JPH10270347A - 位置ずれ検出方法及びその装置 - Google Patents

位置ずれ検出方法及びその装置

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JPH10270347A
JPH10270347A JP9088909A JP8890997A JPH10270347A JP H10270347 A JPH10270347 A JP H10270347A JP 9088909 A JP9088909 A JP 9088909A JP 8890997 A JP8890997 A JP 8890997A JP H10270347 A JPH10270347 A JP H10270347A
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JP9088909A
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Inventor
Naomasa Shiraishi
直正 白石
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成された第1マークと第2マーク
との位置ずれを高精度に検出する。 【解決手段】 基板W上に形成された位置ずれ検出マー
クが、ほぼX方向に周期Pを有する第1マークと、該第
1マークに近接して配置されたX方向に周期2Pを有す
る第2マークとから成る。この位置ずれ検出マークに対
し一対の可干渉ビーム(Lm、Lp)を照射して、その
振幅分布がほぼX方向に周期2Pを有する干渉縞を生じ
させ、この干渉縞と位置ずれ検出マークとをほぼX方向
に相対走査すると、第1マークから正反射方向に±1次
回折光Dm、Dpが生じ、第2マークからは垂直上方に
±1次回折光Doが生じる。回折光Dm、Dp、Doを
ディテクタ17、15、16で受光して光電信号Sig
m、Sigp、Sigoの位相差に基づいて第1マーク
と第2マークとのX方向の位置ずれを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置ずれ検出方法
及びその装置に係り、特に、例えば半導体素子等をリソ
グラフィ工程で製造する際の各層のパターン間の重ね合
わせ計測(レジストレーション計測)に用いて好適な位
置ずれ検出方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば半導体素子、液晶表示
素子、撮像素子(CCD)又は薄膜磁気ヘッド等のマイ
クロデバイスを製造するためのリソグラフィ工程では、
マスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)
に形成された転写用のパターンの像を、投影光学系を介
して、感光性基板(レジストが塗布されたウエハ又はガ
ラスプレート等:以下、「ウエハ」と総称する)上に投
影する投影露光装置が使用されている。
【0003】リソグラフィ工程においては、それまでの
工程でウエハ上に形成されたパターンに対し、新たに露
光転写するパターンを正確に重ね合わせる必要がある。
また、露光されたパターンと既存のパターンとの位置関
係を正確に計測し、もし重ね合わせずれがあれば、形成
されたレジストパターンを剥離して、再度同じパターン
を露光し直す必要も生じる。この時の両パターン間の位
置関係の計測を重ね合わせ精度計測又はレジストレーシ
ョン計測といい、これに用いられる装置をレジストレー
ション計測装置という。レジストレーション計測は、半
導体素子の製造工程だけではなく、露光装置の精度評価
を目的として、露光装置の製造工程(調整時)や、メン
テナンス時にも行なわれる。
【0004】ところで、従来のレジストレーション計測
の方法として、第1の露光工程、第2の露光工程で、そ
れぞれ大きさの異なる四角パターンをその中心をほぼ重
ね合わせてそれぞれ露光し、その後の現像工程を経てレ
ジストレーション計測マークを形成し、そのレジストレ
ーション計測マークを撮像した画像から各パターンのエ
ッジ位置を検出して位置ずれを測る方式(画像検出方
式)や、第1の露光工程、第2の露光工程でそれぞれ線
状又は格子状のパターンを近接させて露光し、その後の
現像工程を経てレジストレーション計測マークを形成
し、該マークの近傍でレーザビームを相対走査して両パ
ターンからの散乱光又は回折光を検出して両パターンの
間隔を計測する方式(レーザスキャン方式)とが主とし
て知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち、画像検出方式にあっては、撮像素子等の
能力によって制限される撮像画像の解像度によって、検
出精度に限界が存在する。すなわち、撮像素子の画素配
列ピッチのせいぜい1/5程度の検出精度しか得られ
ず、十分な精度で重ね合わせずれを検出できないという
不都合があった。
【0006】一方、レーザスキャン方式にあっては、レ
ジストレーション計測マークに対してレーザビームを相
対走査する必要があることから、レーザビームを走査す
る場合には、それに伴う振動が計測精度の低下を招き、
逆にレーザビームを固定しウエハ(被検物)の方を走査
する場合には被検物の位置計測誤差がレジストレーショ
ン計測精度の低下を招くという不都合があった。
【0007】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、請求項1ないし4に記載の発明の目的は、基板上に
形成された第1マークと第2マークとの位置ずれを高精
度に検出することができる位置ずれ検出方法を提供する
ことにある。
【0008】また、請求項5に記載の発明の目的は、基
板上に形成された第1マークと第2マークとの位置ずれ
を高精度に検出することができる位置ずれ検出装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板(7)上に所定の位置関係で形成された第1マ
ークと第2マークとを含む位置ずれ検出マークからの回
折光に基づいて前記第1マークと第2マークとの所定の
検出方向の位置ずれを検出する位置ずれ検出方法であっ
て、ほぼ前記検出方向に周期Pの周期性を有する第1マ
ーク(M1)と、当該第1マーク(M1)の大きさ以下
に該第1マーク(M1)に近接して配置された前記検出
方向に周期2Pの周期性を有する第2マーク(M2)と
から成る位置ずれ検出マーク(M)が形成された基板
(7)を用意し、前記基板(7)上の前記位置ずれ検出
マーク(M)に対し一対の可干渉ビームを照射し、その
振幅分布がほぼ検出方向に所定周期を有する干渉縞を生
じさせるとともに、この干渉縞と前記位置ずれ検出マー
ク(M)とを前記検出方向に相対走査し、前記相対走査
中に前記第1マーク(M1)、第2マーク(M2)から
生ずる各回折光の光電信号の位相差に基づいて前記第1
マーク(M1)と第2マーク(M2)との所定の検出方
向の位置ずれを検出する。
【0010】これによれば、位置ずれ検出マーク(M)
が、ほぼ検出方向に周期Pの周期性を有する第1マーク
(M1)と、当該第1マーク(M1)の大きさ以下に該
第1マークに近接して配置された検出方向に周期2Pの
周期性を有する第2マーク(M2)とから成ることか
ら、位置ずれ検出マーク(M)に対し一対の可干渉ビー
ムを照射して、その振幅分布がほぼ検出方向に所定周期
(ビームの波長と、入射角とに応じて定まる)を有する
干渉縞を生じさせるとともに、この干渉縞と位置ずれ検
出マーク(M)とをほぼ検出方向に相対走査すると、第
1マーク(M1)、第2マーク(M2)からそれぞれ回
折光が生ずるが、第1マーク(M1)、第2マーク(M
2)では各次数の回折光の発生方向が正反射光の発生方
向に対して成す角度の比が2:1となる。また、発生す
る回折光の強度は、干渉縞の走査速度に応じて変化す
る。このため、相対走査中に第1マーク(M1)、第2
マーク(M2)から生ずる各回折光、例えば強度の最も
強い1次回折光をそれぞれ受光し、これらの光電信号の
位相差に基づいて第1マーク(M1)と第2マーク(M
2)との所定の検出方向の位置ずれを検出する。
【0011】このように、本発明では光電信号の位相差
に基づいて、第1マーク(M1)と第2マーク(M2)
との位置ずれを検出するため、前述した画像検出方式や
レーザスキャン方式に比べて格段に高精度に第1マーク
と第2マークとの位置ずれを検出することができる。ま
た、この場合において、第1マーク(M1)、第2マー
ク(M2)では各次数の回折光の発生方向が、一対の可
干渉ビームの入射方向に応じて一義的に、かつ正反射光
の発生方向に対して成す角度が2:1となる方向に定ま
るので、各マークから発生する所定次数の回折光を別々
に受光することが容易となる。
【0012】この場合において、請求項2に記載の発明
の如く、前記第1マーク及び第2マークのうちの一方
(例えばマークM1a、M1b)は、他方のマーク(M
2)のほぼ前記周期方向又はこれに直交する方向の両側
に対になって配置しても良い。かかる場合には、計測時
に基板(7)が多少回転していても、あるいは、干渉縞
と位置ずれ検出マークとの相対走査方向が検出方向に対
して多少回転していても、第1マークの位置として求め
られるのはマーク(M1a,M1b)の平均の位置であ
るから、結果的に基板(7)の回転等が計測誤差の要因
にならないという利点がある。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の位置ずれ検出方法において、前記一対の可干渉
ビーム(Lp、Lm)は、前記干渉縞(LF)の振幅分
布の周期が前記周期2Pと一致するような所定の入射角
で入射され、前記干渉縞(LF)と前記位置ずれ検出マ
ーク(M)との前記検出方向の相対走査中に、前記位置
ずれ検出マーク(M)より発生する、前記周期Pより成
る前記第1マーク(M1)の位置情報を含む回折光と、
前記周期2Pより成る前記第2マーク(M2)の位置情
報を含む回折光とを受光して、それぞれの光電信号の位
相差に基づいて前記第1マーク(M1)と前記第2マー
ク(M2)との前記検出方向の位置ずれを検出すること
を特徴とする。
【0014】この場合、干渉縞(LF)の振幅分布の周
期Wを周期2Pと一致させるには、例えば周期2Pを有
する第2マークに対する±1次方向から可干渉ビーム
(Lp、Lm)を照射すれば良い。周期2Pの干渉縞
(LF)と第1マーク(M1)、第2マーク(M2)と
が検出方向に相対走査されると、各マークより同一次数
の回折光が前記の如く、0次光に対して2:1の角度比
を成す方向に発生するので、これらの回折光の内、前記
周期Pより成る前記第1マーク(M1)の位置情報を含
む回折光と、前記周期2Pより成る前記第2マーク(M
2)の位置情報を含む回折光を受光して、それぞれの光
電信号の位相差に基づいて前記第1マーク(M1)と前
記第2マーク(M2)との前記検出方向の位置ずれを検
出する。ここで、受光する回折光としては、第1マーク
から生ずる回折光と第2マークから生ずる回折光とが重
ならない任意の方向の回折光を受光するようにすること
が望ましい。
【0015】上記の如く、周期2Pを有する第2マーク
(M2)に対する±1次方向から可干渉ビーム(Lp、
Lm)を照射すると、結果的に周期Pを有する第1マー
ク(M1)に対しては±1/2次方向から可干渉ビーム
(Lp、Lm)が照射されるので、第2マーク(M2)
からは±1次回折光が垂直上方に発生し、第1マーク
(M1)からは一方のビームの0次光と同一方向に他方
のビームの1次回折光が発生する。
【0016】従って、請求項4に記載の発明の如く、前
記第1マーク(M1)の位置情報を含む回折光として、
前記検出方向について前記一対の可干渉ビーム(Lp、
Lm)の各正反射方向の2つの回折光を受光し、前記第
2マーク(M2)の位置情報を有する回折光として、前
記検出方向について前記一対の可干渉ビーム(Lp、L
m)の各正反射方向の中間の方向に発生する回折光を受
光することが望ましい。このようにすると、最も強度の
強い1次回折光に基づいて、第1マーク(M1)と第2
マーク(M2)との位置ずれを検出することができるの
で、最も精度良く、第1マーク(M1)と第2マーク
(M2)との位置ずれを検出することができるからであ
る。
【0017】この場合において、前記一対の可干渉ビー
ム(Lp、Lm)の各正反射方向には、第1マーク(M
1)から生ずる1次回折光の他、第2マーク(M2)か
ら生ずる2次回折光(これは第1マーク(M1)から生
ずる1次回折光に比べて極めて弱い)が含まれるので、
前記第2マーク(M2)を周期方向のデューティ比が1
となるように形成することがより望ましい。このように
すると、第2マーク(M2)からの正反射方向の2次回
折光の発生を防止できるので、より一層高精度な第1マ
ーク(M1)と第2マーク(M2)との位置ずれ検出が
可能となる。
【0018】上記各発明において、前記一対の可干渉ビ
ームは、同一振動数であっても良いが、前記一対の可干
渉ビームは、互いに僅かにその振動数(周波数)が異な
る光束であることがより一層望ましい。この場合には、
2光束の干渉により生ずる干渉縞(LF)がその振動数
差に応じた速度でマークM1,M2に対して相対走査さ
れるので、相対走査のために基板(7)を移動させる必
要がなく、従って基板の移動による悪影響が生じないか
らである。
【0019】請求項5に記載の発明は、基板(7)上に
所定の位置関係で形成された第1マークと第2マークと
を含む位置ずれ検出マークからの回折光に基づいて前記
第1マークと第2マークとの所定の検出方向の位置ずれ
を検出する位置ずれ検出装置であって、前記位置ずれ検
出マーク(M)が、ほぼ前記検出方向に周期Pの周期性
を有する第1マーク(M1)と、当該第1マーク(M
1)の大きさ以下に該第1マーク(M1)に近接して配
置された前記検出方向に周期2Pの周期性を有する第2
マーク(M2)とから成り、前記位置ずれ検出マーク
(M)に対し一対の可干渉ビーム(Lp、Lm)を所定
の角度から照射して、その振幅分布がほぼ検出方向に周
期2Pを有する干渉縞(LF)を生じさせる照射手段
(1〜6)と;前記干渉縞(LF)を前記位置ずれ検出
マークに対しほぼ検出方向に相対走査する相対走査手段
(3)と;前記相対走査中に前記位置ずれ検出マーク
(M)より発生する、前記周期Pより成る前記第1マー
ク(M1)の位置情報を含む回折光(Dp、Dm)を受
光し光電変換する第1の受光手段(15、17)と;前
記周期2Pより成る前記第2マーク(M2)の位置情報
を含む回折光(Do)を受光し光電変換する第2の受光
手段(16)と;前記第1、第2の受光手段(15及び
17、16)からの光電信号の位相差に基づいて前記第
1マーク(M1)と前記第2マーク(M2)との前記検
出方向の位置ずれを算出する算出手段(18)とを有す
る。
【0020】これによれば、位置ずれ検出マーク(M)
が、ほぼ検出方向に周期Pの周期性を有する第1マーク
(M1)と、当該第1マーク(M1)の大きさ以下に該
第1マークに近接して配置された検出方向に周期2Pの
周期性を有する第2マーク(M2)とから成る。照射手
段(1〜6)では、この位置ずれ検出マーク(M)に対
し一対の可干渉ビーム(Lm、Lp)を照射し、その振
幅分布がほぼ検出方向に周期2Pを有する干渉縞(L
F)を生じさせ、この際、相対走査手段(3)では干渉
縞(LF)と位置ずれ検出マーク(M)とをほぼ検出方
向に相対走査する。ここで、相対走査手段は、例えば、
一対の可干渉ビーム(Lm、Lp)の周波数を僅かに異
ならしめる周波数シフター(3)によって構成しても良
いが、一対の可干渉ビーム(Lm、Lp)の周波数が同
じ場合には、生じた干渉縞に対して基板を移動させる手
段によって構成しても良い。上記の相対走査中に、位置
ずれ検出マーク(M)より発生する、前記周期Pより成
る第1マーク(M1)の位置情報を含む回折光(Dp、
Dm)が第1の受光手段(15、17)で受光されて光
電変換されるとともに、前記周期2Pより成る第2マー
ク(M2)の位置情報を含む回折光(Do)が第2の受
光手段(16)で受光されて光電変換され、算出手段
(18)では第1、第2の受光手段(15及び17、1
6)からの光電信号の位相差に基づいて第1マーク(M
1)と第2マーク(M2)との検出方向の位置ずれを算
出する。
【0021】このように、本発明では光電信号の位相差
に基づいて、第1マーク(M1)と第2マーク(M2)
との位置ずれを検出するため、前述した画像検出方式や
レーザスキャン方式に比べて格段に高精度に第1マーク
と第2マークとの位置ずれを検出することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図6に基づいて説明する。
【0023】図1には、一実施形態に係る位置ずれ検出
装置としてのレジストレーション計測装置100が概略
的に示されている。
【0024】このレジストレーション計測装置100
は、基板としてのウエハ7を保持してXY2次元方向に
移動するウエハテーブル10と、ウエハ7上に形成され
た位置ずれ検出マークとしてのレジストレーション計測
マーク(これについては後に詳述する)に対して一対の
可干渉ビームLm、Lpを所定角度から照射して干渉縞
を生じさせる照射手段としての照射光学系(1〜6)
と、前記一対の可干渉ビームLm、Lpの入射によりレ
ジストレーション計測マークより発生する回折光を受光
し光電変換する受光光学系(6、5、15〜17)と、
この受光光学系からの光電信号(Sigp、Sigo、
Sigm)と所定の参照信号(Sigr)とに基づいて
後述するレジストレーション計測マークを構成する第1
マークと第2マークとの検出方向の位置ずれを算出する
主制御装置18とを備えている。
【0025】ここで、以下の説明の便宜上から、ウエハ
7上に形成されたレジストレーション計測マークの一例
及びその形成方法について図2を参照して説明する。
【0026】図2(A)にはウエハ7上に形成する第1
のパターン(回路パターン等)と同時にウエハ7上に形
成すべき第1マークに対応するレチクルパターンM01
が形成された第1レチクルR1が示されている。レチク
ルパターンM01は、第1のパターン(回路パターン
等)とともにレチクルR1上に形成され、第1のパター
ンの露光時にウエハ7に転写される。レチクルパターン
M01は、遮光性の下地に、線状の透過パターンが、特
定方向(ここでは図1(A)における左右方向)に投影
倍率を考慮したウエハ7上換算値でピッチP(例えば6
μm程度)の周期で繰り返されるパターンである。
【0027】図2(B)にはウエハ7上に形成する第2
のパターン(回路パターン等)と同時にウエハ7上に形
成すべき第2マークに対応するレチクルパターンM02
が形成された第2レチクルR2が示されている。レチク
ルパターンM02は、第2のパターン(回路パターン
等)とともにレチクルR2上に形成され、第2のパター
ンの露光時にウエハ7に転写される。レチクルパターン
M02も、遮光性の下地に、線状の透過パターンが、特
定方向(図1(B)における左右方向)に投影倍率を考
慮したウエハ7上の換算値でピッチ2P(上記ピッチP
の2倍)の周期で繰り返されるパターンである。
【0028】図1(C)には上記2回の露光及びその後
の現像工程を経てウエハ7上に形成されたレジスト像か
ら成るレジストレーション計測マークの一例が示されて
いる。この図1(C)に示されるように、ウエハ7上に
はレチクルパターンM01,M02のそれぞれの転写マ
ークである、第1マークM1と第2マークM2とが、そ
れぞれの周期方向と直交する方向に並んで配置される。
すなわち、本実施形態では、第1マークM1と第2マー
クM2とから成る位置ずれ検出マークとしてのレジスト
レーション計測マークMが、検出方向(ここではX軸方
向とする)に、各マークM1、M2の周期方向をほぼ一
致させて形成されている。
【0029】なお、本実施形態で用いられるレジストレ
ーション計測マークは上記のような構成のものに限定さ
れるわけではなく、透過地に遮光パターンを形成したも
のであっても勿論構わない。また、周期Pを有する第1
のマークM1と周期2Pを有する第2のマークM2との
ウエハ7への露光転写の順序も、どちらが先であっても
構わない。
【0030】図1に戻り、前記ウエハ7はウエハホルダ
8上に吸着保持され、このウエハホルダ8がウエハテー
ブル10上に載置されている。また、このウエハテーブ
ル10は、不図示の駆動系によってXY2次元方向に駆
動されるウエハステージ11上に載置されている。ウエ
ハテーブル10のXY2次元面内での位置は、不図示の
位置計測手段、例えばリニアエンコーダやレーザ干渉計
等で計測されるようになっており、この位置計測手段の
計測値が主制御装置18に供給されるようになってい
る。
【0031】前記照射光学系は、光源1、ミラー2、周
波数シフター3、コリメータレンズ4、ハーフミラー
5、対物レンズ6を含んでいる。ここで、この照射光学
系の構成各部について、その作用とともに説明すると、
光源1はHe−Neレーザ等のレーザであり、この光源
1より射出されるレーザ光束LSをミラー2等で周波数
シフター3に導く。周波数シフター3は、入射光束LS
を2つの光束に分離し、かつそれぞれの光の振動数を僅
かに異ならせる作用を有する。この周波数シフター3
は、例えば回転する回折格子(ラジアルグレーティン
グ)によって構成したり、あるいはビームスプリッタと
2つのAOM(音響光学素子)とによって構成したりす
ることができる。また、両光束に与える振動数差ΔF
は、数キロから数百キロヘルツ程度とする。
【0032】周波数シフター3より発生した一対の光束
Lp,Lmは、コリメータレンズ4により概ね平行化さ
れ、ハーフミラー5を透過して対物レンズ6に至る。そ
して、この対物レンズ6によりウエハ7上のレジストレ
ーション計測マークMに入射する。この時の入射角θ
は、上記レジストレーション計測マークを構成する各マ
ークM1,M2の周期(P及び2P)に対して、 sinθ=λ/(2P) (ここで、λは検出光束の波
長) の関係を満たすように設定されている。この場合、光束
Lp,LmはマークM2に対する±1次方向から入射さ
れる。この入射角度θの設定は、例えば周波数シフター
3から発生する一対の光束Lp,Lmの射出角を調整し
たり、あるいはコリメータレンズ4、対物レンズ6から
成る系の焦点距離を調整することによりなされる。
【0033】この時、ウエハ7面上のレジストレーショ
ン計測マークM中のマークM1部及びマークM2部の双
方の上には、図3(A)、(B)に示されるような、振
幅分布の周期が2Pとなる干渉縞LFがそれぞれ形成さ
れ、かつ、その干渉縞は前述の入射2光束Lp,Lmの
振動数差ΔFに比例した速度で右又は左に一定速度で移
動する。すなわち、本実施形態では、照射光学系を構成
する周波数シフター3によって相対走査手段が構成され
ている。
【0034】図3(A)に示されるマークM1の場合、
その周期がPであり、干渉縞LFの振幅分布の周期2P
のちょうど半分であるため、マークM1から発生する入
射光束Lpの+1次回折光Lp1(+1)は入射光路と全
く同じ方向に発生し、入射光束Lmの正反射光L
m1(0)と重なり合って合成光束Dpとなる。一方、マ
ークM1から発生する入射光束Lmの−1次回折光Lm1
(−1)もその入射光路と同じ方向に発生し、入射光束
Lpの正反射光Lp1(0)と重なりあって合成光束Dm
となる。
【0035】一方、図3(B)に示されるマークM2の
場合、その周期が2Pであり、干渉縞LFの振幅分布の
周期2Pと同じであるため、マークM2から発生する入
射光束Lpの+1次回折光Lp2(+1)と入射光束Lm
の−1次回折光Lm2(−1)とは重なり合って、ウエハ
7面に対して垂直上方に向かって発生する合成光束Do
となる。
【0036】前記検出光学系は、対物レンズ6、ハーフ
ミラー5、及び3つのディテクター15、16、17と
を含む。そして、上記合成光束Dp,Dmは対物レンズ
6により集光された後、ハーフミラー6で反射され、第
1の受光手段としてのディテクタ15、17により電気
信号(強度信号)Sigp,Sigmにそれぞれ変換さ
れる。また、合成光束Doも対物レンズ6により集光さ
れた後、ハーフミラー6で反射され、ディテクタ16に
より電気信号(強度信号)Sigoに変換される。
【0037】ここで、上記3つの合成光束Dp,Dm,
Do中に含まれる各回折光の強度は、上記干渉縞LFの
移動に伴い変動する。そしてその変動の周波数は入射す
る両光束Lp,Lmの振動数差ΔFに等しい。従って、
その強度変化の位相を検出することにより、第1マーク
M1及び第2マークM2の周期方向の位置を検出するこ
とができる。また、各マークからの正反射光(0次光)
そのものにはマーク位置の情報は何等含まれていないた
め、マーク位置の検出には何らの影響を与えない。従っ
て、以下の説明中では、合成光束Doのみならず、合成
光束Dp,Dmをも回折光と呼ぶものとする。以下、回
折光Do、Dp、Dmを用いた第1マークM1と第2マ
ークM2との位置ずれ検出方法について具体的に説明す
る。
【0038】図4には、各回折光の強度変化の例が示さ
れている。この内、図4(A)には回折光Doの強度信
号Sigoが、図4(B)には回折光Dpの強度信号S
igpが、図4(C)には回折光Dmの強度信号Sig
mがそれぞれ示されている。
【0039】また、図4(D)には、参照信号Sigr
が示されている。この参照信号Sigrは、図1中のデ
ィテクタ14からの信号であり、これはハーフミラー5
で反射した入射光束Lp,Lmを集光レンズ12で参照
グレーティング13上に集光し、その透過光強度を検出
したものである。ここでは、この参照信号Sigrを各
信号の位相検出の基準として使用する。
【0040】例えば参照信号Sigrのピーク位置T
rを基準として、Sigoのピーク位置ToのTrから
のずれを検出すると、このずれ(To−Tr)からマー
クM2の位置が、基準信号Sigrの想定する基準位置
に対して、 D2=(Tor−Tr)[秒]×ΔF[ヘルツ]×P ……(1) だけずれていることが判る。
【0041】また、Sigpのピーク位置Tpと、S
igmのピーク位置TmのTrからのずれを検出する
と、 D1p=(Tp−Tr)[秒]×ΔF[ヘルツ]×P ……(2) D1m=(Tm−Tr)[秒]×ΔF[ヘルツ]×P ……(3) となり、これらのずれ量はマークM1の位置に対応し、
その平均値、すなわち D1=(D1p+D1m)/2 ……(4) が、マークM1の基準信号Sigrの想定する基準位置
に対するずれに相当する。
【0042】従って、主制御装置18では、上記、
で説明したようにして、上記D1,D2を求め、最終的
に、その差(D2−D1)を算出することにより、両マ
ークM1とM2との位置ずれ量を求める。
【0043】以上説明したように、本実施形態の位置ず
れ検出方法によると、検出対象が信号変化の位相である
ことから、極めてS/N比良く、即ち極めて高い分解能
かつ再現性で位置ずれ計測(レジストレーション計測)
を行なうことができる。また、受光する各回折光に強度
変化を与える方法、すなわち干渉縞LFをマークM1,
M2に対して相対走査する方法として、入射ビームL
p,Lmに周波数差を与えるいわゆるヘテロダイン方式
が採用されていることから、計測中はウエハステージ1
1を移動させる必要がなく、従ってウエハステージ11
の振動による悪影響も皆無である。但し、同一周波数の
一対の可干渉ビームにより干渉縞LFを発生させ、例え
ば計測中にウエハステージ11を走査して、干渉縞LF
に対してウエハ7(マークM1,M2)を走査する方式
としてもよい。この場合は、ウエハステージ11によっ
て相対走査手段が構成される。この場合であっても、マ
ークM1とM2とを同時に検出するので、検出中の干渉
計揺らぎ等が計測精度に与える影響は殆どない。すなわ
ち、両マークM1,M2の位置を同時に計測可能である
ということは、第1マークM1と第2マークM2を別々
に計測する場合に生じる各計測時のウエハステージ位置
ずれ、ステージ位置の計測誤差等による誤差が全く生じ
ないというメリットがある。
【0044】さらには、検出光束(入射光束Lp、L
m)は、極めて近接した光路を通るため、いわゆるコモ
ンパスの構成となり、光路中の空気揺らぎ等の悪影響を
殆ど受けないというメリットもある。
【0045】なお、周期PのマークM1の位置検出に際
しては、受光する回折光にはマークM1からの正反射光
と1次回折光だけではなく、周期2PのマークM2から
の正反射光と2次回折光も含まれている。しかしなが
ら、一般に2次回折光の強度は1次回折光に比べて極め
て弱く、マークM1の検出に際してのマークM2からの
2次回折光の影響は殆どない。また、各マークからの正
反射光そのものにはマーク位置の情報は何等含まれてお
らず、マークM2からの正反射光の存在もマークM1の
位置の検出に影響を与えるものではないことは、前述し
た通りである。
【0046】なお、マークM2からの2次回折光の影響
を極限まで排除する必要がある場合には、マークM2を
形成するラインアンドスペースパターン(凹凸パターン
又は明暗パターン)の線幅比(デューティー比)を1と
すればよい。すなわち、図2(B),(C)中のマーク
M2(M02)を形成する線状パターンの線幅Wを W=P=2P/2 に設定すればよい。このようにした場合には、マークM
2からの2次回折光の発生を全く抑えることができる。
【0047】また、上記実施形態では、両マークM1、
M2の位置ずれの検出に参照信号Sigrを用いるもの
としたが、これを用いずに回折光Doの強度信号Sig
oの位相を基準として、回折光Dp及びDmの強度信号
Sigp,Sigmの位相を検出しても同様に両マーク
の位置ずれを求めることができる。
【0048】ところで、各回折光を受光するディテクタ
15、16、17等の応答時間は必ずしも全て等しいと
は限らず、一般にはある程度のバラツキが存在してい
る。そして、この応答時間(応答遅れ)のバラツキは、
マークM1,M2の位置ずれ計測値に誤差を与えてしま
うおそれがある。
【0049】そこで、実施に当たっては、レジストレー
ション計測を行なう前に、テストパターンを用いてこの
バラツキを計測し、ディテクタ15、16、17をキャ
リブレーションしておくことが望ましい。テストパター
ンとしては、例えば図5に示されるようなテストパター
ンMRを使用することができる。このテストパターンM
Rは、線幅Sの線状パターンが周期2Pで並ぶものであ
り、線幅Sは例えばP/2程度とする。このテストパタ
ーンMRは、前述したレジストレーション計測マークM
(マークM1,M2)と異なり、1つの周期2Pのみか
らなるパターンであるが、線幅Sが細めに設定され、デ
ューティ比が1となっていないため、2次回折光も多く
発生する。このため、前述のレジストレーション計測マ
ークMと同様の計測を行なった場合に、テストパターン
MRから発生する回折光Dp,Dmには、パターンMR
自体の位置情報を持つ2次回折光が多く含まれ、この2
次回折光により上記D1の算出が可能となる。そして、
このD1は、パターンMR自体の位置に他ならない。こ
の時にもD2は算出され、これらD1,D2の値は、共
にパターンMRの位置であるから、本来は完全に一致す
る筈である。従って、これらが一致しなければ、それ
は、ディテクタ15,16,17等の遅延による誤差で
あると考えられるから、実際のレジストレーション計測
に際しては、その不一致量を差し引いた結果を真値とし
て採用すれば良い。
【0050】この場合において、テストパターンMR
は、例えば図3のウエハテーブル10上に設けられた基
準マーク板9上に形成しておけば良い。なお、テストパ
ターンとして、例えば図2(C)に示されるレジストレ
ーション計測マークMと同一形状のパターンを使用する
こともできる。ただし、パターンが複雑化するとテスト
パターン形成時の描画誤差等の悪影響が生じるので、テ
ストパターンは図5中のMRの如くなるべくシンプルな
構造のものが良い。
【0051】また、上記実施形態では、簡略化のために
1次元方向のみの計測について説明したが、照射光学系
及び検出光学系を2組、ウエハ7上方から見て90度回
転して配置することで、2次元方向のレジストレーショ
ン計測が可能となることは言うまでもない。
【0052】次に、本実施形態に係るレジストレーショ
ン計測装置100を用いて前述と同様にして重ね合わせ
ずれの検出を行なうのに好適な他の位置ずれ検出マーク
の例について、図6を参照して説明する。
【0053】図6(A)には、周期Pの第1マークを検
出方向(周期方向:図6(A)における左右方向)と直
交する方向に2分割してマークM1a,M1bとし、こ
れらのマークM1a,M1bを周期2Pの第2マークM
2の上下に対称に配置した例が示されている。この場
合、分割した第1マークM1a,M1bの検出方向の位
置関係は、正確に一致させておく必要がある。
【0054】この場合にも、前述と同様にして計測を行
なえば、分割した第1マークM1a,M1bからの1次
回折光はディテクタ15、17に受光され、前述したレ
ジストレーション計測マークMと同様にレジストレーシ
ョン計測が可能である。また、図6(A)の如きマーク
では、計測時にウエハ7が多少回転していても、あるい
は、入射ビーム(Lp,Lm)により形成される干渉縞
LFが検出方向に対して多少回転していても、第1マー
クの位置として求められるのは第1マークM1a,M1
bの平均の位置であるから、結果的にウエハ7の回転等
が計測誤差の要因にならないというメリットがある。
【0055】図6(B)には、第1マークを検出方向
(周期方向:図6(B)における左右方向)に分割して
マークM1c,M1dとし、これらのマークM1c,M
1dを第2マークの左右に対称に配置した例が示されて
いる。この場合も、上記のウエハ7又は干渉縞LFの回
転ずれに影響されないというメリットが得られる。この
場合、分割した第1マークM1cとM1dの双方の最も
内側の線状パターンの中心間隔が周期Pの整数倍(n
P)になるように設定する必要がある。すなわち、ピッ
チPの1つのラインアンドスペースパターンの中央の一
部を除去したものが、第1マークM1c、M1dとなる
ようにする必要があるということである。さもなくば、
得られる回折光の強度が弱くなるからである。
【0056】あるいは、第1マークと第2マークとを検
出方向に並べて配置することもできる。この場合、例え
ばウエハ7が回転した場合には、その回転により誤差が
生ずるが、この誤差はいわゆるコサイン誤差であるか
ら、その値が小さいため、結果的に上記と同様ウエハ7
又は干渉縞LFの回転ずれに殆ど影響されないというメ
リットが得られる。
【0057】なお、上記レジストレーション計測装置1
00を、投影露光装置に組み込むことも可能である。こ
の場合、投影露光装置には、通常ウエハホルダ8,ウエ
ハテーブル10,ウエハステージ11は組み込まれてい
るので、照射光学系(1〜6),検出系(12〜18)
を組み込むのみでよい。また、一部の投影露光装置で
は、LIA(レーザ干渉式アライメント)と呼ばれるア
ライメント光学系(位置検出光学系)が組み込まれてい
るが、かかるLIA型のアライメント光学系を装備した
投影露光装置に対しては、例えば上記実施形態の主制御
装置18内のソフトウェアを変更する程度で、レジスト
レーション計測装置100と同等の装置を構成すること
ができる。このように、検出した回折光の光量信号を処
理する演算部の交換のみで、従来のLIA型のアライメ
ント光学系を装備した投影露光装置に搭載できることも
本発明に係る位置ずれ検出装置の利点である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし4
に記載の発明によれば、検出対象が信号変化の位相であ
ることから、S/N比良く、すなわち極めて高い分解能
かつ再現性で基板上に形成された第1マークと第2マー
クとの位置ずれを検出することができるという優れた効
果がある。
【0059】また、請求項1ないし4に記載の発明によ
れば、相互に位置ずれを計測する第1マークと第2マー
クの周期性を異ならしめ、かつそれぞれのマーク位置に
対応する異なる回折光を別々に検出することとしたた
め、両マークの位置を、相互に影響されること無く正確
に検出し、ひいては相互の位置ずれを正確に検出するこ
とが可能となる。
【0060】また、請求項5に記載の発明によれば、基
板上に形成された第1マークと第2マークとの位置ずれ
を高精度に検出することができる優れた位置ずれ検出装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るレジストレーション計測装置
の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1のウエハ上に形成されたレジストレーショ
ン計測マークの一例及びその形成方法を説明するための
図であって、(A)は第1マークに対応するレチクルパ
ターンが形成された第1レチクルを示す平面図、(B)
は第2マークに対応するレチクルパターンが形成された
第2レチクルを示す平面図、(C)は(A)と(B)の
レチクルパターンの露光、現像により形成されたレジス
トレーション計測マークを示す平面図である。
【図3】(A)はウエハ面上のマークM1部上に振幅分
布の周期2Pの干渉縞が形成された様子を示す図、
(B)はマークM2部上に振幅分布の周期2Pの干渉縞
が形成された様子を示す図である。
【図4】(A)は回折光Doの強度信号Sigoを示す
図、(B)は回折光Dpの強度信号Sigpを示す図、
(C)は回折光Dmの強度信号Sigmを示す図、
(D)は参照信号Sigrを示す図である。
【図5】テストパターンの一例を示す図である。
【図6】位置ずれ検出マークの他の例を示す図である
((A)、(B))。
【符号の説明】
1 光源(照射手段の一部) 2 ミラー(照射手段の一部) 3 周波数シフター(照射手段の一部、相対走査手段) 4 コリメータレンズ(照射手段の一部) 5 ハーフミラー(照射手段の一部) 6 対物レンズ(照射手段の一部) 7 ウエハ(基板) 15 ディテクタ(第1の受光手段) 16 ディテクタ(第2の受光手段) 17 ディテクタ(第1の受光手段) 18 主制御装置(算出手段) 100 レジストレーション計測装置(位置ずれ検出装
置) M1 第1マーク M2 第2マーク M レジストレーション計測マーク(位置ずれ検出マー
ク) Lp、Lm 可干渉ビーム LF 干渉縞 Dp、Dm 回折光 Do 回折光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に所定の位置関係で形成された第
    1マークと第2マークとを含む位置ずれ検出マークから
    の回折光に基づいて前記第1マークと第2マークとの所
    定の検出方向の位置ずれを検出する位置ずれ検出方法で
    あって、 ほぼ前記検出方向に周期Pの周期性を有する第1マーク
    と、当該第1マークの大きさ以下に該第1マークに近接
    して配置された前記検出方向に周期2Pの周期性を有す
    る第2マークとから成る位置ずれ検出マークが形成され
    た基板を用意し、 前記基板上の前記位置ずれ検出マークに対し一対の可干
    渉ビームを照射し、その振幅分布がほぼ検出方向に所定
    周期を有する干渉縞を生じさせるとともに、この干渉縞
    と前記位置ずれ検出マークとを前記検出方向に相対走査
    し、 前記相対走査中に前記第1マーク、第2マークから生ず
    る各回折光の光電信号の位相差に基づいて前記第1マー
    クと第2マークとの所定の検出方向の位置ずれを検出す
    る位置ずれ検出方法。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2マークのうちの一方
    は、他方のマークのほぼ前記周期方向又はこれに直交す
    る方向の両側に対になって配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載の位置ずれ検出方法。
  3. 【請求項3】 前記一対の可干渉ビームは、前記干渉縞
    の振幅分布の周期が前記周期2Pと一致するような所定
    の入射角で入射され、 前記干渉縞と前記位置ずれ検出マークとの前記検出方向
    の相対走査中に、前記位置ずれ検出マークより発生す
    る、前記周期Pより成る前記第1マークの位置情報を含
    む回折光と、前記周期2Pより成る前記第2マークの位
    置情報を含む回折光とを受光して、それぞれの光電信号
    の位相差に基づいて前記第1マークと前記第2マークと
    の前記検出方向の位置ずれを検出することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の位置ずれ検出方法。
  4. 【請求項4】 前記第1マークの位置情報を含む回折光
    として、前記検出方向について前記一対の可干渉ビーム
    の各正反射方向の2つの回折光を受光し、前記第2マー
    クの位置情報を有する回折光として、前記検出方向につ
    いて前記一対の可干渉ビームの各正反射方向の中間の方
    向に発生する回折光を受光することを特徴とする請求項
    3に記載の位置ずれ検出方法。
  5. 【請求項5】 基板上に所定の位置関係で形成された第
    1マークと第2マークとを含む位置ずれ検出マークから
    の回折光に基づいて前記第1マークと第2マークとの所
    定の検出方向の位置ずれを検出する位置ずれ検出装置で
    あって、 前記位置ずれ検出マークが、ほぼ前記検出方向に周期P
    の周期性を有する第1マークと、当該第1マークの大き
    さ以下に該第1マークに近接して配置された前記検出方
    向に周期2Pの周期性を有する第2マークとから成り、 前記位置ずれ検出マークに対し一対の可干渉ビームを所
    定の角度から照射して、その振幅分布がほぼ検出方向に
    周期2Pを有する干渉縞を生じさせる照射手段と;前記
    干渉縞を前記位置ずれ検出マークに対しほぼ検出方向に
    相対走査する相対走査手段と;前記相対走査中に前記位
    置ずれ検出マークより発生する、前記周期Pより成る前
    記第1マークの位置情報を含む回折光を受光し光電変換
    する第1の受光手段と;前記周期2Pより成る前記第2
    マークの位置情報を含む回折光を受光し光電変換する第
    2の受光手段と;前記第1、第2の受光手段からの光電
    信号の位相差に基づいて前記第1マークと前記第2マー
    クとの前記検出方向の位置ずれを算出する算出手段とを
    有する位置ずれ検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005520353A (ja) * 2000-10-26 2005-07-07 ケーエルエー−テンカー テクノロジィース コーポレイション 重ね合わせ誤差検出
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JP2012146959A (ja) * 2010-11-30 2012-08-02 Asml Netherlands Bv 測定方法、装置および基板

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