JPH10273465A - オレフィン性化合物のヒドロホルミル化方法 - Google Patents

オレフィン性化合物のヒドロホルミル化方法

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JPH10273465A
JPH10273465A JP9094680A JP9468097A JPH10273465A JP H10273465 A JPH10273465 A JP H10273465A JP 9094680 A JP9094680 A JP 9094680A JP 9468097 A JP9468097 A JP 9468097A JP H10273465 A JPH10273465 A JP H10273465A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒドロホルミル化反応に対して強い阻害作用
を示す化合物であるアリル型ハロゲン化物を不純物とし
て含有するオレフィン性化合物のヒドロホルミル化反応
を円滑に、かつ工業的に有利に行うことのできる方法を
提供する。 【解決手段】 a)ロジウム化合物、 b)単座配位性第三級有機リン化合物、並びに c)塩基性物質および/または二座配位性有機リン化合物 の存在下に、アリル型ハロゲン化物を不純物として含有
するオレフィン性化合物を水素および一酸化炭素と反応
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオレフィン性化合物
のヒドロホルミル化方法、より詳しくはアリル型ハロゲ
ン化物を不純物として含有するオレフィン性化合物のヒ
ドロホルミル化方法に関する。本発明のヒドロホルミル
化方法において生成物として得られるアルデヒド類は、
医薬、農薬等のファインケミカルズ、可塑剤用アルコー
ル、あるいは高分子化合物の合成原料となるジオール、
ジカルボン酸およびジアミン等の出発原料として有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】オレフィン性化合物をロジウム化合物お
よびトリフェニルホスフィン等の第三級有機リン化合物
の存在下に水素および一酸化炭素と反応させてアルデヒ
ドまたはその誘導体(以下、アルデヒドまたはその誘導
体をアルデヒド類と総称する)を製造する方法は、ヒド
ロホルミル化反応あるいはオキソ反応とよばれており、
工業的に有用な合成法である。
【0003】ヒドロホルミル化反応において原料として
使用できるオレフィン性化合物は、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、1−オクテ
ン、シクロヘキセン、スチレン、1,5−ヘキサジエ
ン、ジシクロペンタジエン等の不飽和炭化水素;7−オ
クテン−1−アール、アクロレインのアセタール化物等
の不飽和アルデヒド類;アリルアルコール、2−メチル
−2−プロペン−1−オール(メタリルアルコール)、
7−オクテン−1−オール等の不飽和アルコール類;ア
クリロニトリル;酢酸ビニル;塩化ビニル;メタクリル
酸メチルなど多岐にわたっている。このようなオレフィ
ン性化合物は、石油の分留あるいは種々の合成的手法に
よって得られているが、不純物としてアリル型ハロゲン
化物を含有していることがある。例えば、上記の2−メ
チル−2−プロペン−1−オールはメタリルクロリドの
加水分解によって製造することができるが、かかる製造
方法によって得られる2−メチル−2−プロペン−1−
オールは、通常メタリルクロリドを不純物として含有し
ている。一般に、2−メチル−2−プロペン−1−オー
ルとしては、1〜1000ppm程度のメタリルクロリ
ドを含有するものが工業的に安価に入手可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アリルクロリドやメタ
リルクロリド等に代表されるアリル型ハロゲン化物は、
ヒドロホルミル化反応条件下で、ロジウム化合物と安定
でかつヒドロホルミル化反応に対して不活性な錯体を形
成することが知られている。本発明者らが、メタリルク
ロリドを不純物として含有する2−メチル−2−プロペ
ン−1−オールのヒドロホルミル化反応について検討し
たところ、反応液中のメタリルクロリドの濃度が高くな
るにつれて反応の進行は遅くなり、反応液中のメタリル
クロリドの濃度が100mg/リットル以上となると、
ロジウム化合物を工業的に有利とされる範囲の濃度で使
用している場合、ヒドロホルミル化反応がほとんど進行
しなくなることを認めた。このようなメタリルクロリド
による反応阻害を解消して、2−メチル−2−プロペン
−1−オールのヒドロホルミル化反応を進行させる方法
としては、i)原料である2−メチル−2−プロペン−1
−オールを予め蒸留等によって精製し、メタリルクロリ
ドの含有量を低減させる、ii) 溶媒を用いて希釈し、反
応液中のメタリルクロリドの濃度を低減させる、iii)ロ
ジウム化合物の使用量を増加させる、といった方法があ
るが、いずれも目的化合物の製造コストが増大するので
工業的に実施する上で有利とはいえない。そして、この
ようなヒドロホルミル化反応に対する反応阻害およびそ
れに伴う問題点は、メタリルクロリドを不純物として含
有する2−メチル−2−プロペン−1−オールに限ら
ず、アリル型ハロゲン化物を含有するオレフィン性化合
物のヒドロホルミル化反応一般において共通するもので
ある。しかして本発明は、アリル型ハロゲン化物を不純
物として含有するオレフィン性化合物のヒドロホルミル
化反応を円滑に、かつ工業的に有利に行うことのできる
方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、アリル型ハロゲン化
物を不純物として含有するオレフィン性化合物のヒドロ
ホルミル化反応においては、反応系に塩基性物質および
/または二座配位性有機リン化合物を存在させることに
より、該アリル型ハロゲン化物による反応阻害を抑制で
きることを見出し、さらに検討した結果、本発明を完成
させるに至った。
【0006】すなわち、本発明は、a)ロジウム化合物、 b)単座配位性第三級有機リン化合物、並びに c)塩基性物質および/または二座配位性有機リン化合物 の存在下に、アリル型ハロゲン化物を不純物として含有
するオレフィン性化合物を水素および一酸化炭素と反応
させることを特徴とするオレフィン性化合物のヒドロホ
ルミル化方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のヒドロホルミル化方法に
おいて、ヒドロホルミル化の対象となるオレフィン性化
合物とは、後述のアリル型ハロゲン化物とは異なる化合
物であって、エチレン性の炭素−炭素二重結合を有し、
水素および一酸化炭素と反応して対応するアルデヒド類
を与える化合物を意味している。かかるオレフィン性化
合物は、ヒドロホルミル化反応を阻害しない置換基を有
していてもよい。このような置換基としては、例えば、
ホルミル基;水酸基;メトキシ基、エトキシ基等のアル
コキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、t−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニ
ル基;シアノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等の
ハロゲン原子などが挙げられる。
【0008】ここで、オレフィン性化合物の具体例を示
せば、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、1−ヘキ
セン、1−オクテン、シクロヘキセン、スチレン、1,
5−ヘキサジエン、1,7−オクタジエン、ビニルシク
ロヘキセン、ジシクロペンタジエン、シクロオクタジエ
ン等の不飽和炭化水素;7−オクテン−1−アールなど
の不飽和アルデヒド類;アリルアルコール、2−メチル
−2−プロペン−1−オール、7−オクテン−1−オー
ル、2,7−オクタジエン−1−オール等の不飽和アル
コール類;アクリロニトリル;酢酸ビニル;塩化ビニ
ル;メタクリル酸メチルなどが挙げられる。
【0009】本発明において、上記のオレフィン性化合
物が不純物として含有するアリル型ハロゲン化物は、代
表的には、下記の式(1)で表される化合物である。
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1、R2、R3、R4およびR5
それぞれ水素原子または有機基を表し、Xは塩素原子、
臭素原子またはヨウ素原子を表す)
【0012】上記において、R1、R2、R3、R4および
5が表す有機基としては、例えば、メチル基、エチル
基、n−オクチル基等のアルキル基;ビニル基、アリル
基、プロペニル基、4−メチル−3−ペンテニル基等の
アルケニル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等
のシクロアルキル基;フェニル基、トリル基、ナフチル
基等のアリール基;ベンジル基等のアラルキル基などが
挙げられる。また、これらの有機基は、テトラヒドロフ
ラニル基、テトラヒドロピラニル基等の環状エーテルか
ら誘導される基;デカリン、ステロイド等の複数の環か
らなる化合物から誘導される基など、異種原子を包含し
ていてもよい環状のものであってもよい。
【0013】ここで、アリル型ハロゲン化物の具体例を
示せば、アリルクロリド、アリルブロミド、メタリルク
ロリド、クロチルクロリド、クロチルブロミド、1−ブ
ロモ−2−ペンテン、プレニルクロリド、ゲラニルクロ
リド、リナリルクロリド、ネリルクロリド、3−ブロモ
−2−フェニルプロペンなどが挙げられる。なお、オレ
フィン性化合物が含有するアリル型ハロゲン化物は、1
種類であってもよいし、2種類以上であってもよい。
【0014】本発明に従うオレフィン性化合物のヒドロ
ホルミル化方法において、原料として使用するオレフィ
ン性化合物中のアリル型ハロゲン化物の含有量は、特に
制限されるものではないが、通常、オレフィン性化合物
に対し1〜1000ppmの範囲である。オレフィン性
化合物中のアリル型ハロゲン化物の含有量は1000p
pmを越えても差支えはないが、この場合には、蒸留等
の手段によってオレフィン性化合物中のアリル型ハロゲ
ン化物の含有量を上記の範囲内に調整しておくことが望
ましい。
【0015】本発明において用いるロジウム化合物とし
ては、ヒドロホルミル化触媒能を有するかまたはヒドロ
ホルミル化反応条件下にヒドロホルミル化触媒能を有す
るように変化する任意のロジウム化合物を使用すること
ができ、例えば、Rh4(CO)12、Rh6(CO)16
Rh(acac)(CO)2、酸化ロジウム、塩化ロジ
ウム、ロジウムアセチルアセトナート、酢酸ロジウムな
どが挙げられる。ロジウム化合物は、通常ヒドロホルミ
ル化反応液1リットル当たり、ロジウム原子換算で0.
001〜5ミリグラム原子となるような濃度範囲で使用
される。
【0016】また、本発明において使用される単座配位
性第三級有機リン化合物は、代表的には下記の式(2) P(R6)(R7)(R8) (2) (式中、R6、R7およびR8はそれぞれアリール基、ア
リールオキシ基、アルキル基、アルコキシ基、シクロア
ルキル基またはアラルキル基を表す)で示すことのでき
る化合物である。
【0017】上記の式(2)において、R6、R7および
8が表すアリール基としては、例えば、フェニル基、
トリル基、キシリル基、t−ブチルフェニル基などが挙
げられ、R6、R7およびR8が表すアリールオキシ基と
しては、例えば、フェノキシ基、o−t−ブチルフェノ
キシ基、o−エチルフェノキシ基などが挙げられる。ま
た、R6、R7およびR8が表すアルキル基としては、例
えば、メチル基、エチル基、n−ブチル基、n−オクチ
ル基などが挙げられ、R6、R7およびR8が表すアルコ
キシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n
−ブトキシ基などが挙げられる。さらに、R6、R7およ
びR8が表すシクロアルキル基としては、例えば、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられ、
6、R7およびR8が表すアラルキル基としては、例え
ば、ベンジル基どが挙げられる。R6、R7およびR
8は、ヒドロホルミル化反応を阻害しない限りいかなる
置換基を有していてもよい。
【0018】ここで、本発明において使用される単座配
位性第三級有機リン化合物の具体例を示せば、トリフェ
ニルホスファイト、トリス(2−メチルフェニル)ホス
ファイト、トリス(2−エチルフェニル)ホスファイ
ト、トリス(2−イソプロピルフェニル)ホスファイ
ト、トリス(2−フェニルフェニル)ホスファイト、ト
リス(2−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス
(2−t−ブチル−5−メチルフェニル)ホスファイ
ト、ジ(2−メチルフェニル)(2−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト、ジ(2−t−ブチルフェニル)(2
−メチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ホスファイト等のホスファイト
類;トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、
トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−n−ブチルホス
フィン、トリ−n−オクチルホスフィン等のホスフィン
類などが挙げられる。これらの単座配位性第三級有機リ
ン化合物は単独で使用してもよいし、2種類以上を組み
合わせて使用してもよい。
【0019】単座配位性第三級有機リン化合物の使用量
は、ヒドロホルミル化反応液1リットル当たり、通常1
ミリモル以上、好ましくは2ミリモル以上となる量であ
る。なお、単座配位性第三級有機リン化合物の使用量の
上限については特に制限はないが、一般に、ヒドロホル
ミル化反応液1リットル当たり200ミリモル程度とな
る量である。また反応液への溶解度によって、単座配位
性第三級有機リン化合物の使用量の上限が定まる場合も
ある。
【0020】本発明において使用される塩基性物質と
は、ブレンステッド酸を中和することのできる物質のこ
とを意味しており、例えば、o−トルイジン、キノリ
ン、2−メチルピリジン、ピリジン等の含窒素芳香族化
合物;トリエタノールアミン、トリエチルアミン、トリ
−n−ブチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、1,
6−ヘキサンジアミン、メチルアミン、ヘキシルアミン
等のアミン類;アンモニア;酢酸アンモニウム等のアン
モニアの塩;ヒドロキシルアミン;水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;酢酸ナト
リウム等のアルカリ金属の酢酸塩;炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム等のアルカリ金属の炭酸塩または炭酸
水素塩;ナトリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシ
ド等のアルカリ金属アルコキシド;水酸化カルシウム、
水酸化バリウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類
金属の水酸化物;酢酸カルシウム等のアルカリ土類金属
の酢酸塩;炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属の炭酸
塩;バリウムイソプロポキシド、マグネシウムエトキシ
ド等のアルカリ土類金属アルコキシドなどが挙げられ
る。また、塩基性物質として、例えば、塩基性陰イオン
交換樹脂なども使用可能である。これらの塩基性物質
は、1種類のものを使用してもよいし、2種類以上を併
用してもよい。
【0021】塩基性物質の使用量は、通常、原料として
使用されるオレフィン性化合物に不純物として含まれる
アリル型ハロゲン化物のモル数と同じ化学当量となる量
以上であるが、反応液1リットル当たり、好ましくは
0.01〜200ミリグラム当量であり、より好ましく
は0.05〜100ミリグラム当量である。
【0022】また、本発明において使用される二座配位
性有機リン化合物は、代表的には下記の式(3)
【0023】
【化3】
【0024】(式中、A1およびA2はそれぞれアリール
基を表し、R9およびR10はそれぞれアリール基または
炭素数4以上の飽和炭化水素基を表し、Zは炭素数2〜
10の2価の飽和脂肪族炭化水素基を表す)で示される
化合物である。
【0025】上記の式(3)において、A1、A2、R9
およびR10が表すアリール基としては、例えば、フェニ
ル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などが挙げら
れ、R9およびR10が表す炭素数4以上の飽和炭化水素
基としては、例えば、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、シクロヘキシル基などが挙げられ
る。また、上記の式(3)においてZが表す炭素数2〜
10の2価の飽和脂肪族炭化水素基としては、例えば、
エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペン
タメチレン基、ヘキサメチレン基、次の式
【0026】
【化4】
【0027】等で表されるアルキレン基;1,4−シク
ロヘキシレン基等のシクロアルキレン基などが挙げられ
る。
【0028】ここで、二座配位性有機リン化合物の具体
例を示せば、例えば、次のものが挙げられる。
【0029】
【化5】
【0030】これらの中でも、入手の容易さ、化学的安
定性などの点から、本発明で使用する二座配位性有機リ
ン化合物としては、下記のジホスフィノアルカンが好ま
しい。
【0031】
【化6】
【0032】これらの二座配位性有機リン化合物は、1
種類のものを使用してもよいし、2種類以上を併用して
もよい。
【0033】二座配位性有機リン化合物の使用量は、ヒ
ドロホルミル化反応の反応速度の観点から、ロジウム1
グラム原子当たり0.1〜5モルとなる範囲内にあるこ
とが好ましく、ロジウム1グラム原子当たり0.5〜3
モルとなる範囲内にあることがより好ましい。
【0034】本発明では、塩基性物質または二座配位性
有機リン化合物のうちのいずれか一方を使用することに
より、アリル型ハロゲン化物による反応阻害を抑制する
ことができるが、両者を併用することにより触媒の安定
性を高めたり、反応選択率を向上させたりできる場合が
ある。なお、例えば、メタリルクロリドを不純物として
含有する2−メチル−2−プロペン−1−オールをヒド
ロホルミル化することによって2−ヒドロキシ−4−メ
チルテトラヒドロフランを目的化合物として製造する場
合などのように、反応条件下にブレンステッド酸が存在
すると副反応が惹起され、目的とするアルデヒド類の生
成量が低下する場合には、塩基性物質を使用することが
好ましい。
【0035】本発明に従うオレフィン性化合物のヒドロ
ホルミル化反応の反応温度は、通常40〜150℃であ
る。また、反応に用いられる水素と一酸化炭素の混合ガ
スにおいて、水素/一酸化炭素のモル比は入りガス組成
として通常1/5〜5/1の範囲から選ばれる。なお、
反応系中にヒドロホルミル化反応に対して不活性なガ
ス、例えば、窒素、アルゴンなどが少量存在しても差支
えない。反応圧力は反応温度にもよるが、一般に常圧〜
200気圧の範囲内から選ばれる。
【0036】本発明に従うヒドロホルミル化反応は、攪
拌型反応槽または気泡塔型反応槽を用いて連続方式また
はバッチ方式で行うことができる。
【0037】本発明に従うヒドロホルミル化反応は、溶
媒の不存在下に実施することもできるが、反応系中で不
活性な溶媒の存在下に実施してもよい。かかる溶媒とし
ては、例えば、水;ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の
飽和脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類;メタノール、エタノール、n−
オクタノールなどのアルコール類;ジエチルエーテル、
テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類などが挙げられ
る。これらの溶媒は単独で使用してもよいし、2種類以
上を組み合わせて使用してもよい。
【0038】上記のヒドロホルミル化反応によって得ら
れるアルデヒド類は、例えば蒸留等の公知の方法によ
り、反応混合物から分離することができる。かくして得
られたアルデヒド類は、所望により蒸留、カラムクロマ
トグラフィーなどの公知の手段によってさらに純度を高
めることができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はかかる実施例により何等制限されるもの
ではない。
【0040】実施例1 ガス導入口およびサンプリング口を備えた内容積500
mlの電磁攪拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセ
チルアセトナートロジウム1.03mg(0.004ミ
リモル)、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
ホスファイト258mg(0.4ミリモル)、メタリル
クロリド20mgを含有する2−メチル−2−プロペン
−1−オール190ml(162g、2.25モル、メ
タリルクロリドの含有量:123ppm)、トルエン1
0mlおよびトリエタノールアミン298mg(2ミリ
モル)を空気に触れないようにして仕込み、オートクレ
ーブ内を水素/一酸化炭素=1/1(モル比)の混合ガ
スで90気圧(ゲージ圧)とした後、攪拌しながらオー
トクレーブ内の温度を90℃に上げた。この状態で2時
間反応させた。得られた反応液をガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、2−メチル−2−プロペン−1−
オールの転化率は86%、2−ヒドロキシ−4−メチル
テトラヒドロフランへの選択率は65%であることが分
かった。
【0041】比較例1 実施例1において、トリエタノールアミンを使用しなか
ったこと以外は実施例1と同様の操作を行い、メタリル
クロリドの含有量が123ppmである2−メチル−2
−プロペン−1−オールのヒドロホルミル化反応を実施
した。得られた反応液を実施例1と同様にしてガスクロ
マトグラフィーで分析したところ、2−メチル−2−プ
ロペン−1−オールの転化率はわずか0.4%であっ
た。
【0042】実施例2 実施例1において、トリエタノールアミン298mgに
代えて1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン
1.36mg(0.0032ミリモル)を使用したこと
以外は実施例1と同様の操作を行い、メタリルクロリド
の含有量が123ppmである2−メチル−2−プロペ
ン−1−オールのヒドロホルミル化反応を実施した。得
られた反応液を実施例1と同様にしてガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、2−メチル−2−プロペン−
1−オールの転化率は74%であり、2−ヒドロキシ−
4−メチルテトラヒドロフランへの選択率は13%、2
−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロフランと2−メ
チル−2−プロペン−1−オールの脱水縮合物への選択
率は54%、2−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロ
フランの脱水二量体への選択率は26%であることが分
かった。
【0043】実施例3 実施例1において、さらに1,4−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)ブタン1.36mgを添加した系で反応を行
ったこと以外は実施例1と同様の操作を行い、メタリル
クロリドの含有量が123ppmである2−メチル−2
−プロペン−1−オールのヒドロホルミル化反応を実施
した。得られた反応液を実施例1と同様にしてガスクロ
マトグラフィーで分析したところ、2−メチル−2−プ
ロペン−1−オールの転化率は88%、2−ヒドロキシ
−4−メチルテトラヒドロフランへの選択率は65%で
あった。
【0044】実施例4 ガス導入口およびサンプリング口を備えた内容積300
mlの電磁攪拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセ
チルアセトナートロジウム12.9mg(0.05ミリ
モル)、トリフェニルホスフィン262mg(1ミリモ
ル)および1−ブロモ−2−ペンテン7mgを含有する
1−オクテン100ml(71.5g、0.638モ
ル、1−ブロモ−2−ペンテンの含有量:98ppm)
を空気に触れないようにして仕込み、オートクレーブ内
を水素/一酸化炭素=1/1(モル比)の混合ガスで6
0気圧(ゲージ圧)とした後、攪拌しながらオートクレ
ーブ内の温度を100℃に上げた。この状態で2時間反
応させ、オートクレーブ内の反応液を1mlサンプリン
グしてガスクロマトグラフィーで分析したところ、1−
オクテンの転化率は31%であり、ノナナールおよび2
−メチルオクタナール(以下、これらをC9アルデヒド
と総称する)への選択率は99%であった。反応をさら
に1時間継続して行った後、オートクレーブ内の反応液
を1mlサンプリングしてガスクロマトグラフィーで分
析したところ、1−オクテンの転化率は32%であり、
1−オクテンのヒドロホルミル化反応が実質的に進行し
なくなったことが確認された。
【0045】上記で得られた反応液を一旦室温まで冷却
した後、水素/一酸化炭素=1/1(モル比)の混合ガ
ス雰囲気下にピリジン0.5g(6.3ミリモル)をオ
ートクレーブ内の反応液に添加した。次いでオートクレ
ーブ内を水素/一酸化炭素=1/1(モル比)の混合ガ
スで60気圧(ゲージ圧)とした後、攪拌しながらオー
トクレーブ内の温度を100℃に上げ、この状態で2時
間反応させた。得られた反応液をガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、1−オクテンの転化率は60%、
C9アルデヒドへの選択率は99%であり、1−オクテ
ンのヒドロホルミル化反応が再び進行するようになった
ことが分かった。
【0046】実施例5 ガス導入口およびサンプリング口を備えた内容積300
mlの電磁攪拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセ
チルアセトナートロジウム12.9mg、トリフェニル
ホスフィン262mg、1−ブロモ−2−ペンテン7m
gを含有する1−オクテン100ml(71.5g、1
−ブロモ−2−ペンテンの含有量:98ppm)および
トリ−n−オクチルアミン708mg(2ミリモル)を
空気に触れないようにして仕込み、オートクレーブ内を
水素/一酸化炭素=1/1(モル比)の混合ガスで60
気圧(ゲージ圧)とした後、攪拌しながらオートクレー
ブ内の温度を100℃に上げた。この状態で2時間反応
させ、オートクレーブ内の反応液を実施例1と同様にし
てガスクロマトグラフィーで分析したところ、1−オク
テンの転化率は97%であり、C9アルデヒドへの選択
率は99%であった。
【0047】実施例6 ガス導入口およびサンプリング口を備えた内容積500
mlの電磁攪拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセ
チルアセトナートロジウム1.03mg、トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト258m
g、メタリルクロリド40mgを含有する2−メチル−
2−プロペン−1−オール190ml(162g、2.
25モル、メタリルクロリドの含有量:247pp
m)、水酸化ナトリウム60mg(1.5ミリモル)、
水0.6mlを空気に触れないようにして仕込み、オー
トクレーブ内を水素/一酸化炭素=1/1(モル比)の
混合ガスで100気圧(ゲージ圧)とした後、攪拌しな
がらオートクレーブ内の温度を120℃に上げた。この
状態で1.5時間反応させた。得られた反応液を実施例
1と同様にしてガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、2−メチル−2−プロペン−1−オールの転化率は
90%、2−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロフラ
ンへの選択率は73%であった。
【0048】実施例7 ガス導入口およびサンプリング口を備えた内容積500
mlの電磁攪拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセ
チルアセトナートロジウム51.6mg(0.2ミリモ
ル)、トリフェニルホスフィン262mg、メタリルク
ロリド40mgを含有する2−メチル−2−プロペン−
1−オール180ml(153g、2.13モル、メタ
リルクロリドの含有量:261ppm)、トルエン20
mlおよびトリ−n−ブチルアミン740mg(4ミリ
モル)を空気に触れないようにして仕込み、オートクレ
ーブ内を水素/一酸化炭素=1/1(モル比)の混合ガ
スで80気圧(ゲージ圧)とした後、攪拌しながらオー
トクレーブ内の温度を80℃に上げた。この状態で2時
間反応させた。得られた反応液をガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、2−メチル−2−プロペン−1−
オールの転化率は37%、2−ヒドロキシ−4−メチル
テトラヒドロフランへの選択率は80%であった。
【0049】比較例2 実施例7において、トリ−n−ブチルアミンを使用しな
かったこと以外は実施例7と同様の操作を行い、メタリ
ルクロリドの含有量が261ppmである2−メチル−
2−プロペン−1−オールのヒドロホルミル化反応を実
施した。得られた反応液を実施例1と同様にしてガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、2−メチル−2−
プロペン−1−オールの転化率はわずか0.2%であっ
た。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、アリル型ハロゲン化物
を不純物として含有するオレフィン性化合物のヒドロホ
ルミル化反応を円滑に、かつ工業的に有利に行うことが
できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)ロジウム化合物、 b)単座配位性第三級有機リン化合物、並びに c)塩基性物質および/または二座配位性有機リン化合物 の存在下に、アリル型ハロゲン化物を不純物として含有
    するオレフィン性化合物を水素および一酸化炭素と反応
    させることを特徴とするオレフィン性化合物のヒドロホ
    ルミル化方法。
  2. 【請求項2】 アリル型ハロゲン化物が下記の式(1) 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ水素
    原子または有機基を表し、Xは塩素原子、臭素原子また
    はヨウ素原子を表す)で示される化合物であることを特
    徴とする請求項1記載のオレフィン性化合物のヒドロホ
    ルミル化方法。
  3. 【請求項3】 a)ロジウム化合物、 b)単座配位性第三級有機リン化合物、並びに c)塩基性物質および/または二座配位性有機リン化合物 の存在下に、アリル型ハロゲン化物を不純物として含有
    するオレフィン性化合物を水素および一酸化炭素と反応
    させることによってオレフィン性化合物をヒドロホルミ
    ル化することを特徴とするアルデヒド類の製造方法。
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