JPH10269622A - 情報記録媒体及び情報記録媒体の情報再生装置 - Google Patents

情報記録媒体及び情報記録媒体の情報再生装置

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JPH10269622A
JPH10269622A JP9093175A JP9317597A JPH10269622A JP H10269622 A JPH10269622 A JP H10269622A JP 9093175 A JP9093175 A JP 9093175A JP 9317597 A JP9317597 A JP 9317597A JP H10269622 A JPH10269622 A JP H10269622A
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JP
Japan
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JP9093175A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kondo
哲也 近藤
Shinji Nakamura
伸司 中村
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録媒体の一部を化学的に溶解させて信
号部分を露出させ情報を物理的な凹凸の形状として丸ご
とコピーすることが不可能な情報記録媒体を提供すると
ともに、その情報再生装置を提供する。 【解決手段】 積層構造体の一部の厚さが段階的に変化
するような段差6A、あるいは積層構造体の一部の厚さ
が漸次変化するような勾配7を設け、偽造行為の過程で
溶解が不均一となり、実質的に溶解による物理コピーを
行って光記録媒体のデータを不法にコピーすることがで
きないようにしている。また、暗号化された情報を解読
したり、真正品と偽造品の識別をするために情報再生装
置は厚さの異なる部分から情報を読み取り、処理するよ
う構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、光磁
気ディスクなどの光学的情報記録媒体及びかかる光記録
媒体から情報を読み取る情報再生装置に関し、特に光記
録媒体の偽造品の防止に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光学的に読み取り可能な情報が
記録され、更に記録された情報を読み出す情報記録媒体
があり、近年は、CD−ROM、CD−R、DVD−R
OM、MOをはじめとする高密度記録ディスクの普及が
めざましいものとなっていて、音楽、静止画、動画、コ
ンピュータソフトやコンピュータデータなどの記録再生
に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の高密
度情報記録媒体の普及と最近のパーソナルコンピュータ
の高性能化に伴い、重要情報もこれら高密度情報記録媒
体に記録する機会が多くなっている。しかし、セキュリ
ティの問題は解決されていないと言ってもよい。つま
り、これらの高密度情報記録媒体は1枚に大容量の情報
が記録できるという大きな利点が有る反面、付加価値が
高いために、偽造されたときの損失も大きい。特に顧客
銀行預金情報、電子マネーなどが記録されたものは偽造
により、コピーされると、当該預金所有者である個人や
法人に対する損害が大きいものとなる可能性が高い。更
に発展して国家機密、軍事情報などの国や地域あるいは
全地球的安全に関する重要情報が記録されていた場合、
そのデータ媒体の偽造、盗用は図り知れない危機をもた
らすこともあり得る。
【0004】そこで、こうした重要情報が記録されてい
る高密度情報記録媒体が偽造されても、正規の使用者以
外の他者が使用することができないような記録媒体が必
要とされていた。その解決手段として、従来、いわゆる
暗号を利用したコピープロテクトが数々提案されてい
る。いわゆる電子的なコピーに対するプロテクトである
が、それも信号を時間をかけて丁寧に解析してゆけば解
読できることが多く、根本的な解決には至っていなかっ
た。また電子的なコピー以外に、記録媒体の一部を化学
的に溶解させて信号部分を露出させ情報を物理的な凹凸
の形状として丸ごとコピーする方法(溶解による物理的
コピー)があり、これに対してはいかなる記録方法につ
いても対抗手段がなかった。
【0005】以下この溶解による物理的コピー方法につ
いて、図面を用いてその手法の説明をする。 図15は
従来の情報記録媒体の構造を略断面図で示したものであ
る。基板1、反射膜2、保護膜3が順に積層されてい
る。そして基板1には情報を表す微細パターン4が刻ま
れている。このような断面構造は、各種光ディスクに共
通のものである。また記録できる情報記録媒体である
か、再生専用記録媒体であるかによって反射膜2の材料
も変わってくるが、断面構造はほぼ同じである。簡単な
例で以下CD−ROMとして説明する。この場合、基板
1がポリカーボネートであり、反射膜2がアルミニウ
ム、保護膜3が紫外線硬化樹脂からなる。
【0006】溶解による物理的コピーの方法は図15に
示す工程により、この媒体を強アルカリの水溶液(図示
せず)に浸漬することから始まる(図15のA)。ここ
で使用する強アルカリ水溶液の代表的なものは、特開平
6−223416号公報に記載されているような、pH
13以上の溶液、例えばアルカリ塩又は塩基、キレート
添加剤、湿潤剤からなる水溶液である。
【0007】保護膜3は、通常酸や有機溶剤には溶け
ず、アルカリにのみ溶解する。このため保護膜3はアル
カリに溶けだして、やがて反射膜2が露出する(図15
のB)。反射膜2(アルミニウム)は酸とアルカリの両
方に溶解するが、その濃度が薄い場合には不動態膜を形
成して溶解しない。しかし先の強アルカリ液の場合には
そのようなことがなく、溶解がすんなりと進行し、図1
5のCのように基板1が露出する。その基板には微細パ
ターン4が刻みこまれている。このまま浸せきを続けれ
ば、ポリカーボネートも溶解して微細パターン4が消
失、更に続ければ表面が荒れてしまうことになる(図1
5のD)。しかしこのエッチング過程をじっくり観察し
て、図15のCの段階でエッチングを停止することは可
能である。基板を引き上げ、水洗すればよい。そのよう
にすれば微細パターン4を傷めることなく、基板1を得
ることができる。
【0008】この基板1は微細パターン4を表面に有し
ているため、複製を得ることができる。その方法は特開
平8−329524号公報の図4(B)以降に記載され
ている。すなわち、スタンパを作製し、続いて通常の光
ディスクと同じ方法で製作するのであるが、その概要は
次のとおりである。まず、図16のAに示すディスク基
板9の信号面13上にスパッタリングや無電解メッキを
施してニッケル導電層14を形成し(図16のB)、こ
の上に更にニッケル電鋳を行ってメッキ層15を形成す
る(図16のC)。そして、ディスク基板9とニッケル
導電層14との界面で剥離させて厚さ0.3mm程のニ
ッケルスタンパ16を得る(図16のD)。このスタン
パ16の表面の凹凸ピットは、初期のディスクとは逆形
状となっている。
【0009】このようにスタンパを製造したら、次にこ
れを基にしてCD−ROMを製造する。まず、図17の
Aのように形成したスタンパ16を射出成形機に取り付
け、ポリカーボネート樹脂を射出成形する。(図17の
B)。そしてスタンパ16を樹脂17から剥がすことに
より、スタンパ16とは逆形状の凹凸を有するディスク
基板18を得る(図17のC)。すなわち2回の転写を
経て、初期のディスクと同一形状の基板ができ上がるこ
とになる。
【0010】次に通常のCDの最終工程と同様に図17
のDに示すようなディスクを作製する。すなわち、厚さ
600〜1000A(オングストローム)のアルミニウ
ムまたはその合金からなる反射層19を形成し、さらに
厚さ5〜20μmの紫外線硬化型樹脂からなる保護層2
0を形成する。続いて、必要に応じてその表面にレーベ
ル層21を印刷してCD−ROMを完成させる。
【0011】このように従来の情報記録媒体は、物理的
なコピーを行いやすい構成となっていた。そこで本発明
はこうした課題に着目して、これを解決するためになさ
れたものである。すなわち、本発明は溶解による物理的
コピー方法によっては容易にコピーすることができない
情報記録媒体を提供することを第1の目的とする。ま
た、本発明はかかる情報記録媒体から暗号化された情報
を正確に再生したり、真正品か偽造品かを容易に識別す
ることが可能な情報記録媒体の情報再生装置を提供する
ことを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して上記
第1の目的を達成するために、本発明では積層構造体の
一部の厚さが段階的に変化するような段差、あるいは積
層構造体の一部の厚さが漸次変化するような勾配を設
け、偽造行為の過程で溶解が不均一となり、実質的に溶
解による物理コピーを行って光記録媒体のデータを不法
にコピーすることができないようにしている。また、上
記第2の目的を達成するために、本発明では、暗号化さ
れた情報を解読したり、真正品と偽造品の識別をするた
めに情報再生装置は記録媒体の厚さの異なる部分から情
報を読み取り、処理するよう構成されている。
【0013】すなわち本発明によれば、表面に微細パタ
ーン列を有した基板と、前記微細パターン列を覆うよう
設けられた反射層とを有する情報記録媒体において、前
記基板又は前記反射層のいずれか一方又は双方の厚さに
おいて段差が設けられていることを特徴とする情報記録
媒体が提供される。
【0014】さらに本発明によれば、表面に微細パター
ン列を有した基板と、前記微細パターン列を覆うよう設
けられた反射層とを有する情報記録媒体において、前記
基板又は前記反射層のいずれか一方又は双方の厚さが漸
次変化するよう勾配が設けられていることを特徴とする
情報記録媒体が提供される。
【0015】さらに本発明によれば、表面に微細パター
ン列を有した基板と、前記微細パターン列を覆うよう設
けられた反射層と、前記反射層を覆うよう設けられた保
護層とを有する情報記録媒体において、前記基板及び前
記反射層及び前記保護層の少なくとも1つの厚さにおい
て段差が設けられていることを特徴とする情報記録媒体
が提供される。
【0016】さらに本発明によれば、表面に微細パター
ン列を有した基板と、前記微細パターン列を覆うよう設
けられた反射層と、前記反射層を覆うよう設けられた保
護層とを有する情報記録媒体において、前記基板及び前
記反射層及び前記保護層の少なくとも1つの厚さが漸次
変化するよう勾配が設けられていることを特徴とする情
報記録媒体が提供される。
【0017】さらに本発明によれば、表面に微細パター
ン列を有した基板と、前記微細パターン列を覆うよう設
けられた反射層とを有し、前記基板又は前記反射層のい
ずれか一方又は双方の厚さにおいて段差が設けられてい
て、前記段差において分割された厚さの大なる肉厚部と
厚さの小なる肉薄部が、暗号化された主情報信号の記録
領域と前記主情報信号の復号を行うための暗号キーコー
ドとが記録された領域のいずれかにそれぞれ対応してい
る情報記録媒体から記録情報を再生する情報再生装置で
あって、前記肉厚部の微細パターンから信号を読み出す
手段と、前記肉薄部の微細パターンから信号を読み出す
手段と、これらの読み出し信号から暗号化された前記主
信号の復元を行う手段とを有する情報記録媒体の情報再
生装置が提供される。
【0018】さらに本発明によれば、表面に微細パター
ン列を有した基板と、前記微細パターン列を覆うよう設
けられた反射層と、前記反射層を覆うよう設けられた保
護層とを有し、前記基板及び前記反射層及び前記保護層
の少なくとも1つの厚さにおいて段差が設けられてい
て、前記段差において分割された厚さの大なる肉厚部と
厚さの小なる肉薄部が、暗号化された主情報信号の記録
領域と前記主情報信号の復号を行うための暗号キーコー
ドとが記録された領域のいずれかにそれぞれ対応してい
る情報記録媒体から記録情報を再生する情報再生装置で
あって、前記肉厚部の微細パターンから信号を読み出す
手段と、前記肉薄部の微細パターンから信号を読み出す
手段と、これらの読み出し信号から暗号化された前記主
信号の復元を行う手段とを有する情報記録媒体の情報再
生装置が提供される。
【0019】さらに本発明によれば、表面に微細パター
ン列を有した基板と、前記微細パターン列を覆うよう設
けられた反射層とを有し、前記基板又は前記反射層のい
ずれか一方又は双方の厚さにおいて段差が設けられてい
て、前記段差において分割された厚さの大なる肉厚部と
厚さの小なる肉薄部が、暗号化された主情報信号の記録
領域と前記主情報信号の復号を行うための暗号キーコー
ドとが記録された領域のいずれかにそれぞれ対応してい
る情報記録媒体から記録情報を再生する情報再生装置で
あって、前記肉厚部の微細パターンから信号を読み出す
手段と、前記肉薄部の微細パターンから信号を読み出す
手段と、これらの読み出し信号に応答して当該情報記録
媒体が真正品か否かを判断する手段とを有する情報記録
媒体の情報再生装置が提供される。
【0020】さらに本発明によれば、表面に微細パター
ン列を有した基板と、前記微細パターン列を覆うよう設
けられた反射層と、前記反射層を覆うよう設けられた保
護層とを有し、前記基板及び前記反射層及び前記保護層
の少なくとも1つの厚さにおいて段差が設けられてい
て、前記段差において分割された厚さの大なる肉厚部と
厚さの小なる肉薄部が、暗号化された主情報信号の記録
領域と前記主情報信号の復号を行うための暗号キーコー
ドとが記録された領域のいずれかにそれぞれ対応してい
る情報記録媒体から記録情報を再生する情報再生装置で
あって、前記肉厚部の微細パターンから信号を読み出す
手段と、前記肉薄部の微細パターンから信号を読み出す
手段と、これらの読み出し信号に応答して当該情報記録
媒体が真正品か否かを判断する手段とを有する情報記録
媒体の情報再生装置が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の情報記録媒体及び
情報記録媒体の情報再生装置の実施の形態を好ましい実
施例によって図面に従い詳細に説明する。図1は、本発
明の情報記録媒体の第1実施例の断面図である。また、
図3、図5は、本発明の情報記録媒体の第2実施例及び
第3実施例のそれぞれの断面図である。なお、本発明の
情報記録媒体はCD、CD−ROM、DVD、光磁気デ
ィスクなどに適用可能であるが、説明の都合上、情報記
録媒体の一例としてCD−ROMを用いて説明する。図
1、図3、図5は、円盤状のCD−ROMを半径方向に
切断した場合の断面の一部を示している。
【0022】本発明の情報記録媒体の1つの形態の構造
は、図1、図3、図5に示すように、ディスク基板1、
反射膜(層)2、保護膜(層)3の少なくとも1つに厚
さが変化する段差を設けたものである。図1、図3、図
5は3つの異なる構造を描いているが、本発明はこれら
の構造に限定されるものではない。なお、これらの図
1、図3、図5において、反射膜2のみを便宜上ハッチ
ングで示している。反射膜2は基板1を覆うように設け
られ、基板1の反射膜に接する面には情報信号を表現す
る微細パターンの凹部としてのピット4が形成されてい
る。ピット4はこれらの図中便宜上黒く塗りつぶして示
している。なお、本発明における段差は、信号を記録す
るための凹部としてのピットの深さが通常0.2μm以
下であり、これと明確に識別されるよう、その数倍以上
(例えば後述するように1μm以上)あるものをいう。
したがって、信号記録のためのピットは本発明における
段差には該当しない。
【0023】図1に示す第1実施例は基板1に厚さの大
なる肉厚部1Aと厚さの小なる肉薄部1Bとを設けたも
のであり、基板1の上に形成される反射膜2は、肉厚部
1Aと肉薄部1Bの双方を覆うよう設けられ、反射膜2
の上側面は平坦となり、その平坦な上側面の上に保護層
3が設けられる。ここで、基板1に段差6Aを設ける手
法について説明する。
【0024】〈基板に段差を作る方法〉所望の段差6A
に対応した形状で成形金型を作成しておく。また所望の
段差6Aに対応した形状でスタンパの絞り型を別に作成
しておく。そして所望の信号とは逆のパターン入ったス
タンパを公知の製造方法(例えばCD−ROMのスタン
パ製造方法)に従って製造する。このスタンパを先に用
意したスタンパの絞り型でプレスして、成形金型に対応
したスタンパ変形加工する。そしてこのスタンパを先の
成形金型に取り付けて成形すればよい。
【0025】図3に示す第2実施例は反射膜2に厚さの
大なる肉厚部2Aと厚さの小なる肉薄部2Bとを設けた
ものであり、反射膜2の上に形成される保護層3は、肉
厚部2Aと肉薄部2Bの双方を覆うよう設けられ、保護
層3の上側面は平坦となっている。反射膜2に段差6B
を設ける手法について説明する。
【0026】〈反射膜に段差を作る方法〉反射膜形成方
法は蒸着、スパッターなどの気層成膜法と反射材料溶液
をスクリーン印刷やスピンコートする液相成膜法があ
る。気層成膜法の場合にはまず肉薄部分に対応した膜厚
で全面成膜する。続いて肉厚部分に対応した形状のマス
クを用意して、蒸発源(またはターゲット)と先に成膜
された基板の間にそのマスクを設置して再度成膜する。
このとき、2回目に成膜した膜厚と1回目に成膜した膜
厚の合計が肉厚部に相当するように成膜時間を設定す
る。
【0027】液相成膜法も類似の方法をとる。スクリー
ン印刷の場合にはまず肉薄部分に対応した膜厚で全面印
刷する。続いて肉厚部分に対応した形状のスクリーンマ
スクを用意して、そのマスクを介して再度成膜する。こ
のとき、2回目に成膜した膜厚と1回目に成膜した膜厚
の合計が肉厚部に相当するようにスクリーンのメッシュ
や反射材料溶液の粘度を設定する。必要に応じてマスク
を介して2度塗り、3度塗りと重ね塗りしてもよい。ま
たスピンコート法の場合には段差6Bを作るのが円弧
で、かつ肉厚部が肉薄部より外周にある場合に限られた
パターンとなるが、まず肉薄部分に対応した膜厚で全面
コーティングする。続いて肉厚部分に対応した位置にコ
ーティングノズルを配置して反射材料溶液を滴下、そし
てスピンする。この結果滴下位置より外周側で膜厚が厚
くなり、段差6Bを設けることができる。このとき、2
回目にコーティングした膜厚と1回目にコーティングし
た膜厚の合計が肉厚部に相当するように反射材料溶液の
粘度やスピン回転数を設定する。必要に応じて2度塗
り、3度塗りと重ね塗りしてもよい。
【0028】図5に示す第3実施例は保護層3に厚さの
大なる肉厚部3Aと厚さの小なる肉薄部3Bとを設けた
ものであり、反射膜2の上に形成される保護層3は、反
射膜2を覆うよう設けられ、保護層3の上側面に段差6
Cが露出する。ここで、保護層3に段差6Cを設ける手
法について説明する。
【0029】〈保護膜に段差を作る方法〉保護膜の形成
方法は反射膜と同様に蒸着、スパッターなどの気層成膜
法と反射材料溶液をスクリーン印刷やスピンコートする
液相成膜法がある。段差形成方法は保護膜に記載したの
と同じ方法を取ることができる。
【0030】次に、第1ないし第3実施例の光記録媒体
の一部を化学薬品で溶解させて、物理コピーが可能か否
かについて検討する。図2は図1の光記録媒体がエッチ
ングを受けた場合の途中過程を示したものである。な
お、図1〜図6では、理解を助けるために図中左半分の
微細パターン4が破壊されるような層構造をとってい
る。
【0031】前述のように、基板1の左半分は右半分と
比べ厚くなっている。この構造体を強アルカリ水溶液に
浸せきすると、最初に保護膜3が溶解する。これは平坦
な膜であるため、反射膜2はそのままの形で露出する
(図2のA)。浸せきを続けると反射膜2の上層部分が
溶解して、基板1の左半分が露出する(図2のB)。こ
の左半分では微細パターン4が露出しており、右半分で
は微細パターン4が露出していない。更にエッチングを
続けると左半分の微細パターン4は溶解を始め、基板1
の右半分が露出した頃には基板1の左半分の信号記録面
であった表面は荒れてしまい、微細パターン4は消失し
ている(図2のC)。従来のコピー方法では微細パター
ン4が一様に顔を出した瞬間にエッチングを停止するの
であるが、本発明の構造体ではそのような瞬間がない。
つまり図2のBから図2のCの間のいかなる時間であっ
ても、左右両表面が同時に顔を出すことがなく、全ての
データを完全にコピーすることが不可能である。
【0032】第1実施例の構成のその他の特徴は、保護
膜3の膜厚が一定であるために、保護膜3の溶解速度
(SR3)を任意に設定できることである。つまり図5
の実施例では保護膜3の溶解速度(SR3)と反射膜の
溶解速度(SR2)との間にある関係を持たせなければ
ならないが、第1実施例の場合は溶解速度SR2と無関
係に溶解速度SR3を選ぶことができる。溶解速度SR
3が速くても遅くてもよいということは、それだけ材料
選択の幅が広いという利点につながる。ただ第1実施例
には制約条件が全くないというわけではなく、基板の溶
解速度(SR1)は、反射膜の溶解速度(SR2)より
大きいことが望ましい。右半分の基板が露出したとき
に、左半分のパターンが崩れている必要があるためであ
る。しかしSR1とSR2の関係はそれが必須というわ
けではない。それは最初に設定した段差の距離T(以下
単に段差Tともいう)が充分であれば、SR1がSR2
より小さくてもよい。具体的に例えばCD−ROMの場
合には、微細パターンの深さが約0.1μmであるの
で、エッチングが0.5μm進行すればパターンはかな
り崩れてしまう。このとき段差T(μm)は数式で書け
ば、 T≧0.5*SR2/SR1 の関係を満たすだけの厚みがあればよい。仮にSR2が
SR1の2倍の溶解速度を有したとしても、 T≧0.5*SR2/SR1=1.0 となって段差Tが1μm以上あればよいことになる。
【0033】以上説明したように、基板の溶解速度(S
R1)は、反射膜の溶解速度(SR2)より大きいこと
が望ましいが、上記式の関係を満たせば、SR1がSR
2より小さくてもよい。なおこのような構造を持つCD
−ROMは市場に出ていないが、段差Tが微細パターン
の中にあった場合、CD−ROMドライブは情報の読み
取りで影響を受ける場合がある。CD−ROMドライブ
にはフォーカスサーボ制御機構及びトラッキングサーボ
制御機構があり、光ピックアップの光スポットの照射部
分の高さが少しずれても信号トラックを追従して、はず
さないよう構成されている。しかし段差が大きく、その
変化が急であった場合には、ドライブによっては追従が
困難となることも考えられる。このようなケースも想定
して信号のレイアウトを考えておくとよい。例えば段差
の一方をリードイン(又はリードアウト又はその両方)
とし、他方を主情報部分に対応させるのである。主信号
を再生中には段差がないため、通常のCD−ROMと同
じようにして再生することができる。段差の部分はリー
ドイン(又はリードアウト)と主情報部分の境界の部分
であるが、フォーマット上、リードイン(リードアウ
ト)と主情報部分は別物のため、中断の問題は回避しや
すい。
【0034】次に第2実施例の説明をする。 図3に示
す第2実施例では、反射膜2に段差6Bがあり、基板1
は段差がなく平坦である。保護膜3は下層の段差を埋め
るように対応して内部に段差を有し、露出表面は平坦と
なっている。反射膜2の右半分は左半分と比べ高く(厚
く)なっている。この構造体を先の強アルカリ水溶液に
浸せきすると、最初に保護膜3の上層部分が溶解して、
右半分の反射膜2が露出する(図4のA)。ここでSR
3がSR2よりも大きい場合を例にとってみると、左半
分の溶解は進行が速いため、左半分の微細パターン4が
露出する瞬間がある(図4のB)。そしてこのままエッ
チングが進むと先例と同様に左側の微細パターン4が破
壊される(図4のC)。
【0035】なおSR3とSR2の関係が逆で、SR3
がSR2よりも著しく小さい場合には、右側のエッチン
グが進むために右側の微細パターン4が破壊される。ま
たこの場合も基板の溶解速度(SR1)は、反射膜の溶
解速度(SR2)より大きいことが望ましいが、図4の
Bにおける段差を充分考慮すれば、SR1がSR2より
小さくてもよい。
【0036】次に第3実施例の説明をする。 図5に示
した第3実施例は、保護膜3の露出表面に段差6Cがあ
り、基板1と反射膜2が段差なく平坦となっている。保
護膜3の右半分は左半分と比べ高く(厚く)なってい
る。この構造体を先の強アルカリ水溶液に浸せきする
と、最初に左半分の反射膜2が露出する(図6のA)。
ここでSR2がSR3よりも大きい必要があるのである
が、左半分の溶解は進行が速いため、左半分の微細パタ
ーン4が露出する瞬間がある(図6のB)。そしてこの
ままエッチングが進むと先例と同様に左側の微細パター
ン4が破壊される(図6のC)。
【0037】またこの場合も、基板の溶解速度(SR
1)は、反射膜の溶解速度(SR2)より大きいことが
望ましいが、図4Bにおける段差を充分考慮すれば、S
R1がSR2より小さくてもよい。
【0038】以上段差6A、6B、6Cを設けて、微細
パターンエッチングの開始時刻をずらす方法について説
明してきた。この方法によれば一面均一な微細パターン
が露出する瞬間がないため、物理コピーを避けることが
でき、海賊版の横行を効果的に阻止することができる。
【0039】次に本発明の第4実施例について図7、図
8と共に説明する。第4実施例では図7に断面を示すよ
うに段差を傾斜(勾配)7に置き換えた構造となってい
る。この構造は先の図1における段差を右下がりの傾斜
7に置き換えたものである。図8のABCは、これのエ
ッチング過程を示しており、先の図2のABCにほぼ対
応している。このように傾斜(勾配)構造であってもエ
ッチングは不均一になり、海賊版の横行を阻止すること
ができる。
【0040】以上本発明について実施例を示したが、こ
れらは発明の基本骨格を示すための説明であり、本発明
はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施例
ではCD−ROMを例にして説明したが、他の形式のC
DやDVD(デジタルビデオディスク)などの光記録媒
体や、いわゆる光磁気ディスクや相変化ディスクのよう
な記録再生型光ディスクであってもよいし、CD−Rの
ように追記型ディスクであってもよい。その場合には反
射膜2は、それら記録機能を有する機能膜に置き換える
ことができる。
【0041】また順次書き込みデータを消去してゆくこ
とで情報を変更してゆくディスクであってもよい。また
DVDのような張り合わせ構造を持つディスクであって
もよい。また層構造も、図に示した単純なもの以外に、
複雑な構成でもよい。例えば微細パターン4は基板1に
直接刻んでいたが、図9に示すように、いわゆる2P成
形のように基板1の上に信号層5を設け、そのうえに微
細パターン4を刻んでもよい。また記録型の場合の機能
膜が、多層構造であってもよい。図10は光磁気ディス
クの機能膜の構成一例を示している。
【0042】また本発明を既存のコピープロテクト法と
組み合わせて、高度なセキュリティシステムとしてもよ
い。例えば特開平7−21687号公報には、暗号キー
情報と、暗号化した主信号に分けて記録したディスク
と、その再生装置の説明があるが、これを本発明に応用
してもよい。つまり、図11に示すようにキー情報と、
暗号化した主信号をそれぞれ、段差凸部と凹み部(又は
その逆)に入れておくのである。物理的コピーを行うこ
とで、キー情報、暗号化信号のいずれかが欠落してしま
うので、その情報ディスクは意味を持たなくなり、海賊
版の製作を阻止することができる。このディスクの再生
装置は、特開平7−21687号公報の図2の構成のも
のを応用し、段差凸部と凹み部(又はその逆)に記録さ
れた暗号化された主信号と、暗号化された主信号の暗号
を復号するキー情報とを読み取り構成とすることができ
る。すなわち暗号化された主信号と、復号用キー情報と
をそれぞれ読みとって、暗号化された主信号の復号化を
行い、主信号を復元することができる。
【0043】さらに上記システムの発展した応用とし
て、凸部の微細パターンから読み出した信号と、凹み部
の微細パターンから読み出した信号とを比較し、真正
品、偽造品の判定をするようにした情報再生装置として
もよい。
【0044】次に、かかる真正品、偽造品の判定を行う
ことのできる情報再生装置の例について説明する。情報
再生装置の基本構造は従来のCDプレーヤと同様に、C
Dを回転させるスピンドルモータや、光ピックアップ、
サーボ制御系、再生系、全体を制御するシステムコント
ローラなどを有している。システムコントローラはCP
U(中央演算処理装置)を有していて、再生動作の制御
その他の制御を行うが、このCPUを利用して、例えば
割込み処理などにより図12〜図14のような処理を行
うものとする。
【0045】図12は真正品、偽造品の判定を行うため
の処理手順の第1の例を示すフローチャートである。図
12の処理が開始されると、ステップS1でメモリの所
定領域をクリアするなどのイニシャライズを行い、ステ
ップS2で肉厚部からの再生信号Aと肉薄部からの再生
信号Bをそれぞれ読み取る。ステップS3では信号Aの
読み取りが正常であるか否かを判断する。正常であれ
ば、ステップS4にて信号Bの読み取りが正常であるか
否かを判断する。正常であれば、ステップS5にて当該
ディスクは真正品と判断して、その旨表示部に表示す
る。ステップS3又はステップS4でNOのときは、ス
テップS6で偽造品と判断して、その旨表示部に表示す
る。なお、信号の読み取りの正常か否かの判断は、再生
信号の振幅、周波数などが所定範囲内かどうかを測定す
ることにより行う。また、真正品と判断されたときのみ
再生動作に移行可能とし、偽造品と判断されたときは、
再生を行わないようにすれば、海賊版の使用価値を無く
すことができる。
【0046】図13は真正品、偽造品の判定を行うため
の処理手順の第2の例を示すフローチャートである。図
12と同一内容のステップは同一ステップ番号で示し、
その説明は省略する。図13のステップS7では信号A
と信号Bを用いて、あらかじめメモリに記憶しておいた
関数式Y=f(A)f(B)により演算を行う。信号A
と信号Bが、それぞれ数字を表しているものとして、A
=6、B=3であるとし、関数式がY=A/Bすると、
Y=2となる。ステップS8はこの演算結果Yがあらか
じめメモリに記憶しておいた数値Kと一致するか否かを
判断する。この場合、K=2としてあらかじめ記憶され
ているので、ステップS8の判断はYESとなってステ
ップS5で真正品とされる。
【0047】図14は真正品、偽造品の判定を行うため
の処理手順の第3の例を示すフローチャートである。図
12と同一内容のステップは同一ステップ番号で示し、
その説明は省略する。図14のステップS9では信号A
と信号Bをそれぞれ用いて、あらかじめメモリに記憶し
ておいた関数式Y1=f(A)とY2=f(B)により
演算を行う。信号Aと信号Bが、それぞれ数字を表して
いるものとして、A=3、B=6であるとし、関数式が
Y1=A+C1、Y2=B*C2とし、メモリにあらか
じめ記憶されている定数C1、C2がそれぞれC1=
4、C2=9であるとすると、Y1=3+4=7、Y2
=6*9=54となる。ステップS10、S11はこれ
らの演算結果Y1、Y2があらかじめメモリに記憶して
おいた数値P、Qとそれぞれ一致するか否かを判断す
る。この場合、P=7、Q=54としてあらかじめ記憶
されているので、ステップS10とステップS11の判
断はいずれもYESとなってステップS5で真正品とさ
れる。
【0048】上記真正品、偽造品の判定を行うための処
理手順は説明を簡単にするために、簡単な関数を用いて
いるが、より複雑な関数とし、さらにエラー訂正のため
のパリティービットを付加するように構成することは好
ましい態様である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明の情報記録媒
体は、 積層構造体の一部に段差又は傾斜(勾配)が設
けられているため、偽造行為の過程で溶解が不均一に起
こり、物理コピーを阻止することができる。これにより
海賊版の横行を防止することができる。また、本発明の
情報再生装置は、上記情報記録媒体の記録情報を再生し
て肉厚部と肉薄部の双方の信号から真正品、偽造品の判
定を行うことができるので、偽造品からの情報再生を防
止することにより海賊版の使用価値を実質的に無くすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の情報記録媒体の第1実施例の基本構
造を説明するための断面図である。
【図2】 本発明の情報記録媒体の第1実施例の物理コ
ピー過程を説明するための図である。
【図3】 本発明の情報記録媒体の第2実施例の基本構
造を説明するための断面図である。
【図4】 本発明の情報記録媒体の第2実施例の物理コ
ピー過程を説明するための図である。
【図5】 本発明の情報記録媒体の第3実施例の基本構
造を説明するための断面図である。
【図6】 本発明の情報記録媒体の第3実施例の物理コ
ピー過程を説明するための図である。
【図7】 本発明の情報記録媒体の第4実施例の基本構
造を説明するための断面図である。
【図8】 本発明の情報記録媒体の第4実施例の物理コ
ピー過程を説明するための図である。
【図9】 本発明の情報記録媒体の変形例を説明するた
めの断面図である。
【図10】 本発明の情報記録媒体の変形例を説明する
ための断面図である。
【図11】 本発明の情報記録媒体の変形例を説明する
ための断面図である。
【図12】真正品、偽造品の判定を行うための処理手順
の第1の例を示すフローチャートである。
【図13】真正品、偽造品の判定を行うための処理手順
の第2の例を示すフローチャートである。
【図14】真正品、偽造品の判定を行うための処理手順
の第3の例を示すフローチャートである。
【図15】 従来の情報記録媒体の基本構造及び物理コ
ピー過程を説明するための図である。
【図16】 従来の情報記録媒体の基板から複製を得る
方法の前半を示す図である。
【図17】 従来の情報記録媒体の基板から複製を得る
方法の後半を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 1A、2A、3A 肉厚部 1B、2B、3B 肉薄部 2 反射膜(層) 3 保護膜(層) 4 微細パターン 6A、6B、6C 段差 7 傾斜(勾配) T 段差の距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 7/007 G11B 7/007

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に微細パターン列を有した基板と、
    前記微細パターン列を覆うよう設けられた反射層とを有
    する情報記録媒体において、前記基板又は前記反射層の
    いずれか一方又は双方の厚さにおいて段差が設けられて
    いることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 表面に微細パターン列を有した基板と、
    前記微細パターン列を覆うよう設けられた反射層とを有
    する情報記録媒体において、前記基板又は前記反射層の
    いずれか一方又は双方の厚さが漸次変化するよう勾配が
    設けられていることを特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 表面に微細パターン列を有した基板と、
    前記微細パターン列を覆うよう設けられた反射層と、前
    記反射層を覆うよう設けられた保護層とを有する情報記
    録媒体において、前記基板及び前記反射層及び前記保護
    層の少なくとも1つの厚さにおいて段差が設けられてい
    ることを特徴とする情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 表面に微細パターン列を有した基板と、
    前記微細パターン列を覆うよう設けられた反射層と、前
    記反射層を覆うよう設けられた保護層とを有する情報記
    録媒体において、前記基板及び前記反射層及び前記保護
    層の少なくとも1つの厚さが漸次変化するよう勾配が設
    けられていることを特徴とする情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記段差において分割された厚さの大な
    る肉厚部と厚さの小なる肉薄部が、リードイン部又はリ
    ードアウト部あるいはリードイン部及びリードアウト部
    の双方と主情報記録領域のいずれかにそれぞれ対応して
    いることを特徴とする請求項1又は3記載の情報記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 前記段差において分割された厚さの大な
    る肉厚部と厚さの小なる肉薄部が、暗号化された主情報
    信号の記録領域と前記主情報信号の復号を行うための暗
    号キーコードとが記録された領域のいずれかにそれぞれ
    対応していることを特徴とする請求項1又は3記載の情
    報記録媒体。
  7. 【請求項7】 表面に微細パターン列を有した基板と、
    前記微細パターン列を覆うよう設けられた反射層とを有
    し、前記基板又は前記反射層のいずれか一方又は双方の
    厚さにおいて段差が設けられていて、前記段差において
    分割された厚さの大なる肉厚部と厚さの小なる肉薄部
    が、暗号化された主情報信号の記録領域と前記主情報信
    号の復号を行うための暗号キーコードとが記録された領
    域のいずれかにそれぞれ対応している情報記録媒体から
    記録情報を再生する情報再生装置であって、前記肉厚部
    の微細パターンから信号を読み出す手段と、前記肉薄部
    の微細パターンから信号を読み出す手段と、これらの読
    み出し信号から暗号化された前記主信号の復元を行う手
    段とを有する情報記録媒体の情報再生装置。
  8. 【請求項8】 表面に微細パターン列を有した基板と、
    前記微細パターン列を覆うよう設けられた反射層と、前
    記反射層を覆うよう設けられた保護層とを有し、前記基
    板及び前記反射層及び前記保護層の少なくとも1つの厚
    さにおいて段差が設けられていて、前記段差において分
    割された厚さの大なる肉厚部と厚さの小なる肉薄部が、
    暗号化された主情報信号の記録領域と前記主情報信号の
    復号を行うための暗号キーコードとが記録された領域の
    いずれかにそれぞれ対応している情報記録媒体から記録
    情報を再生する情報再生装置であって、前記肉厚部の微
    細パターンから信号を読み出す手段と、前記肉薄部の微
    細パターンから信号を読み出す手段と、これらの読み出
    し信号から暗号化された前記主信号の復元を行う手段と
    を有する情報記録媒体の情報再生装置。
  9. 【請求項9】 表面に微細パターン列を有した基板と、
    前記微細パターン列を覆うよう設けられた反射層とを有
    し、前記基板又は前記反射層のいずれか一方又は双方の
    厚さにおいて段差が設けられていて、前記段差において
    分割された厚さの大なる肉厚部と厚さの小なる肉薄部
    が、暗号化された主情報信号の記録領域と前記主情報信
    号の復号を行うための暗号キーコードとが記録された領
    域のいずれかにそれぞれ対応している情報記録媒体から
    記録情報を再生する情報再生装置であって、前記肉厚部
    の微細パターンから信号を読み出す手段と、前記肉薄部
    の微細パターンから信号を読み出す手段と、これらの読
    み出し信号に応答して当該情報記録媒体が真正品か否か
    を判断する手段とを有する情報記録媒体の情報再生装
    置。
  10. 【請求項10】 表面に微細パターン列を有した基板
    と、前記微細パターン列を覆うよう設けられた反射層
    と、前記反射層を覆うよう設けられた保護層とを有し、
    前記基板及び前記反射層及び前記保護層の少なくとも1
    つの厚さにおいて段差が設けられていて、前記段差にお
    いて分割された厚さの大なる肉厚部と厚さの小なる肉薄
    部が、暗号化された主情報信号の記録領域と前記主情報
    信号の復号を行うための暗号キーコードとが記録された
    領域のいずれかにそれぞれ対応している情報記録媒体か
    ら記録情報を再生する情報再生装置であって、前記肉厚
    部の微細パターンから信号を読み出す手段と、前記肉薄
    部の微細パターンから信号を読み出す手段と、これらの
    読み出し信号に応答して当該情報記録媒体が真正品か否
    かを判断する手段とを有する情報記録媒体の情報再生装
    置。
  11. 【請求項11】 前記真正品か否かを判断する手段が前
    記読み出し信号が正常に読み取れるか否かを判断する手
    段と、前記双方の信号が所定の関係にあるか否かを判断
    する手段と、前記双方の信号を用いて得られたデータが
    あらかじめ定めたデータと一致するか否かを判断する手
    段の少なくとも1つを有する請求項9又は10記載の情
    報記録媒体の情報再生装置。
JP9093175A 1997-03-27 1997-03-27 情報記録媒体及び情報記録媒体の情報再生装置 Withdrawn JPH10269622A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003063154A1 (fr) * 2002-01-23 2003-07-31 Sony Corporation Support d'enregistrement optique en forme de disque et procede de limite de reproduction correspondant

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WO2003063154A1 (fr) * 2002-01-23 2003-07-31 Sony Corporation Support d'enregistrement optique en forme de disque et procede de limite de reproduction correspondant

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