JPH10274286A - 摩擦抵抗発生機構及びダンパー機構 - Google Patents

摩擦抵抗発生機構及びダンパー機構

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JPH10274286A
JPH10274286A JP7792197A JP7792197A JPH10274286A JP H10274286 A JPH10274286 A JP H10274286A JP 7792197 A JP7792197 A JP 7792197A JP 7792197 A JP7792197 A JP 7792197A JP H10274286 A JPH10274286 A JP H10274286A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパー機構に用いられる摩擦抵抗発生機構
において、簡単な構造で、所定以上の大きさのトルク変
動が入力されると大きな摩擦抵抗を発生する。 【解決手段】 摩擦抵抗発生機構90は、筒状部18a
とドライブプレート16とスライダ22とリング部材2
4とを備えている。ドライブプレート16は、筒状部1
8aに対向する係合部16bを有し、筒状部18aに相
対回転可能に配置されている。スライダ22は、係合部
16bに相対回転不能にかつ半径方向内側に移動可能に
係合している。リング部材24は、スライダ22に一部
が固定され、筒状部18aの内周側に近接して配置され
ている。係合部16bとスライダ22には、係合部16
bがスライダ22を円周方向に押すとスライダ22が半
径方向内側に移動する係合面16c,22cが形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦抵抗発生機
構、及び摩擦抵抗発生機構が用いられたダンパー機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば車輌においてエンジンとトラン
スミッションとの間にはエンジンのトルク変動を吸収す
るためのダンパー機構が設けられている。ダンパー機構
は、クラッチディスク組立体やフライホイール組立体に
設けられている。ダンパー機構は、相対回転可能な第1
回転部材及び第2回転部材と、両部材が相対回転すると
きにその回転を制限するように配置されたコイルスプリ
ングと、両部材が相対回転するときに摩擦を発生するた
めの摩擦抵抗発生機構とを含んでいる。
【0003】こょようなダンパー機構では、エンジンの
燃焼変動に起因する微小捩じり振動を吸収するために、
広捩じり角・低剛性・小摩擦抵抗の特性を必要とする。
そのために、円周方向に従来より長く延びたロングスト
ローク・スプリングが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ダンパー機構にお
いては、たとえばエンジンのクランクシャフトに固定さ
れるフライホイール組立体に用いられるダンパー機構
は、捩じり角度の大きな範囲で大摩擦抵抗を必要とす
る。その理由は、エンジンの低回転数領域(始動または
停止時)における共振点を通過する際に、大きなトルク
変動がダンパー機構に伝達されるからである。このよう
に大捩じり振動に対して大きな抵抗を得るために、粘性
流体を用いた粘性ダンパー機構が知られている。しか
し、粘性ダンパー機構は、大きな抵抗を得ることはでき
るが、構造が複雑になり高価になる。
【0005】本発明の目的は、ダンパー機構に用いられ
る摩擦抵抗発生機構において、簡単な構造で、過大トル
ク変動が入力されたときに大きな摩擦抵抗を発生させる
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の摩擦抵
抗発生機構は、捩じり振動を減衰するための摩擦抵抗を
発生する機構であり、出力部材と入力部材とスライダと
環状弾性部材とを備えている。出力部材は環状チャンバ
を形成している。入力部材は環状チャンバの外周側内壁
に対向する係合部を有し、出力部材に相対回転可能に配
置されている。スライダは、係合部に相対回転不能にか
つ半径方向内側に移動可能に係合する。環状弾性部材
は、スライダに一部が固定され、外周側内壁に近接して
配置されている。係合部とスライダには、係合部がスラ
イダを円周方向に押すとスライダを半径方向内側に移動
させる係合面が形成されている。
【0007】この摩擦抵抗発生機構では、所定トルク以
上の過大トルク変動が入力されると、スライダは係合部
によって円周方向に押され、互いに当接する係合面によ
り半径方向内側に移動させられる。このとき、スライダ
とともに環状弾性部材の一部が半径方向内側に移動させ
られる。環状弾性部材はたわみ変形し、その結果、環状
弾性部材の他の部分が外周側内壁に対して強く押し付け
られる。この結果、弾性部材と出力部材の外周側内壁と
の間に大きな摩擦抵抗が発生する。この結果、過大トル
ク変動が効果的に減衰される。この摩擦抵抗発生機構で
は、係合部、スライダ、リング部材等からなる簡単な構
造により、過大トルク変動が入力されたときに大摩擦抵
抗を発生させることができる。
【0008】請求項2に記載の摩擦抵抗発生機構は、請
求項1において、外周側内壁と環状弾性部材の間に配置
され、外周側内壁及び環状弾性部材より摩擦係数が高い
摩擦部材をさらに備えている。請求項3に記載のダンパ
ー機構では、トルクを伝達するとともに、捩じり振動を
減衰するために摩擦抵抗を発生する。ダンパー機構は、
出力部材と入力部材と複数のばねとスライダと環状弾性
部材とを備えている。出力部材は環状チャンバを形成す
るとともに、チャンバ内を複数の弧状空間に分割するよ
うに配置された複数の第1係合部を有する。入力部材
は、複数の第1係合部のそれぞれに対応してチャンバ内
に配置された複数の第2係合部を有し、出力部材に相対
回転可能である。複数のばねは、複数の弧状空間のそれ
ぞれに配置され円周方向両端が第1係合部及び第2係合
部に係合することで入力部材と出力部材との間でトルク
伝達可能である。スライダは第2係合部に相対回転不能
にかつ半径方向内側に移動可能に係合する。環状弾性部
材はスライダに一部が固定され、環状チャンバの外周側
内壁に近接して配置されている。係合部とスライダに
は、係合部がスライダを円周方向に押すとスライダを半
径方向内側に移動させる係合面が形成されている。
【0009】このダンパー機構では、入力部材が回転す
ると、複数のばねを介して出力部材にトルクが伝達され
る。具体的には、入力部材の第2係合部が複数のばねの
端部を押し、複数のばねが出力部材の第1係合部を押
す。このダンパー機構に捩じり振動が入力されると、入
力部材と出力部材とが相対回転を行い、第1係合部と第
2係合部との間で複数のばねが圧縮される。
【0010】入力部材と出力部材が相対回転するとき
に、スライダは第2係合部によって入力部材とともに回
転し、出力部材に対して相対回転する。所定トルク以上
の過大トルク変動が入力されると、スライダは第2係合
部によって円周方向に押され、互いに当接する係合面に
より半径方向内側に移動させられる。このとき、スライ
ダとともに環状弾性部材の一部が半径方向内側に移動さ
せられる。環状弾性部材はたわみ変形し、スライダが固
定されている以外の部分が外周側内壁に対して強く押し
付けられる。この結果、環状弾性部材と出力部材の外周
側内壁との間に大きな摩擦抵抗が発生する。この結果、
過大トルク変動が効果的に減衰される。このダンパー機
構では、係合部、スライダ、リング部材等からなる簡単
な構造により、過大トルク変動が入力されたときに大摩
擦抵抗を発生させることができる。
【0011】請求項4に記載のダンパー機構は、請求項
3において、外周側内壁と環状弾性部材の間に配置さ
れ、外周側内壁及び環状弾性部材より摩擦係数が高い摩
擦部材をさらに備えている。請求項5に記載のダンパー
機構では、請求項3又は4において、複数のばねは円周
方向に弧状に延びている。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図3に示すフライホイール
組立体1は、エンジンのクランクシャフト2からトラン
スミッションのメインドライブシャフト3にトルクを伝
達するための装置である。図1のR1 方向がエンジンの
回転方向(正側)であり、反対側のR 2 方向が反対側回
転方向(負側)である。また、図2及び図3に示すO−
Oがフライホイール組立体1の回転軸線である。図2及
び図3において、下側をエンジン側とし、上側をトラン
スミッション側とする。
【0013】フライホイール組立体1は、主に、第1フ
ライホイール8と第2フライホイール9とダンパー機構
10とを備えている。第1フライホイール8と第2フラ
イホイール9は、間にダンパー機構10を介してトルク
伝達可能になっている。第2フライホイール9は、クラ
ッチ連結時にダンパー機構10の曲がり板ばね19(後
述)を境とする入出力系において出力側の部材として機
能する。そのため、クラッチ連結時には、入出力系にお
いて出力側の慣性モーメントが大きくなっている。その
結果、エンジンからのトルクの共振点が実用回転数域よ
り下がっている。また、クラッチ切断時には、第2フラ
イホイール9及びダンパー機構10の第1及び第2ドリ
ブンプレート17,18はトランスミッション側から切
り離されているため、これらの部材によりトランスミッ
ションのシンクロ負荷が大きくなることはない。
【0014】第1フライホイール8は円板状の肉厚の部
材であり、たとえば鋳鉄により形成されている。第1フ
ライホイール8の外周部には、トランスミッション側に
突出する環状のイナーシャ部8aが形成されている。ま
た、第1フライホイール8の外周面にはリングギア11
が固定されている。さらに、第1フライホイール8の内
周部にはトランスミッション側に突出する環状の内周側
突出部8bが形成されている。内周側突出部8bには、
軸方向に貫通する複数のボルト孔8cが形成されてい
る。ボルト孔8cは後述するクランクボルトが挿入され
る孔であり、ねじ孔は形成されていない。内周側突出部
8bの外周側においてトランスミッション側には、他の
部分により凹んだ環状の溝8dが形成されている。内周
側突出部8bの内周面トランスミッション側には、軸受
12が設けられている。軸受12はアウターレースが第
1フライホイール8に固定され、インナーレースがメイ
ンドライブシャフト3を半径方向に回転自在に支持して
いる。
【0015】第2フライホイール9は円板状の肉厚の部
材であり、たとえば鋳鉄から形成されている。第2フラ
イホイール9は、第1フライホイール8のトランスミッ
ション側に所定の隙間をあけて配置されている。第2フ
ライホイール9は、エンジン側に環状の摩擦面9aを有
している。この摩擦面9aに対して、クラッチディスク
組立体5のクラッチディスク5aが接近して配置されて
いる。クラッチディスク組立体5は、メインドライブシ
ャフト3にトルク伝達可能に係合している。第2フライ
ホイール9の外周部には、クラッチカバー組立体6が固
定されている。クラッチカバー組立体6は、運転者の操
作によりクラッチの連結及び遮断を行うための装置であ
る。
【0016】ダンパー機構10は、第1フライホイール
8と第2フライホイール9との軸方向間に配置されてい
る。ダンパー機構10は第1フライホイール8と第2フ
ライホイール9との間でトルクを伝達するとともに、エ
ンジンからトルク変動が入力されると弾性的に円周方向
に捩じれさらに抵抗(ヒステリシス)を発生させて振動
を減衰するための機構である。このダンパー機構10
は、主に、ドライブプレート16と、第1及び第2ドリ
ブンプレート17,18と、曲がり板ばね19とから構
成されている。
【0017】ドライブプレート16は円板状であり、環
状部16aと環状部16aから半径方向に対向する2か
所で半径方向外側に突出するように延びる係合部16b
(第2係合部)とから構成されている。環状部16aに
は、複数の孔16fが形成されている。この孔16f
は、円形部分と円形部分からさら半径方向外側に延びる
部分とを有している。半径方向外側に延びる部分は外周
側突出部8bの内周面よりさらに半径方向外側に延びて
いる。係合部16bは、先端側(半径方向外側)が円周
方向幅の広い扇形状となっている。すなわち係合部16
bの円周方向両端面は半径方向内側にいくにしたがって
円周方向幅が狭くなる係合面16cとなっている。係合
面16cの半径方向内側部分は、先端側とは逆に半径方
向内側にいくにしたがって円周方向幅が広くなる面とな
っている。
【0018】スライダ22は、係合部16bに対して相
対回転不能にかつ半径方向内側は移動可能となるように
係合している。スライダ22は、この実施形態におい
て、摩擦抵抗発生機構90(後述)の一部を構成すると
ともに、係合部16bとともに曲がり板ばね19の両端
に直接係合する係合部(第2係合部)を構成している。
スライダ22は、係合部16bとほぼ同じ軸方向長さを
有している。スライダ22は、係合部16bの外周側に
配置された円周方向に延びる本体22aと、本体22a
から半径方向内側に延びる突起部22bとから主に構成
されている。本体22aの外周面及び内周面は円周方向
に弧状に延びている。突起部22bは、本体22aの円
周方向両側から半径方向内側に延び、係合部16bに係
合している。2個の突起部22bは係合面16cに円周
方向から当接・係合する係合面22cを有している。さ
らに、突起部22bの先端は、係合部16bの形状に沿
った形になっている。突起部22bの半径方向外側の面
は曲がり板ばね19の形状に沿った形状になっている。
【0019】第1ドリブンプレート17と第2ドリブン
プレート18とは外周部が互いに図示しないリベットに
より固定されている。また、第1及び第2ドリブンプレ
ート17,18の外周部は、リベット40により第2フ
ライホイール9の外周部に固定されている。第2ドリブ
ンプレート18は、リベット40が固定された部分から
僅かに内周側においてエンジン側に延びる筒状部18a
を有している。第2ドリブンプレート18において筒状
部18aより内周側の部分は、第1ドリブンプレート1
7から所定距離だけ軸方向に離れている。このようにし
て、第1及び第2ドリブンプレート17,18は、環状
のチャンバ15を形成している。チャンバ15内には、
各部材の磨耗を低減させるための潤滑流体が封入されて
いてもよい。このチャンバ15内にドライブプレート1
6が配置されている。第1及び第2ドリブンプレート1
7,18の内周部はドライブプレート16の環状部16
aに接近または当接してチャンバ15の内周部を封鎖し
ている。第1ドリブンプレート17の内周部にはドライ
ブプレート16の環状部16aの外周部トランスミッシ
ョン側に摺動するダストシール39が設けられている。
また、環状チャンバ15の外周側すなわち筒状部18a
の外周側には、第1フラホイール8のイナーシャ部8a
が配置されている。
【0020】内周側突出部8bの外周面で溝8d内に
は、軸受20が装着されている。軸受20は溝8dの底
面に当接している。軸受20は、第1フライホイール8
に対して、第2ドリブンプレート18を介して第2フラ
イホイール9を相対回転可能に支持するための部材であ
る。軸受20は、インナレース20aと、アウターレー
ス20bと、両レース間に配置された複数の玉状の転動
体20cとから構成されている。インナーレース20a
は内周側突出部8bの外周面に圧入されている。アウタ
ーレース20bは、第2ドリブンプレート18の内周部
に固定されている。具体的には、第2ドリブンプレート
18の内周部においてドライブプレート16側に曲げら
れた部分は、環状チャンバ15の内周部を封鎖するとと
もに、軸受20のアウターレース20bに固定された部
分になっている。
【0021】第1フライホイール8と第2フライホイー
ル9を互いに相対回転自在に支持する構造について詳細
に説明する。第2ドリブンプレート18は第1フライホ
イール8の第2フライホイール9側の面に近接して配置
されている。つまり、第2ドリブンプレート18は第1
フライホイール8とドライブプレート16との間に配置
されている。第1フライホイール8と、以上に述べた位
置関係にある第2ドリブンプレート18との間に軸受2
0が配置されることにより、第2フライホイール9の内
周部と第1フライホイール8の内周部との間に軸受を配
置する必要がない。その結果、第2フライホイール9の
内周部と第1フライホイール8の内周部との間に環状の
隙間が確保されている。この隙間を介してダンパー機構
10は内周部が外部に露出しており、外部からの空気に
接するようになっている。そのため、ダンパー機構10
の冷却機能が向上している。
【0022】ドライブプレート16の孔16fにおいて
円形部分からさら半径方向外側に延びる部分は、軸受2
0を内周側突出部8bに圧入する際に使用される。具体
的には、ダンパー機構10及び第2フライホイール9を
第1フライホイール8に固定する際に、軸受20はアウ
タレース20bがあらかじめ第2ドリブンプレート18
の内周部に係合されており、孔16fの内周側突出部8
bより半径方向外側の部分に器具を通して軸受20のイ
ンナレース20aを内周側突出部8bの外周面に圧入し
ていく。
【0023】チャンバ15内において、スライダ22及
び係合部16bに対応する位置には、係合プレート27
(第1係合部)が設けられている。係合プレート27
は、各場所において、それぞれ第1ドリブンプレート1
7と第2ドリブンプレート18にリベット28により固
定されている。係合プレート27は係合部16b及びス
ライダ22とほぼ同じ円周方向長さを有している。
【0024】以上に示したように、環状のチャンバ15
内には、2か所のスライダ22,係合部16b及び係合
プレート27により2つの弧状室に分割されている。各
弧状室内には、曲がり板ばね19が配置されている。曲
がり板ばね19は、スライダ22と係合プレート27と
の間でトルク伝達可能であり、円周方向に圧縮されて捩
じり振動を吸収するためのばねとして機能する。曲がり
板ばね19は円周方向に弧状に長く延びる(例えば70
〜180度)ロングストローク・スプリングであり、広
捩じり角度・低剛性の特性を有している。曲がり板ばね
19は、複数のばね要素が直列に作用するように弧状に
配置されたばねである。具体的には、曲がり板ばね19
は、一定の幅を有する板部材を交互に折り曲げた形状で
延びるばである。曲がり板ばね19は、外周側の第1リ
ング30と内周側の第2リング31と第1リング30と
第2リング31とを連結するレバー32とから構成され
ている。すなわち、第1リング30、第2リング31及
びレバー32からなる複数のばね要素が円周方向に直列
に配置されて、広捩じり角・低剛性の特性を有してい
る。
【0025】第2ドリブンプレート18の筒状部18a
は、チャンバ15の外周側内壁を構成している。筒状部
18aの内周側には、環状のリング部材24(環状弾性
部材)が配置されている。リング部材24は筒状部18
aと同じ程度軸方向に延びる筒形状を有しており、半径
方向に撓み可能な弾性部材である。リング部材24は、
2か所にスリットが形成されており、そのスリット内に
スライダ22の外周面に設けられた突起22eが挿入さ
れ固着されている。すなわち、リング部材24において
スライダ22の周辺はスライダ22とともに半径方向に
移動可能となっている。なお、図4においては、スライ
ダ22はリング部材24により最外周側に配置されてお
り、係合部16bに対して半径方向内側に移動可能とな
っている。具体的には、スライダ20の本体20aと係
合部16bの先端との間、及び突起部22bと環状部1
6aとの間にはそれぞれ隙間が確保されている。
【0026】図4に示す係合面16c,22cの傾斜角
度(係合部16bの円周方向中心を通る半径線と係合面
16c,22cを延ばした直線との角度)θ1 は、たと
えばエンジンのトルクの1.5倍程度のトルクがダンパ
ー機構10に入力された際に、スライダ22がリング部
材24を撓ませながら半径方向内側に移動するように設
定されている。
【0027】各曲がり板ばね19の円周方向両端の第1
リング30の外周側には、スライダ22の外周部から円
周方向両側に延びる押え部22dが配置されている。ま
た、第1リング30の外周には、係合プレート27の外
周部から円周方向両側に延びる押え部27aが配置され
ている。押え部22d,27aは圧縮時に曲がり板ばね
19の円周方向両端が半径方向外方に移動するのを制限
し、それにより曲がり板ばね19とリング部材24との
間で摺動抵抗が生じにくくするための構造である。
【0028】筒状部18aとリング部材24との間に
は、両部材より摩擦係数の高い材料からなる環状の摩擦
部材25が配置されている。摩擦部材25は筒状に形成
されており、半径方向幅が狭く、軸方向長さは筒状部1
8aとほぼ同じである。さらに、各曲がり板ばね19の
外周側には2つのニードルベアリング34が配置されて
いる。ニードルベアリング34は、曲がり板ばね19と
リング部材24との間に生じる摩擦抵抗を減らすための
機構である。各ニードルベアリング34は、リテーナ4
1と回転移動部材42とから構成されている。リテーナ
41は、曲がり板ばね19の第1リング30に固定され
る部材であり、回転移動部材42を支持するための部材
である。リテーナ41は、円周方向に長く延びる本体4
1aと、本体41aから半径方向内側に延び第1リング
30に係合する係止部41bと、本体41aの円周方向
両端から半径方向外側に突出する規制部41cとから構
成されている。本体41aの外周面は、リング部材24
に沿うように円周方向に弧状に延びている。係止部41
bは半径方向内側に延びる2つの突起であり、1つの第
1リング30を円周方向両側から挟んでいる。本体41
aは、係止部41bが係止された第1リング30の円周
方向両側それぞれ3つの第1リング30の外周側まで延
びている。このようにしてニードルベアリング34によ
り多数の第1リング30の半径方向外方への移動が制限
されている。回転移動部材42は、リテーナ41とリン
グ部材24との間に配置され、両部材の間で円周方向に
転がりながら移動可能に配置された部材である。回転移
動部材42は、保持器43と、複数のニードルローラ4
4とから構成されている。保持器43は、円周方向に弧
状に延びる板状の部材であり、軸方向に延びる複数のス
リットが形成されている。ニードルローラ44は、フラ
イホイール組立体1の回転軸線O−Oに平行に延びる円
柱形状の部材であり、保持器43のスリット内に相対回
転自在に配置されている。ニードルローラ44は、リテ
ーナ41の外周面とリング部材24の内周面とに当接し
ている。ニードルローラ44は、保持器43に保持され
た状態でリテーナ41の本体41aとリング部材24と
の間を転がりながら円周方向に移動可能である。図5に
示す自由状態において、保持器43の円周方向両端とリ
テーナ41の規制部41cとの間には、それぞれθ2
確保されている。θ2は、ダンパー機構10の最大捩じ
り角度の1/4程度である。
【0029】次に、フライホイール組立体1の動作につ
いて説明する。クランクシャフト2が回転すると、第1
フライホイール8にトルクが入力される。そのトルクは
ダンパー機構10を介して第2フライホイール9に伝達
される。さらに、トルクはクラッチ連結状態でクラッチ
ディスク組立体5に伝達され、最後にトランスミッショ
ンのメインドライブシャフト3に出力される。
【0030】ダンパー機構10において、トルク伝達は
以下のように行われる。ドライブプレート16が回転す
ると、係合部16bとともにスライダ22が曲がり板ば
ね19の一端を押し、曲がり板ばね19の他端がドリブ
ンプレート17,18に固定された係合プレート27を
押す。このようにして、ドライブプレート16から第1
及び第2ドリブンプレート17,18にトルクが伝達さ
れる。
【0031】ダンパー機構10に捩じり振動(トルク変
動)が入力されると、ドライブプレート16と第1及び
第2ドリブンプレート17,18とが相対回転を行い、
曲がり板ばね19が円周方向に繰り返し圧縮される。た
とえば図1に示す自由状態でエンジンの実用回転数領域
で生じる微小捩じり振動が入力されたとする。このと
き、曲がり板ばね19により低い捩じり剛性が得られ
る。さらに、曲がり板ばね19の円周方向両端は、スラ
イダ22及び係合プレート27の押え部22d,27a
により半径方向外方への移動が制限されている。そのた
め、曲がり板ばね19は半径方向外方に移動しにくく、
リング部材24に当接しにくい。さらに、リング部材2
4は係合部16b,スライダ22と一体回転するドライ
ブ側の部材として機能しているため、曲がり板ばね19
の累積撓みが最も大きい部分では、曲がり板ばね19と
リング部材24との間でほとんど相対回転がない。以上
の結果、両者間での摩擦抵抗が少ない。さらに、曲がり
板ばね19の円周方向中間部付近において曲がり板ばね
19の外周部とリング部材24との間にはニードルベア
リング34が配置されているため、曲がり板ばね19と
リング部材24との間で生じる摩擦抵抗がさらに少なく
なっている。ここでは、特に複数のニードルローラ44
が転がりながらリテーナ41とリング部材24との間で
移動するため、従来の摺動抵抗が転がり摩擦に置き換え
られ、摩擦抵抗が大幅に減少している。特に、複数のニ
ードルローラ44は保持器43により保持されているた
め、スムーズに転がる。また、複数のニードルローラ4
4が用いられることにより、大きな荷重に耐えられる。
【0032】以上に説明したように、微小捩じり振動伝
達時には大きな摩擦抵抗が発生せず、曲がり板ばね19
の広い捩じり角・低剛性の特性により微小捩じり振動を
効果的に吸収可能である。なお、微小捩じり振動伝達時
にはトルクが小さいため、スライダ22はほとんど半径
方向内側に移動しない、またはほんのわずかしか半径方
向内側に移動しない。
【0033】次に、エンジンの回転数が共振点を通過す
る際に生じる過大トルク変動伝達時におけるダンパー機
構10の動作について説明する。係合部16bがスライ
ダ22を円周方向に押すと、係合面16c,22cによ
りスライダ22に半径方向内側へ移動させる力が発生す
る。たとえばエンジンのトルクの1.5倍程度のトルク
が入力されると、スライダ22を半径方向内側に移動さ
せようとする力が、スライダ22に作用する遠心力及び
リング部材24からの抵抗に打ち勝ち、スライダ22が
半径方向内側に移動する。その結果リング部材24がた
わみ変形し摩擦部材25を筒状部18aに強く圧接す
る。そして、リング部材24と筒状部18aとの間に大
きな摩擦抵抗が発生し、過大トルク変動を抑えることが
できる。
【0034】図6及び図7を用いてエンジンの回転数が
共振点を通過する際に生じる過大トルク変動伝達時のダ
ンパー機構10の動作についてさらに詳細に説明する。
ここでは、ダンパー機構10の動作を、第1及び第2ド
リブンプレート17,18を他の部材に固定しそれに対
してドライブプレート16を捩じっていく動作として説
明する。図6に示す自由状態において過大トルク変動が
入力され、図7の状態に変化したとする。図7において
は、ドライブプレート16が回転方向R2 側にθ3 だけ
捩じれている。このとき、係合部16bの係合面16c
がスライダ22の係合面22cを押すことにより、スラ
イダ22を半径方向内側に移動させる。図7に示す状態
では、スライダ22は最も半径方向内側に移動し、各部
分が係合部16bに当接している。スライダ22からリ
ング部材24には半径方向内側への力F1 が作用し、図
7に示す状態において、リング部材24の2か所(スラ
イダ22に固定された部分)が半径方向内側に移動して
いる。そのため、リング部材24は撓み変形しており、
半径方向に対向する2か所(スライダ22間の円周方向
中間部分)が摩擦部材25に半径方向外側への力F2
与えている。この結果、リング部材24と筒状部18a
との間で大きな摩擦抵抗が発生する。
【0035】共振点通過後には、リング部材24が元の
状態に復元され、スライダ22が半径方向外方に移動さ
せられる。以上に説明したように、筒状壁18aとドラ
イブプレート16とスライダ22とリング部材24とに
より、摩擦抵抗発生機構90が構成されている。摩擦抵
抗発生機構90はこの実施形態では、傾斜した係合面を
用いることで所定以上のトルクが入力された際に大きな
摩擦抵抗を発生する構造を実現している。摩擦抵抗発生
機構90は、主にスライダ22とリング部材24とから
なる簡単な構造で実現されている。
【0036】また、スライダ22は摩擦抵抗発生機構9
0の一部を構成するとともに、弾性連結部材の円周方向
両端を支持するシート部材としても機能している。さら
に、リング部材24は摩擦抵抗発生機構90の一部を構
成するとともに、弾性連結部材の外周側を覆う部材とし
て機能している。逆の見方をすると、円周方向に弧状に
延びるロングストローク・スプリングを用いたダンパー
機構において、従来より存在する部材を用いて摩擦抵抗
発生機構を実現している。そのため、部品点数が増え
ず、構成も簡単である。
【0037】係合部16bによって弾性連結部材の円周
方向両端を直接支持させてもよい。その場合は、スライ
ダ22は摩擦抵抗発生機構の一部としてのみ機能する。
摩擦部材25は環状の部材でなくてもよい。分割されて
いても、部分的に配置されていてもよい。また、摩擦部
材25はリング部材24または筒状部18aのいずれか
に固定されいてもよい。
【0038】このフライホイール組立体1では、第1フ
ライホイール8と第2フライホイール9との内周部間が
開いており、すなわちダンパー機構10が外部に露出し
ているため、ダンパー機構10の冷却機能が向上してい
る。このため、たとえばダンパー機構10での摩擦によ
る熱や第2フライホイール9の摩擦面9aで発生した熱
等は速やかに放出され、高温状態を避けることができ
る。その結果、ダンパー機構10での各部材に熱による
悪影響が生じにくい。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る摩擦抵抗発生機構では、係
合部、スライダ、リング部材等からなる簡単な構造によ
り、過大トルク変動が入力されたときに大摩擦抵抗を発
生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのフライホイール組
立体の一部を取り去った状態の平面図。
【図2】フライホイール組立体の縦断面概略図。
【図3】フライホイール組立体の縦断面概略図。
【図4】ドライブプレートの係合部とスライダとの係合
状態を示す部分平面図。
【図5】ニードルベアリングの構造を示す平面図。
【図6】摩擦抵抗発生機構の動作を示すための模式平面
図。
【図7】摩擦抵抗発生機構の動作を示すための模式平面
図。
【符号の説明】
1 フライホイール組立体 8 第1フライホイール 9 第2フライホイール 10 ダンパー機構 16 ドライブプレート 17 第1ドリブンプレート 18 第2ドリブンプレート 19 曲がり板ばね 22 スライダ 24 リング部材 25 摩擦部材 90 摩擦抵抗発生機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】捩じり振動を減衰するために摩擦抵抗を発
    生する摩擦抵抗発生機構であって、 環状チャンバを形成する出力部材と、 前記環状チャンバの外周側内壁に対向する係合部を有
    し、前記出力部材に相対回転可能に配置された入力部材
    と、 前記係合部に相対回転不能にかつ半径方向内側に移動可
    能に係合するスライダと、 前記スライダに一部が固定され、前記外周側内壁に近接
    して配置された環状弾性部材とを備え、 前記係合部と前記スライダには、前記係合部が前記スラ
    イダを円周方向に押すと前記スライダを半径方向内側に
    移動させる係合面が形成されている、摩擦抵抗発生機
    構。
  2. 【請求項2】前記外周側内壁と前記環状弾性部材の間に
    配置され、前記外周側内壁及び前記環状弾性部材より摩
    擦係数が高い摩擦部材をさらに備えている、請求項1に
    記載の摩擦抵抗発生機構。
  3. 【請求項3】トルクを伝達するとともに、捩じり振動を
    減衰するために摩擦抵抗を発生するダンパー機構であっ
    て、 環状チャンバを形成するとともに、前記チャンバ内を複
    数の弧状空間に分割するように配置された複数の第1係
    合部を有する出力部材と、 前記複数の第1係合部のそれぞれに対応して前記チャン
    バ内に配置された複数の第2係合部を有する、前記出力
    部材に相対回転可能な入力部材と、 前記複数の弧状空間のそれぞれに配置され円周方向両端
    が前記第1係合部及び前記第2係合部に係合することで
    前記入力部材と前記出力部材との間でトルク伝達可能な
    複数のばねと、 前記第2係合部に相対回転不能にかつ半径方向に移動可
    能に係合するスライダと、 前記スライダに一部が固定され、前記複数のばねの外周
    側において前記チャンバの外周側内壁に近接して配置さ
    れた環状弾性部材とを備え、 前記係合部と前記スライダには、前記係合部が前記スラ
    イダを円周方向に押すと前記スライダを半径方向内側に
    移動させる係合面が形成されている、ダンパー機構。
  4. 【請求項4】前記外周側内壁と前記環状弾性部材の間に
    配置され、前記外周側内壁及び前記環状弾性部材より摩
    擦係数が高い摩擦部材をさらに備えている、請求項3に
    記載のダンパー機構。
  5. 【請求項5】前記複数のばねは円周方向に弧状に延びて
    いる、請求項3又は4に記載のダンパー機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101360131B1 (ko) * 2007-08-20 2014-02-11 한라비스테온공조 주식회사 전자클러치의 디스크허브 조립체

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