JPH10267304A - パネルヒータ - Google Patents

パネルヒータ

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Publication number
JPH10267304A
JPH10267304A JP7483497A JP7483497A JPH10267304A JP H10267304 A JPH10267304 A JP H10267304A JP 7483497 A JP7483497 A JP 7483497A JP 7483497 A JP7483497 A JP 7483497A JP H10267304 A JPH10267304 A JP H10267304A
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JP
Japan
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heating element
resistance heating
heater
case
panel heater
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JP7483497A
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English (en)
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Nakaichi Miyazaki
仲市 宮▲崎▼
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FOR LIFE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】机や木製カウンター等に容易かつ確実に着脱自
在に装着することができるうえに過温を防止することが
できる薄型軽量で平板状のパネルヒータを提供すること
にある。 【解決手段】電気絶縁のベースフィルム7a上に正温度
係数特性を有する抵抗発熱体7bを印刷し、この抵抗発
熱体7bの外面を他の電気絶縁フィルム7cにより被覆
してなるシート上のヒータ本体7と、断熱材8、ヒータ
本体および給電部の少なくとも一部とを収容し、この断
熱材の反対側のヒータ本体の一面側に輻射用窓12を穿
設してなるケース2と、ケース2を取付壁面に装着する
装着具とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は机の主引出しや寿司
店の客用カウンターの下面等に取付けられて主に人の足
元や膝上等を加温する補助暖房装置に好適な薄型軽量の
平板状のパネルヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、机や寿司店等の客用カウンターに
人が着席したときに、その人の主に足元や膝上等を加温
する補助暖房装置が知られているが、この種の従来の補
助暖房装置の一例としてはニクロム線等のコードヒータ
を発熱体として内蔵し、マグネットによりスチール製の
机の主引出しの下面等に装着するものが実用化されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の補助暖房装置では発熱体としてコードヒータ
を使用しているので、装置全体の厚さが厚くなるうえに
重量化し、消費電力も多いという課題がある。
【0004】また、補助暖房装置をマグネットによりス
チール製の机の主引出しの下面等に装着するので、例え
ば寿司店等の木製のカウンター等には直接装着できない
うえに、マグネットの磁力により、例えば主引出し内に
収納されているフロッピーディスク等の磁気記録媒体に
記録されている情報を破壊してしまうという課題があ
る。
【0005】さらに、コードヒータの発熱温度を予め所
定値に設定することにより温度調節器を省略することが
できるが、周囲温度が比較的高いにも拘らずコードヒー
タが所定値まで昇温するので、人の膝上等の加温対象を
加温し過ぎる場合がある。
【0006】また、電源スイッチが一旦オンされると、
補助暖房装置の回りから人がいなくなっても、コードヒ
ータへの通電を継続するので、節電することができない
という課題もある。
【0007】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は、机や木製カウンター等に
容易かつ確実に着脱自在に装着することができるうえに
過温を防止することができる薄型軽量で平板状のパネル
ヒータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のパネルヒ
ータは、電気絶縁フィルム上に正温度係数特性を有する
抵抗発熱体を印刷し、この抵抗発熱体の外面を他の電気
絶縁フィルムにより被覆してなるシート状のヒータ本体
と、このヒータ本体に給電する給電部と、上記ヒータ本
体の上記他の電気絶縁フィルム側に配設される断熱材
と、この断熱材、上記ヒータ本体および給電部の少なく
とも一部とを収容し、この断熱材の反対側の上記ヒータ
本体の一面側に輻射用開口を穿設してなるケースと、こ
のケースを取付壁面に装着する装着具と、を具備してい
ることを特徴とする。
【0009】ここで正温度係数(Positive Temperature
Coefficient、以下PTCという)特性とは抵抗発熱体
が所定温度に昇温すると、その電気抵抗値が急激に増大
し、所定温度で一定してそれ以上の昇温が抑制される特
性をいい、抵抗発熱体の組成を適宜調節することによ
り、予め最高温度を種々制御することができる特性をい
う。
【0010】この発明によれば、薄い電気絶縁フィルム
上に抵抗発熱体を厚膜印刷等により印刷し、この抵抗発
熱体の外面を他の薄い電気絶縁フィルムにより被覆して
ヒータ本体をシート状に形成するので、ヒータ本体の厚
さを薄くすることができると共に、軽量化を図ることが
できる。したがって、パネルヒータ全体の薄型軽量化を
図ることができる。
【0011】また、この抵抗発熱体はPTC特性を有す
るので、周囲温度が高いために、抵抗発熱体が所定の最
高温度に達したときは、それ以上の昇温が抑制される。
このために、加温対象の過温を未然かつ確実に防止する
ことができるうえに、温度調節器を省略することがで
き、さらに節電も図ることができる。
【0012】さらにまた、ケースの輻射用開口を臨む電
気絶縁フィルムの熱輻射面の裏面に印刷した抵抗発熱体
の外面を他の電気絶縁フィルムにより被覆したので、こ
の被覆用の電気絶縁フィルムと抵抗発熱体との間に微小
の空気層が形成されて断熱層を形成することができるう
えに、この被覆用の電気絶縁フィルム側に断熱材を配設
するので、ケース内の蓄熱性と保有性とを向上させるこ
とができると共に、輻射用開口から外部へ輻射される際
の熱輻射性、つまり加温性を向上させることができる。
【0013】請求項2記載のパネルヒータは、電気絶縁
フィルムは、抵抗発熱体の印刷面の裏面に直接植毛を植
設してなることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、請求項1の発明の作用
に加えて、抵抗発熱体を印刷した薄い電気絶縁フィルム
の印刷面の裏面に直接植毛しているので、この植毛に、
抵抗発熱体の発熱を高効率で熱伝達することができる。
しかも、この植毛面をケースの輻射用開口に臨ませてい
るので、この輻射用開口から外部へ輻射される際の熱輻
射効率、つまり加温効率を向上させることができる。
【0015】また、電気絶縁フィルムの熱輻射面に直接
植毛を植設しているので、蓄熱性と保温性とを共に向上
させることができるうえに、この熱輻射面に触れたとき
の肌ざわりを良好にすることができる。
【0016】請求項3記載のパネルヒータは、ケース
は、その内部に、ヒータ本体および断熱材と、給電部の
少なくとも一部とをそれぞれ収容する際に位置決めをす
るリブを一体に突設していることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、請求項1または2の発
明の作用に加えて、ケース内にヒータ本体および断熱材
と、充電部の少なくとも一部を収容する場合にはリブに
より位置決めが行なわれるので、その収容の際の位置決
めの精度と作業性とを共に向上させることができる。
【0018】請求項4記載のパネルヒータは、装着具
は、取付壁面とケースとにそれぞれ固着するための接着
剤を一面に塗布した弾性を有する一対のベースの他面
に、着脱自在の雌雄一対の面ファスナーをそれぞれ形成
してなることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の発明の作用に加えて、このパネルヒータ
を例えば机の主引出しの下面等の装着面に装着するとき
は、まず、このパネルヒータのケースと机の両装着面と
に、雌雄複数対の装着具の接着剤塗布面をそれぞれ接着
させて各装着具を装着する。
【0020】次に、このパネルヒータに接着された装着
具の面ファイスーを、机の下面等に接着された装着具の
面ファスナーに押し付けて、これら装着具の雌雄一対の
面ファスナーどうしを係合させることにより、パネルヒ
ータを机等の装着面に容易に装着することができる。こ
れら装着具の接着剤の接着力と面ファスナーどうしの係
合力が軽量のパネルヒータの重量に比して非常に大きい
ので、このパネルヒータを所要の装着面に確実に装着さ
せることができる。
【0021】また、この装着具はマグネット等の磁力を
使用しないので、例えば机の引出しにこのパネルヒータ
を装着しても、この引出し内に収納されたフロッピーデ
ィスク等の磁気記録媒体に記録された情報の破壊を防止
することができるうえに、木製のカウンターの下面等に
も容易かつ確実に装着することができる。
【0022】請求項5記載のパネルヒータは、給電部
は、抵抗発熱体への通電が過電流のときに遮断する温度
ヒューズまたはバイメタル式サーモスタットと、抵抗発
熱体への通電をオンオフ制御する電源スイッチと、人の
不在を検出したときに上記抵抗発熱体への通電をしゃ断
する一方、人の存在を検出したときには抵抗発熱体への
通電を許容させる人感センサーとを有し、上記温度ヒュ
ーズまたはバイメタル式サーモスタットを上記電源スイ
ッチまたは人感センサーの近傍に配設していることを特
徴とする。
【0023】この発明によれば、請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の発明の作用に加えて、抵抗発熱体に温度
ヒューズまたはバイメタル式サーモスタットを接続して
いるので、万一、抵抗発熱体に過電流が発生したときに
は、この過電流により温度ヒューズが溶断し、またはバ
イメタル式サーモスタットが遮断して、抵抗発熱体に過
電流が通電されるのを防止することができるので、抵抗
発熱体の破損を防止することができ、安全性を向上させ
ることができる。バイメタル式サーモスタッは一旦遮断
動作しても、原状に自動復帰することができる。
【0024】また、人感センサーが人の不在を検出した
ときには抵抗発熱体への通電をしゃ断するので、節電と
安全性の向上とを共に図ることができる。
【0025】さらに、温度ヒューズまたはバイメタル式
サーモスタットを電源スイッチまたは人感センサーの近
傍に配設したので、これら電気部品の組立作業性を向上
させることができる。
【0026】請求項6記載のパネルヒータは、ケース
は、その内部に、給電部の電源コードを複数回蛇行させ
た状態で巻付ける複数の突部を突設していることを特徴
とする。
【0027】この発明によれば、請求項1〜5のいずれ
か1項に記載の発明の作用に加えて、電源コードをケー
ス内の複数の突部に巻付けて複数回蛇行させてからケー
ス外へ引き出すので、この電源コードに引張力が作用し
ても、その引き出しを阻止することができる。しかも、
この効果は電源コードを複数の突部に巻付ける簡単な作
業により得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図8に基づいて説明する。これらの図中、同一又は相
当部分には同一符号を付している。
【0029】図1は本発明の第1の実施の形態に係るパ
ネルヒータ1の要部平面図、図2は図1のI−I線に沿
う切断部の端面図、図3は図2の分解縦断面図である。
これらの図において、パネルヒータ1は例えばABS樹
脂等の合成樹脂製等の有底偏平角筒状のケース本体2の
内底面上に、その内周縁部において、四角枠状のリブ3
を一体に立設し、このリブ3とケース本体2の四角状側
壁2aとの間の間隙内に、図2、図3で示す有蓋偏平角
筒状の上蓋4の四角状側壁4aを嵌合してケース5を形
成している。
【0030】リブ3はその一端部(図1では右端部)の
若干内方にて、隔壁リブ6を一体に突設し、ヒータ本体
7と、発泡ポリエチレン等により平板状に形成された断
熱材8とを収容するヒータ収容部9と、電源コード10
等の給電部品を収容する給電部収容部11とを仕切って
いる。ヒータ収容部9の底部には例えば、角形の大きな
輻射用窓12を開口させている。
【0031】図3に示すようにヒータ本体7は、PET
等の電気絶縁フィルムよりなるベースフィルム7aの一
面上に、PTC(Positive Temperfature Coefficient
,正温度係数)特性を有する抵抗発熱体7bのペース
トを厚膜印刷等により印刷焼成して抵抗発熱体7bを形
成している。
【0032】PTC特性には温度が高くなると電気抵抗
が増大して温度を一定に保持し、それ以上の昇温を抑制
する特性があり、その温度は抵抗発熱体7bの組成を適
宜調節することにより調整することができる。このため
に、抵抗発熱体7bは周囲温度に応じて発熱量を調節す
るので、過熱を防止することができる。
【0033】抵抗発熱体7b上にはPET等からなる他
の電気絶縁フィルム7cを被覆し、この被覆用電気絶縁
フィルム7cの外周縁部を所要の接着剤7dによりベー
スフィルム7aの外周縁部に固着している。
【0034】このために、抵抗発熱体7b上と電気絶縁
フィルム7cとの間には微小間隙の空気層7eが形成さ
れ、この空気層7eは断熱作用を奏する。
【0035】そして、ベースフィルム7aの抵抗発熱体
7bの印刷面の裏面(図2では下面)には植毛を直接植
設して植毛面7fを形成している。この植毛は適宜色に
着色してもしなくてもよい。
【0036】図4はベースフィルム7a上にて抵抗発熱
体7bと共に印刷される一対の電極7g,7hの構成を
示しており、これら電極7g,7hはこれらの各電極端
子7i,7jに例えば櫛歯電極7k,7lをそれぞれ電
気的に接続している。
【0037】両電極端子7i,7jは抵抗発熱体7bの
一端から外側方へ延出してベースフィルム7aの一端部
上にて並設され、電源コード10等の給電部品から給電
されるようになっている。
【0038】両櫛歯状電極7k,7lはそれらの各櫛歯
状部を抵抗発熱体7b中で図中横方向に交互に配設して
抵抗発熱体7bにほぼ均等に通電して均等に発熱させる
ようになっている。
【0039】なお、両電極端子7i,7jは図5に示す
ようにベースフィルム7aの図中左右端部へそれぞれ離
間させて配設してもよい。
【0040】このように構成されるヒータ本体7は、そ
の植毛面7fをケース本体2の輻射用窓12に臨ませて
ケース本体2のヒータ収容部9内に収容される。さら
に、このヒータ本体7上には断熱材8が積層されてヒー
タ収容部9内に収容される。
【0041】そして、図1〜図3に示すようにケース本
体2の給電部収容部11の奥行方向(図1では縦方向)
中間部にて例えば丸孔13が穿設され、この丸孔13に
は赤外線を透過させる中空半球状のカバー14を嵌合固
定し、このカバー14内には人感センサー15aを実装
した回路基板15をケース本体2の内底面上に固定して
いる。
【0042】人感センサー15aは人から輻射される赤
外線を受光して人の有無を検出するものであり、人の存
在を検出したときにヒーター本体7への通電を許容する
一方、人の不在を検出したときにヒーター本体7への通
電を強制的にしゃ断するものである。
【0043】また、ケース本体2の前面一端部(図1で
は右端部)に、ランプ内蔵の例えばタンブラー型等の電
源スイッチ16を配設し、この電源スイッチ16の2接
続端子には電源コード10の2股先端部が電気的に接続
される。
【0044】このケース本体2内に配線された電源コー
ド10の一端部は図1中右端のリブ3の内方にて所要の
間隔を置いてほぼ平行に並設されたコード挿通用リブ6
aとの間隙に嵌入されて配線される。
【0045】ケース本体2の背面より若干内方のケース
本体2の内底面上には、複数のポスト17a,17b,
17c,17dが相互に所要の間隙を置いて立設され、
これらポスト17a〜17d間には電源コード10が複
数回蛇行して巻付けられて、引出し口18から外方へ引
き出される。電源コード10の先端には電源プラグ10
aが電気的に接続される。
【0046】図6はパネルヒータ1の電気回路図であ
り、電源コード10、電源スイッチ16、表示ランプ1
7、人感センサー15a、温度ヒューズ18、抵抗発熱
体7bをこの順に順次直列に電気的に接続している。
【0047】したがって、電源スイッチ16がオンさ
れ、かつ人感センサー15aが人の存在を検出すると、
表示ランプ17が通電点灯されて人感センサー15aが
作動中であることを表示すると共に、温度ヒューズ18
を通して抵抗発熱体7bが通電されて発熱する。この発
熱はケース本体2の輻射用窓12から人の足元等に輻射
されて加温する。
【0048】しかし、この抵抗発熱体17bの発熱時に
人感センサー15aが人の不在を検出すると、抵抗発熱
体7bへの通電がしゃ断される。また、何らかの原因に
より抵抗発熱体7bへ過電流が流入したときには温度ヒ
ューズ18が過電流により溶断して抵抗発熱体7bへの
通電がしゃ断されるので、抵抗発熱体7bの過電流によ
る焼損を未然に防止することができる。なお、温度ヒュ
ーズ18はバイメタル式サーモスタットに置換してもよ
く、このサーモスタットによれば遮断後も原状に自動復
帰することができる。
【0049】図7はこのように構成されたパネルヒータ
1を例えば雌雄一対の装着ベルト19,20を複数対使
用してスチール製や木製等の机21の主引出し21aの
下面に装着した状態を示している。
【0050】図8に示すように雌型の装着ベルト19は
弾性ないし可撓性を有するナイロン製等の帯状ベース1
9aの一面に接着剤を塗布して接着面19bを形成する
一方、他面に雌型の面ファスナー19cを形成してい
る。
【0051】一方、雄型の装着ベルト20は弾性ないし
可撓性を有するナイロン製等の帯状ベース20aの一面
に接着剤を塗布して接着面20aを形成する一方、他面
には上記雌型の面ファスナー19と着脱自在に係合する
雄型の面ファスナー20cを形成している。
【0052】したがって、例えば雌型の複数の装着ベル
ト19,19の各接着面19b,19bを机21の主引
出し21aの下面に接着する一方、雄型の複数の装着ベ
ルト20の各接着面20bを上記各雌型の各装着ベルト
19の装着箇所に対応させてパネルヒータ1の上面上に
接着しておく。
【0053】次に、パネルヒータ1の上面上に装着した
各雄型の装着ベルト20の雄型面ファスナー20cを机
21に装着した雌型装着ベルト19の雌型面ファスナー
19cに押し付けて接着することによりパネルヒータ1
を机21に装着することができる。なお、雌型装着ベル
ト19をパネルヒータに接着し、雄型装着ベルト20を
机21に装着してもよい。
【0054】したがって、パネルヒータ1が机21に装
着された状態では図7に示すようにパネルヒータ1が机
21の前に着席した人の膝の上方に位置し、電源スイッ
チ16が前面右端部に位置するので、この電源スイッチ
16のオンオフ操作がし易く、電源コード10がパネル
ヒータ1の背面後方へ引き出されるので、人の足等に干
渉するのを低減ないし防止することができる。
【0055】そこで、この電源スイッチ16がオン操作
され、かつ人感センサー15aが人の存在を検出する
と、表示ランプ17が通電されて、人感センサ15aの
オン状態を表示すると共に、これらの接点と温度ヒュー
ズ18とを通して抵抗発熱体7aが通電されて発熱し、
輻射窓用12を臨む植毛面7fから外方へ輻射され、人
の膝上や足元等を加温する。
【0056】この加温時の抵抗発熱体7aが所定の最高
温度まで昇温すると、この抵抗発熱体7aのPTC特性
により、その温度でほぼ一定となり、それ以上の昇温は
防止される。また、周囲温度が高いときは、その温度に
対応して抵抗発熱体7aの発熱量が減少する。
【0057】したがって、温度調節器を設けずに所定の
最高温度で一定に保持することができるので、過温を防
止することができると共に、節電を図ることができる。
【0058】また、この実施形態によれば、薄い電気絶
縁フィルムのベースフィルム7aの一面上に抵抗発熱体
7bを厚膜印刷等により印刷し、この抵抗発熱体7bの
外面を他の薄い電気絶縁フィルム7cにより被覆してヒ
ータ本体7を形成するので、その厚さを薄くすることが
できると共に、軽量化を図ることができる。
【0059】さらに、ケース本体2の輻射用窓12を臨
むベースフィルム7aの輻射面の裏面に印刷した抵抗発
熱体7bの外面を他の電気絶縁フィルム7cにより被覆
したので、この被覆用の電気絶縁フィルム7cと抵抗発
熱体7bとの間に微小の空気層7eを形成して断熱層を
形成することができるうえに、この被覆用の電気絶縁フ
ィルム7c側に断熱材8を配設するので、ケース5内の
蓄熱性と保有性とを向上させることができると共に、輻
射用窓12から外部へ輻射される際の熱輻射性つまり、
加温性を向上させることができる。
【0060】また、抵抗発熱体7bを印刷した薄いベー
スフィルム7aの印刷面の裏面に直接植毛7fしている
ので、この植毛に、抵抗発熱体の発熱を高効率で熱伝達
することができる。しかも、この植毛面7fをケース本
体2の輻射用窓12に臨ませているので、この輻射用窓
12から外部へ輻射される際の熱輻射効率を向上させる
ことができる。
【0061】また、ベースフィルム7aの輻射面に直接
植毛を植設しているので、蓄熱性と保温性とを共に一段
と向上させることができるうえに、この輻射面に触れた
ときの肌ざわりを良好にすることができる。
【0062】さらに、ケース本体2内にヒータ本体7お
よび断熱材8と、電源コード10の少なくとも一部や人
感センサー15a等を各収容部9,11に収容する場合
にはリブ3と隔壁リブ6により位置決めが行なわれるの
で、その位置決めの精度と作業性とを共に向上させるこ
とができる。
【0063】そして、パネルヒータ1を机21の下面等
の装着面にそれぞれ接着させた雌雄一対の装着ベルト1
9,20の雌雄一対の面ファスナー19c,20cどう
しを係合させることにより、パネルヒータ1を机21等
の装着面に容易に装着することができる。
【0064】また、パネルヒータ1を机21から強く引
き離して雌雄各対の面ファスナー19c,20cどうし
の係合を切り離すことによりパネルヒータ1を机21か
ら容易に取り外すことができる。このためにパネルヒー
タ1の机21への着脱が容易である。
【0065】さらに、この装着ベルト19,20はマグ
ネット等の磁力を使用しないので、例えば机21の引出
し下面にパネルヒータ1を装着しても、この引出し内に
収納されたフロッピーディスク等の磁気記録媒体に記録
された情報の破壊を防止することができるうえに、木製
のカウンターの下面等にも容易かつ確実に装着すること
ができる。
【0066】さらにまた、抵抗発熱体7bに温度ヒュー
ズ18を接続しているので、抵抗発熱体7bへの過電流
による破損を防止することができ、安全性を向上させる
ことができる。
【0067】また、人感センサー15aがその周囲で人
の不在を検出したときには抵抗発熱体7bへの通電をし
ゃ断するので、節電と安全性の向上とを共に図ることが
できる。
【0068】さらに、温度ヒューズ18を電源スイッチ
16または人感センサー15aの近傍に配設したので、
これら電気部品の組立作業性を向上させることができ
る。
【0069】また、電源コード10をケース本体2内の
複数のポスト17a〜17dに引掛けて複数回蛇行させ
てからケース本体2外へ引き出すので、この電源コード
10に引張力が作用しても、その引き出しを阻止するこ
とができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本願請求項1の発明
は、薄い電気絶縁フィルム上に抵抗発熱体を厚膜印刷等
により印刷し、この抵抗発熱体の外面を他の薄い電気絶
縁フィルムにより被覆してヒータ本体をシート状に形成
するので、ヒータ本体の厚さを薄くすることができると
共に、軽量化を図ることができる。したがって、パネル
ヒータ全体の薄型軽量化を図ることができる。
【0071】また、この抵抗発熱体はPTC特性を有す
るので、周囲温度が高いために、抵抗発熱体が所定の最
高温度に達したときは、それ以上の昇温が抑制される。
このために、加温対象の過温を未然かつ確実に防止する
ことができるうえに、温度調節器を省略することがで
き、さらに節電も図ることができる。
【0072】さらにまた、ケースの輻射用開口を臨む電
気絶縁フィルムの輻射面の裏面に印刷した抵抗発熱体の
外面を他の電気絶縁フィルムにより被覆したので、この
被覆用の電気絶縁フィルムと抵抗発熱体との間に微小の
空気層が形成されて断熱層を形成することができるうえ
に、この被覆用の電気絶縁フィルム側に断熱材を配設す
るので、ケース内の蓄熱性と保有性とを向上させること
ができると共に、輻射用開口から外部へ輻射される際の
熱輻射性、つまり加温性を向上させることができる。
【0073】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、抵抗発熱体を印刷した薄い電気絶縁フ
ィルムの印刷面の裏面に直接植毛しているので、この植
毛に、抵抗発熱体の発熱を高効率で熱伝達することがで
きる。しかも、この植毛面をケースの輻射用開口に臨ま
せているので、この輻射用開口から外部へ輻射される際
の熱輻射効率、つまり加温効率を向上させることができ
る。
【0074】また、電気絶縁フィルムの輻射面に直接植
毛を植設しているので、蓄熱性と保温性とを共に向上さ
せることができるうえに、この輻射面に触れたときの肌
ざわりを良好にすることができる。
【0075】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明の作用に加えて、ケース内にヒータ本体および
断熱材と、充電部の少なくとも一部を収容する場合には
リブにより位置決めが行なわれるので、その収容の際の
位置決めの精度と作業性とを共に向上させることができ
る。
【0076】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の発明の作用に加えて、このパネル
ヒータを例えば机の主引出しの下面等の装着面に装着す
るときは、まず、このパネルヒータのケースと机の両装
着面とに、雌雄複数対の装着具の接着剤塗布面をそれぞ
れ接着させて各装着具を装着する。
【0077】次に、このパネルヒータに接着された装着
具の面ファスナーを机の下面等の装着具に接着された面
ファスナーに押し付けて、これら装着具の雌雄一対の面
ファスナーどうしを係合させることにより、パネルヒー
タを机等の装着面に容易に装着することができる。これ
ら装着具の接着剤の接着力と面ファスナーどうしの係合
力が軽量のパネルヒータの重量に比して非常に大きいの
で、このパネルヒータを所要の装着面に確実に装着させ
ることができる。
【0078】また、この装着具はマグネット等の磁力を
使用しないので、例えば机の引出しにこのパネルヒータ
を装着しても、この引出し内に収納されたフロッピーデ
ィスク等の磁気記録媒体に記録された情報の破壊を防止
することができるうえに、木製のカウンターの下面等に
も容易かつ確実に装着することができる。
【0079】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の発明の作用に加えて、抵抗発熱体
に温度ヒューズまたはバイメタル式サーモスタットを接
続しているので、万一、抵抗発熱体に過電流が発生した
ときには、この過電流により温度ヒューズが溶断し、ま
たはバイメタル式サーモスタットが遮断して、抵抗発熱
体に過電流が通電されるのを防止することができるの
で、抵抗発熱体の破損を防止することができ、安全性を
向上させることができる。
【0080】また、人感センサーが人の不在を検出した
ときには抵抗発熱体への通電をしゃ断するので、節電と
安全性の向上とを共に図ることができる。
【0081】さらに、温度ヒューズを電源スイッチまた
は人感センサーの近傍に配設したので、これら電気部品
の組立作業性を向上させることができる。
【0082】請求項6の発明によれば、請求項1〜5の
いずれか1項に記載の発明の作用に加えて、電源コード
をケース内の複数の突部に巻付けて複数回蛇行させてか
らケース外へ引き出すので、この電源コードに引張力が
作用しても、その引き出しを阻止することができる。し
かも、この効果は電源コードを複数の突部に巻付ける簡
単な作業により得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネルヒータの一部切欠要部平面
図。
【図2】図1のII−II線に沿う切断部の端面図。
【図3】図2の分解斜視図。
【図4】図1等で示す抵抗発熱体中の電極部の電気回路
図。
【図5】図1等で示す抵抗発熱体中の他の電極部の電気
回路図。
【図6】図1等で示すパネルヒータの電気回路図。
【図7】図1等で示すパネルヒータを机に装着した状態
を示す正面図。
【図8】図7で示す雌雄一対の装着ベルトの一部の拡大
縦断面図。
【符号の説明】
1 パネルヒータ 2 ケース本体 3 リブ 4 上蓋 7 ヒータ本体 7a ベースフィルム 7b 抵抗発熱体 7c 被覆用の電気絶縁フィルム 7f 植毛面 8 断熱材 10 電源コード 12 輻射用窓 15a 人感センサー 16 電源スイッチ 17a〜17d ポスト 18 温度ヒューズ 19 雌型装着ベルト 19c 雌型面ファスナー 20 雄型装着ベルト 20c 雄型面ファスナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁フィルム上に正温度係数特性を
    有する抵抗発熱体を印刷し、この抵抗発熱体の外面を他
    の電気絶縁フィルムにより被覆してなるシート状のヒー
    タ本体と、 このヒータ本体に給電する給電部と、 上記ヒータ本体の上記他の電気絶縁フィルム側に配設さ
    れる断熱材と、 この断熱材、上記ヒータ本体および給電部の少なくとも
    一部とを収容し、この断熱材の反対側の上記ヒータ本体
    の一面側に輻射用開口を穿設してなるケースと、 このケースを取付壁面に装着する装着具と、 を具備していることを特徴とするパネルヒータ。
  2. 【請求項2】 電気絶縁フィルムは、抵抗発熱体の印刷
    面の裏面に直接植毛を植設してなることを特徴とする請
    求項1記載のパネルヒータ。
  3. 【請求項3】 ケースは、その内部に、ヒータ本体およ
    び断熱材と、給電部の少なくとも一部とをそれぞれ収容
    する際に位置決めをするリブを一体に突設していること
    を特徴とする請求項1または2記載のパネルヒータ。
  4. 【請求項4】 装着具は、取付壁面とケースとにそれぞ
    れ固着するための接着剤を一面に塗布した弾性を有する
    一対のベースの他面に、着脱自在の雌雄一対の面ファス
    ナーをそれぞれ形成してなることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載のパネルヒータ。
  5. 【請求項5】 給電部は、抵抗発熱体への通電が過電流
    のときに遮断する温度ヒューズまたはバイメタル式サー
    モスタットと、抵抗発熱体への通電をオンオフ制御する
    電源スイッチと、人の不在を検出したときに上記抵抗発
    熱体への通電をしゃ断する一方、人の存在を検出したと
    きには抵抗発熱体への通電を許容させる人感センサーと
    を有し、上記温度ヒューズまたはバイメタル式サーモス
    タットを上記電源スイッチまたは人感センサーの近傍に
    配設していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載のパネルヒータ。
  6. 【請求項6】 ケースは、その内部に、給電部の電源コ
    ードを複数回蛇行させた状態で巻付ける複数の突部を突
    設していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項に記載のパネルヒータ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002184555A (ja) * 2000-12-14 2002-06-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱装置
JP2007519442A (ja) * 2004-01-15 2007-07-19 ゴットリープ ビンダー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト 加熱手段を有する開閉メカニズム、及びそのような開閉メカニズムの製造方法
GB2456392A (en) * 2008-01-17 2009-07-22 H V Skan Ltd Panel heating device
KR101080485B1 (ko) 2009-04-29 2011-11-04 김현승 고주파 유도가열을 이용한 바닥 난방재
CN103727578A (zh) * 2013-12-16 2014-04-16 李恒 一种电取暖器
ITUD20130169A1 (it) * 2013-12-11 2015-06-12 Fantoni Arredamenti Spa Scrivania

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