JPH10273175A - 成型紙器の抄造方法およびその成形型 - Google Patents

成型紙器の抄造方法およびその成形型

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JPH10273175A
JPH10273175A JP9093169A JP9316997A JPH10273175A JP H10273175 A JPH10273175 A JP H10273175A JP 9093169 A JP9093169 A JP 9093169A JP 9316997 A JP9316997 A JP 9316997A JP H10273175 A JPH10273175 A JP H10273175A
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paper container
container
dimensional
mold
axis
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JP9093169A
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Toshio Kato
俊男 加藤
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IMAGE RABOTEKUSUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体製品を対称位置に分割配置した展開型を
使用することにより簡単な成形工程で高精度な立体成形
紙器を形成することができ、和紙の持つ独特の質感を極
めて自然に発揮することができる成型紙器の抄造方法お
よびその成形型を提供する。 【解決手段】 紙器の成形型1が、立体製品を縦軸Lよ
り2分割して互いに対称位置に配置されるよう前記縦軸
Lと直交する仮想対称軸線CLを中心として展開し同一
平面部2上に凸状に展開形成されているので、賦形され
た紙器を離型した後仮想中立軸線より折畳むことにより
正確な位置合わせが可能となり、高品質な立体紙器を成
形することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形紙器の抄造方
法およびその成形型に係り、特にランプシェード等の所
望の立体的形状を有する紙器の抄造方法およびその成形
型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙を素材とする器等を作成す
る場合は、殆ど全てが抄造された偏平な紙片を折曲させ
るか又は抜型で切断し接着剤を用いて所定の器状に加工
するものであり、紙の抄造工程においては、成形型等を
用いて所望の立体的形状をした器状に作成することは行
なわれていない。
【0003】単に、一定の凹凸面を一体的に有する器
体、例えば、生卵を市場流通過程に乗せるための包装体
として、生卵の半分を埋込むことのできる凹部を複数個
整列させて一体成形した紙器が知られているのみであ
る。
【0004】しかし、この種の器体では、所謂雄型と雌
型との組合せによって生成するもので、雄型の表面にパ
ルプ原料を付着して脱水した後直ちに雌型で雄型を液冠
して押圧し、かくして成形された紙器を雄型から剥離し
て乾燥させるものである。
【0005】そのため、加工には限界があり、工芸的で
趣向性に富んだ所望の賦形を自由にすることが困難であ
り、紙の持つ独特の親しみ易さ、感触性、柔らかさを生
かしなかった。
【0006】そこで、原料パルプ液を成形型の内側から
排水させて成形型の外面に紙料を付着させることによ
り、抄造工程が簡単で、紙料の付着が極めて良好、かつ
自然に行なわれ、抄造された紙器における紙料の並び方
が自然で和紙の興趣を備えて独特の美観を有する抄造紙
器を得る抄造方法として特開昭62−21900号公報
が知られている。
【0007】この成形紙器の抄造方法は、紙器により球
状のランプシェードを製造する方法例を示すもので、球
を2分割した半球状のメッシュ金網の外表面に原料のパ
ルプ液を排水させて紙料を吸着し、成形型の外表面に紙
料を付着させた後乾燥させてランプシェードの上半分と
なる半球状の紙器を成形し、次に、同様の工程により略
同寸、同形のランプシェードの下半分となる半球状の紙
器を成形し、下半分上に上半分を載置して一体化したも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、球状のラ
ンプシェードを製造するに際し、半球状に形成された紙
器を互いに接続して合体させる作業は、形状が単純な球
形状のもの等は比較的容易に行なうことができ、和紙と
しての独特の質感を発揮させることができる。
【0009】しかしながら、複雑な形状の場合において
も、例えば図7の(b)に示されるようにメッシュ金網
により形成された成形型101により(a)に示される
分割された上半分のランプシェード101を形成した
後、同じ成形型101により前記上半分のランプシェー
ド101と略同寸、同形の下半分のランプシェード10
1を成形し、下半分と上半分のランプシェード101を
相互に接続して合体されることになる。
【0010】ところが、図に示すように頂点を中心とし
て非対称な複雑な形状の場合には、相互に合体させる場
合に頂点間を結ぶ軸線を正確に一致させるための位置合
わせが困難で、正対称な製品を得ることが困難となる問
題を有していた。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、立体製品を対称位置に分割配置した展開
型を使用することにより簡単な成形工程で高精度な立体
成形紙器を形成することができ、和紙の持つ独特の質感
を極めて自然に発揮することができる成型紙器の抄造方
法およびその成形型を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の成型紙器の成形
型は、立体製品を縦軸より2分割して互いに対称位置に
配置されるよう前記縦軸と直交する仮想対称軸線を中心
として展開し同一平面上に形成される紙器の成形型であ
って、前記成形型は、前記立体製品の横幅より幅広の平
面部を有し該平面部上に前記製品型を凸状に形成した基
台と、該基台の外表面に穿設された多数の貫通孔とで構
成され、前記平面部を含む凸形の外表面に紙料を被着さ
せて成型紙器を成形することを特徴としている。この特
徴により、紙器の成形型が、立体製品を縦軸より2分割
して互いに対称位置に配置されるよう前記縦軸と直交す
る仮想対称軸線を中心として展開し同一平面上の対称位
置に凸状に展開形成されているので、賦形された紙器を
離型した後仮想中立軸線より折畳むことにより正確な位
置合わせが可能となり、高品質な立体紙器を成形するこ
とができる。
【0013】また、本発明の成型紙器の成形型は、立体
製品を縦軸より2分割して互いに対称位置に配置される
よう前記縦軸と直交する仮想対称軸線を中心として展開
し同一平面上に形成される紙器の成形型であって、前記
成形型は、前記立体製品の横幅より幅広な共通の平面部
を有し該平面上に前記製品型を凹状に形成して前記仮想
対称軸線より2分割された基台と、該基台の分割面上端
より折り返した両面を対向する分割面にそれぞれ貼着し
て前記分割基台を折畳み可能に接続した接続手段と、前
記基台の外表面に穿設された多数の貫通孔とで構成さ
れ、前記平面部を含む凹形の外表面に紙料を被着させて
成型紙器を成形することを特徴としている。この特徴に
より、紙器の成形型が凹状に形成され、立体製品を縦軸
より2分割して互いに対称位置に配置されるよう前記縦
軸と直交する仮想対称軸線を中心として展開し同一平面
上の対称位置に凹状に展開形成され、前記仮想中立軸線
より2分割されて該分割型が折畳み可能に接続されてい
るので、賦形後の紙器を離型する前に分割型と共に仮想
対称軸線を中心として折畳むことにより正確な位置合わ
せが可能となり、高品質な立体紙器を容易に成形するこ
とができる。
【0014】本発明の成型紙器の抄造方法は、立体製品
を縦軸より2分割して互いに対称位置に配置されるよう
前記縦軸と直交する仮想対称軸線を中心として展開し同
一平面上に形成される紙器成形型を所定の容器内に配設
し、原料パルプ液を前記容器内に入れて水中に分散させ
た後、原料パルプ液を適宜攪拌させながら前記成形型の
外表面より前記成形型内に水を通して前記成形型の外表
面に紙料を被着成形し、その後前記成形型を容器から取
り出し乾燥させて賦形後離型し、成形紙器の仮想対称軸
線上の平面部以外の立体部を切断して前記仮想対称軸線
を中心として折畳み、紙器の対接する平面部を接着して
立体紙器を形成することを特徴としている。この特徴に
より、立体製品を縦軸より軸線方向に分割して前記軸線
と直交する仮想中立軸線を中心として展開し互いに対称
位置に配置されるよう紙器成形型を形成し、該成形型を
原料パルプ液を入れた容器内に入れ成形型内に水を通し
て成形型の外表面に紙料が被着成形されるので、和紙の
持つ独特の質感を極めて自然に発揮することができる。
また、成形紙器は、賦形後離型され成形紙器の仮想対称
軸線上の平面部以外の立体部を切断して前記仮想対称軸
線を中心として折畳み、紙器の対接する平面部を接着し
て立体成形されるので、極めて容易でかつ正確に立体紙
器を成形することができる。
【0015】また、本発明の成型紙器の抄造方法は、前
記紙器成形型が、立体製品の横幅より幅広な共通の平面
部を有し該平面上に前記製品型を凹状に形成して前記仮
想対称軸線より2分割し、分割面を接着テープで接続し
て前記分割面上端縁より折畳み可能であって、該紙器成
形型を容器内に配設し、前記容器内で前記紙器成形型の
外表面に紙料を被着成形し、その後前記成形型を容器か
ら取り出し乾燥させて賦形後、成形紙器の仮想対称軸線
上の平面部以外の立体部を切断し、分割成形型を互いに
折畳んで対接する平面部を接着して立体形成された後離
型することを特徴としている。この特徴により、紙器成
形型は立体製品の横幅より幅広な共通の平面部を有し該
平面上に前記製品型を凹状に形成して前記仮想中立軸線
より2分割し、分割面を接着テープで接続して分割面上
端縁より折畳み可能となっているので、簡単な成形工程
により正確な位置合わせが可能となり、高品質な立体紙
器を容易に成形することができる。
【0016】本発明の成型紙器の抄造方法は、前記紙器
成形型上に展開されて成形される紙器は、前記仮想対称
軸線の片側領域の平面部両側端縁並びに該仮想対称軸線
を含む立体成形紙器の端部周縁に針金を貼着することを
特徴としている。この特徴により、仮想対称軸線の片側
領域の平面部両側端縁並びに該仮想対称軸線を含む立体
成形紙器の端部周縁に針金が貼着されるので、紙器の周
縁が補強されて紙器の立体形状を長期的に維持すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を挙げ図面に基
づいて本発明を説明する。先ず、本発明の成型紙器成形
型の第1の実施形態につき図1〜図3を基に説明する。
図1は製品型を軸線方向に分割して仮想対称軸線を中心
として対称位置に展開配置した凸状成形型の斜視図、図
2は凸状成形型を使用して賦形された紙器の斜視図であ
り、図3の(a)、(b)は賦形された紙器を立体成形
する工程を示す説明図である。
【0018】図において、1は紙器の成形型を示し、該
成形型1は、立体製品を縦軸軸線L方向に2分割して該
軸線Lと直交する立体製品端部の仮想対称軸線CLを中
心として展開して同一軸線L上の対称位置に互いに配置
されるよう形成され、立体製品の横幅より幅広の平面部
2を有し該平面部2上に製品型を凸状に形成した基台3
と、該基台3の外表面に穿設された多数の貫通孔4とで
構成されている。
【0019】ここで、成形型1は、例えばアクリル製の
樹脂または金型により成形され、多数の貫通孔4はレー
ザ等により穿設される。そして、基台3上に凸状に展開
して形成された成形型は大径部5aと小径部5bからな
り、仮想対称軸線CLを中心として対称位置に配置され
る。
【0020】次に、上記のように構成された成形型を使
用して成型紙器を成形する抄造方法の第1の実施形態に
つき説明する。
【0021】先ず、パルプ液が充填された図示しない容
器内に成形型1を液面下に没入し、図示しないアジテー
タを始動させてパルプ液を攪拌させて均一化し、成形型
1をゆっくりと上昇させつつ前記多数の貫通孔4を通し
てパルプ液を吸引させる。これにより、成形型1にパル
プ液中の長繊維が所望の厚さに付着される。
【0022】所定の厚さに長繊維が成形型1に付着され
ると、成形型1をパルプ液から浮上させて成形型1内の
水切りを行ない、適宜の水切りの後、成形型1を容器か
ら取り出して適宜時間乾燥させる。これにより成形型1
と同じ形状を有する図2に示されるような紙器6が賦形
される。
【0023】このように、成形型1を原料パルプ液を入
れた容器内に入れ成形型内に水を通して成形型の外表面
に紙料が被着成形されるので、和紙の持つ独特の質感を
極めて自然に発揮することができる。
【0024】次に、このように成形された紙器6は、仮
想対称軸線CLの片側を平面部2の両側端縁並びに該仮
想対称軸線CLを含む分割立体成形紙器の端部周縁に針
金7を貼着する。この針金7の貼着により、紙器の周縁
が補強されて紙器6の立体形状を長期的に維持すること
ができる。
【0025】図2に示すように、成形紙器6の仮想対称
軸線CL上の平面部2以外の立体部としての小径部5b
を例えばカッター8等により切断し、図3の(a)に示
すように仮想対称軸線CLを中心として折畳み、紙器6
の対接する平面部2を例えば両面テープ等により接着す
ることによりランプシェード等の立体成形製品9が形成
される。
【0026】このように、成形紙器は、仮想対称軸線を
中心として対称位置に配置されるので、賦形後離型され
て成形紙器の仮想対称軸線上の平面部以外の立体部を切
断し、前記仮想対称軸線を中心として折畳むと、正確に
合体することができ紙器の対接する平面部を接着して形
成されるので、極めて容易にかつ正確に立体紙器を成形
することができる。
【0027】次に、本発明の成型紙器成形型の第2の実
施形態につき図4〜図6を基に説明する。図4は製品型
を縦軸より分割して仮想対称軸線を中心として対称位置
に展開配置した凹状成形型の斜視図、図5は凹状成形型
を使用して賦形された紙器の斜視図であり、図6は凹状
成形型を使用して紙器による立体製品が形成された状態
を示す斜視図である。尚、前述した構成と同一構成部分
については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】図において、10は紙器の成形型を示し、
成形型10は、立体製品を軸線L方向に2分割して該軸
線Lと直交する立体製品端部の仮想対称軸線CLを中心
として展開し同一軸線L上の対称位置に互いに配置され
るよう形成され、立体製品の横幅より幅広な共通の平面
部11を有し、該平面上に製品型を凹状に形成して仮想
対称軸線CLより2分割された基台10a、10bと、
図4のA部拡大図に示されるように該基台10a、10
bの分割面12a、12bの上端より折り返した両面を
対向する分割面12a、12bにそれぞれ貼着して分割
基台10a、10bを折畳み可能に接続した接着テープ
3と、前記分割基台10a、10bの外表面に穿設され
た多数の貫通孔4とで構成されている。
【0029】そして、基台10a、10b上に凸状に展
開して形成された分割成形型は大径部15aと小径部1
5bからなり、仮想対称軸線CLを中心として対称位置
に配置されている。
【0030】次に、上記のように構成された成形型を使
用して成型紙器を成形する抄造方法の第2の実施形態に
つき説明する。尚、前述した実施形態の方法と同一抄造
方法については説明を省略する。
【0031】パルプ液が充填された容器内に本実施形態
の成形型10を液面下に没入させて、所定の厚さに長繊
維が成形型10に付着されると、そのまま乾燥されて紙
器14が賦形される。
【0032】次に、図5に示すように、成形紙器14の
仮想対称軸線CL上の平面部2以外の立体部としての小
径部15bをカッター8により切断し、分割成形型であ
る分割基台10a、10bを分割面12a、12bの上
端より互いに折曲げて対接する平面部11a、11bを
接着することにより図6に示されるようなランプシェー
ド等の立体の成形製品16が形成される。
【0033】尚、第1及び第2実施形態共に共通である
が、成形型にパルプ液が付着される際に同時に成形型の
外周にも付着されるので、ランプシェードを形成する凹
凸部以外の外周も図6に示されるランプシェードの一部
として箱型に形成することができ、これを紙器製品とし
て成形することができる。従って、成形型の外周部分も
製品型として使用されるので自由にデザインすることが
できる。
【0034】また、ここでは図示しないが成形された紙
器14は、第1の実施形態と同様に仮想対称軸線CLの
片側領域の平面部11a両側端縁並びに該仮想対称軸線
CLを含む分割立体成形紙器の端部周縁に針金を貼着し
て構成することもできる。
【0035】このように、立体製品を軸線L方向に分割
して軸線Lと直交する立体製品16端部の仮想対称軸線
CLより2分割されて互いに対称位置に配置された分割
基台10a、10bが折畳み可能に接続されているの
で、賦形後の紙器を離型する前に分割基台10a、10
bと共に仮想対称軸線CLを中心として折畳むことによ
り、簡単な成形工程により正確な位置合わせが可能とな
り、高品質な立体紙器を容易に成形することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0037】(a)請求項1の発明によれば、紙器の成
形型が、立体製品を縦軸より2分割して互いに対称位置
に配置されるよう前記縦軸と直交する仮想対称軸線を中
心として展開し同一平面上の対称位置に凸状に展開形成
されているので、賦形された紙器を離型した後仮想中立
軸線より折畳むことにより正確な位置合わせが可能とな
り、高品質な立体紙器を成形することができる。
【0038】(b)請求項2の発明によれば、紙器の成
形型が凹状に形成され、立体製品を縦軸より2分割して
互いに対称位置に配置されるよう前記縦軸と直交する仮
想対称軸線を中心として展開し同一平面上の対称位置に
凹状に展開形成され、前記仮想中立軸線より2分割され
て該分割型が折畳み可能に接続されているので、賦形後
の紙器を離型する前に分割型と共に仮想対称軸線を中心
として折畳むことにより正確な位置合わせが可能とな
り、高品質な立体紙器を容易に成形することができる。
【0039】(c)請求項3の発明によれば、立体製品
を縦軸より軸線方向に分割して前記軸線と直交する仮想
中立軸線を中心として展開し互いに対称位置に配置され
るよう紙器成形型を形成し、該成形型を原料パルプ液を
入れた容器内に入れ成形型内に水を通して成形型の外表
面に紙料が被着成形されるので、和紙の持つ独特の質感
を極めて自然に発揮することができる。また、成形紙器
は、賦形後離型され成形紙器の仮想対称軸線上の平面部
以外の立体部を切断して前記仮想対称軸線を中心として
折畳み、紙器の対接する平面部を接着して立体成形され
るので、極めて容易でかつ正確に立体紙器を成形するこ
とができる。
【0040】(d)請求項4の発明によれば、紙器成形
型は立体製品の横幅より幅広な共通の平面部を有し該平
面上に前記製品型を凹状に形成して前記仮想中立軸線よ
り2分割し、分割面を接着テープで接続して分割面上端
縁より折畳み可能となっているので、簡単な成形工程に
より正確な位置合わせが可能となり、高品質な立体紙器
を容易に成形することができる。
【0041】(e)請求項5の発明によれば、仮想対称
軸線の片側領域の平面部両側端縁並びに該仮想対称軸線
を含む立体成形紙器の端部周縁に針金が貼着されるの
で、紙器の周縁が補強されて紙器の立体形状を長期的に
維持することができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、製品型を軸線
方向に分割して仮想対称軸線を中心として対称位置に展
開配置した凸状成形型の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、凸状成形型を
使用して賦形された紙器の斜視図である。
【図3】(a)、(b)は本発明の第1の実施形態を示
し、賦形された紙器を立体成形する工程を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施形態を示し、製品型を縦軸
より分割して仮想対称軸線を中心として対称位置に展開
配置した凹状成形型の斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示し、凹状成形型を
使用して賦形された紙器の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示し、凹状成形型を
使用して紙器による立体製品が形成された状態を示す斜
視図である。
【図7】(a)、(b)は従来の成型された紙器および
成型紙器の成形型を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 成形型 2 平面部 3 基台 4 貫通孔 5a 大径部 5b 小径部 6 紙器 7 針金 8 カッター 9、16 成形製品 10 成形型 10a、10b 基台 11a、11b 平面部 12a、12b 分割面 13 テープ(接続手段) 14 紙器 15a 大径部 15b 小径部 L 縦軸軸線 CL 仮想対称軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体製品を縦軸より2分割して互いに対
    称位置に配置されるよう前記縦軸と直交する仮想対称軸
    線を中心として展開し同一平面上に形成される紙器の成
    形型であって、 前記成形型は、前記立体製品の横幅より幅広の平面部を
    有し該平面部上に前記製品型を凸状に形成した基台と、
    該基台の外表面に穿設された多数の貫通孔とで構成さ
    れ、前記平面部を含む凸形の外表面に紙料を被着させて
    成型紙器を成形することを特徴とする成型紙器の成形
    型。
  2. 【請求項2】 立体製品を縦軸より2分割して互いに対
    称位置に配置されるよう前記縦軸と直交する仮想対称軸
    線を中心として展開し同一平面上に形成される紙器の成
    形型であって、 前記成形型は、前記立体製品の横幅より幅広な共通の平
    面部を有し該平面上に前記製品型を凹状に形成して前記
    仮想対称軸線より2分割された基台と、該基台の分割面
    上端より折り返した両面を対向する分割面にそれぞれ貼
    着して前記分割基台を折畳み可能に接続した接続手段
    と、前記基台の外表面に穿設された多数の貫通孔とで構
    成され、前記平面部を含む凹形の外表面に紙料を被着さ
    せて成型紙器を成形することを特徴とする成型紙器の成
    形型。
  3. 【請求項3】 立体製品を縦軸より2分割して互いに対
    称位置に配置されるよう前記縦軸と直交する仮想対称軸
    線を中心として展開し同一平面上に形成される紙器成形
    型を所定の容器内に配設し、原料パルプ液を前記容器内
    に入れて水中に分散させた後、原料パルプ液を適宜攪拌
    させながら前記成形型の外表面より前記成形型内に水を
    通して前記成形型の外表面に紙料を被着成形し、その後
    前記成形型を容器から取り出し乾燥させて賦形後離型
    し、成形紙器の仮想対称軸線上の平面部以外の立体部を
    切断して前記仮想対称軸線を中心として折畳み、紙器の
    対接する平面部を接着して立体紙器を形成することを特
    徴とする成型紙器の抄造方法。
  4. 【請求項4】 前記紙器成形型は、立体製品の横幅より
    幅広な共通の平面部を有し該平面上に前記製品型を凹状
    に形成して前記仮想対称軸線より2分割し、分割面を接
    着テープで接続して前記分割面上端縁より折畳み可能で
    あって、該紙器成形型を容器内に配設し、前記容器内で
    前記紙器成形型の外表面に紙料を被着成形し、その後前
    記成形型を容器から取り出し乾燥させて賦形後、成形紙
    器の仮想対称軸線上の平面部以外の立体部を切断し、分
    割成形型を互いに折畳んで対接する平面部を接着して立
    体形成された後離型することを特徴とする請求項3記載
    の成型紙器の抄造方法。
  5. 【請求項5】 前記紙器成形型上に展開されて成形され
    る紙器は、前記仮想対称軸線の片側領域の平面部両側端
    縁並びに該仮想対称軸線を含む立体成形紙器の端部周縁
    に針金を貼着することを特徴とする請求項3または4記
    載の成型紙器の抄造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024065084A1 (zh) * 2022-09-26 2024-04-04 常州市诚鑫环保科技有限公司 可制作不同厚度的纸塑产品成型工艺

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