JPH10270355A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置

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JPH10270355A
JPH10270355A JP312398A JP312398A JPH10270355A JP H10270355 A JPH10270355 A JP H10270355A JP 312398 A JP312398 A JP 312398A JP 312398 A JP312398 A JP 312398A JP H10270355 A JPH10270355 A JP H10270355A
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政孝 遠藤
Toru Fukumoto
徹 福本
Hiromi Osaki
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学増幅型レジストよりなるレジストパター
ンの表面部に難溶化層が確実に形成されないようにす
る。 【解決手段】 クリーンルーム内において、半導体基板
の表面を4−トリメチルシロキシ−3−ペンテン−2−
オンを用いて表面処理した後、表面処理された半導体基
板の上に化学増幅型レジストを塗布して第1のレジスト
膜を形成する。その後、第1のレジスト膜に対して、露
光、PEB及び現像を順次行なって、化学増幅型レジス
トよりなる第1のレジストパターンを形成する。次に、
前記と同じクリーンルーム内において、半導体基板の表
面を4−ジメチル−n−ヘキシルシロキシ−3−ペンテ
ン−2−オンを用いて表面処理した後、表面処理された
半導体基板の上に非化学増幅型レジストを塗布して第2
のレジスト膜を形成する。その後、第2のレジスト膜に
対して、露光、PEB及び現像を順次行なって、非化学
増幅型レジストよりなる第2のレジストパターンを形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法及び製造装置に関し、特に半導体基板の上にレジス
トパターンを形成する半導体装置の製造方法及び製造装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高密度化及び高集積
化に伴い、微細加工技術の必要性がますます増大してい
る。
【0003】リソグラフィ工程において微細加工を可能
にするための方策として、露光光としてエキシマーレー
ザーを光源とするDUV光又はEB若しくはX線等の短
波長光等を用いると共に、酸の発生を利用する化学増幅
型レジストよりなるレジストパターンを形成する技術が
開発されつつある(「色材」、Vol.67 No. 7、p.p.
446−455(1994))。
【0004】また、半導体装置の製造プロセスにおいて
は、微細化の程度が低いパターン形成工程を必ず含んで
いることから、従来の非化学増幅型レジストよりなるレ
ジストパターンの形成も行なわれる。
【0005】以下、従来の半導体装置の製造方法におけ
る、化学増幅型レジストを用いるパターン形成工程及び
非化学増幅型レジストを用いるパターン形成工程につい
て図10〜図14を参照しながら説明する。
【0006】まず、図10及び図11を参照しながら、
化学増幅型レジストを用いるパターン形成工程について
説明する。
【0007】図10は、化学増幅型レジストよりなるレ
ジストパターンの形成工程のプロセスフローを示し、図
11(a)、(b)は化学増幅型レジストよりなるレジ
ストパターンの形成工程において形成される半導体基板
の表面状態を示している。
【0008】図11(a)に示すように、シリコンより
なる半導体基板1の表面に表面処理剤としてのヘキサメ
チルジシラザン(以下、HMDSと略する。)を供給し
て、半導体基板1の表面を疎水性にして、半導体基板1
の表面の密着性を向上させる。この表面処理は、液体の
HMDSを窒素ガスによりバブリングさせた後、60℃
に加熱された半導体基板1の表面にHMDSを30秒間
吹き付けることにより行なう。このようにすると、図1
1(b)に示すように、半導体基板1の表面のOH基の
HがSi(CH33 (トリメチルシリル基)に置換さ
れ、半導体基板1の表面が疎水性になって、半導体基板
1の密着性が向上すると共に、NH3 (アンモニア)が
生成される。
【0009】次に、半導体基板1の表面に化学増幅型レ
ジストを塗布してレジスト膜を形成した後、該レジスト
膜に対して所望のマスクを用いて露光し、その後、ポス
トエクスポージャーベーク(以下、PEBと略する。)
及び現像を順次行なってレジストパターンを形成する。
【0010】次に、図12及び図13を参照しながら、
非化学増幅型レジストを用いるパターン形成方法につい
て説明する。
【0011】図12は、非化学増幅型レジストよりなる
レジストパターンの形成工程のプロセスフローを示し、
図13は非化学増幅型レジストよりなるレジストパター
ンの形成工程において形成される半導体基板の表面状態
を示している。
【0012】まず、図13(a)に示すように、シリコ
ンよりなる半導体基板1の表面に表面処理剤としてのH
MDSを供給して、半導体基板1の表面を疎水性にし
て、半導体基板1の密着性を向上させる。この処理は、
液体のHMDSを窒素ガスによりバブリングさせた後、
60℃に加熱された半導体基板1の表面にHMDSを3
0秒間吹き付けることにより行なう。このようにする
と、図13(b)に示すように、半導体基板1の表面の
OH基のHがSi(CH33 (トリメチルシリル基)
に置換され、半導体基板1の表面が疎水性になって、半
導体基板1の密着性が向上すると共に、NH3 (アンモ
ニア)が生成される。
【0013】次に、半導体基板1の表面に非化学増幅型
レジストを塗布してレジスト膜を形成した後、該レジス
ト膜に対して所望のマスクを用いて露光し、その後、P
EB及び現像を順次行なってレジストパターンを形成す
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図14は、前者の工程
において形成された化学増幅型レジストよりなるレジス
トパターン6の概略断面形状を示しており、レジストパ
ターン6の表面部には難溶化層7が形成されている。こ
のように、レジストパターン6の表面部に難溶化層7が
形成されると、レジストパターン6の寸法変動や後工程
でのエッチング不良を招き、半導体装置の歩留りの低下
の原因となる。これに対して、非化学増幅型レジストよ
りなるレジストパターンにおいては、表面部に難溶化層
が形成されないので、特に問題は発生しない。
【0015】上記のように、化学増幅型レジストよりな
るレジストパターン6の表面部に難溶化層7が形成され
る要因としては、アルカリ成分が挙げられる。すなわ
ち、レジストパターン6の表面にアルカリ成分が存在す
ると、露光により発生した酸が失活して難溶化層7が生
じ、レジストパターン6の表面部がT−top形状にな
るというものである。このことは、アルカリ成分が多い
場合にはパターンが解像しない場合もあると報告(S.A.
MacDonald et al.、Proc.SPIE、vol.1446、p.2(1991).)
されていること、及び非化学増幅型レジストよりなるレ
ジストパターンの表面部には難溶化層が形成されないこ
とからも理解できる。
【0016】本件発明者らは、化学増幅型レジストが悪
影響を受けるアルカリ成分としてのアンモニア成分の発
生原因について調べるため、クリーンルームにおいて環
境中の不純物の分析を行なったところ、図15に示すよ
うに、HMDSの分解物であるトリメチルシラノールの
環境中の濃度とアンモニアの環境中の濃度とは正の相関
関係にあることが分かった。このことから、化学増幅型
レジストよりなるレジストパターンの形状に悪影響を与
えるアルカリ成分は、半導体基板の表面処理剤であるH
MDSに原因があると推測される。
【0017】そこで、アルカリ成分を発生させない表面
処理剤を用いて表面処理された半導体基板の上に化学増
幅型レジストよりなるレジストパターンを形成したとこ
ろ、従来の方法により化学増幅型レジストよりなるレジ
ストパターンを形成した場合に比べて難溶化層は少なく
なっていたが、やはり難溶化層が発生していた。
【0018】上記に鑑み、本発明は、化学増幅型レジス
トよりなるレジストパターンの表面部に難溶化層が全く
形成されないようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】ところで、化学増幅型レ
ジストよりなるレジストパターンに悪影響を与えるアル
カリ成分はHMDSに原因があると推測されるが、同一
のクリーンルーム内において、非化学増幅型レジストよ
りなるレジストパターンを形成する際の表面処理工程に
おいてHMDSを表面処理剤として用いると、該HMD
Sより発生するアルカリ成分がクリーンルーム内に拡が
り、化学増幅型レジストよりなるレジストパターンの表
面部に難溶化層が形成されるものと考えられる。
【0020】本件発明は、上記の知見に基づいて成され
たものであり、化学増幅型レジストよりなるレジスト膜
を形成する際の表面処理工程のみならず、非化学増幅型
レジストよりなるレジスト膜を形成する際の表面処理工
程においても、アルカリ成分を発生させない表面処理剤
を用いるものである。
【0021】本発明に係る半導体装置の製造方法は、ク
リーンルーム内において、半導体基板の表面を下記一般
式(1)で示されるシラン化合物を含む表面処理剤によ
り表面処理を行なった後、表面処理された半導体基板の
表面に化学増幅型レジストを塗布して第1のレジスト膜
を形成する第1のレジスト膜形成工程と、上記クリーン
ルーム内において、上記第1のレジスト膜に対して所望
のパターン形状を持つマスクを用いて露光する第1の露
光工程と、上記クリーンルーム内において、露光された
上記第1のレジスト膜を現像して第1のレジストパター
ンを形成する第1の現像工程と、上記クリーンルーム内
において、半導体基板の表面を下記一般式(1)で示さ
れるシラン化合物を含む表面処理剤により表面処理を行
なった後、表面処理された半導体基板の表面に非化学増
幅型レジストを塗布して第2のレジスト膜を形成する第
2のレジスト膜形成工程と、上記クリーンルーム内にお
いて、上記第2のレジスト膜に対して所望のパターン形
状を持つマスクを用いて露光する第2の露光工程と、上
記クリーンルーム内において、露光された上記第2のレ
ジスト膜を現像して第2のレジストパターンを形成する
第2の現像工程とを備えている。
【0022】R1 4-n Si(OR)n ……(1) (但し、式中nは1〜3の整数であり、Rは炭素数1〜
6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素
基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置
換不飽和炭化水素基、又は、炭素数1〜6の置換アルキ
ルカルボニル基若しくは非置換アルキルカルボニル基で
あり、R1 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素
数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化
水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは
非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式
飽和炭化水素基である。) 本発明に係る半導体装置の製造方法によると、同一のク
リーンルーム内において行なわれる第1のレジスト膜形
成工程及び第2のレジスト膜形成工程の両工程において
も、上記一般式(1)で示されるシラン化合物を含む表
面処理剤により表面処理を行なうため、上記の両工程の
いずれにおいてもアンモニア成分が発生しないので、本
発明に係る半導体装置の製造方法が行なわれるクリーン
ルーム内においてアルカリ成分が存在しない。この場
合、第1のレジスト膜形成工程で用いられる表面処理剤
と第2のレジスト膜形成工程で用いられる表面処理剤と
は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0023】本発明に係る半導体装置の製造方法におい
て、上記シラン化合物は下記一般式(2)で示されるも
のがより好ましい。
【0024】
【化3】
【0025】(但し、R1 、R2 及びR3 は、同種又は
異種であって、水素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化
水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の
置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素
基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であ
り、R4 、R5 及びR6 は、同種又は異種であって、水
素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非
置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水
素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、炭素数3〜6の
脂環式飽和炭化水素基、又は、OR7(R7は、水素原
子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換
飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基
若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は炭素数3〜6の
脂環式飽和炭化水素基である。)である。)
【0026】上記一般式(2)で示されるシラン化合物
は、求電子軌道のエネルギー準位が低くなるため、該シ
ラン化合物のトリメチルシリル基と基板上のOH基との
反応性が高くなる。従って、上記のようにカルボニル基
を持つシラン化合物を構成するケイ素原子は、活性水素
原子を持つ化合物であるシラノール基と極めて速い反応
速度で反応する。
【0027】例えば、一般式(2)で示されるシラン化
合物として、4−トリメチルシロキシ−3−ペンテン−
2−オンを0.5当量のシクロヘキサノールと混合して
反応率を測定したところ、1時間で100%という極め
て高い反応性を示した。ちなみに、従来の表面処理剤と
して知られるヘキサメチルジシラザンを用いて同様の測
定を行なったところ、24時間で43.9%という低い
反応性であった。
【0028】本発明に係る半導体装置の製造方法におい
て、上記化学増幅型レジストは、酸発生剤と、酸の作用
によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含有することがで
きる。
【0029】また、上記化学増幅型レジストは、酸発生
剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアルカリ
可溶性となる化合物又は樹脂とを含有することができ
る。
【0030】また、上記化学増幅型レジストは、酸発生
剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反応
を起こす化合物又は樹脂とを含有することができる。
【0031】また、上記非化学増幅型レジストは、ナフ
トキノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有す
ることができる。
【0032】本発明に係る半導体装置の製造装置は、ク
リーンルーム内に設けられており、半導体基板の表面を
下記一般式(1)で示されるシラン化合物を含む表面処
理剤により表面処理を行なった後、表面処理された半導
体基板の表面に化学増幅型レジストを塗布して第1のレ
ジスト膜を形成する第1の塗布装置と、上記クリーンル
ーム内に設けられており、上記第1のレジスト膜に対し
て所望のパターン形状を持つマスクを用いて露光する第
1の露光装置と、上記クリーンルーム内に設けられてお
り、露光された上記第1のレジスト膜を現像して上記第
1のレジストパターンを形成する第1の現像装置と、上
記クリーンルーム内に設けられており、半導体基板の表
面を下記一般式(1)で示されるシラン化合物を含む表
面処理剤により表面処理を行なった後、表面処理された
半導体基板の表面に非化学増幅型レジストを塗布して第
2のレジスト膜を形成する第2の塗布装置と、上記クリ
ーンルーム内に設けられており、上記第2のレジスト膜
に対して所望のパターン形状を持つマスクを用いて露光
する第2の露光装置と、上記クリーンルーム内に設けら
れており、露光された第2のレジスト膜を現像して第2
のレジストパターンを形成する第2の現像装置とを備え
ている。
【0033】R1 4-n Si(OR)n ……(1) (但し、式中nは1〜3の整数であり、Rは炭素数1〜
6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素
基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置
換不飽和炭化水素基、又は、炭素数1〜6の置換アルキ
ルカルボニル基若しくは非置換アルキルカルボニル基で
あり、R1 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素
数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化
水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは
非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式
飽和炭化水素基である。) 本発明に係る半導体装置の製造装置によると、同一のク
リーンルーム内に設けられた第1の塗布装置及び第2の
塗布装置の両装置は、上記一般式(1)で示されるシラ
ン化合物を含む表面処理剤により表面処理を行なうた
め、上記の両装置内においてアンモニア成分が発生しな
いので、本発明に係る半導体装置の製造装置が設けられ
るクリーンルーム内にはアルカリ成分が存在しない。
尚、第1の塗布装置と第2の塗布装置とは同一の装置で
あってもよいし、異なる装置であってもよい。
【0034】本発明に係る半導体装置の製造装置におい
て、上記シラン化合物は下記一般式(2)で示されるこ
とがより好ましい。
【0035】
【化4】
【0036】(但し、R1 、R2 及びR3 は、同種又は
異種であって、水素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化
水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の
置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素
基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であ
り、R4 、R5 及びR6 は、同種又は異種であって、水
素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非
置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水
素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、炭素数3〜6の
脂環式飽和炭化水素基、又は、OR7(R7は、水素原
子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換
飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基
若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は炭素数3〜6の
脂環式飽和炭化水素基である。)である。)
【0037】上記一般式(2)で示されるシラン化合物
を用いて表面処理を行なうと、上述したように、Si原
子と半導体基板上に存在するシラノール基との反応速度
が速くなる。
【0038】本発明に係る半導体装置の製造装置におい
て、上記化学増幅型レジストは、酸発生剤と、酸の作用
によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含有することがで
きる。
【0039】また、上記化学増幅型レジストは、酸発生
剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアルカリ
可溶性となる化合物又は樹脂とを含有することができ
る。
【0040】また、上記化学増幅型レジストは、酸発生
剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反応
を起こす化合物又は樹脂とを含有することができる。
【0041】また、上記非化学増幅型レジストは、ナフ
トキノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有す
ることができる。
【0042】
【発明の実施の態様】図1は、本発明に係る半導体装置
の製造装置が配置されたクリーンルームの概略平面構造
を示している。該クリーンルーム内には、半導体基板の
表面をシラン化合物を含む表面処理剤により表面処理を
行なった後、該半導体基板の表面に化学増幅型レジスト
を塗布して第1のレジスト膜を形成する第1の塗布装置
と、第1の塗布装置により形成された第1のレジスト膜
に対してパターン露光する第1の露光装置と、第1の露
光装置により露光された第1のレジスト膜を現像する第
1の現像装置と、半導体基板の表面をシラン化合物を含
む表面処理剤により表面処理を行なった後、該半導体基
板の表面に非化学増幅型レジストを塗布して第2のレジ
スト膜を形成する第2の塗布装置と、第2の塗布装置に
より形成された第2のレジスト膜に対してパターン露光
する第2の露光装置と、第2の露光装置により露光され
た第2のレジスト膜を現像する第2の現像装置とが設け
られている。第1の塗布装置及び第2の塗布装置は、同
一の装置でもよいし、異なる装置でもよいが、ここで
は、同一の装置として東京エレクトロン社製:マーク8
を用いた。尚、該クリーンルーム内には、上記の第1及
び第2の塗布装置、第1及び第2の露光装置並びに第1
及び第2の現像装置のほかに、多数の処理装置が配置さ
れているが、図示は省略している。
【0043】(第1の実施形態)以下、上記の半導体装
置の製造装置を用いて行なう本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の前半の工程について図2〜
図4を参照しながら説明する。この前半の工程は、第1
の塗布装置、第1の露光装置及び第1の現像装置を用い
て、化学増幅型レジストよりなる第1のレジストパター
ンを形成する工程である。
【0044】図2は化学増幅型レジストよりなるレジス
トパターンの形成工程のフローを示し、図3(a)、
(b)は第1の実施形態に係る表面処理剤により表面処
理を行なったときの半導体基板の表面状態を示し、図4
は第1の実施形態に係る表面処理剤により表面処理を行
なった半導体基板の上に形成された化学増幅型レジスト
よりなるレジストパターンの概略断面形状を示してい
る。
【0045】まず、第1の塗布装置により、図3(a)
に示すように、シリコンよりなる半導体基板1の表面に
表面処理剤としての4−トリメチルシロキシ−3−ペン
テン−2−オンを供給して(すなわち、4−トリメチル
シロキシ−3−ペンテン−2−オンを窒素ガスによりバ
ブリングさせ、90℃に加熱された半導体基板の表面に
30秒間吹き付けて)、半導体基板1の表面を疎水性に
して、半導体基板1の密着性を向上させる。このように
すると、図3(b)に示すように、半導体基板1の表面
のOH基のHがSi(CH33 (トリメチルシリル
基)に置換され、CH3 COCH2 COCH3 (アセチ
ルアセトン)が生成される。その後、第1の塗布装置に
より、半導体基板1の表面に化学増幅型レジストを塗布
して、第1のレジスト膜を形成する。
【0046】次に、第1の露光装置により、第1のレジ
スト膜に対して所望のマスクを用いて露光する。
【0047】次に、第1の現像装置により、露光された
第1のレジスト膜に対してPEB及び現像を順次行なっ
て、第1のレジストパターンを形成する。その後、第1
のレジストパターンを用いて、所定のエッチング工程や
所定の成膜工程等の次工程を行なう。
【0048】上記のようにして第1のレジストパターン
を形成すると、図4に示すように、第1のレジストパタ
ーン2の表面部には難溶化層が形成されない。すなわ
ち、図4は、第1の塗布装置を用いて、半導体基板1の
表面を4−トリメチルシロキシ−3−ペンテン−2−オ
ンにより表面処理した後、表面処理された半導体基板1
の上にポジ型の化学増幅型レジスト(日本合成ゴム社
製、KRF K2G)を0.7μmの膜厚に塗布して第
1のレジスト膜を形成し、次に、第1の露光装置を用い
て、第1のレジスト膜に対してNA:0.5のKrFエ
キシマレーザーステッパーにより露光し、次に、第1の
現像装置を用いて、露光された第1のレジスト膜に対し
て、100℃の温度下において90秒間のPEBを行な
った後、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイド水溶液を用いて現像を行なったときの
0.25μmライン・アンド・スペースのパターンの断
面形状を示している。
【0049】以上のように、第1の実施形態の前半の工
程においては、表面処理剤として4−トリメチルシロキ
シ−3−ペンテン−2−オンを用いて表面処理を行なう
ため、アンモニア等のアルカリ成分を発生させることな
く、半導体基板1の表面を疎水性にすることができる。
このため、第1のレジストパターン2の表面部に難溶化
層が生成されることを防止でき、安定したパターン形状
を得ることができる。
【0050】以下、上記の半導体装置の製造装置を用い
て行なう本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の後半の工程について図5〜図7を参照しながら
説明する。この後半の工程は、第2の塗布装置、第2の
露光装置及び第2の現像装置を用いて、非化学増幅型レ
ジストよりなる第2のレジストパターンを形成する工程
である。
【0051】図5は非化学増幅型レジストよりなるレジ
ストパターンの形成工程のフローを示し、図6(a)、
(b)は第1の実施形態に係る表面処理剤により表面処
理を行なったときの半導体基板の表面状態を示し、図7
は第1の実施形態に係る表面処理剤により表面処理を行
なった半導体基板の上に形成された非化学増幅型レジス
トよりなる第2のレジストパターンの概略断面形状を示
している。
【0052】まず、第2の塗布装置により、図6(a)
に示すように、シリコンよりなる半導体基板1の表面に
表面処理剤としての4−ジメチル−n−ヘキシルシロキ
シ−3−ペンテン−2−オンを供給して(すなわち、4
−ジメチル−n−ヘキシルシロキシ−ペンテン−2−オ
ンを窒素ガスによりバブリングさせ、90℃に加熱され
た半導体基板の表面に30秒間吹き付けて)、半導体基
板1の表面を疎水性にして、半導体基板1の密着性を向
上させる。このようにすると、図6(b)に示すよう
に、半導体基板1の表面のOH基のHがSi(CH3
2 (CH25 CH3 (ジメチル−n−ヘキシルシリル
基)に置換され、CH3 COCH2 COCH3 (アセチ
ルアセトン)が生成される。その後、第2の塗布装置に
より、半導体基板1の表面に非化学増幅型レジストを塗
布して、第2のレジスト膜を形成する。
【0053】次に、第2の露光装置により、第2のレジ
スト膜に対して所望のマスクを用いて露光する。
【0054】次に、第2の現像装置により、露光された
第2のレジスト膜に対してPEB及び現像を順次行なっ
て、第2のレジストパターンを形成する。その後、第2
のレジストパターンを用いて、所定のエッチング工程や
所定の成膜工程等の次工程を行なう。
【0055】上記のようにして第2のレジストパターン
を形成すると、図7に示すように、半導体基板1の上
に、剥がれ部がない良好な形状の第2のレジストパター
ン3が形成された。すなわち、図7は、第2の塗布装置
を用いて、半導体基板1の表面を4−ジメチル−n−ヘ
キシルシロキシ−3−ペンテン−2−オンにより表面処
理した後、表面処理された半導体基板1の上に非化学増
幅型のポジ型レジスト(住友化学社製、PFI−38)
を1.0μmの膜厚に塗布して第2のレジスト膜を形成
し、次に、第2の露光装置を用いて、第2のレジスト膜
に対してNA:0.6のi線ステッパーにより露光し、
次に、第2の現像装置を用いて、100℃の温度下にお
いて90秒間のPEBを行なった後、2.38wt%の
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液を
用いて現像を行なったときの0.30μmライン・アン
ド・スペースのパターンの断面形状を示している。
【0056】以上のように、第1の実施形態の後半の工
程においては、表面処理剤として4−ジメチル−n−ヘ
キシルシロキシ−3−ペンテン−2−オンを用いて表面
処理を行なうため、アンモニア等のアルカリ成分を発生
させることなく、第2のレジストパターン3と半導体基
板1との密着性を高めることができ、剥がれ部のない良
好なパターン形状を得ることができる。
【0057】以上のように、第1の実施形態に係る半導
体装置の製造方法においては、化学増幅型レジストより
なる第1のレジストパターンを形成する際の表面処理工
程、及び非化学増幅型レジストよりなる第2のレジスト
パターンを形成する際の表面処理工程のいずれにおいて
も、アルカリ成分を発生させない表面処理剤を用いるた
め、上記の両表面処理工程においてアルカリ成分が発生
しないので、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法が行なわれるクリーンルーム内においてアルカリ成分
が存在しない。このため、化学増幅型レジストよりなる
第1のレジストパターンの表面部に難溶化層が形成され
ず、良好なパターン形状を持つ第1のレジストパターン
を得ることができる。
【0058】また、第1の実施形態に係る半導体装置の
製造方法においては、非化学増幅型レジストよりなる第
2のレジストパターンを形成する際の表面処理工程にお
いて、表面処理剤として4−ジメチル−n−ヘキシルシ
ロキシ−3−ペンテン−2−オンを用いるため、密着性
に優れた非化学増幅型レジストよりなる第2のレジスト
パターンを形成することができる。
【0059】(第2の実施形態)以下、上記の半導体装
置の製造装置を用いて行なう本発明の第2の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の前半の工程について図8を
参照しながら説明する。この前半の工程は、第1の塗布
装置、第1の露光装置及び第1の現像装置を用いて化学
増幅型レジストよりなる第1のレジストパターンを形成
する工程である。
【0060】図8は第2の実施形態に係る表面処理剤に
より表面処理を行なった半導体基板の上に形成された化
学増幅型レジストよりなる第1のレジストパターンのパ
ターンの概略断面形状を示している。
【0061】まず、第1の塗布装置により、第1の実施
形態と同様、シリコンよりなる半導体基板1の表面に表
面処理剤としての4−トリメチルシロキシ−3−ペンテ
ン−2−オンを供給して、半導体基板1の表面を疎水性
にして、半導体基板1の密着性を向上させる。このよう
にすると、第1の実施形態と同様、半導体基板1の表面
のOH基のHがSi(CH33 (トリメチルシリル
基)に置換され、CH3COCH2 COCH3 (アセチ
ルアセトン)が生成される。その後、第1の塗布装置に
より、半導体基板1の表面に化学増幅型レジストを塗布
して、第1のレジスト膜を形成する。
【0062】次に、第1の露光装置により、第1のレジ
スト膜に対して所望のマスクを用いて露光する。
【0063】次に、第1の現像装置により、露光された
第1のレジスト膜に対してPEB及び現像を順次行なっ
て、第1のレジストパターンを形成する。その後、第1
のレジストパターンを用いて、所定のエッチング工程や
所定の成膜工程等の次工程を行なう。
【0064】上記のようにして第1のレジストパターン
を形成すると、図8に示すように、第1のレジストパタ
ーン4の表面部には難溶化層が形成されない。すなわ
ち、図8は、第1の塗布装置を用いて、半導体基板1の
表面を4−トリメチルシロキシ−3−ペンテン−2−オ
ンにより表面処理した後、表面処理された半導体基板1
の上にポジ型の化学増幅型レジスト(日本合成ゴム社
製、KRF K2G)を0.7μmの膜厚に塗布して第
1のレジスト膜を形成し、次に、第1の露光装置を用い
て、第1のレジスト膜に対してNA:0.5のKrFエ
キシマレーザーステッパーにより露光し、次に、第1の
現像装置を用いて、露光された第1のレジスト膜に対し
て、100℃の温度下において90秒間のPEBを行な
った後、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイド水溶液を用いて現像を行なったときの
0.25μmライン・アンド・スペースのパターンの断
面形状を示している。
【0065】以上のように、第2の実施形態の前半の工
程においては、表面処理剤として4−トリメチルシロキ
シ−3−ペンテン−2−オンを用いて表面処理を行なう
ため、アンモニア等のアルカリ成分を発生させることな
く、半導体基板1の表面を疎水性にすることができる。
このため、第1のレジストパターン4の表面部に難溶化
層が生成されることを防止でき、安定したパターン形状
を得ることができる。
【0066】以下、上記の半導体装置の製造装置を用い
て行なう本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の後半の工程について図9を参照しながら説明す
る。この後半の工程は、第2の塗布装置、第2の露光装
置及び第2の現像装置を用いて非化学増幅型レジストよ
りなる第2のレジストパターンを形成する工程である。
【0067】図9は第2の実施形態に係る表面処理剤に
より表面処理を行なった半導体基板の上に形成された非
化学増幅型レジストよりなるレジストパターンの概略断
面形状を示している。
【0068】まず、第2の塗布装置により、第2の実施
形態の前半の工程と同様、シリコンよりなる半導体基板
1の表面に表面処理剤としての4−トリメチルシロキシ
−3−ペンテン−2−オンを供給して、半導体基板1の
表面を疎水性にして、半導体基板1の密着性を向上させ
る。このようにすると、第2の実施形態の前半の工程と
同様、半導体基板1の表面のOH基のHがSi(CH
33 (トリメチルシリル基)に置換され、CH3 CO
CH2 COCH3 (アセチルアセトン)が生成される。
その後、第2の塗布装置により、半導体基板1の表面に
化学増幅型レジストを塗布して、第2のレジスト膜を形
成する。
【0069】次に、第2の露光装置により、第2のレジ
スト膜に対して所望のマスクを用いて露光する。
【0070】次に、第2の現像装置により、露光された
第2のレジスト膜に対してPEB及び現像を順次行なっ
て、第2のレジストパターンを形成する。その後、第2
のレジストパターンを用いて、所定のエッチング工程や
所定の成膜工程等の次工程を行なう。
【0071】上記のようにして第2のレジストパターン
を形成すると、図9に示すように、半導体基板1の上
に、剥がれ部がない良好な形状の第2のレジストパター
ン5が形成された。すなわち、図9は、第2の塗布装置
を用いて、半導体基板1の表面を4−トリメチルシロキ
シ−3−ペンテン−2−オンにより表面処理した後、表
面処理された半導体基板1の上に非化学増幅型のポジ型
レジスト(住友化学社製、PFI−38)を1.0μm
の膜厚に塗布して第2のレジスト膜を形成し、次に、第
2の露光装置を用いて、第2のレジスト膜に対してN
A:0.6のi線ステッパーにより露光し、次に、第2
の現像装置を用いて、100℃の温度下において90秒
間のPEBを行なった後、2.38wt%のテトラメチ
ルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液を用いて現像
を行なったときの0.30μmライン・アンド・スペー
スのパターンの断面形状を示している。
【0072】以上のように、第2の実施形態の後半の工
程においては、表面処理剤として4−トリメチルシロキ
シ−3−ペンテン−2−オンを用いて表面処理を行なう
ため、アンモニア等のアルカリ成分を発生させることな
く、第2のレジストパターン5と半導体基板1との密着
性を高めることができ、剥がれ部のない良好なパターン
形状を得ることができる。
【0073】以上のように、第2の実施形態に係る半導
体装置の製造方法においては、化学増幅型レジストより
なる第1のレジストパターンを形成する際の表面処理工
程、及び非化学増幅型レジストよりなる第2のレジスト
パターンを形成する際の表面処理工程のいずれにおいて
も、アルカリ成分を発生させない表面処理剤を用いるた
め、上記の両表面処理工程においてアルカリ成分が発生
しないので、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法が行なわれるクリーンルーム内のアンモニア濃度は1
μg/m3 という非常に小さい値となった。このため、
化学増幅型レジストよりなる第1のレジストパターンの
表面部に難溶化層が形成されず、良好なパターン形状を
持つ第1のレジストパターンを得ることができる。
【0074】また、第2の実施形態に係る半導体装置の
製造方法においては、非化学増幅型レジストよりなる第
2のレジストパターンを形成する際の表面処理工程にお
いて、表面処理剤として4−トリメチルシロキシ−3−
ペンテン−2−オンを用いるため、密着性に優れた非化
学増幅型レジストよりなる第2のレジストパターンを形
成することができる。
【0075】尚、第2の実施形態においては、化学増幅
型レジストよりなる第1のレジストパターンを形成する
際の表面処理工程、及び非化学増幅型レジストよりなる
第2のレジストパターンを形成する際の表面処理工程の
いずれにおいても同一の表面処理剤を用いるため、両表
面処理工程を同一の塗布装置を用いて行なうことができ
る。このようにすると、両表面処理工程を異なる処理ゾ
ーンに配置された異なる塗布装置を用いて行なう場合に
比べて、処理工程のスループットが向上すると共に処理
装置のフットプリントを低減することができる。
【0076】また、第1及び第2の実施形態において
は、前半の工程で化学増幅型レジスト、後半の工程で非
化学増幅型レジストのそれぞれのパターン形成を行なっ
たが、いずれの実施形態においても、前半の工程で非化
学増幅型レジスト、後半の工程で化学増幅型レジストの
それぞれのパターン形成を行なってもよく、第1及び第
2の実施形態と同様の良好な結果を得ることができる。
【0077】また、第1及び第2の実施形態において
は、アセチルアセトンよりなる反応分解物を生成する表
面処理剤を用い、また、第1の実施形態においては、半
導体基板の表面を疎水性にする物質としてトリメチルシ
リル基又はジメチル−n−ヘキシルシリル基を生成する
表面処理剤を用い、第2の実施形態においては、半導体
基板の表面を疎水性にする物質としてトリメチルシリル
基を生成する表面処理剤を用いたが、表面処理剤はこれ
らに限られない。すなわち、下記一般式(1)により示
されるシラン化合物を含む表面処理剤を広く用いること
ができる。
【0078】R1 4-n Si(OR)n ……(1) 但し、式中nは1〜3の整数であり、Rは炭素数1〜6
の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、
炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
飽和炭化水素基、又は、炭素数1〜6の置換アルキルカ
ルボニル基若しくは非置換アルキルカルボニル基であ
り、R1 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数
1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水
素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非
置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽
和炭化水素基である。
【0079】上記一般式(1)で示されるシラン化合物
の第1の例としては、下記一般式(3)で示されるもの
が挙げられる。
【0080】R1 3 SiOR……(3) 但し、R及びR1 の意味については、上記一般式(1)
と同じである。
【0081】上記一般式(3)で示されるシラン化合物
は、Si原子上の加水分解性基が1つの場合であって、
半導体基板上が単分子膜状に処理され、面内均一性の高
い膜が得られる。また、上記一般式(3)で示されるシ
ラン化合物は、R1 置換基の立体障害の影響を受けやす
く、この性質が反応速度(処理能力)に反映される。
【0082】上記一般式(3)で示されるシラン化合物
としては、具体的には[化5]及び[化6]に示す化合
物が挙げられる。
【0083】
【化5】
【0084】
【化6】
【0085】上記一般式(1)で示されるシラン化合物
の第2の例としては、下記一般式(4)で示されるもの
が挙げられる。
【0086】R1 2 Si(OR)2 ……(4) 但し、R及びR1 の意味については、上記一般式(1)
と同じである。
【0087】上記一般式(4)で示されるシラン化合物
は、Si原子上の加水分解性基が2つの場合であって、
半導体基板上が積層膜状に処理され、処理能力が高い。
【0088】上記一般式(4)で示されるシラン化合物
としては、具体的には[化7]に示す化合物が挙げられ
る。
【0089】
【化7】
【0090】上記一般式(1)で示されるシラン化合物
の第3の例としては、下記一般式(5)で示されるもの
が挙げられる。
【0091】R1 Si(OR)3 ……(5) 但し、R及びR1 の意味については、上記一般式(1)
と同じである。
【0092】上記一般式(5)で示されるシラン化合物
は、Si原子上の加水分解性基が3つの場合であって、
半導体基板上が積層膜状に処理され、処理能力は高い
が、未反応シラン化合物が空気中の水分により加水分解
を受けてゲルを生成する可能性があるため、処理方法に
よってはパーティクル汚染の原因になる。
【0093】上記一般式(5)で示されるシラン化合物
としては、具体的には[化8]に示す化合物が挙げられ
る。
【0094】
【化8】
【0095】尚、上記一般式(3)で示されるシラン化
合物は特に材料的に安定性が高く、上記一般式(5)で
示されるシラン化合物は特に反応性が高いという特徴を
有している。
【0096】また、表面処理剤としては、下記一般式
(2)で示されるシラン化合物を含むものを用いること
ができる。
【0097】
【化9】
【0098】(但し、R1 、R2 及びR3 は同種又は異
種であって、水素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水
素基若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置
換不飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、
又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、R
4 、R5 及びR6 は同種又は異種であって、水素原子、
炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若し
くは非置換不飽和炭化水素基、炭素数3〜6の脂環式飽
和炭化水素基、又は、OR7(R7は、水素原子、炭素数
1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水
素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非
置換不飽和炭化水素基、又は炭素数3〜6の脂環式飽和
炭化水素基である。)である。)
【0099】上記一般式(2)で示されるシラン化合物
の例としては、[化10]、[化11]及び[化12]
に示す化合物等が挙げられる。
【0100】
【化10】
【0101】
【化11】
【0102】
【化12】
【0103】[化10]、[化11]及び[化12]に
おいて、(a)は3−ジメチルビニルシロキシトリフル
オロメチル−2−プロペン−1−トリフルオロメチル−
1−オンであり、(b)は3−トリエチルシロキシトリ
フルオロメチル−2−プロペン−1−トリフルオロメチ
ル−1−オンであり、(c)は3−ジメチル(3',4',
4' −トリフルオロ−3' −ブテニル)シロキシトリフ
ルオロメチル−2−プロペン−1−トリフルオロメチル
−1−オンであり、(d)は3−ジメチル(2' −シア
ノエチル)シロキシトリクロロメチル−2−プロペン−
1−トリクロロメチル−1−オンであり、(e)は4−
ジメチルシクロヘキシルシロキシ−3−ペンテン−2−
オンであり、(f)は2−トリメチルシロキシ−1−メ
トキシカルボニル−1−プロペンであり、(g)は4−
トリメチルシロキシ−3,5−ヘキサジエン−2−オン
であり、(h)は4−トリメチルシロキシ−4−シクロ
ヘキシル−3−ブテン−2−オンであり、(i)は4−
トリメチルシロキシ−3−メチル−3−ペンテン−2−
オンであり、(j)は4−t−ブチルジメチルシロキシ
−3−ペンテン−2−オンであり、(k)は2−イソプ
ロピルジメチルシロキシ−1−メトキシカルボニル−1
−プロペンである。
【0104】また、第1及び第2の実施形態において
は、化学増幅型レジストとして、酸発生剤と、酸の作用
によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含む2成分系の化
学増幅型ポジレジスト(KRF K2G)を用いたが、
これに代えて、酸発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸
の作用によりアルカリ可溶性となる化合物又は樹脂とを
含む3成分系の化学増幅型ポジレジストを用いてもよ
い。尚、2成分系の化学増幅型ポジレジストとしては、
例えば他に東京応化社製、TDUR−DP007が挙げ
られる。3成分系の化学増幅型ポジレジストとしては、
例えば、ヘキスト社製、DX561、DX981が挙げ
られる。
【0105】さらに、化学増幅型レジストとして、酸発
生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反
応を起こす化合物又は樹脂とを含む3成分系の化学増幅
型ネガレジストを用いてもよい。この3成分系の化学増
幅型ネガレジストとしては、例えば、シプレイ社製、X
P−8843、SAL−601等が挙げられる。このよ
うな化学増幅型ネガレジストにおいても、表面処理時に
アルカリ成分が発生すると、酸の失活によりパターンの
膜減りが生じ、レジストパターンの形状劣化を招くが、
本発明の方法によれば、酸の失活を防止できるので、良
好なパターン形成が可能となる。
【0106】化学増幅型レジストは、その構成又は構成
成分に関係なく、アルカリ成分の影響を受けるので、第
1及び第2の実施形態は、あらゆる化学増幅型レジスト
に対して有効である。
【0107】以下、上記の化学増幅型レジストの構成成
分について、一例を挙げるが、構成成分は以下のものに
限定されない。
【0108】<2成分系の化学増幅型ポジレジスト> ○酸の作用によりアルカリ可溶となる樹脂…… ポリ(t-ブトキシカルボニルオキシスチレン-co-ヒドロ
キシスチレン) ポリ(t-ブトキシカルボニルメチルオキシスチレン-co-
ヒドロキシスチレン) ポリ(テトラヒドロピラニルオキシスチレン-co-ヒドロ
キシスチレン) ○酸発生剤……オニウム塩、ニトロベンジルスルホン酸
エステル化合物 <3成分系の化学増幅型ポジレジスト> ○アルカリ可溶性樹脂……ポリビニルフェノール、ポリ
メタクリル酸 ○酸の作用によりアルカリ可溶性となる樹脂又は化合物
…… ポリ(t-ブトキシカルボニルオキシスチレン-co-ヒドロ
キシスチレン) ポリ(t-ブトキシカルボニルメチルオキシスチレン-co-
ヒドロキシスチレン) ポリ(テトラヒドロピラニルオキシスチレン-co-ヒドロ
キシスチレン)
【0109】
【化13】
【0110】○酸発生剤……オニウム塩、ニトロベンジ
ルスルホン酸エステル化合物 <3成分系の化学増幅型ネガレジスト> ○アルカリ可溶性樹脂……ポリビニルフェノール、ポリ
メタクリル酸 ○酸の作用により架橋反応を起こす化合物又は樹脂……
メラミン化合物、メラミン樹脂 ○酸発生剤……オニウム塩、ニトロベンジルスルホン酸
エステル化合物
【0111】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置の製造方法によ
ると、同一のクリーンルーム内において行なわれる第1
のレジスト膜形成工程及び第2のレジスト膜形成工程の
両工程において、上記一般式(1)で示されるシラン化
合物を含む表面処理剤により表面処理を行なうため、本
発明に係る半導体装置の製造方法が行なわれるクリーン
ルーム内においてアルカリ成分が存在しないので、化学
増幅型レジストよりなる第1のレジストパターンの表面
部には難溶化層が形成されず、良好なパターン形状を持
つレジストパターンが得られる。
【0112】また、アルカリ成分による化学増幅型レジ
ストよりなる第1のレジストパターンへの悪影響の懸念
により、第1のレジスト膜と第2のレジスト膜とを異な
る環境下で形成する必要がないためスループットを向上
させることができる。特に第1のレジスト膜形成工程と
第2のレジスト膜形成工程とにおいて、同一の表面処理
装置により表面処理する場合には、処理工程のスループ
ットが一層向上すると共に処理装置のフットプリントを
低減することができる。この場合には、同一の表面処理
剤が用いられてもよいし、異なる表面処理剤が用いられ
てもよい。
【0113】本発明に係る半導体装置の製造装置による
と、同一のクリーンルーム内に設けられた第1の塗布装
置及び第2の塗布装置は、上記一般式(1)で示される
シラン化合物を含む表面処理剤により表面処理を行なう
ため、本発明に係る半導体装置の製造装置が設けられる
クリーンルーム内においてはアルカリ成分が存在しない
ので、化学増幅型レジストよりなる第1のレジストパタ
ーンの表面部には難溶化層が形成されず、良好なパター
ン形状を持つレジストパターンが得られる。
【0114】本発明に係る半導体装置の製造方法又は製
造装置において、シラン化合物が上記一般式(2)で表
わされるシラン化合物であると、シラン化合物の求電子
軌道のエネルギー準位が低いため、該シラン化合物のト
リメチルシリル基と半導体基板上のシラノール基との反
応性が高い。このため、シラン化合物の多数のシリル基
が半導体基板の表面に付着するので、半導体基板の表面
が疎水性になって、半導体基板とレジストパターンとの
密着性が大きく向上し、膜はがれのない良好なレジスト
パターンが得られる。
【0115】本発明に係る半導体装置の製造方法又は製
造装置において、化学増幅型レジストが、酸発生剤と、
酸の作用によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含有する
と、2成分系の化学増幅型ポジレジストを用いる場合の
酸の失活を阻止することができる。
【0116】また、化学増幅型レジストが、酸発生剤
と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアルカリ可
溶性となる化合物又は樹脂を含有すると、3成分系の化
学増幅型ポジレジストを用いる場合の酸の失活を阻止す
ることができる。
【0117】また、化学増幅型レジストが、酸発生剤
と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反応を
起こす化合物又は樹脂とを含有すると、3成分系の化学
増幅型ネガレジストを用いる場合の酸の失活を阻止する
ことができる。
【0118】また、非化学増幅型レジストが、ナフトキ
ノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有する
と、ナフトキノンジアジド化合物とノボラック樹脂とを
含有するレジストパターンの密着性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の製造装置のレイアウ
トを示す概略平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の前半の工程を説明するフロー図である。
【図3】(a)、(b)は上記第1の実施形態に係る半
導体装置の製造方法において、4−トリメチルシロキシ
−3−ペンテン−2−オンを供給したときの半導体基板
の表面状態を示す模式図である。
【図4】上記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法により形成した化学増幅型レジストよりなる第1のレ
ジストパターンの断面形状を示す模式図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の後半の工程を説明するフロー図である。
【図6】(a)、(b)は上記第1の実施形態に係る半
導体装置の製造方法において、4−ジメチル−n−ヘキ
シルシロキシ−3−ペンテン−2−オンを供給したとき
の半導体基板の表面状態を示す模式図である。
【図7】上記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法により形成した非化学増幅型レジストよりなる第2の
レジストパターンの断面形状を示す模式図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法により形成した化学増幅型レジストよりなる第1
のレジストパターンの断面形状を示す模式図である。
【図9】上記第2の実施形態に係る半導体装置の製造方
法により形成した非化学増幅型レジストよりなる第2の
レジストパターンの断面形状を示す模式図である。
【図10】従来の半導体装置の製造方法の前半の工程を
説明するフロー図である。
【図11】従来の半導体装置の製造方法の前半の工程に
おいて、HMDSを供給したときの半導体基板の表面状
態を示す模式図である。
【図12】従来の半導体装置の製造方法の後半の工程を
説明するフロー図である。
【図13】従来の半導体装置の製造方法の後半の工程に
おいて、HMDSを供給したときの半導体基板の表面状
態を示す模式図である。
【図14】従来の半導体装置の製造方法により形成した
化学増幅型レジストよりなるレジストパターンの断面形
状を示す模式図である。
【図15】HMDSの分解物であるトリメチルシラノー
ルの環境中の濃度とアンモニアの環境中の濃度との相関
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 第1のレジストパターン 3 第2のレジストパターン 4 第1のレジストパターン 5 第2のレジストパターン 6 レジストパターン 7 難溶化層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大崎 浩美 新潟県中頚城郡頚城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーンルーム内において、半導体基板
    の表面を下記一般式(1)で示されるシラン化合物を含
    む表面処理剤により表面処理を行なった後、表面処理さ
    れた半導体基板の表面に化学増幅型レジストを塗布して
    第1のレジスト膜を形成する第1のレジスト膜形成工程
    と、 上記クリーンルーム内において、上記第1のレジスト膜
    に対して所望のパターン形状を持つマスクを用いて露光
    する第1の露光工程と、 上記クリーンルーム内において、露光された上記第1の
    レジスト膜を現像して第1のレジストパターンを形成す
    る第1の現像工程と、 上記クリーンルーム内において、半導体基板の表面を下
    記一般式(1)で示されるシラン化合物を含む表面処理
    剤により表面処理を行なった後、表面処理された半導体
    基板の表面に非化学増幅型レジストを塗布して第2のレ
    ジスト膜を形成する第2のレジスト膜形成工程と、 上記クリーンルーム内において、上記第2のレジスト膜
    に対して所望のパターン形状を持つマスクを用いて露光
    する第2の露光工程と、 上記クリーンルーム内において、露光された上記第2の
    レジスト膜を現像して第2のレジストパターンを形成す
    る第2の現像工程とを備えていることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。 R1 4-n Si(OR)n ……(1) (但し、式中nは1〜3の整数であり、 Rは炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換
    飽和炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数1〜6の置換アルキルカルボニル基若しく
    は非置換アルキルカルボニル基であり、 R1 は、同種又は異種であって、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基である。)
  2. 【請求項2】 上記シラン化合物は下記一般式(2)で
    示されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置
    の製造方法。 【化1】 (但し、R1 、R2 及びR3 は、同種又は異種であっ
    て、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 R4 、R5 及びR6 は、同種又は異種であって、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基、又は、 OR7(R7は、水素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化
    水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の
    置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素
    基、又は炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であ
    る。)である。)
  3. 【請求項3】 上記化学増幅型レジストは、酸発生剤
    と、酸の作用によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含有
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記化学増幅型レジストは、酸発生剤
    と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアルカリ可
    溶性となる化合物又は樹脂とを含有することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記化学増幅型レジストは、酸発生剤
    と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反応を
    起こす化合物又は樹脂とを含有することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記非化学増幅型レジストは、ナフトキ
    ノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 クリーンルーム内に設けられており、半
    導体基板の表面を下記一般式(1)で示されるシラン化
    合物を含む表面処理剤により表面処理を行なった後、表
    面処理された半導体基板の表面に化学増幅型レジストを
    塗布して第1のレジスト膜を形成する第1の塗布装置
    と、 上記クリーンルーム内に設けられており、上記第1のレ
    ジスト膜に対して所望のパターン形状を持つマスクを用
    いて露光する第1の露光装置と、 上記クリーンルーム内に設けられており、露光された上
    記第1のレジスト膜を現像して第1のレジストパターン
    を形成する第1の現像装置と、 上記クリーンルーム内に設けられており、半導体基板の
    表面を下記一般式(1)で示されるシラン化合物を含む
    表面処理剤により表面処理を行なった後、表面処理され
    た半導体基板の表面に非化学増幅型レジストを塗布して
    第2のレジスト膜を形成する第2の塗布装置と、 上記クリーンルーム内に設けられており、上記第2のレ
    ジスト膜に対して所望のパターン形状を持つマスクを用
    いて露光する第2の露光装置と、 上記クリーンルーム内に設けられており、露光された上
    記第2のレジスト膜を現像して第2のレジストパターン
    を形成する第2の現像装置とを備えていることを特徴と
    する半導体装置の製造装置。 R1 4-n Si(OR)n ……(1) (但し、式中nは1〜3の整数であり、 Rは炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換
    飽和炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数1〜6の置換アルキルカルボニル基若しく
    は非置換アルキルカルボニル基であり、 R1 は、同種又は異種であって、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基である。)
  8. 【請求項8】 上記シラン化合物は下記一般式(2)で
    示されることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置
    の製造装置。 【化2】 (但し、R1 、R2 及びR3 は、同種又は異種であっ
    て、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 R4 、R5 及びR6 は、同種又は異種であって、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基、又は、 OR7(R7は、水素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化
    水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の
    置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素
    基、又は炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であ
    る。)である。)
  9. 【請求項9】 上記化学増幅型レジストは、酸発生剤
    と、酸の作用によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含有
    することを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装
    置の製造装置。
  10. 【請求項10】 上記化学増幅型レジストは、酸発生剤
    と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアルカリ可
    溶性となる化合物又は樹脂とを含有することを特徴とす
    る請求項7又は8に記載の半導体装置の製造装置。
  11. 【請求項11】 上記化学増幅型レジストは、酸発生剤
    と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反応を
    起こす化合物又は樹脂とを含有することを特徴とする請
    求項7又は8に記載の半導体装置の製造装置。
  12. 【請求項12】 上記非化学増幅型レジストは、ナフト
    キノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置の
    製造装置。
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