JPH10270757A - 窒化ガリウム系化合物半導体の電極 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体の電極

Info

Publication number
JPH10270757A
JPH10270757A JP10099585A JP9958598A JPH10270757A JP H10270757 A JPH10270757 A JP H10270757A JP 10099585 A JP10099585 A JP 10099585A JP 9958598 A JP9958598 A JP 9958598A JP H10270757 A JPH10270757 A JP H10270757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gallium nitride
compound semiconductor
electrode
based compound
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10099585A
Other languages
English (en)
Inventor
Motokazu Yamada
元量 山田
Masayuki Senoo
雅之 妹尾
Shuji Nakamura
修二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Chemical Industries Ltd filed Critical Nichia Chemical Industries Ltd
Priority to JP10099585A priority Critical patent/JPH10270757A/ja
Publication of JPH10270757A publication Critical patent/JPH10270757A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 p−n接合型の窒化ガリウム系化合物半導体
を利用した発光素子の発光出力、発光効率を向上させる
ための窒化ガリウム系化合物半導体のn型層、およびp
型層とオーミック接触が得られる電極を提供する。 【構成】 基板上に成長されたノンドープGaN層の上
に、電子キャリア濃度1×1017/cm3以上のn型窒化
ガリウム系化合物半導体が成長され、そのn型窒化ガリ
ウム系化合物半導体に、オーミック接触する電極が形成
されている。p電極はノンドープGaN層の上に、正孔
キャリア濃度1×1015/cm3以上のp型窒化ガリウム
系化合物半導体が成長され、そのp型窒化ガリウム系化
合物半導体に、オーミック接触する電極が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式InXAlYGa
1-X-YN(0≦X<1、0≦Y<1)で表される窒化ガリ
ウム系化合物半導体の電極に係り、特にn型窒化ガリウ
ム系化合物半導体、およびp型窒化ガリウム系化合物半
導体と良好なオーミック接触が得られる電極に関する。
【0002】
【従来の技術】GaN、GaAlN、InGaN、In
AlGaN等の窒化ガリウム系化合物半導体は{InX
AlYGa1-X-YN(0≦X<1、0≦Y<1)}は直接遷
移を有し、バンドギャップが1.95eV〜6eVまで
変化するため、発光ダイオード、レーザダイオード等、
発光素子の材料として有望視されている。この材料はノ
ンドープの状態、またはSi、Ge等のn型ドーパント
をドープすることによりn型特性を示すことが知られて
いる。一方、p型特性に関しては、最近になってp型ド
ーパントをドープした窒化ガリウム系化合物半導体をp
型とする技術が開発されp型窒化ガリウム系化合物半導
体が実現できるようになってきた。(例えば、特開平2
−257679号公報、特開平3−218325号公
報)
【0003】前記したようにp型窒化ガリウム系化合物
半導体が実現可能となると、発光出力の高いp−n接合
型の発光素子が求められる。p−n接合型の発光素子と
した場合、n型窒化ガリウム系化合物半導体、およびp
型窒化ガリウム系化合物半導体に形成される電極が、そ
れらの窒化ガリウム系化合物半導体とオーミック接触し
ていることが必要不可欠である。しかしながら、窒化ガ
リウム系化合物半導体の物性は、未だよく解明されてお
らず、オーミック接触が得ることのできる電極は未だ知
られていないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、本発明はこ
のような事情を鑑み成されたものであり、その目的とす
るところは、p−n接合型の窒化ガリウム系化合物半導
体を利用した発光素子の発光出力、発光効率を向上させ
るため、窒化ガリウム系化合物半導体のn型層、および
p型層とオーミック接触が得られる電極を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の窒化ガリウム系
化合物半導体の電極は、一方はn電極であって、基板上
に成長されたノンドープGaN層の上に、電子キャリア
濃度1×1017/cm3以上のn型窒化ガリウム系化合物
半導体が成長され、そのn型窒化ガリウム系化合物半導
体に、オーミック接触する電極が形成されていることを
特徴とする。前記n型窒化ガリウム系化合物半導体には
Siをドープされていることが望ましい。また他方はp
電極であって、ノンドープGaN層の上に、正孔キャリ
ア濃度1×1015/cm3以上のp型窒化ガリウム系化合
物半導体が成長され、そのp型窒化ガリウム系化合物半
導体に、オーミック接触する電極が形成されていること
を特徴とする。前記p型窒化ガリウム系化合物半導体に
はMgがドープされていることが望ましい。さらに、本
発明のn電極の好ましい態様では、ノンドープGaN層
と基板との間にバッファ層を有することを特徴とする。
ノンドープとは不純物をドープしない状態を指す。
【0006】本発明の電極形成方法において、特に重要
なことは、電極を形成するn型窒化ガリウム系化合物半
導体の電子キャリア濃度は1×1017/cm3以上必要と
することである。その濃度が1×1017/cm3より少な
いと、n型層と良好なオーミック接触が得られない。ま
た同じく、電極を形成するp型窒化ガリウム系化合物半
導体の正孔キャリア濃度は1×1015/cm3以上必要と
する。1×1015/cm3よりも少ないと同じくp型層と
良好なオーミック接触が得られない。特に電極を形成す
るための基礎となる層を、最も結晶性の良いものが得ら
れるノンドープGaNとしているため、そのノンドープ
GaNの上に成長させるn層、p層の結晶性が良くなり
キャリア濃度の高い層が得られやすくなって、電極と容
易に良好なオーミックが得られる。
【0007】n型窒化ガリウム系化合物半導体、および
p型窒化ガリウム系化合物半導体に付着する電極材料
は、クロムおよび/またはニッケルを含む合金、または
その金属にすると良好なオーミックが得られる。具体的
な金属としてはCr、Niそれぞれ単独、合金としては
Au、Pt、Mo、Ti、In、Gaより選択された少
なくとも一種の金属と、Crとの合金、またはNiとの
合金、あるいはCr−Ni合金を使用することができ、
特にCr、Ni単独、またはCr−Ni合金、Cr−A
u合金、Ni−Au合金が好ましい。合金のCr、Ni
の含有率は特に限定しないが、Cr、Niが多いほど好
ましい。
【0008】上記電極材料を窒化ガリウム系化合物半導
体に付着させるには、蒸着法を好ましく用いることがで
き、予め合金化しておいた金属、金属単体を蒸着材料と
して付着させることができる。
【0009】アニーリングは電極材料と窒化ガリウム系
化合物半導体とをなじませるために行い、好ましく40
0℃以上の温度で行うことにより、上記電極材料をオー
ミック接触させることができる。またアニーリングは好
ましく窒素雰囲気中で行うことにより、窒化ガリウム系
化合物半導体中の窒素が分解して出て行くのを防ぐこと
ができ、結晶性を保つことができる。アニーリング温度
の上限は特に限定しないが、通常1100℃以下で行う
ことが好ましい。1100℃を超えると前記のように窒
化ガリウム系化合物半導体が分解しやすい傾向にあるか
らである。また、p型窒化ガリウム系化合物半導体は、
幅20μm以下で電極材料を付着した後、400℃以上
でアニーリングを行うことにより、p型窒化ガリウム系
化合物半導体の抵抗率が下がり、より好ましいp型を得
ることができる。
【0010】
【作用】図1は、それぞれ電子キャリア濃度の異なるS
iドープn型GaN層にCr−Ni合金よりなる電極を
付着して、500℃で15分間アニーリングした後、そ
れぞれのCr−Ni電極間の電流電圧特性を測定して、
n型GaN層と電極とのオーミック接触を調べた結果を
比較して示す図である。Aは2×1019/cm3、Bは1
×1018/cm3、Cは1×1017/cm3、Dは6×1016
/cm3の電子キャリア濃度を有するn型GaN層であ
る。A〜Dを比較してもわかるように、電子キャリア濃
度が高いn型GaN層では容易にオーミック接触が得ら
れ、1×10 17/cm3ではまだオーミック接触が得られ
ているが、6×1016/cm3では完全に電圧と電流とが
直線関係になく、オーミック接触していないことがわか
る。
【0011】また、図2は、それぞれ正孔キャリア濃度
の異なるMgドープp型GaN層にCr−Ni合金より
なる電極を付着して、同じく500℃で15分間アニー
リングした後、それぞれのCr−Ni電極間の電流電圧
特性を測定して、p型GaN層と電極とのオーミック接
触を調べた結果を比較して示す図である。Eは1×10
17/cm3、Fは1×1016/cm3、Gは1×1015/c
m3、Hは5×1014/cm3の正孔キャリア濃度を有する
p型GaN層である。この図も同様に正孔キャリア濃度
1×1015/cm3付近にオーミック接触の限界値があ
り、それを下回るとオーミック接触を得ることが困難で
あることを示している。
【0012】さらに図3は、正孔キャリア濃度4×10
16/cm3のMgドープp型GaN層にNi−Cr合金を
付着した後、温度を変えて15分間アニーリングした場
合に、そのアニーリング温度によるp型GaN層と、電
極との電流電圧特性の関係をそれぞれ比較して示す図で
ある。Iはアニーリング前、Jは200℃、Kは300
℃、Lは400℃のアニーリング温度を示している。I
〜Lはアニーリング温度とp型GaN層とのオーミック
接触を示す図であるが、アニーリング温度によりp型G
aN層と電極との接触抵抗が減少し傾きが大きくなり、
また電圧に比例して電流値が増加しオーミック接触が得
られていることがわかる。従って、好ましいアニーリン
グ温度は400℃以上である。
【0013】
【実施例】
[実施例1]MOCVD法を用い、サファイア基板の上
にGaNよりなるバッファ層を約200オングストロー
ムと、その上にノンドープのGaN層を2μmの膜厚で
成長させ、そのGaN層の上にMgをドープしたGa0.
9Al0.1N層を0.2μm成長させる。MgドープGa
0.9Al0.1N層成長後、基板をアニーリング装置に入
れ、窒素雰囲気中700℃で10分間アニーリングし、
MgドープGa0.9Al0.1N層をさらに低抵抗化してp
型とする。ホール測定の結果、このMgドープp型Ga
0.9Al0.1N層の正孔キャリア濃度は1×1017/cm3
であった。
【0014】次に前記p型Ga0.9Al0.1N層表面にN
i−Au合金を蒸着した後、基板を同じくアニーリング
装置に入れ、窒素雰囲気中、500℃で10分間アニー
リングを行う。アニーリング終了後、電極間の電流電圧
特性を測定して、p型Ga0.9Al0.1N層と電極とのオ
ーミック接触を調べると、図2、Eと同一の直線が得ら
れ、オーミック接触が得られていることが確認された。
【0015】[実施例2]実施例1において、p型Ga
0.9Al0.1N層に蒸着する電極材料をCr−Au合金と
する他は同様にして電極を形成し、電流電圧特性を測定
したところ、同じく、図2、Eと同一の直線が得られ、
オーミック接触が確認された。
【0016】[実施例3]実施例1のノンドープGaN
層の上に、Siをドープしたn型In0.1Ga0.9N層を
0.2μm成長させた後、その上にNiの合金を蒸着し
て電極を付着する。なおこのSiドープIn0.1Ga0.9
N層の電子キャリア濃度は2×1019/cm 3であった。
後は実施例1と同様にアニーリングした後、電極間の電
流電圧特性を測定して、Siドープn型In0.1Ga0.9
N層と電極とのオーミック接触を調べたところ、図1、
Aと同一の直線が得られ、オーミック接触が確認され
た。
【0017】[実施例4]実施例3において、Siドー
プn型In0.1Ga0.9N層中のSiドープ量を変え、そ
の電子キャリア濃度を1×1018/cm3とする他は同様
にしてNi電極を形成し、電流電圧特性を測定したとこ
ろ図1、Bと同一の直線が得られ、オーミック接触が確
認された。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電極では、
n型及びp型の窒化ガリウム系化合物半導体と電極との
オーミック接触が得られるため、窒化ガリウム系化合物
半導体を積層してp−n接合の発光ダイオード、レーザ
ーダイオード等の発光素子を作成する際、その発光素子
の順方向電圧を下げ、発光効率を向上させることがで
き、産業上の利用価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子キャリア濃度が異なるn型GaN層と電
極との電流電圧特性の関係を比較して示す図。
【図2】 正孔キャリア濃度が異なるMgドープp型G
aN層と電極との電流電圧特性の関係を比較して示す
図。
【図3】 アニーリング温度によるp型GaN層と電極
との電流電圧特性の関係を比較して示す図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に成長されたノンドープGaN層
    の上に、電子キャリア濃度1×1017/cm3以上のn型
    窒化ガリウム系化合物半導体が成長され、そのn型窒化
    ガリウム系化合物半導体に、オーミック接触する電極が
    形成されていることを特徴とする窒化ガリウム系化合物
    半導体の電極。
  2. 【請求項2】 ノンドープGaN層の上に、正孔キャリ
    ア濃度1×1015/cm 3以上のp型窒化ガリウム系化合
    物半導体が成長され、そのp型窒化ガリウム系化合物半
    導体に、オーミック接触する電極が形成されていること
    を特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体の電極。
  3. 【請求項3】 前記ノンドープGaN層と基板との間に
    バッファ層を有することを特徴とする請求項1に記載の
    窒化ガリウム系化合物半導体の電極。
  4. 【請求項4】 前記n型窒化ガリウム系化合物半導体に
    はSiがドープされていることを特徴とする請求項1に
    記載の窒化ガリウム系化合物半導体の電極。
  5. 【請求項5】 前記p型窒化ガリウム系化合物半導体に
    はMgがドープされていることを特徴とする請求項2に
    記載の窒化ガリウム系化合物半導体の電極。
JP10099585A 1998-04-10 1998-04-10 窒化ガリウム系化合物半導体の電極 Pending JPH10270757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099585A JPH10270757A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 窒化ガリウム系化合物半導体の電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099585A JPH10270757A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 窒化ガリウム系化合物半導体の電極

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8549293A Division JP2803741B2 (ja) 1993-03-19 1993-03-19 窒化ガリウム系化合物半導体の電極形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10270757A true JPH10270757A (ja) 1998-10-09

Family

ID=14251183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10099585A Pending JPH10270757A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 窒化ガリウム系化合物半導体の電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10270757A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014127542A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Toyoda Gosei Co Ltd 半導体装置およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014127542A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Toyoda Gosei Co Ltd 半導体装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2803741B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体の電極形成方法
KR100879414B1 (ko) 저저항 옴 접촉을 구비한 ⅲα족 질화물 반도체
EP1523047B1 (en) Nitride-based semiconductor light emitting device and method of manufacturing the same
JP2783349B2 (ja) n型窒化ガリウム系化合物半導体層の電極及びその形成方法
US20080048172A1 (en) Gallium Nitride-Based Compound Semiconductor Light-Emitting Device
JP3244010B2 (ja) 周縁に電極を有する発光ダイオード
JPH05291621A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体の電極材料
JP4023121B2 (ja) n型電極、III族窒化物系化合物半導体素子、n型電極の製造方法、及びIII族窒化物系化合物半導体素子の製造方法
WO2003107442A2 (en) Electrode for p-type gallium nitride-based semiconductors
US6734091B2 (en) Electrode for p-type gallium nitride-based semiconductors
JP3807020B2 (ja) 発光半導体素子用透光性電極およびその作製方法
JP3289617B2 (ja) GaN系半導体素子の製造方法
US7005681B2 (en) Radiation-emitting semiconductor component and method for making same
JP3812366B2 (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法
KR100308921B1 (ko) p형 GaN계 반도체의 낮은 오믹 접촉 저항 형성을 위한 Epi구조 및 낮은 오믹접촉 저항 형성을 위한 Epi 구조 성장방법
US20050179046A1 (en) P-type electrodes in gallium nitride-based light-emitting devices
US7190076B2 (en) Electrode for p-type Group III nitride compound semiconductor layer and method for producing the same
JPH10270757A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体の電極
JPH09293898A (ja) 窒化物半導体の電極
KR100293467B1 (ko) 청색발광소자및그제조방법
US6664570B1 (en) P-type contact electrode device and light-emitting device
JP3271657B2 (ja) n型窒化ガリウム系化合物半導体の電極及びその形成方法
TWI281756B (en) Structure of light-emitting diode
KR20020065948A (ko) 질화물 반도체소자의 피형 오믹 콘택