JPH10270757A - 窒化ガリウム系化合物半導体の電極 - Google Patents
窒化ガリウム系化合物半導体の電極Info
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- JPH10270757A JPH10270757A JP10099585A JP9958598A JPH10270757A JP H10270757 A JPH10270757 A JP H10270757A JP 10099585 A JP10099585 A JP 10099585A JP 9958598 A JP9958598 A JP 9958598A JP H10270757 A JPH10270757 A JP H10270757A
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- Japan
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- compound semiconductor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 p−n接合型の窒化ガリウム系化合物半導体
を利用した発光素子の発光出力、発光効率を向上させる
ための窒化ガリウム系化合物半導体のn型層、およびp
型層とオーミック接触が得られる電極を提供する。 【構成】 基板上に成長されたノンドープGaN層の上
に、電子キャリア濃度1×1017/cm3以上のn型窒化
ガリウム系化合物半導体が成長され、そのn型窒化ガリ
ウム系化合物半導体に、オーミック接触する電極が形成
されている。p電極はノンドープGaN層の上に、正孔
キャリア濃度1×1015/cm3以上のp型窒化ガリウム
系化合物半導体が成長され、そのp型窒化ガリウム系化
合物半導体に、オーミック接触する電極が形成されてい
る。
を利用した発光素子の発光出力、発光効率を向上させる
ための窒化ガリウム系化合物半導体のn型層、およびp
型層とオーミック接触が得られる電極を提供する。 【構成】 基板上に成長されたノンドープGaN層の上
に、電子キャリア濃度1×1017/cm3以上のn型窒化
ガリウム系化合物半導体が成長され、そのn型窒化ガリ
ウム系化合物半導体に、オーミック接触する電極が形成
されている。p電極はノンドープGaN層の上に、正孔
キャリア濃度1×1015/cm3以上のp型窒化ガリウム
系化合物半導体が成長され、そのp型窒化ガリウム系化
合物半導体に、オーミック接触する電極が形成されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式InXAlYGa
1-X-YN(0≦X<1、0≦Y<1)で表される窒化ガリ
ウム系化合物半導体の電極に係り、特にn型窒化ガリウ
ム系化合物半導体、およびp型窒化ガリウム系化合物半
導体と良好なオーミック接触が得られる電極に関する。
1-X-YN(0≦X<1、0≦Y<1)で表される窒化ガリ
ウム系化合物半導体の電極に係り、特にn型窒化ガリウ
ム系化合物半導体、およびp型窒化ガリウム系化合物半
導体と良好なオーミック接触が得られる電極に関する。
【0002】
【従来の技術】GaN、GaAlN、InGaN、In
AlGaN等の窒化ガリウム系化合物半導体は{InX
AlYGa1-X-YN(0≦X<1、0≦Y<1)}は直接遷
移を有し、バンドギャップが1.95eV〜6eVまで
変化するため、発光ダイオード、レーザダイオード等、
発光素子の材料として有望視されている。この材料はノ
ンドープの状態、またはSi、Ge等のn型ドーパント
をドープすることによりn型特性を示すことが知られて
いる。一方、p型特性に関しては、最近になってp型ド
ーパントをドープした窒化ガリウム系化合物半導体をp
型とする技術が開発されp型窒化ガリウム系化合物半導
体が実現できるようになってきた。(例えば、特開平2
−257679号公報、特開平3−218325号公
報)
AlGaN等の窒化ガリウム系化合物半導体は{InX
AlYGa1-X-YN(0≦X<1、0≦Y<1)}は直接遷
移を有し、バンドギャップが1.95eV〜6eVまで
変化するため、発光ダイオード、レーザダイオード等、
発光素子の材料として有望視されている。この材料はノ
ンドープの状態、またはSi、Ge等のn型ドーパント
をドープすることによりn型特性を示すことが知られて
いる。一方、p型特性に関しては、最近になってp型ド
ーパントをドープした窒化ガリウム系化合物半導体をp
型とする技術が開発されp型窒化ガリウム系化合物半導
体が実現できるようになってきた。(例えば、特開平2
−257679号公報、特開平3−218325号公
報)
【0003】前記したようにp型窒化ガリウム系化合物
半導体が実現可能となると、発光出力の高いp−n接合
型の発光素子が求められる。p−n接合型の発光素子と
した場合、n型窒化ガリウム系化合物半導体、およびp
型窒化ガリウム系化合物半導体に形成される電極が、そ
れらの窒化ガリウム系化合物半導体とオーミック接触し
ていることが必要不可欠である。しかしながら、窒化ガ
リウム系化合物半導体の物性は、未だよく解明されてお
らず、オーミック接触が得ることのできる電極は未だ知
られていないのが実状である。
半導体が実現可能となると、発光出力の高いp−n接合
型の発光素子が求められる。p−n接合型の発光素子と
した場合、n型窒化ガリウム系化合物半導体、およびp
型窒化ガリウム系化合物半導体に形成される電極が、そ
れらの窒化ガリウム系化合物半導体とオーミック接触し
ていることが必要不可欠である。しかしながら、窒化ガ
リウム系化合物半導体の物性は、未だよく解明されてお
らず、オーミック接触が得ることのできる電極は未だ知
られていないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、本発明はこ
のような事情を鑑み成されたものであり、その目的とす
るところは、p−n接合型の窒化ガリウム系化合物半導
体を利用した発光素子の発光出力、発光効率を向上させ
るため、窒化ガリウム系化合物半導体のn型層、および
p型層とオーミック接触が得られる電極を提供すること
にある。
のような事情を鑑み成されたものであり、その目的とす
るところは、p−n接合型の窒化ガリウム系化合物半導
体を利用した発光素子の発光出力、発光効率を向上させ
るため、窒化ガリウム系化合物半導体のn型層、および
p型層とオーミック接触が得られる電極を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の窒化ガリウム系
化合物半導体の電極は、一方はn電極であって、基板上
に成長されたノンドープGaN層の上に、電子キャリア
濃度1×1017/cm3以上のn型窒化ガリウム系化合物
半導体が成長され、そのn型窒化ガリウム系化合物半導
体に、オーミック接触する電極が形成されていることを
特徴とする。前記n型窒化ガリウム系化合物半導体には
Siをドープされていることが望ましい。また他方はp
電極であって、ノンドープGaN層の上に、正孔キャリ
ア濃度1×1015/cm3以上のp型窒化ガリウム系化合
物半導体が成長され、そのp型窒化ガリウム系化合物半
導体に、オーミック接触する電極が形成されていること
を特徴とする。前記p型窒化ガリウム系化合物半導体に
はMgがドープされていることが望ましい。さらに、本
発明のn電極の好ましい態様では、ノンドープGaN層
と基板との間にバッファ層を有することを特徴とする。
ノンドープとは不純物をドープしない状態を指す。
化合物半導体の電極は、一方はn電極であって、基板上
に成長されたノンドープGaN層の上に、電子キャリア
濃度1×1017/cm3以上のn型窒化ガリウム系化合物
半導体が成長され、そのn型窒化ガリウム系化合物半導
体に、オーミック接触する電極が形成されていることを
特徴とする。前記n型窒化ガリウム系化合物半導体には
Siをドープされていることが望ましい。また他方はp
電極であって、ノンドープGaN層の上に、正孔キャリ
ア濃度1×1015/cm3以上のp型窒化ガリウム系化合
物半導体が成長され、そのp型窒化ガリウム系化合物半
導体に、オーミック接触する電極が形成されていること
を特徴とする。前記p型窒化ガリウム系化合物半導体に
はMgがドープされていることが望ましい。さらに、本
発明のn電極の好ましい態様では、ノンドープGaN層
と基板との間にバッファ層を有することを特徴とする。
ノンドープとは不純物をドープしない状態を指す。
【0006】本発明の電極形成方法において、特に重要
なことは、電極を形成するn型窒化ガリウム系化合物半
導体の電子キャリア濃度は1×1017/cm3以上必要と
することである。その濃度が1×1017/cm3より少な
いと、n型層と良好なオーミック接触が得られない。ま
た同じく、電極を形成するp型窒化ガリウム系化合物半
導体の正孔キャリア濃度は1×1015/cm3以上必要と
する。1×1015/cm3よりも少ないと同じくp型層と
良好なオーミック接触が得られない。特に電極を形成す
るための基礎となる層を、最も結晶性の良いものが得ら
れるノンドープGaNとしているため、そのノンドープ
GaNの上に成長させるn層、p層の結晶性が良くなり
キャリア濃度の高い層が得られやすくなって、電極と容
易に良好なオーミックが得られる。
なことは、電極を形成するn型窒化ガリウム系化合物半
導体の電子キャリア濃度は1×1017/cm3以上必要と
することである。その濃度が1×1017/cm3より少な
いと、n型層と良好なオーミック接触が得られない。ま
た同じく、電極を形成するp型窒化ガリウム系化合物半
導体の正孔キャリア濃度は1×1015/cm3以上必要と
する。1×1015/cm3よりも少ないと同じくp型層と
良好なオーミック接触が得られない。特に電極を形成す
るための基礎となる層を、最も結晶性の良いものが得ら
れるノンドープGaNとしているため、そのノンドープ
GaNの上に成長させるn層、p層の結晶性が良くなり
キャリア濃度の高い層が得られやすくなって、電極と容
易に良好なオーミックが得られる。
【0007】n型窒化ガリウム系化合物半導体、および
p型窒化ガリウム系化合物半導体に付着する電極材料
は、クロムおよび/またはニッケルを含む合金、または
その金属にすると良好なオーミックが得られる。具体的
な金属としてはCr、Niそれぞれ単独、合金としては
Au、Pt、Mo、Ti、In、Gaより選択された少
なくとも一種の金属と、Crとの合金、またはNiとの
合金、あるいはCr−Ni合金を使用することができ、
特にCr、Ni単独、またはCr−Ni合金、Cr−A
u合金、Ni−Au合金が好ましい。合金のCr、Ni
の含有率は特に限定しないが、Cr、Niが多いほど好
ましい。
p型窒化ガリウム系化合物半導体に付着する電極材料
は、クロムおよび/またはニッケルを含む合金、または
その金属にすると良好なオーミックが得られる。具体的
な金属としてはCr、Niそれぞれ単独、合金としては
Au、Pt、Mo、Ti、In、Gaより選択された少
なくとも一種の金属と、Crとの合金、またはNiとの
合金、あるいはCr−Ni合金を使用することができ、
特にCr、Ni単独、またはCr−Ni合金、Cr−A
u合金、Ni−Au合金が好ましい。合金のCr、Ni
の含有率は特に限定しないが、Cr、Niが多いほど好
ましい。
【0008】上記電極材料を窒化ガリウム系化合物半導
体に付着させるには、蒸着法を好ましく用いることがで
き、予め合金化しておいた金属、金属単体を蒸着材料と
して付着させることができる。
体に付着させるには、蒸着法を好ましく用いることがで
き、予め合金化しておいた金属、金属単体を蒸着材料と
して付着させることができる。
【0009】アニーリングは電極材料と窒化ガリウム系
化合物半導体とをなじませるために行い、好ましく40
0℃以上の温度で行うことにより、上記電極材料をオー
ミック接触させることができる。またアニーリングは好
ましく窒素雰囲気中で行うことにより、窒化ガリウム系
化合物半導体中の窒素が分解して出て行くのを防ぐこと
ができ、結晶性を保つことができる。アニーリング温度
の上限は特に限定しないが、通常1100℃以下で行う
ことが好ましい。1100℃を超えると前記のように窒
化ガリウム系化合物半導体が分解しやすい傾向にあるか
らである。また、p型窒化ガリウム系化合物半導体は、
幅20μm以下で電極材料を付着した後、400℃以上
でアニーリングを行うことにより、p型窒化ガリウム系
化合物半導体の抵抗率が下がり、より好ましいp型を得
ることができる。
化合物半導体とをなじませるために行い、好ましく40
0℃以上の温度で行うことにより、上記電極材料をオー
ミック接触させることができる。またアニーリングは好
ましく窒素雰囲気中で行うことにより、窒化ガリウム系
化合物半導体中の窒素が分解して出て行くのを防ぐこと
ができ、結晶性を保つことができる。アニーリング温度
の上限は特に限定しないが、通常1100℃以下で行う
ことが好ましい。1100℃を超えると前記のように窒
化ガリウム系化合物半導体が分解しやすい傾向にあるか
らである。また、p型窒化ガリウム系化合物半導体は、
幅20μm以下で電極材料を付着した後、400℃以上
でアニーリングを行うことにより、p型窒化ガリウム系
化合物半導体の抵抗率が下がり、より好ましいp型を得
ることができる。
【0010】
【作用】図1は、それぞれ電子キャリア濃度の異なるS
iドープn型GaN層にCr−Ni合金よりなる電極を
付着して、500℃で15分間アニーリングした後、そ
れぞれのCr−Ni電極間の電流電圧特性を測定して、
n型GaN層と電極とのオーミック接触を調べた結果を
比較して示す図である。Aは2×1019/cm3、Bは1
×1018/cm3、Cは1×1017/cm3、Dは6×1016
/cm3の電子キャリア濃度を有するn型GaN層であ
る。A〜Dを比較してもわかるように、電子キャリア濃
度が高いn型GaN層では容易にオーミック接触が得ら
れ、1×10 17/cm3ではまだオーミック接触が得られ
ているが、6×1016/cm3では完全に電圧と電流とが
直線関係になく、オーミック接触していないことがわか
る。
iドープn型GaN層にCr−Ni合金よりなる電極を
付着して、500℃で15分間アニーリングした後、そ
れぞれのCr−Ni電極間の電流電圧特性を測定して、
n型GaN層と電極とのオーミック接触を調べた結果を
比較して示す図である。Aは2×1019/cm3、Bは1
×1018/cm3、Cは1×1017/cm3、Dは6×1016
/cm3の電子キャリア濃度を有するn型GaN層であ
る。A〜Dを比較してもわかるように、電子キャリア濃
度が高いn型GaN層では容易にオーミック接触が得ら
れ、1×10 17/cm3ではまだオーミック接触が得られ
ているが、6×1016/cm3では完全に電圧と電流とが
直線関係になく、オーミック接触していないことがわか
る。
【0011】また、図2は、それぞれ正孔キャリア濃度
の異なるMgドープp型GaN層にCr−Ni合金より
なる電極を付着して、同じく500℃で15分間アニー
リングした後、それぞれのCr−Ni電極間の電流電圧
特性を測定して、p型GaN層と電極とのオーミック接
触を調べた結果を比較して示す図である。Eは1×10
17/cm3、Fは1×1016/cm3、Gは1×1015/c
m3、Hは5×1014/cm3の正孔キャリア濃度を有する
p型GaN層である。この図も同様に正孔キャリア濃度
1×1015/cm3付近にオーミック接触の限界値があ
り、それを下回るとオーミック接触を得ることが困難で
あることを示している。
の異なるMgドープp型GaN層にCr−Ni合金より
なる電極を付着して、同じく500℃で15分間アニー
リングした後、それぞれのCr−Ni電極間の電流電圧
特性を測定して、p型GaN層と電極とのオーミック接
触を調べた結果を比較して示す図である。Eは1×10
17/cm3、Fは1×1016/cm3、Gは1×1015/c
m3、Hは5×1014/cm3の正孔キャリア濃度を有する
p型GaN層である。この図も同様に正孔キャリア濃度
1×1015/cm3付近にオーミック接触の限界値があ
り、それを下回るとオーミック接触を得ることが困難で
あることを示している。
【0012】さらに図3は、正孔キャリア濃度4×10
16/cm3のMgドープp型GaN層にNi−Cr合金を
付着した後、温度を変えて15分間アニーリングした場
合に、そのアニーリング温度によるp型GaN層と、電
極との電流電圧特性の関係をそれぞれ比較して示す図で
ある。Iはアニーリング前、Jは200℃、Kは300
℃、Lは400℃のアニーリング温度を示している。I
〜Lはアニーリング温度とp型GaN層とのオーミック
接触を示す図であるが、アニーリング温度によりp型G
aN層と電極との接触抵抗が減少し傾きが大きくなり、
また電圧に比例して電流値が増加しオーミック接触が得
られていることがわかる。従って、好ましいアニーリン
グ温度は400℃以上である。
16/cm3のMgドープp型GaN層にNi−Cr合金を
付着した後、温度を変えて15分間アニーリングした場
合に、そのアニーリング温度によるp型GaN層と、電
極との電流電圧特性の関係をそれぞれ比較して示す図で
ある。Iはアニーリング前、Jは200℃、Kは300
℃、Lは400℃のアニーリング温度を示している。I
〜Lはアニーリング温度とp型GaN層とのオーミック
接触を示す図であるが、アニーリング温度によりp型G
aN層と電極との接触抵抗が減少し傾きが大きくなり、
また電圧に比例して電流値が増加しオーミック接触が得
られていることがわかる。従って、好ましいアニーリン
グ温度は400℃以上である。
【0013】
[実施例1]MOCVD法を用い、サファイア基板の上
にGaNよりなるバッファ層を約200オングストロー
ムと、その上にノンドープのGaN層を2μmの膜厚で
成長させ、そのGaN層の上にMgをドープしたGa0.
9Al0.1N層を0.2μm成長させる。MgドープGa
0.9Al0.1N層成長後、基板をアニーリング装置に入
れ、窒素雰囲気中700℃で10分間アニーリングし、
MgドープGa0.9Al0.1N層をさらに低抵抗化してp
型とする。ホール測定の結果、このMgドープp型Ga
0.9Al0.1N層の正孔キャリア濃度は1×1017/cm3
であった。
にGaNよりなるバッファ層を約200オングストロー
ムと、その上にノンドープのGaN層を2μmの膜厚で
成長させ、そのGaN層の上にMgをドープしたGa0.
9Al0.1N層を0.2μm成長させる。MgドープGa
0.9Al0.1N層成長後、基板をアニーリング装置に入
れ、窒素雰囲気中700℃で10分間アニーリングし、
MgドープGa0.9Al0.1N層をさらに低抵抗化してp
型とする。ホール測定の結果、このMgドープp型Ga
0.9Al0.1N層の正孔キャリア濃度は1×1017/cm3
であった。
【0014】次に前記p型Ga0.9Al0.1N層表面にN
i−Au合金を蒸着した後、基板を同じくアニーリング
装置に入れ、窒素雰囲気中、500℃で10分間アニー
リングを行う。アニーリング終了後、電極間の電流電圧
特性を測定して、p型Ga0.9Al0.1N層と電極とのオ
ーミック接触を調べると、図2、Eと同一の直線が得ら
れ、オーミック接触が得られていることが確認された。
i−Au合金を蒸着した後、基板を同じくアニーリング
装置に入れ、窒素雰囲気中、500℃で10分間アニー
リングを行う。アニーリング終了後、電極間の電流電圧
特性を測定して、p型Ga0.9Al0.1N層と電極とのオ
ーミック接触を調べると、図2、Eと同一の直線が得ら
れ、オーミック接触が得られていることが確認された。
【0015】[実施例2]実施例1において、p型Ga
0.9Al0.1N層に蒸着する電極材料をCr−Au合金と
する他は同様にして電極を形成し、電流電圧特性を測定
したところ、同じく、図2、Eと同一の直線が得られ、
オーミック接触が確認された。
0.9Al0.1N層に蒸着する電極材料をCr−Au合金と
する他は同様にして電極を形成し、電流電圧特性を測定
したところ、同じく、図2、Eと同一の直線が得られ、
オーミック接触が確認された。
【0016】[実施例3]実施例1のノンドープGaN
層の上に、Siをドープしたn型In0.1Ga0.9N層を
0.2μm成長させた後、その上にNiの合金を蒸着し
て電極を付着する。なおこのSiドープIn0.1Ga0.9
N層の電子キャリア濃度は2×1019/cm 3であった。
後は実施例1と同様にアニーリングした後、電極間の電
流電圧特性を測定して、Siドープn型In0.1Ga0.9
N層と電極とのオーミック接触を調べたところ、図1、
Aと同一の直線が得られ、オーミック接触が確認され
た。
層の上に、Siをドープしたn型In0.1Ga0.9N層を
0.2μm成長させた後、その上にNiの合金を蒸着し
て電極を付着する。なおこのSiドープIn0.1Ga0.9
N層の電子キャリア濃度は2×1019/cm 3であった。
後は実施例1と同様にアニーリングした後、電極間の電
流電圧特性を測定して、Siドープn型In0.1Ga0.9
N層と電極とのオーミック接触を調べたところ、図1、
Aと同一の直線が得られ、オーミック接触が確認され
た。
【0017】[実施例4]実施例3において、Siドー
プn型In0.1Ga0.9N層中のSiドープ量を変え、そ
の電子キャリア濃度を1×1018/cm3とする他は同様
にしてNi電極を形成し、電流電圧特性を測定したとこ
ろ図1、Bと同一の直線が得られ、オーミック接触が確
認された。
プn型In0.1Ga0.9N層中のSiドープ量を変え、そ
の電子キャリア濃度を1×1018/cm3とする他は同様
にしてNi電極を形成し、電流電圧特性を測定したとこ
ろ図1、Bと同一の直線が得られ、オーミック接触が確
認された。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電極では、
n型及びp型の窒化ガリウム系化合物半導体と電極との
オーミック接触が得られるため、窒化ガリウム系化合物
半導体を積層してp−n接合の発光ダイオード、レーザ
ーダイオード等の発光素子を作成する際、その発光素子
の順方向電圧を下げ、発光効率を向上させることがで
き、産業上の利用価値は多大である。
n型及びp型の窒化ガリウム系化合物半導体と電極との
オーミック接触が得られるため、窒化ガリウム系化合物
半導体を積層してp−n接合の発光ダイオード、レーザ
ーダイオード等の発光素子を作成する際、その発光素子
の順方向電圧を下げ、発光効率を向上させることがで
き、産業上の利用価値は多大である。
【図1】 電子キャリア濃度が異なるn型GaN層と電
極との電流電圧特性の関係を比較して示す図。
極との電流電圧特性の関係を比較して示す図。
【図2】 正孔キャリア濃度が異なるMgドープp型G
aN層と電極との電流電圧特性の関係を比較して示す
図。
aN層と電極との電流電圧特性の関係を比較して示す
図。
【図3】 アニーリング温度によるp型GaN層と電極
との電流電圧特性の関係を比較して示す図。
との電流電圧特性の関係を比較して示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板上に成長されたノンドープGaN層
の上に、電子キャリア濃度1×1017/cm3以上のn型
窒化ガリウム系化合物半導体が成長され、そのn型窒化
ガリウム系化合物半導体に、オーミック接触する電極が
形成されていることを特徴とする窒化ガリウム系化合物
半導体の電極。 - 【請求項2】 ノンドープGaN層の上に、正孔キャリ
ア濃度1×1015/cm 3以上のp型窒化ガリウム系化合
物半導体が成長され、そのp型窒化ガリウム系化合物半
導体に、オーミック接触する電極が形成されていること
を特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体の電極。 - 【請求項3】 前記ノンドープGaN層と基板との間に
バッファ層を有することを特徴とする請求項1に記載の
窒化ガリウム系化合物半導体の電極。 - 【請求項4】 前記n型窒化ガリウム系化合物半導体に
はSiがドープされていることを特徴とする請求項1に
記載の窒化ガリウム系化合物半導体の電極。 - 【請求項5】 前記p型窒化ガリウム系化合物半導体に
はMgがドープされていることを特徴とする請求項2に
記載の窒化ガリウム系化合物半導体の電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10099585A JPH10270757A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 窒化ガリウム系化合物半導体の電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10099585A JPH10270757A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 窒化ガリウム系化合物半導体の電極 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8549293A Division JP2803741B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 窒化ガリウム系化合物半導体の電極形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10270757A true JPH10270757A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=14251183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10099585A Pending JPH10270757A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 窒化ガリウム系化合物半導体の電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10270757A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014127542A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
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1998
- 1998-04-10 JP JP10099585A patent/JPH10270757A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014127542A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
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