JPH10266649A - 自動施錠付き室 - Google Patents

自動施錠付き室

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JPH10266649A
JPH10266649A JP7000997A JP7000997A JPH10266649A JP H10266649 A JPH10266649 A JP H10266649A JP 7000997 A JP7000997 A JP 7000997A JP 7000997 A JP7000997 A JP 7000997A JP H10266649 A JPH10266649 A JP H10266649A
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JP
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room
lock
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JP7000997A
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Takahide Kimura
隆英 木村
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Kimura Giken KK
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Kimura Giken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉の閉扉に伴い扉に自動的に錠が施錠さ
れる室を提供するとともに、使用者の入退室に伴い扉の
開閉を自動的に行い、扉が閉扉すると扉に自動的に錠が
施錠される室を提供する。さらに、一度施錠がされたと
きに、錠を解錠する場合を除いて施錠を継続させる室を
提供する。 【解決手段】 本願発明の自動施錠付き室は、周壁に囲
まれこの周壁に扉を有するとともに、この扉を施錠する
錠を設けた室において、前記扉の閉扉を検出するととも
に、前記室からの使用者の退室を検出する検出装置と、
前記検出装置が検出した信号を入力する入力部を有する
とともに、前記錠に所定の指令を出力する出力部を有す
る制御装置とを備え、前記検出装置は、前記扉の閉扉に
伴い閉扉信号を出力するとともに、前記使用者の退室に
伴い退室信号を出力し、前記制御装置は、前記閉扉信号
を受けて前記錠の施錠を行うとともに、前記退室信号を
受けて前記錠の解錠を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレ・電話室・
更衣室等の室に係り、これら室の入口を閉鎖する扉を設
けるとともに、この扉に装着した錠を自動施錠する自動
施錠付き室に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレ・電話室・更衣室等の室に
備え付けた扉は、室内の柱等の構造体にヒンジ等で連結
して設けるとともに、この扉に錠を取り付けることが一
般的である。そして、使用者がこの室を使用する場合
は、手動で室の扉を開扉し入室した後は再び手動で扉を
閉扉する。
【0003】また、使用者が入室中にこの室への第3者
の入室を防止する場合は、扉を閉扉した後に扉に設けた
錠を手動で施錠する。そして、室内での用事を済ませる
と再び錠の施錠を解いて扉を開扉し、室内から退出した
後に再び扉を閉扉する。
【0004】また、扉に電動装置を設けて室の使用者が
入室しようとするとこの電動装置の駆動によって扉が自
動的に開扉し使用者が入室すると再び扉が閉扉するとと
もに、使用者が室内での用事を済ませて室内から退出し
ようとすると扉が自動的に開扉し、室内から退出した後
に再び扉が閉扉するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、使用者自ら
が錠の施錠を行う場合は、施錠のための手間を要すると
ともに、錠が取り付けられているにも拘わらず、施錠を
忘れたり施錠を怠る場合がある。このように施錠をしな
い場合は、第3者が室内に容易に侵入することができて
しまい安全上好ましくないという問題がある。
【0006】また、扉の開閉を電動駆動により自動的に
行う場合は、使用者が室内へ入室し扉が閉扉すると通常
では扉を開扉することができないものと観念するが、第
3者が扉を無理矢理こじ開けて侵入することもできるた
めに心理的に不安になるという問題もある。
【0007】さらに、室の使用者が年少者等の場合は、
施錠の意味を理解できなかったり、解錠をスムーズに行
えない場合があり、自らが施錠や解錠を行えないのでは
室若しくは扉に錠を設ける意義がないという問題もあ
る。なお、扉に施錠を施しても錠またはセンサ等の誤作
動によって錠が解錠されることもあるという問題もあ
る。
【0008】本発明は、前記事項に鑑み改良を加えたも
のである。すなわち、扉の閉扉に伴い扉に自動的に錠が
施錠される室を提供することを技術的課題とする。
【0009】また、使用者の入退室に伴い扉の開閉を自
動的に行うとともに、扉が閉扉すると扉に自動的に錠が
施錠される室を提供することを技術的課題とする。さら
に、一度施錠がされたときに、錠を解錠する場合を除い
て施錠を継続させる室を提供することを技術的課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。本発明に係る自動
施錠付き室は、周壁に囲まれこの周壁に扉を有するとと
もに、この扉を施錠する錠を設けた室に使用し、前記扉
の閉扉を検出するとともに、前記室からの使用者の退室
を検出する検出装置と、前記検出装置が検出した信号を
入力する入力部を有するとともに、前記錠に所定の指令
を出力する出力部を有する制御装置とを備えている。
そして、前記検出装置は、前記扉の閉扉に伴い閉扉信号
を出力するとともに、前記使用者の退室に伴い退室信号
を出力し、前記制御装置は、前記閉扉信号を受けて前記
錠の施錠を行うとともに、前記退室信号を受けて前記錠
の解錠を行うものである。
【0011】本発明によれば、室の使用者が室に入室し
この室に設けた扉を閉扉すると扉の閉扉を検出装置が検
出し、閉扉信号を制御装置に送る。そして、制御装置
は、この閉扉信号を受けて錠に施錠をする指令を出力す
るとともに、この指令によって施錠が行われる。
【0012】次に、室の使用者が室から退室する場合
は、検出装置がこの退室動作を検出し退室信号を制御装
置に送る。そして、制御装置は、この退室信号を受けて
錠に解錠をする指令を出力するとともに、この指令によ
って解錠が行われる。
【0013】次に、本発明に係る自動施錠付き室は、周
壁に囲まれこの周壁に扉を有し、前記扉を施錠する錠を
設けるとともに、前記扉に電動装置を設けてこの扉の開
閉を電動駆動にした室に使用し、前記室の使用者の入退
室を検出するとともに、前記扉の閉扉を検出する検出装
置と、前記検出装置が検出した信号を入力する入力部を
有するとともに、前記電動装置と前記錠に所定の指令を
出力する出力部を有する制御装置とを備えている。
【0014】そして、前記検出装置は、前記室への使用
者の入室に伴い入室信号を出力し、前記室からの使用者
の退室に伴い退室信号を出力するとともに、前記扉の閉
扉に伴い閉扉信号を出力し、前記制御装置は、前記入室
信号を受けると前記扉を閉扉するとともに、前記閉扉信
号を受けて前記錠の施錠を行い、前記退室信号を受ける
と前記錠の解錠を行うとともに、前記扉を開扉する行う
ものである。
【0015】本発明によれば、室に入室しようとする使
用者を検出装置が検出して入室信号を制御装置に送る。
そして、この入室信号を受けた制御装置は扉を閉扉させ
る指令を電動装置に送り、電動装置は扉の閉扉を行う。
【0016】次に、扉が閉扉されると閉扉を検出装置が
検出して閉扉信号を制御装置に送る。制御装置は、この
閉扉信号を受けて錠に施錠をする指令を出力するととも
に、この指令によって施錠が行われる。
【0017】次に、使用者が室から退出する場合は、検
出装置が使用者を検出し退室信号を制御装置に送る。そ
して、制御装置は、この退室信号を受けて錠に解錠をす
る指令を出力するとともに、この指令によって解錠が行
われる。そして、解錠が行われると制御装置は、扉を開
扉させる指令を電動装置に送り、電動装置は扉の開扉を
行う。
【0018】さらに、本発明に係る自動施錠付き室は、
前記室の内部にこの室の使用者の使用状態を検出する検
出装置を設け、この検出装置が検出した使用信号を入力
した制御装置は、前記錠の解錠を否とする指令を前記錠
に出力する。
【0019】本発明によれば、使用者が室を使用中にお
いては、継続して解錠をしない指令が錠に出力される。
【0020】
【発明の実施の形態】
「実施の形態1」以下、本実施の形態1に係る自動施錠
付き室1を図1〜4に基づいて説明する。 (1)最初に、本実施の形態1に係る自動施錠付き室1
の概略を説明する。
【0021】この自動施錠付き室1は、図1〜2が示す
ように内部に便器12を載置するとともに、便器12の
後部にロータンク13を配置した便室1である。そし
て、入口部を形成する所定の面積を有した円形状の入口
床15と、入口部の上下方向の中心軸線の回りに双方向
に回転自在に支持した半筒状の回転扉14を備えてい
る。さらに、便室1の側壁には、回転扉14を閉扉した
際に回転扉14を施錠する電気錠6を装着している。
【0022】次に、この便室1の回転扉14の閉扉を検
出する第1の検出装置2と、使用者が便室1より退室す
る際に退室を検出する第2の検出装置3と、この便室1
の内部には便室1の使用者の使用状態を検出する第3の
検出装置4と、この第1及び第2並びに第3の検出装置
2、3、4に接続し、検出装置2、3、4からの信号を
受け取る制御装置5と、この制御装置5にそれぞれ接続
した図示しない電源と、回転扉14に装着した電気錠6
とを備え、これら検出装置2、3、4及び制御装置5並
びに電源、電気錠6は、それぞれケーブル7、8、9、
10、11によって接続している。
【0023】一方、本実施の形態1に係る自動施錠付き
室1は、便室1に用いるものであるが、便室1とは別に
試着室や電話室若しくは更衣室等に使用することもでき
る。 (2)以下、本実施の形態1に係る自動施錠付き室1の
構成を具体的に説明する。
【0024】最初に、この便室1の入口部に設けた回転
扉14は、半筒形に湾曲した横断面を有するとともに、
入口部を形成する所定面積を設けた円形状の入口床15
に周設した凹部にはめ込まれ、入口部の上下方向の中心
軸線の回りに双方向に回転するように支持している。
【0025】すなわち、便室1内が空きの状態では、こ
の回転扉14の凸部が便室1内の内側に入った状態で閉
鎖する。また、便室1内が使用中の場合は、この回転扉
14の凸部が入口側に突出した状態で閉鎖する。
【0026】次に、回転扉14の閉扉または開扉は、使
用者が手動で行うもので、図示はしていないが回転扉1
4に把持部材を取り付け、この把持部材を使用者が手で
支持して原則として左回りに回転させ回転扉14の閉扉
及び開扉を行う。
【0027】なお、扉14の形状は、部屋の入口部の面
積や扉14のデザイン等によって適時決定することがで
きる。たとえば、扉14を半筒状ではなく多角形や楕円
形に湾曲した横断面を有する形状等としたりすることも
できる。さらに、扉14の形状をフラットにしてこの扉
14の開閉を引き戸式や観音開き式にすることもでき
る。
【0028】次に、この便室1の自動施錠について説明
する。便室1の自動施錠の構成は、図1〜図2が示すよ
うに便室1に設けた回転扉14の閉扉を検出する第1の
検出装置2と、便室1の使用者の使用状態を検出する第
2の検出装置3と、使用者が便室1より退室する際に退
室を検出する第3の検出装置4と、この第1及び第2並
びに第3の検出装置2、3、4に接続し、検出装置2、
3、4からの信号を受け取る制御装置5と、この制御装
置5にそれぞれ接続した図示しない電源と、便室1の側
壁に装着した電気錠6とで形成する。
【0029】ここで、回転扉14の閉扉を検出する第1
の検出装置2は、リミットスイッチ2を使用していて、
回転扉14の閉動作に伴いリミットスイッチ2のアクチ
ュエータがONまたはOFF状態にされ、このリミット
スイッチ2の内部に備えたマイクロスイッチによって制
御装置5に回転扉14の閉扉信号を送信する。
【0030】このリミットスイッチ2は、回転扉14を
閉扉する場合、使用者が回転扉14に装着された把持部
材を支持して反時計回りに回転扉14を回転させ、この
回転扉14が閉扉されるとリミットスイッチ2のアクチ
ュエータが押されしマイクロスイッチがON状態にな
る。そして、回転扉14を開扉する場合は、リミットス
イッチ2のアクチュエータが開放されてこれによりリミ
ットスイッチ2内のマイクロスイッチがOFF状態にな
る。
【0031】次に、使用者の退室を検出する第2の検出
装置3は、距離限定反射型光電子センサ3を使用し、こ
の距離限定反射型光電子センサ3は、近赤外線発光ダイ
オード等からなる発光部とフォトIC等からなる受光部
を有し、その原理は、室の側壁に装着した距離限定反射
型光電子センサ3の発光部から近赤外線(不可視光線)
を照射し、使用者がこの距離限定反射型光電子センサ3
に手をかざすと、この近赤外線が反射して受光部へと入
射される。そして、光起電力効果によって半導体の接合
部に電圧が現れこれにより使用者の退室を検出するもの
である。
【0032】また、発光部から照射される近赤外線(不
可視光線)が左右及び上下方向に拡散するものではなく
一方向に近赤外線を照射するものである。そして、検出
距離は1cm〜20cmであり、比較的検出距離が短
い。
【0033】ここで、便室1の使用者が便室1から退室
する際に、便室1の側壁に配置されたこの距離限定反射
型光電子センサ3に手をかざして退室を知らせる。次
に、便室1の使用者の使用状態を検出する第3の検出装
置4は、拡散反射型光電子センサ4を使用し、この拡散
反射型光電子センサ4は、近赤外線発光ダイオード等か
らなる発光部とフォトIC等からなる受光部を有し、そ
の原理は、ロータンク13の正面中央部に装着した拡散
反射型光電子センサ4の発光部から近赤外線(不可視光
線)を照射し、使用者が便器12の前に立つか便座に腰
掛けると、この近赤外線が反射して受光部へと入射され
る。そして、光起電力効果によって半導体の接合部に電
圧が現れこれにより使用者の使用状態を検出するもので
ある。
【0034】なお、拡散反射型光電子センサ4の検出距
離16は、50cm〜70cmの間で設定することが好
ましいが、室の種類や使用状態等によって検出距離16
を設定することができる。
【0035】また、拡散反射型光電子センサ4とは異な
り、距離限定反射型光電子センサや人体から出ている赤
外線を検出する赤外線センサやを使用することもでき
る。次に、第1及び第2並びに第3の検出装置2、3、
4に接続した制御装置5は、プログラマブルコントロー
ラ5(以下、PCという)を用いている。ここで、PC
5は、操作回路に用いられる機器や器具の接点間及び端
子間の配線の部分をマイクロコンピュータと付属回路と
によって、制御回路を組み立てるものである。
【0036】そして、このPC5は、図4が示すように
制御部5Aと、この制御部5Aに接続した表示部5B及
び操作部5C並びに出力部5D、電源部5Eで構成して
いる。ここで、制御部5Aは、第1及び第2並びに第3
の検出装置2、3、4に接続しているとともに、操作部
5Cは、リモートスイッチ5Fに接続し、電源部5Eは
電源に、出力部5Dは電気錠6に接続している。
【0037】そして、PC5を動作させるとメモリに格
納したプログラムと入力回路からの操作信号とのより演
算処理を実行する。演算処理を実行した結果、制御回路
の操作回路が組み立てられる。なお、PC5とは別にパ
ーソナルコンピュータやマイクロコンピュータを使用す
ることもできる。
【0038】次に、制御装置5に接続した電気錠6は、
回転扉14が閉扉した際にこの回転扉14をオートロッ
クするものであり、錠前のロック機能を電気信号による
電動駆動にしたものである。ここで、電気錠6に送る電
気信号は、制御装置5に接続した図示しない電源から供
給を受けるが、電気錠6自体に電源を接続するものでも
良い。
【0039】次に、本実施の形態1に係る自動施錠付き
室1の動作原理を、フローチャート図3に基づいて説明
する。まず、PC5は、回転扉14が閉扉されたか否か
判断する(ステップ1)。そして、室の使用者が回転扉
14本体を閉扉するとリミットスイッチ2がONにな
り、このON信号がPC5に入力される。このON信号
を受けたPC5は、回転扉14本体が閉扉状態と判断す
る。
【0040】次に、PC5は、電気錠6に施錠をする指
令を出力する(ステップ2)。そして、この指令を受け
た電気錠6は、錠を施錠する(ステップ3)。次に、使
用者が拡散反射型光電子センサ4の検出範囲に侵入する
とPC5は、拡散反射型光電子センサ4が使用者を検出
したか否かを判断する(ステップ4)。そして、使用者
が検出範囲に入った場合は、電気錠6の施錠の解除を否
とする指令を出力する(ステップ5)。したがって、使
用者が便器12等を使用している最中に誤って距離限定
反射型光電子センサ3が使用者の退室信号を検出した場
合でも、電気錠6の施錠が解除されることを防止するこ
とができる。
【0041】次に、PC5は、使用者が便室1から退室
するために拡散反射型光電子センサ4の検出範囲から脱
出したか、または、拡散反射型光電子センサ4の検出範
囲に存在しない場合は、電気錠6の施錠の解除を可とす
る指令を出力する(ステップ6)。
【0042】次に、PC5は、退室信号が入力されたか
否かを判断する(ステップ7)。ここで、使用者が距離
限定反射型光電子センサ3に手をかざすと退室信号が制
御装置5に送られ、この退室信号を受けた制御装置5
は、電気錠6に施錠を解除する指令を出力する(ステッ
プ8)。そして、この指令を受けた電気錠6は、錠を解
錠する(ステップ9)。 「実施の形態2」以下、本実施の形態2に係る自動施錠
付き室20を図4〜8に基づいて説明する。 (1)最初に、本実施の形態1に係る自動施錠付き室2
0の概略を説明する。
【0043】この自動施錠付き室20は、図4〜6が示
すように内部に便器34を載置するとともに、便器34
の後部にロータンク33を配置した便室20である。そ
して、入口部を形成する所定の面積を有した円形状の入
口床36と、入口部の上下方向の中心軸線の回りに双方
向に回転自在に支持した半筒状の回転扉37を備えてい
る。さらに、この回転扉37には、回転扉37を閉扉し
た際に回転扉37をロックする電気錠26を装着してい
る。
【0044】次に、使用者の便室20からの退室及び入
室を検出する第1の検出装置21と、回転扉37の閉扉
を検出する第2の検出装置22と、便室20の内部には
便室20の使用者の使用状態を検出する第3の検出装置
23と、回転扉37の開閉を電動駆動で行う電動装置2
4と、この第1〜第3の検出装置並びに電動装置24に
接続し、第1〜第3の検出装置からの信号を受けるとと
もに電動装置24に所定の指令を出力する制御装置25
と、この制御装置25にそれぞれ接続した図示しない電
源と、回転扉37に装着した電気錠26とを備え、これ
ら検出装置21、22、23及び電動装置24並びに制
御装置25、電源、電気錠26は、それぞれケーブル2
8、29、30、31、32によって接続している。 (2)以下、本実施の形態2に係る自動施錠付き室20
の構成を具体的に説明する。
【0045】この便室20の入口部に設けた回転扉37
は、本実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
次に、この便室20の自動施錠について説明する。便室
20の自動施錠の構成は、図5〜7が示すように使用者
が便室20から退室または入室する際に入退室を検出す
る第1の検出装置21と、便室20に設けた回転扉の閉
扉を検出する第2の検出装置22と、便室20の使用者
の使用状態を検出する第3の検出装置23と、この第1
及び第2並びに第3の検出装置21、22、23に接続
し、検出装置21、22、23からの信号を受け取る制
御装置25と、この制御装置25にそれぞれ接続した図
示しない電源と、便室20の側壁に装着した電気錠26
とで形成する。
【0046】ここで、使用者の便室20からの退室及び
入室を検出する第1の検出装置21は、人体から出てい
る赤外線を検出する焦電赤外線センサ21を使用する。
但し、拡散反射型光電子センサや距離限定反射型光電子
センサを用いることもできる。
【0047】ここで、この第1の検出装置21の検出範
囲35は、図6〜7が示すように入口部を形成する円形
状の入口床36よりもやや小さい等円状とする。また、
回転扉37の閉扉及び開扉を検出する第2の検出装置2
2は、電動装置24の回転角を検出するロータリーエン
コーダ22を用いている。ここで、ロータリーエンコー
ダ22とは、回転軸の回転角変位をデジタル量に変換す
る回転角センサである。
【0048】このロータリーエンコーダ22の構造は、
たとえば、回転軸に直結したスリット円板(符号板)
と、これを挟んだ一群のフォトインタラプタにより構成
されている。その動作は、発光ダイオードから出た光が
符号板を介してフォトICに入力され、デジタルの電気
信号に変換される。このとき、フォトICのAB相に出
力信号が取り出される。ここで、フォトICのA、Bの
出力信号は互いに90°の位相差を有するようにあらか
じめ設定されている。
【0049】また、Z相信号は、回転軸一回転に対して
1P/Revの出力信号を出し、位置決めの原点として
用いられる。また、図示はしていないが第2の検出装置
22としてリミットスイッチ22を使用することもでき
る。ここで、リミットスイッチ22は、回転扉37の閉
動作に伴いアクチュエータがONまたはOFF状態にさ
れ、このリミットスイッチ22の内部に備えたマイクロ
スイッチによって制御装置25に回転扉37の閉扉信号
を送信する。
【0050】このリミットスイッチ22は、回転扉37
が閉扉されるとリミットスイッチ22のアクチュエータ
が押されしマイクロスイッチがON状態になる。そし
て、回転扉37を開扉する場合は、リミットスイッチ2
2のアクチュエータが開放されてこれによりリミットス
イッチ22内のマイクロスイッチがOFF状態になる。
【0051】次に、便室20の内部には便室20の使用
者の使用状態を検出する第3の検出装置23は、拡散反
射型光電子センサ23を使用する。なお、拡散反射型光
電子センサ23の検出距離38は、50cm〜70cm
の間で設定することが好ましい。また、距離限定反射型
光電子センサや人体から出ている赤外線を検出する赤外
線センサやを使用することもできる。
【0052】次に、回転扉37の開扉及び閉扉を行う電
動装置24は、モータ24を使用し、モータ24として
は、直流モータ、単相交流モータ、三相交流モータ等を
使用することができる。そして、このモータ24によっ
て、回転扉37を原則として左回りに回転させ回転扉3
7の閉扉及び開扉を行う。
【0053】また、モータ24は、ステッピングモータ
24を用いパルス電力に対応してモータ24を回転さ
せ、入力されたパルスの数に比例して回転角が変化する
とともに入力周波数に比例して回転速度が変化するもの
である。なお、ステッピングモータ24とは別にサーボ
モータ24を用いることもできる。
【0054】次に、第1及び第2並びに第3の検出装置
21、22、23に接続した制御装置25は、実施の形
態1と同様のプログラマブルコントローラ25(以下、
PCという)を用いるとともに、便室20の側壁に装着
した錠26も実施の形態1と同様の電気錠26を用いて
いる。
【0055】次に、本実施の形態2に係る自動施錠の動
作原理を、フローチャート図8に基づいて説明する。ま
ず、PC25は、便室20の入口部に使用者が存在する
か否か判断する(ステップ10)。すなわち、第1の検
出装置21である焦電赤外線センサ21の検出範囲35
に入ると、この焦電赤外線センサ21が使用者の存在を
検出してPC25に信号を送る。
【0056】この検出信号を受けたPC25は、モータ
24に回転扉37を閉扉する指令を出力する(ステップ
11)。そして、モータ24は、回転扉37を180°
回転させて閉扉する(ステップ12)。そして、この回
転角は、モータ24に取り付けられた第2の検出装置2
2であるロータリーエンコーダ22で検出され、この検
出信号は、回転扉37の閉扉及び開扉毎にPC25へと
送られる。
【0057】次に、PC25は、回転扉37が閉扉され
たか否かを判断する(ステップ13)。ここで、回転扉
37が180°回転して閉扉すると第2の検出装置であ
るロータリーエンコーダ22から閉扉信号がPC25に
送られ、PC25は、この閉扉信号を受けて電気錠26
を施錠する指令を出力する(ステップ14)。これによ
り電気錠26の施錠が行われる(ステップ15)。
【0058】そして、便室20の使用者が入口部から便
室20内部へ移動するとPC25は、使用者の使用状態
を検出する第3の検出装置23である拡散反射型光電子
センサ23が使用者を検出したか否かを判断する(ステ
ップ16)。すなわち、使用者が拡散反射型光電子セン
サ23の検出範囲38に入ると、この拡散反射型光電子
センサ23が使用者の存在を検出してPC25に信号を
送る。
【0059】この検出信号を受けたPC25は、焦電赤
外線センサ21の検出機能を停止させる(ステップ1
7)。したがって、便室20の使用者が便器34等を使
用中に、たとえば手荷物等を焦電赤外線センサ21の検
出範囲35に置いた場合、この荷物等を焦電赤外線セン
サ21が検出しても回転扉37の開扉を防止することが
できる。
【0060】次に、拡散反射型光電子センサ23の検出
範囲38から使用者が離脱したか、または、拡散反射型
光電子センサ23の検出範囲38に存在しない場合、P
C25は焦電赤外線センサ21の検出機能を回復または
維持する(ステップ18)。
【0061】次に、使用者が退室のために入口部へと移
動するとPC25は、入口部に使用者が存在するか否か
判断する(ステップ19)。すなわち、焦電赤外線セン
サ21の検出範囲35に入ると、この焦電赤外線センサ
21が使用者の存在を検出してPC25に信号を送り、
この信号を受けて使用者が存在するものと判断する。
【0062】そして、この検出信号を受けたPC25
は、電気錠26に施錠を解除する指令を出力する(ステ
ップ20)。そして、この指令を受けた電気錠26は、
錠を解錠する(ステップ21)。
【0063】次に、PC25は、モータ24に回転扉3
7を開扉する指令を出力する(ステップ22)。そし
て、モータ24は、回転扉37を180°回転させて開
扉する(ステップ23)。そして、この回転角は、モー
タ24に取り付けられたロータリーエンコーダ22で検
出され、この検出信号は、回転扉37の閉扉及び開扉毎
にPC25へ送られる。
【0064】次に、回転扉37が180°回転して開扉
すると第2の検出装置22であるロータリーエンコーダ
22から開扉信号がPC25に送られ、PC25は、こ
の開扉信号を受けて電動装置24の駆動を停止させる。
なお、この場合、再び回転扉37が閉扉することを防止
するため焦電赤外線センサ21の検出機能を所定時間停
止させることが好ましい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、扉の閉扉に伴い自動的
に扉に錠が施錠される室を提供することができる。
【0066】また、使用者の入退室に伴い扉の開閉を自
動的に行うとともに、扉が閉扉すると自動的に扉に錠が
施錠される室を提供することができる。さらに、室の使
用者が室を使用中に検出装置が誤って退室信号を検出し
ても錠が解錠されたり扉が開扉することを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係る自動施錠付き室の正面図
【図2】本実施の形態1に係る閉扉した自動施錠付き室
の上面図
【図3】本実施の形態1に係る自動施錠のフローチャー
ト図
【図4】制御装置のブロック構成図
【図5】本実施の形態2に係る自動施錠付き室の正面図
【図6】本実施の形態2に係る自動施錠付き室の閉扉中
の上面図
【図7】本実施の形態2に係る自動施錠付き室の開扉中
の上面図
【図8】本実施の形態2に係る自動施錠のフローチャー
ト図
【符号の説明】
1 ・・・自動施錠付き室 2 ・・・第1の検出装置 3 ・・・第2の検出装置 4 ・・・第3の検出装置 5 ・・・制御装置 6 ・・・電気錠 14 ・・・回転扉 20 ・・・自動施錠付き室 21 ・・・第1の検出装置 22 ・・・第2の検出装置 23 ・・・第3の検出装置 24 ・・・電動装置 25 ・・・制御装置 26 ・・・電気錠 37 ・・・回転扉

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周壁に囲まれこの周壁に扉を有するととも
    に、この扉を施錠する錠を設けた室において、 前記扉の閉扉を検出するとともに、前記室からの使用者
    の退室を検出する検出装置と、前記検出装置が検出した
    信号を入力する入力部を有するとともに、前記錠に所定
    の指令を出力する出力部を有する制御装置とを備え、 前記検出装置は、前記扉の閉扉に伴い閉扉信号を出力す
    るとともに、前記使用者の退室に伴い退室信号を出力
    し、 前記制御装置は、前記閉扉信号を受けて前記錠の施錠を
    行うとともに、前記退室信号を受けて前記錠の解錠を行
    うことを特徴とした自動施錠付き室。
  2. 【請求項2】 周壁に囲まれこの周壁に扉を有し、この
    扉を施錠する錠を設けるとともに、前記扉に電動装置を
    設けてこの扉の開閉を電動駆動にした室において、 前記室の使用者の入退室を検出するとともに、前記扉の
    閉扉を検出する検出装置と、前記検出装置が検出した信
    号を入力する入力部を有するとともに、前記電動装置と
    前記錠に所定の指令を出力する出力部を有する制御装置
    とを備え、 前記検出装置は、前記室への使用者の入室に伴い入室信
    号を出力し、前記室からの使用者の退室に伴い退室信号
    を出力するとともに、前記扉の閉扉に伴い閉扉信号を出
    力し、 前記制御装置は、前記入室信号を受けると前記扉を閉扉
    するとともに、前記閉扉信号を受けて前記錠の施錠を行
    い、前記退室信号を受けると前記錠の解錠を行うととも
    に、前記扉を開扉する行うことを特徴とした自動施錠付
    き室。
  3. 【請求項3】 前記室の内部にこの室の使用者の使用状
    態を検出する検出装置を設け、この検出装置が検出した
    使用信号を入力した制御装置は、前記錠の解錠を否とす
    る指令を前記錠に出力することを特徴とした請求項1ま
    たは請求項2記載の自動施錠付き室。
JP7000997A 1997-03-24 1997-03-24 自動施錠付き室 Pending JPH10266649A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102213061A (zh) * 2011-05-14 2011-10-12 江南大学 带有视觉听觉提示功能的自动旋转门保护装置
CN105155935A (zh) * 2015-07-10 2015-12-16 无锡市崇安区科技创业服务中心 一种智能触发锁合式门

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