JPH10273442A - 骨代謝改善剤及び栄養組成物 - Google Patents

骨代謝改善剤及び栄養組成物

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JPH10273442A
JPH10273442A JP9079354A JP7935497A JPH10273442A JP H10273442 A JPH10273442 A JP H10273442A JP 9079354 A JP9079354 A JP 9079354A JP 7935497 A JP7935497 A JP 7935497A JP H10273442 A JPH10273442 A JP H10273442A
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JP
Japan
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boron
silicon
calcium
bone
group
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JP9079354A
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Takashi Yakabe
隆史 矢賀部
Masaru Morita
大 守田
Tadashi Idota
正 井戸田
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨代謝改善剤、及びそれを含有する栄養組成
物の提供。 【解決手段】 ホウ素及び/又はケイ素を含有すること
を特徴とする優れた骨代謝改善剤、及びそれを含有する
栄養組成物。 【効果】 本発明により、カルシウムの生体保持率が上
昇し骨強度が上昇する骨代謝改善剤、及びそれを含有す
る栄養組成物が提供され、成長の盛んな乳幼児をはじめ
とする乳幼児、小児、青年、成人、あるいは骨疾患にか
かりやすい老人に、医薬あるいは食品などとして有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホウ素及び/又は
ケイ素を含有することを特徴とする骨代謝改善剤、及び
それを含有する栄養組成物に関する。本発明により、カ
ルシウムの生体保持率が上昇し、骨強度が上昇するた
め、成長の盛んな乳幼児をはじめとする小児、青年、成
人、さらには、骨疾患にかかりやすい老人の骨代謝改善
剤が提供され、医薬あるいは食品などとして有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の高齢化に伴って、骨折や腰
痛、骨粗鬆症といった各種の骨疾患が増加しており、問
題となっている。日本人の平均的な食生活では、骨形成
や骨の強度に密接に関係するカルシウムを、十分な量摂
取することは非常に困難である。十分量のカルシウムを
摂取するためには、日々努めて、乳製品などのカルシウ
ム含量の多い食品を取るなど、なるべく多くのカルシウ
ムを摂取する配慮が必要である。実際、日本人のカルシ
ウム摂取量は長年に渡ってその栄養所要量を下回ってお
り、平成6年度の調査結果(平成8年版国民栄養の現
状、厚生省保健医療局健康増進栄養課、第一出版発行、
1996年)では、栄養所要量に対して摂取量が90%
と、各種栄養素の中で唯一不足している栄養素である。
このような状況下で、カルシウムを効率的に生体へ供給
するために、吸収性のよいカルシウム剤やカルシウム促
進剤ばかりではなく、カルシウムの代謝改善剤が切望さ
れている。
【0003】現在、各種の骨疾患の予防及び治療には、
骨組織で常に行われている骨の生成と分解吸収のバラン
スを、分解吸収に傾けない方向、即ち、骨形成へとバラ
ンスをできるだけ傾けることが行われている。具体的に
は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウムといったカルシ
ウム塩や、牛や魚の骨粉、貝殻や卵殻などの天然カルシ
ウム剤を含んだ健康食品、牛乳、乳製品、小魚といった
食事によりカルシウムを補給する方法、ゲートボール、
ウォーキングといった運動による方法、食事由来のカル
シウムの腸管からの吸収を促進するために、日光浴によ
り活性型ビタミンDを生体内で増加させる方法、女性ホ
ルモン剤、イプリフラボン、活性型ビタミンD剤、カル
シトニンなどの薬物投与による方法が行われている。し
かし、いずれの方法においても、高価で多額の費用が必
要であったり、また、乳児や体の弱った老人には不向き
であったりなど多くの問題点を持っている。骨は全体の
約70%が無機成分であり、残りの約30%が有機成分
から構成されている。そのうち、無機成分に関しては、
カルシウムが約25%、リンが約15%、炭酸が約4%
を占めるほかに、マグネシウム、ナトリウム、カリウ
ム、鉄、銅、塩素、フッ素、ホウ素、ケイ素などから構
成されている。無機成分の1/4を占めるカルシウムが
骨の形成や強度の維持になくてはならないものであるこ
とは周知の事実であり、上述した通りである。しかしな
がら、他の成分については、いまだその役割の完全なる
解明には至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の状況に鑑み、本
発明者らは鋭意研究の結果、特定量の範囲でホウ素及び
/又はケイ素を摂取することにより、カルシウムの生体
保持率が上昇し、又、骨の強度が上昇するという知見を
得、本発明を完成するに至った。従って本発明は、ホウ
素及び/又はケイ素を含有することを特徴とする骨代謝
改善剤、及びそれを含有する栄養組成物を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホウ素及び/
又はケイ素を含有することを特徴とする骨代謝改善剤、
及びそれを含有する栄養組成物に関する。詳しくは、ホ
ウ素を組成物100g当たり0.1〜9mg、及び/又
はケイ素を組成物100g当たり0.1〜9mg含有す
ることを特徴とする骨代謝改善剤、及びそれを含有する
栄養組成物に関する。本発明により、カルシウムの生体
保持率が上昇し骨強度が上昇するため、成長の盛んな乳
幼児をはじめとする小児、青年、成人、さらには、骨疾
患にかかりやすい老人の骨代謝改善剤が提供され、医
薬、食品などとして有用である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるホウ素としては、
ホウ素原子を含む化合物であれば無機化合物、有機化合
物ともに使用できるが、好ましくはテトラホウ酸ナトリ
ウム、ホウ酸、無水ホウ酸、ボログリシン、ブロモジメ
チルボランなどが用いられる。又、本発明に用いるケイ
素は、ケイ素原子を含む化合物であれば無機化合物、有
機化合物ともに使用できるが、好ましくはケイ酸、ケイ
酸アルミニウムなどのケイ酸塩、シリコーン油、ケイ素
樹脂、ジメチルシリコーン、二酸化ケイ素などが用いら
れる。ホウ素化合物は、組成物が固体である場合は、ホ
ウ素として組成物100g当たり好ましくは0.1〜9
mg、特に好ましくは組成物100g当たり0.1〜
0.9mg加える。組成物が液体である場合は、ホウ素
として組成物100ml当たり好ましくは0.1〜2m
g、特に好ましくは組成物100ml当たり0.01〜
0.2mg加える。又、ホウ素として組成物100kc
al当たり好ましくは0.1〜1mg、特に好ましくは
組成物100kcal当たり0.01〜0.1mg加え
る。ケイ素化合物は、組成物が固体である場合はケイ素
として組成物100g当たり好ましくは0.1〜90m
g、特に好ましくは組成物100g当たり0.1〜9m
g加える。組成物が液体である場合は、ケイ素として組
成物100ml当たり好ましくは0.1〜20mg、特
に好ましくは組成物100ml当たり0.1〜2mg加
える。又、ケイ素として組成物100kcal当たり好
ましくは0.1〜10mg、特に好ましくは組成物10
0kcal当たり0.1〜1mg加える。さらに、本発
明の骨代謝改善剤の効果を一層高めるために、乳カゼイ
ン結合性カルシウム、コロイド状カルシウム、カルシウ
ム−カゼインホスホペプチド、牛骨粉などのカルシウム
剤、ビタミンDなどのビタミン類など他の成分を組み合
わせてもよい。
【0007】本発明の骨代謝改善剤は、その形態は特に
限定されないが、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤、ド
リンク剤などの形で、乳幼児から青年、成人、さらには
老人に対して、経口あるいは非経口的に投与することが
できる。本発明の骨代謝改善剤を経口的に摂取する場合
は、望ましくは、乳児用調製乳、フォローアップミル
ク、幼児用調製乳などの育児用調製乳、各種病態に合わ
せた未熟児用調製乳や特殊疾患用調製乳、あるいは経
口、経腸栄養剤などに添加して栄養組成物として利用す
る。本発明の骨代謝改善剤を含有する医薬としては、例
えば注射剤、錠剤、散剤、顆粒剤及びカプセル剤などが
挙げられる。これらの製剤は公知の製剤学的製法に準
じ、製剤として薬理学的に許容され得る担体、賦形剤、
崩壊剤、滑沢剤及び着色剤などと共に医薬組成物として
投与される。これらの製剤に用いる担体や賦形剤として
例えば乳糖、ブドウ糖などの糖類、デンプン類、炭酸カ
ルシウムなどの無機物、カンゾウ末などの植物末及び結
晶セルロースなど、結合剤として例えばデンプン糊液、
アラビアゴム、トラガントゴム、ゼラチン、シロップ、
ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ヒドロキ
シプロピルセルロース、メチルセルロース、カルメロー
ス、エチルセルロース及び結晶セルロースなど、崩壊剤
として例えばデンプン、寒天、ゼラチン末、カルメロー
スナトリウム、カルメロースカルシウム、結晶セルロー
ス、炭酸カルシウム及び炭酸水素ナトリウムなど、滑沢
剤として例えばステアリン酸マグネシウム及びタルクな
ど、着色剤として例えば医薬品に添加することが許容さ
れているものを、各々適宜用いることができる。錠剤、
顆粒剤及びカプセル剤は矯味或いは徐放化製剤として、
糖類、ヒドロキシメチルセルロースフタレート及び酢酸
フタル酸セルロースなど適当なコーティング物質を用い
てコーティングしても良い。又、注射剤を調製する場合
には、主薬を必要に応じ適当なpH調整剤、緩衝剤、安
定剤、可溶化剤などを用いて、常法により注射剤とす
る。本発明の骨代謝改善剤を含む栄養組成物は、タンパ
ク質、脂質、糖質、ビタミン及びミネラル類などから構
成される。タンパク質としては、カゼイン、乳清タンパ
ク質、乳清タンパク質濃縮物(WPC)、α−カゼイ
ン、β−カゼイン、β−ラクトグロブリン、α−ラクト
アルブミン、ラクトフェリンなどの乳タンパク質分画
物、大豆タンパク質、さらにはこれらの加水分解物、ペ
プチド、アミノ酸などが用いられる。脂質には、バタ
ー、ラード、魚油、オーレオ油などの動物性油脂、大豆
油、パーム油、サフラワー油、ナタネ油、ヤシ油などの
植物性油脂、さらにはこれらの分別油、水添油、エステ
ル交換油など食用に供することができる油脂であれば、
どのような油脂であってもよい。糖質としては、通常食
用として用いられる蔗糖、乳糖、麦芽糖、ブドウ糖、果
糖、オリゴ糖類、糖アルコール類、でんぷん、可溶性多
糖類、デキストリン、食物繊維などが用いられる。又、
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB類、ビタ
ミンC、ビタミンD類、ビタミンE、ビタミンK類、ビ
オチン、コリン、パントテン酸、イノシトール、葉酸、
ニコチン酸、カロテノイド、カルニチンなどから選択さ
れる、一種あるいはそれ以上を適宜選択して添加する。
又、ミネラル類については、ホウ素及び/又はケイ素の
他に、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウ
ム、塩素、銅、鉄、亜鉛、セレン、マンガン、ヨウ素な
どから選択される、一種又はそれ以上を適宜選択して使
用できる。これらの成分を混合し、常法により固体、粉
末、液体などの適宜利用しやすい形態とする。このよう
にして得られた栄養組成物は、乳幼児、小児、青年、成
人、あるいは老人などに用いることができる。
【0008】
【実施例】以下の実施例により本発明をより詳細に説明
するが、これらは単に例示するのみであり、本発明はこ
れらによって何ら限定されるものではない。
【0009】
【実施例1】錠剤の製造 98%ボログリシン15mg、二酸化ケイ素45mg、
カゼイン17g、水溶性ビタミン類混合物(ビタミンB
1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビ
タミンC、ビオチン、コリン、パントテン酸、イノシト
ール、葉酸、ニコチン酸)2g、ミネラル類混合物(炭
酸カルシウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、クエ
ン酸第一鉄ナトリウム)2g、脂溶性ビタミン類(ビタ
ミンA、ビタミンD、ビタミンE、β〜カロテン)を2
g溶解した精製大豆油及びサフラワー油を各々1g、賦
形剤として乳糖40g、結合剤としてα−コーンスター
チ20g、崩壊剤としてカルボキシメチルセルロースカ
ルシウム15g、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウ
ム2gに精製水60gを加えて混練し、40度で50分
間、通気温風乾燥して顆粒状とした。さらに湿式顆粒圧
縮法にて錠剤を打錠し、1錠当たり200mgの錠剤を
約500錠得た。錠剤1錠当たり、ホウ素約4μg、及
びケイ素約40μgがそれぞれ含まれていた。
【0010】
【実施例2】乳児用調製乳の製造 脱脂乳240kgに乳清タンパク質濃縮物7.5kg、
乳糖44kgを溶解し、これにミネラル類と水溶性ビタ
ミン類を1kg溶解した。この溶液に、脂溶性ビタミン
類を含む調整脂肪23.9kgを混合した。さらに、こ
れに98%ボログリシン15g、二酸化ケイ素45gを
添加混合し、均質、殺菌して、調製乳約315kgを得
た。調製乳中にはホウ素約2g、及びケイ素約20gが
それぞれ含まれていた。
【0011】
【実施例3】乳児用調製粉乳の製造 乳清タンパク質濃縮物(WPC)10kg、乳糖46.
5kg、水溶性ビタミン類とミネラル類各0.5kg
を、20kgの温湯に溶解した。これに、脱脂乳235
kg及び脂溶性ビタミン類を含む調整脂肪23.9kg
を混合した。さらに、これに98%ボログリシン15
g、二酸化ケイ素45gを添加混合し、均質、殺菌、濃
縮、乾燥して、粉乳約100kgを得た。粉乳中にはホ
ウ素約2g、及びケイ素約20gがそれぞれ含まれてい
た。
【0012】
【試験例1】カルシウム出納試験 7週齢のSD系雌ラットを用いてカルシウム出納試験を
行った。ラットは5匹ずつ4群に分け、AIN−76
(J. Nutr., 107, pp1340-1348(1977))に準じて調製し
たラット用粉末飼料投与群(C群)、ラット用粉末飼料
100g当たり98%ボログリシンを10mgを添加し
たホウ素含有飼料投与群(B群)、ラット用粉末飼料1
00g当たり二酸化ケイ素を100mgを添加したケイ
素含有飼料投与群(Si群)、ラット用粉末飼料100
g当たり98%ボログリシンを10mg及び二酸化ケイ
素を100mgを添加したホウ素及びケイ素含有飼料投
与群(BSi群)とし、各々自由摂取させ2週間飼育し
た。尚、飼料中のカルシウムとリンの量は共に全て群で
飼料100g当たり300mgとなるように調整し、カ
ルシウム:リン比を1:1とした。飼育期間中、摂取し
た飼料の量を計測し、便と尿を回収した。回収した便と
尿は、湿式灰化後、誘導結合プラズマ発光分析法(IC
P)によりカルシウム量を測定した。これらの測定結果
よりカルシウムの体内保持率を計算し、各群で比較した
結果を図1に示す。C群に比べ、B群、Si群ではカル
シウムの体内保持率が高く、特にB群では顕著であっ
た。また、BSi群では、C群に比べ明らかにカルシウ
ムの体内保持率が高く、B群、Si群と比較しても高値
を示した。以上の結果より、本発明のホウ素及び/又は
ケイ素を含有する骨代謝改善剤を含む飼料を与えること
により、顕著にカルシウムの体内保持率が向上し、骨代
謝の改善が認められた。
【0013】
【試験例2】骨強化試験 6週齢のSD系雌ラットを用いて骨強化試験を行った。
骨粗鬆症モデルラットは、1週間予備飼育を行った後に
卵巣摘出術を施し、低カルシウム食で1カ月間飼育する
ことで作成し、5匹ずつ4群に分けた。又、卵巣摘出術
時に疑似手術を施し、卵巣を摘出していないラット(シ
ャムラット)を5匹作成した。これらを卵巣を摘出して
いないシャムラットにAIN−76(J. Nutr., 107, p
p1340-1348 (1977) )に準じて調製したラット用粉末飼
料を投与したシャムラット群(5匹、S群)、及び骨粗
鬆症モデルラット4群をそれぞれAIN−76(J. Nut
r., 107, pp1340-1348 (1977) )に準じて調製したラッ
ト用粉末飼料投与群(C群)、ラット用粉末飼料100
g当たり98%ボログリシンを10mgを添加したホウ
素含有飼料投与群(B群)、ラット用粉末飼料100g
当たり二酸化ケイ素を100mgを添加したケイ素含有
飼料投与群(Si群)、ラット用粉末飼料100g当た
り98%ボログリシンを10mg及び二酸化ケイ素を1
00mgを添加したホウ素及びケイ素含有飼料投与群
(BSi群)とし、各々自由摂取させ1カ月間飼育し
た。尚、飼料中のカルシウムとリンの量は共に全ての群
で飼料100g当たり300mgとなるように調整し、
カルシウム:リン比を1:1とした。1カ月後に各群の
ラットの大腿骨を摘出し、破断特性測定装置にて骨強度
の測定を行った。結果を、図2及び図3に示した。図2
に示したように、大腿骨破断力はC群に比べて、B群、
Si群、BSi群全てにおいて有意に高値を示した。
又、図3に示した骨破断エネルギーに関しても、C群に
比べて、B群、Si群、BSi群全て有意に高値を示し
た。以上の結果より、本発明のホウ素及び/又はケイ素
を含有する骨代謝改善剤を含む飼料を与えることによ
り、顕著に骨強度が上昇し、骨代謝の改善が認められ
た。
【0014】
【発明の効果】本発明により、ホウ素及び/又はケイ素
を含有することを特徴とする、優れた骨代謝改善剤、及
びそれを含有する栄養組成物が提供される。本発明によ
り、カルシウムの生体保持率が上昇し、骨強度が上昇す
るため、成長の盛んな乳幼児をはじめとする小児、青
年、成人、さらには、骨疾患にかかりやすい老人の骨代
謝改善剤が提供され、医薬、食品などとして有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験例1のカルシウム体内保持率を示す。
【図2】 試験例2の骨粗鬆症モデルラットの骨破断力
を示す。
【図3】 試験例2の骨粗鬆症モデルラットの骨破断エ
ネルギーを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホウ素及び/又はケイ素を含有すること
    を特徴とする、骨代謝改善剤。
  2. 【請求項2】 ホウ素を組成物100g当たり0.1〜
    9mg、及び/又はケイ素を組成物100g当たり0.
    1〜90mg含有することを特徴とする、請求項1記載
    の骨代謝改善剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の骨代謝改善剤を含
    有する栄養組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003518509A (ja) * 1999-12-23 2003-06-10 アベンティス・アニマル・ニユートリシヨン・エス・エー 粒状ビタミン組成物
WO2004067036A1 (en) * 2003-01-31 2004-08-12 Psimedica Limited Devices and compositions containing boron and silicon for use in neutron capture therapy
WO2023215815A1 (en) * 2022-05-05 2023-11-09 Dabdoub Atif Dietary macro/micronutritional compositions and applications thereof

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