JPH10268670A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JPH10268670A
JPH10268670A JP6997697A JP6997697A JPH10268670A JP H10268670 A JPH10268670 A JP H10268670A JP 6997697 A JP6997697 A JP 6997697A JP 6997697 A JP6997697 A JP 6997697A JP H10268670 A JPH10268670 A JP H10268670A
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JP6997697A
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English (en)
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Koji Matsushita
浩治 松下
Munenari Nakano
統成 中野
Hironao Shirai
宏尚 白井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端部汚れや転写不良を発生せず、低コストで
良好な画像の転写ができる転写装置を提供する。 【解決手段】 接触転写手段41における像担持体1と
被転写部材81とに接触する半導電性部材43の接触幅
をW、被転写部材81の搬送方向に対して直角な方向の
最大幅をA、被転写部材81の両端での像担持体1と半
導電性部材43の接触幅を各々B、C、W=A+B+C
として、B/A≧0.015、C/A≧0.015、W
/A≦1.2とし、又はB≧4mm、C≧4mm、B+
C≦44mmとすることにより、BやCの幅が小さすぎ
るため電荷が端部領域に集中して端部汚れが発生するの
を防止し、また幅の小さい被転写部材81の場合に転写
電流が像担持体側に逃げて転写不良を生じるのを防止し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被転写部材に像担
持体上の顕像を転写して画像を形成する複写機、プリン
ター、ファクシミリなどに用いる転写装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の分野では、ワイヤ
ーあるいは針状の電極に高電圧を印加してコロナ放電を
起こし、被転写部材に転写電荷を付与するコロナ転写装
置が一般に用いられて来た。しかし、コロナ転写装置は
多くのオゾンを発生するために、オゾン除去用のオゾン
フィルター等が必要であり、高コストであった。
【0003】そのため、近年は特に低速機の領域で、オ
ゾンが殆ど発生しない接触転写装置が多く用いられるよ
うになった。しかし、コロナ転写装置に比べ、接触転写
装置はインピーダンスが低くて高効率なために転写特性
の許容幅が一般的に狭くなっている。また、接触転写装
置は被転写部材と接触する部分以外は、像担持体と直接
接触するために転写電流が像担持体に多く流れ、特に被
転写部材のサイズが小さい場合には、転写電流が不足し
て転写不良が発生するという問題がある。
【0004】また逆に、被転写部材のサイズが大きい場
合にも別の問題が発生する。像担持体と直接接触する接
触転写装置は、像担持体に対する帯電装置としても作用
し、被転写部材のインピーダンスにより被転写部材より
も像担持体側に転写電流が流れやすくなり、特に被転写
部材のサイズが大きい場合には接触転写装置と像担持体
とが直接接触する狭い領域にその電流が流れるために像
担持体は非常に高い電位にまで帯電されてしまう。その
ため、次回のプロセスにまで電気的なメモリとして残
り、作像工程あるいは転写工程に悪影響を与えたり、像
担持体を劣化させたりするという問題がある。この問題
は被転写部材の抵抗値が高い厚紙やOHP用紙の転写
時、あるいは被転写部材の抵抗値の上昇する低湿環境や
両面/合成複写時に顕著となる。また、転写装置に印加
する電圧の極性が像担持体の帯電極性と異なる場合には
その影響は更に増加する。
【0005】更にまた、特に像担持体が一方の極性にの
み感度を有する感光体であり、転写装置に印加する電圧
の極性が感光体の帯電電圧と異なる場合には、感光体の
暗減衰が増加し、感光体帯電電位が低下してしまい、次
回のプロセスで現像され、かぶりとなってしまう。その
ため、現像剤のいたずらな消費を引き起こしたり、被転
写材の搬送が少しでも左右にずれると、端部にかぶりが
発生して「端部汚れ」を生じるという問題がある。
【0006】このような問題を解消する手段として、例
えば実公昭55−19946号公報には、被転写部材の
サイズに応じて接触転写装置である転写ローラをスライ
ドさせるように構成して、像担持体と転写ローラが直接
接触しないようにしたものが開示されている。
【0007】また、特開昭63−75773号公報に
は、目的はトナーによる転写ローラの汚れ防止というこ
とで、目的は異なるものの上記問題に効果があり、接触
転写手段である転写部材の幅を被転写部材の幅よりも長
くし、被転写部材の幅より外れた両端に、被転写部材の
厚さよりは薄い突出部材を設けたものが開示されてい
る。
【0008】また、転写部材の抵抗値を高くして、像担
持体と転写部材が直接接触しても、電流が流れにくくす
る技術も提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した実
公昭55−19946号公報に開示された手段では、転
写ローラをスライドさせるために、被転写部材は一方の
端部を規定する、所謂片側規正通紙にする必要があり、
また被転写部材の通紙位置はある程度のばらつきがある
ために、像担持体と転写ローラが絶対に直接接触しない
ようにするためには、転写ローラの端部が被転写部材の
内側に来るようにする必要があり、被転写部材の端部に
転写できない部分が生じるという問題がある。また、転
写ローラをスライドさせるために大掛かりな装置が必要
となり、スペースやコストの問題がある。
【0010】また、特開昭63−75773号公報に開
示された手段では、特に転写部材の抵抗値が、例えば1
9 Ω・cm以下のように小さい場合には、被転写部材
の厚さより薄い程度の距離では突出部材での放電を完全
には防止できず、転写電流が流れてしまい、端部汚れや
転写不良が発生するという問題があった。
【0011】また、転写部材の抵抗値を高くして像担持
体と転写部材が直接接触しても電流が流れにくくした場
合には、転写に必要な転写部材への印加電圧が高くなっ
てしまい、転写部材の劣化の促進、あるいは電源電圧の
コストの増加を来すという問題がある。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、端部
汚れや転写不良を発生せず、低コストで良好な画像の転
写ができる転写装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の転写装置は、
像担持体と、像担持体上の顕像を転写する被転写部材
と、半導電性部材を有しその半導電性部材と像担持体と
の間に被転写部材を接触状態で通過させて像担持体上の
顕像を被転写部材上に転写させる接触転写手段とを備
え、像担持体と被転写部材とに接触する半導電性部材の
接触幅をW、被転写部材の搬送方向に対して直角な方向
の最大幅をA、被転写部材の両端での像担持体と半導電
性部材の接触幅を各々B、C、W=A+B+Cとして、
B/A≧0.015、C/A≧0.015、W/A≦
1.2としたものである。
【0014】これによれば、両端の幅B、CをB/A≧
0.015、C/A≧0.015にしているので、Bや
Cの幅が小さすぎると電荷が端部領域に集中することに
より端部汚れが発生するが、そのような事態の発生を防
止でき、またW/A≦1.2としているので、転写電流
が像担持体側に逃げて幅の小さい被転写部材の場合に転
写不良を生じるというようなこともなく、簡単な構成で
低コストにて良好な画像を転写することができる。
【0015】請求項2の転写装置は、同転写装置におい
て、最大幅の被転写部材を搬送する時の被転写部材の搬
送方向に対して直角な方向の両端における像担持体と半
導電性部材の接触幅を各々B、Cとして、B≧4mm、
C≧4mm、B+C≦44mmとしたものである。
【0016】これによれば、両端の幅B、CをB≧4m
m、C≧4mmにしているので、転写電流が集中的に端
部領域に流れて端部汚れが発生するのを防止でき、また
B+C≦44mmとしているので、転写電流が像担持体
側に流れて転写不良を生じることはなく、簡単な構成で
低コストにて良好な画像を転写することができる。
【0017】請求項3では、請求項1又は2の転写装置
において、半導電性部材の抵抗値を104 Ω・cm以
上、109 Ω・cm以下にしている。このように、10
9 Ω・cm以下にしているので、接触転写手段に印加す
る電圧を低くすることができ、高電圧による半導電性部
材の劣化を防止することができる。なお、104 Ω・c
m未満では像担持体へのリーク電流が大きく発生し、被
転写部材への電荷注入ができなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の転写装置を画像形
成装置の一例としてレーザビームプリンタに適用した一
実施形態について図1〜図7を参照しながら説明する。
【0019】図1において、像担持体である感光体ドラ
ム1は反時計方向に回転している。
【0020】感光体ドラム1は帯電高圧電源12によっ
て高電圧が印加された帯電装置である回転帯電ブラシ1
1によってマイナス数百V程度まで帯電されている。次
に、レーザー光源23から照射されたレーザー光21が
ポリゴンミラーや各種レンズを含むレーザー光学系22
を通過し、ミラー24に反射されて感光体ドラム1上に
画像光を照射する。感光体ドラム1の画像光を照射され
た部分は電位が減衰し、感光体ドラム1上に静電潜像が
形成される。
【0021】次に、その一部に現像バイアス電源32に
よってマイナス数百Vの電圧が印加された現像装置31
によってマイナス極性のトナーが供給され、感光体ドラ
ム1上の静電潜像に応じたトナー像が顕像として形成さ
れる。次に、トナー像を転写する被転写部材である転写
紙81がガイド部材61によって感光体ドラム1に導か
れてくる。転写紙81はその裏面から、転写電源42に
よってトナーを引きつけるプラス極性の電圧が印加され
た接触転写手段である転写ローラ41によって感光体ド
ラム1に押圧されながら搬送されてくる。
【0022】感光体ドラム1上のトナー像は転写ローラ
41によって静電的に転写紙81に転写される。転写紙
81は分離除電手段である除電針51によって一部が除
電され、感光体ドラム1と分離する。転写紙81は搬送
ガイド部材62を経て、図示しない定着装置に導かれ、
転写紙81上のトナー像が定着される。感光体ドラム1
は再び回転帯電ブラシ11によって帯電され、画像形成
が繰り返される。
【0023】転写ローラ41は、図2に示すように、導
電性軸44の回りを半導電性部材43にて取り囲んで構
成されている。導電性軸44はSUS等の金属材や導電
性樹脂等から成っている。半導電性部材43は発泡ウレ
タン材、発泡シリコン材、発泡EPDM材等の発泡材や
それらのソリッド材、あるいはそれらの上に各種コーテ
ィング材やチューブ材を被覆したものを用いることがで
きる。通常、導電性軸44に転写電源42からの電圧が
印加されており、また導電性軸44の両端部が保持さ
れ、スプリング等によって像担持体である感光体ドラム
1に向けて押圧されている。この転写ローラ41の半導
電性部材43の抵抗値は104 〜109 Ω・cm程度に
設定されている。その抵抗値が109 Ω・cmより高く
なると、高電圧の転写電源42が必要になり、コストが
高くなるとともに高電圧の印加により半導電性部材43
に劣化が生じる。また、抵抗値が104 Ω・cmより低
くなると、像担持体である感光体ドラム1へのリークが
発生し、被転写部材である転写紙81への電荷注入がで
きなくなる。
【0024】図3は、図1の転写部周辺を被転写部材で
ある転写紙81の移動方向から見た図である。像担持体
である感光体ドラム1と、半導電性部材43の幅が感光
体ドラム1の幅よりも短い接触転写手段である転写ロー
ラ41との間を、被転写部材である転写紙81が通過し
ている。転写紙81はその幅の大小によらずその中心位
置が略同一位置を通過するように構成され、所謂センタ
ー通紙と呼ばれる通紙方式が採用されている。また、画
像形成装置においては帯電、露光、現像等の各種装置の
大きささ等によって転写紙81の最大通紙幅が規定され
ている。
【0025】ここで、転写紙81の最大通紙幅をA〔m
m〕とし、最大通紙幅の転写紙81が通過している時
に、感光体ドラム1と転写ローラ41が略接触している
両端部の幅をB〔mm〕及びC〔mm〕とする。したが
って、転写ローラ41の半導電性部材43の幅W〔m
m〕は、A+B+C〔mm〕となる。この画像形成装置
ではセンター通紙であるため、転写ローラ41もほぼ真
ん中に配置されているため、B=Cとなっている。
【0026】以上の構成の画像形成装置で、転写ローラ
41の半導電性部材43の幅を変化させ、最大通紙幅で
あるリーガルサイズの転写紙(A=216〔mm〕)に
転写したときの「端部汚れ等の画像異常」とはがき等の
小サイズの転写紙に転写したときの「転写不良」を実験
で求めた結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】この実験について説明すると、接触転写手
段はコロナ転写手段に比べインピーダンスが低くて高効
率なために、転写特性の許容幅が一般的に狭くなってい
る。
【0029】また、接触転写手段は被転写部材と接触す
る部分以外は、像担持体と直接接触するために転写電流
が像担持体に多く流れ、特に被転写部材のサイズが小さ
い場合には、転写電流が不足して転写不良が発生すると
いう問題がある。また、逆に被転写部材のサイズが大き
い場合には、接触転写手段と像担持体とが直接接触する
狭い領域に像担持体に向けて流れる転写電流が集中し、
像担持体は非常に高い電位にまで帯電されてしまう。そ
のため、次回のプロセスにまで電気的なメモリとして残
り、作像工程あるいは転写工程に悪影響を与えたり、像
担持体を劣化させたりするという問題がある。
【0030】この問題は被転写部材の抵抗値が高い厚紙
やOHP用紙の転写時、あるいは被転写部材の抵抗値の
上昇する低湿環境や両面・合成複写時に顕著となる。ま
た、接触転写手段に印加する電圧の極性が像担持体の帯
電極性と異なる場合にはその影響はさらに増加する。更
にまた、特に像担持体が一方の極性にのみ感度を有する
感光体であり、接触転写手段に印加する電圧の極性が像
担持体の帯電極性と異なる場合には、感光体の暗減衰が
増加し、感光体帯電電位が低下してしまい、次回のプロ
セスで現像され、かぶりとなってしまう。そのため、現
像剤のいたずらな消費を引き起こしたり、被転写部材の
搬送が少しでも左右にずれると、端部にかぶりが発生し
て「端部汚れ」が発生するという問題がある。
【0031】よって、表1の実験では、転写ローラ41
の半導電性部材43の幅を徐々に大きくして行くことに
よって、像担持体である感光体ドラム1と転写ローラ4
1との接触幅であるB(=C)寸法を徐々に大きくして
行き、感光体ドラム1への転写電流の流れ込みを分散さ
せることによって感光体ドラム1が帯電と逆極性に過剰
に帯電されないようにしている。また、最大サイズの転
写紙81は機械によって異なり、また転写電流値も異な
るので、相対評価が可能なように最大サイズの転写紙8
1の幅に対する比率としてB(=C)/Aも示してい
る。
【0032】また、実験に供した感光体ドラム1は積層
型の有機感光体であり、帯電と逆極性のプラスに帯電し
た場合は、上述したように感光体ドラム1の暗減衰が増
加して、次のサイクルで正常に帯電したとしても、現像
装置31に到達する頃には帯電電位が低下してしまい、
トナーの無駄な消費や端部汚れが発生する。本実験での
画像異常は上述したメモリ等ではなく、この端部汚れが
先に出現した。
【0033】また、逆に転写ローラ41の半導電性部材
43の幅があまり大きくなりすぎると、小サイズの転写
紙81に転写する場合に転写電流が感光体ドラム1に逃
げてしまい、転写電流不足による転写不良が発生するよ
うになってくる。そのため、表1では最大サイズの転写
紙81の幅に対する転写ローラ41の半導電性部材43
の幅の比率として、W(=A+B+C)/Aを示してい
る。
【0034】なお、表1では上記問題が発生しやすいよ
うに、実験環境は10℃、15%RHの低温低湿環境で
行い、転写紙81としては最大通紙幅であるリーガルサ
イズの157g/m2 の厚紙の両面通紙の2面目、ある
いはOHP用紙を用い、また小サイズの転写紙81とし
てはがきの両面通紙の2面目のいずれか悪い方で評価し
た。
【0035】
【表2】
【0036】表2は、表1と同様の方法で転写ローラ4
1の半導電性部材43の幅を変化させ、最大通紙幅の転
写紙81であるA3サイズの転写紙81(A=297
〔mm〕)に転写したときの「端部汚れ等の画像異常」
とはがき等の小サイズの転写紙81での「転写不良」を
調べたものである。
【0037】
【表3】
【0038】表3は、表1と同様の方法で転写ローラ4
1の半導電性部材43の幅を変化させ、最大通紙幅の転
写紙81であるA3ノビサイズの転写紙81(A=33
0〔mm〕)に転写したときの「端部汚れ等の画像異
常」とはがき等の小サイズの転写紙81での「転写不
良」を調べたものである。
【0039】図4〜図7は、表1から表3までの結果を
グラフ表示したものである。なお、上記実験では、B=
Cであるが、BとCが異なる値であっても、この結果は
いずれの値にも当てはめることができる。
【0040】図4からは、B≧4かつC≧4、望ましく
はB≧5かつC≧5、更に望ましくはB≧7かつC≧7
であれば、端部汚れ等の画像問題は無くなることが判
る。
【0041】次に、図5からは、B+C≦44、望まし
くはB+C≦34であれば、小サイズ紙での転写不良の
問題は無くなることが判る。
【0042】次に、図6からは、B/A≧0.015か
つC/A≧0.015、望ましくはB/A≧0.023
かつC/A≧0.023、更に望ましくはB/A≧0.
025かつC/A≧0.025であれば、端部汚れ等の
画像問題は無くなることが判る。
【0043】次に、図7からは、W(=A+B+C)/
A≦1.2、望ましくはW(=A+B+C)/A≦1.
1であれば、小サイズ紙での転写不良の問題は無くなる
ことが判る。
【0044】図8は、他の実施形態の場合の転写部の周
辺を被転写部材である転写紙81の移動方向から見た図
である。像担持体である感光体ドラム1と、半導電性部
材43の幅が感光体ドラム1の幅よりも短い接触転写手
段である転写ローラ41との間を、被転写部材である転
写紙81が通過している。感光体ドラム1はその全幅に
感光層あるいは下引き層を有する方が転写電流の流れ込
みが少なく良好である。転写紙81はその幅の大小によ
らず転写紙81の一方の端が略同一位置を通過する、所
謂片側通紙と呼ばれるものである。このとき、最大通紙
幅の転写紙81を通紙した場合、B=Cとはならなかっ
た。この場合、端部汚れ等の画像異常が短い方のBの側
に発生し易かったものの、図4〜図7に示した実験結果
と略同一の結果となった。
【0045】図9は、本発明の転写装置を用いることの
できる画像形成装置の他の実施形態を示す。像担持体で
ある感光体ドラム1は反時計方向に回転している。感光
体ドラム1は、帯電高圧電源14によって高電圧が印加
された帯電手段である回転帯電ローラ13によってマイ
ナス数百V程度まで帯電されている。次に、駆動電源2
6によって発光制御されたLED25から感光体ドラム
1上に画像光が照射される。感光体ドラム1の画像光が
照射された部分は電位が減衰し、感光体ドラム1上に静
電潜像が形成される。次にその一部に現像バイアス電源
32によってマイナス数百Vの電圧が印加された現像装
置31によってマイナス極性のトナーが供給され、感光
体ドラム1上の静電潜像に応じたトナー像が顕像として
形成される。次に、トナー像を転写する被転写部材であ
る転写紙81がガイド部材61によって感光体ドラム1
に導かれてくる。転写紙81はその裏面から、転写電源
46によってトナーを引きつけるプラス極性の電圧が印
加された接触転写手段である転写ブラシ45によって感
光体ドラム2に押圧されながら、図示しないローラ等で
搬送されている。感光体ドラム1上のトナー像は転写ブ
ラシ45によって静電的に転写紙81に転写される。転
写紙81は、除電針電源52によりマイナスの電圧が印
加された分離除電手段である除電針51によって一部が
除電され、感光体ドラム1と分離する。転写紙81は搬
送ガイド部材62を経て、図示しない定着装置に導か
れ、転写紙81上のトナー像は定着される。感光体ドラ
ム1上に転写されずに残った転写残トナーは清掃装置7
1によって清掃される。次に、感光体ドラム1は再び回
転帯電ローラ13によって帯電され、画像形成が繰り返
される。
【0046】この図9の画像形成装置を用いて同様の実
験を行ったが、図4〜図7に示した実験結果と略同一の
結果が得られた。
【0047】以上の実施形態では像担持体として積層有
機感光体ドラムを用いたが、ドラム以外にベルト状のも
の等を用いることも可能である。また、単層感光体や無
機感光体についても本発明を適用できることは明白であ
る。また、感光体以外にも誘電体等の上に潜像を書き込
む場合の誘電体上でのメモリや端部汚れや小サイズ紙の
転写不良にも有効である。また、中間転写体からの転写
にも有効である。
【0048】また、接触転写手段としては、転写ローラ
や転写ブラシ以外にも転写フィルムや転写ベルト等を用
いることも可能である。
【0049】また、上記実施形態では像担持体の帯電極
性と転写極性が異なる方式について述べたが、同極であ
っても像担持体の一部に過剰な転写電流が流れ込むこと
は、同様にメモリや劣化等による画像異常や小サイズ紙
の転写不良も引き起こすので本発明は有効である。
【0050】また、帯電手段についても回転帯電ブラシ
や回転帯電ローラ以外にも、固定ブラシ、フィルムやブ
レード等の各種接触帯電手段およびコロナチャージャ等
の各種非接触帯電手段を用いることも可能である。ま
た、帯電前に光等で除電することも可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明の転写装置によれば、以上の説明
から明らかなように、像担持体と被転写部材とに接触す
る半導電性部材の接触幅をW、被転写部材の搬送方向に
対して直角な方向の最大幅をA、被転写部材の両端での
像担持体と半導電性部材の接触幅を各々B、C、W=A
+B+Cとして、B/A≧0.015、C/A≧0.0
15、W/A≦1.2としているので、BやCの幅が小
さすぎるために電荷が端部領域に集中して端部汚れが発
生するという事態を防止でき、またW/A≦1.2とし
ているので、転写電流が像担持体側に逃げて幅の小さい
被転写部材の場合に転写不良を生じるというようなこと
もなく、簡単な構成で低コストにて良好な画像を転写す
ることができる。
【0052】また、請求項2の転写装置によれば、最大
幅の被転写部材を搬送する時の被転写部材の搬送方向に
対して直角な方向の両端における像担持体と半導電性部
材の接触幅を各々B、Cとして、B≧4mm、C≧4m
mとしているので、転写電流が集中的に端部領域に流れ
て端部汚れが発生するのを防止でき、またB+C≦44
mmとしているので、転写電流が像担持体側に流れて転
写不良を生じることはなく、簡単な構成で低コストにて
良好な画像を転写することができる。
【0053】請求項3によれば、上記請求項1又は2の
転写装置において、半導電性部材の抵抗値を104 Ω・
cm以上、109 Ω・cm以下にしているので、接触転
写手段に印加する電圧を低くすることができ、高電圧に
よる半導電性部材の劣化を防止することができ、かつ1
4 Ω・cm以上であるため像担持体へのリーク電流を
小さくして被転写部材への電荷注入を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の転写装置が適用された画
像形成装置の概略構成図である。
【図2】同実施形態の転写装置である転写ローラの斜視
図である。
【図3】同実施形態の転写部周辺を被転写部材の移動方
向から見た図である。
【図4】同実施形態における端部汚れの実験結果を実寸
法で示すグラフである。
【図5】同実施形態における転写不良の実験結果を実寸
法で示すグラフである。
【図6】同実施形態における端部汚れの実験結果を寸法
比で示すグラフである。
【図7】同実施形態における転写不良の実験結果を寸法
比で示すグラフである。
【図8】本発明の他の実施形態における転写部周辺を被
転写部材の移動方向から見た図である。
【図9】本発明の転写装置を適用できる他の画像形成装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 41 転写ローラ(接触転写手段) 43 半導電性部材 45 転写ブラシ(接触転写手段) 81 転写紙(被転写部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、像担持体上の顕像を転写す
    る被転写部材と、半導電性部材を有しその半導電性部材
    と像担持体との間に被転写部材を接触状態で通過させて
    像担持体上の顕像を被転写部材上に転写させる接触転写
    手段とを備え、像担持体と被転写部材とに接触する半導
    電性部材の接触幅をW、被転写部材の搬送方向に対して
    直角な方向の最大幅をA、被転写部材の両端での像担持
    体と半導電性部材の接触幅を各々B、C、W=A+B+
    Cとして、 B/A≧0.015、C/A≧0.015、W/A≦
    1.2 としたことを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、像担持体上の顕像を転写す
    る被転写部材と、半導電性部材を有しその半導電性部材
    と像担持体との間に被転写部材を接触状態で通過させて
    像担持体上の顕像を被転写部材上に転写させる接触転写
    手段とを備え、最大幅の被転写部材を搬送する時の被転
    写部材の搬送方向に対して直角な方向の両端における像
    担持体と半導電性部材の接触幅を各々B、Cとして、 B≧4mm、C≧4mm、B+C≦44mm としたことを特徴とする転写装置。
  3. 【請求項3】半導電性部材は、抵抗値が104 Ω・cm
    以上、109 Ω・cm以下であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の転写装置。
JP6997697A 1997-03-24 1997-03-24 転写装置 Pending JPH10268670A (ja)

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