JPH10271195A - 移動体通信端末 - Google Patents

移動体通信端末

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Publication number
JPH10271195A
JPH10271195A JP7244097A JP7244097A JPH10271195A JP H10271195 A JPH10271195 A JP H10271195A JP 7244097 A JP7244097 A JP 7244097A JP 7244097 A JP7244097 A JP 7244097A JP H10271195 A JPH10271195 A JP H10271195A
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JP
Japan
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housing
microphone
acoustic
communication terminal
mobile communication
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JP7244097A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Ishizaki
泰寛 石▲崎▼
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型移動体通信端末の筐体内空間をできる限
り有効に使うため、適切な場所に共鳴室および開口部を
得ることができる移動体通信端末を提供する。 【解決手段】 音声を含む音源による音圧を複数の面か
ら拾い、電気信号に変換するマイク1と、このマイク1
を筐体に固定する固定部2と、筐体に設けられ前記マイ
クの一つの面と音響的に結合される共鳴室3とを備え、
前記音源による音圧を拾うための開口部4を筐体におけ
る任意の面に構成し、この開口部4と前記共鳴室3を音
響管5を介して音響的に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機等の
移動体通信端末におけるマイク部音響構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この音響構造は、遠方の騒音を打ち消す
作動マイクの音響構造に関するもので、一般的に多い騒
音成分を選択的に抑圧する抑圧効果を得るものである。
図7(a)および図7(b)は、無線移動体通信端末に
おける従来の音響構造を示すものである。図7(a)お
よび図7(b)において、1はマイク、2はマイク固定
部、3はマイク背面共鳴室、4は外部音圧を共鳴室に誘
導する短い音響管に相当する下面開口部であり、音響構
造101を構成している。102はレシーバ(スピー
カ)、103は移動体通信端末である。また、図6は、
移動体通信端末103の使用シーン図で、104は外部
音源、105は音声発生源である人体である。
【0003】次に、動作について説明する。従来の技術
では、外部音源104からの音圧は、マイク1の表面か
らと、開口部4を介してマイク背面から拾われる。外部
音源104からマイク前面までの距離をDL1、マイク背
面までの距離をDL2、マイク前面と背面の音圧をPF1,
PF2として、マイク振動素子の受ける音圧Pm、音源の
周波数をω、波長をλとすると、Pm=PF1sinωt
−PF2sin[ωt+2π(DL1−DL2)/λ]とな
る。
【0004】このとき、周波数が低い音源は距離が長く
ても波長がそれ以上に長いので、位相差=2π(DL1−
DL2)/λ〜0となる。また、インダクティブに働く開
口部4の影響は周波数が低いため、その音響インピーダ
ンスが小さく、PF1〜PF2=PFと考えられPm〜0と
なる。つまり、マイク表面と背面の音波の位相は同位相
のためお互いに打ち消す方向に働き、低い周波数での外
部音源は抑圧される。
【0005】一方、外部音源104の周波数より高い周
波数成分を持つ人体105からの音声については、マイ
ク背面の開口部4のインダクティブ効果で背面から進入
する音圧は減衰し、マイク固定部2、共鳴室3で形成さ
れる空間は開口部4の音響インピイーダンスが高いため
閉じた共鳴室として動作するので、マイクが前面から受
けた音圧は共鳴効果で効率よく拾われる。従って、主た
る周波数に共振する寸法に設計すれば、効率よく音声が
拾われることになる。
【0006】図1(c),(d)は、共鳴室,音響管を
等価パラメータで表示した図で、各パラメータが機械的
寸法で決まり、特に音響管では断面積Sと長さlに関係
して決まり、開放管のインダクティブパラメータは断面
積Sと長さlに比例、閉止管のキャパシティブパラメー
タは断面積Sに反比例、長さlに比例、共鳴室はキャパ
シティブパラメータが容積に比例するため、マイク1へ
の共振周波数は固定部2,共鳴室3,開口部4,音響管
の機械的寸法で決めることができ、寸法の設定により音
声周波数の強調,減衰、外部音源の阻止,選択ができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】移動体通信端末が小型
になると、内部部品の密度が高くなるため、指定寸法で
最適な場所に、共鳴室3,開口部4が実現できない問題
が生じ、十分な外部音源の抑圧、音声の強調が得られな
いという問題が生じる。
【0008】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、小型移動体通信端末の筐体内空
間をできる限り有効に使うため、適切な場所に共鳴室お
よび開口部を得るようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の移動体通信
端末においては、少なくとも音声を含む音源による音圧
を複数の面から拾い、電気信号に変換するマイクと、こ
のマイクを設けた筐体と、筐体に設けられ前記マイクの
一つの面と音響的に結合される共鳴室とを備え、前記音
源による音圧を拾うための開口部を筐体における任意の
面に構成し、この開口部と前記共鳴室を音響接続部材を
介して音響的に接続したものである。
【0010】第2の発明の移動体通信端末においては、
音響接続部材を、機械的自由度が得られる柔軟な管で構
成したものである。
【0011】第3の発明の移動体通信端末においては、
音源による音圧を拾うための開口部を、手で持って送受
信操作を行う場合に塞がれない個所に設けたものであ
る。
【0012】第4の発明の移動体通信端末においては、
音響接続部材を複数設け、開口部を、筐体の前面以外の
側面,端面,背面のうち、少なくとも二つの面に設けた
ものである。
【0013】第5の発明の移動体通信端末においては、
開口部を、筐体の両側面に対称的に設けたものである。
【0014】第6の発明においては、少なくとも音声を
含む音源による音圧を複数の面から拾い、電気信号に変
換するマイクと、このマイクを設けた筐体と、筐体に設
けられ前記マイクの一つの面と音響的に結合される第1
の共鳴室と、前記筐体の一方の側面に臨んで配設され前
記第1の共鳴室と音響接続部材を介して音響的に接続さ
れる第2の共鳴室と、前記筐体の他方の側面に臨んで配
設され前記第1の共鳴室と音響接続部材を介して音響的
に接続される第3の共鳴室とを備え、前記第2の共鳴室
の開口部を前記筐体の一方の側面に開口するとともに、
前記第3の共鳴室の開口部を前記筐体の他方の側面に開
口するようにしたものである。
【0015】第7の発明の移動体通信端末においては、
少なくとも音声を含む音源による音圧を複数の面から拾
い、電気信号に変換するマイクと、このマイクを設けた
筐体と、筐体に設けられ前記マイクの一つの面と音響的
に結合される共鳴室とを備え、一端を前記共鳴室に接続
され他端を前記筐体の一方の側面に開口する音響管から
なる第1の音響接続部材を設けるとともに、他端を前記
共鳴室に接続され他端を前記筐体の一方の側面に開口す
る音響管からなる第2の音響接続部材を設けたものであ
る。
【0016】第8の発明の移動体通信端末においては、
共鳴室に閉止音響管を設けたものである。
【0017】第9の発明の移動体通信端末においては、
各部の音響管からなる音響接続部材の断面積と、開口部
面積を異なる大きさとして、共鳴周波数を複数設けたも
のである。
【0018】第10の発明の移動体通信端末において
は、各部の音響管長と、開口部面積を異なる値として、
共鳴周波数を複数設けたものである。
【0019】第11の発明の移動体通信端末において
は、少なくとも音声を含む音源による音圧を複数の面か
ら拾い、電気信号に変換するマイクと、このマイクを設
けた筐体本体としての第1の筐体と、この第1の筐体と
別体に構成され、結合部を介して結合された第2の筐体
とを備え、前記第2の筐体の一部を音響室とし、音響管
でこの音響室と筐体本体としての第1の筐体に設けられ
た音響室とを接続したものである。
【0020】第12の発明の移動体通信端末において
は、第2の筐体からの音響管をマイクで上下に分離され
た音響室の上部位音響室に接続したものである。
【0021】第13の発明の移動体通信端末において
は、第2の筐体からの音響管をマイクで上下に分離され
た音響室の下部位音響室に接続したものである。
【0022】第14の発明の移動体通信端末において
は、第2の筐体と、筐体本体としての第1の筐体とを機
械的に結合する可動筐体からなる結合部を、各筐体に設
けられた共鳴室を音響的に接続する音響管により構成し
たものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1に係わ
る移動体通信端末を示したものである。図1(a)は移
動体通信端末における筐体を示す斜視図、図1(b)は
マイク部の音響構造を示す側面図、図1(c)は共鳴室
を示す説明図、図1(d)は音響管のパラメータを示す
説明図である。
【0024】図1(a)において、1はマイク、2はマ
イク固定部、3aはマイク背面共鳴室、3bは筐体一部
の共鳴室、3cは筐体一部の共鳴室、4aは共鳴室3a
側面に設けられた開口部、4bは共鳴室3b側面に設け
られた開口部、4cは共鳴室3c側面に設けられた開口
部、5aは共鳴室3aと共鳴室3bを接続する柔軟な音
響管、5bは共鳴室3aと共鳴室3cを接続する柔軟な
音響管、101は音響構造、103は移動体通信端末で
ある。
【0025】図1,図2,図6を用いて音響構造の動作
について説明する。この発明の実施の形態では、図1
(a)に示す筐体構造において、外部音源104(図
6)からの音圧は、マイク1の表面からと、各側面の開
口部4a,4b,4cを介してマイク1の背面で拾われ
る。このとき、側面の開口部4a,4b,4cは、値の
小さいインダクタとして働き、キャパシタとして働く共
鳴室3a,3b,3cに音源104からの音圧を伝え
る。同時に、共鳴室3b,3cに導かれた各音圧はそれ
ぞれ柔軟な音響管5a,5bによりマイクの背面にある
共鳴室3に導かれる。マイク1は、筐体前面からの音圧
と、共鳴室3からの音圧差で、これを電気信号に変換す
る。
【0026】等価回路としては、図2(a)のようにな
り、周波数が低い音源では、開口部のインダクティブイ
ンピーダンスは小さく、共鳴室キャパシタティブインピ
ーダンスが大きく、共鳴管インダクティブインピーダン
スは開口部インピイーダンスより大きいためそのインピ
ーダンスは無視できず、図2(b)のような等価回路に
なる。つまり、共鳴室3b,3cから音圧は多少減衰し
ながらマイク部共鳴室3に伝わってくるがほとんど位相
は変化せずにくるので、従来の音響構造の場合と同様に
距離が長くても波長がそれ以上に長いので、マイク表面
と背面での音波の位相は同位相のため、互いに打ち消す
方向に働き、外部音源を抑圧できる効果が得られる。
【0027】一方、人体105からの音声は、マイク前
面の開口部インピイーダンスは小さく、各側面の開口部
4a,4b,4cは値のインダクタとしてのインピーダ
ンスは大きく働き、キャパシタとして働く共鳴室3a,
3b,3cのインピーダンスは小さく働くから、人体1
05からの音圧を遮断することになる。従って側面から
の音圧を省略した図2(c)の等価回路になる。音圧と
しては、マイク前面からだけになり、共鳴室3aと、柔
軟な音響管5a,5bで接続される共鳴室3b,3cと
で音圧は複数モードで共鳴し、図2(d)のようにマイ
ク1は複数の共鳴室3a,3b,3cから構成される背
面共鳴室の共振モードで強調される。従って、マイクは
筐体前面からの音圧を筐体各部に配置された共鳴室と音
響管で自由に共振させることができ、効率の良い電気信
号変換が可能になる。
【0028】各部共鳴室の音響管による接続で、共振周
波数の調整が容易となる。また、不要な周波数成分も効
率よく排除できる。
【0029】以上のように、音響管5は柔軟な管で構成
されているので、筐体の大きさ、内部構造の変化にも対
応でき、任意の径,長さとすることで、任意に音声周波
数の強調,減衰、外部音源の阻止,選択ができる特徴が
ある。
【0030】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2に係わる移動体通信端末を示したものである。図
3(a)は移動体通信端末における筐体を示す斜視図、
図3(b)はマイク部の音響構造を示す側面図である。
この実施の形態2では、マイク部共鳴室3に径,長さの
異なる音響管を複数接続するだけで、他の共鳴室を設け
ないで音圧の共鳴,阻止ができるようにしている。ま
た、音響管も開放管と閉止管の使い分けをしているのが
特徴である。
【0031】図3,図6を用いて音響構造の動作につい
て説明する。図6の移動体通信端末使用シーンでの外部
音源104からの音圧は、図3で示ように、すマイク1
の表面から拾われる場合と、開口部4b,4cで拾われ
音響管5a,5bを介してマイク部共鳴室3に導かれ、
マイク1背面で、開口部4aで拾われた音圧合成されて
拾われる場合がある。この場合、開口部4a,4b,4
c、音響管5a,5bはインダクティブなインピーダン
スを持っており、また、共鳴室3に接続されている閉止
音響管6はキャパシティブインピーダンスを持ってい
る。
【0032】従って、低い周波数ではそのインピーダン
スが無視できるため、共鳴室3に開口部が複数ある場合
に相当し、実施の形態1の場合と同様、音源は距離が長
くても波長がそれ以上に長いので、マイク表面と背面で
の音波の位相は同位相のためお互いに打ち消す方向に働
き、外部音源を抑圧できる効果が得られる。
【0033】この実施形態では、開口部を持たない閉止
音響管6、また、開口部4cが小さく径の大きい音響管
5bを設けているため、音声周波数では開口部4cのイ
ンピーダンスが大きく閉止管として働く音響管5bと6
は、共鳴室として動作し、実施形態1の場合と同様、図
2(d)のようにマイク1を複数の共振モードで強調す
る。
【0034】従って、マイク1の音圧は、筐体前面から
の音圧と、共鳴室3で共鳴されたマイク1背面への音圧
差であるから、マイク1背面音圧を筐体各部に配置され
た開口部と、音響管の径を調整して効率の良い電気信号
変換が可能になる。
【0035】また、音響管の長さの調整による共振周波
数の調整も容易であるため同様に不要な周波数成分も効
率よく排除できる。
【0036】以上のように、音響管は柔軟な管で構成さ
れているので、筐体の大きさ、内部構造の変化にも対応
でき、任意の径,長さとすることで、任意に音声周波数
の強調・減衰、外部音源の阻止、選択ができる特徴があ
る。
【0037】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3に係わる移動体通信端末を示したものである。図
4(a)は移動体通信端末における筐体を示す斜視図、
図4(b)はマイク部の音響構造を示す側面図である。
【0038】図4,図6を用いて動作について説明す
る。この発明では、移動体通信端末使用シーン図6での
外部音源104からの音圧は、マイク1の表面から拾わ
れる場合と、各側面の開口部4b,4c,4dで拾わ
れ、筐体の一部でもある音響管5a,5b,5cで導か
れ、マイク部の固定部2と共鳴室3で構成された共鳴室
に導かれ、底面開口部4aで拾われた音圧と合成される
場合がある。この場合、開口部4a,4b,4c,4
d、音響管5a,5b,5cはインダクティブなインピ
ーダンスを持っており、低い周波数ではそのインピーダ
ンスが無視できるため、共鳴室3に開口部が複数ある場
合に相当し、実施の形態1の場合と同様、音源は距離が
長くても波長がそれ以上に長いのでマイク表面と背面で
の音波の位相は同位相のためお互いに打ち消す方向に働
き、外部音源を抑圧できる効果が得られる。
【0039】音声周波数では開口部4a,4b,4c,
4dのインピーダンスが大きく閉止管として働く、従っ
て音響管5a,5b,5cの径を大きくし共鳴室として
動作させれば、実施の形態1の場合と同様、図2(d)
のようにマイク1を複数の共振モードで強調できる。故
に、マイク1の音圧は、筐体前面からの音圧と、共鳴室
3で共鳴されたマイク1背面への音圧差であるから、マ
イク1背面音響室の容積を音響管の径と長さで調整する
ことで、効率的電気信号変換を可能にする。
【0040】この実施の形態では、筐体の一部を複数の
音響管で実現しているので共振周波数を決められ、効率
の良い電気信号変換を可能にすると共に、筐体の隙間を
積極的に利用するため、自由度は劣るが費用的に安いメ
リットがある。
【0041】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4に係わる移動体通信端末を示したものである。図
5(a)は移動体通信端末における筐体を示す斜視図、
図5(b)は筐体の側面図、図5(c)はマイク部の音
響構造を示す側面図、図(d)は等価回路である。
【0042】図5,図6を用いて動作について説明す
る。移動体通信端末使用シーンを示す図6での外部音源
104からの音圧は、マイク1の表面からと、下面の開
口部4aからと、分離された筐体で共鳴室でもある筐体
7から筐体同志を音響的に接続する柔軟な音響管5を介
して導かれる開口部4b面から得られる。
【0043】この実施形態では、マイク1の表面で拾わ
れた音圧と、分離された筐体で共鳴室でもある筐体7の
開口部4bで拾われ、柔軟な音響管5を介して導かれる
音圧は、図5(c)で示すマイクで分離された上部のマ
イク部共鳴室3aに導かれ、開口部4aからの音圧は下
部のマイク部共鳴室3bに導かれる。
【0044】このとき、実施の形態1の場合と同様、周
波数が低い音源の場合は、距離が長くても波長がそれ以
上に長いので、分離筐体から導かれた音波、マイク表面
からも音波、マイク背面から音波の位相は同位相で、お
互いに打ち消す方向に働き、外部音源を抑圧できる効果
が得られる。人体105からの音声の場合、分離された
筐体7を大きな共鳴室としてしているため開口部4bか
らの音声は高域成分が除去され、本体マイク部の上部共
鳴室3aが拾った音声と合成される。一方、下面の開口
部4aで拾った音声はマイク部下部共鳴室3bで中域成
分までを通過させるため音声低域成分の効率的電気信号
変換を可能にしている。
【0045】また、分離筐体7の開口部4bで拾われ、
共鳴室としての分離筐体7で高域成分が除去された音圧
と、本体マイク部の下部開口部4aと共鳴室3bで拾っ
た音圧と合成する場合もあり、この場合は、上面の開口
部4eで拾いマイク部上部共鳴室3aで高域成分が除去
された音圧との音圧差がマイクへの音圧になり、開口部
4bからの音圧と、開口4eからの音圧を選択的に電気
信号にするため周波数を調整することができる。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、小型筐体のため内部
部品の密度が高く、充分な音響設計ができない移動体通
信端末において、小型移動体通信端末の筐体内空間をで
きる限り有効に使うため、柔軟な管での音響的接続で必
要な空間容積を得て、最適な音響特性を実現できるもの
である。
【0047】第1の発明によれば、音声等の音圧を複数
の面から拾い、電気信号に変換するマイクと、このマイ
クを固定する筐体と、筐体の一部、または筐体に取り付
けられた共鳴構造体からなる共鳴室とで、構成されるマ
イク部筐体において、共鳴室の開口部を任意の面に構成
し、開口部と共鳴室を音響管で接続して、最適音響特性
を得る効果がある。
【0048】第2の発明によれば、音響管を、機械的自
由度が得られる柔軟な管で実現して筐体内空間を効率的
に利用し、最適音響特性を得る効果がある。
【0049】第3の発明によれば、音響管開口部を、手
で持った場合に塞がれない場所に設けて、実使用での音
響特性を得る効果がある。
【0050】第4の発明によれば、音響管を複数設け、
開口部を上面以外の左右面、下部面に設けたことで、外
部騒音の遮断を得る効果がある。
【0051】第5の発明によれば、開口部を、筐体の両
側面に対称的に設けて、筐体内空間を効率的に利用し、
最適音響特性を得る効果がある。
【0052】第6の発明によれば、少なくとも音声を含
む音源による音圧を複数の面から拾い、電気信号に変換
するマイクと、このマイクを設けた筐体と、筐体に設け
られ前記マイクの一つの面と音響的に結合される第1の
共鳴室と、前記筐体の一方の側面に臨んで配設され前記
第1の共鳴室と音響接続部材を介して音響的に接続され
る第2の共鳴室と、前記筐体の他方の側面に臨んで配設
され前記第1の共鳴室と音響接続部材を介して音響的に
接続される第3の共鳴室とを備え、前記第2の共鳴室の
開口部を前記筐体の一方の側面に開口するとともに、前
記第3の共鳴室の開口部を前記筐体の一方の側面に開口
するようにして、筐体内空間を効率的に利用し、最適音
響特性を得る効果がある。
【0053】第7の発明によれば、少なくとも音声を含
む音源による音圧を複数の面から拾い、電気信号に変換
するマイクと、このマイクを設けた筐体と、筐体に設け
られ前記マイクの一つの面と音響的に結合される共鳴室
とを備え、一端を前記共鳴室に接続され他端を前記筐体
の一方の側面に開口する音響管からなる第1の音響接続
部材を設けるとともに、他端を前記共鳴室に接続され他
端を前記筐体の一方の側面に開口する音響管からなる第
2の音響接続部材を設けて、筐体内空間を効率的に利用
し、最適音響特性を得る効果がある。
【0054】第8の発明によれば、共鳴室に閉止音響管
を設けて、筐体内空間を効率的に利用し、最適音響特性
を得る効果がある。
【0055】第9の発明によれば、各部の音響管断面積
と、開口部面積を異なる大きさとして、共鳴周波数を複
数設けたことで最適音響特性を得る効果がある。
【0056】第10の発明によれば、各部の音響管長
と、開口部面積を異なる値として、共鳴周波数を複数設
けたことで最適音響特性を得る効果がある。
【0057】第11の発明によれば、分離された筐体の
一部を音響室とし、音響管で本体に設けられた音響室を
接続して最適音響特性を得る効果がある。
【0058】第12の発明によれば、分離された筐体か
らの音響管をマイクで上下に分離された音響室の上位部
音響室に接続し、最適音響特性を得る効果がある。
【0059】第13の発明によれば、分離された筐体か
らの音響管をマイクで上下に分離された音響室の下部位
部音響室に接続して、外部騒音を遮断するる効果があ
る。
【0060】第14の発明によれば、分離された筐体
と、本体筐体同志を機械的に接続する可動筐体を、各筐
体に設けられた共鳴室を音響的に接続する音響管とした
ことで最適音響特性を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1に係わる移動体通信端
末筐体図(a),マイク部音響構造図(b),共鳴室説
明図(c),および音響管パラメータ説明図(d)を示
す図である。
【図2】 この発明の実施形態1に係わるマイク音響回
路の等価回路(a)(b)(c)およびマイク部音圧の
周波数特性(d)を示す図である。
【図3】 この発明の実施形態2に係わる移動体通信端
末筐体図(a)およびマイク部音響構造図(b)を示す
図である。
【図4】 この発明の実施形態3に係わる移動体通信端
末筐体図(a)およびマイク部音響構造図(b)を示す
図である。
【図5】 この発明の実施形態4に係わる移動体通信端
末筐体図(a)、移動体通信端末筐体断面図(b)、マ
イク部音響構造図(c)およびマイク音響回路の等価回
路(d)を示す図である。
【図6】 移動体通信端末使用シーン図である。
【図7】 従来の実施形態に係わる移動体通信端末筐体
図(a)およびマイク部音響構造図(b)を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 マイク、2 固定部、3 共鳴室、4 開口部、5
音響管、6 閉止音響管、7 分離筐体、101 音
響構造、102 レシーバ、103 移動体通信端末、
104 外部音源、105、人体(音声源)。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも音声を含む音源による音圧を
    複数の面から拾い、電気信号に変換するマイクと、この
    マイクを設けた筐体と、筐体に設けられ前記マイクの一
    つの面と音響的に結合される共鳴室とを備え、前記音源
    による音圧を拾うための開口部を筐体における任意の面
    に構成し、この開口部と前記共鳴室を音響接続部材を介
    して音響的に接続したことを特徴とする移動体通信端
    末。
  2. 【請求項2】 音響接続部材を、機械的自由度が得られ
    る柔軟な管で構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の移動体通信端末。
  3. 【請求項3】 音源による音圧を拾うための開口部を、
    手で持って送受信操作を行う場合に塞がれない個所に設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の移動体通信端
    末。
  4. 【請求項4】 音響接続部材を複数設け、開口部を、筐
    体の前面以外の側面,端面,背面のうち、少なくとも二
    つの面に設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の移動体通信端末。
  5. 【請求項5】 開口部を、筐体の両側面に対称的に設け
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載の移動体通信端末。
  6. 【請求項6】 少なくとも音声を含む音源による音圧を
    複数の面から拾い、電気信号に変換するマイクと、この
    マイクを設けた筐体と、筐体に設けられ前記マイクの一
    つの面と音響的に結合される第1の共鳴室と、前記筐体
    の一方の側面に臨んで配設され前記第1の共鳴室と音響
    接続部材を介して音響的に接続される第2の共鳴室と、
    前記筐体の他方の側面に臨んで配設され前記第1の共鳴
    室と音響接続部材を介して音響的に接続される第3の共
    鳴室とを備え、前記第2の共鳴室の開口部を前記筐体の
    一方の側面に開口するとともに、前記第3の共鳴室の開
    口部を前記筐体の他方の側面に開口するようにしたこと
    を特徴とする移動体通信端末。
  7. 【請求項7】 少なくとも音声を含む音源による音圧を
    複数の面から拾い、電気信号に変換するマイクと、この
    マイクを設けた筐体と、筐体に設けられ前記マイクの一
    つの面と音響的に結合される共鳴室とを備え、一端を前
    記共鳴室に接続され他端を前記筐体の一方の側面に開口
    する音響管からなる第1の音響接続部材を設けるととも
    に、他端を前記共鳴室に接続され他端を前記筐体の一方
    の側面に開口する音響管からなる第2の音響接続部材を
    設けたことを特徴とする移動体通信端末。
  8. 【請求項8】 共鳴室に閉止音響管を設けたことを特徴
    とする請求項7に記載の移動体通信端末。
  9. 【請求項9】 各部の音響管からなる音響接続部材の断
    面積と、開口部面積を異なる大きさとして、共鳴周波数
    を複数設けたことを特徴とする請求項4ないし請求項8
    のいずれかに記載の移動体通信端末。
  10. 【請求項10】 各部の音響管長と、開口部面積を異な
    る値として、共鳴周波数を複数設けたことを特徴とする
    請求項4ないし請求項8のいずれかに記載の移動体通信
    端末。
  11. 【請求項11】 少なくとも音声を含む音源による音圧
    を複数の面から拾い、電気信号に変換するマイクと、こ
    のマイクを設けた筐体本体としての第1の筐体と、この
    第1の筐体と別体に構成され、結合部を介して結合され
    た第2の筐体とを備え、前記第2の筐体の一部を音響室
    とし、音響管でこの音響室と筐体本体としての第1の筐
    体に設けられた音響室とを接続したことを特徴とする移
    動体通信端末。
  12. 【請求項12】 第2の筐体からの音響管をマイクで上
    下に分離された音響室の上部位音響室に接続したことを
    特徴とする請求項11に記載の移動体通信端末。
  13. 【請求項13】 第2の筐体からの音響管をマイクで上
    下に分離された音響室の下部位音響室に接続したことを
    特徴とする請求項11に記載の移動体通信端末。
  14. 【請求項14】 第2の筐体と、筐体本体としての第1
    の筐体とを機械的に結合する可動筐体からなる結合部
    を、各筐体に設けられた共鳴室を音響的に接続する音響
    管により構成したことを特徴とする請求項11ないし請
    求項13のいずれかに記載の移動体通信端末。
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