JPH10270919A - 携帯無線機用アンテナ - Google Patents
携帯無線機用アンテナInfo
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- JPH10270919A JPH10270919A JP9148697A JP9148697A JPH10270919A JP H10270919 A JPH10270919 A JP H10270919A JP 9148697 A JP9148697 A JP 9148697A JP 9148697 A JP9148697 A JP 9148697A JP H10270919 A JPH10270919 A JP H10270919A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 収納時にはヘリカルアンテナ要素本来の利得
特性を得ることができ、伸長時には棒状アンテナ要素に
ローディングを付加することができ、しかも、携帯無線
機本体内のアンテナ収納スペースを大きくする必要のな
い高特性の携帯無線機用アンテナを提供する。 【解決手段】 棒状アンテナ要素１を携帯無線機本体か
ら引出して使用するときには、棒状アンテナ要素１の下
方端部とヘリカルアンテナ要素２の上方端部とが接続金
具４、８を介して電気的且つ機械的に接続されてベース
ローディングのホイップアンテナとして機能し、棒状ア
ンテナ要素１を収納したときには、棒状アンテナ要素１
とヘリカルアンテナ要素２との接続が絶たれてヘリカル
ホイップアンテナとして機能するように構成した。ま
た、棒状アンテナ要素１の下方端部に更に下方に延びる
スタブを設け、スタブの長さを適切に設定することによ
り伸長時と収納時のインピーダンスを一致させることが
できるようにした。
特性を得ることができ、伸長時には棒状アンテナ要素に
ローディングを付加することができ、しかも、携帯無線
機本体内のアンテナ収納スペースを大きくする必要のな
い高特性の携帯無線機用アンテナを提供する。 【解決手段】 棒状アンテナ要素１を携帯無線機本体か
ら引出して使用するときには、棒状アンテナ要素１の下
方端部とヘリカルアンテナ要素２の上方端部とが接続金
具４、８を介して電気的且つ機械的に接続されてベース
ローディングのホイップアンテナとして機能し、棒状ア
ンテナ要素１を収納したときには、棒状アンテナ要素１
とヘリカルアンテナ要素２との接続が絶たれてヘリカル
ホイップアンテナとして機能するように構成した。ま
た、棒状アンテナ要素１の下方端部に更に下方に延びる
スタブを設け、スタブの長さを適切に設定することによ
り伸長時と収納時のインピーダンスを一致させることが
できるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯無線電話機など
の携帯無線機に搭載されるアンテナに関するものであ
る。
の携帯無線機に搭載されるアンテナに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】携帯無線電話機やトランシーバなどの携
帯無線機は年々小型軽量化する傾向にあり、携帯無線機
に搭載されるアンテナについても小型化の要求が強い。
そのため、従来よりこの種の携帯無線機用アンテナは、
不使用時には、図７（ａ）に示すように携帯無線機本体
３１内にアンテナ３２を収納でき、使用時には、図７
（ｂ）に示すように携帯無線機本体３１からアンテナ３
２を引出せる構造になっている。この種のアンテナにお
いては、伸長（引出）時においても収納時においても約
λ／２（約１６７ｍｍ）または約３λ／８（約１２５ｍ
ｍ）の長さのアンテナ要素を使用することが特性上望ま
しいが、小型携帯無線機の場合このようなサイズのアン
テナを収納するスペースを確保できないのが現状であ
る。そこで、例えば特開平６−１９６９１２号公報に開
示されたアンテナでは、携帯無線機本体から引出したり
収納したりできる棒状アンテナ要素の先端にヘリカルア
ンテナ要素を接続し、アンテナ伸長時にはトップローデ
ィングアンテナとして機能し、収納時においてもヘリカ
ルアンテナ要素（ローディング）の一部が携帯無線機本
体から突出してアンテナとして機能するようにしてい
る。
帯無線機は年々小型軽量化する傾向にあり、携帯無線機
に搭載されるアンテナについても小型化の要求が強い。
そのため、従来よりこの種の携帯無線機用アンテナは、
不使用時には、図７（ａ）に示すように携帯無線機本体
３１内にアンテナ３２を収納でき、使用時には、図７
（ｂ）に示すように携帯無線機本体３１からアンテナ３
２を引出せる構造になっている。この種のアンテナにお
いては、伸長（引出）時においても収納時においても約
λ／２（約１６７ｍｍ）または約３λ／８（約１２５ｍ
ｍ）の長さのアンテナ要素を使用することが特性上望ま
しいが、小型携帯無線機の場合このようなサイズのアン
テナを収納するスペースを確保できないのが現状であ
る。そこで、例えば特開平６−１９６９１２号公報に開
示されたアンテナでは、携帯無線機本体から引出したり
収納したりできる棒状アンテナ要素の先端にヘリカルア
ンテナ要素を接続し、アンテナ伸長時にはトップローデ
ィングアンテナとして機能し、収納時においてもヘリカ
ルアンテナ要素（ローディング）の一部が携帯無線機本
体から突出してアンテナとして機能するようにしてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の携帯無線機用アンテナは、棒状アンテナ要素とヘリカ
ルアンテナ要素とが相互接続されているため、伸長時に
トップローディングアンテナとして機能するアンテナと
しては最小限に小型化できる反面、棒状アンテナ要素と
ヘリカルアンテナ要素とが接続されているため、収納時
におけるヘリカルアンテナ要素の利得特性が本来の特性
値よりも０．５ｄＢ〜１．０ｄＢ程度低くなる。これは
本来ヘリカルアンテナ要素に供給されるべきエネルギー
が携帯無線機本体内に収納されている棒状アンテナ要素
に漏れるためである。そこで、本発明の解決すべき課題
は、上記従来の技術の欠点を解消し、棒状アンテナ要素
を収納した状態ではヘリカルアンテナ要素本来の利得特
性を得ることができ、棒状アンテナ要素を伸長させた状
態では棒状アンテナ要素にローディングを付加すること
ができ、しかも、携帯無線機本体内のアンテナ収納スペ
ースを大きくする必要のない高特性の携帯無線機用アン
テナを提供することにある。
の携帯無線機用アンテナは、棒状アンテナ要素とヘリカ
ルアンテナ要素とが相互接続されているため、伸長時に
トップローディングアンテナとして機能するアンテナと
しては最小限に小型化できる反面、棒状アンテナ要素と
ヘリカルアンテナ要素とが接続されているため、収納時
におけるヘリカルアンテナ要素の利得特性が本来の特性
値よりも０．５ｄＢ〜１．０ｄＢ程度低くなる。これは
本来ヘリカルアンテナ要素に供給されるべきエネルギー
が携帯無線機本体内に収納されている棒状アンテナ要素
に漏れるためである。そこで、本発明の解決すべき課題
は、上記従来の技術の欠点を解消し、棒状アンテナ要素
を収納した状態ではヘリカルアンテナ要素本来の利得特
性を得ることができ、棒状アンテナ要素を伸長させた状
態では棒状アンテナ要素にローディングを付加すること
ができ、しかも、携帯無線機本体内のアンテナ収納スペ
ースを大きくする必要のない高特性の携帯無線機用アン
テナを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載の発明の携帯無線機用アンテナは、
棒状アンテナ要素と内径が前記棒状アンテナ要素の外径
より大きいヘリカルアンテナ要素とを互いに同軸状に配
置するとともに、前記ヘリカルアンテナ要素を携帯無線
機本体に固定し、前記棒状アンテナ要素を携帯無線機本
体から引出したり収納したりできるように構成したアン
テナにおいて、前記棒状アンテナ要素を携帯無線機本体
から引出して使用するときには、前記棒状アンテナ要素
の下方端部と前記ヘリカルアンテナ要素の上方端部とが
電気的且つ機械的に相互に接続されてベースローディン
グのホイップアンテナとして機能し、前記棒状アンテナ
要素を携帯無線機本体内に収納したときには、前記棒状
アンテナ要素と前記ヘリカルアンテナ要素との接続が絶
たれてヘリカルホイップアンテナとして機能するように
構成したことを特徴としている。請求項１の携帯無線機
用アンテナは、棒状アンテナ要素を携帯無線機本体内に
収納した状態では、ヘリカルアンテナ要素と棒状アンテ
ナ要素とが切り離されるため、ヘリカルアンテナ要素本
来の利得特性を得ることができ、棒状アンテナ要素を携
帯無線機本体から引き出した状態においては、棒状アン
テナ要素の下方端部と前記ヘリカルアンテナ要素の上方
端部とが電気的且つ機械的に相互に接続されてベースロ
ーディングのホイップアンテナとして機能させることが
でき、しかも、携帯無線機本体内のアンテナ収納スペー
スを大きくする必要がない。また、請求項２に記載の発
明は、請求項１に記載の携帯無線機用アンテナの構成を
前提にして、前記棒状アンテナ要素の下方端部に更に下
方に延びるスタブを設けたことを特徴としている。請求
項２の携帯無線機用アンテナによれば、伸長時、前記棒
状アンテナ要素の下方端部に設けられたスタブがヘリカ
ルアンテナ要素の中空部内に同心状に配置されるので、
このスタブの長さを適切に設定することにより、伸長時
と収納時のインピーダンスを一致させることができる。
また、請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記
載の携帯無線機用アンテナの構成を前提にして、前記棒
状アンテナ要素の上方端部にローディングを付加したこ
とを特徴としている。請求項３の携帯無線機用アンテナ
によれば、伸長時、棒状アンテナ要素にベースローディ
ングとトップローディングとが付加されるので、より高
特性のアンテナ機能を実現できる。
に、請求項１に記載の発明の携帯無線機用アンテナは、
棒状アンテナ要素と内径が前記棒状アンテナ要素の外径
より大きいヘリカルアンテナ要素とを互いに同軸状に配
置するとともに、前記ヘリカルアンテナ要素を携帯無線
機本体に固定し、前記棒状アンテナ要素を携帯無線機本
体から引出したり収納したりできるように構成したアン
テナにおいて、前記棒状アンテナ要素を携帯無線機本体
から引出して使用するときには、前記棒状アンテナ要素
の下方端部と前記ヘリカルアンテナ要素の上方端部とが
電気的且つ機械的に相互に接続されてベースローディン
グのホイップアンテナとして機能し、前記棒状アンテナ
要素を携帯無線機本体内に収納したときには、前記棒状
アンテナ要素と前記ヘリカルアンテナ要素との接続が絶
たれてヘリカルホイップアンテナとして機能するように
構成したことを特徴としている。請求項１の携帯無線機
用アンテナは、棒状アンテナ要素を携帯無線機本体内に
収納した状態では、ヘリカルアンテナ要素と棒状アンテ
ナ要素とが切り離されるため、ヘリカルアンテナ要素本
来の利得特性を得ることができ、棒状アンテナ要素を携
帯無線機本体から引き出した状態においては、棒状アン
テナ要素の下方端部と前記ヘリカルアンテナ要素の上方
端部とが電気的且つ機械的に相互に接続されてベースロ
ーディングのホイップアンテナとして機能させることが
でき、しかも、携帯無線機本体内のアンテナ収納スペー
スを大きくする必要がない。また、請求項２に記載の発
明は、請求項１に記載の携帯無線機用アンテナの構成を
前提にして、前記棒状アンテナ要素の下方端部に更に下
方に延びるスタブを設けたことを特徴としている。請求
項２の携帯無線機用アンテナによれば、伸長時、前記棒
状アンテナ要素の下方端部に設けられたスタブがヘリカ
ルアンテナ要素の中空部内に同心状に配置されるので、
このスタブの長さを適切に設定することにより、伸長時
と収納時のインピーダンスを一致させることができる。
また、請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記
載の携帯無線機用アンテナの構成を前提にして、前記棒
状アンテナ要素の上方端部にローディングを付加したこ
とを特徴としている。請求項３の携帯無線機用アンテナ
によれば、伸長時、棒状アンテナ要素にベースローディ
ングとトップローディングとが付加されるので、より高
特性のアンテナ機能を実現できる。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。 ［第１の実施の形態］図１は本発明に係る携帯無線機用
アンテナの第１の実施の形態を示す部分破断正面図であ
り、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図（ｂ）は収納時
の状態を示している。また、図２は図１に示した携帯無
線機用アンテナの要部を概念的に示した斜視図であり、
同図（ａ）は伸長時の状態を、同図（ｂ）は収納時の状
態を示している。図中、１は半波長アンテナの特性を有
する棒状アンテナ要素、２は半波長アンテナの特性を有
するヘリカルアンテナ要素であり、棒状アンテナ要素１
とヘリカルアンテナ要素２は互いに同軸状に配置されて
いる。ヘリカルアンテナ要素２は図示しない携帯無線機
本体の上面部に固定され、棒状アンテナ要素１はヘリカ
ルアンテナ要素２の中空部を通して携帯無線機本体から
引出したり収納したりできるようになっている。棒状ア
ンテナ要素１はニッケル・チタン合金などで形成されて
おり、周面はナイロンなどの樹脂でコーティングされて
いる。また、棒状アンテナ要素１の先端部には樹脂製の
キャップ３が取り付けられ、下方端部には伸長時にヘリ
カルアンテナ要素２に電気的に接続するための接続金具
４が接続されている。
形態を詳細に説明する。 ［第１の実施の形態］図１は本発明に係る携帯無線機用
アンテナの第１の実施の形態を示す部分破断正面図であ
り、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図（ｂ）は収納時
の状態を示している。また、図２は図１に示した携帯無
線機用アンテナの要部を概念的に示した斜視図であり、
同図（ａ）は伸長時の状態を、同図（ｂ）は収納時の状
態を示している。図中、１は半波長アンテナの特性を有
する棒状アンテナ要素、２は半波長アンテナの特性を有
するヘリカルアンテナ要素であり、棒状アンテナ要素１
とヘリカルアンテナ要素２は互いに同軸状に配置されて
いる。ヘリカルアンテナ要素２は図示しない携帯無線機
本体の上面部に固定され、棒状アンテナ要素１はヘリカ
ルアンテナ要素２の中空部を通して携帯無線機本体から
引出したり収納したりできるようになっている。棒状ア
ンテナ要素１はニッケル・チタン合金などで形成されて
おり、周面はナイロンなどの樹脂でコーティングされて
いる。また、棒状アンテナ要素１の先端部には樹脂製の
キャップ３が取り付けられ、下方端部には伸長時にヘリ
カルアンテナ要素２に電気的に接続するための接続金具
４が接続されている。
【０００６】ヘリカルアンテナ要素２は黄銅などで形成
されており、その上端部には、伸長時に棒状アンテナ要
素１の下方端部の接続金具４を当接或いは嵌入させてこ
のアンテナ要素２と棒状アンテナ要素１とを電気的に相
互接続するための円筒状の接続金具８が取り付けられて
いる。ヘリカルアンテナ要素２及び接続金具８は樹脂製
のカバー９で覆われている。接続金具８の内周部にはベ
リリュウム鋼製の環状のスプリング６が設けられてお
り、伸長時には棒状アンテナ要素１の基端部に設けられ
た接続金具４を締め付けて保持し、収納時には棒状アン
テナ要素１の先端部より延出されたキャップ３の中間部
を締め付けて保持するようになっている。また、ヘリカ
ルアンテナ要素２の下端部には、携帯無線機本体に固定
される支持部５が設けられている。支持部５は、この携
帯無線機用アンテナの給電部でもあり、携帯無線機本体
内の整合回路７に接続されている。
されており、その上端部には、伸長時に棒状アンテナ要
素１の下方端部の接続金具４を当接或いは嵌入させてこ
のアンテナ要素２と棒状アンテナ要素１とを電気的に相
互接続するための円筒状の接続金具８が取り付けられて
いる。ヘリカルアンテナ要素２及び接続金具８は樹脂製
のカバー９で覆われている。接続金具８の内周部にはベ
リリュウム鋼製の環状のスプリング６が設けられてお
り、伸長時には棒状アンテナ要素１の基端部に設けられ
た接続金具４を締め付けて保持し、収納時には棒状アン
テナ要素１の先端部より延出されたキャップ３の中間部
を締め付けて保持するようになっている。また、ヘリカ
ルアンテナ要素２の下端部には、携帯無線機本体に固定
される支持部５が設けられている。支持部５は、この携
帯無線機用アンテナの給電部でもあり、携帯無線機本体
内の整合回路７に接続されている。
【０００７】上記のように構成された本実施の形態の携
帯無線機用アンテナは、図１（ａ）及び図２（ａ）に示
す状態、すなわち棒状アンテナ要素１を携帯無線機本体
から引出した状態においては、棒状アンテナ要素１の下
方端部とヘリカルアンテナ要素２の上方端部とが接続金
具４、８を介して電気的且つ機械的に相互に接続される
ため、ベースローディングのホイップアンテナとして機
能する。また、図１（ｂ）及び図２（ｂ）に示す状態、
すなわち、棒状アンテナ要素１を携帯無線機本体内に収
納した状態では、ヘリカルアンテナ要素２と棒状アンテ
ナ要素１とが電気的に切り離されるため、ヘリカルアン
テナ要素２の本来の利得特性を有するヘリカルホイップ
アンテナとして機能する。このように、棒状アンテナ要
素１の収納時にアンテナとして機能するヘリカルアンテ
ナ要素２を、伸長時に棒状アンテナ要素１のベースロー
ディングとして使用するようにしたことにより、携帯無
線機本体内のアンテナ収納スペースを大きくすることな
く棒状アンテナ要素にローディングを付加することがで
きる。
帯無線機用アンテナは、図１（ａ）及び図２（ａ）に示
す状態、すなわち棒状アンテナ要素１を携帯無線機本体
から引出した状態においては、棒状アンテナ要素１の下
方端部とヘリカルアンテナ要素２の上方端部とが接続金
具４、８を介して電気的且つ機械的に相互に接続される
ため、ベースローディングのホイップアンテナとして機
能する。また、図１（ｂ）及び図２（ｂ）に示す状態、
すなわち、棒状アンテナ要素１を携帯無線機本体内に収
納した状態では、ヘリカルアンテナ要素２と棒状アンテ
ナ要素１とが電気的に切り離されるため、ヘリカルアン
テナ要素２の本来の利得特性を有するヘリカルホイップ
アンテナとして機能する。このように、棒状アンテナ要
素１の収納時にアンテナとして機能するヘリカルアンテ
ナ要素２を、伸長時に棒状アンテナ要素１のベースロー
ディングとして使用するようにしたことにより、携帯無
線機本体内のアンテナ収納スペースを大きくすることな
く棒状アンテナ要素にローディングを付加することがで
きる。
【０００８】［第２の実施の形態］図３は本発明に係る
携帯無線機用アンテナの第２の実施の形態を示す部分破
断正面図であり、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図
（ｂ）は収納時の状態を示している。また、図４は図３
に示した携帯無線機用アンテナの要部を概念的に示した
斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図
（ｂ）は収納時の状態を示している。この実施の形態の
携帯無線機用アンテナは、第１の実施の形態の携帯無線
機用アンテナの棒状アンテナ要素１の下方端部に更に下
方に延びるスタブ１０を設けたものである。この実施の
形態の携帯無線機用アンテナによれば、伸長時、棒状ア
ンテナ要素１の下方端部に設けられたスタブ１０がヘリ
カルアンテナ要素２の中空部内に同心状に配置されるの
で、このスタブ１０の長さを適切に設定することによ
り、伸長時と収納時のインピーダンスを一致させること
ができ、一つの整合回路７で良好なインピーダンス特性
を得ることができる。したがって、この実施の形態の携
帯無線機用アンテナによれば、二種類の周波数を使用し
て通信を行う場合においても、整合回路を容易に設計す
ることができる。
携帯無線機用アンテナの第２の実施の形態を示す部分破
断正面図であり、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図
（ｂ）は収納時の状態を示している。また、図４は図３
に示した携帯無線機用アンテナの要部を概念的に示した
斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図
（ｂ）は収納時の状態を示している。この実施の形態の
携帯無線機用アンテナは、第１の実施の形態の携帯無線
機用アンテナの棒状アンテナ要素１の下方端部に更に下
方に延びるスタブ１０を設けたものである。この実施の
形態の携帯無線機用アンテナによれば、伸長時、棒状ア
ンテナ要素１の下方端部に設けられたスタブ１０がヘリ
カルアンテナ要素２の中空部内に同心状に配置されるの
で、このスタブ１０の長さを適切に設定することによ
り、伸長時と収納時のインピーダンスを一致させること
ができ、一つの整合回路７で良好なインピーダンス特性
を得ることができる。したがって、この実施の形態の携
帯無線機用アンテナによれば、二種類の周波数を使用し
て通信を行う場合においても、整合回路を容易に設計す
ることができる。
【０００９】［第３の実施の形態］図５は本発明に係る
携帯無線機用アンテナの第３の実施の形態を示す部分破
断正面図であり、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図
（ｂ）は収納時の状態を示している。また、図６は図５
に示した携帯無線機用アンテナの要部を概念的に示した
斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図
（ｂ）は収納時の状態を示している。この実施の形態の
携帯無線機用アンテナは、第１の実施の形態の携帯無線
機用アンテナの棒状アンテナ要素１の上方端部に半波長
アンテナとしての特性を有するヘリカルアンテナ要素１
１をローディングとして付加したものである。この実施
の形態の携帯無線機用アンテナによれば、伸長時におい
て、半波長アンテナの特性を有する半波長棒状アンテナ
要素１の上方端部に半波長アンテナとしての特性を有す
るローディングを付加した１波長型のローディングアン
テナを実現できる。なお、本発明の携帯無線機用アンテ
ナの構成は以上の実施の形態に限るものではなく、例え
ば、棒状アンテナ要素１の下方端部にスタブを設けると
ともに、上方端部にローディングを設けて構成してもよ
い。また、本発明に係る携帯無線機用アンテナは、デジ
タル携帯／自動車電話機（ＰＤＣ）、パーソナル・ハン
ディフォン・システム（ＰＨＳ）等の携帯電話機の他、
トランシーバ、無線通信装置内蔵型の携帯型コンピュー
タ等、様々な携帯無線機のアンテナに有効に適用でき
る。
携帯無線機用アンテナの第３の実施の形態を示す部分破
断正面図であり、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図
（ｂ）は収納時の状態を示している。また、図６は図５
に示した携帯無線機用アンテナの要部を概念的に示した
斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態を、同図
（ｂ）は収納時の状態を示している。この実施の形態の
携帯無線機用アンテナは、第１の実施の形態の携帯無線
機用アンテナの棒状アンテナ要素１の上方端部に半波長
アンテナとしての特性を有するヘリカルアンテナ要素１
１をローディングとして付加したものである。この実施
の形態の携帯無線機用アンテナによれば、伸長時におい
て、半波長アンテナの特性を有する半波長棒状アンテナ
要素１の上方端部に半波長アンテナとしての特性を有す
るローディングを付加した１波長型のローディングアン
テナを実現できる。なお、本発明の携帯無線機用アンテ
ナの構成は以上の実施の形態に限るものではなく、例え
ば、棒状アンテナ要素１の下方端部にスタブを設けると
ともに、上方端部にローディングを設けて構成してもよ
い。また、本発明に係る携帯無線機用アンテナは、デジ
タル携帯／自動車電話機（ＰＤＣ）、パーソナル・ハン
ディフォン・システム（ＰＨＳ）等の携帯電話機の他、
トランシーバ、無線通信装置内蔵型の携帯型コンピュー
タ等、様々な携帯無線機のアンテナに有効に適用でき
る。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下のような優れた効果を発揮できる。請求項１に記載の
携帯無線機用アンテナによれば、棒状アンテナ要素を携
帯無線機本体内に収納した状態においてはヘリカルアン
テナ要素本来の利得特性を得ることができ、棒状アンテ
ナ要素を携帯無線機本体から引き出した状態においては
ベースローディングのホイップアンテナとして機能させ
ることができ、しかも、携帯無線機本体内のアンテナ収
納スペースを大きくする必要がない。また、請求項２に
記載の携帯無線機用アンテナによれば、伸長時、前記棒
状アンテナ要素の下方端部に設けられたスタブがヘリカ
ルアンテナ要素の中空部内に同心状に配置されるので、
このスタブの長さを適切に設定することにより、伸長時
と収納時のアンテナのインピーダンスを一致させること
ができる。また、請求項３に記載の携帯無線機用アンテ
ナによれば、伸長時、棒状アンテナ要素にベースローデ
ィングとトップローディングとが付加されるので、より
高特性のアンテナ機能を実現できる。
下のような優れた効果を発揮できる。請求項１に記載の
携帯無線機用アンテナによれば、棒状アンテナ要素を携
帯無線機本体内に収納した状態においてはヘリカルアン
テナ要素本来の利得特性を得ることができ、棒状アンテ
ナ要素を携帯無線機本体から引き出した状態においては
ベースローディングのホイップアンテナとして機能させ
ることができ、しかも、携帯無線機本体内のアンテナ収
納スペースを大きくする必要がない。また、請求項２に
記載の携帯無線機用アンテナによれば、伸長時、前記棒
状アンテナ要素の下方端部に設けられたスタブがヘリカ
ルアンテナ要素の中空部内に同心状に配置されるので、
このスタブの長さを適切に設定することにより、伸長時
と収納時のアンテナのインピーダンスを一致させること
ができる。また、請求項３に記載の携帯無線機用アンテ
ナによれば、伸長時、棒状アンテナ要素にベースローデ
ィングとトップローディングとが付加されるので、より
高特性のアンテナ機能を実現できる。
【図１】本発明に係る携帯無線機用アンテナの第１の実
施の形態を示す部分破断正面図であり、同図（ａ）は伸
長時の状態を、同図（ｂ）は収納時の状態を示してい
る。
施の形態を示す部分破断正面図であり、同図（ａ）は伸
長時の状態を、同図（ｂ）は収納時の状態を示してい
る。
【図２】図１に示した携帯無線機用アンテナの要部を概
念的に示した斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態
を、同図（ｂ）は収納時の状態を示している。
念的に示した斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態
を、同図（ｂ）は収納時の状態を示している。
【図３】本発明に係る携帯無線機用アンテナの第２の実
施の形態を示す部分破断正面図であり、同図（ａ）は伸
長時の状態を、同図（ｂ）は収納時の状態を示してい
る。
施の形態を示す部分破断正面図であり、同図（ａ）は伸
長時の状態を、同図（ｂ）は収納時の状態を示してい
る。
【図４】図３に示した携帯無線機用アンテナの要部を概
念的に示した斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態
を、同図（ｂ）は収納時の状態を示している。
念的に示した斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態
を、同図（ｂ）は収納時の状態を示している。
【図５】本発明に係る携帯無線機用アンテナの第３の実
施の形態を示す部分破断正面図であり、同図（ａ）は伸
長時の状態を、同図（ｂ）は収納時の状態を示してい
る。
施の形態を示す部分破断正面図であり、同図（ａ）は伸
長時の状態を、同図（ｂ）は収納時の状態を示してい
る。
【図６】図４に示した携帯無線機用アンテナの要部を概
念的に示した斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態
を、同図（ｂ）は収納時の状態を示している。
念的に示した斜視図であり、同図（ａ）は伸長時の状態
を、同図（ｂ）は収納時の状態を示している。
【図７】（ａ）及び（ｂ）は従来例のアンテナが搭載さ
れる携帯無線機の斜視図である。
れる携帯無線機の斜視図である。
１ 棒状アンテナ要素、２ ヘリカルアンテナ要素、３
キャップ、４ 接続金具、５ 支持部、６ スプリン
グ、７ 整合回路、８ 接続金具、９ カバー、１０
スタブ、１１ ヘリカルアンテナ要素（ローディン
グ）。
キャップ、４ 接続金具、５ 支持部、６ スプリン
グ、７ 整合回路、８ 接続金具、９ カバー、１０
スタブ、１１ ヘリカルアンテナ要素（ローディン
グ）。
Claims (3)
- 【請求項１】 棒状アンテナ要素と内径が前記棒状アン
テナ要素の外径より大きいヘリカルアンテナ要素とを互
いに同軸状に配置するとともに、前記ヘリカルアンテナ
要素を携帯無線機本体に固定し、前記棒状アンテナ要素
を携帯無線機本体から引出したり収納したりできるよう
に構成したアンテナにおいて、 前記棒状アンテナ要素を携帯無線機本体から引出して使
用するときには、前記棒状アンテナ要素の下方端部と前
記ヘリカルアンテナ要素の上方端部とが電気的且つ機械
的に相互に接続されてベースローディングのホイップア
ンテナとして機能し、 前記棒状アンテナ要素を携帯無線機本体内に収納したと
きには、前記棒状アンテナ要素と前記ヘリカルアンテナ
要素との接続が絶たれてヘリカルホイップアンテナとし
て機能するように構成したことを特徴とする携帯無線機
用アンテナ。 - 【請求項２】 前記棒状アンテナ要素の下方端部に更に
下方に延びるスタブを設けたことを特徴とする請求項１
に記載の携帯無線機用アンテナ。 - 【請求項３】 前記棒状アンテナ要素の上方端部にロー
ディングを付加したことを特徴とする請求項１または２
に記載の携帯無線機用アンテナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9148697A JPH10270919A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 携帯無線機用アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9148697A JPH10270919A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 携帯無線機用アンテナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10270919A true JPH10270919A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=14027751
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9148697A Pending JPH10270919A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 携帯無線機用アンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10270919A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100583737B1 (ko) | 2004-04-14 | 2006-05-26 | 주식회사 엘지텔레콤 | 이동 단말기 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP9148697A patent/JPH10270919A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100583737B1 (ko) | 2004-04-14 | 2006-05-26 | 주식회사 엘지텔레콤 | 이동 단말기 |
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