JPH10273887A - 合成樹脂レンズの製造方法 - Google Patents

合成樹脂レンズの製造方法

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JPH10273887A
JPH10273887A JP9077574A JP7757497A JPH10273887A JP H10273887 A JPH10273887 A JP H10273887A JP 9077574 A JP9077574 A JP 9077574A JP 7757497 A JP7757497 A JP 7757497A JP H10273887 A JPH10273887 A JP H10273887A
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JP
Japan
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synthetic resin
dyeing
following formula
resin lens
lens
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JP9077574A
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English (en)
Inventor
Takeshi Maruyama
剛 丸山
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高屈折率の合成樹脂レンズを容易かつ均一に染
色することを可能にする。 【解決手段】分散染料、アニオン界面活性剤、及びキャ
リアーとしてのフェニルフェノール系化合物を含有する
染色液を用いて、合成樹脂を染色する染色工程を有する
ことを特徴とする合成樹脂レンズの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高屈折率の合成樹
脂レンズを製造する合成樹脂レンズの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】1972年の米国のFDA規格制定以
来、眼鏡レンズの安全性が世界的に見直されるようにな
ってきている。このような中で、世界的な傾向として無
機ガラスに代わってより安全性の高い合成樹脂レンズが
使用されるようになってきた。我国に於いても合成樹脂
レンズのシェアは既に85%を超えたとも言われてい
る。合成樹脂レンズの利点としては耐衝撃性が高い・軽
い・加工性が良い・染色が容易等がある。一方で合成樹
脂レンズの主流を占めるジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネート(商品名CR−39、以下CR−39)
は屈折率が1.50と低いためレンズが厚くなる欠点を
有しており、体裁感の良い薄いプラスチックレンズに対
する消費者の潜在的要求は非常に強い。このような状況
の下、例えば特開平7−118357号公報が開示して
いるような高屈折率の合成樹脂レンズ等が開発されてい
る。これらの合成樹脂レンズは、一般式が[I]で表さ
れる1種以上の単量体と一般式が[II]で表される1種
以上の単量体を含有する共重合体で、屈折率が1.60以上
で光学的な諸特性にも優れた合成樹脂レンズが実現でき
るものである。
【0003】
【化6】
【0004】
【化7】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような高
屈折率の合成樹脂レンズは、従来CR−39のレンズに
用いられていた染色液では全く染色できないか、もしく
は均一な染色ができないという問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、以上の点に
鑑み、従来の染色液に、染色補助剤すなわちキャリアー
としてフェニルフェノール系化合物を添加することによ
り、前述の高屈折率合成樹脂レンズを容易かつ均一に染
色することが可能になることを見いだし、本発明に至っ
たものである。
【0007】すなわち、本発明の合成樹脂レンズの製造
方法は、分散染料、アニオン界面活性剤、及びキャリア
ーとしてのフェニルフェノール系化合物を含有する染色
液を用いて、合成樹脂を染色する染色工程を有すること
を特徴とする。
【0008】また、本発明の染色液、すなわち分散染
料、アニオン界面活性剤、及びキャリアーとしてフェニ
ルフェノール系化合物を含有する染色液、を用いると、
特に、下記式[I]で表される単量体及び下記式[II]
で表される単量体を含有する共重合体の樹脂、又は下記
式[I]で表される単量体、下記式[II]で表される単
量体及び下記式[III]で表される単量体を主成分とす
る共重合体の樹脂、を効果的に染色することができる。
【0009】
【化8】
【0010】
【化9】
【0011】
【化10】
【0012】本発明では、水1リットルに対して、分散
染料を0.5〜20.0g、アニオン界面活性剤を0.
5〜10.0g、及びフェニルフェノール系化合物を
1.0〜10.0g、添加して得ることができる染色液
を用いて、前記染色工程を実施することが好ましい。
【0013】水1リットルに対する分散染料の添加量を
0.5g以上とすることによって、短い染色工程で合成
樹脂レンズを染色することができる。また、この添加量
を20.0g以下とすることによって分散性がよくな
り、液の底部に沈降したりすることがなくなる。また、
水1リットルに対するアニオン界面活性剤の添加量を
0.5g以上とすることによって、キャリアーとしての
フェニルフェノール系化合物及び分散染料を均一に分散
させることができ、染料体の色むらが起こりにくくな
る。また、この添加量を10.0g以下とすることによ
って、染色液が泡立ったり染色がしにくくなることがな
くなる。また、水1リットルに対するフェニルフェノー
ル系化合物の添加量を1.0g以上とすることによっ
て、キャリアーとしての効果が十分発揮され、合成樹脂
レンズを効果的に染色することができるようになる。ま
た、この添加量が10.0g以下とすることによって、
キャリアーの分散を均一にでき、合成樹脂レンズの染色
をより均一にすることができるようになる。
【0014】分散染料は、染色したい色調に応じて市販
の物から選択すれば良く、また適当な分散染料を混合し
て用いることもできる。
【0015】またぼかし(グラデーション)染色も、C
R−39レンズと同様の方法により可能である。
【0016】この染色された合成樹脂レンズは、真空蒸
着によるSiO2、ZrO2、Al2O3のコーティン
グ、シリコン系又はアクリル系の有機のハードコーティ
ングも十分可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を詳細
に説明する。
【0018】(実施例1)90℃の水1リットルに、界
面活性剤としてネオノール20(山川薬品工業株式会社
製)を2.0g、キャリアーとしてDK−CN(大和科
学工業株式会社)を2.0g添加し、1時間撹拌した。
この液にカヤロンポリエステルブルーPAL−E(日本
化薬製)を2.0g加え30分間撹拌した。下記式[I
V]で表される単量体、下記式[II]で表される単量体
及び下記式[III]で表される単量体からなる共重合体
の樹脂からなる合成樹脂を、この液に10分間浸漬し、
染色した。
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】その結果、この合成樹脂レンズは均一に染
色され、可視部の平均透過率は60%であった。
【0023】比較例として、キャリアー及び界面活性剤
を含まない染色液を同様の方法により調製し、上記レン
ズを染色した。キャリアーを全く含まない染色液では3
0分浸漬してもレンズはほとんど染色されず、界面活性
剤を含まない染色液に浸漬したレンズはまだらに染色さ
れた。
【0024】(実施例2)90℃の水1リットルに、界
面活性剤としてNES−203(日光ケミカルズ株式会
社製)を5.0g、キャリアーとしてテトロシンOEN
−17(山川薬品工業株式会社製)を20.g添加し、
1時間撹拌した。この液にミケトンファストブラウン3
R(三井東圧製)を20.g加え30分間撹拌した。こ
の液に実施例1で用いた合成樹脂レンズを10分間浸漬
し、染色した。その結果、この合成樹脂レンズは均一に
染色され、可視部の平均透過率は50%であった。
【0025】比較例としてキャリアー、及び界面活性剤
を含まない染色液を同様の方法により調製し、上記レン
ズを染色した。キャリアーを全く含まない染色液では3
0分浸漬してもレンズはほとんど染色されず、界面活性
剤を含まない染色液に浸漬したレンズはまだらに染色さ
れた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 1/04 G02B 1/04 G02C 7/02 G02C 7/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分散染料、アニオン界面活性剤、及びキャ
    リアーとしてのフェニルフェノール系化合物を含有する
    染色液を用いて、合成樹脂を染色する染色工程を有する
    ことを特徴とする合成樹脂レンズの製造方法。
  2. 【請求項2】分散染料、アニオン界面活性剤、及びキャ
    リアーとしてフェニルフェノール系化合物を含有する染
    色液を用いて、下記式[I]で表される単量体及び下記
    式[II]で表される単量体を含有する共重合体の樹脂を
    染色する染色工程を有することを特徴とする合成樹脂レ
    ンズの製造方法。 【化1】 【化2】
  3. 【請求項3】分散染料、アニオン界面活性剤、及びキャ
    リアーとしてフェニルフェノール系化合物を含有する染
    色液を用いて、下記式[I]で表される単量体、下記式
    [II]で表される単量体及び下記式[III]で表される
    単量体を主成分とする共重合体の樹脂を染色する染色工
    程を有することを特徴とする合成樹脂レンズの製造方
    法。 【化3】 【化4】 【化5】
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の合成樹
    脂レンズの製造方法において、 水1リットルに対して、分散染料を0.5〜20.0
    g、アニオン界面活性剤を0.5〜10.0g、及びフ
    ェニルフェノール系化合物を1.0〜10.0g、添加
    して得られる染色液を用いて前記染色工程を実施するこ
    とを特徴とする合成樹脂レンズの製造方法。
JP9077574A 1997-03-28 1997-03-28 合成樹脂レンズの製造方法 Withdrawn JPH10273887A (ja)

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Cited By (8)

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