JPH1026720A - レンズ鏡胴 - Google Patents

レンズ鏡胴

Info

Publication number
JPH1026720A
JPH1026720A JP18236796A JP18236796A JPH1026720A JP H1026720 A JPH1026720 A JP H1026720A JP 18236796 A JP18236796 A JP 18236796A JP 18236796 A JP18236796 A JP 18236796A JP H1026720 A JPH1026720 A JP H1026720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrel
cylinder
pin
fixed
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18236796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3619614B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Shirie
伸行 尻江
Michitaka Nakazawa
通隆 中沢
Mitsufumi Misawa
充史 三沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP18236796A priority Critical patent/JP3619614B2/ja
Publication of JPH1026720A publication Critical patent/JPH1026720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3619614B2 publication Critical patent/JP3619614B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定筒に鍔部を貫通し光絞り手段を支持する
ピンを設けて同一部材を有効に利用することにより、部
品数の低減が図れ、カメラの小型化を可能とするレンズ
鏡胴を提供すること。 【解決手段】 固定筒2の端部からピン23に突設し
て、移動筒3の鍔部32を貫通させ、アイリス板4の長
孔43を貫通させて構成されている。そして、同一部材
であるピン23により、移動筒3の回転が防止されると
共に、アイリス板4の摺動範囲の規制が行われる。従っ
て、同一部材を有効に利用することにより、焦点調節に
用いられる部品点数の低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオ撮影用また
は写真撮影用のカメラなどに用いられるレンズ鏡胴に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ビデオ
撮影用または写真撮影用のカメラなどにおいて、異なる
距離にある種々の被写体を撮影するためには、カメラの
レンズ系に被写体までの距離に応じてピント合せをする
機構、即ち焦点調節機構を備える必要がある。この焦点
調節機構としては、たとえば、撮像素子から被写体へ向
けてレンズ全体を前進および後退させる全体繰り出し方
式が知られている。全体繰り出し方式は、図5に示され
るように、被写体Aと撮像素子Bの間にレンズ系Cを配
設し、このレンズ系Cを撮像素子Bに対し被写体Aとの
距離に応じて進退させることにより、被写体Aの像を撮
像素子Bに結像させる方式である。この全体繰り出し方
式は、ピント合せの基本的な方式であって、最も良く用
いられるものである。
【0003】ところで、近年、ビデオ撮影用または写真
撮影用のカメラにおいて携帯性に優れた小型化のものが
求められており、また、市場競争の中で低価格のものが
求められカメラ製造におけるコスト低減が重要の問題と
なってきている。このため、カメラの製造において、カ
メラに内蔵される各機構について小型化や低コスト化が
図れるものの開発が切望されている。
【0004】そこで本発明は、以上のような問題点を解
決するためになされたものであって、部品数の低減が図
れ、カメラの小型化を可能とするレンズ鏡胴を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、カメラの本体に対し一方の端部が
固定された筒状体であってその端部の内側に撮像手段が
配設され他方の開放された端部に軸方向へ延びるピンが
設けられている固定筒と、内部にレンズ群を内蔵した略
円柱状の胴部が撮像手段に対し進退可能に配設されこの
胴部の外周にピンを貫通させる鍔部が設けられている移
動筒と、移動筒を撮像手段に対し進退させる繰出手段
と、複数の光絞り用開口と長孔を有し移動筒を貫通し鍔
部に沿って摺動可能に配設されると共に長孔にピンが貫
通して摺動範囲が制限されている光絞り手段とを備えて
構成される。
【0006】このような発明によれば、固定筒のピンが
移動筒の鍔部を貫通しているので、移動筒が固定筒に対
しその光軸を中心に回転することが防止される。また、
このピンが光絞り手段を貫通して光絞り手段の摺動規制
のために利用され、固定筒に対する光絞り手段の位置の
ズレが防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
に係るレンズ鏡胴の実施形態の一例について説明する。
尚、各図において同一要素には同一符号を付して説明を
省略する。
【0008】図1はレンズ鏡胴の全体説明図である。図
1において、レンズ鏡胴1は、ビデオ撮影用または写真
撮影用のカメラなどに用いられ、被写体の像の焦点調整
を行う機構であって、たとえば、撮像手段であるCCD
81に対しレンズ群を内蔵した移動筒3を被写体までの
距離に応じて進退させる機能を備えている。図1に示す
ように、カメラ本体82に対してCCD81が取り付け
られ、そのCCD81を収納するように固定筒2が本体
に固定されている。たとえば、カメラ本体にプリント基
板83が取り付けられ、そのプリント基板にCCD81
が半田付けにより固定されており、固定筒2の内側にC
CD81が位置するように固定筒2の一端(固定端部2
1)がプリント基板83にねじ止めなどにより固定され
た構造とされる。また、CCD81の撮像面81aに
は、ローパスフィルタ84が付設され、赤外波長より長
波長の光をCCD81へ入射させないようにされてい
る。
【0009】固定筒2は、図1のように、両端を開放し
た筒状体であって、固定端側に配設されたCCD81に
対して進退する移動筒3を支持するためのものである。
固定筒2の他方の端部(開放端部22)にはその軸方向
へ延びるピン23および掛止部24がそれぞれ設けられ
ている。たとえば、ピン23および掛止部24は、固定
筒2の開放端側の端面に突設される。ピン23は、固定
筒2に対する移動筒3の回転ズレを防止し、光絞り手段
であるアイリス板4の位置を規制するための突起体であ
って、容易に折れることのないように基端部分が太く形
成されている。一方、掛止部24は、固定筒2に対して
移動筒3が制限なく離間しないようにするために設けら
れる部位である。この掛止部24には、後述するばね5
を掛止させるための孔25が開設されている。
【0010】図1のように、固定筒2の開放端部22に
は移動筒3が配設されている。移動筒3は、被写体の像
をCCD82へ結像させるためのものであって、内部に
複数のレンズを組み合わせて内蔵した略円柱状の胴部3
1を備えている。この胴部31は、固定筒2の開放端部
22の内側へ途中まで挿入された状態で配置され、固定
筒2の軸方向に沿って摺動可能となっている。そして、
胴部31が被写体との距離に応じて摺動して、CCD8
1に対し接近または離間することにより、被写体の像が
CCD81へ適正に結像されることになる。また、固定
筒2へ挿入される胴部31の外周面は固定筒2の内周面
に合わせて先端側が小径となっており、先細りの段付き
構造となっている。このように胴部31の外周面を段付
き構造とすることにより、固定筒2の内周面と胴部31
の外周面との接触面積を小さくすることができ、摺動抵
抗の低減が図れる。
【0011】また、胴部31の外周面には、鍔部32が
設けられている。鍔部32は、移動筒3の自由な移動を
規制すると共に、胴部31へ摺動力へ伝達するためのも
のであって、胴部31の外周を取り巻く形状とされ、胴
部31に固着され、又は一体化されている。この鍔部3
2には固定筒22から突出するピン32が貫通してい
る。このため、鍔部32、即ち移動筒3は、固定筒22
に対しピン32の軸方向以外の移動が規制されている。
つまり、ピン32の突設により、移動筒3の軸回転が防
止される。また、同様に鍔部32には固定筒22から突
出する掛止部24が貫通しており、移動筒3の移動を規
制している。なお、鍔部32は必ずしも胴部31を取り
巻く環状に形成される必要はなく、胴部31の外周面か
ら突出していれば扇状などその他の形状であってもよ
い。
【0012】図1のように、移動筒3を貫通してアイリ
ス板4が配設されている。アイリス板4は、移動筒3を
通過する光の量を調整するためのものであって、移動筒
3の光軸方向に貫通する複数の開口41、42が設けら
れている。開口41、42は異なる口径とされ、たとえ
ば、開口41を大径、開口42を小径とされている。ま
た、アイリス板4は、鍔部32の表面上に配置され、そ
の鍔部32に沿って摺動可能となっている。また、アイ
リス板4には、移動筒3の光軸方向と平行に貫通する長
孔43が設けられている。長孔43は、アイリス板4が
移動筒3を貫通する方向へ向けて長く開設されている。
そして、この長孔43に固定筒2から突出するピン23
が貫通しており、このピン23により長孔43の開口長
に従ってアイリス板4の摺動範囲が制限されている。こ
のため、ピン23は、前述した移動筒3の軸回転を防止
すると同時に、アイリス板4の摺動規制を行っており、
同一部材の有効利用により、ねじなどの他の部品を用い
る必要がない構造となっている。なお、アイリス板4の
開口は、二つに限られるものではなく、一つまたは三つ
以上設けられていてもよい。また、光絞り手段として
は、直線的に摺動する前述のアイリス板4に限られるも
のではなく、移動筒3の光軸上に口径の異なる開口を切
り替えて配置できるものであればその他の構造のもので
あってもよい。
【0013】また、図2に示すように、アイリス板4の
一方の端部には、ばね5が掛け止められ、このばね5に
より大径の開口41が移動筒3の光軸に位置するように
アイリス板4が付勢されている。たとえば、ばね5とし
てはねじりコイルばねが用いられ、ばね5のコイル部5
1が鍔部32上で支持ピン32aにより支持され、コイ
ル部51と連続する素線の一方の端部52が掛止部24
の孔25内に通されることにより、ばね5が移動筒3の
鍔部32に対し固定されている。そして、素線の他方の
端部53が、一方の端部52から離間する方向へモーメ
ントを受ける状態でアイリス板4に引っ掛けられること
により、アイリス板4が端部52、53の接近する方向
へ付勢されて開口41が移動筒3の光軸に位置してい
る。
【0014】その際、アイリス板4の長孔43にピン2
3が貫通しているから、ばね5の付勢によりアイリス板
4が制限なく移動してしまうことはない。また、ばね5
の端部52が固定筒2に突設され鍔部32を貫通してい
る掛止部24に掛け止められることにより、移動筒3の
固定筒2から抜け出る方向(離間する方向)への移動が
防止されている。つまり、ばね5は、アイリス板4を付
勢すると共に、移動筒3の抜け出しを防止する役割を果
たしており、同一部材のばね5により多数の機能をもた
せることにより、他の部品の設置を省略でき、レンズ鏡
胴1における部品点数の低減が図れる。更に、ばね5の
端部が外れないようにアイリス板4の端面にばね5を収
容する凹み44を設けておくのが望ましい。
【0015】なお、ばね5はねじりコイルばねに限られ
るものではなく、アイリス板4を付勢でき、かつ、移動
筒3の抜け出しを防止できるものであれば、板ばねなど
その他のばね材であってもよい。
【0016】図1に示すように、固定筒2の外周には、
繰出手段である調整環61と繰出環62が装着されてい
る。調整環61と繰出環62は、固定筒2の外周部分に
装着可能な内径を有する環状体であって、レンズ系を内
蔵している移動筒3のCCD81に対する繰出量を設定
するためのものである。調整環61は、主に繰出量の粗
調を行うものであって、CCD81などの部材の寸法公
差または取付誤差などに対応するために用いられる。一
方、繰出環62は、繰出量の微調を行うためのものであ
って、撮影時に移動筒3の繰出量を微調して被写体の像
をCCD81へ適正に結像させるためのものである。図
1のように、固定筒2の固定端部21側に調整環61
が、開放端部22側に繰出環62が互いの端面61a、
62a同士を当接させて装着されている。それらの端面
は、それぞれ移動筒3の光軸に直交する向きに形成され
ており、調整環61および繰出環62のいずれが固定筒
2に対して回転してもそれらの間に隙間ができないよう
にされている。
【0017】また、調整環61の端面61aの反対側の
端面61bは、光軸と直交する面に対して傾斜するカム
面とされている。たとえば、調整環61の端面61b
は、端面61a、61b間の距離を円周方向へ向けて徐
々に変化させるように傾斜して形成され、固定筒2に設
けられている第一当接部26に当接している。このた
め、調整環61を第一当接部26側へ押し付けた状態で
回転させることにより、調整環61の端面61aが移動
筒3の光軸方向に沿って移動することとなる。なお、こ
の端面61bの全面がカム面とされる必要はなく、その
一部がカム面とされていてもよい。
【0018】一方、繰出環62の端面62aの反対側の
端面62bには、光軸と直交する面に対して傾斜するカ
ム面62cが形成されている。たとえば、繰出環62の
カム面62cは、端面62a、62c間の距離を円周方
向へ向けて徐々に変化させるように傾斜して形成され、
移動筒3に設けられている第二当接部33に当接してい
る。このため、繰出環62を第二当接部33側へ押し付
けた状態で回転させることにより、繰出環62のカム面
62cが移動筒3の光軸方向に沿って移動することとな
る。なお、図1においては、繰出環62の端面62bの
一部がカム面62cされているが、その全面がカム面と
されていてもよい。
【0019】また、移動筒3の鍔部32と固定筒2の固
定端側21との間には、付勢手段であるコイルばね7が
引っ張られた状態で配設されている。コイルばね7は移
動筒3と固定筒2を接近させる方向へ付勢するためのも
のであって、このコイルばね7の付勢力により移動筒3
が固定筒2側へ引っ張られ、第一当接部26と第二当接
部33との間に調整環61および繰出環62が挟み込ま
れた状態となる。このコイルばね7は、図2に示すよう
に、移動筒3の光軸を中心として対称位置に複数設けら
れており、移動筒3を光軸に沿って引っ張れる構造とな
っている。この状態において、図3に示すように、調整
環61または繰出環62を回転させることにより、第一
当接部26と第二当接部33との間の距離が端面61b
またはカム面62cの傾斜に従って変化し、固定筒2
(CCD81)に対して移動筒3が進退することとな
る。
【0020】また、移動筒3を進退させるに際し、第一
当接部26と第二当接部33が移動筒3の光軸方向に平
行する直線上に配設されることが望ましい。そのように
配設されることにより、図4に示すように、固定筒2の
外周面27と調整環61または繰出環62の内周面の嵌
合状態に遊びがある場合であっても、第一当接部26と
第二当接部33との間の離間距離がその遊びの影響を受
けにくく殆ど変動しない。このため、調整環61や繰出
環62の嵌合の状態にかかわらず、固定筒2(CCD8
1)と移動筒3との距離を正確に移動させることが可能
となる。
【0021】更に、調整環61および繰出環62の外周
面に突起体63を設けておくことが望ましい。このよう
な突起体を設けることにより、調整環61および繰出環
62の回転が容易に行える。
【0022】なお、繰出手段としては、調整環61と繰
出環62により構成されるものに限られるものではな
く、固定筒2内に配設されるCCD81に対して移動筒
3を進退させることができるものであれば、その他のも
のであってもよい。
【0023】次に、レンズ鏡胴1の動作について説明す
る。
【0024】レンズ鏡胴1を内蔵するカメラ製造におい
ては、図1のように組み立てられたレンズ鏡胴1の初期
設定が行われる。すなわち、実際の被写体の撮影時に焦
点調整のために移動筒3が摺動する距離(進退する距
離)は非常に短く、予め移動筒3とCCD81との離間
する距離が正確でないと焦点調整が行えないという事態
が起こり得る。たとえば、レンズ鏡胴1を構成する部品
の寸法公差や取付誤差により、CCD81と移動筒3の
離間距離が所望のものとならないときには、移動筒3を
摺動させても被写体の像をCCD81に適正に結像でき
ないおそれがある。このため、撮影時に確実に被写体の
焦点調整が行えるように移動筒位置の初期設定が必要と
なる。
【0025】この初期設定は、図3のように、調整環6
1を固定筒2に対して回転させることにより行われる。
たとえば、繰出環62を所定の位置に固定しておいて、
所定の距離に隔てた被写体を写し、調整環61を回転さ
せて被写体の像が明瞭となる位置に調整環61を固定し
ておけばよい。その際、図1に示すように移動筒3の鍔
部32にはピン23が貫通しているから、調整環61の
回転に伴って移動筒3が固定筒2に対して回転してしま
うことがない。このため、CCD81と移動筒3との距
離を決める第一当接部26と第二当接部33の相対位置
がズレることがなく、適正な初期設定が行える。
【0026】次に、カメラによる被写体の撮影時におい
て、レンズ鏡胴1を内蔵するカメラのファインダをのぞ
いて被写体の像の状態の確認が行われる。
【0027】このとき、被写体の像が明瞭でないときに
は、図3のように、繰出環62を固定筒2に対して回転
させることにより、被写体の焦点調整が行われる。すな
わち、固定筒2に対して繰出環62を回転させると、移
動筒3の第二当接部33が当接するカム面62cの位置
が移動することにより、カム面62cの傾斜状態に伴い
移動筒3が光軸方向へ摺動し、CCD81に対する移動
筒3の距離が変動する。その際、図1に示すように移動
筒3の鍔部32にはピン23が貫通しているから、繰出
環62の回転に伴って移動筒3が固定筒2に対して回転
してしまうことがない。このため、CCD81と移動筒
3との距離を決める第一当接部26と第二当接部33の
相対位置がズレることがなく、適正な焦点調整が行え
る。そして、被写体の像が明瞭となる位置に繰出環62
を合わせた後、撮影が行われる。
【0028】また、被写体の像が明る過ぎるときには、
図2のように、アイリス板4の突出端を押してアイリス
板4を移動させることにより、被写体の像の光量調整が
行われる。すなわち、図2のように、アイリス板4を押
し込むと、大口径の開口41が移動して移動筒3の光軸
上に小口径の開口42が位置することとなる。このた
め、移動筒3を通過する光の量が制限されるので、被写
体の像が適正な明るさとなる。そして、被写体の像を適
正な明るさとした後、撮影が行われる。
【0029】更に、カメラの製造時や撮影時などにおい
て、地面や床面への落下などによりレンズ鏡胴1に振動
が与えられる場合がある。この場合であっても、移動筒
3が固定筒2から抜け出て外れてしまうことがない。す
なわち、固定筒2と移動筒3との間にはコイルばね7が
取り付けられ、移動筒3を固定筒2側へ付勢しているの
で、移動筒3が常時固定筒2側へ引っ張られて容易には
外れない。更に、図2のように、固定筒2に設けられて
いる掛止部24が移動筒3の鍔部32を貫通しており、
その貫通した部分にばね5が掛止されているので、鍔部
32がそのばね5の掛止部分より固定筒2から離間する
ことがない。このため、移動筒3が固定筒2から抜け出
て外れることが確実に防止される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。
【0031】すなわち、ねじなどの締結部材を用いるこ
となく、固定筒に設けられるピンにより、移動筒の回転
防止および光絞り手段の摺動規制が行えるから、レンズ
鏡胴における部品点数の低減を図ることができる。
【0032】また、カメラ製造において、レンズ鏡胴の
組み立てにねじなどの締結が不要であるから、組み立て
作業が迅速に行え製造コストが削減できる。
【0033】更に、同一部材(ピン)を効率良く用いる
ことにより、限られた空間を有効に利用できるから、レ
ンズ鏡胴の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ鏡胴の説明図である。
【図2】図1のII−IIにおけるレンズ鏡胴の断面図であ
る。
【図3】レンズ鏡胴の動作説明図である。
【図4】レンズ鏡胴の動作説明図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…レンズ鏡胴、2…固定筒、23…ピン、3…移動
筒、32…鍔部、4…アイリス板、43…長孔、5…ば
ね、61…調整環、62…繰出環
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三沢 充史 埼玉県朝霞市泉水三丁目13番45号 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの本体に対し一方の端部が固定さ
    れた筒状体であって、その端部の内側に撮像手段が配設
    され、他方の開放された端部に軸方向へ延びるピンが設
    けられている固定筒と、 内部にレンズ群を内蔵した略円柱状の胴部が前記撮像手
    段に対し進退可能に配設され、この胴部の外周に前記ピ
    ンを貫通させる鍔部が設けられている移動筒と、 前記移動筒を前記撮像手段に対し進退させる繰出手段
    と、 複数の光絞り用開口と長孔を有し、前記移動筒を貫通し
    前記鍔部に沿って摺動可能に配設されると共に、前記長
    孔に前記ピンが貫通して摺動範囲が制限されている光絞
    り手段と、を備えたレンズ鏡胴。
JP18236796A 1996-07-11 1996-07-11 レンズ鏡胴 Expired - Fee Related JP3619614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18236796A JP3619614B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 レンズ鏡胴

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18236796A JP3619614B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 レンズ鏡胴

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1026720A true JPH1026720A (ja) 1998-01-27
JP3619614B2 JP3619614B2 (ja) 2005-02-09

Family

ID=16117079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18236796A Expired - Fee Related JP3619614B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 レンズ鏡胴

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3619614B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015022159A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒、及び撮像装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015022159A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒、及び撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3619614B2 (ja) 2005-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5825559A (en) Optical assembly having a dual purpose focus
JP4697587B2 (ja) レンズ鏡胴
US8019216B2 (en) Focus calibration apparatus for camera lens fine tuning
US7546028B2 (en) Inclination angle adjusting mechanism for image pickup device
JP5335468B2 (ja) カメラシステム
US7742101B2 (en) Insertion member fixing structure
US7035020B2 (en) Zoom lens
WO2017115465A1 (ja) レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ
JP2003315649A (ja) レンズ鏡胴
JP2006301291A (ja) レンズ鏡胴
US6026244A (en) Focus adjustment mechanism and method for the assembly of AF compact camera
JPH04226441A (ja) カメラ
JPH1026720A (ja) レンズ鏡胴
JPH1026719A (ja) レンズ鏡胴
JP3693832B2 (ja) バックフォーカス調整機構
US11782233B2 (en) Optical apparatus and image pickup apparatus
JP3619613B2 (ja) レンズ鏡胴
JP4703343B2 (ja) レンズ駆動装置
JP2003090948A (ja) 光学機器
JP6278735B2 (ja) 偏心調整装置、光学機器および偏心調整方法
JP2561380Y2 (ja) ズームレンズ光学系のフォーカス機構
US20240111135A1 (en) Variable magnification optical component and ophthalmic apparatus
JP2006301292A (ja) レンズ鏡胴
JP2016114847A (ja) レンズ鏡筒およびそれを用いた光学機器、撮像装置
JP2006030893A (ja) 撮像用レンズ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041015

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041115

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071119

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101119

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101119

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees