JPH10271980A - 低カロリージュースの製造方法 - Google Patents

低カロリージュースの製造方法

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JPH10271980A JP9094993A JP9499397A JPH10271980A JP H10271980 A JPH10271980 A JP H10271980A JP 9094993 A JP9094993 A JP 9094993A JP 9499397 A JP9499397 A JP 9499397A JP H10271980 A JPH10271980 A JP H10271980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低カロリージュースの製造方法を提供する。 【解決手段】 以下の工程;(1)果汁を限外濾過膜装
置に供給し、操作圧力を調整して果汁を限外濾過膜で処
理して、果汁に含有する糖分を濃縮した混濁果汁を膜で
保持し、糖分が低減された清澄果汁を膜より透過させる
工程、(2)上記清澄果汁に膜処理を行っていない混濁
果汁または上記混濁果汁の一部を混合する工程、(3)
上記(1)で得られた混濁果汁について限外濾過処理を
行い、本処理で得られた混濁果汁の一部を上記(1)で
得られた清澄果汁に混合する工程、(4)上記(1)あ
るいは(2)あるいは(3)により得られた低カロリー
ジュースを濃縮または濃縮後加水することにより糖分以
外の成分を所定のレベル含量まで還元する工程、(5)
上記(1)の装置に供給する果汁、あるいは膜処理によ
り得られた清澄果汁の全部あるいは一部を弱塩基性陰イ
オン交換樹脂と接触させて減酸する工程、を任意に組合
わせてなる多種製品システム製造ラインを用いて任意の
レベルに調整された、低カロリージュースを製造する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果汁の処理に関す
るものであり、更に詳しくは、果汁から糖分を除去する
低カロリー化技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近になって、消費者の健康志向はます
ます高まり、積極的に健康を増進し、摂取するカロリー
をコントロールしようとする意識が広がっている。温州
みかんなどの天然果汁はビタミンやミネラルを豊富に含
有しており、いわば機能性食品に類するものであるが、
蔗糖などの糖分を8〜10%程度含有しており、このこ
とが、太りすぎ等を気にしている消費者には潜在的に敬
遠されているためか、ここ2、3年の果実飲料の消費は
伸び悩んでおり、代わって茶などのノンカロリー飲料が
消費を伸ばしている。
【0003】このため、これまでにも果汁の低カロリー
化の試みは幾つか行われてきており、例えば、果汁を酵
母で醗酵させて得る減糖果汁(特開昭54−15786
1号公報)やステビオサイドを添加する方法(特開昭5
6−68376号公報)が提案されている。また、アセ
チルセルローズ膜を用いた逆浸透圧(RO)法によると
糖よりも酸を透過しやすいことから果汁の食味改善に利
用できること(日食工誌23,9,404−408,1
976)が示唆されており、更に、果汁を限外濾過膜
(UF膜)で清澄化し、これをナノ濾過膜(NF膜)で
処理することにより、高糖酸比果汁と低糖酸比果汁に分
離する方法(特表平6−503480号公報)も提案さ
れている。しかしながら、上記した従来の方法におい
て、先ず、酵母で処理する方法は、果汁を30〜40℃
で数日間処理するために、果汁の品質が損なわれてしま
い、また、低カロリー甘味料であるステビオサイドを添
加する方法は、相対的に果汁のビタミンやミネラル類を
減少させてしまうという問題点があった。次に、果汁を
限外濾過膜で清澄化し、これをナノ濾過膜(操作圧力が
15kg/cm2 以下、分画分子量が200〜1,00
0で塩化ナトリウム阻止率が90%以下の膜、ケミカル
エンジニアリング(4),64,1991)で処理する
方法は、2種類の膜で段階的に処理することから低カロ
リー果汁の収率が低くなり、また、透過流速の低いナノ
濾過膜での処理により長時間の操作を要することから、
経済性に問題があるなどいずれの方法も満足できるもの
ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
法の問題点を顧てなされたものであり、経済的でかつ品
質の良い低カロリー果汁を製造する工業的な方法を開発
し、併せて消費者の嗜好にあわせた各種の低カロリー果
汁を製造する工業的システムを開発することを目的とす
るものである。
【0005】本発明者等は、上記の目的達成のために、
果汁成分の徹底的研究を行った結果、経済的に品質の良
い低カロリー果汁を得るためには、化学的または生物学
的方法よりも物理的または機械的方法が好適であるとの
結論を得、各方面から鋭意検討の結果、本発明の完成に
至った。
【0006】
【発明を解決するための手段】即ち、本発明は、果汁の
分野において清澄の目的で使用されている限外濾過膜を
使用し、操作圧力を調整することにより、目的とする糖
含量の低カロリージュースを得ることを重要な骨子とす
るものである。本発明は、特に、以下の工程; (1)果汁を限外濾過膜装置に供給し、操作圧力を調整
して果汁を限外濾過膜で処理して、果汁に含有する糖分
を濃縮した混濁果汁を膜で保持し、糖分が低減された清
澄果汁を膜より透過させる工程、(2)上記清澄果汁に
膜処理を行っていない混濁果汁または上記混濁果汁の一
部を混合する工程、(3)上記(1)で得られた混濁果
汁について限外濾過処理を行い、本処理で得られた混濁
果汁の一部を上記(1)で得られた清澄果汁に混合する
工程、(4)上記(1)あるいは(2)あるいは(3)
により得られた低カロリージュースを濃縮または濃縮後
加水することにより糖分以外の成分を所定のレベル含量
まで還元する工程、(5)上記(1)の装置に供給する
果汁、あるいは膜処理により得られた清澄果汁の全部あ
るいは一部を弱塩基性陰イオン交換樹脂と接触させて減
酸する工程、を任意に組合わせてなる多種製品システム
製造ラインを用いて任意のレベルに調整された、低カロ
リージュースを製造する方法、を提供するものであり、
これにより、糖分以外の成分含量を供給果汁まで同一レ
ベルまで復元した製品、または糖分以外の成分含量を果
汁飲料の日本農林規格(JAS)に定められた天然果汁
の規格まで復元した製品等の多種の製品を効率よく生産
し得るシステム製造ラインの構築を可能とするものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いる果汁は、みかん、
伊予柑、なつかん、バレンシアオレンジ等の柑橘類や、
りんご、ぶどう等の果汁が代表的なものとしてあげられ
る。本発明は、これらの果汁と同等のものであれば、そ
の種類を問わず適用される。果汁は、果実から搾汁後、
膜処理が可能な状態まで篩別、遠心分離処理などを行っ
たものを用いるが、濃縮果汁を還元して使用してもよ
い。
【0008】本発明に用いる限外濾過膜の材質は、フッ
素系ポリマー、ポリスルホン、酢酸セルロースなど特に
限定されないが、耐圧性のあるポリスルホン材質の膜が
望ましい。また、膜形状は、フラット、スパイラル、チ
ューブラーならどれでもよいが、耐圧性の比較的低いキ
ャピラリーは好ましくない。このような条件に適合する
限外濾過膜は、各膜メーカーより多数販売されている
が、分画分子量は1,000〜10,000、耐圧性能
は10kg/cm2 以上であることが望ましい。また、
膜装置自体も20kg/cm2 以上の耐圧性を有し、圧
力を調整できる必要がある。
【0009】本発明の方法によると、果汁は限外濾過膜
により、透過液と保持液に分別される。透過液は、糖分
(特にスクロース)は低いが、有機酸、ビタミンC、遊
離アミノ酸、ミネラル類は良く残存した清澄果汁とな
る。保持液は、糖分は高いが、有機酸、ビタミンC、遊
離アミノ酸、ミネラル類の含量は低い混濁果汁となる。
具体的には、操作圧力を高めるほど、透過液の各種果汁
成分のうち、糖分だけが特に低減されていくが、膜メー
カーは通常膜毎に使用圧力範囲の推奨値を定めているの
で、その範囲内で目的とする糖含量の果汁が得られるよ
うに圧力を調整するほうが良い。例えば、GR90PP
膜(DDS)の場合、操作圧力の推奨値は0〜25kg
/cm2 であり、25kg/cm2 の操作圧力で処理す
ることにより約1/2の糖分を低減することができる。
【0010】本発明を実施する場合、果汁の温度は、こ
れを上昇させると透過流速が上昇するので効率のよい処
理が可能となるが、透過液の糖分などの成分もわずかず
つ上昇する。このため、果汁温度は低いほどそれらの成
分の分離には効果があるが、効率面を考慮すると、ワン
パスで処理できる装置であるなら15℃〜30℃程度、
回分処理が必要な装置であるなら15〜20℃程度の処
理が望ましい。
【0011】本発明による低カロリー果汁は、主に糖分
だけが選択的に低減されているため、酸味の強いさわや
かな香味の果汁となる。消費者にとってはこの酸味の強
さを嫌う場合もあるので、必要に応じて減酸処理を行い
甘味度を調整することができる。即ち、本発明に供給す
る果汁あるいは本発明により得られた清澄果汁の全部ま
たは一部を、例えば、弱塩基性陰イオン交換樹脂と接触
させることにより任意に酸度を調整することができる。
弱塩基性陰イオン交換樹脂としては、適宜のものが使用
できるが、例えば、WA−30(住友化学製)、アンバ
ーライト1RA−94(オルガノ製)、ダウエックスM
WA−1(ダウケミカル製)が好適なものとして例示で
きる。
【0012】低カロリー果汁の甘味度を調整する方法と
して、本発明の膜処理により得られた清澄果汁に低カロ
リー甘味料を任意に添加することができる。低カロリー
甘味料としては、各種オリゴ糖、アスパルテーム、ステ
ビオサイドなどが好適なものとして例示される。
【0013】果汁飲料の嗜好性として最も重要な因子の
一つが甘味度であるが、その外にも果汁の混濁性があ
る。このため、低カロリーの清澄果汁に任意に混濁性を
付与することができる。即ち、本発明の膜処理により得
られた清澄果汁に膜処理前の供給果汁を一部添加する方
法、および本発明の膜処理により得られた混濁果汁を一
部添加する方法が採用される。
【0014】前記方法により、低カロリー清澄果汁に混
濁性を付与することができるが、清澄果汁は、果汁の混
濁安定性に寄与する物質であるペクチンを殆ど含有して
いないので混濁物質の添加量は自ずと限界がある。この
ため、混濁安定性の高い低カロリー果汁を製造する方法
が提供される。即ち、本発明の膜処理により得られた糖
分の高い混濁果汁をそのままあるいは任意に精製水で希
釈した後に、更に限外濾過処理を行い、この時得られる
混濁果汁を低カロリー清澄果汁に一部添加する方法が採
用される。
【0015】使用する膜は、果汁の低カロリー化に用い
た限外濾過膜を再び使用しても良いが、通常、果汁の清
澄化に用いられている操作条件で処理する必要がある。
また、果汁の低カロリー化に用いた限外濾過膜の代わり
に、分画分子量50,000〜100,000の限外濾
過膜を使用すればより効率的に処理を行うことができ
る。この処理により、ペクチンや混濁物質が濃縮され、
主に糖分を低減した混濁果汁を得ることができ、この混
濁果汁を低カロリー清澄果汁に一部添加する方法が採用
される。
【0016】これまで記載した通り、本発明によると糖
分は低いが糖分以外の成分は良く残存した低カロリージ
ュースを得ることができるが、糖分のみを選択的に分離
しているわけではない。このため、濃縮あるいは濃縮後
加水することにより任意の成分含量まで還元することが
できる。濃縮法としては、真空蒸発濃縮法、凍結濃縮
法、膜濃縮法を用いることができる。また、還元の尺度
としては、糖分以外の成分含量を供給果汁と同一レベル
まで復元する、または糖分以外の成分含量を果実飲料の
日本農林規格(JAS)に定められた天然果汁の規格ま
で復元する等任意に選択することができる。このよう
に、本発明の多種製品システム製造ラインを用いた方法
では、糖分は低減されるが、糖分以外の成分は良く残存
しているので、糖分以外の成分含量を任意のレベルに復
元した低カロリージュースを効率よく生産することが可
能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、そ
れらは本発明の範囲を限定するものではない。 実施例1 膜処理装置(三井/DDS式RO/UF LAB20装
置)にGR90PP膜(DDS,分画分子量5,00
0)20枚をセットし、操作圧力を5、15、25(K
g/cm2 )に変化させて膜処理を行った。供給液(供
給果汁)は、温州みかん濃縮果汁(10度ブリックス)
を精製水で還元した果汁を用い、20℃で処理した。本
処理により得られた清澄果汁の成分分析結果を、表1に
示す。表1から明らかなとおり、操作圧力を調整するこ
とにより、低カロリージュースが得られることがわかっ
た。即ち、上記方法により、糖度(ブリックス)、パル
プ量をほぼ選択的に大きく低減させることができるとと
もに、他の成分が良く残存している、高品質の低カロリ
ー清澄ジュースを効率よく製造できることがわかった。
また、上記方法(操作圧力:25kg/cm2 )により
得られた清澄果汁に膜処理を行っていない混濁果汁を2
5%、または、上記方法(操作圧力:25kg/c
2 )により得られた混濁果汁を15%添加して、糖分
レベルをあまり変動させることなく、しかも混濁安定性
の改善された、良好な混濁性を有する低カロリージュー
スを得た。
【0018】
【表1】
【0019】実施例2 実施例1と同じ温州みかん濃縮還元果汁(10度ブリッ
クス)15kgを、実施例1の膜と装置を用いて操作圧
25kg/cm2 で膜処理し、透過液(清澄果汁、
(P))と保持液(混濁果汁、(R))を得た。この保
持液(R)をGR51PP膜(DDS、分画分子量5
0,000)と実施例1と同じ装置を用いて操作圧5k
g/cm2 で処理し、透過液(P‘)と保持液(R’)
を得た。始めの透過液(P)に、2回目の処理の保持液
(R‘)を4%添加して、混濁果汁を試作したところ、
良好な混濁性を付与することができた。本試験により得
られた果汁の成分分析結果を表2に示す。即ち、上記方
法により、糖度(ブリックス)がほぼ選択的に大きく低
減し、かつ糖分以外の成分が良く残存した混濁低カロリ
ーが得られることがわかった。また、本試験で得られた
混濁低カロリージュースを真空蒸発濃縮法により10分
の9に濃縮することにより、糖度以外の成分はJASに
定められた天然果汁の規格に合致させることができ、糖
度は6.1度ブリックスであった。
【0020】
【表2】
【0021】実施例3 実施例1で操作圧力25kg/cm2 で膜処理して得ら
れた清澄果汁を弱塩基性陰イオン交換樹脂(住友化学製
WA−30)を充填したカラムに供給し、減酸果汁を得
た。これに実施例2の混濁果汁(保持液、R‘)などを
配合、調整し、95℃、30秒加熱後ガラス瓶に熱間充
填し、王冠で打栓して2分間これを横転させた後に、冷
却した。これにより、糖酸比を改善した低カロリージュ
ースを得ることができた。配合方法を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、操作圧
力を調整して果汁を限外濾過膜で処理して、果汁に含有
する糖分を濃縮した混濁果汁を膜で保持し、糖分が低減
された清澄果汁を膜より透過させ、得られた清澄果汁と
混濁果汁を所定の割合で混合して、任意の糖度に調整さ
れ、かつ糖分以外の成分は良く残存した低カロリージュ
ースを製造する方法に係るものであり、本発明によれ
ば、次のような効果が奏される。 (1)システム化された製造ラインにより、糖分がほぼ
選択的に低減され、かつ糖分以外の成分が良く残存した
多種類の低カロリージュース製品を効率良く製造するこ
とができる。 (2)上記システム製造ラインを任意に組合わせて、簡
便かつ効率良く低カロリージュースを製造できる。 (3)天然果汁に由来する糖分以外の成分を良く残存さ
せて、任意の糖度に調整することができる。 (4)低糖分で良好な混濁性を有する低カロリージュー
スを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に記載した低カロリージュース製造方法
の一例を示す図である。
【符号の説明】 1 限外濾過装置及び限外濾過膜 2 樹脂処理装置及び弱塩基性陰イオン交換樹脂 3 供給果汁(混濁果汁) 4 透過液(清澄果汁) 5 保持液(混濁果汁) 6 保持液(混濁果汁) 7 透過液(清澄果汁) 8 低カロリージュース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 61/14 500 A23L 2/36 (72)発明者 大和田 厚 愛媛県松山市安城寺町478番地 株式会社 愛媛柑橘資源開発研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作圧力を調整して果汁を限外濾過膜で
    処理することにより、果汁に含有する糖分を濃縮した混
    濁果汁を膜で保持し、糖分が低減された清澄果汁を膜よ
    り透過させることを特徴とする、低カロリージュースの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した方法により得られた
    清澄果汁に膜処理を行っていない混濁果汁を一部混合す
    ることを特徴とする、低カロリージュースの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した方法により得られた
    清澄果汁に請求項1に記載した方法により得られた混濁
    果汁の一部を混合することを特徴とする、低カロリージ
    ュースの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した方法により得られた
    混濁果汁について限外濾過処理を行い、本処理で得られ
    た混濁果汁の一部を請求項1に記載した方法により得ら
    れた清澄果汁に混合することを特徴とする、低カロリー
    ジュースの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1あるいは請求項2あるいは請求
    項3あるいは請求項4により得られた低カロリージュー
    スを濃縮または濃縮後加水することにより、糖分以外の
    成分を供給果汁と同一レベル含量まで還元することを特
    徴とする、低カロリージュースの製造方法。
  6. 【請求項6】 膜処理装置に供給する果汁、あるいは膜
    処理により得られた清澄果汁の全部あるいは一部を弱塩
    基性陰イオン交換樹脂と接触させて減酸することにより
    甘味度を調整する請求項1に記載の低カロリージュース
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 膜処理により得られた清澄果汁に低カロ
    リー甘味料を添加することにより甘味度を調整する請求
    項1に記載の低カロリージュースの製造方法。
  8. 【請求項8】 以下の工程; (1)果汁を限外濾過膜装置に供給し、操作圧力を調整
    して果汁を限外濾過膜で処理して、果汁に含有する糖分
    を濃縮した混濁果汁を膜で保持し、糖分が低減された清
    澄果汁を膜より透過させる工程、(2)上記清澄果汁に
    膜処理を行っていない混濁果汁または上記混濁果汁の一
    部を混合する工程、(3)上記(1)で得られた混濁果
    汁について限外濾過処理を行い、本処理で得られた混濁
    果汁の一部を上記(1)で得られた清澄果汁に混合する
    工程、(4)上記(1)あるいは(2)あるいは(3)
    により得られた低カロリージュースを濃縮または濃縮後
    加水することにより糖分以外の成分を所定のレベル含量
    まで還元する工程、(5)上記(1)の装置に供給する
    果汁、あるいは膜処理により得られた清澄果汁の全部あ
    るいは一部を弱塩基性陰イオン交換樹脂と接触させて減
    酸する工程、を任意に組合わせてなる多種製品システム
    製造ラインを用いて任意のレベルに調整された、低カロ
    リージュースを製造する方法。
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