JPH10270340A - 投影露光装置及び光強度分布の測定方法 - Google Patents

投影露光装置及び光強度分布の測定方法

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JPH10270340A
JPH10270340A JP9076905A JP7690597A JPH10270340A JP H10270340 A JPH10270340 A JP H10270340A JP 9076905 A JP9076905 A JP 9076905A JP 7690597 A JP7690597 A JP 7690597A JP H10270340 A JPH10270340 A JP H10270340A
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light intensity
illumination
illuminometer
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Masayuki Murayama
正幸 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、投影レンズへ入射する照明光によ
る影響をなくしつつ、高精度な光強度分布測定を達成す
る 【解決手段】 上記問題点の解決のための本願発明の露
光装置では、マスク(R)上のパターンの像を投影光学
系(L)を介して感光基板(W)上に投影する露光装置
において、投影光学系の像面側の所定面内を移動しなが
ら、感光基板上を照明する照明光の光強度分布を測定す
る光電変換手段(10)と、感光基板の露光面とほぼ共
役な位置に置かれ、前記感光基板上の照明領域を規定す
る遮光手段(4)とを備え、光強度分布を測定するとき
に、遮光手段によって規定される照明領域が光強度分布
の測定範囲よりも小さくなるように、光電変換手段の移
動に合わせて遮光手段を制御する制御手段(15)とを
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素子
等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に使用される
投影露光装置に関し、特にマスク(レチクルなど)のパ
ターンを基板(ウエハ、ガラスプレートなど)上に転写
する時に用いられる照明光の光強度分布の測定方法に関
するものである。
【0002】
【従来技術】従来の露光装置で行われる露光面における
照明光の光強度分布の測定方法について以下に示す。露
光装置の露光面における照明面積が最大有効面積となる
ように照明領域を整形する。一般に、最大有効面積は投
影レンズによる最大照明領域に対しやや内側の直径を対
角線とする長方形もしくは正方形の面積であり、これを
全照明領域とする。これを例えば光強度分布を求める測
定範囲とする。
【0003】光強度分布を行う光電変換手段の受光面
は、ウエハの露光面と同じ位置になるようにウエハステ
ージ部上に搭載され、光電変換手段が載置されたステー
ジ部を測定範囲に対し相対的に走査することにより、光
電変換手段が測定範囲内の光強度を測定する。光電変換
手段からの出力値とステージ部の位置計測をする位置測
定手段による受光面の位置情報とにより測定範囲内の光
強度分布が求められる。光強度分布の測定の例として特
公平1ー39207があげられる。又、測定範囲内にお
ける異なる位置での光強度の測定数が多いほど正確に測
定範囲内の光強度分布を得ることができるため、測定は
光電変換手段を測定範囲内で順次走査移動させることに
より、測定範囲の各位置での光強度分布の測定を行って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
では、照明光の光強度分布を測定している間、光源から
の照明光が投影レンズ内を通過する。そのため投影レン
ズ内の光学部材が照明光の一部を熱として吸収し、結果
的に光学部材の温度上昇を招いてしまうこととなる。従
って、光強度分布の測定後に露光工程を開始するには、
光学部材が冷却されて安定するまで待たなければなら
ず、露光装置としての生産性が悪くなるという問題点が
あった。
【0005】また、近年露光装置の全照明領域は、拡大
傾向にあり、それに伴い測定範囲内の光強度分布の測定
に要する時間も長くなり、光強度分布の測定における投
影レンズでの熱における種々の影響が増大する傾向にあ
る。これらのことに対し例えば、投影レンズにおける熱
の影響を最小にするには、測定時間を短くする必要があ
り、これは測定位置の数を少なくすることにより短縮は
できるが、そのため測定範囲内での得られる光強度分布
のデータの密度は粗くなり、測定範囲での詳細な光強度
分布の測定を行うことは達成されない。
【0006】又、投影レンズへの入射光を減らす手段と
して、露光光源の電源部の操作により投影レンズへの入
射光量を低下させたり、露光光路の途中に減光フィルタ
ーを挿入して投影レンズへの入射光量を低下させること
が考えられる。しかし、この方法では、感光基板の露光
面における測定範囲の光強度分布が、照明条件が変わる
ことで変化してしまう可能性があるため、測定手段とし
ては有効とはいえない。
【0007】以上のような点に着目し、本発明は、投影
レンズへ入射する照明光による影響をなくしつつ、高精
度な光強度分布測定を達成することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点の解決のため
の本願発明の露光装置では、マスク(R)上のパターン
の像を投影光学系(L)を介して感光基板(W)上に投
影する露光装置において、投影光学系の像面側の所定面
内を移動しながら、感光基板上を照明する照明光の光強
度分布を測定する光電変換手段(10)と、感光基板の
露光面とほぼ共役な位置に置かれ、前記感光基板上の照
明領域を規定する遮光手段(4)とを備え、光強度分布
を測定するときに、遮光手段によって規定される照明領
域が光強度分布の測定範囲よりも小さくなるように、光
電変換手段の移動に合わせて遮光手段を制御する制御手
段(15)とを有することを特徴とする。
【0009】又、制御手段(15)が、光電変換手段
(10)が設置されたステージ部(ST)の移動に合わ
せて遮光手段(4)を制御することを特徴とする。この
場合、投影光学系(L)に入射する照明光の光量を低下
させる遮光手段(4)により投影光学系にと透過する照
明光の光量が制限され、かつ光電変換手段(10)の移
動と遮光手段(4)の移動とが同期して移動することに
より、測定範囲における各測定位置での光電変換手段の
受光面における照明光の光量は、遮光手段(4)により
投影光学系にと透過する照明光の光量が制限されない時
と同じ状態で、測定範囲での光強度分布の測定を行うこ
とが可能となる。
【0010】本願発明の測定方法では、マスク(R)上
のパターンを投影光学系(L)を介して感光基板(W)
上に投影するために該感光基板上を照明する照明光の光
強度分布を測定する測定方法において、光強度分布の測
定中に、その光強度分布を求める測定範囲内で光電変換
手段(10)を移動させ、光強度分布の測定中に、照明
光の照明領域を、測定範囲よりも小さくし、且つ光電変
換手段の位置に合わせて変更することを特徴とする。
【0011】この場合、投影光学系(L)に入射する照
明光の光量を低下させる遮光手段(4)により投影光学
系にと透過する照明光の光量が制限され、かつ光電変換
手段(10)の移動と遮光手段(4)の移動とが同期し
て移動することにより、測定範囲における各測定位置で
の光電変換手段の受光面における照明光の光量は、遮光
手段(4)により投影光学系にと透過する照明光の光量
が制限されない時と同じ状態で、測定範囲での光強度分
布の測定を行うことが可能となる。
【0012】又、遮光手段(4)で照明領域を設定する
ことにより、少なくとも光電変換手段(10)の存在す
る領域及びその近傍を照明領域とし、遮光手段(4)を
駆動することで照明領域を移動させ、同時に照明領域内
に光電変換手段の受光面を移動させるように制御するこ
とにより、測定範囲における各測定位置での光電変換手
段の受光面における照明光の光量は、遮光手段(4)に
より投影光学系にと透過する照明光の光量が制限されな
い時と同じ状態で、測定範囲での光強度分布の測定を行
うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本実施の形態の露光装置の
概略図を示す。この露光装置は、マスクとしてのレチク
ルR上に形成されたパターンの像をステップアンドリピ
ート方式により投影光学系Lを介して感光基板としての
ウエハWのショット領域に一括投影する縮小投影型の露
光装置(いわゆるウエハステッパ)である。
【0014】この露光装置は、光源1を含む照明手段と
しての照明系、レチクルRを保持するレチクルステージ
(不図示)、レチクルRに形成されたパターンの像をウ
エハW上に投影する投影光学系L、ウエハWを保持する
ウエハステージST、及びコントローラ15等を備えて
いる。照明系は、エキシマレーザあるいは高圧水銀ラン
プ等から成る光源1、フライアイレンズ3、照明光の照
明フィールド、即ちレチクルR上の照明領域を規定し照
明光束を遮光する遮光手段としての可変ブラインド4で
ある。
【0015】光源1からの照明光の光路上には、ミラー
2が配置され、その後にフライアイ3、可変ブラインド
4が配置される。可変ブラインド4の設置面はレチクル
Rのパターン面及びウエハWが設置される露光面と共役
関係にあり、駆動機構により可変ブラインド4を構成す
る遮光体を開閉させて開口位置、形状をかえることによ
ってレチクルRのパターン面及び露光面上での照明領域
を任意に設定することができるようになっている。
【0016】可変ブラインド4は、図6、8に示されよ
うに、遮光体BXa、BXb、BYa、BYbとからな
る。遮光体BXa、BXbは、X方向に駆動されるよう
になっており2つの遮光体のエッジ部に挟まれた間を透
過する照明光によりX方向の照明領域を規定する。ま
た、遮光体BXa、BXbは、それぞれ独立に制御され
る。遮光体BYa、BYbはY方向に駆動されるように
なっており2つの遮光体のエッジ部に挟まれた間を透過
する照明光によりY方向の照明領域を規定する。また、
遮光体BYa、BYbは、それぞれ独立に制御される。
これにより、可変ブラインド4の開口部を任意形状(大
きさを含む)の矩形に設定できるようになっている。ま
た、遮光体BXa、BXb、BYa、BYbを連続的に
駆動させることにより、可変ブラインド4の開口部を任
意の形状で連続的に移動されることもできる。
【0017】可変ブラインド4後方の照明光の光路上に
は、コンデンサレンズ5、ミラー6が配置され、可変ブ
ラインド4を通過した照明光は、コンデンサレンズ5、
ミラー6を介して、レチクルRに照射される。図1に戻
り、レチクルRを透過した照明光は、投影光学系Lに入
射する。投影光学系Lは、両側テレセントリックな光学
配置である縮小投影光学系である。
【0018】ウエハステージSTは、投影光学系Lの下
方に配置されている。このウエハステージSTには、ウ
エハWが真空吸着等によって固定されている。又、この
ウエハステージSTは、実際は、水平面(XY面)内を
2次元移動可能なXYステージと、このXYステージ上
に搭載され光軸方向(Z方向)に微動可能なZステージ
等から構成されるが、図1ではこれらが代表的にウエハ
ステージSTとして示されている。以下の説明中では、
このウエハステージSTは、駆動系11によってXY2
次元方向に駆動されるとともに微小範囲(例えば100
um程度)内で光軸方向にも駆動されるようになってい
るものとする。これにより、ウエハW上のショット領域
のそれぞれを露光面に合わせ込むことができる。
【0019】ウエハステージSTの2次元的な位置は、
該ウエハステージSTに固定された移動鏡を介してレー
ザ干渉計12によって、例えば0.01um程度の分解
能で常時検出され、このレーザ干渉系12の出力がコン
トローラ15に与えられ、このコントローラ15によっ
てモータ11が制御される。このような閉ループの制御
系により、例えば、ウエハステージSTはウエハW上の
1つのショット領域に対するレチクルRのパターンの転
写露光が終了すると、次のショット位置までステッピン
グされる。
【0020】図2は、ウエハステージSTを上から見た
概略図を示す。ウエハステージは、XY各軸方向に干渉
計をそれぞれ1系統ずつ設け、レーザ干渉計12x、1
2yが設けられている。駆動系としてのモータについて
も図面には示していないが、レーザ干渉計に対向したX
Y各軸にモータを備えている。ウエハステージST中央
にウエハを保持し、その横に位置した場所に後で述べる
照度計10が配置されている。
【0021】図3は、ウエハステージSTに設けられた
照度計10を部分的に拡大した断面図である。光電変換
手段としての照度計10は、ウエハステージST上に配
置されている。照度計10は、照明光の光束の一部を透
過させるための0.5mmΦ程度の窓(ピンホール)が
設けられた窓部材10aと、その窓部材10aのピンホ
ールを透過した光を受光して、その光強度を測定するの
光電センサ10bとを有している。又、照度計10の光
電センサ10bの受光面は、ウエハの上面とほぼ一致す
るように設置されている。
【0022】コントローラ15は、ウエハステージST
の位置制御、可変ブラインド4の駆動制御、後に説明を
行う照度計10の出力信号の演算、記憶を行う。コント
ローラ15は、これら各ユニット部を制御することによ
り、照明光の光強度分布の測定を制御する。次に、本実
施形態における照度計10を用いた露光面における照明
光の光強度分布の測定方法について説明する。
【0023】露光面における照明光の光強度分布の測定
にあたって、照度計10は、光電センサ10bの受光面
が露光面に合わせ込まれるとともに、光強度分布を測定
する所定の測定範囲内を連続的に、又は、ステップ的に
移動され、その測定範囲内における複数の位置で照明光
の光強度を測定する。本実施形態における、光強度分布
の測定範囲は、レチクルRのパターンの像が投影光学系
Lを介して投影される領域であり、ウエハW上の一つの
ショット領域とほぼ同じ形状(大きさ)である。尚、図
1の説明では、照明光の光路上にレチクルRが設置され
ているが、照明光の光強度分布を測定するときには、レ
チクルRは照明光の光路から取り外される。
【0024】照明光の光強度分布の測定中に、可変ブラ
インド4は、照明光束の照明領域を照度計10で光強度
分布の測定を行うに十分で且つ上記測定範囲より狭い照
明領域に規定し、また照度計10の位置及び移動に合わ
せて十分な面積・形状として照明領域を測定範囲内に移
動させる。又、可変ブラインド4の開口部は、照明領域
が照度計10の受光窓としてのピンホール穴の径よりも
大きくなるように規定する。照明領域を小さくしすぎる
と、ブラインド部4の遮光体端部の影が照度計10のピ
ンホールと重なり、その影響により照度計10の光強度
の測定値に誤差を含ませることとなる。従ってブライン
ド部4の開口の形状・面積は、この影響の無い程度の大
きさに設定する。つまり、光強度分布の測定中、遮光体
BXa、BXb、BYa、BYbのエッジ部に挟まれた
開口部は、常に所定の間隔以上に保たれている。
【0025】照明光の光強度分布は、光強度分布を求め
る測定範囲に対する照度計10の相対位置情報と、その
位置における照度計10で測定された光強度とを組み合
わせることにより求められる。測定範囲に対する照度計
10の相対位置情報は、干渉計12に基づくウエハステ
ージSTの位置情報から換算される照度計10の位置
と、照明光束との相対的位置関係に基づいて得られるも
のである。
【0026】図4には、光強度分布の測定範囲20内
で、照度計10でX方向に1回走査した場合に得られる
光強度分布の一例を示す。これは、干渉計12に基づい
た測定範囲におけるX方向の照度計10の相対的位置と
照度計10からの光強度を連続的にプロットしたもの
で、照度計を連続的に移動させて光強度分布測定するこ
とにより、連続した光強度分布の測定結果を得ることが
できる。この照度計10の連続移動を2次元的に行うこ
とにより、照明光の光強度分布の測定範囲内における2
次元的な光強度分布の結果を得ることができる。
【0027】図5は、照度計10による光強度分布の測
定の実施例1の概略図を示す。図5は、照明光束のおけ
る測定範囲20内の光強度分布の測定の流れを示したも
のである。ここでは、図5(a)を光強度分布の測定開
始時として、図5(b)、図5(c)、図5(d)とコ
ントローラ15により照度計10が測定範囲20を移動
していく様子を示したものである。
【0028】尚、図5(b)において破線で示されてい
るのは、図5(a)の状態での照度計10の位置と照明
領域21を示しており、以下図5(c)、図5(d)も
同様に前の状態での照明計10と照明領域21を示して
いる。(図7、図9、図10の各(b)(c)(d)の
図も同様に前の状態での照明計10と照明領域を示して
いる。) 図5(a)の状態から図5(c)の状態になるまで、照
度計10は、+X方向に速度Vsで移動し、照明光の光
強度を測定する。次に、図5(d)の状態からは、逆に
−X方向に速度Vsで移動し、照明光の光強度を測定す
る。これらの動作を繰り返すことによって、測定範囲2
0内の光強度分布の測定を行う。
【0029】同時にコントローラ15により駆動制御さ
れた可変ブラインド4で規定された照明領域21は、照
明領域21の中央付近に照度計10が来るように制御さ
れ、照度計10の移動に伴って照明領域21の位置が制
御される。このときの可変ブラインド4の動作を図6に
より説明する。例えば図5(a)の状態から図5(c)
の状態において、照度計10は速度Vsで移動している
が、これを可変ブラインド4の面に相当する位置に換算
すると速度Vxで移動しているとする。この照度計10
の移動と同期して、可変ブラインド4の遮光体BXa、
BXbは+X方向に速度Vxで移動こととなる。照度計
10が+X方向における一回の走査を終了する(図5
(c)の状態)と、照度計10はY方向に移動する。こ
のY方向の移動量は、必要とする光強度分布のデータの
密度により決まってくるものである。このY方向の移動
を、図5(c)及び図5(d)に示してある。照度計1
0をY方向へ移動するときには、可変ブラインド4の遮
光体遮光体BXa、BXbを固定したまま遮光体BY
a、BYbがY方向に移動される。図5(d)の状態か
ら、照度計10は−X方向に移動し、遮光体BXa、B
Xbも速度Vxで−X方向に移動する。同様にして計測
範囲20内において照度計10と照明領域21を移動さ
せることにより光強度の測定を行う。
【0030】本実施例では、照明光の照明領域21の面
積を光強度分布の測定範囲に比べ小さくすることがで
き、照明光の投影光学系Lへの入射を少なくすることが
できる。従って、投影光学系Lの光学部材にて吸収され
る熱量を低減させることが可能となる。又、コントロー
ラ15は、可変ブラインド4の遮光体BXa、BXbの
X軸方向の移動と遮光体BYa、BYbの移動の制御を
同時に行う必要が無く、可変ブラインド4の制御を容易
に行うことができる。つまり、遮光体BXa、BXbと
遮光体BYa、BYbとを交互に駆動制御するため、演
算処理時間及びブラインド4の設定に要する時間を低減
できる。
【0031】図7は、照度計10による光強度分布の測
定の実施例2の概略図を示す。図7は、照明光束の露光
面における測定範囲20内の光強度分布の測定の流れを
示したものである。ここでは、図7(a)を光強度分布
の測定開始時として、図7(b)、図7(c)、図7
(d)とコントローラ15により照度計10が測定範囲
20を移動していく様子を示したものである。
【0032】図7(a)の状態から図7(c)の状態に
おいて、照度計10は、+X方向に速度Vsで移動し、
光強度を測定する。次に、図7(d)の状態からは、逆
に−X方向に速度Vsで移動する。これらの動作を繰り
返すことによって、測定範囲20内の光強度分布の測定
を行う。同時にコントローラ15により駆動制御された
可変ブラインド4で規定された照明領域22は、照明領
域22内に照度計10が来るように制御され、照度計1
0の移動に関連して照明領域22の位置が制御される。
【0033】詳しく説明すると、図7に示すように照明
領域22のX軸方向の幅は、可変ブラインド4により、
光強度分布の測定範囲20とほぼ同じ幅で一定に規定さ
れる。照明領域22が一定速度でY方向へ移動する。つ
まり帯状の照明領域22が所定の速度でY方向に移動す
るようになる。このときの照明領域22のY軸方向の幅
は、図7(a)、図7(c)、図7(d)のような状態
においても、可変ブラインド4により照度計10での測
定に支障のないように所定の幅に規定される。
【0034】このときの可変ブラインド4の動作を図8
により説明する。例えば図7(a)の状態から図7
(c)の状態になるまで、照度計10は、+X方向に速
度Vsで移動しているが、これを可変ブラインド4の面
に相当する位置に換算すると速度Vxで移動する。可変
ブラインド4の遮光体BYa、BYbは互いに所定の幅
を保ちつつ一定速度Vyで移動する。照度計10が+X
方向への一回の走査を終了する(図7(c)の状態)
と、照度計10は、図7(c)及び図7(d)に示すよ
うにY方向に移動する。照度計10は次の走査を開始す
る位置に移動する。図7(d)から、照度計10はーX
方向に移動する。これらの動作を繰り返すことによっ
て、測定範囲20内の光強度分布の測定を行う。
【0035】本実施例では、照明領域22の面積を測定
範囲に比べ小さくすることができるので、投影光学系L
への入射光を少なくすることができる。従って、投影光
学系Lの光学部材にて吸収される熱量を低減させること
が可能となる。又、コントローラ15は、可変ブライン
ド4の遮光体BXa、BXbのX軸方向を一定とし、遮
光体BYa、BYbの移動の制御のみを行うため、可変
ブラインド4の制御を容易に行うことができる。つま
り、遮光体BYa、BYbをY軸方向にのみ移動させれ
ばよく、遮光体BXa、BXbをX軸方向に移動させな
いため、演算処理時間及び可変ブラインドの設定に要す
る時間を低減できる。
【0036】図9は、光強度分布の測定方法の実施例3
の概略図を示す。図9は、照明光束の露光面における測
定範囲20内の光強度分布の測定の流れを示したもので
ある。ここでは、図9(a)を光強度分布の測定開始時
として、図9(b)、図9(c)、図9(d)とコント
ローラ15により照度計10が測定範囲20を移動して
いく様子を示したものである。
【0037】図9(a)の状態から図9(c)の状態に
おいて、照度計10は、+X方向に速度Vsで移動し、
光強度を測定する。次に、図9(d)の状態からは、逆
に−X方向に速度Vsで移動する。これらの動作を繰り
返すことによって、測定範囲20内の光強度分布の測定
を行う。同時にコントローラ15により駆動制御された
可変ブラインド4で規定された照明領域23は、照明領
域23内に照度計10が来るように制御され、照度計1
0の移動に関連して照明領域23の位置が制御される。
【0038】このときの可変ブラインド4の動作を図1
0により説明する。例えば図9(a)の状態から図9
(c)の状態になるまで、照度計10は、+X方向に速
度Vsで移動しているが、これを可変ブラインド4の面
に相当する位置に換算すると速度Vxで移動する。可変
ブラインド4の遮光体BYa、BYbは互いに所定の幅
を保ち固定される。照度計10が+X方向への一回の走
査を終了する(図9(c)の状態)と、照度計10は、
図9(c)及び図9(d)に示すようにY方向に移動す
る。照度計10をY方向へ移動するときには、可変ブラ
インド4の遮光体遮光体BXa、BXbはそのままで遮
光体BYa、BYbがY方向に移動される。図9(d)
の状態から、照度計10は−X方向に移動し、遮光体B
Xa、BXbも速度Vxで−X方向に移動する。同様に
して計測範囲20内において照度計10と照明領域23
を移動させることにより光強度の測定を行う。
【0039】本実施例では、照明領域22の面積を測定
範囲に比べ小さくすることができるので、投影光学系L
への入射光を少なくすることができる。従って、投影光
学系Lの光学部材にて吸収される熱量を低減させること
が可能となる。又、コントローラ15は、可変ブライン
ド4の遮光体BXa、BXbのX軸方向を一定とし、遮
光体BYa、BYbの移動の制御のみを行うため、可変
ブラインド4の制御を容易に行うことができる。つま
り、照度計10Y方向に移動する時のみ遮光体BYa、
BYbをY軸方向に移動させればよく、遮光体BXa、
BXbをX軸方向に移動させる必要がないため、演算処
理時間及びブラインド4の設定に要する時間を低減でき
る。
【0040】図11は、光強度分布の測定方法の実施例
4の概略図を示す。図11は、照明光束の露光面におけ
る測定範囲20内の光強度分布の測定の流れを示したも
のである。ここでは、図11(a)を光強度分布の測定
開始時として、図9(b)、図11(c)、図11
(d)とコントローラ15により照度計10が測定範囲
20を移動していく様子を示したものである。
【0041】図11(a)の状態から図11(c)の状
態において、照度計10は、+X方向に速度Vsで移動
し、光強度を測定する。次に、図11(d)の状態から
は、逆に−X方向に速度Vsで移動する。これらの動作
を繰り返すことによって、測定範囲20内の光強度分布
の測定を行う。同時にコントローラ15により駆動制御
された可変ブラインド4で規定された照明領域24は、
照明領域24内に照度計10が来るように制御され、照
度計10の移動に伴って照明領域24の位置が制御され
る。
【0042】詳しく説明すると、図11に示すように、
照明領域24が一定速度でY方向へ移動し、且つ照度計
の移動する速度Vsに合わせてX方向も移動する。つま
り、測定範囲20内をジグザグに照明領域24が移動し
ながら光強度分布の測定を行う。このときの照明領域2
4のX軸方向の幅及びY軸方向の幅は、図11(a)、
図11(c)、図11(d)のような状態においても、
可変ブラインド4により照度計10での測定に支障のな
いように所定の幅に規定される。
【0043】このときの可変ブラインド4の動作を図1
2により説明する。例えば図11(a)の状態から図1
1(c)の状態になるまで、照度計10は、+X方向に
速度Vsで移動しているが、これを可変ブラインド4の
面に相当する位置に換算すると速度Vxで移動する。こ
の照度計10の移動と同期して、可変ブラインド4の遮
光体BXa、BXbは+X方向に速度Vxで移動するこ
ととなる。可変ブラインド4の遮光体BYa、BYbは
互いに所定の幅を保ちつつ一定速度Vyで移動する。照
度計10が+X方向への一回の走査を終了する(図11
(c)の状態)と、照度計10は、図11(c)及び図
11(d)に示すようにY方向に移動する。この移動に
より照度計10は次の走査を開始する位置に移動する。
図11(d)から、照度計10はーX方向に移動する。
これらの動作を繰り返すことによって、測定範囲20内
の光強度分布の測定を行う。
【0044】本実施例では、照明領域22の面積を測定
範囲に比べ小さくすることができるので、投影光学系L
への入射光を少なくすることができる。従って、投影光
学系Lの光学部材にて吸収される熱量を低減させること
が可能となる。又、コントローラ15は、可変ブライン
ド4の遮光体BXa、BXbのX軸方向と、遮光体BY
a、BYbのY軸方向との移動させてため、照明領域を
連続的に移動させることができ、照明領域の設定に要す
る時間を短縮できる。又、常に照明されている照明領域
が変化するため、投影レンズLの部分的なヒートアップ
を押さえることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、測定範囲
内の光強度分布の測定にあたり、可変ブラインド4で、
光強度分布の測定範囲に比べ測定中の照明領域を少なく
できる。つまり投影光学系に入射される照明光を制限す
るため、投影光学系を透過する照明光の光量を少なくで
き、光学部材を透過する照明光の光量を低減させること
が可能となる。その結果、光強度測定中の投影光学系に
て吸収される光の熱量を低減させることが可能となる。
その結果、投影光学系の熱による結像特性の劣化を低減
させることが可能となり、光強度測定後の投影レンズ冷
却に要する時間を短縮することが可能で、光強度分布の
測定作業開始から完了までに要する時間を短縮でき、生
産性向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の実施例の構成を示す構
成図である。
【図2】図1の実施例のステージSTと干渉計12を簡
単に示したものである。
【図3】図1の実施例の照度計10の部分を拡大して示
したものである。
【図4】照度計10の位置と光強度分布の一例を示した
ものである。
【図5】本発明の光強度分布の測定方法の実施例1を示
したものである。
【図6】実施例1におけるブラインド動作を示したもの
である。
【図7】本発明の光強度分布の測定方法の実施例2を示
したものである。
【図8】実施例2におけるブラインド動作を示したもの
である。
【図9】本発明の光強度分布の測定方法の実施例3を示
したものである。
【図10】実施例3におけるブラインド動作を示したも
のである。
【図11】本発明の光強度分布の測定方法の実施例4を
示したものである。
【図12】実施例4におけるブラインド動作を示したも
のである。
【符号の説明】 1……光源 2……ミラー 3……フライアイ 4……可変ブラインド 5……コンデンサレンズ 6……ミラー 10…照度計 11…モータ 12、12x、12y…干渉計 15…コントローラ R……レチクル L……投影レンズ W……ウエハ ST…ウエハステージ 20…測定範囲 21…実施例1の照明領域 22…実施例2の照明領域 23…実施例3の照明領域 24…実施例4の照明領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上のパターンの像を投影光学系を
    介して感光基板上に投影する露光装置において、前記投
    影光学系の像面側の所定面内を移動しながら、前記感光
    基板上を照明する照明光の光強度分布を測定する光電変
    換手段と、前記感光基板の露光面とほぼ共役な位置に置
    かれ、前記感光基板上の照明領域を規定する遮光手段と
    を備え、前記光強度分布を測定するときに、前記遮光手
    段によって規定される照明領域が前記光強度分布の測定
    範囲よりも小さくなるように、前記光電変換手段の移動
    に合わせて前記遮光手段を制御する制御手段とを有する
    投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記光電変換手段が設
    置されたステージ部の移動に合わせて遮光手段を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 マスク上のパターンを投影光学系を介し
    て感光基板上に投影するために該感光基板上を照明する
    照明光の光強度分布を測定する測定方法において、前記
    光強度分布の測定中に、前記光強度分布を求める測定範
    囲内で光電変換手段を移動させ、前記光強度分布の測定
    中に、前記照明光の照明領域を、前記測定範囲よりも小
    さくし、且つ前記光電変換手段の位置に合わせて変更す
    ることを特徴とする測定方法。
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US09/456,010 US6456377B1 (en) 1997-01-20 1999-12-07 Method for measuring optical feature of exposure apparatus and exposure apparatus having means for measuring optical feature
US10/212,764 US6825932B2 (en) 1997-01-20 2002-08-07 Method for measuring optical feature of exposure apparatus and exposure apparatus having means for measuring optical feature

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006019702A (ja) * 2004-06-04 2006-01-19 Canon Inc 照明光学系及び露光装置
JP2006135325A (ja) * 2004-11-03 2006-05-25 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法

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