公報では、任意の
フィールドにおいて、フラッシュランプの点灯を可能と
するインターレース方式CCDカメラおよびフラッシュ
ランプ点灯のタイミングを制御する方法については述べ
られているが、デットタイムを少なくする方法についは
記述されていない。
【0021】この特開平7−83818号公報に記載さ
れた方法では、粒子の到来がランダムであると考える
と、粒子濃度が小さいときには最小1フィールド時間、
最大2フィールド時間、平均で1.5フィールド時間の
デットタイムがある。粒子濃度が大きい場合には、各フ
レーム毎に、フラッシュランプが点灯し、平均デットタ
イムは1.5フィールドから2フィールドに近づく。こ
の場合、デットタイムは1フィールド以上であるから、
フラッシュランプの点灯能力としての繰り返し周期は1
フィールド時間以内で有れば十分である。
【0022】ところで、フロー式粒子画像解析装置にお
いて、測定画像数を増加させるために、ノンインタレー
ス方式のCCDカメラを適用することが考えれる。この
ノンインターレース方式のCCDカメラでは、1フレー
ム=1フィールドで画像を撮像するため、インターレー
ス方式の場合の2倍の画像を撮影できる。すなわち、代
表的には、毎秒60枚の画像を撮像できる。
【0023】インターレース方式のフロー式粒子画像処
理については、特開平5−296915号公報に一部記
載されているが、フラッシュランプの点灯タイミングと
2重露光対策、フラッシュランプの点灯能力としての繰
り返し周期の問題、CCDカメラの粒子画像入力のタイ
ミングなどを考慮して、上述したデットタイムをいかに
して最小にするかの問題については考慮されていない。
【0024】ノンインターレース方式においても、CC
D素子の感光部に蓄積された電荷は、読みだしパルス信
号で一旦蓄積部に転送され、その後、順次映像信号が出
力される。したがって、垂直同期信号ごとに、1フレー
ム=1フィールド分の画像読みだしパルス信号が1つ出
力される。
【0025】任意の時間にフラッシュランプが点灯する
と、次の画像読みだしパルス信号が出力されるまで、次
の画像を撮影すること、すなわち粒子検出にともなう粒
子画像を得るためにフラッシュランプを発光させること
には問題がある。なぜなら、画像転送が終了していない
のに次の粒子画像を撮像すると、2重露出となるためで
ある。このため、ノンインターレース方式でも、粒子測
定のデットタイムが生じる。このデットタイムの最大は
1フィールド分、最小は0、粒子濃度が小さい場合の平
均デットタイムは0.5フィールドである。
【0026】しかし、実際には、フラッシュランプの繰
り返し周期には限界があり、ランプ点灯後、一定時間経
過しないと、ランプを点灯できないため、これもデット
タイムの原因として加えられる。インターレース方式で
は、上述したように、1フィールド時間以上のデットタ
イムが存在し、ランプ繰り返し周期によるデットタイム
分は十分吸収されるが、ノンインターレース方式では吸
収できない場合がある。
【0027】本発明の目的は、上述したノンインターレ
ース方式のTVカメラを使用したフロー式粒子画像解析
におけるデットタイムを、インターレース方式と比べて
短縮して、測定粒子画像数を増大させ、測定精度が向上
されるとともに、測定時間の短縮、処理速度の向上・改
善を図ることが可能なフロー式粒子画像解析方法及び装
置を実現することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するため、本発明は次のように構
成される。すなわち、液体中に懸濁する粒子サンプルを
フローセル中に流し、このフローセル中の粒子検出領域
を通過する粒子を検出し、上記フローセル中の撮像領域
を通過した検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮像
し、この撮像した粒子画像を画像解析することにより粒
子の形態学的分類を行うフロー式粒子画像解析方法にお
いて、上記撮像手段は、ノンインターレース方式の撮像
手段であり、粒子を検出するために上記撮像領域に光を
照射するパルスランプを点灯した後、上記撮像手段の次
の画像読みだしパルス信号が出力されるまで、粒子検出
のための上記パルスランプの点灯を禁止し、上記パルス
ランプが点灯した後、上記撮像手段の画像読み出し信号
が出力されるまでの時間が、上記パルスランプの所定の
最小点灯周期より短い場合には、上記パルスランプ点灯
後のランプ点灯禁止時間をランプ点灯能力で決まる最小
点灯周期とし、このパルスランプの点灯を禁止する第1
の点灯禁止時間として、上記検出粒子の静止画像を撮像
手段を用いて撮像する。
【0029】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記撮像手段の特性から決定される、第2の点灯禁止時
間を設定し、この第2の点灯禁止時間に上記パルスラン
プを点灯する条件となったとき、パルスランプの発光の
タイミングを上記第2の点灯禁止時間経過の直後とす
る。
【0030】(3)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記撮像手段の特性から決定される、第2の点灯
禁止時間を設定し、この第2の点灯禁止時間にパルスラ
ンプを点灯する条件となったとき、パルスランプの点灯
を禁止する。
【0031】(4)また、液体中に懸濁する粒子サンプ
ルをフローセル中に流し、このフローセル中の粒子検出
領域を通過する粒子を検出し、上記フローセル中の撮像
領域を通過した検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮
像し、この撮像した粒子画像を画像解析することにより
粒子の形態学的分類を行うフロー式粒子画像解析方法に
おいて、上記撮像手段は、ノンインターレース方式の撮
像手段であり、第1の放電コンデンサを有する第1のパ
ルスランプ点灯用充電回路と、この第1のパルスランプ
点灯用充電回路とは互いに独立し、第2の放電コンデン
サを有する第2のパルスランプ点灯用充電回路とによ
り、粒子を検出するために上記撮像領域に光を照射する
パルスランプが点灯され、上記第1のパルスランプ点灯
用充電回路を通常の条件でのパルスランプ点灯用として
使用し、パルスランプ点灯後、上記撮像手段の次の画像
読みだしパルス信号が出力されるまでパルスランプ点灯
を禁止し、パルスランプ点灯後、上記撮像手段の画像読
みだしパルス信号が出力されるまでの時間が、パルスラ
ンプの能力で決定される最小点灯周期より短い場合に
は、上記第2の放電コンデンサに充電されたエネルギー
を使用してパルスランプを点灯させる。
【0032】(5)好ましくは、上記(4)において、
上記撮像手段の撮像画像の1フィールド毎に、上記第1
の充電回路と第2の充電回路とを、上記パルスランプ点
灯用の充電回路として、交互に切り替えて使用する。
【0033】(6)また、液体中に懸濁する粒子サンプ
ルをフローセル中に流し、このフローセル中の粒子検出
領域を通過する粒子を検出し、上記フローセル中の撮像
領域を通過した検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮
像し、この撮像した粒子画像を画像解析することにより
粒子の形態学的分類を行うフロー式粒子画像解析方法に
おいて、上記撮像手段は、ノンインターレース方式の撮
像手段であり、互いに独立した、第1のパルスランプと
第2のパルスランプとのいずれかにより、粒子画像を撮
像するための光が上記撮像領域に照射され、上記第1の
パルスランプを通常のパルスランプとして使用し、この
第1のパルスランプ点灯後、上記撮像手段の画像読み出
し信号が出力されるまで、次のパルスランプ点灯を禁止
し、上記第1のパルスランプ点灯後、上記撮像手段の画
像読み出し信号が出力されるまでの時間が、パルスラン
プの能力で決まる最小点灯周期より短い場合には、上記
第2のパルスランプを点灯させる。
【0034】(7)好ましくは、上記(6)において、
上記撮像手段の撮像画像の1フィールド毎に、上記第1
のパルスランプと第2のパルスランプとを、粒子画像を
撮像するための光源として、交互に切り替えて使用す
る。
【0035】(8)また、液体中に懸濁する粒子サンプ
ルをフローセル中に流し、このフローセル中の粒子検出
領域を通過する粒子を検出し、上記フローセル中の撮像
領域を通過した検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮
像し、この撮像した粒子画像を画像解析することにより
粒子の形態学的分類を行うフロー式粒子画像解析装置に
おいて、ノンインターレース方式の撮像手段と、粒子を
検出するために上記撮像領域に光を照射するパルスラン
プと、上記パルスランプを点灯した後、上記撮像手段の
次の画像読みだしパルス信号が出力されるまで、粒子検
出のための上記パルスランプの点灯を禁止し、上記パル
スランプが点灯した後、上記撮像手段の画像読み出し信
号が出力されるまでの時間が、上記パルスランプの所定
の最小点灯周期より短い場合には、上記パルスランプ点
灯後のランプ点灯禁止時間をランプ点灯能力で決まる最
小点灯周期とし、このパルスランプの点灯を禁止する第
1の点灯禁止時間とするパルスランプ点灯制御駆動手段
と、を備える。
【0036】(9)好ましくは、上記(8)において、
上記パルスランプ点灯制御駆動手段は、上記撮像手段の
特性から決定される、第2の点灯禁止時間を設定し、こ
の第2の点灯禁止時間に上記パルスランプを点灯する条
件となったとき、パルスランプの発光のタイミングを上
記第2の点灯禁止時間経過の直後とする。
【0037】(10)また、好ましくは、上記(8)に
おいて、上記パルスランプ点灯制御駆動手段は、上記撮
像手段の特性から決定される、第2の点灯禁止時間を設
定し、この第2の点灯禁止時間にパルスランプを点灯す
る条件となったとき、パルスランプの点灯を禁止する。
【0038】(11)また、液体中に懸濁する粒子サン
プルをフローセル中に流し、このフローセル中の粒子検
出領域を通過する粒子を検出し、上記フローセル中の撮
像領域を通過した検出粒子の静止画像を撮像手段を用い
撮像し、この撮像した粒子画像を画像解析することによ
り粒子の形態学的分類を行うフロー式粒子画像解析装置
において、ノンインターレース方式の撮像手段と、粒子
を検出するために上記撮像領域に光を照射するパルスラ
ンプと、第1の放電コンデンサを有する第1のパルスラ
ンプ点灯用充電回路と、この第1のパルスランプ点灯用
充電回路とは互いに独立し、第2の放電コンデンサを有
する第2のパルスランプ点灯用充電回路と、上記第1の
パルスランプ点灯用充電回路を通常の条件でのパルスラ
ンプ点灯用として使用し、パルスランプ点灯後、上記撮
像手段の次の画像読みだしパルス信号が出力されるまで
パルスランプ点灯を禁止し、パルスランプ点灯後、上記
撮像手段の画像読みだしパルス信号が出力されるまでの
時間が、パルスランプの能力で決定される最小点灯周期
より短い場合には、上記第2の放電コンデンサに充電さ
れたエネルギーを使用してパルスランプを点灯させるパ
ルスランプ点灯制御駆動手段と、を備える。
【0039】(12)好ましくは、上記(11)におい
て、上記パルスランプ点灯制御駆動手段は、上記撮像手
段の撮像画像の1フィールド毎に、上記第1の充電回路
と第2の充電回路とを、上記フラッシュランプ点灯用の
充電回路として、交互に切り替えて使用する。
【0040】(13)また、液体中に懸濁する粒子サン
プルをフローセル中に流し、このフローセル中の粒子検
出領域を通過する粒子を検出し、上記フローセル中の撮
像領域を通過した検出粒子の静止画像を撮像手段を用い
撮像し、この撮像した粒子画像を画像解析することによ
り粒子の形態学的分類を行うフロー式粒子画像解析装置
において、ノンインターレース方式の撮像手段と、粒子
を検出するために上記撮像領域に光を照射する第1のパ
ルスランプと、上記第1のパルスランプとは互いに独立
し、粒子を検出するために上記撮像領域に光を照射する
第2のパルスランプと、第1のパルスランプと第2のパ
ルスランプとのいずれかにより、粒子画像を撮像するた
めの光が上記撮像領域に照射され、上記第1のパルスラ
ンプを通常のパルスランプとして使用し、この第1のパ
ルスランプ点灯後、上記撮像手段の画像読み出し信号が
出力されるまで、次のパルスランプ点灯を禁止し、上記
第1のパルスランプ点灯後、上記撮像手段の画像読み出
し信号が出力されるまでの時間が、パルスランプの能力
で決まる最小点灯周期より短い場合には、上記第2のパ
ルスランプを点灯させるパルスランプ点灯制御駆動手段
と、を備える。
【0041】(14)好ましくは、上記(13)におい
て、上記パルスランプ点灯制御駆動手段は、上記撮像手
段の撮像画像の1フィールド毎に、上記第1のパルスラ
ンプと第2のパルスランプとを、粒子画像を撮像するた
めの光源として、交互に切り替えて使用する。
【0042】(15)また、好ましくは、上記(8)か
ら(14)において、撮像する粒子は、生物細胞であ
る。
【0043】(16)また、好ましくは、上記(15)
において、上記撮像する粒子は、血液中に存在する血球
成分である。
【0044】(17)また、好ましくは、上記(15)
において、上記撮像する粒子は、尿中に存在する尿沈渣
成分である。
【0045】本発明においては、ノンインターレース方
式の撮像手段を使用する。この場合における、2重露光
の問題を避けるために、パルスランプ点灯後、撮像手段
の読み出し信号が出るまでパルスランプの点灯を禁止す
る。さらに、パルスランプ点灯から、読み出し信号まで
の時間が、パルスランプ駆動系などの制約で点灯繰りか
えし周期より短い条件では、撮像手段の読み出し信号が
出力された後も、パルスランプ点灯を禁止している。
【0046】この結果として、粒子画像の2重露光や光
量不足による不適正画像を撮像することがなく、正し
く、粒子画像を撮像できる。この第1のフラッシュラン
プ発光禁止時間を設けることにより、正しい粒子画像処
理が実行できる。
【0047】さらに、撮像手段自体が有している特性と
して、第2のランプ点灯禁止時間を設ける事により、第
2の点灯禁止時間にパルスランプ点灯のタイミングが合
っても、撮像手段が誤動作することはない。この第2の
点灯禁止時間に粒子検出によりパルスランプを点灯させ
たいときには、第2の点灯禁止時間の直後に、パルスラ
ンプを点灯させる事で対処することができる。
【0048】これにより、このような条件での粒子の処
理を中止することがなくなり、正しく画像処理すること
が可能になる。この問題に対する別な対応方法として
は、第2の点灯禁止時間は十分小さいとして、パルスラ
ンプの点灯を取りやめる事である。どちらの方法をとる
にしても、上述した撮像手段の誤動作を防ぐことができ
る。
【0049】パルスランプの点灯周期の最小時間が、1
フィールド以下であることが最低条件であるが、1フィ
ールド近辺ではデットタイムの最小値が1フィールド近
くなる。このパルスランプの制約が大きすぎる場合に
は、放電コンデンサの充電回路を2回路設け、各フィー
ルド毎に放電回路を切り替えることにより、放電コンデ
ンサの充電時間による制約を解消でき、デッドタイムの
最小値をパルスランプ自体の特性および放電回路時定数
で決まる値まで小さくすることが出来る。
【0050】さらに、パルスランプまで含めたパルスラ
ンプ点灯回路を2つ設置し、両者を各フィールド毎に切
り替えると、ランプ特性および放電時定数の影響も無視
できる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態であるフロー式粒子画像解析方法を実施するためのフ
ロー式粒子画像解析装置の全体概略構成図である。
【0052】まず、図1により、フロー式粒子画像解析
装置の構成を説明する。図1に示すように、本発明の第
1の実施形態であるフロー式粒子画像解析装置は、粒子
を懸濁させたサンプル液が供給されるフローセル10
0、画像撮像手段101、粒子分析手段102、及び粒
子検出手段103を備える。
【0053】画像撮像手段101は、顕微鏡としての機
能を持ち、パルス光源であるフラッシュランプ(パルス
ランプ)1、フラッシュランプ1を発光させるフラッシ
ュランプ駆動回路1a、フラッシュランプ1からのパル
ス光束を平行にするフィールドレンズ2、このフィール
ドレンズ2からの平行なパルス光束10をフローセル1
00内のサンプル液流れ110に集束させる顕微鏡コン
デンサレンズ3を有する。
【0054】また、画像撮像手段101は、フローセル
100内のサンプル液流れ110に照射されたパルス光
束を集光し結像位置6に結像させる顕微鏡対物レンズ
5、投影レンズ7を介して投影した結像位置6の像を取
り込み電気信号である画像データ信号に変換するTVカ
メラ8、パルス光束10の幅を制限する視野絞り11及
び開口絞り12を有する。
【0055】なお、上記TVカメラ8としては、残像の
少ないCCDカメラ等が一般に用いられる。本発明にお
いては、CCD方式のTVカメラにおいて、特にノンイ
ンターレース方式のTVカメラを用いたものである。
【0056】粒子分析手段102は、TVカメラ8から
転送された画像データ信号をディジタル信号に変換する
AD変換器24、このAD変換器24からの信号に基づ
くデータを所定のアドレスに記憶する画像メモリ25、
この画像メモリ25におけるデータの書き込み及び読み
出しの制御を行う画像処理制御回路26、画像メモリ2
5からの信号に基づき画像処理を行い粒子数のカウント
や粒子の分類を行う特徴抽出回路27及び識別回路28
を有する。
【0057】また、粒子分析手段102は、サンプル液
中の粒子数を決定する粒子数分析部40、TVカメラ8
の撮影条件やフローセル100のサンプル液流れの条
件、画像処理制御回路26の制御、識別回路28からの
画像処理結果の記憶、粒子数分析部40とのデータの授
受、及び表示部50への表示を行う中央制御部29を有
する。
【0058】粒子検出手段103は、検出光としてのレ
ーザ光を発する検出光源である半導体レーザ15、この
半導体レーザ15からのレーザ光を平行なレーザ光束1
4とするコリメータレンズ16、このコリメータレンズ
16からのレーザ光束の一方向のみを集束させるシリン
ドリカルレンズ17、このシリンドリカルレンズ17か
らの光束を反射させる反射鏡18を有する。
【0059】また、粒子検出手段103は、顕微鏡コン
デンサレンズ3とフローセル100との間に設けられ、
反射鏡18からのレーザ光束をサンプル液流れ110上
の画像取り込み領域の上流側であって、この画像取り込
み領域に接近した位置に導く微小反射鏡19、粒子によ
る上記レーザ光束の散乱光を集光する顕微鏡対物レンズ
5、この顕微鏡対物レンズ5で集光された散乱光を反射
させるビームスプリッタ20、このビームスプリッタ2
0からの散乱光を絞り21を介して受光しその強度に基
づく電気信号を出力する光検出回路22、この光検出回
路22からの電気信号に基づいてフラッシュランプ駆動
回路1aを作動させるフラッシュランプ点灯制御回路2
3を有する。なお、顕微鏡対物レンズ5は画像撮像手段
101と共用される。
【0060】また、フローセル100には、サンプル液
と共にシース液が供給され、このフローセル100内に
て、サンプル液がシース液に包まれる流れが形成され
る。そして、サンプル液流れ110は、画像撮像手段1
01の光軸(顕微鏡光軸)9に対して垂直方向に偏平な
断面形状を有する安定した定常流(シースフロー)とな
り、フローセル100の中心を紙面の下方へ向かって送
られる。このサンプル液流れ110の流速は、中央制御
部29において設定された条件に従って、適切な流速制
御手段(図示せず)によって制御される。
【0061】なお、フラッシュランプ駆動回路1aと、
フラッシュランプ点灯制御回路23とにより、フラッシ
ュ(パルスランプ)点灯制御駆動手段が構成される。
【0062】次に、図1に基づいて、フロー式粒子画像
解析装置の基本的な動作を説明する。半導体レーザ15
は、常時連続的に発振している。これは、常にサンプル
中の粒子が検出領域を通過するのを観測可能とするため
である。半導体レーザ15からのレーザ光束は、コリメ
ータレンズ16で平行なレーザ光束14に変換され、シ
リンドリカルレンズ17で光束の一方向のみ集束され
る。このレーザ光束は反射鏡18および微小反射鏡19
で反射され、フローセル100内のサンプル液流れ11
0上に照射される。この照射位置は、シリンドリカルレ
ンズ17によってレーザ光束が集束する粒子検出位置で
あり、サンプル液流れ110上の画像取り込み領域の上
流側であって、上記画像取り込み領域に近接した位置で
ある。
【0063】測定対象である粒子が粒子検出用のレーザ
光束を横切ると、レーザ光束は散乱される。そして、こ
の散乱光は、ビームスプリッタ20で反射され、光検出
回路22において受光され、この光検出回路22で、そ
の強度に基づく電気信号に変換される。
【0064】さらに、光検出回路22において、変換さ
れた電気信号が所定の信号レベル以上あるかどうかが判
断され、所定の信号レベル以上であれば、画像処理処理
対象粒子が通過したものとみなされて、上記電気信号は
フラッシュランプ点灯制御回路23および粒子数分析部
40に送られる。
【0065】フラッシュランプ点灯制御回路23は、粒
子がTVカメラ8の画像取り込み領域の所定の位置に丁
度達したときにフラッシュランプ1が発光し撮像が行わ
れるように、粒子検出位置と画像取り込み領域との距離
及びサンプル液の流速で決まる所定の遅延時間の後に、
検出信号をフラッシュランプ駆動回路1aに送る。
【0066】ただし、上記遅延時間は、粒子検出位置と
画像取り込み領域との距離がわずかであるために非常に
短い時間であり、粒子の検出や分析精度がサンプル液の
流速や粒子濃度の影響を受けることはない。
【0067】また、フラッシュランプ点灯制御回路23
からは、上記検出信号と同時に発光レディ信号がフラッ
シュランプ駆動回路1aに送られ、フィールド信号のタ
イミングに基づいてフラッシュランプ1の発光タイミン
グが制御される。さらに、上記フラッシュランプ点灯制
御回路23からの検出信号は、画像処理制御回路26に
も送られる。
【0068】フラッシュランプ点灯制御回路23から上
記検出信号が、フラッシュランプ駆動回路1aに送られ
ると、フラッシュランプ駆動回路1aはフラッシュラン
プ1を発光させる。フラッシュランプ1から発せられた
パルス光は、顕微鏡光軸9上を進み、フィールドレンズ
2で平行光となり、顕微鏡コンデンサレンズ3により集
束されてフローセル100内のサンプル液流れ110上
に照射される。なお、視野絞り11および開口絞り12
によりパルス光束10の幅が制限される。
【0069】フローセル100内のサンプル液流れ11
0に照射されたパルス光束は、顕微鏡対物レンズ5で集
光され、結像位置6に像を結像する。この結像位置6の
像は投影レンズ7によりTVカメラ8の撮像面上に投影
され、画像データ信号に変換される。これで粒子の静止
画像を撮像したことになる。このTVカメラ8における
撮像条件は中央制御部29に予め設定されており、これ
によってTVカメラ8の撮影動作が制御される。
【0070】粒子分析手段102は次のように動作す
る。TVカメラ8から出力される画像データ信号は、A
D変換器24でディジタル信号に変換され、これに基づ
くデータが画像処理制御回路26の制御のもとに画像メ
モリ25の所定のアドレスに記憶される。画像メモリ2
5に記憶されたデータは、画像処理制御回路26の制御
のもとに読み出され、特徴抽出回路27及び識別回路2
8に入力されて画像処理が行われ、中央制御部29にそ
の結果が記憶される。
【0071】中央制御部29に記憶されるのは、粒子分
類結果と粒子分類に使われた粒子識別特徴パラメータデ
ータとである。粒子の分類識別処理は、通常行われてい
るパターン認識処理により自動的に行われる。この画像
処理結果と測定条件及び画像処理された画像数情報とが
中央制御部29から粒子数分析部40に送られる。粒子
数分析部40では中央制御部29からの情報、光検出回
路22からの粒子検出信号、及び画像処理制御回路26
からの制御信号をもとに、検出された粒子と粒子分類結
果との対応関係を調べ、最終的な粒子画像の分類識別結
果の纏め、つまり、粒子の形態学的分類を行う。
【0072】複数の測定モードで、サンプルを測定する
場合には、各測定モードで上述した操作段階を実行し、
最終段階で各モードの測定データを総合し最終結果とす
る。
【0073】本発明のフロー式粒子画像解析方法及びフ
ロー式粒子画像解析装置は、液体中に懸濁した生物サン
プルや細胞、血液中の赤血球や白血球などの血球成分、
または尿中に存在する尿沈渣成分の分類及び分析に有効
である。
【0074】本発明においては、CCD方式のTVカメ
ラにおいて、特にノンインターレース方式のTVカメラ
を使用する。ノンインターレース方式のTVカメラで
は、1画像情報が1フィールド時間ごとに、映像信号と
して出力される。撮像面に蓄積された電荷は、フィール
ド読み出し信号(画像読みだしパルス信号)によって蓄
積部に転送され、続いて映像信号として外部に出力され
る。よって、フィールド読み出し信号が出るまでは、粒
子検出によるフラッシュランプ1の点灯が出来ない。
【0075】もし、フラッシュランプ1が点灯されれ
ば、2重露光となり、正常な粒子画像データを得ること
ができない。インターレース方式では2つの読み出し信
号が出るまで、ランプ発光を禁止しなければならない
が、ノンインターレース方式では次の読み出し信号が出
るまで、発光を禁止しなければならない。
【0076】しかし、フラッシュランプ用の放電コンデ
ンサに電荷が蓄えられるには時間がかかるため、読み出
し信号が出る直前では、電荷が蓄えられるに充分な時間
が確保されない。このため、電荷蓄積のための時間を考
慮して、フラッシュランプ1の点灯禁止時間を、フィー
ルド読み出し信号が出た後、所定時間だけ延長すること
が必要である。
【0077】図2は、フラッシュランプ1の点灯禁止信
号の出力タイミングを示す図である。この図2を用い
て、ノンインターレース方式のCCDTVカメラでフロ
ー式粒子画像処理を行う場合の、フラッシュランプ点灯
禁止区間の説明をする。
【0078】図2の(A)に示すように、フィールド読
み出し信号は、ほぼ垂直同期信号とおなじタイミングで
出力される。粒子が粒子検出領域を通過し、その粒子
が、光検出回路22で電気信号として検出されると、検
出した粒子が撮像領域の指定位置で撮像されるようにす
るため、一定時間の遅れた粒子検出ディレイ信号をつく
る(図2の(B))。
【0079】このディレイ信号は、フラッシュランプ点
灯信号として動作するが、フラッシュランプ1を実際に
点灯させるかどうかは、フラッシュランプ点灯禁止信号
(図2の(D))がON状態かOFF状態であるかによ
って決まる。フラッシュランプ点灯禁止信号が、ONで
はフラッシュランプの点灯を禁止し、OFFではランプ
の点灯は可能である。
【0080】次に、ランダムに粒子検出系を通過する測
定粒子に対して、フラッシュランプ点灯禁止区間をどの
ようにして設定するかを説明する。粒子検出ディレイ信
号によりフラッシュランプが点灯すると、撮像面の電荷
が一旦蓄積部に転送され、次のフィールド読み出し信号
が出るまでの間がフラッシュランプ点灯禁止区間である
(図2の(D)の(a)区間)。
【0081】しかし、上述したように、フラッシュラン
プ用放電コンデンサに電荷が蓄えられるには時間がかか
るから、フラッシュランプ点灯からフィールド読み出し
信号が出るまでの時間が、放電コンデンサの充電時間
(図2の(C)のTc)より短い場合には、充電時間を
点灯禁止区間とする(図2の(D)の(b)区間)。こ
れら2つの操作を行うことにより、2重露光と充電時間
不足による発光強度変動を起こさない状態が維持され
る。
【0082】上述したフラッシュランプ点灯禁止区間を
第1の点灯禁止区間とする。図2に示したフラッシュラ
ンプ点灯禁止が有効に作用するためには、少なくとも放
電コンデンサの充電時間Tcが、フィールド読み出し信
号の繰り返し周期(1フィールド時間)より短いことが
必要である。デットタイムが1フィールド時間より大き
いと、インターレース方式との違いが出なくなるからで
ある。
【0083】図3は、第2のフラッシュランプ点灯禁止
区間と、点灯禁止後の処理について示す図である。図3
において、フィールド読みだしパルスは垂直同期信号が
出力された直後(数10μs後)に出る(図3の
(A)、(B))。しかし、このフィールド読みだしパ
ルスの前後に第2のランプ点灯禁止区間がTVカメラの
動作上有している。つまり、TVカメラの高速シャッタ
動作をさせることが禁止されている。この区間に粒子検
出にともなうフラッシュランプ点灯のタイミングが存在
しても(図3の(D))、ランプ点灯禁止信号(図3の
(C))により、フラッシュランプ1を点灯させること
は禁止される。
【0084】しかし、測定粒子の通過はまったくランダ
ムな時間に生起するから、この第2のフラッシュランプ
点灯禁止区間に到着する確率は有限の値で存在する。よ
って、この区間でのフラッシュランプの点灯を禁止する
区間に測定粒子が撮影領域に到着した場合についての対
応処理を行う必要がある。
【0085】図3に示すように、この第2のフラッシュ
ランプ点灯禁止時間に粒子が通過したことを検出し、禁
止区間の後に時間を遅らせてフラッシュランプを点灯さ
せる場合について示して有る(図3の(E))。
【0086】通常、ランプ点灯禁止区間は数水平時間と
短いため、この区間に存在する粒子は、確率としては無
視できる場合もある。したがって、第2のフラッシュラ
ンプ点灯禁止区間に粒子が通過したとしても、フラッシ
ュランプの点灯を遅らせること無く、処理することも考
えられる。これら、どちらの方法を採用するかは、測定
サンプルの条件で決めることができる。
【0087】以上説明したように、本発明の第1の実施
形態によれば、フラッシュランプ1の点灯後、CCDカ
メラの読みだし信号が出力されるまでは、フラッシュラ
ンプ1の点灯が、禁止されるため、2重露光が防止され
る。また、フラッシュランプ1の点灯後、放電コンデン
サの電荷蓄積時間経過後、次のフィールド読みだし信号
が出力されるまで、フラッシュランプの点灯が禁止さ
れ、フラッシュランプ点灯から、フィールド読み出し信
号が出るまでの時間が、放電コンデンサの充電時間より
短い場合には、充電時間を点灯禁止区間とするように構
成したので、充電時間不足による光量不足が回避され、
不適性画像の撮像が抑制される。
【0088】したがって、ノンインターレース方式のT
Vカメラを使用したフロー式粒子画像解析におけるデッ
トタイムを、インターレース方式と比べて短縮して、測
定粒子画像数を増大させ、測定精度が向上されるととも
に、測定時間の短縮、処理速度の向上・改善を図ること
が可能なフロー式粒子画像解析方法及び装置を実現する
ことができる。
【0089】ところで、上述した第1の実施形態である
フロー式粒子画像処理装置において、第1および第2の
フラッシュランプ点灯禁止区間は、これらの区間に測定
粒子が粒子検出系を通過しても画像処理されないため、
インターレース方式と比較して、短時間とはなっている
が、やはり、粒子測定におけるデットタイムが存在す
る。
【0090】このデットタイムは出来るだけ小さくする
のが望ましいが、フラッシュ点灯からフィールド読み出
し信号までは、2重露光を避けるために必然的に必要な
ものである。しかし、ランプ電源の放電コンデンサに電
荷を蓄積する時間は、短縮化され、電荷蓄積によるデッ
ドタイムを縮小することが望ましい。この充電時間を短
くするには、電源容量の大きいフラッシュランプを採用
することが考えられる。しかしながら、電源容量が大き
なフラッシュランプは、実用的でない場合がある。
【0091】図4は、本発明の第2の実施形態であるフ
ロー式粒子画像解析方法を実施するための装置のフラッ
シュランプ駆動回路1aの内部ブロック図である。この
第2の実施形態は、上述した電荷蓄積によるデッドタイ
ムを縮小する例である。
【0092】図4において、フラッシュランプ駆動回路
1aの中には、2つの充電回路を有している。これら2
つの充電回路は、互いに同一構成を有するものとする。
30および33は、主電源1及び主電源2であり、31
および34は抵抗器1(Rm1)および抵抗器2(Rm
2)である。32および35は放電コンデンサ1(Cm
1)および放電コンデンサ2(Cm2)、36は切替
器、37はトリガ回路である。第1の充電回路は、主電
源30、抵抗31、放電コンデンサ32からなり、第2
の充電回路は、主電源33、抵抗34、放電コンデンサ
35からなる。
【0093】フラッシュランプ点灯制御回路23は、図
5の(A)、(B)、(C)に示すように、フィールド
読みだし信号に応じて、主電源1と主電源2とを交互に
切り換えるための信号を切替器36に供給する。
【0094】各充電回路の充電時間Tcは、少なくとも
1フィールド時間より短くなっており、各主電源30又
は33がONになった時点では、放電コンデンサ32又
は35には十分電荷(エネルギー)が蓄えられている状
態となっている。そして、フラッシュランプ点灯制御回
路23から、トリガ回路37に粒子検出ディレイ信号が
出力されると(図5の(D))、トリガ回路37によ
り、フラッシュランプ1の放電が開始される。
【0095】フラッシュランプ点灯禁止区間は、2重露
光を避けるために、粒子ディレイ信号が出力されてか
ら、次のフィールド読み出し信号が出力されるまでであ
る(図5の(E))。この場合には、第1の主電源回路
と第2の主電源回路とが、フィールド信号が出力される
毎に切り換えられているので、充電時間Tcによるフラ
ッシュランプ点灯禁止については考えなくて良い。粒子
はランダムに流れてくるから、本方式でもデットタイム
の最大は、1フィールド時間に近い時間となるが、デッ
ドタイムの最小時間はほとんど0に近づけることが出来
る。なお、他の構成については、図1に説明した例と同
様となるので、その説明は省略する。
【0096】以上説明したように、本発明の第2の実施
形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を得ること
ができる他、第1の主電源回路からの出力と第2の主電
源回路からの出力とをフィールド読みだし信号が出力さ
れる毎に、切り換えて、フラッシュランプ1に供給する
よう構成したので、充電時間Tcによるフラッシュラン
プ点灯禁止時間を考慮する必要が無く、デッドタイムが
さらに短縮されたフロー式粒子画像解析方法及び装置を
実現することができる。
【0097】ところで、上述した本発明の第2の実施形
態においても、ランプ固有の条件、放電時間を考慮する
と、デットタイムを0にすることは出来ない。そこで、
デットタイムの最小値を更に小さくするために、フラッ
シュランプをも含めた独立な光源を2系統使用すること
が考えられる。
【0098】図6は、本発明の第3の実施形態であるフ
ロー式粒子画像解析方法を実施するための装置の要部説
明図である。図6において、80および82は、フラッ
シュランプ1および2であり、81および83がフィー
ルドレンズ1および2である。また、84はビームスプ
リッターで、2つのフラッシュランプ80又は82から
の光束を1つに合成するためにある。ビームスプリッタ
84としては、反射率透過率が一定であるもの、1フィ
ールド時間毎に反射率透過率が変化する特殊なものもあ
る。後者は、ランプ光源の光量を有効に利用できる利点
が有る。
【0099】フラッシュランプ80及び82は、それぞ
れ、別個の主電源及び放電コンデンサから、点灯用の電
力が供給され、上述した第2の実施形態と同様にして、
点灯可能なフラッシュランプが1フィールド毎に切り換
えられるものである。つまり、考え方の基本は、上述し
た第2の実施形態と同様となっている。
【0100】以上説明したように、本発明の第3の実施
形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を得ること
ができる他、フラッシュランプを2つ備え、フィールド
読みだし信号が出力される毎に、点灯可能なフラッシュ
ランプを切り換えるよう構成にしたので、充電時間Tc
によるフラッシュランプ点灯禁止時間のみならず、フラ
ッシュランプ固有の条件及び放電時間(ランプの能力で
決まる最小点灯周期)をも考慮する必要が無く、デッド
タイムが、さらに短縮されたフロー式粒子画像解析方法
及び装置を実現することができる。
【0101】なお、以上説明した実施形態においては、
撮像装置としてCCDタイプのものを例としたが、本発
明は、CCDタイプの撮像装置に限定されるものではな
く、同様な動作を行う他のタイプの撮像装置についても
成立する。
【0102】また、以上説明した実施形態においては、
光源として、フラッシュランプを代表して説明してきた
が、一般のパルス光源を用いた場合でも、上述した実施
形態と同様な効果を期待することができる。
【0103】また、本発明の粒子画像解析方法及び装置
は、種々の粒子の画像解析に適用可能であるが、生物細
胞の解析に適している。この生物細胞としては、血液中
に存在する血球成分や、尿中に存在する尿沈渣成分があ
る。
【0104】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。パルスランプの点
灯後、撮像手段の読みだし信号が出力されるまでは、パ
ルスランプの点灯が、禁止されるため、2重露光が防止
される。また、パルスランプ1の点灯後、放電コンデン
サの電荷蓄積時間経過後、次のフィールド読みだし信号
が出力されるまで、パルスランプの点灯が禁止され、パ
ルスランプ点灯から、フィールド読み出し信号が出るま
での時間が、放電コンデンサの充電時間より短い場合に
は、充電時間を点灯禁止区間とするように構成したの
で、充電時間不足による光量不足が回避され、不適性画
像の撮像が抑制される。
【0105】したがって、ノンインターレース方式の撮
像手段を使用したフロー式粒子画像解析におけるデット
タイムを、インターレース方式と比べて短縮して、測定
粒子画像数を増大させ、測定精度が向上されるととも
に、測定時間の短縮、処理速度の向上・改善を図ること
が可能なフロー式粒子画像解析方法及び装置を実現する
ことができる。
【0106】また、パルスランプを点灯させる第1の主
電源回路と第2の主電源回路とを備え、第1の主電源回
路からの出力と第2の主電源回路からの出力とをフィー
ルド読みだし信号が出力される毎に、切り換えて、パル
スランプに供給するよう構成すれば、充電時間によるパ
ルスランプ点灯禁止時間を考慮する必要が無く、デッド
タイムがさらに短縮されたフロー式粒子画像解析方法及
び装置を実現することができる。
【0107】また、パルスランプを2つ備え、フィール
ド読みだし信号が出力される毎に、点灯可能なパルスラ
ンプを切り換えるよう構成すれば、充電時間によるパル
スランプ点灯禁止時間のみならず、パルスランプ固有の
条件及び放電時間をも考慮する必要が無く、デッドタイ
ムが、さらに短縮されたフロー式粒子画像解析方法及び
装置を実現することができる。
【0108】ノンインターレース方式の撮像手段を使っ
たフロー式粒子画像解析装置において問題になる粒子撮
像におけるデットタイムを最小にすることができる。こ
のデットタイムはインターレース方式のデットタイムの
約1/2程度にすることが可能になる。
【0109】その結果として、処理サンプル体積の増
加、処理時間の短縮、測定精度の向上が期待できる。
【0110】また、パルスランプの点灯周期の最小時間
が、1フィールド以下である能力を有するパルスランプ
を使用することが、上述した効果を最大にするが、2つ
の放電コンデンサを使う方式、または、2つのパルスラ
ンプを使う方式では、1フィールド毎に系を切り替える
ため、ランプ点灯周期の最小時間を極端に短くすること
は必要無く、1フィールド時間に近い値であっても正常
に動作する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるフロー式粒子画
像解析方法を実施するためのフロー式粒子画像解析装置
の全体概略構成図である。
【図2】図1の例におけるの粒子画像解析の処理タイミ
ング関係を示す説明図である。
【図3】図1の例における第2のフラッシュランプ点灯
禁止区間のタイミングの説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態であるフロー式粒子画
像解析方法を実施するための装置のフラッシュランプ駆
動回路1aの内部ブロック図である。
【図5】図4の例におけるフラッシュランプ駆動回路の
動作タイミングを示す説明図である。
【図6】本発明の第3の実施形態であるフロー式粒子画
像解析方法を実施するための装置の要部説明図である。
【符号の説明】
1 フラッシュランプ 1a フラッシュランプ駆動回路 2 フィールドレンズ 3 顕微鏡コンデンサレンズ 5 顕微鏡対物レンズ 6 結像位置 7 投影レンズ 8 TVカメラ 11 視野絞り 12 開口絞り 15 半導体レーザ 16 コリメータレンズ 17 シリンドリカルレンズ 18、19 反射鏡 20 ビームスプリッタ 21 絞り 22 光検出回路 23 フラッシュランプ点灯制御回路 24 AD変換器 25 画像メモリ 26 画像処理制御回路 27 特徴抽出回路 28 識別回路 29 中央制御部 30 主電源1 31 抵抗器1 32 放電コンデンサ1 33 主電源2 34 抵抗器2 35 放電コンデンサ2 36 切替器 37 トリガ回路 40 粒子数分析部 50 表示部 80 フラッシュランプ1 81 フィールドレンズ1 82 フラッシュランプ2 83 フィールドレンズ2 84 ビームスプリッタ 100 フローセル 101 画像撮像手段 102 粒子分析手段 103 粒子検出手段 110 サンプル流れ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体中に懸濁する粒子サンプルをフローセ
    ル中に流し、このフローセル中の粒子検出領域を通過す
    る粒子を検出し、上記フローセル中の撮像領域を通過し
    た検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮像し、この撮
    像した粒子画像を画像解析することにより粒子の形態学
    的分類を行うフロー式粒子画像解析方法において、 上記撮像手段は、ノンインターレース方式の撮像手段で
    あり、粒子を検出するために上記撮像領域に光を照射す
    るパルスランプを点灯した後、上記撮像手段の次の画像
    読みだしパルス信号が出力されるまで、粒子検出のため
    の上記パルスランプの点灯を禁止し、上記パルスランプ
    が点灯した後、上記撮像手段の画像読み出し信号が出力
    されるまでの時間が、上記パルスランプの所定の最小点
    灯周期より短い場合には、上記パルスランプ点灯後のラ
    ンプ点灯禁止時間をランプ点灯能力で決まる最小点灯周
    期とし、このパルスランプの点灯を禁止する第1の点灯
    禁止時間として、上記検出粒子の静止画像を撮像手段を
    用いて撮像することを特徴とするフロー式粒子画像解析
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフロー式粒子画像解析方法
    において、上記撮像手段の特性から決定される、第2の
    点灯禁止時間を設定し、この第2の点灯禁止時間に上記
    パルスランプを点灯する条件となったとき、パルスラン
    プの発光のタイミングを上記第2の点灯禁止時間経過の
    直後とすることを特徴とするフロー式粒子画像解析方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のフロー式粒子画像解析方法
    において、上記撮像手段の特性から決定される、第2の
    点灯禁止時間を設定し、この第2の点灯禁止時間にパル
    スランプを点灯する条件となったとき、パルスランプの
    点灯を禁止することを特徴とするフロー式粒子画像解析
    方法。
  4. 【請求項4】液体中に懸濁する粒子サンプルをフローセ
    ル中に流し、このフローセル中の粒子検出領域を通過す
    る粒子を検出し、上記フローセル中の撮像領域を通過し
    た検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮像し、この撮
    像した粒子画像を画像解析することにより粒子の形態学
    的分類を行うフロー式粒子画像解析方法において、 上記撮像手段は、ノンインターレース方式の撮像手段で
    あり、第1の放電コンデンサを有する第1のパルスラン
    プ点灯用充電回路と、この第1のパルスランプ点灯用充
    電回路とは互いに独立し、第2の放電コンデンサを有す
    る第2のパルスランプ点灯用充電回路とにより、粒子を
    検出するために上記撮像領域に光を照射するパルスラン
    プが点灯され、上記第1のパルスランプ点灯用充電回路
    を通常の条件でのパルスランプ点灯用として使用し、パ
    ルスランプ点灯後、上記撮像手段の次の画像読みだしパ
    ルス信号が出力されるまでパルスランプ点灯を禁止し、
    パルスランプ点灯後、上記撮像手段の画像読みだしパル
    ス信号が出力されるまでの時間が、パルスランプの能力
    で決定される最小点灯周期より短い場合には、上記第2
    の放電コンデンサに充電されたエネルギーを使用してパ
    ルスランプを点灯させることを特徴とするフロー式粒子
    画像解析方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載のフロー式粒子画像解析方法
    において、上記撮像手段の撮像画像の1フィールド毎
    に、上記第1の充電回路と第2の充電回路とを、上記パ
    ルスランプ点灯用の充電回路として、交互に切り替えて
    使用することを特徴とするフロー式粒子画像解析方法。
  6. 【請求項6】液体中に懸濁する粒子サンプルをフローセ
    ル中に流し、このフローセル中の粒子検出領域を通過す
    る粒子を検出し、上記フローセル中の撮像領域を通過し
    た検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮像し、この撮
    像した粒子画像を画像解析することにより粒子の形態学
    的分類を行うフロー式粒子画像解析方法において、 上記撮像手段は、ノンインターレース方式の撮像手段で
    あり、互いに独立した、第1のパルスランプと第2のパ
    ルスランプとのいずれかにより、粒子画像を撮像するた
    めの光が上記撮像領域に照射され、上記第1のパルスラ
    ンプを通常のパルスランプとして使用し、この第1のパ
    ルスランプ点灯後、上記撮像手段の画像読み出し信号が
    出力されるまで、次のパルスランプ点灯を禁止し、上記
    第1のパルスランプ点灯後、上記撮像手段の画像読み出
    し信号が出力されるまでの時間が、パルスランプの能力
    で決まる最小点灯周期より短い場合には、上記第2のパ
    ルスランプを点灯させることを特徴とするフロー式粒子
    画像解析方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載のフロー式粒子画像解析方法
    において、上記撮像手段の撮像画像の1フィールド毎
    に、上記第1のパルスランプと第2のパルスランプと
    を、粒子画像を撮像するための光源として、交互に切り
    替えて使用することを特徴とするフロー式粒子画像解析
    方法。
  8. 【請求項8】液体中に懸濁する粒子サンプルをフローセ
    ル中に流し、このフローセル中の粒子検出領域を通過す
    る粒子を検出し、上記フローセル中の撮像領域を通過し
    た検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮像し、この撮
    像した粒子画像を画像解析することにより粒子の形態学
    的分類を行うフロー式粒子画像解析装置において、 ノンインターレース方式の撮像手段と、 粒子を検出するために上記撮像領域に光を照射するパル
    スランプと、 上記パルスランプを点灯した後、上記撮像手段の次の画
    像読みだしパルス信号が出力されるまで、粒子検出のた
    めの上記パルスランプの点灯を禁止し、上記パルスラン
    プが点灯した後、上記撮像手段の画像読み出し信号が出
    力されるまでの時間が、上記パルスランプの所定の最小
    点灯周期より短い場合には、上記パルスランプ点灯後の
    ランプ点灯禁止時間をランプ点灯能力で決まる最小点灯
    周期とし、このパルスランプの点灯を禁止する第1の点
    灯禁止時間とするパルスランプ点灯制御駆動手段と、を
    備えることを特徴とするフロー式粒子画像解析装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載のフロー式粒子画像解析装置
    において、上記パルスランプ点灯制御駆動手段は、上記
    撮像手段の特性から決定される、第2の点灯禁止時間を
    設定し、この第2の点灯禁止時間に上記パルスランプを
    点灯する条件となったとき、パルスランプの発光のタイ
    ミングを上記第2の点灯禁止時間経過の直後とすること
    を特徴とするフロー式粒子画像解析装置。
  10. 【請求項10】請求項8記載のフロー式粒子画像解析装
    置において、上記パルスランプ点灯制御駆動手段は、上
    記撮像手段の特性から決定される、第2の点灯禁止時間
    を設定し、この第2の点灯禁止時間にパルスランプを点
    灯する条件となったとき、パルスランプの点灯を禁止す
    ることを特徴とするフロー式粒子画像解析装置。
  11. 【請求項11】液体中に懸濁する粒子サンプルをフロー
    セル中に流し、このフローセル中の粒子検出領域を通過
    する粒子を検出し、上記フローセル中の撮像領域を通過
    した検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮像し、この
    撮像した粒子画像を画像解析することにより粒子の形態
    学的分類を行うフロー式粒子画像解析装置において、 ノンインターレース方式の撮像手段と、 粒子を検出するために上記撮像領域に光を照射するパル
    スランプと、 第1の放電コンデンサを有する第1のパルスランプ点灯
    用充電回路と、 この第1のパルスランプ点灯用充電回路とは互いに独立
    し、第2の放電コンデンサを有する第2のパルスランプ
    点灯用充電回路と、 上記第1のパルスランプ点灯用充電回路を通常の条件で
    のパルスランプ点灯用として使用し、パルスランプ点灯
    後、上記撮像手段の次の画像読みだしパルス信号が出力
    されるまでパルスランプ点灯を禁止し、パルスランプ点
    灯後、上記撮像手段の画像読みだしパルス信号が出力さ
    れるまでの時間が、パルスランプの能力で決定される最
    小点灯周期より短い場合には、上記第2の放電コンデン
    サに充電されたエネルギーを使用してパルスランプを点
    灯させるパルスランプ点灯制御駆動手段と、を備えるこ
    とを特徴とするフロー式粒子画像解析装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載のフロー式粒子画像解析
    装置において、上記パルスランプ点灯制御駆動手段は、
    上記撮像手段の撮像画像の1フィールド毎に、上記第1
    の充電回路と第2の充電回路とを、上記フラッシュラン
    プ点灯用の充電回路として、交互に切り替えて使用する
    ことを特徴とするフロー式粒子画像解析装置。
  13. 【請求項13】液体中に懸濁する粒子サンプルをフロー
    セル中に流し、このフローセル中の粒子検出領域を通過
    する粒子を検出し、上記フローセル中の撮像領域を通過
    した検出粒子の静止画像を撮像手段を用い撮像し、この
    撮像した粒子画像を画像解析することにより粒子の形態
    学的分類を行うフロー式粒子画像解析装置において、 ノンインターレース方式の撮像手段と、 粒子を検出するために上記撮像領域に光を照射する第1
    のパルスランプと、 上記第1のパルスランプとは互いに独立し、粒子画像を
    撮像するために上記撮像領域に光を照射する第2のパル
    スランプと、 第1のパルスランプと第2のパルスランプとのいずれか
    により、粒子画像を撮像するための光が上記撮像領域に
    照射され、上記第1のパルスランプを通常のパルスラン
    プとして使用し、この第1のパルスランプ点灯後、上記
    撮像手段の画像読み出し信号が出力されるまで、次のパ
    ルスランプ点灯を禁止し、上記第1のパルスランプ点灯
    後、上記撮像手段の画像読み出し信号が出力されるまで
    の時間が、パルスランプの能力で決まる最小点灯周期よ
    り短い場合には、上記第2のパルスランプを点灯させる
    パルスランプ点灯制御駆動手段と、を備えることを特徴
    とするフロー式粒子画像解析装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載のフロー式粒子画像解析
    装置において、上記パルスランプ点灯制御駆動手段は、
    上記撮像手段の撮像画像の1フィールド毎に、上記第1
    のパルスランプと第2のパルスランプとを、粒子画像を
    撮像するための光源として、交互に切り替えて使用する
    ことを特徴とするフロー式粒子画像解析装置。
  15. 【請求項15】請求項8から請求項14のうちのいずれ
    か一項記載のフロー式粒子画像解析装置において、撮像
    する粒子は、生物細胞であることを特徴とするフロー式
    粒子画像解析装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載のフロー式粒子画像解析
    装置において、上記撮像する粒子は、血液中に存在する
    血球成分であることを特徴とするフロー式粒子画像解析
    装置。
  17. 【請求項17】請求項15記載のフロー式粒子画像解析
    装置において、上記撮像する粒子は、尿中に存在する尿
    沈渣成分であることを特徴とするフロー式粒子画像解析
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05346392A (ja) * 1992-06-12 1993-12-27 Toa Medical Electronics Co Ltd イメージングフローサイトメータ
JPH0783818A (ja) * 1993-09-17 1995-03-31 Hitachi Ltd フロー式粒子画像解析方法およびフロー式粒子画像解析装置

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JPH05346392A (ja) * 1992-06-12 1993-12-27 Toa Medical Electronics Co Ltd イメージングフローサイトメータ
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