JPH10273024A - 電動車両の制動制御装置 - Google Patents

電動車両の制動制御装置

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Publication number
JPH10273024A
JPH10273024A JP7805297A JP7805297A JPH10273024A JP H10273024 A JPH10273024 A JP H10273024A JP 7805297 A JP7805297 A JP 7805297A JP 7805297 A JP7805297 A JP 7805297A JP H10273024 A JPH10273024 A JP H10273024A
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JP
Japan
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hydraulic pressure
pressure
hydraulic
braking
wheel cylinder
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Application number
JP7805297A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Sakai
井 俊 行 酒
Naoyasu Enomoto
本 直 泰 榎
Masaki Ando
藤 昌 基 安
Kenichi Tanaka
中 賢 一 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動的液圧系と静的液圧系の二系統を確実に分
離し、簡単な構成で、回生制動に対する液圧制動の追加
及び切り換えを動的液圧出力手段の出力液圧に応じて円
滑に行う。 【解決手段】 回生切換手段REとホイールシリンダW
Cとの間の主液圧路MFに、両者間を液圧的に分離して
圧力を伝達する圧力伝達手段PTを接続し、これに副液
圧路AFを介して動的液圧出力手段DPを接続する。圧
力伝達手段PTと動的液圧出力手段DPとの間に制御切
換弁手段SV1を介装すると共に、圧力伝達手段PTと
制御切換弁手段SV1との間の副液圧路AFとリザーバ
RSを接続する液圧排出路DFにオリフィスORを介装
し、モータ制御手段MCMによる回生制動を行うときは
副液圧路AFを遮断し、液圧制御手段BCMによる液圧
制動を行うときは副液圧路AFを連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、回生制動
と液圧制動を併用する電動車両の制動制御装置に関し、
特に静的液圧出力手段及び動的液圧出力手段を備え、回
生制動から液圧制動への切り換え時には、ホイールシリ
ンダに対し動的液圧出力手段の出力液圧を供給して車輪
に制動力を付与するように構成した電動車両の制動制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電気モータを駆動源とする電動車
両においては、電気モータを発電機として機能させバッ
テリーに充電させることによってエネルギーを回収し、
電気モータ駆動時のエネルギーを増大する回生制動が行
われている。この回生制動による制動力の付与には限界
があるので、液圧制動で補う必要があり、液圧制動と回
生制動が併用されている。そして、回生制動に液圧制動
を追加すべく、例えば、マスタシリンダ液圧とホイール
シリンダ液圧との差圧が所定の値を超えたときに開弁す
るリリーフ弁が設けられている。
【0003】更に、回生制動によるエネルギー効率を高
めるために種々の対策が講じられている。この一環とし
て、特開平7−336806号公報には、マスタシリン
ダとホイールシリンダとの間にオン/オフ弁を介装し、
回生制動時にこれを閉じるように構成した従来技術が掲
げられている。同公報では、回生優先モードを解除する
ためオン/オフ弁を閉状態から開状態に切り換えるとき
に、ブレーキペダルが沈み込み、ペダル踏力が変動する
のを抑制することを課題とし、ハイドロリックブースタ
の作動液圧を一時的に導入し、液圧制動手段の圧力を急
速に上昇させるようにした制動装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述の回生制
動による制動力付与の限界を図示すると、図9のように
表わすことができる。即ち、車両の速度が中速域(V
m)にあるときには、主として軸トルク等の機械的要因
により、制動力はFuで示した値が限界となり、高速域
(Vh)では主としてインバータ、バッテリー等の電気
的要因により、速度の上昇に応じて制動力が減少するこ
ととなる。そして、極低速域(Vs)では、むしろ発電
作用を行わせるためにエネルギーが必要となるので、電
気モータを制動に用いることは適切ではなく、また振動
を惹起することにもなるので、安定静を確保するために
も回生制動は行われない。このため、図10に示すよう
に、例えば速度V1で走行中の車両に制動力を付与する
場合には、t1時までは回生制動のみによって制動力を
付与し、t1時を過ぎると、回生制動に液圧制動を追加
して回生制動及び液圧制動の両者によって制動力を付与
し、更にt2時以降の極低速域では液圧制動のみに切り
換える必要がある。
【0005】上記のような状況下で、回生制動からマス
タシリンダによる液圧制動に切り換える場合には、前掲
の特開平7−336806号公報記載のように、ホイー
ルシリンダ液圧がマスタシリンダ液圧に近づくまでマス
タシリンダ液圧が一時的に低下し、ブレーキペダルのス
トロークが急激に変化すると共に、ペダル踏力似」振動
が生じ、ブレーキペダル操作感が悪くなる。このため、
同公報では、マスタシリンダ液圧とホイールシリンダ液
圧との間に大きな差圧が生じないように、リリーフ弁V
R1,VR2の差圧を解除するときには、先ず電磁弁V
1を閉じ、続けて電磁弁V2を開きハイドロリックブー
スタの作動圧を一時的に導入することとしている。
【0006】しかしながら、同公報に記載の制動装置に
おいては、回生制動に対する液圧制動の追加及び切り換
えに供するリリーフ弁VR2、電磁弁V5及びチェック
弁VC2が設けられた(マスタシリンダとホイールシリ
ンダの間の)静的液圧系に対し、電磁弁V4を介して動
的液圧系のハイドロリックブースタHBが接続されてお
り、回生制動から液圧制動への切り換え時にはハイドロ
リックブースタHBから静的液圧系にブレーキ液が供給
されるように構成されている。従って、マスタシリンダ
からホイールシリンダに供給されるブレーキ液の量以上
のブレーキ液が静的液圧系に供給されることとなり、残
圧によってマスタシリンダのピストンのシール部材が損
なわれるおそれがある。また、同公報に記載の制動装置
は、二系統のブレーキ液圧系が電磁弁V4を介して連通
接続されているので、電磁弁V4が開状態のままで動的
液圧系が失陥状態となると静的液圧系のブレーキ液が流
出することとなる。
【0007】この出願の発明は、静的液圧系及び動的液
圧系を備えた電動車両の制動制御装置において、簡単な
構成で、回生制動に対する液圧制動の追加及び切り換え
を動的液圧出力手段の出力液圧に応じて円滑に行うと共
に、動的液圧系と静的液圧系の二系統を確実に分離し得
る制動制御装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の発明に係る電
動車両の制動制御装置は、請求請1に記載し、また図1
に構成の概要を示したように、車両の車輪FRに連結す
る電気モータDMと、電気モータDMを回転駆動し車輪
FRに駆動力を付与すると共に、電気モータDMの回生
制動により車輪FRに制動力を付与するモータ制御手段
MCMと、ブレーキ操作部材BMの操作に応じてリザー
バRSのブレーキ液を昇圧して静的液圧を出力する静的
液圧出力手段SPと、リザーバRSのブレーキ液をブレ
ーキ操作部材BMの操作とは無関係に昇圧してパワー液
圧を出力する補助液圧源ASと、補助液圧源ASの出力
パワー液圧をブレーキ操作部材BMの操作に応じて調圧
し動的液圧を出力する動的液圧出力手段DPと、車輪F
Rに装着し制動力を付与するホイールシリンダWCと、
ホイールシリンダWCに対し静的液圧出力手段SP又は
動的液圧出力手段DPの出力液圧を供給し車輪FRに対
する制動力を付与する液圧制御手段BCMと、静的液圧
出力手段SPとホイールシリンダWCを接続する主液圧
路MFに介装し、モータ制御手段MCMによって車輪F
Rに制動力を付与するときには静的液圧出力手段SPか
らホイールシリンダWCへ供給する液圧を静的液圧出力
手段SPの出力液圧より低くし、モータ制御手段MCM
によって車輪FRに制動力を付与しないときには静的液
圧出力手段SPからホイールシリンダWCへ供給する液
圧を静的液圧出力手段SPの出力液圧に一致させる回生
切換手段REとを備える。そして、動的液圧出力手段D
Pに一端を接続する副液圧路AFと、副液圧路AFの他
端に接続すると共に、回生切換手段REとホイールシリ
ンダWCとの間の主液圧路MFに接続し、動的液圧出力
手段DPの出力液圧とホイールシリンダWC内の液圧を
液圧的に分離し、動的液圧出力手段DPの出力液圧の変
化に応じてホイールシリンダWC内の液圧が変化するよ
うに圧力を伝達する圧力伝達手段PTと、圧力伝達手段
PTと動的液圧出力手段DPを接続する副液圧路AFに
介装し、モータ制御手段MCMによる回生制動を行うと
きには副液圧路AFを遮断し、液圧制御手段BCMによ
る制動を行うときには副液圧路AFを連通する制御切換
弁手段SV1とを備え、圧力伝達手段PTが、ハウジン
グPThと、ハウジングPTh内に摺動自在に収容し両
側に密閉室PTa,PTmを郭成するプランジャPTp
と、プランジャPTpを一方の密閉室PTmが最大容積
となるように付勢するスプリングPTsとを備え、一方
の密閉室PTmを回生切換手段RE及びホイールシリン
ダWCに連通接続し,他方の密閉室PTaを制御切換弁
手段SV1に連通接続すると共にオリフィスORを介装
した液圧排出路DFによりリザーバRSと連通接続した
ものである。
【0009】尚、動的液圧出力手段DPとしては、補助
液圧源ASの出力液圧を入力し、静的液圧出力手段SP
たるマスタシリンダの出力液圧をパイロット圧として、
これに比例したレグレータ圧に調圧して出力するレギュ
レータ、あるいは同様にしてブースト液圧(レギュレー
タ液圧)に調圧してマスタシリンダを場威力駆動する液
圧ブースタを用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この出願の発明の実施形態
を図面を参照して説明する。図2はこの出願の発明の一
実施形態に係る電動車両の制動制御装置を示すもので、
回生制動を行う電気モータDMと、液圧制動を行う液圧
制御装置を備え、後者は静的液圧出力手段たるマスタシ
リンダMC及び動的液圧出力手段たるレギュレータRG
を有し、これらがブレーキペダルBPの操作に応じて駆
動される。図2において、車輪FRは運転席からみて前
方右側の車輪を示し、以下車輪FLは前方左側、車輪R
Rは後方右側、車輪RLは後方左側の車輪を示してお
り、車輪FR,FL,RR,RLには夫々ホイールシリ
ンダWfr,Wfl,Wrr,Wrlが装着されてい
る。本実施形態では前輪の液圧制御系と後輪の液圧制御
系に区分された前後配管方式のブレーキ液圧系が構成さ
れている。
【0011】本実施形態の電動車両は、前方の車輪F
R,FLが駆動輪で後方の車輪RR,RLが従動輪の所
謂前輪駆動に係り、車輪FR,FLはトランスミッショ
ンTMを介して駆動用の電気モータDMに接続されてお
り、この電気モータDMは電子制御装置ECUによって
駆動制御される。電子制御装置ECUは、駆動回路DR
Cを介して電気モータDMを駆動するモータ制御ユニッ
トMCUと、液圧制御用の液圧制御ユニットBCUを有
し、夫々マイクロコンピュータ(図示せず)で構成され
ているが、これらの基本的な構成は例えば前掲の特開平
7−336806号公報に記載のものと同様であるので
説明を省略する。
【0012】電気モータDMは、固定子の3相の巻線に
交流電力を印加することによって回転磁界を発生させ、
永久磁石を有する回転子を回転駆動する誘導電動機で構
成されている。従って、モータ制御ユニットMCUによ
って制御される駆動回路DRCにはインバータが設けら
れている。この電気モータDMによれば、車輪FR,F
Lが回転しているときに、その回転を止める方向の磁界
を固定子によって発生させることによって、回転子に対
し制動力を付与すると共に、固定子の巻線に発生する起
電力をバッテリーBTに回収することができる。これに
より、回生制動が行われる。
【0013】図2において、レギュレータRGには補助
液圧源ASが接続されており、これらはマスタシリンダ
MCと共に低圧リザーバRSに接続されている。補助液
圧源ASは、液圧ポンプHP及び高圧アキュムレータA
ccを有する。液圧ポンプHPは電気モータPMによって
駆動され、低圧リザーバRSのブレーキ液を昇圧して出
力し、このブレーキ液が逆止弁CVaを介して高圧アキ
ュムレータAccに供給され、蓄圧される。電気モータP
Mは、高圧アキュムレータAcc内の液圧が所定の下限値
を下回ることに応答して駆動され、また、高圧アキュム
レータAcc内の液圧が所定の上限値を上回ることに応答
して停止する。而して、高圧アキュムレータAccから所
謂パワー液圧が適宜レギュレータRGに供給される。レ
ギュレータRGは、補助液圧源ASの出力液圧を入力
し、マスタシリンダMCの出力液圧をパイロット圧とし
て、これに甫嶺したレギュレータ液圧(マスタシリンダ
液圧と略等しい値)に調圧するもので、その基本的構成
は周知であるので、説明は省略する。尚、レギュレータ
液圧の一部はマスタシリンダMCの倍力駆動に供され
る。
【0014】マスタシリンダMCと車両前方のホイール
シリンダWfr,Wflの各々を接続する前輪側の主液
圧路MFには、回生制動に対し液圧制動の追加及び切り
換えを行う回生切換装置REfが介装されている。この
回生切換装置REfとホイールシリンダWfr,Wfl
との間の主液圧路MFに、この出願の発明の圧力伝達手
段たる伝達装置PTが介装されている。この伝達装置P
Tは副液圧路AFを介してレギュレータRGにも接続さ
れ、副液圧路AFには制御切換弁手段たる電磁開閉弁S
Vpが介装されている。電磁開閉弁SVpは2ポート2
位置の電磁開閉弁であり、非作動時の閉位置では遮断状
態で、作動時では副液圧路AFを連通状態とするもので
ある。
【0015】伝達装置PTは、シリンダ状のハウジング
PTh内にプランジャPTpが摺動自在に収容され、こ
のプランジャPTpを介してハウジングPTh内の両側
に静圧室PTmと動圧室PTaが郭成されている。静圧
室PTm内には圧縮スプリングPTsが収容されてお
り、静圧室PTmが最大容積となるように、圧縮スプリ
ングPTsによってプランジャPTpが図2の左方に付
勢されている。そして、動圧室PTaは副液圧路AFを
介して電磁開閉弁SVpに連通接続されており、静圧室
PTmは回生切換装置REfとホイールシリンダWf
r,Wflとの間の主液圧路MFに連通接続されてい
る。レギュレータRGから電磁開閉弁SVpを介して動
圧室PTaに供給したブレーキ液を、制動作動の終了時
に電磁開閉弁SVpを開状態とせずに排出するため、伝
達装置PTと電磁開閉弁SVpとの間の副液圧路AFと
リザーバRSを接続する液圧排出路DFが設けられ、こ
の排出路DFにはオリフィスORが介装されている。而
して、伝達装置PTにおいては、レギュレータRGの出
力液圧とホイールシリンダ液圧が液圧的に分離され、レ
ギュレータ液圧の変化に応じてホイールシリンダ液圧が
変化する。即ち、動圧室PTa内にレギュレータRGの
出力液圧が付与されていないときには、プランジャPT
pは図2に示すように静圧室PTmが最大容積となる位
置にあり、開位置の電磁開閉弁SVpを介してレギュレ
ータ圧が付与されると、プランジャPTpが圧縮スプリ
ングPTsの付勢力に抗して静圧室PTmを縮小する方
向に駆動されるので、主液圧路MFを介して静的液圧系
にブレーキ液が吐出され増圧される。このとき静的液圧
系に吐出されるブレーキ液の量は静圧室PTmの最大容
積が限度であるので、静的液圧系に対し過剰にブレーキ
液が供給されることはない。
【0016】回生切換装置REfは、図2に示すよう
に、この出願の発明の液圧制限手段たるリリーフ弁RV
fと、制御弁手段たるプロポーショニングバルブPVf
と、開閉弁手段たる電磁開閉弁SVfが並列に接続され
て成る。リリーフ弁RVfは、マスタシリンダMCの出
力液圧が所定の液圧に達するまでは主液圧路MFとの連
通を制限し所定の液圧以上となったときに主液圧路MF
を連通するものである。また、プロポーショニングバル
ブPVfは、ブレーキペダルBPの操作に応じたマスタ
シリンダMCの出力液圧を所定の関係に制御してホイー
ルシリンダWfr,Wflに供給するもので、従来から
前後制動力配分制御用として用いられているプロポーシ
ョニングバルブと実質的に同一の構成であるが、後述す
るように折点の液圧が低く抑えられている。
【0017】リリーフ弁RVf(電磁開閉弁SVf)の
上流側及び下流側には、夫々圧力センサPS1,PS2
が配設されている。また、回生切換装置REfとマスタ
シリンダMCとの間に、運転者に対しブレーキペダルB
Pの踏力に応じたストロークを付与するシミュレータピ
ストンSMが接続されている。
【0018】上記の回生切換装置REfを構成するリリ
ーフ弁RVf及び圧力センサPS1,PS2の具体的構
成は図5に示す通りであり、各弁装置は図6に示す特性
を有する。即ち、プロポーショニングバルブPVfの特
性は、制動操作の初期にはブレーキペダルBPの操作に
応じてマスタシリンダ液圧が増圧し、このマスタシリン
ダ液圧に比例してホイールシリンダ液圧が増圧するが、
所定の圧力Paに達すると略一定となり、ブレーキペダ
ルBPの踏力が増大しても出力液圧は微増(例えば、
0.1の勾配)するのみとなる。上記所定の圧力Pa
は、ホイールシリンダWfr等にブレーキ液が充填さ
れ、ブレーキパッド(図示せず)がロータ(図示せず)
に当接する程度の低い値(例えば1気圧)に設定されて
いる。而して、プロポーショニングバルブPVfは、ブ
レーキ操作の初期にブレーキ液をホイールシリンダWf
r等に充填する機能、リリーフ弁RVfが作動するまで
液圧を遮断する機能、及びブレーキ解除の際にホイール
シリンダWfr等からマスタシリンダMCにブレーキ液
を戻す機能を有する。
【0019】リリーフ弁RVfの特性は、ホイールシリ
ンダ液圧が所定の圧力Pbに達するまでは閉状態にあ
り、所定の圧力Pbを超えると開弁し、この後はマスタ
シリンダ液圧に比例したホイールシリンダ液圧となる。
尚、電磁開閉弁SVfが開位置にあるときには、図6に
破線で示すようにマスタシリンダ液圧に一致したホイー
ルシリンダ液圧となる。換言すれば、図6において電磁
開閉弁SVfの特性を示す破線と、リリーフ弁RVf及
びプロポーショニングバルブPVfの特性を示す実線と
の間の囲まれた点描で表わした領域が減圧領域であり、
液圧制動に代わって回生制動が行われる範囲である。
【0020】一方、副液圧路AFと共にレギュレータR
Gに接続する後輪側の液圧路RFには、後輪側の回生切
換装置RErが介装されている。この後輪側の回生切換
装置RErも、前輪側の回生切換装置REfと同様の構
成で、リリーフ弁RVr、プロポーショニングバルブP
Vr、及び電磁開閉弁SVrが並列に接続されており、
前輪側の回生切換装置REfと同様に作動する。
【0021】図2に示すように、車輪FR,FL,R
R,RLには車輪速度センサS1〜S4が配設され、こ
れらが電子制御装置ECUに接続されており、各車輪の
回転速度、即ち車輪速度に比例するパルス数のパルス信
号が電子制御装置ECUに入力されるように構成されて
いる。また、前述の圧力センサPS1,PS2が電子制
御装置ECUに接続されている。更に、必要に応じ、ブ
レーキペダルBPが踏み込まれたときオンとなるブレー
キスイッチ、車両前方の車輪FR,FLの舵角を検出す
る前輪舵角センサ、車両のヨーレイトを検出するヨーレ
イトセンサ及び車両の横加速度を検出する横加速度セン
サ等が電子制御装置ECUに接続される。尚、本実施形
態においては省略したが、図2にABSと表示し一点鎖
線で示した部分に、複数の電磁弁で構成したモジュレー
タを介装し、これを電子制御装置ECUによって制御す
るように構成することができる。これによれば、アンチ
ロック制御機能を基本として、トラクション制御、前後
制動力配分制御、制動操舵制御等の機能を備えることが
できる。
【0022】上記のように構成された制動制御装置にお
いては、電磁開閉弁SVp,SVf,SVrが電子制御
装置ECUのモータ制御ユニットMCUによって駆動制
御され、以下に説明するように制動制御が行なわれる。
前述のように、電気モータPMによって液圧ポンプHP
が駆動され、高圧アキュムレータAccにパワー液圧が蓄
圧されている。各電磁弁が図2に示す状態にあるときに
ブレーキペダルBPが踏み込まれると、マスタシリンダ
MCからマスタシリンダ液圧が出力されると共に、レギ
ュレータRGからレギュレータ液圧が出力される。そし
て、前輪側は電磁開閉弁SVf及び伝達装置PTの静圧
室PTmを介してマスタシリンダ液圧がホイールシリン
ダWfr,Wflに供給され、後輪側は電磁開閉弁SV
rを介してレギュレータ液圧がホイールシリンダWr
r,Wrlに供給されることになる。
【0023】而して、イグニッションスイッチ(図示せ
ず)が閉成されると電子制御装置ECUにより制動制御
の一連の処理が行われ、車両が走行中、図3のフローチ
ャートに対応したプログラムが実行される。先ずステッ
プ101にてモータ制御ユニットMCU及び液圧制御ユ
ニットBCUが初期化され、各種の演算値がクリアされ
る。次にステップ102,103において、圧力センサ
PS1,PS2の検出圧力であるマスタシリンダ液圧P
m及びホイールシリンダ液圧Pwが読み込まれ、ステッ
プ104にて両者の差が演算され、差圧ΔPが求められ
る(ΔP=Pm−Pw)。
【0024】そして、ステップ105にて、差圧ΔPの
関数として目標回生量Mdが演算される(Md=f(Δ
P))。尚、マスタシリンダ液圧のみ、あるいはブレー
キペダルBPのストローク等から差圧ΔPを推定するこ
とが可能であり、この場合には差圧ΔPを演算すること
なく直接目標回生量が演算される。続いてステップ10
6,107,108に進み、電気モータDMの状態、バ
ッテリーBTの状態及び変速機TMの状態が検出され
る。これらの検出結果に基づき回生制動を行う条件を充
足しているか否かが判定される。例えば、極低速走行
時、高速走行時、バッテリー満充電時、故障時及びニュ
ートラルシフト位置にある時には、回生制動を行う条件
を充足していないと判定される。このように、回生制動
を行う条件を充足していないと判定されたときには、ス
テップ110にてモータ制御ユニットMCUに回生制動
を禁止する旨の指令が出された後ステップ102に戻
る。続いてステップ109にて、ステップ106〜10
8の検出結果に基づき回生制動の開始条件が判定され、
これを充足していると判定されたときには、ステップ1
11に進み、更に目標回生量Mdに基づく回生制動が可
能か否かが判定される。可能と判定されれば、ステップ
116に進み目標回生量Mdに基づく回生制動が行われ
る。
【0025】一方、ステップ111においては目標回生
量Mdに基づく回生制動が不可能と判定された場合に
は、上記電気モータDMの状態に応じた回生可能量Me
がステップ112にて推定される。例えば、バッテリー
BTが満充電であれば、回生可能量Meは0であるが、
充電可能であればその可能な量が回生可能量Meとされ
る。そして、ステップ113にて目標回生量Mdと回生
可能量Meとの差に基づき圧力差ΔPeが演算される
(ΔPe=f(Md−Me))。続いてステップ114
において、後述するステップ120の液圧制御に対し、
圧力差ΔPeによる補正指令がなされ、またステップ1
15にて回生可能量Meが目標回生量Mdとされてステ
ップ116に進み、この目標回生量Mdに基づく回生制
動が行われる。この結果得られた回生電流の電流値がス
テップ117にて検出され、この回生電流値に基づきス
テップ118にて実際の回生量(実回生量)がMaが演
算される。この実回生量Maがステップ119にて目標
回生量Mdと比較され、等しいと判定されたときにはス
テップ120にて液圧制御が行われる。実回生量Maが
目標回生量Mdと異なるときは、ステップ121にて両
者の差の関数として圧力差ΔPfが演算され(ΔPf=
f(Ma−Md))、ステップ122にて圧力差ΔPf
による補正指令が行われ、更にステップ120に進み液
圧制御が行われる。
【0026】図4は上記ステップ120において行われ
る液圧制御の処理を示すもので、ステップ201にて回
生制動の開始条件を充足しているか否かが判定され、充
足しておれば、ステップ202においてトランスミッシ
ョンTMのシフト位置がニュートラル位置(又はパーキ
ング位置)以外となっているか否かが変定される。ニュ
ートラル位置以外であれば、ステップ203に進み電気
モータDMの回転数が所定値Rk(例えば、400rp
m)と比較される。電気モータDMの回転数うが所定値
Rk未満の極低速領域と判定されるとステップ204に
進み、マスタシリンダ液圧Pmがホイールシリンダ液圧
Pwと比較される。ステップ204においてマスタシリ
ンダ液圧Pmとホイールシリンダ液圧Pwが異なると判
定されたときには、ステップ205にて電磁開閉弁SV
pがオン/オフ制御され、量液圧が等しくなるまで電磁
開閉弁SVpを介してレギュレータ液圧が供給される。
マスタシリンダ液圧Pmとホイールシリンダ液圧Pwが
等しくなると、ステップ206,207,208に進
み、電磁開閉弁SVf,SVrがオフとされて図2に示
す開状態とされると共に、フラグAがセット(1)され
る。
【0027】上記ステップ203、208からステップ
209に進み、フラグAの状態が判定される。ステップ
203にて電気モータDMの回転数が所定値Rk以上と
判定された後、フラグAがセットされていなければ、ス
テップ210,211に進み、電磁開閉弁SVf,SV
rがオン(閉状態)とされた後に、ステップ212にて
フラグAがリセット(0)される。従って、回生制動が
行われる。ステップ208にて既にフラグAがセット
(1)されているときには、ステップ209からそのま
ま(電磁開閉弁SVf,SVrがオフで開状態のまま)
ステップ212に進み、フラグAがリセット(0)され
る。
【0028】思考した、ステップ213に進み、圧力差
ΔPeが存在するか否か(即ち、図3のステップ114
の補正指令の有無)が判定され、圧力差ΔPeが存在す
るときにはステップ214,215に進み、マスタシリ
ンダ液圧Pmとホイールシリンダ液圧Pwの差圧ΔPが
圧力差ΔPe以下となるまで電磁開閉弁SVpがオンオ
フ制御される。ステップ215においてマスタシリンダ
液圧Pmとホイールシリンダ液圧Pwの差圧ΔPが圧力
差ΔPe以下と判定されると、ステップ216に進み、
圧力差ΔPfが存在するか否か(即ち、図3のステップ
122の補正指令の有無)が判定される。圧力差ΔPf
が存在していなければそのまま図3のメインルーチンに
戻るが、圧力差ΔPfが存在するときにはステップ21
7,218に進み、マスタシリンダ液圧Pmとホイール
シリンダ液圧Pwの差圧ΔPが圧力差ΔPf以下となる
まで電磁開閉弁SVpがオンオフ制御され、図3のメイ
ンルーチンに戻る。
【0029】以上のように、例えば回生切換装置REf
については、これを構成する電磁開閉弁SVf,SVr
の開閉制御と、リリーフ弁RVf及びプロポーショニン
グバルブPVfの作動により、回生制動のみによる制動
作動から回生制動及び液圧制動による制動作動への円滑
な切り換えが行われる。図7に本実施形態における制動
特性を示すように、ブレーキペダルBPの操作開始から
tb時迄は回生制動のみが行われ、ブレーキ液圧系に初
期ブレーキ液が充填される。ブレーキペダルBPの操作
開始からta時の間はブレーキペダルBPの踏力に比例
して液圧が増加するが、図6に示すプロポーショニング
バルブPVfの特性により、ta時を折点として、踏力
の増加割合(即ち、マスタシリンダ液圧の増加割合)に
対しホイールシリンダ液圧の増加割合が小さくなるよう
に制御される。これにより、図7の下段に示すように、
ブレーキペダルBPの初期ストロークが確保されるが、
ホイールシリンダ液圧の値は低い状態に保持される。更
に、シミュレータピストンSMによって図7の下段に二
点鎖線で示した特性が得られる。尚、図7の破線はプロ
ポーショニングバルブPVfを備えていない場合の特性
を示すもので、この特性では運転者に所謂板ブレーキ感
を与えることになる。そして、tb時となると、図6の
特性を有するリリーフ弁RVfが開弁し、図7の中段に
示すようにホイールシリンダ液圧が急上昇し、図7の上
段に示すように回生制動による制動力に対し液圧制動に
よる制動力が加えられ、以後、極低速領域となるまで両
制動力が付与される。
【0030】制動作動終了間近の極低速領域となると、
図8の上段に示すように、tc時に回生制動が行われな
くなって液圧制動のみによる制動作動となる。この場合
に電磁開閉弁SVfをオンからオフに単に切り換えただ
けでは、図8の中段に示すようにマスタシリンダ液圧と
ホイールシリンダ液圧との差が大きい状態から一挙に差
が縮まって等しくされるので、ブレーキペダルBPの踏
力が図8の下段に破線で示すように振動し、所謂ペダル
ショックを与えることになる。これに対し、本実施形態
では電磁開閉弁SVpがオンオフ制御され(例えば、図
4のステップ205)、レギュレータRGからレギュレ
ータ液圧がホイールシリンダに供給されホイールシリン
ダ液圧がマスタシリンダ液圧に一致乃至は略一致するま
で上昇された後に電磁開閉弁SVfがオンからオフに切
り換わるので、図8の下段に実線で示すように、踏力の
変動が大幅に低減されて安定し、ペダルショックが生ず
ることはない。上記の液圧制動時においては、伝達装置
PTによってレギュレータRGの出力液圧とホイールシ
リンダ液圧が液圧的に分離されており、しまも静的液圧
系に吐出されるブレーキ液の量は最大で動圧室PTaの
最大容積であるので、静的液圧系に対し過剰にブレーキ
液が供給されることはない。
【0031】
【発明の効果】この出願の発明に係る電動車両の制動制
御装置は、回生切換手段とホイールシリンダとの間の主
液圧路に圧力伝達手段が介装されており、動的液圧系と
静的液圧系の二系統が圧力伝達手段によって確実に分離
されているので、動的液圧系の失陥時にも静的液圧系の
ブレーキ液が流出することなく、確実に制動作動を行う
ことができる。しかも、静的液圧出力手段からホイール
シリンダに供給されるブレーキ液の量以上のブレーキ液
が静的液圧系に供給されないように設定することができ
るので、静的液圧出力手段の構成部品を損なうことがな
く、安定した制動作動を確保することができる。また、
圧力伝達手段と動的液圧出力手段を接続する副液圧路に
制御切換弁手段が介装され、モータ制御手段による回生
制動を行うときは副液圧路を遮断し、液圧制御手段によ
る液圧制動を行うときは副液圧路を連通するように構成
されているので、簡単な構成で、回生制動に対する液圧
制動の追加及び切り換えを動的液圧出力手段の出力液圧
に応じて円滑に行うことができる。更に、圧力伝達手段
が、ハウジングと、該ハウジング内に摺動自在に収容し
両側に密閉室を郭成するプランジャと、該プランジャを
一方の密閉室が最大容積となるように付勢するスプリン
グとを備え、一方の密閉室を回生切換手段及びホイール
シリンダに連通接続し、他方の密閉室を制御切換弁手段
に連通接続すると共にオリフィスを介装した液圧排出路
によりリザーバと連通接続したので、制動作動の解除時
には静的液圧系に残圧が生じず、静的液圧出力手段の構
成部品を損なうことなく、安定した制動作動を確保する
ことができ、静的液圧系に吐出されるブレーキ液の量は
一方の密閉室の最大容積が限度であるので、静的液圧系
に対し過剰にブレーキ液が供給されることがなく、スプ
リングの付勢力もプランジャの摺動抵抗に打ち勝つ程度
の値に設定し圧力伝達手段を小型課することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明に係る電動車両の制動制御装置
を示す構成図。
【図2】この出願の発明の一実施形態に係る電動車両の
制動制御装置の全体構成図。
【図3】この出願の発明の一実施形態における制動制御
のための処理を示すフローチャート。
【図4】この出願の発明の一実施形態における制動制御
のための処理を示すフローチャート。
【図5】この出願の発明の一実施形態における回生切換
装置の構造を示す断面図。
【図6】この出願の発明の一実施形態におけるリリーフ
弁、プロポーショニングバルブ及び電磁開閉弁によるマ
スタシリンダ液圧とホイールシリンダ液圧の関係を示す
グラフ。
【図7】この出願の発明の一実施形態に回生制動及び液
圧制動時の特性を示すグラフ。
【図8】この出願の発明の一実施形態に回生制動及び液
圧制動時の極低速領域の特性を示すグラフ。
【図9】一般的な電動車両における回生制動の限界を示
すグラフ。
【図10】一般的な電動車両における回生制動及び液圧
制動時の制動力配分を示すグラフ。
【符号の説明】
BP・・・ブレーキペダル MC・・・マスタシリンダ(静的液圧出力手段) RG・・・レギュレータ(動的液圧出力手段) RS・・・低圧リザーバ AS・・・補助液圧源 DM,PM・・・電気モータ HP・・・液圧ポンプ Wfr,Wfl,Wrr,Wrl・・・ホイールシリン
ダ FR,FL,RR,RL・・・車輪 ECU・・・電子制御装置 REf,REr・・・回生切換装置(回生切換手段) SVf,SVr・・・電磁開閉弁(開閉弁手段) PVf・・・プロポーショニングバルブ(制御弁手段) RVf・・・リリーフ弁(液圧制限手段) PS1,PS2・・・圧力センサ SVp・・・電磁開閉弁(制御切換手段) PT・・・伝達装置(圧力伝達手段) MF・・・主液圧路 AF・・・副液圧路 OR・・・オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田 中 賢 一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車輪に連結する電気モータと、該
    電気モータを回転駆動し前記車輪に駆動力を付与すると
    共に、前記電気モータの回生制動により前記車輪に制動
    力を付与するモータ制御手段と、ブレーキ操作部材の操
    作に応じてリザーバのブレーキ液を昇圧して静的液圧を
    出力する静的液圧出力手段と、前記リザーバのブレーキ
    液を前記ブレーキ操作部材の操作とは無関係に昇圧して
    パワー液圧を出力する補助液圧源と、該補助液圧源の出
    力パワー液圧を前記ブレーキ操作部材の操作に応じて調
    圧し動的液圧を出力する動的液圧出力手段と、前記車輪
    に装着し制動力を付与するホイールシリンダと、該ホイ
    ールシリンダに対し前記静的液圧出力手段又は前記動的
    液圧出力手段の出力液圧を供給し前記車輪に対する制動
    力を付与する液圧制御手段と、前記静的液圧出力手段と
    前記ホイールシリンダを接続する主液圧路に介装し、前
    記モータ制御手段によって前記車輪に制動力を付与する
    ときには前記静的液圧出力手段から前記ホイールシリン
    ダへ供給する液圧を前記静的液圧出力手段の出力液圧よ
    り低くし、前記モータ制御手段によって前記車輪に制動
    力を付与しないときには前記静的液圧出力手段から前記
    ホイールシリンダへ供給する液圧を前記静的液圧出力手
    段の出力液圧に一致させる回生切換手段とを備えた電動
    車両の制動制御装置において、前記動的液圧出力手段に
    一端を接続する副液圧路と、該副液圧路の他端に接続す
    ると共に、前記回生切換手段と前記ホイールシリンダと
    の間の前記主液圧路に接続し、前記動的液圧出力手段の
    出力液圧と前記ホイールシリンダ内の液圧を液圧的に分
    離し、前記動的液圧出力手段の出力液圧の変化に応じて
    前記ホイールシリンダ内の液圧が変化するように圧力を
    伝達する圧力伝達手段と、該圧力伝達手段と前記動的液
    圧出力手段を接続する前記副液圧路に介装し、前記モー
    タ制御手段による回生制動を行うときには前記副液圧路
    を遮断し、前記液圧制御手段による制動を行うときには
    前記副液圧路を連通する制御切換弁手段とを備え、前記
    圧力伝達手段が、ハウジングと、該ハウジング内に摺動
    自在に収容し両側に密閉室を郭成するプランジャと、該
    プランジャを一方の密閉室が最大容積となるように付勢
    するスプリングとを備え、一方の密閉室を前記回生切換
    手段及び前記ホイールシリンダに連通接続し、他方の密
    閉室を前記制御切換弁手段に連通接続すると共にオリフ
    ィスを介装した液圧排出路により前記リザーバと連通接
    続したことを特徴とする電動車両の制動制御装置。
JP7805297A 1997-03-28 1997-03-28 電動車両の制動制御装置 Pending JPH10273024A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006246614A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nissan Motor Co Ltd 複合ブレーキの協調制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006246614A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nissan Motor Co Ltd 複合ブレーキの協調制御装置
JP4539374B2 (ja) * 2005-03-03 2010-09-08 日産自動車株式会社 複合ブレーキの協調制御装置

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