JPH10271491A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JPH10271491A
JPH10271491A JP9071628A JP7162897A JPH10271491A JP H10271491 A JPH10271491 A JP H10271491A JP 9071628 A JP9071628 A JP 9071628A JP 7162897 A JP7162897 A JP 7162897A JP H10271491 A JPH10271491 A JP H10271491A
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JP
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signal
circuit
digital
converter
analog
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JP9071628A
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Inventor
Chieko Aizawa
千恵子 相沢
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成回路の簡略化と当該回路の無調整化を可能
にする電子内視鏡装置を提供すること。 【解決手段】 電子内視鏡に内蔵された撮像素子により
得られた内視鏡画像信号はビデオプロセッサのアナログ
前段処理部25に入力され、信号レベル変換手段である
AGC回路38及びホワイトバランス回路39等を経て
A/Dコンバータ27によりデジタル信号に変換され、
CPU32に入力され、デジタル信号を累積加算処理し
て1画面分の明るさ信号を生成し、所定の明るさと比較
して、その誤差信号に比例した制御信号をD/Aコンバ
ータ41を介してAGC回路38に印加し、適正な信号
レベルに変換することによりレベル変換の回路を簡略
化、及び無調整化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は構成回路の簡略化及
び無調整化を可能にした電子内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電子内視鏡装置は、周知のとお
り、固体撮像素子を備えた電子内視鏡と、前記撮像素子
により得られた内視鏡画像信号に信号処理を施すビデオ
プロセッサと、前記電子内視鏡に照明光を供給する光源
装置とで構成されているのが一般的である。また、この
電子内視鏡装置のビデオプロセッサから出力される映像
信号をカラーモニタに与えて、撮像素子で得た映像をカ
ラーモニタ上にカラー表示させている。
【0003】ところで、上記ビデオプロセッサでは、前
記電子内視鏡で得た内視鏡画像信号を取込み、この内視
鏡画像信号に対しアナログ前段処理部において例えばA
GC等のレベル調整、ホワイトパランス、γ補正等を施
した後に、その処理信号を次段の処理部に渡している。
【0004】例えば、特公平7−96007号公報に記
載された第1の従来技術では、前記ビデオプロセッサの
アナログ前段処理部にAGC回路を設け、このAGC回
路にアナログ制御信号を与えることにより前記AGC回
路により画像信号のレベルを最適に調整していた。した
がって、この第1の従来技術は、明るさを求めるために
1画面分の明るさを求める検波回路等が必要となる。
【0005】一方、特開昭63−155984号公報に
記載された第2の従来技術では、前記ビデオプロセッサ
のアナログ前段処理部にホワイトバランス調整回路、ゲ
イン制御回路及びRGB同時化回路を設け、1画面分の
明るさを求めるための光検出部で得た光レベル信号と光
源装置からの回転サーボ信号をRGB同時化回路で処理
しその処理信号を前記ゲイン制御回路に与え、このゲイ
ン制御回路からの信号と回線サーボ信号とを前記ホワイ
トバランス調整回路に与えてホワイトバランスを調整し
ていた。
【0006】したがって、第2の従来技術では、ホワイ
トバランスを調整するためにRGBの補正データを求め
ることが必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように第1の従
来技術では1画面分の明るさを求めるアナログの検波回
路が必要であり、第2の従来技術ではRGB信号の各ゲ
インを補正するためのデータを求める回路が必要であっ
た。
【0008】このため、上記従来技術では次のような問
題点があった。
【0009】(1)回路規模が大きくなる。
【0010】(2)組み立て時に当該回路を調整するた
めの工数が必要となる。
【0011】(3)補正や調整を行わせるための制御信
号をアナログ演算で得ているため精度があまりよくな
い。
【0012】(4)AGCやホワイトバランスはそれぞ
れ独立して行われるため、各処理をおこなう度に処理信
号のS/Nが悪化する。
【0013】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、構成回路の簡略化と無調整化を可能にした電子内
視鏡装置を提供することを第1の目的としている。
【0014】本発明は、演算精度を向上させるととも
に、処理信号のS/Nを改善した電子内視鏡装置を提供
することを第2の目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮像素子を備
えた電子内視鏡と、前記撮像素子により得られた内視鏡
画像信号に信号処理を施すビデオプロセッサとを有する
電子内視鏡装置において、前記ビデオプロセッサは、前
記内視鏡画像信号に対して所定の明るさの信号レベルに
変換するアナログの信号レベル変換手段と、前記レベル
変換された内視鏡画像信号をデジタル変換するデジタル
変換手段と、前記デジタル変換手段により変換されたデ
ジタル信号からデジタル演算により前記信号レベル変換
手段のゲイン制御する制御信号を得る制御手段とを設け
たことにより、簡単な構成で、殆ど回路調整を必要とし
ないでデジタル信号からの累積加算の演算により明るさ
を所定の値に設定する制御信号を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1ないし図3は本
発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形
態の電子内視鏡装置の構成を示すブロック図、図2は第
1の実施の形態におけるアナログ前段処理部の構成を示
すブロック図、図3はCPUの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【0018】図1に示すように第1の実施の形態の電子
内視鏡装置1は、撮像手段を内蔵した電子内視鏡2と、
この電子内視鏡2のライトガイドに照明光を供給する光
源装置3と、電子内視鏡2の撮像手段に対する信号処理
を行うビデオプロセッサ4とを有し、このビデオプロセ
ッサ4から出力される映像信号は例えば外部機器として
のカラーモニタ5に出力される。この映像信号は映像記
録装置などの外部機器にも出力できるようになってい
る。
【0019】電子内視鏡2は体腔内に挿入できるように
細長の挿入部6を有し、この挿入部6の後端には操作部
が設けられ、この操作部からさらにユニバーサルコード
が延出され、このユニバーサルコードの端部には光源装
置3に接続される光源接続用コネクタ(単にコネクタと
略記)7とビデオプロセッサ4のコネクタ受け8に接続
されるビデオプロセッサ接続用コネクタ(単にコネクタ
と略記)9とが設けてある。
【0020】挿入部6内からコネクタ7までに等に至る
まで、照明光(或いは照診光)を伝送するライトガイド
11が挿通されている。そして、コネクタ7を光源装置
3に接続することにより、光源装置3内のランプ12で
発生した白色光が赤、青、緑の面順次の照明光に変換す
る回転フィルタ13により、赤、青、緑の色光となり、
さらに調光部14の絞りを経てこのライトガイド11の
入射端部に供給される。なお、この調光部14の絞りは
絞り駆動回路15によりその開口量が制御される。
【0021】ライトガイド11で伝送された照明光は挿
入部6の先端部に取り付けた先端面からさらに照明窓の
照明レンズ16を経て前方に照射され、観察部位などの
被写体を照明する。照明された被写体は照明窓に隣接す
る観察窓に取り付けた対物レンズ17により、その結像
位置に像を結ぶ。
【0022】この結像位置には固体撮像素子として、電
荷結合素子(CCDと略記)18の光電変換面が配置さ
れており、光電変換されて、CCD撮像信号として出力
されるようになっている。ここで、CCD18には、図
示はしないが、CCD駆動信号を入力するための入力端
子及びCCD撮像信号を出力するための出力端子等が設
けられている。
【0023】CCD18は、信号線19aを介してコネ
クタ9と接続され、さらにコネクタ受け8を介してビデ
オプロセッサ4内のCCD駆動回路21と接続され、こ
のCCD駆動回路21からCCD駆動信号が印加される
ことにより、CCD18からCCD撮像信号が出力され
る。
【0024】このCCD撮像信号はCCD18の付近に
配置されたアンプ22で増幅された後、信号線19bを
介してコネクタ9、コネクタ受け8を介してビデオプロ
セッサ4内の撮像信号処理回路23に入力される。
【0025】この撮像信号処理回路23によりアンプ2
2で増幅されたCCD撮像信号は波形整形などの信号処
理が行われ、この撮像信号処理回路23の出力信号はア
イソレーション部24を介してアナログ前段処理部25
に入力されると共に、観察部位に対する面順次照明光の
光量を調整する調光信号を生成する調光制御回路26こ
の調光制御回路26は撮像信号処理回路23の出力信号
から調光信号を生成し、この調光信号はコネクタ9、信
号線19c,コネクタ7を経て光源装置3内の絞り駆動
回路15に入力される。
【0026】そして、光源装置5では、調光制御回路2
6からの調光信号に基づき制御される絞り制御回路15
により、調光部14内の絞り駆動することで、調光が行
われる。
【0027】アナログ前段処理部25では、CCD撮像
信号から映像信号のみを取り出すCDS処理やカラーモ
ニタ5上の映像を観察に適した所定の明るさに調整する
AGC処理、色のバランス補正を行うホワイトバランス
処理等のアナログ信号処理が行われた後、A/Dコンバ
ータ27に入力され、デジタル信号に変換される。
【0028】デジタル信号に変換された映像信号はデジ
タル処理部28で拡大処理やRGB時系列になっている
映像信号をRGB同時信号に変換する同時化処理などが
施され、D/Aコンバータ29で再びアナログ映像信号
に変換される。
【0029】表示コントローラ31は、CPU32によ
り制御され、患者データなどの文字信号を発生する。D
/Aコンバータ29でアナログ信号に変換された映像信
号は、アナログ後段処理部33で表示コントローラ31
から出力された文字信号がスーパインポーズされ、その
後、カラーモニタ5や写真撮影装置、ビデオプリンタな
どに図示しないコネクタを介して外部装置に出力され
る。
【0030】また、スーパインポーズのタイミングは、
CPU32により制御される。更に、CPU32は、デ
ジタル処理部28に対して制御信号を印加してデジタル
処理部28の制御も行っている。
【0031】また、A/Dコンバータ27から出力され
たデジタル信号はCPU32にも入力され、アナログ前
段処理部25に対し、制御信号を出力してレベル変換の
制御を行う。
【0032】CPU32内で映像信号のレベルなどのデ
ジタル演算が行われる。
【0033】アナログ前段処理部25の構成を図2に従
って説明する。アイソレーション部24からのCCD撮
像信号は、プリアンプ部35で増幅された後、ローパス
フィルタ(LPFと略記)36で不要周波数帯域成分が
除去され、相関二重サンプリング回路(CDS回路と略
記)37により映像部分のみが取り出される。
【0034】CDS回路37によって得られた映像信号
は、AGC38に入力される。このAGC回路38はゲ
インコントロールアンプ(GCAと略記)で構成され、
そのゲイン制御端子に印加されるレベル制御信号に応じ
て入力信号のレベルを調整してその出力端子から出力す
る。
【0035】このGCAの出力端子は、ホワイトバラン
ス回路39に接続されている。このホワイトバランス回
路39は、映像信号の色バランス補正を行い出力端子か
ら出力する。ホワイトバランス回路39の出力端子はば
らつき補正回路40に接続されている。ばらつき補正回
路40は、CCD18が2線読み出しの場合にチャンネ
ンル間の画像信号のばらつきを補正して出力端子から出
力する。
【0036】このばらつき補正回路40の出力端子はア
ナログ前段処理部25の出力端子となり、この出力端子
はA/Dコンバータ27に接続されている。また、レベ
ル制御信号は、CPU32により制御されるD/Aコン
バータ41を介して生成され、D/Aコンバータ41出
力信号はAGC回路38を形成するGCAのゲイン制御
端子に印加される。
【0037】このGCAは、その入力端子に与えられた
信号を、ゲイン制御端子に与えられる制御信号によりゲ
インを調整し、そのゲイン調整した信号を出力端子から
出力する。そして、GCAと、CPU32と、その制御
信号をアナログ制御信号に変換してGCAのゲイン制御
端子に与えるD/Aコンバータ41とにより信号レベル
変換手段が構成されていることが特徴となっている。
【0038】このように構成された第1の実施の形態の
動作を図1ないし図3を参照して説明する。
【0039】電子内視鏡3の挿入部6を体腔内に挿入
し、光源装置3から面順次照明光をライトガイド11、
照明レンズ16を介して観察部位に向けて照射する。面
順次照明光が照射された観察部位の像は、挿入部6の先
端に設けられた対物レンズ17によりCCD18の結像
面に結像される。この結像された光学像はCCD18に
より光電変換されて内視鏡画像信号としてアンプ22に
与えれ、増幅される。
【0040】このCCD18は、ビデオプロセッサ4の
CCD駆動回路21からのCCD駆動信号が信号線19
aを介して入力されることにより駆動される。内視鏡画
像信号は、アンプ22により増幅されて信号線19b、
コネクタ9、コネクタ受け8を介して撮像信号処理回路
23に入力される。
【0041】この内視鏡画像信号は、撮像信号処理回路
23により波形成形などの処理を施された後、アイソレ
ーション部24に入力される。このアイソレーション部
24は、患者に対して感電等から保護するものである。
このアイソレーション部24を通過した内視鏡画像信号
は、アナログ前段処理部25に供給される。
【0042】図2に示すようにプリアンプ35で増幅さ
れた後、LPF36で不要周波数帯域成分が除去されて
CDS回路37に入力され、このCDS回路37で内視
鏡画像信号から映像信号のみを取り出すDSC処理が行
われる。
【0043】このCDS回路37で得られた映像信号は
AGC回路38によりAGC処理が施され、カラーモニ
タ5上の映像が一定の明るさになるように映像信号のレ
ベルを調整している。このAGC処理は、AGC回路3
8の制御端子に入力されるレベル制御信号により行われ
る。
【0044】このAGC回路38で調整された映像信号
は、ホワイトバランス回路39に入力されてRGBの色
バランスが調整される。さらに、CCD18が2線読み
出し形式のときには、チャンネル間のゲインのレベル補
正をばらつき補正回路40により行った後に、その出力
信号をA/Dコンバータ27に与える。A/Dコンバー
タ27で変換されたデジタル映像信号は、デジタル処理
部28及びCPU32に入力される。
【0045】デジタル映像信号は、デジタル処理部28
で拡大処理やRGB時系列になっている映像信号をRG
B同時信号に変換する同時処理が施され、D/Aコンバ
ータ29で再びアナログ映像信号に変換される。表示コ
ントローラ31はCPU32により制御されるようにな
っており、患者データなどの文字信号を発生する。
【0046】アナログ後段処理部33で表示コントロー
ラ31から出力された文字信号がスーパーインポーズさ
れ、その後、ビデオアンプを介してカラーモニタ5や図
示しない写真撮影装置、ビデオプリンタなどに出力され
る。
【0047】また、スーパーインポーズのタイミング
は、CPU32により制御される。また、このCPU3
2は、アナログ前段処理部25、デジタル処理部28を
制御するとともに、アナログ後段処理部33も制御して
いる。
【0048】一方、 CPU32は、例えば映像信号の
フレーム期間或いは回転フィルタ13の回転周期を単位
とした所定の周期で動作し、図3のフローチャートを処
理する。すなわち、CPU32は、まず、A/Dコンバ
ータ27からのデジタル映像信号を取込む取込処理(ス
テップS1)、その取り込んだ映像信号の1画面分の明
るさを算出する演算処理をする(S2)。
【0049】具体的には、入力されるR,G,Bのデジ
タル信号を各色成分で3フレーム分(或いはR,G,B
のカラー1フレーム分)だけ累積加算することにより、
カラーの映像信号の1フレーム分の明るさの値を得る。
或いは、R,G,Bのデジタル信号成分毎に重み付けを
変えてカラー映像信号の輝度信号に対応する1フレーム
分の明るさの値を得ても良い。
【0050】つまり、アナログの映像信号の場合には、
カラー映像信号の1フレーム分の明るさを得るためには
アナログの検波回路及び積分回路などが必要であったの
に対し、デジタル信号から累積加算の演算処理によりカ
ラー映像信号の1フレーム分の明るさを得ることができ
る。
【0051】ついで、CPU32は、1画面分の明るさ
を、観察に適した明るさの基準値と比較し、その誤差信
号に比例したレベル或いはゲイン制御信号を求める制御
信号生成処理を行う(S3)。
【0052】そして、CPU32は、その求めたレベル
制御信号をD/Aコンバータ41を経て出力する出力処
理を実行する(S4)。
【0053】すると、D/Aコンバータ41は、所望の
明るさにするためのアナログのレベル制御信号に変換し
て、AGC回路38に供給する。これによって、AGC
回路38は、入力された映像信号のレベルをレベル制御
信号に応じて調整し出力する。
【0054】ここで、上述のように構成されたアナログ
前段処理部25は、CPU32でデジタル演算したデジ
タルレベル制御信号をD/Aコンバータ41でアナログ
レベル制御信号に変換してAGC回路38に供給するこ
とにより、各画面の明るさを一定に保つ働きをする。
【0055】本実施の形態によれば、次のような効果が
ある。 (1)CPU32で1画面分の明るさをデジタルの累積
加算の演算によって得られるので、明るさを求める輝度
信号を生成する回路が不要になり、回路構成が簡略化で
きる。
【0056】(2)演算はデジタルで行っているので調
整する必要がなくなり、組み立て工数も削減できる。 (3)また必要な明るさの値等をデジタルの演算で精度
よく求めることができる。
【0057】(第2の実施の形態)図4及び図5は本発
明の第2の実施の形態に係り、図4はアナログ前段処理
部の構成を示すブロック図、図5はCPU32の動作を
説明するフローチャートである。
【0058】この第2の実施の形態のアナログ前段処理
部25′は、図1のアナログ前段処理部25の代わりに
採用される。なお、第1の実施の形態と同一構成要素に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0059】図4に示すアナログ前段処理部25′は、
第1の実施の形態と同様に、プリアンプ35、LPF3
6、CDS回路37及びD/Aコンバータ41を備え
る。また、第1の実施の形態と異なるところは、AGC
回路38、ホワイトバランス回路39、ばらつき補正回
路40を省略していて、これらに代えて乗算器48が設
けられた点にある。
【0060】すなわち、前記CDS回路37の出力端子
は、乗算器48の入力端子に接続されている。乗算器4
8は、その制御端子に入力された制御信号に応じて、A
GC処理、ホワイトバランス及びばらつき補正を処理し
その処理結果を出力端子から出力する。乗算器48の制
御端子にはD/Aコンバータ41からアナログ制御信号
に入力されるようになっている。乗算器48の出力端子
はA/Dコンバータ27に接続されている。
【0061】乗算器48で処理された映像信号はA/D
コンバータ27でデジタル変換される。このデジタル変
換された映像信号は、デジタル処理部28及びCPU3
2に入力される。
【0062】このCPU32は、時系列的なRGB映像
信号よりチャンネル間のゲインのレベル補正のデータを
演算処理で求め、色のバランスを補正する制御信号を演
算処理で求め、さらに1画面分の明るさが一定の明るさ
になるようにするゲイン調整用制御信号を演算処理し、
かつ、これらデータを全て満足する乗算器48の係数を
デジタル演算して制御信号とし、この制御信号をD/A
コンバータ41に与えるようになっている。
【0063】このD/Aコンバータ41からの制御信号
に応じた係数に設定された乗算器41は、色バランス、
ゲイン調整及びチャンネル間のレベル補正を一度に実行
するようになっている。なお、乗算器48と、D/Aコ
ンバータ41とにより、信号レベル変換手段が構成され
ている。
【0064】このように構成された第2の実施の形態を
図4及び図5を参照して説明する。CPU32は、初期
状態等の所定のタイミングには図5のフローチャートを
処理する。この初期状態では被写体として、ホワイトバ
ランス用の白い被写体が用意されている。
【0065】アイソレーション部24を経て入力される
内視鏡画像信号は、プリアンプ351で増幅された後
に、LPF36で不要周波数成分が除去される。この不
要周波数成分が除去された内視鏡画像信号は、CDS回
路37により相関二重サンプリング処理を実行されるこ
とにより、映像部分のみが取り出される。
【0066】この映像部分のみが取り出された映像信号
は、乗算器48に入力されて制御端子から入力された制
御信号により設定された係数により、AGC、ホワイト
バランス及びチャンネル間のばらつき補正が一度に処理
される。この乗算器48で処理された映像信号は、A/
Dコンバータ27に入力されて、デジタル映像信号に変
換される。このデジタル映像信号は、デジタル処理部2
8及びCPU32に入力される。
【0067】CPU32は、初期状態では、図5のフロ
ーチャートを処理する。まず、CPU32は、映像信号
データをデータバスを介して取り込む取込処理を実行す
る(S11)。ついで、CPU32は、取り込んだデー
タを基にチャンネル間のゲインのレベル補正のデータを
算出する(S12)。
【0068】具体的には、各チャンネルでそれぞれ入力
されるデータを累積加算して、2つの累積加算量を比較
することにより、少なくとも一方のチャンネルに対する
ゲインのレベル補正のデータを算出する。この場合に
は、1つの同じ色成分の信号データのみに対して累積加
算して両チャンネル間のばらつきを補正するためにレベ
ル補正のデータを算出する。
【0069】次に、CPU32は、時系列的なRGB信
号より色のバランスを補正する制御データの算出処理を
行う(S13)。具体的には、白の被写体に対してR,
G,Bの各信号成分毎に1画面の明るさを累積加算する
演算を行い、同じ値になるように少なくとも2つ色信号
の場合に対してゲイン調整する制御データを演算処理で
求める。
【0070】この場合には、各チャンネルで得られた信
号データをステップS12で得られたゲインのレベル補
正を行って累積加算する。或いは一方のチャンネルのみ
の信号データに対してR,G,Bの各信号成分毎に1画
面の明るさを累積加算することによって、ホワイトバラ
ンス用のゲイン調整の制御データを演算処理で求める。
【0071】同様に、CPU32は、時系列的なRGB
信号より1画面の明るさを累積加算する演算を行い、明
るさに対するゲイン調整データの算出処理を行う(S1
4)。
【0072】そして、CPU32は、それらのデータを
全て満足する乗算器48の係数を演算により求め(S1
5)、そのデータをD/Aコンバータ41に出力する
(S16)。
【0073】このデータは、D/Aコンバータ41によ
りアナログ制御信号に変換されて乗算器48の制御端子
に入力される。CDS回路37からの映像信号は、この
乗算器48において前記アナログ制御信号と乗算され
る。これにより、ホワイトバランス、AGC、チャンネ
ル間のゲイン補正が一度に行われることになる。
【0074】この場合、乗算器48の制御端子には各チ
ャンネル毎に、或いはR,G,Bの各信号が入力される
毎においてゲイン補正するアナログ制御信号が入力され
ることになる。
【0075】上記チャンネル間のばらつき補正のデータ
及びホワイトバランス補正のデータはCPU32に設け
た例えば電気的に書換え可能なEEPROMに格納され
る。そして、ホワイトバランス等の再調整を行わない場
合には、このEEPROMに格納されたデータを用い、
通常は明るさの調整のみを行う。
【0076】つまり、通常の使用状態では、EEPRO
M等のメモリに格納されたデータを用い、CPU32は
図5のステップS11,S14を行うことにより、明る
さに対するゲイン調整のデータと、メモリに格納された
データとからステップS15の乗算器48に対する係数
を算出して乗算器48のゲインを制御する。
【0077】このように動作する第2の実施の形態は以
下の効果を有する。 (1)AGC、ホワイトバランス、チャンネル間のゲイ
ン補正がアナログ乗算器で一段で済むため、乗算器48
での誤差を軽減できる。 (2)デジタル映像信号を用いてデジタル演算するの
で、演算の精度が向上する。
【0078】(3)デジタル映像信号を用いてデジタル
演算し、この演算処理したデータで一度に補正処理を行
うので、映像信号のS/Nを改善できる。 (4)明るさを求める輝度信号を生成する回路等が不要
になり、回路構成が簡略化できる。
【0079】〔付記〕 1.撮像素子を備えた電子内視鏡と、前記撮像素子によ
り得られた内視鏡画像信号に信号処理を施すビデオプロ
セッサとを有する電子内視鏡装置において、前記ビデオ
プロセッサは、前記内視鏡画像信号に対して所定の明る
さの信号レベルに変換するアナログの信号レベル変換手
段と、前記レベル変換された内視鏡画像信号をデジタル
信号に変換するデジタル変換手段と、前記デジタル変換
手段により変換されたデジタル信号からデジタル演算に
より前記信号レベル変換手段のゲイン制御する制御信号
を得る制御手段とを設けたことを特徴とする電子内視鏡
装置。
【0080】2.前記信号レベル変換手段は、アナログ
の制御信号により内視鏡画像信号のゲインを調整するゲ
インコントロールアンプと、前記制御手段からの制御信
号をアナログの制御信号に変換してゲインコントロール
アンプの制御端子に与えるD/Aコンバータとから構成
される付記1記載の電子内視鏡装置。
【0081】3.前記信号レベル変換手段は、アナログ
の制御信号により乗算係数が設定されるアナログ乗算器
と、前記制御手段からの制御信号をアナログの制御信号
に変換して乗算器の制御端子に与えるD/Aコンバータ
とから構成される付記1記載の電子内視鏡装置。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
像素子を備えた電子内視鏡と、前記撮像素子により得ら
れた内視鏡画像信号に信号処理を施すビデオプロセッサ
とを有する電子内視鏡装置において、前記ビデオプロセ
ッサは、前記内視鏡画像信号に対して所定の明るさの信
号レベルに変換するアナログの信号レベル変換手段と、
前記レベル変換された内視鏡画像信号をデジタル変換す
るデジタル変換手段と、前記デジタル変換手段により変
換されたデジタル信号からデジタル演算により前記信号
レベル変換手段のゲイン制御する制御信号を得る制御手
段とを設けているので、簡単な構成で、殆ど回路調整を
必要としないでデジタル信号からの累積加算の演算によ
り明るさを所定の値に設定する制御信号を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子内視鏡装置の
構成を示すブロック図。
【図2】アナログ前段処理部の構成を示すブロック図。
【図3】CPUの処理内容を説明するフローチャート
図。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるアナログ前
段処理部の構成を示すブロック図。
【図5】CPUの処理内容を説明するフローチャート
図。
【符号の説明】
1…電子内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッサ 6…挿入部 11…ライトガイド 12…ランプ 13…回転フィルタ 14…調光部 15…絞り駆動回路 17…対物レンズ系 18…CCD(固体撮像素子) 23…撮像信号処理回路 24…アイソレーション部 25…アナログ前段処理部 27…A/Dコンバータ 28…デジタル処理部 32…CPU 37…CDS回路 38…AGC回路 39…ホワイトバランス回路 41…D/Aコンバータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ところで、上記ビデオプロセッサでは、前
記電子内視鏡で得た内視鏡画像信号を取込み、この内視
鏡画像信号に対しアナログ前段処理部において例えばA
GC等のレベル調整、ホワイトランス、γ補正等を施
した後に、その処理信号を次段の処理部に渡している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】一方、特開昭63−155984号公報に
記載された第2の従来技術では、前記ビデオプロセッサ
のアナログ前段処理部にホワイトバランス調整回路、ゲ
イン制御回路及びRGB同時化回路を設け、1画面分の
明るさを求めるための光検出部で得た光レベル信号と光
源装置からの回転サーボ信号をRGB同時化回路で処理
しその処理信号を前記ゲイン制御回路に与え、このゲイ
ン制御回路からの信号と回転サーボ信号とを前記ホワイ
トバランス調整回路に与えてホワイトバランスを調整し
ていた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】挿入部6内からコネクタ7に至るまで、照
明光(或いは照診光)を伝送するライトガイド11が挿
通されている。そして、コネクタ7を光源装置3に接続
することにより、光源装置3内のランプ12で発生した
白色光が赤、青、緑の面順次の照明光に変換する回転フ
ィルタ13により、赤、青、緑の色光となり、さらに調
光部14の絞りを経てこのライトガイド11の入射端部
に供給される。なお、この調光部14の絞りは絞り駆動
回路15によりその開口量が制御される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】表示コントローラ31は、CPU32によ
り制御され、患者データなどの文字信号を発生する。D
/Aコンバータ29でアナログ信号に変換された映像信
号は、アナログ後段処理部33で表示コントローラ31
から出力された文字信号がスーパインポーズされ、そ
の後、カラーモニタ5や写真撮影装置、ビデオプリンタ
などに図示しないコネクタを介して外部装置に出力され
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、スーパインポーズのタイミング
は、CPU32により制御される。更に、CPU32
は、デジタル処理部28に対して制御信号を印加してデ
ジタル処理部28の制御も行っている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】電子内視鏡3の挿入部6を体腔内に挿入
し、光源装置3から面順次照明光をライトガイド11、
照明レンズ16を介して観察部位に向けて照射する。面
順次照明光が照射された観察部位の像は、挿入部6の先
端に設けられた対物レンズ17によりCCD18の結像
面に結像される。この結像された光学像はCCD18に
より光電変換されて内視鏡画像信号としてアンプ22に
与えれ、増幅される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】この内視鏡画像信号は、撮像信号処理回路
23により波形成形などの処理施された後、アイソレ
ーション部24に入力される。このアイソレーション部
24は、患者に対して感電等から保護するものである。
このアイソレーション部24を通過した内視鏡画像信号
は、アナログ前段処理部25に供給される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】図2に示すようにプリアンプ35で増幅さ
れた後、LPF36で不要周波数帯域成分が除去されて
CDS回路37に入力され、このCDS回路37で内視
鏡画像信号から映像信号のみを取り出すCDS処理が行
われる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子を備えた電子内視鏡と、前記撮
    像素子により得られた内視鏡画像信号に信号処理を施す
    ビデオプロセッサとを有する電子内視鏡装置において、 前記ビデオプロセッサは、前記内視鏡画像信号に対して
    所定の明るさの信号レベルに変換するアナログの信号レ
    ベル変換手段と、前記レベル変換された内視鏡画像信号
    をデジタル信号に変換するデジタル変換手段と、前記デ
    ジタル変換手段により変換されたデジタル信号からデジ
    タル演算により前記信号レベル変換手段のゲイン制御す
    る制御信号を得る制御手段とを設けたことを特徴とする
    電子内視鏡装置。
JP9071628A 1997-03-25 1997-03-25 電子内視鏡装置 Pending JPH10271491A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991009097A1 (en) * 1989-12-14 1991-06-27 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Refrigerator oil composition for hydrofluorocarbon refrigerant
DE10324693B4 (de) * 2002-05-31 2011-12-29 Hoya Corp. Vorrichtung zur automatischen Bildsignalverstärkung für ein elektronisches Endoskop

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1991009097A1 (en) * 1989-12-14 1991-06-27 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Refrigerator oil composition for hydrofluorocarbon refrigerant
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