JPH10272501A - 縦縞熱延鋼板および縦縞鋼板用ロール - Google Patents

縦縞熱延鋼板および縦縞鋼板用ロール

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JPH10272501A
JPH10272501A JP7936397A JP7936397A JPH10272501A JP H10272501 A JPH10272501 A JP H10272501A JP 7936397 A JP7936397 A JP 7936397A JP 7936397 A JP7936397 A JP 7936397A JP H10272501 A JPH10272501 A JP H10272501A
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Shuji Kawamura
修司 川村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦縞熱延鋼板の耳伸び、腹伸びの発生を防止
する。 【解決手段】 表面側の幅方向中央部に等間隔かつ長さ
方向に平行な突条部2と溝部5とを交互に有すると共に
両端部に平坦部を有する一方、裏面側の全面がフラット
な縦縞熱延鋼板10において、幅方向中央部の長さ(l)
とこの長さ相当部分の断面積(s)とから定めた幅方向
中央部の平均板厚tm に対する両端部に有する平坦部の
板厚t2 の比を0.98〜1.02とした板断面形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築用の材
料として使用されることが多い長手方向に複数の突条部
を有する縦縞熱延鋼板および縦縞鋼板用カリバロールに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板の長手方向に互いに平行な複数の突
条部を持っている縦縞鋼板は、土木、建築用材料として
汎用されている。縦縞鋼板は、例えば土木用のスパイラ
ル鋼管の素材として用いられており、この場合スパイラ
ル鋼管の内側に位置する縦縞鋼板の突条部により内部に
充填したコンクリートとの付着性を増加する役割を持っ
ている。
【0003】図6および図7に示すように縦縞鋼板1
は、表面側に互いに平行な複数の突条部2を有し、裏面
側は平坦(フラット)になっている。このような形状の
縦縞鋼板1は、連続圧延スタンドで平板圧延を継続した
後に、図8に示すように最終スタンドで、ロール長手方
向に等間隔で凹凸を形成した複数個のカリバ(孔型)6
を有するカリバロール3と全面が同一半径を有するフラ
ットロール4とを上下に配置した縦縞鋼板用ロールを用
いて、熱延鋼板(母板)を上下から圧延することにより
製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】縦縞鋼板用ロールは、
連続圧延スタンドで平板圧延を継続した後の最終スタン
ドに設けることから、従来の縦縞熱延鋼板1の圧延で
は、図4に示すように、縦縞熱延鋼板1に突条部のない
両端部の平坦部の長さLが長くなるにつれて、縦縞熱延
鋼板1の幅方向中央部の突条部2がある部分に形成され
る溝部5の板厚t1と突条部のない両端部の平坦部の板
厚t1 とは同じであるため両者に圧下率の違いが生じ
る。特に母板の厚みが10mm以下で、平坦部の長さLが突
条部2のピッチPの1.5 倍以上になると、図5に示すよ
うなカリバ6を備えたカリバロール3とフラットロール
4とによる母板の圧延時に、幅方向中央部の突条部2、
溝部5のある部分と両端部の突条部のない平坦部とで圧
下率の違いが大きくなって、圧延された縦縞熱延鋼板1
の平坦部に耳伸びが発生して圧延形状が乱れ、製品欠陥
の原因になるという問題点があった。
【0005】本発明は、前記従来技術の問題点を解消
し、最終スタンドにカリバロールとフラットロールとを
上下にそれぞれ配置した縦縞鋼板用ロールを用いて、母
板から縦縞鋼板を熱間圧延する際に、縦縞鋼板に突条部
のある中央部と両端部の平坦部との圧下率の違いに起因
する耳伸び等、圧延形状の不具合を解消することができ
る縦縞熱延鋼板および縦縞鋼板用ロールを提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、表面側の幅方向中央部に等間隔かつ長さ方
向に平行な突条部と溝部とを交互に有すると共に両端部
に平坦部を有する一方、裏面側の全面が平坦な縦縞熱延
鋼板において、前記幅方向中央部の長さ(l)とこの長
さ相当部分の断面積(s)とから定めた前記幅方向中央
部の平均板厚(tm )に対する前記平坦部の板厚
(t2 )の比(tm /t2 )を0.98〜1.02とした板断面
形状であることを特徴とする縦縞熱延鋼板である。
【0007】また、本発明は、下ロールとして全面が平
坦なフラットロールと対をなす上ロールであって、幅方
向中央部に凸部と凹部とを交互に配設したカリバを有す
る縦縞鋼板用カリバロールにおいて、前記幅方向中央部
の長さ(l)とこの長さ相当部分の半径方向断面積
(s)とから定めた前記幅方向中央部の平均カリバ半径
(rm )に対する両端部の半径(r2 )の比(rm /r
2 )を0.98〜1.02としたロール断面形状とすることを特
徴とする縦縞鋼板用カリバロールである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本発明の縦縞
熱延鋼板10は、表面側の幅方向中央部に平行な複数の突
条部2と溝部5を交互に有し、両端部に突条部がない平
坦部を有する一方、裏面側の全面がフラットである。こ
の縦縞熱延鋼板10は、図2に示すようにロール幅方向中
央部に等間隔な複数個の凸部と凹部とを交互に設けてカ
リバ(孔型)6を形成したカリバロール3と全面がフラ
ットなフラットロール4とを上下にそれぞれ配置した縦
縞鋼板用ロールを用いて、平板状の熱延鋼板(母板)を
上下から圧延することにより製造される。
【0009】本発明で製造する縦縞熱延鋼板10の形状
は、幅方向中央部の表面に互いに平行な複数の同一形
状、寸法の突条部2を有する部分の平均板厚tm に対す
る両端の平坦部の板厚t2 の比を所定の値とする板断面
形状とするものである。この場合、特に母板の厚みすな
わち凸部の板厚(t0 )が10mm以下で、かつ圧延した縦
縞熱延鋼板10の平坦部の長さLが突条部2のピッチPの
1.5 倍以上、すなわち平坦部長さ・突条部ピッチ間隔の
比が、L/P≧1.5 になると、縦縞熱延鋼板10に耳伸び
を生じ易くなる。この耳伸びを防止するには、突条部2
を有する幅方向中央部の平均板厚tm と両端の平坦部の
板厚t2 との板厚比(tm /t2 )が、1.0を最適とし
て、 0.98 〜 1.02 範囲になるようにする。
【0010】ここで板厚比(tm /t2 )が 0.98 未満
では耳伸び形状が顕著になり、逆に1.02を超えると腹伸
び形状となる恐れがある。したがって、母板から耳伸び
のない縦縞熱延鋼板10を圧延するには、縦縞熱延鋼板10
の両端の突条部がない平坦部の板厚t2 を、板厚比(t
m /t2 )が 0.98 〜 1.02 範囲になるような条件下
で、突条部2を有する幅方向中央部の平均板厚tm に近
づけるのが好ましいことになる。
【0011】前記のような形状を有する縦縞熱延鋼板10
を圧延するための縦縞鋼板用ロールとしては、図2に示
すようにカリバロール3の幅方向中央部における平均カ
リバ半径rm に対する両端部の半径r2 の比を所定の値
としたロール断面形状にすればよいことになる。特に、
カリバ6を有する幅方向中央部の平均カリバ半径rm
対するロール両端部の半径r2 の比(rm /r2 )が、
1.0 となるのを最適として、0.98〜1.02の範囲となるよ
うにする。
【0012】ここで、平均板厚(tm )は、図3(a)
に示すように突条部2と溝部5を有する縦縞熱延鋼板10
の幅方向中央部の断面積(s)を幅方向中央部長さ
(l)で除して求めたものであり、平均カリバ半径(r
m )は、図3(b)のようにカリバ6が形成された縦縞
熱延鋼板用カリバロール3の幅方向中央部の半径方向断
面積(s)を幅方向中央部長さ(l)で除して求めたも
のである。
【0013】板幅1400mm、板厚が10mmまたは8mmの熱延
鋼板(母板)に、本発明を適用して縦縞熱延鋼板を製造
した結果を、表1に示す。なお、母板板厚10mmの場合、
使用した縦縞鋼板用ロールは、ロール幅:2400mm、r0:
400.0mm、r1: 395.0mm、r2: 399.8mm、rm : 399.8m
m とし、幅方向中央部に38個の凸部と39個の凹部を配設
したものを用い、t0:13.0〜15.0mm、t1:10.0mm、t2:
10.2mm、tm :10.2mm 、P:34mm、L:50〜80mmとした
縦縞熱延鋼板を製造した。
【0014】一方、母板板厚8mmの場合、使用した縦縞
鋼板用カリバロールは、ロール幅:2400mm、r0: 400.0
mm、r1: 395.0mm、r2: 399.8mm、rm : 399.8mm と
し、幅方向中央部に38個の凸部と39個の凹部を配設した
ものを用い、t0:11.0〜13.0mm、t1: 8.0mm、t2: 8.2
mm、tm : 8.2mm 、P:34mm、L:50〜80mmとした縦縞
熱延鋼板を製造した。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示すように、本発明例によれば縦縞
熱延鋼板における突条部を有する幅方向中央部の平均板
厚tm に対する両端部の突条部がない平坦部の板厚t2
の比を0.98〜1.02とした板断面形状としたので、耳伸
び、腹伸びの発生を大幅に低減することができた。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、突条部のある幅方向中
央部と両端の平坦部との圧下率の違いに起因する耳伸
び、腹伸びの発生を軽減することができるので、縦縞熱
延鋼板の圧延歩留りの向上が達成され、その効果には多
大なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦縞熱延鋼板の形状を示す幅方向断面
図である。
【図2】本発明のカリバロールとフラットロールとを上
下にそれぞれ配設した縦縞鋼板用ロールを示す幅方向断
面図である。
【図3】本発明における平均板厚tm 、平均カリバ半径
m の説明図である。
【図4】従来の縦縞熱延鋼板の形状を示す幅方向断面図
である。
【図5】従来のカリバロールとフラットロールとを上下
にそれぞれ配設した縦縞鋼板用ロールを示す幅方向断面
図である。
【図6】従来の縦縞熱延鋼板の形状を示す平面図であ
る。
【図7】図6のA−A矢視方向を示す正面図である。
【図8】従来のカリバロールとフラットロールとを上下
にそれぞれ配設した縦縞鋼板用ロールを示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1、10 縦縞熱延鋼板 2 突条部 3 カリバロール 4 フラットロール 5 溝部 6 カリバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側の幅方向中央部に等間隔かつ長さ
    方向に平行な突条部と溝部とを交互に有すると共に両端
    部に平坦部を有する一方、裏面側の全面が平坦な縦縞熱
    延鋼板において、前記幅方向中央部の長さ(l)とこの
    長さ相当部分の断面積(s)とから定めた前記幅方向中
    央部の平均板厚(tm )に対する前記平坦部の板厚(t
    2 )の比(tm /t2 )を0.98〜1.02とした板断面形状
    であることを特徴とする縦縞熱延鋼板。
  2. 【請求項2】 下ロールとして全面が平坦なフラットロ
    ールと対をなす上ロールであって、幅方向中央部に凸部
    と凹部とを交互に配設したカリバを有する縦縞鋼板用カ
    リバロールにおいて、前記幅方向中央部の長さ(l)と
    この長さ相当部分の半径方向断面積(s)とから定めた
    前記幅方向中央部の平均カリバ半径(rm )に対する両
    端部の半径(r2 )の比(rm /r2 )を0.98〜1.02と
    したロール断面形状とすることを特徴とする縦縞鋼板用
    カリバロール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001259714A (ja) * 2000-03-22 2001-09-25 Kawasaki Steel Corp 縦縞鋼板用ロール
US6560840B1 (en) 2000-11-10 2003-05-13 Yazaki North America Method for assembling a plurality of junction box components
JP2013022643A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Jfe Steel Corp 縦縞鋼板コイルのエッジ長さ測定方法

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JP2013022643A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Jfe Steel Corp 縦縞鋼板コイルのエッジ長さ測定方法

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