JPH10269946A - 偏向ヨーク付きカラーブラウン管およびディスプレイ装置の製造方法、その製造装置およびその方法で製造されたカラーブラウン管 - Google Patents

偏向ヨーク付きカラーブラウン管およびディスプレイ装置の製造方法、その製造装置およびその方法で製造されたカラーブラウン管

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JPH10269946A
JPH10269946A JP1098398A JP1098398A JPH10269946A JP H10269946 A JPH10269946 A JP H10269946A JP 1098398 A JP1098398 A JP 1098398A JP 1098398 A JP1098398 A JP 1098398A JP H10269946 A JPH10269946 A JP H10269946A
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ray tube
color cathode
cathode ray
electron beam
display surface
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JP1098398A
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English (en)
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Tatsuo Horiuchi
立夫 堀内
Taiji Kitagawa
泰治 北川
Kinuyo Hagimae
絹代 萩前
Yoshinao Nozaki
良直 野崎
Shinji Tanaka
真司 田中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の方法では画面全域のミスランディング量
を同時に計測するには、測定時間が長くなる、ITC部
品の配置に制約がある、作業性が悪いなどの欠点がある
ため、計測用ビーム偏向器をブラウン管の前面に設ける
方法が望まれていた。 【解決手段】カラーブラウン管の前面に設置された環状
の鉄芯の左右または上下に巻回した偏向コイルに複数個
の所定の電流を印加し、各々の電流値に対応した輝度を
撮像装置で測定して輝度分布や輝度差とからミスランデ
ィング量を求め、画面全域のランディングの検査、調整
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーブラウン管に
偏向ヨークを取付け、画質調整を済ませたカラーブラウ
ン管(以下ITCという)およびディスプレイ装置の製
造方法、その製造装置およびその方法で製造されたカラ
ーブラウン管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーブラウン管は図9(a)の断面図
に示すように、電子銃29から発射された赤、緑、青用
の電子ビームが途中で偏向され、色選択機構30の穴や
スリットを通過し、蛍光面31に塗布されたそれぞれの
蛍光体に照射されて発光するものである。図9(b)は
色選択機構30を通過した電子ビーム20が蛍光体19
へ照射される様子を詳細に表したものである。通常、照
射された電子ビーム直径は蛍光体の直径より数十パーセ
ント大きく設計されており、誤差裕度をもたせている。
【0003】カラーブラウン管のネック32にはピュリ
ティマグネット33、偏向ヨーク34が設けられてい
る。ピュリティマグネット33は環状マグネットが2枚
1組になって構成されるもので、内部に大きさと向きが
任意に調整できる2極の静磁界を発生させ、電子ビーム
の蛍光体への照射位置を調整することができる。偏向ヨ
ーク34は電子ビームを上下、左右に偏向させ、画面を
規則的に走査させることにより、映像を形成するもので
あるが、ネック取付けの前後方向の位置によっては、電
子ビームの色選択機構への入射角度が所定の角度とは異
なり、画面周辺部で色再現性を低下させることがある。
【0004】ITC製造工程では、このように偏向ヨー
クの取付け位置やカラーブラウン管の部品や組立の製造
誤差により、電子ビームが正確に蛍光体の中心に照射さ
れなくなることがある。このような着地の中心位置ずれ
をミスランディングといい、その量をミスランディング
量と呼んでいる。この量が大きくなると、隣の蛍光体を
照射してしまい、著しく色再現性が悪化する。
【0005】ランディングは以上のITC製造工程やブ
ラウン管製造誤差に起因するもののほか、地磁気によっ
て変移するため、その変移量を見込んだミスランディン
グ量に収めなければならない。
【0006】また、各色でのミスランディング量が異な
ると、発光輝度のバランスがくずれ、色再現性が低下
し、画質の劣化を招くことになる。
【0007】ミスランディングがピュリティマグネット
による調整や偏向ヨークの位置合わせで調整できない場
合は、カラーブラウン管背面の漏斗状をした部分に磁性
片を貼り付けて、局所的な補正を行うことができるが、
ほかの場所への影響もあるので、注意して調整する必要
がある。以上のように、ITC製造ではミスランディン
グの検査、調整は非常に重要な工程となっている。
【0008】ミスランディングの検査、調整はITC製
造工程のみならず、完成品であるディスプレイ装置の画
質検査、調整工程においても必要である。ディスプレイ
駆動回路基板の実装部品や筐体の影響により、ブラウン
管周辺の磁場が変化し、ランディングの状態がITCで
の状態と異なることがあるためである。ミスランディン
グは色再現性劣化の主要因であり、最終製品の品質管理
においても、重要な検査項目となっている。
【0009】ミスランディング量の計測は、計測箇所数
から局所計測方式と全面計測方式とに分けられる。ま
た、計測用のビーム偏向器の設置場所からはネック偏向
方式とパネル偏向方式に分けられる。局所計測方式が1
0ミリメートル四方程度の箇所のランディング量を計測
するものに対し、全面計測方式は画面全域の任意の箇所
のランディング量を同時に計測するものである。ネック
偏向方式は計測用のビーム偏向器を偏向ヨークとピュリ
ティマグネットの間に設置するものに対し、パネル偏向
方式はカラーブラウン管の表示面であるガラスパネルの
前面に設置し、ビームを偏向させるものである。
【0010】ミスランディング量の算出方法は上下もし
くは左右方向に同量だけ電子ビームを偏向させ、そのと
きの各蛍光体の発光輝度の差からミスランディング量を
換算している。
【0011】そのほか、もっとも簡単な計測方法として
80倍程度のマイクロスコープを用いた目視による発光
部分のエッジ形状から経験的に求めるやり方がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】カラーブラウン管が高
精細化するにつれ、隣の蛍光体との距離が小さくなりミ
スランディングの裕度が減少してくるため、精度の高い
ランディング調整が必要とされる。前述のとおり、ある
場所のランディングを調整すると他の場所が影響を受け
ること、ディスプレイの設置場所や方向による地磁気変
化からランディングが変化することなどから、画面全域
でのランディング測定は品質確保上重要となっている。
前記した局所計測方式は画面全域の多点計測に時間を要
するため実用上問題があり、多点を同時に計測できる方
式が必要とされているが、測定器の磁界印加部の磁気的
干渉のため隣接距離を100mm以上とる制約があり、
密度の高い測定は難しい。
【0013】一方、ネック偏向方式は図9に示すとお
り、偏向ヨーク34とピュリティマグネット33の間に
ビーム偏向器を設置するための隙間Sが必要であり、こ
の隙間Sは、ブラウン管全長短縮化の制約となる。ま
た、ビーム偏向器のネック軸回りの取付け角度により1
5度で3〜4%程度の誤差が生じる可能性があり、ビー
ム偏向器の取付けが難しい。さらに、この方式は完成品
のディスプレイ装置においては、背面カバーがあるた
め、測定することが困難である。
【0014】また、ミスランディング量は相反する方向
に同量だけ偏向させた時の輝度差から換算するため、ド
ット型蛍光体のブラウン管ではミスランディング量が大
きい場合には輝度差とミスランディング量が比例しなく
なり、誤差が大きくなるという欠点がある。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、画面全域のランディングの検査、調
整が容易に、短時間に、かつ高精度に行えるITCおよ
びディスプレイ装置の製造方法ならびにその製造装置お
よびその方法で製造されたブラウン管を提供することを
目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、偏向ヨーク付きカラーブラウン管の製
造方法を、電子銃を備え偏向ヨークを取り付けたカラー
ブラウン管の電子銃から電子ビームを発射してカラーブ
ラウン管の蛍光面に照射し、カラーブラウン管の表示面
の近傍にこの表示面にほぼ平行な磁界を発生させ、この
表示面にほぼ平行な磁界を変化させてこの変化に応じた
電子ビームの蛍光面上の照射の状態をカラーブラウン管
の表示面の側から測定し、この測定した結果からカラー
ブラウン管の蛍光体上への電子ビームのミスランディン
グ量を求め、この求めたミスランディング量に基づいて
カラーブラウン管の検査または調整を行う方法とした。
【0017】また、本発明では、偏向ヨーク付きカラー
ブラウン管の製造方法を、電子銃を備え偏向ヨークを取
り付けたカラーブラウン管の電子銃から電子ビームを発
射してカラーブラウン管の蛍光面に照射する工程と、蛍
光面の近傍に蛍光面に入射する電子ビームの軌道を偏向
させる磁界を蛍光面のほぼ全面に亘って発生させる工程
と、電子ビームを蛍光面に照射した状態で電子ビームの
軌道を偏向させる磁界を変化させこの変化に応じたカラ
ーブラウン管の表示面を撮像する工程と、この撮像した
結果からカラーブラウン管の蛍光体上への電子ビームの
ミスランディング量を求める工程と、この求めたミスラ
ンディング量に基づいてカラーブラウン管の検査または
調整を行う工程とを有する方法とした。
【0018】更に、本発明では、カラーブラウン管を備
えたディスプレイ装置の製造方法において、このディス
プレイ装置のカラーブラウン管の蛍光面にこのブラウン
管の電子銃から発射させた電子ビームを照射し、ディス
プレイ装置の表示面の近傍にこの表示面にほぼ平行な磁
界を発生させ、この表示面にほぼ平行な磁界を変化させ
てこの変化に応じた電子ビームの蛍光面上の照射位置を
測定し、この測定した結果から蛍光面上への電子ビーム
のミスランディング量を求め、この求めたミスランディ
ング量に基づいてディスプレイ装置の検査または調整を
行う方法とした。
【0019】更に、本発明では、カラーブラウン管を備
えたディスプレイ装置の製造方法において、このディス
プレイ装置のカラーブラウン管の電子銃から電子ビーム
を発射してカラーブラウン管の蛍光面に照射する工程
と、蛍光面の近傍に蛍光面に入射する電子ビームの軌道
を偏向させる磁界を蛍光面のほぼ全面に亘って発生させ
る工程と、電子ビームを蛍光面に照射した状態で電子ビ
ームの軌道を偏向させる磁界を変化させこの変化に応じ
たカラーブラウン管の表示面を撮像する工程と、この撮
像した結果からカラーブラウン管の蛍光体上への電子ビ
ームのミスランディング量を求める工程と、この求めた
ミスランディング量に基づいてディスプレイ装置の検査
または調整を行う方法とした。
【0020】更に、本発明では、偏向ヨーク付きカラー
ブラウン管製造装置を、環状に形成された鉄芯に巻回し
たコイルを有しカラーブラウン管の表示面の前面に設置
してカラーブラウン管の電子銃から発射されてカラーブ
ラウン管の蛍光面に入射する電子ビームを偏向させる静
磁界を発生するビーム偏向手段と、このビーム偏向手段
のコイルに流す電流を制御するコイル電流制御手段と、
カラーブラウン管の蛍光面に電子銃から発射された電子
ビームを入射させたときのカラーブラウン管の表示面の
輝度を測定する撮像手段と、コイル電流制御手段により
制御されてビーム偏向手段のコイルに流された電流値と
撮像手段で測定された表示面の輝度の情報に基づいて静
磁界がないときのカラーブラウン管の蛍光面に入射する
電子ビームのミスランディング量を求める処理手段と、
この処理手段で求めた電子ビームのミスランディング量
に関する情報を表示する表示手段とを備えて構成した。
【0021】更に、本発明では、偏向ヨーク付きカラー
ブラウン管製造装置を、カラーブラウン管の表示面の側
に設置されてカラーブラウン管の電子銃から発射されて
カラーブラウン管の蛍光面を照射する電子ビームを偏向
させる静磁界を蛍光面のほぼ全面にわたって発生させる
ビーム偏向手段と、カラーブラウン管の蛍光面に電子ビ
ームを照射したときのカラーブラウン管の表示面を撮像
して表示面の輝度を測定する撮像手段と、ビーム偏向手
段が発生する静磁界と撮像手段で測定された表示面の輝
度との情報に基づいてカラーブラウン管の蛍光面を照射
する電子ビームのミスランディング量を求める処理手段
と、この処理手段で求めた表示面の複数の個所の電子ビ
ームのミスランディング量に関する情報を表示する表示
手段とを備えて構成した。
【0022】更に、本発明では、ディスプレイ装置の製
造装置を、環状に形成された鉄芯に巻回したコイルを有
しディスプレイ装置のカラーブラウン管画面の前面に設
置してカラーブラウン管の電子銃から発射されてカラー
ブラウン管の蛍光面に入射する電子ビームを偏向させる
静磁界を発生するビーム偏向手段と、このビーム偏向手
段のコイルに流す電流を制御するコイル電流制御手段
と、カラーブラウン管の蛍光面に電子銃から発射された
電子ビームを入射させたときのカラーブラウン管の表示
面の輝度を測定する撮像手段と、コイル電流制御手段に
より制御されてビーム偏向手段のコイルに流された電流
値と撮像手段で測定された表示面の輝度の情報に基づい
て静磁界がないときのカラーブラウン管の蛍光面に入射
する電子ビームのミスランディング量を求める処理手段
と、この処理手段で求めた電子ビームのミスランディン
グ量に関する情報を表示する表示手段とを備えて構成し
た。
【0023】更に、本発明では、ディスプレイ装置の製
造装置を、ディスプレイ装置のカラーブラウン管表示面
の前面に設置されてカラーブラウン管の電子銃から発射
されてカラーブラウン管の蛍光面を照射する電子ビーム
を偏向させる静磁界を発生するビーム偏向手段と、カラ
ーブラウン管の蛍光面に電子ビームを照射したときのカ
ラーブラウン管の表示面を撮像して表示面の輝度を測定
する撮像手段と、ビーム偏向手段が発生する静磁界と撮
像手段で測定された表示面の輝度との情報に基づいてカ
ラーブラウン管の蛍光面を照射する電子ビームのミスラ
ンディング量を求める処理手段と、この処理手段で求め
た表示面の複数の個所の電子ビームのミスランディング
量に関する情報を表示する表示手段とを備えて構成し
た。
【0024】更に、本発明は、電子銃を備え偏向ヨーク
を取り付けたカラーブラウン管であって、電子銃から電
子ビームを発射してカラーブラウン管の蛍光面に照射
し、このカラーブラウン管の表示画面の前面に配置され
た偏向器によって電子ビームの軌道を偏向させるための
磁界を発生させ、この磁界を変化させその変化に応じた
電子ビームの蛍光面上への照射の状態を測定し、その測
定結果に基づいてカラーブラウン管の蛍光面上への電子
ビームのミスランディング量を求め、その求めたミスラ
ンディング量に基づいてカラーブラウン管の調整を行
う、ことによって製造されたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を実
施例に基づいて説明する。図1はその一実施例であるラ
ンディング検査、調整装置を示す。カラーブラウン管1
には信号発生器2により、単色信号が入力されている。
カラーブラウン管に対向して撮像装置3が設置され、画
面全域の複数箇所を撮像している。撮像された画像信号
はAD変換器4でデジタルの画像信号に変換され、画像
メモリ5に記憶される。画像メモリ5に書き込まれた画
像データは、メモリ6に予め格納された演算プログラム
に従って演算処理装置7により演算される。演算された
結果は演算処理装置7を介し、結果表示装置8に表示さ
れる。
【0026】一方、前記カラーブラウン管1の前面には
計測用のビーム偏向器9が設置され、偏向コイル電流制
御装置10、11より、それぞれ水平偏向コイル12、
垂直偏向コイル13に電流を供給してカラーブラウン管
へ計測用の磁界を加え、電子ビームのランディングを移
動させる。図2はビーム偏向器9の詳細を示すもので、
磁路を形成させる環状の鉄芯14に前記水平偏向コイル
12か左右に、垂直偏向コイル13が上下に巻回された
もので、左右、上下とも相反する回転方向の磁束が発生
するようにコイルに電流を流し、漏れ磁束15、16を
環状の鉄芯に囲まれた領域に発生させるものである。1
5は垂直方向の磁束で水平偏向コイルによるもので、1
6は水平方向の磁束で垂直偏向コイルにより発生するも
のである。図示した矢印の向きの磁束では電子ビームは
漏れ磁束15により右へ、漏れ磁束16により上へ偏向
され、電子ビーム中心が同じ向きへ移動し、強制的にミ
スランディングを発生させることができる。以下、図2
の矢印の向きの磁束を発生させるコイル通電電流の向き
を正として説明する。
【0027】次に、鉄芯14の詳細を図3に示す。鉄芯
は透磁率が高く、残留磁化の小さい珪素鋼板を用いる。
図3(a)に示される結合用の穴のあいた短冊状の鉄芯
プレート17は交互にずらして積層され、中央2個所の
穴はボルトで締結され図3(b)に示すように一つの鉄
芯ブロック18が形成される。次に、図3(c)に示す
ように複数の鉄芯ブロックを組み合わせ、両端の結合穴
をボルトで締結して環状にすると、磁路を形成させる鉄
芯が自在に形成される。
【0028】本実施例ではドット型蛍光体のカラーブラ
ウン管におけるミスランディング量計測のため、上下、
左右方向のずれ量が必要であるが、ストライプ型蛍光体
のものでは左右方向のずれ量だけでよいため、計測用の
偏向コイルは左右だけでよい。
【0029】次に、ランディングの検査、調整方法につ
いて説明する。この実施例による方法では、水平方向、
垂直方向のミスランディング量を計測できるが、計測原
理は同一のため、ここでは水平方向のミスランディング
量計測についてのみ説明する。図4は緑の単色画面の状
態で、水平偏向コイルに偏向コイル電流制御装置によ
り、−2I(A)、−I(A)、+I(A)、+2I
(A)の電流を流したときの、測定箇所の画像データの
変化とそれに対応したランディングの状態を示したもの
である。19は蛍光体で、20はランディングした電子
ビームを表している。P1、P2、P3、P4はそれぞ
れの電流値に対する画像データで、蛍光体の輝度を表わ
している。P0は無通電時の輝度である。ミスランディ
ングがない状態では輝度が最大になることと、電子ビー
ム移動量はコイル通電電流に比例することとから、輝度
が最大となるコイル通電電流Imaxを求めれば、ミス
ランディング量が算出される。ImaxはP0、P1、
P2、P3、P4の5個のデータを用いて4次の多項式
で近似された輝度分布関数21が最大となる電流から求
められる。
【0030】次に、電子ビーム移動量とコイル通電電流
の関係の関係の求め方を説明する。図5の(a)は測定
箇所の無通電時のランディング状態で、コイル通電電流
を徐々に増やしていくと、(b)のように蛍光体に三日
月状の発光欠けが生じ、発光部分の長さが減少してく
る。コイル通電電流を変えながらこの発光長Lをマイク
ロスコープを用いて測定し、図5(c)のようにデータ
をプロットして、最小二乗法により直線近似式22を求
める。直線近似式22の一次係数Kが電子ビーム移動量
とコイル通電電流の比例式の比例係数となる。以上によ
り、ミスランディング量MはM=KImaxなる関係式
から求められる。
【0031】ミスランディング量計測方法に関する別の
実施例について説明する。前述の方法が輝度分布から算
出したのに対し、輝度差を用いるものである。前述の方
法では正、負それぞれ2種類の電流を流したが、本実施
例では−I(A)、+I(A)の2種類の電流を流し、
それぞれの電流値に対する輝度P2、P3および無通電
時の輝度P0からミスランディング量MはM=C(P2
−P3)/P0なる関係式から求められる。係数Cの求
め方を図6に示す。図6(b)は無通電時のランディン
グ状態であり、図6(a)、(c)は−I(A)、+I
(A)の電流を流した時のランディング状態である。そ
れぞれの電流値に対する蛍光体19の発光長L1、L2
を測定すると、ミスランディング量MはM=(L1−L
2)/2なる関係式から求められる。こうして、Mと
(P2−P3)/P0との関係がプロットできる。同様
なことをピュリティマグネットを調整しランディング状
態を故意に変化させて、図6(d)のようにデータをプ
ロットし、最小二乗法により直線近似式23を求める。
直線近似式23の一次係数が求める係数Cとなる。この
方法は、ミスランディング量が大きい場合は精度が不十
分であるが、ミスランディング量が大きくない場合に
は、計測時間が短くて済む利点がある。
【0032】このようにして算出された結果は演算処理
装置7を介し、結果表示装置8に表示される。図7は結
果表示装置の表示画面の一実施例を示すもので、24の
円は計測箇所毎に設定されたミスランディングの調整範
囲をブラウン管の計測場所に対応させて示した表示で、
25は計測されたミスランディングの大きさと向きを円
24の中心を原点として円24と同じ倍率で座標表示し
たものである。
【0033】ランディング調整の作業者は、この表示画
面をみて調整範囲に入るようピュリティマグネット調
整、偏向ヨークの位置調整、またはブラウン管背面への
磁性片貼付けを行い、調整することができる。
【0034】本実施例によると、画面全域のランディン
グ状態を短時間に高精度に検査、調整できる。そのた
め、地磁気によるランディング変移に対する裕度を持た
せた調整が容易に可能となり、色再現性に優れたITC
およびディスプレイ装置を提供することができる。図7
の調整箇所のうち、少なくとも四隅のa1、a2、a
3、a4と左右のb1、b2の6箇所以上を調整すれば
よいが、ブラウン管の色選択機構や偏向ヨークの精度合
わせが良好な場合は四隅のa1、a2、a3、a4の箇
所を調整すればよい。
【0035】図10は水平方向のミスランディングの許
容量を示したもので、緑の蛍光体に照射された電子ビー
ム20が隣接する青の蛍光体の一部を照射するまでの量
で規定される。調整範囲をこの許容量から地磁気による
変移量を差し引いた値とすれば、たとえば地磁気の水平
成分磁束密度が0.1から0.5ガウスの地磁気範囲内
であれば、全世界のどの地域でも2色の蛍光体をまたが
って照射することがなく、良好な色再現性が得られる。
【0036】また、本実施例では偏向ヨークとピュリテ
ィマグネット間に隙間を設ける必要性がないため、図9
のSに相当する長さが不要になり、ブラウン管長さの短
縮化に寄与できる。
【0037】また、本発明によるランディングの計測
は、ビーム偏向器をブラウン管に直接取付ける必要がな
いため、完全に自動で行え、作業性も良好である。
【0038】上記の実施例はブラウン管で説明したが、
本発明によるランディングの計測は、上記したように、
ビーム偏向器をブラウン管に直接取付ける必要がないた
め、ブラウン管を組み込んだディスプレイ装置に対して
も、上記実施例で説明したビーム偏向器を用いて、上記
ブラウン管の検査と同様な手順で検査、調整を行うこと
ができる。
【0039】上記実施例において、信号発生器2から、
赤単色信号、青単色信号をカラーブラウン管1に入力す
ることにより、各色のランディングの検査、調整を上記
に説明したのと同じ手順で同様に行うことができる。
【0040】次に、本発明をITC製造ラインに適用し
た実施例を図8で説明する。
【0041】カラーブラウン管は台板26に載置されて
コンベア27上を移動する。
【0042】コンベア27上を矢印の向きに循環するカ
ラーブラウン管を載置した台板26は、コンベア27上
の所定の位置で停止し、台板26上のカラーブラウン管
に対して所定の作業が施され、作業完了後次工程に搬送
される。
【0043】図8に示した製造ラインの例では、S2の
位置でカラーブラウン管の取付けがなされ、偏向ヨーク
およびピュリティマグネットが組付けられる。S3から
S7までの位置で一連の作業が完了するとS8の位置で
ITC完成品は取り出され、台板だけが元のS1の位置
に戻される。ITC製造工程は大別すると、色ずれ調
整、画面歪調整、ランディング調整があるが、干渉性と
優先順位を考慮して、大画面のITCではS3からS5
のように画面歪調整、色ずれ調整、ランディング調整の
順序で行われている。本発明によるランディング検査調
整装置はS3、S5、S7に設置され、コンベア27上
を流れるカラーブラウン管に対して、検査または調整が
なされている。S3での基準点ランディング調整とは画
面左右の中央高さ箇所でのランディング調整で、偏向ヨ
ーク取付け位置とピュリティマグネットの調整で行われ
る。S5では画面の少なくとも四隅を含めた多点又は全
面におけるランディング検査または調整が行われる。
【0044】仕様を満足しなかった検査不合格のものは
戻しコンベア28でそのままS2に戻し、偏向ヨークを
取替えて再調整が行われる。検査不合格の情報は台板に
備え付けられた記憶装置に各工程で書き込まれ、S6で
読み込まれ、不合格のものは戻される。S7では磁界の
大きさ、方向を変えた最終検査がなされる。仕様を満足
しなかった検査不合格のものはS2に戻され、再調整が
行われる。
【0045】以上の調整方法により、画面上の四隅を含
めた多点又は全域で定量的なランディング調整が実現で
きるため、従来の数点の計測によるものに比べて、最終
検査での不良率が1/10以下程度に低減できる。
【0046】上記実施例はITC製造工程を作業内容別
に分割したものであるが、ブラウン管表示面の前面には
色ずれなどの他の検査に障害となる測定器がないため、
たとえば図8のS4とS5を同一ステーションで行うこ
とも可能である。さらには、ひとつのステーションで全
工程を行うバッチ方式も可能である。
【0047】また、完成品であるディスプレイ装置の製
造工程においては、色再現性を検査する色度検査のほか
にランディング検査を行うことも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラーブラウン管前面に設置された環状の計測用ビーム
偏向器に所定の電流を流して輝度を測定するだけで、ミ
スランディング量が計測、表示される構成としたので、
比較的単純な構成の装置で、ITCおよびディスプレイ
装置の画面の全域または多点でのランディング検査、調
整作業を、容易に、短時間に、かつ高精度に行えるとい
う効果が得られる。
【0049】また、各計測点の調整範囲を地磁気による
変移量を差し引いて、隣接蛍光体にまたがってビームが
照射しないように設定することにより、いかなる地磁気
環境においても良好な色再現が実現可能となる。即ち、
本発明の方法によりランデイング検査、調整が行われた
ITC及びデイスプレイ装置は、地磁気の条件が異なる
他の場所に移動させても、良好な色再現が実現できると
いう効果が得られる。
【0050】更に、計測用ビーム偏向器をブラウン管に
取付けるスペースが不要なため、ブラウン管の全長短縮
化に寄与するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカラーブラウン管IT
C製造装置を示す構成図である。
【図2】上記実施例のビーム偏向器の構成および動作の
説明図である。
【図3】上記実施例のビーム偏向器の鉄芯の製造方法の
説明図である。
【図4】上記実施例のミスランディング量計測方法の説
明図である。
【図5】上記実施例のミスランディング量計測における
蛍光体の発光長とコイル通電電流の関係の説明図であ
る。
【図6】本発明の第二の実施例によるミスランディング
量計測方法の説明図である。
【図7】本発明の一実施例によるミスランディング量計
測結果表示画面の説明図である。
【図8】本発明の一実施例であるカラーブラウン管IT
C製造方法の説明図である。
【図9】カラーブラウン管の断面図と蛍光体への電子ビ
ーム照射の説明図である。
【図10】ミスランディングの許容量を示した説明図で
ある。
【符号の説明】
1…カラーブラウン管 2…信号発生器 3
…撮像装置 8…結果表示装置 9…ビーム偏向記 1
2…水平偏向コイル 14…鉄芯 15、16…漏れ磁束
フロントページの続き (72)発明者 野崎 良直 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 田中 真司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子銃を備え偏向ヨークを取り付けたカラ
    ーブラウン管の前記電子銃から電子ビームを発射して前
    記カラーブラウン管の蛍光面に照射し、 前記カラーブラウン管の表示面の近傍に該表示面にほぼ
    平行な磁界を発生させ、 該表示面にほぼ平行な磁界を変化させて該変化に応じた
    前記電子ビームの前記蛍光面上の照射の状態を前記カラ
    ーブラウン管の表示面の側から測定し、 該測定した結果から前記カラーブラウン管の蛍光体上へ
    の電子ビームのミスランディング量を求め、 該求めたミスランディング量に基づいて前記カラーブラ
    ウン管の検査または調整を行うことを特徴とする偏向ヨ
    ーク付きカラーブラウン管の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ミスランディング量を求めて前記カラ
    ーブラウン管の検査または調整を行うことを、前記表示
    面の少なくとも四隅を含む複数の点に対して行うことを
    特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク付きカラーブラウ
    ン管の製造方法。
  3. 【請求項3】前記カラーブラウン管の表示面にほぼ平行
    な磁界を、前記カラーブラウン管の表示面のほぼ全面に
    亘って発生させることを特徴とする請求項1記載の偏向
    ヨーク付きカラーブラウン管の製造方法。
  4. 【請求項4】電子銃を備え偏向ヨークを取り付けたカラ
    ーブラウン管の前記電子銃から電子ビームを発射して前
    記カラーブラウン管の蛍光面に照射する工程と、 前記蛍光面の近傍に前記蛍光面に入射する電子ビームの
    軌道を偏向させる磁界を前記蛍光面のほぼ全面に亘って
    発生させる工程と、 前記電子ビームを前記蛍光面に照射した状態で前記電子
    ビームの軌道を偏向させる磁界を変化させ該変化に応じ
    た前記カラーブラウン管の表示面を撮像する工程と、 該撮像した結果から前記カラーブラウン管の蛍光体上へ
    の電子ビームのミスランディング量を求める工程と、 該求めたミスランディング量に基づいて前記カラーブラ
    ウン管の検査または調整を行う工程とを有することを特
    徴とする偏向ヨーク付きカラーブラウン管の製造方法。
  5. 【請求項5】カラーブラウン管を備えたディスプレイ装
    置の製造方法であって、 該ディスプレイ装置のカラーブラウン管の蛍光面に該ブ
    ラウン管の電子銃から発射させた電子ビームを照射し、 前記ディスプレイ装置の表示面の近傍に該表示面にほぼ
    平行な磁界を発生させ、 該表示面にほぼ平行な磁界を変化させて該変化に応じた
    前記電子ビームの前記蛍光面上の照射位置を測定し、 該測定した結果から前記蛍光面上への電子ビームのミス
    ランディング量を求め、 該求めたミスランディング量に基づいて前記ディスプレ
    イ装置の検査または調整を行うことを特徴とするディス
    プレイ装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ミスランディング量を求めて前記ディ
    スプレイ装置の検査または調整を行うことを、前記表示
    面の少なくとも四隅を含む複数の点に対して行うことを
    特徴とする請求項5記載のディスプレイ装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記表示面にほぼ平行な磁界を、前記表示
    面のほぼ全面に亘って発生させることを特徴とする請求
    項5記載のディスプレイ装置の製造方法。
  8. 【請求項8】カラーブラウン管を備えたディスプレイ装
    置の製造方法であって、 該ディスプレイ装置のカラーブラウン管の電子銃から電
    子ビームを発射して前記カラーブラウン管の蛍光面に照
    射する工程と、 前記蛍光面の近傍に前記蛍光面に入射する電子ビームの
    軌道を偏向させる磁界を前記蛍光面のほぼ全面に亘って
    発生させる工程と、 前記電子ビームを前記蛍光面に照射した状態で前記電子
    ビームの軌道を偏向させる磁界を変化させ該変化に応じ
    た前記カラーブラウン管の表示面を撮像する工程と、 該撮像した結果から前記カラーブラウン管の蛍光体上へ
    の電子ビームのミスランディング量を求める工程と、 該求めたミスランディング量に基づいて前記ディスプレ
    イ装置の検査または調整を行うことを特徴とするディス
    プレイ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】環状に形成された鉄芯に巻回したコイルを
    有しカラーブラウン管の表示面の前面に設置して前記カ
    ラーブラウン管の電子銃から発射されて前記カラーブラ
    ウン管の蛍光面に入射する電子ビームを偏向させる静磁
    界を発生するビーム偏向手段と、 該ビーム偏向手段のコイルに流す電流を制御するコイル
    電流制御手段と、 前記カラーブラウン管の蛍光面に前記電子銃から発射さ
    れた電子ビームを入射させたときの前記カラーブラウン
    管の表示面の輝度を測定する撮像手段と、 前記コイル電流制御手段により制御されて前記ビーム偏
    向手段のコイルに流された電流値と前記撮像手段で測定
    された前記表示面の輝度の情報に基づいて前記静磁界が
    ないときの前記カラーブラウン管の蛍光面に入射する電
    子ビームのミスランディング量を求める処理手段と、 該処理手段で求めた前記電子ビームのミスランディング
    量に関する情報を表示する表示手段とを備えたことを特
    徴とする偏向ヨーク付きカラーブラウン管製造装置。
  10. 【請求項10】前記処理手段は、前記コイル電流制御手
    段により制御されて前記ビーム偏向手段のコイルに流さ
    れた電流値とそのときの前記蛍光面に入射する電子ビー
    ムの移動量との関係、及び、又は前記撮像手段で測定し
    た前記表示面の輝度情報と前記蛍光面に入射する電子ビ
    ームのミスランディング量との関係を予め記憶している
    ことを特徴とする請求項9記載の偏向ヨーク付きカラー
    ブラウン管製造装置。
  11. 【請求項11】カラーブラウン管の表示面の側に設置さ
    れて前記カラーブラウン管の電子銃から発射されて前記
    カラーブラウン管の蛍光面を照射する電子ビームを偏向
    させる静磁界を前記蛍光面のほぼ全面にわたって発生さ
    せるビーム偏向手段と、 前記カラーブラウン管の蛍光面に前記電子ビームを照射
    したときの前記カラーブラウン管の表示面を撮像して前
    記表示面の輝度を測定する撮像手段と、 前記ビーム偏向手段が発生する静磁界と前記撮像手段で
    測定された前記表示面の輝度との情報に基づいて前記カ
    ラーブラウン管の蛍光面を照射する電子ビームのミスラ
    ンディング量を求める処理手段と、 該処理手段で求めた前記表示面の複数の個所の前記電子
    ビームのミスランディング量に関する情報を表示する表
    示手段とを備えたことを特徴とする偏向ヨーク付きカラ
    ーブラウン管製造装置。
  12. 【請求項12】前記表示手段が、前記表示面の少なくと
    も四隅の近傍を含む複数の個所の前記電子ビームのミス
    ランディング量に関する情報を表示することを特徴とす
    る請求項11記載の偏向ヨーク付きカラーブラウン管製
    造装置。
  13. 【請求項13】前記ビーム偏向手段が、環状に形成され
    た鉄芯にコイルを巻回して形成されていることを特徴と
    する請求項11記載の偏向ヨーク付きカラーブラウン管
    製造装置。
  14. 【請求項14】環状に形成された鉄芯に巻回したコイル
    を有しディスプレイ装置のカラーブラウン管画面の前面
    に設置して前記カラーブラウン管の電子銃から発射され
    て前記カラーブラウン管の蛍光面に入射する電子ビーム
    を偏向させる静磁界を発生するビーム偏向手段と、 該ビーム偏向手段のコイルに流す電流を制御するコイル
    電流制御手段と、 前記カラーブラウン管の蛍光面に前記電子銃から発射さ
    れた電子ビームを入射させたときの前記カラーブラウン
    管の表示面の輝度を測定する撮像手段と、 前記コイル電流制御手段により制御されて前記ビーム偏
    向手段のコイルに流された電流値と前記撮像手段で測定
    された前記表示面の輝度の情報に基づいて前記静磁界が
    ないときの前記カラーブラウン管の蛍光面に入射する電
    子ビームのミスランディング量を求める処理手段と、 該処理手段で求めた前記電子ビームのミスランディング
    量に関する情報を表示する表示手段とを備えたことを特
    徴とするディスプレイ装置の製造装置。
  15. 【請求項15】前記処理手段は、前記コイル電流制御手
    段により制御されて前記ビーム偏向手段のコイルに流さ
    れた電流値とそのときの前記蛍光面に入射する電子ビー
    ムの移動量との関係、及び、又は前記撮像手段で測定し
    た前記表示面の輝度情報と前記蛍光面に入射する電子ビ
    ームのミスランディング量との関係を予め記憶している
    ことを特徴とする請求項14記載のディスプレイ装置の
    製造装置。
  16. 【請求項16】ディスプレイ装置のカラーブラウン管表
    示面の前面に設置されて前記カラーブラウン管の電子銃
    から発射されて前記カラーブラウン管の蛍光面を照射す
    る電子ビームを偏向させる静磁界を発生するビーム偏向
    手段と、 前記カラーブラウン管の蛍光面に前記電子ビームを照射
    したときの前記カラーブラウン管の表示面を撮像して前
    記表示面の輝度を測定する撮像手段と、 前記ビーム偏向手段が発生する静磁界と前記撮像手段で
    測定された前記表示面の輝度との情報に基づいて前記カ
    ラーブラウン管の蛍光面を照射する電子ビームのミスラ
    ンディング量を求める処理手段と、 該処理手段で求めた前記表示面の複数の個所の前記電子
    ビームのミスランディング量に関する情報を表示する表
    示手段とを備えたことを特徴とするディスプレイ装置の
    製造装置。
  17. 【請求項17】前記表示手段が、前記画面の少なくとも
    四隅の近傍を含む複数の個所の前記電子ビームのミスラ
    ンディング量に関する情報を表示することを特徴とする
    請求項16記載のディスプレイ装置の製造装置。
  18. 【請求項18】前記ビーム偏向手段が、環状に形成され
    た鉄芯にコイルを巻回して形成されていることを特徴と
    する請求項16記載のディスプレイ装置の製造装置。
  19. 【請求項19】電子銃を備え偏向ヨークを取り付けたカ
    ラーブラウン管であって、 前記電子銃から電子ビームを発射して前記カラーブラウ
    ン管の蛍光面に照射し、 該カラーブラウン管の表示画面の前面に配置された偏向
    器によって前記電子ビームの軌道を偏向させるための磁
    界を発生させ、 該磁界を変化させその変化に応じた前記電子ビームの前
    記蛍光面上への照射の状態を測定し、 その測定結果に基づいて前記カラーブラウン管の蛍光面
    上への前記電子ビームのミスランディング量を求め、 その求めたミスランディング量に基づいて前記カラーブ
    ラウン管の調整を行う、ことによって製造されたカラー
    ブラウン管。
  20. 【請求項20】前記偏向ヨークに隣接してピュリティマ
    グネットを設置し、該偏向ヨークと該ピュリティマグネ
    ットとの間の隙間を前記電子ビームを偏向させるための
    部材を配置できない程に小さくした、請求項19に記載
    のカラーブラウン管。
JP1098398A 1997-01-24 1998-01-23 偏向ヨーク付きカラーブラウン管およびディスプレイ装置の製造方法、その製造装置およびその方法で製造されたカラーブラウン管 Pending JPH10269946A (ja)

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