JPH10269456A - 商品販売登録データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品コードが不明でも商品の登録業務を行う
ことを可能とし、顧客を待たせることなく、登録業務を
より速く、円滑に行う。 【解決手段】 商品名で商品の検索を行うためのＰＬＵ
検索キーのキー入力により商品の名称の入力を可能と
し、商品の名称の入力後にＰＬＵ検索キーがキー入力さ
れると、そのキー入力ごとに入力された名称の一部又は
全部を含む名称に相当する商品の名称を所定の商品ファ
イルから検索してその商品の名称及び単価等を表示器に
表示し、商品が表示された状態で、商品の登録を行うた
めのＰＬＵキーがキー入力されると、表示された商品に
対応する商品データに基づいて商品ファイルの該当商品
に対応する売上データ累積エリアに登録処理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各商品に付された
ＪＡＮ（Japanese Article Number ）、ＥＡＮ（Europi
an Article Number ）、ＵＰＣ（Universal Product Co
de）、店独自のＰＬＵコード等の商品コードを入力する
ことにより商品販売データを登録処理できる電子式キャ
ッシュレジスタ，ＰＯＳ（販売時点情報管理）ターミナ
ル等の商品販売登録データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の商品販売データ処理装置は、内
部または外部の記憶装置に、各商品の商品コードに対応
して名称，単価等の商品データが設定記憶され、売上点
数及び売上金額の累積エリアが設けられた商品ファイル
を有する。そしてキーボード，バーコードスキャナ等の
商品コード入力手段により、販売商品の商品コードが入
力されると上記商品ファイルを検索し、その入力した商
品コードに対応して、その商品の単価、名称等を引出す
ＰＬＵ（Price Look Up ）機能を備えている。

【０００３】このような装置では、上記ＰＬＵ機能に基
づいて、入力した商品コードに対応する名称，単価等を
読出し、単価と販売点数とから販売金額を算出し、その
販売点数及び販売金額の商品販売データを前記商品ファ
イルの該当商品コードに対応する売上累積エリアに登録
処理する登録業務を行うようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置による登録業務を行う場合には、通常、商品に
貼付されたラベルに付した商品コードを読取るのが一般
的であるため、何等かの原因でラベルが商品から剥がれ
てしまっている場合には商品コードを読取ることができ
ない。このため、商品販売データ処理装置を設置してあ
る会計カウンタで顧客を待たせ、ラベルが剥がれてしま
っている商品を陳列していた陳列棚まで行ってその商品
コードを確かめてこなければならなくなり、登録業務を
円滑に行うことができないという問題があった。

【０００５】そこで、本発明は、商品コードが不明でも
商品の登録業務を行うことができ、顧客を待たせること
なく、登録業務をより速く、円滑に行うことができる商
品販売登録データ処理装置を提供しようとするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、商品コードの
入力手段、各商品の商品コードに対応して名称，単価等
の商品データを設定記憶するとともに売上データの累積
エリアを設けた商品ファイル、表示器を設け、この入力
手段により商品コードを入力すると、入力した商品コー
ドを商品ファイルから検索し、検索した商品コードに対
応する名称，単価等を読出して表示器に表示し、その商
品コードに対応する商品販売データを商品ファイルの該
当商品コードに対応する売上データ累積エリアに登録処
理する商品販売登録データ処理装置において、商品の名
称の一部又は全部の入力を可能とする名称入力手段と、
この名称入力手段により入力された名称の一部又は全部
を含む名称に相当する商品の名称を商品ファイルから検
索して少なくとも商品の名称及び単価を表示器に表示す
る名称検索表示手段と、この名称検索表示手段で表示し
た商品を指定する商品指定手段と、この商品指定手段で
指定した商品に対応する商品データに基づいて商品ファ
イルの該当商品に対応する売上データ累積エリアに登録
処理する登録処理手段と具備したものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明をＰＯＳターミナル
に適用した場合の実施の形態を図面を参照して説明す
る。図１は、ＰＯＳターミナルの外観を示す斜視図であ
って、筐体１０の正面に、キーボード１２、レシート発
行口１３及びキャッシャ用表示器１４が設けられてお
り、上面に上記キャッシャ用表示器１４と同一構成の客
用表示器１５が回動自在に立設されており、下面に現金
等を収納するためのドロワ１６が設置されている。ま
た、各商品に付されているバーコードを読取るためのタ
ッチ式のバーコードスキャナ１７が信号ケーブル１８を
介して接続されている。さらに図示しないが筐体１０の
内部にはフロッピーディスク装置が設けられており、フ
ロッピーディスクは筐体１０の前面に形成された挿入口
１９から着脱されるようになっている。

【０００８】上記キーボード１２には、図２に示すよう
に「００」及び「０」〜「９」の置数キーＫ１及び商品
の名称等を入力するためのフルキーＫ２、小計キーＫ
３、現計キーＫ４、×キーＫ５、クリアキーＫ６の他、
登録しようとする商品の商品コードが分からない場合に
商品名で検索を行うためのＰＬＵ検索キーＫ７、このＰ
ＬＵ検索によって検索された商品コードで登録を行うと
きにキー入力するためのＰＬＵキーＫ８等の各種ファン
クションキーが配設されている。

【０００９】図３は、図１に示すＰＯＳターミナルの制
御回路を示すブロック図であって、制御部本体を構成す
るＣＰＵ（中央処理装置）２１に、バスライン２２を介
して、上記ＣＰＵ２１が実行するプログラムデータ等が
格納されるＲＯＭ（リード・オンリ・メモリ）２３、上
記ＣＰＵ２１が処理するデータを一時的に格納する各種
メモリエリアが形成されたＲＡＭ（ランダム・アクセス
・メモリ）２４が接続されている。

【００１０】また、日時を計時する時計回路２５、上記
モードスイッチ１１の信号が入力されるとともに上記ド
ロワ１６を開放動作させるドロワ開放装置１６ａに駆動
信号を出力するＩ／Ｏポート２６、通信回線を介して接
続されるホスト機器（図示しない）との間で行われるデ
ータ（例えば１日の売上データを集計する場合にホスト
機器に送信するデータ）の通信を制御する通信インタフ
ェース２７、フロッピーディスク装置２８の駆動を制御
するＦＤＤコントローラ２９、キーボード１２からのキ
ー信号を取込むキーボードコントローラ３０、各表示器
１４，１５をそれぞれ駆動制御する表示器コントローラ
３１、レシートの印字・発行等を行うプリンタ３２を駆
動制御するプリンタコントローラ３３、バーコードスキ
ャナ１７により読取られたバーコードデータが入力され
るスキャナインタフェース３４等がバスライン２２を介
して上記ＣＰＵ２１に接続されている。

【００１１】上記ＲＡＭ２４には、特に図４に示すデー
タエリアが確保されている。このエリアは商品ファイル
として使用され、設定データと売上データのエリアに分
けられる。そして、設定データのエリアには、各商品コ
ードに対応してその商品の「名称」，商品が属する「リ
ンク部門」、消費税の課税又は非課税等の情報を示す
「ステータス」及び商品の「単価」等の商品データを設
定記憶する。また、売上データのエリアは、売上「点
数」及び「金額」の売上データを累積する累積エリアと
して用いる。

【００１２】上記ＣＰＵ２１は、キー入力やバーコード
スキャナ１７によって商品コードを入力する通常の登録
処理（この処理は周知であるためその詳細な説明を省略
する）を行う他に、図５に示すような商品名のキー入力
による登録処理を実行するようにプログラム制御されて
いる。

【００１３】具体的には、先ずＳＴ（ステップ）１にて
キーボード１２からＰＬＵ検索キーＫ７のキー入力があ
り、ＳＴ２にて商品の名称の一部又は全部がキー入力さ
れ（名称入力手段）、ＳＴ３にて再びＰＬＵ検索キーＫ
７のキー入力があると、ＳＴ４にて上記ＲＡＭ２４にお
ける商品ファイルの「名称」のエリアを順次照合しつ
つ、入力された名称を含む商品のデータ１つを検索す
る。

【００１４】そして、ＳＴ５にて検索結果として当該デ
ータの設定データからその商品の名称及び単価を読出
し、これをキャッシャ用表示器１４へ表示する（名称検
索表示手段）。続いて、ＳＴ６にてキーボード１２から
のキー入力待ちを行う。ＳＴ６にてキー入力があったと
判断した場合は、ＳＴ７にてそのキー入力がＰＬＵキー
Ｋ８のキー入力であるか否かを判断する。

【００１５】そして、ＳＴ７にてＰＬＵキーＫ８のキー
入力であると判断した場合は、ＳＴ８にて表示している
商品について（商品指定手段）、売上の登録処理を行う
（登録処理手段）。具体的には、ＳＴ４で検索したデー
タに基づき、その単価と販売点数とから販売金額を算出
し、販売点数及び販売金額の商品販売データを検索した
データの売上データに累積して登録し、この登録処理を
終了する。その後は、商品コードを入力する通常の登録
処理に戻る。

【００１６】また、ＳＴ７にてＰＬＵキーＫ８のキー入
力でないと判断した場合は、ＳＴ９にてキー入力がＰＬ
Ｕ検索キーＫ７のキー入力であるか否かを判断する。Ｓ
Ｔ９にてＰＬＵ検索キーＫ７のキー入力でないと判断し
た場合はＳＴ１０にてクリアーＫ６のキー入力があった
か否かを判断する。このとき、クリアキーＫ６のキー入
力がないと判断した場合はＳＴ６の処理に戻り、クリア
キーＫ６のキー入力があったと判断した場合はＳＴ１１
にて検索結果の表示を中止してこの登録処理を終了す
る。その後は、商品コードを入力する通常の登録処理に
戻る。

【００１７】このような構成の本発明の実施の形態にお
いては、例えば、何等かの原因でラベルが剥がれてしま
っており、商品コードを読取ることができない商品を登
録する場合には、図６に示すような操作手順によりキー
ボード１２によるキー入力を行うことにより、商品名の
キー入力による登録処理を行うことができる。すなわ
ち、キーボード１２からＰＬＵ検索キーＫ７のキー入力
した後、フルキーＫ２により例えば商品の名称として
「ス」「ナ」「ッ」「ク」とキー入力し、再びＰＬＵ検
索キーＫ７のキー入力を行うと、ＲＡＭ２４の商品ファ
イルからその「名称」のエリアに「スナック」を含むデ
ータが検索される。

【００１８】商品ファイルに例えば図４に示すように商
品の名称として「イチゴスナック」，「アーモンドスナ
ック」等が商品コードとともに記憶されている場合に
は、先ず「スナック」を商品の名称に含む「イチゴスナ
ック」が検索される。そして、この商品の名称「イチゴ
スナック」とその単価がキャッシャ用表示器１４に表示
される。このとき、「イチゴスナック」が登録したい商
品である場合には、ＰＬＵキーＫ８のキー入力を行う
と、その売上データの累積登録処理が行われる。

【００１９】このように、商品コードが不明でも商品の
登録業務を行うことができるため、従来のように陳列棚
まで行ってその商品コードを確かめる必要がなくなり、
登録業務をより速く行うことができる。これにより、顧
客を会計カウンタで待たせる必要もなくなるため、登録
業務を円滑に行うことができ、防犯を期する上でも有用
である。

【００２０】また、上述した例において、「イチゴスナ
ック」が登録したい商品でない場合には、ＰＬＵキーＫ
８によるキー入力をしないで、もう一度ＰＬＵ検索キー
Ｋ７のキー入力を行う。すると、次に「スナック」を商
品の名称に含む「アーモンドスナック」が検索される。
そして、商品の名称「アーモンドスナック」とその単価
がキャッシャ用表示器１４に表示される。そして、ＰＬ
ＵキーＫ８のキー入力を行うことによりその売上データ
の累積登録処理が行われる。

【００２１】このように、「スナック」という商品の名
称の一部を入力すれば、ＰＬＵ検索キーＫ７をキー入力
するごとに「スナック」を名称に含むデータが次々と検
索され、その中から登録したい商品を登録することがで
きる。これにより、登録したい商品の名称の全部がわか
らなくても、その一部がわかれば商品の登録を行うこと
ができるため、商品の登録業務をより円滑に行うことが
できる。

【００２２】なお、本実施の形態においては、ＰＬＵ検
索キーＫ７に商品の名称による登録を実行する指示を与
える機能及び再度の検索、表示を実行する機能を持たせ
た場合について述べたが、必ずしもこれに限定されるこ
とはなく、これらの機能を別個のキー操作で行うように
してもよく、またキー操作に限られずマウス等により画
面操作するものであってもよい。

【００２３】また、本実施の形態においては、入力した
商品の名称の一部又は全部を含む商品をＰＬＵ検索キー
Ｋ７によるキー入力がされる度に１つずつ検索して表示
を行うものについて述べたが、必ずしもこれに限定され
ることはなく、入力した商品の名称の一部又は全部を含
む商品を複数検索してこれらの商品の名称及び単価を一
覧表示し、その中からキー操作やマウス操作により商品
を指定して登録するものであってもよい。

【００２４】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、商
品コードが不明でも商品の登録業務を行うことができ、
顧客を待たせることなく、登録業務をより速く、円滑に
行うことができる商品販売登録データ処理装置を提供で
きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態にかかるＰＯＳターミナル
の外観構成を示す斜視図。

【図２】図１に示すＰＯＳターミナルのキーボードの主
要なキー配置を示す平面図。

【図３】図１に示すＰＯＳターミナルの制御回路の構成
を示すブロック図。

【図４】図３に示すＲＡＭの主要なメモリ構成を示す
図。

【図５】図３に示すＣＰＵが行う登録業務の制御の一部
を示す流れ図。

【図６】本実施の形態における登録業務で店員が行う操
作手順を示す図。

【符号の説明】

１２…キーボード Ｋ２…フルキー Ｋ７…ＰＬＵ検索キー Ｋ８…ＰＬＵキー １４…キャッシャ用表示器 ２１…ＣＰＵ ２４…ＲＡＭ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品コードの入力手段、各商品の商品コ
   ードに対応して名称，単価等の商品データを設定記憶す
   るとともに売上データの累積エリアを設けた商品ファイ
   ル、表示器を設け、この入力手段により商品コードを入
   力すると、入力した商品コードを前記商品ファイルから
   検索し、検索した商品コードに対応する名称，単価等を
   読出して前記表示器に表示し、その商品コードに対応す
   る商品販売データを前記商品ファイルの該当商品コード
   に対応する売上データ累積エリアに登録処理する商品販
   売登録データ処理装置において、 商品の名称の一部又は全部の入力を可能とする名称入力
   手段と、 この名称入力手段により入力された名称の一部又は全部
   を含む名称に相当する商品の名称を前記商品ファイルか
   ら検索して少なくとも商品の名称及び単価を前記表示器
   に表示する名称検索表示手段と、 この名称検索表示手段で表示した商品を指定する商品指
   定手段と、 この商品指定手段で指定した商品に対応する商品データ
   に基づいて前記商品ファイルの該当商品に対応する売上
   データ累積エリアに登録処理する登録処理手段とを具備
   したことを特徴とする商品販売データ処理装置。