JPH10266616A - 機械式駐車装置の車輪止め装置 - Google Patents

機械式駐車装置の車輪止め装置

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JPH10266616A
JPH10266616A JP9071731A JP7173197A JPH10266616A JP H10266616 A JPH10266616 A JP H10266616A JP 9071731 A JP9071731 A JP 9071731A JP 7173197 A JP7173197 A JP 7173197A JP H10266616 A JPH10266616 A JP H10266616A
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JP
Japan
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wheel
link
tray
vehicle
parking device
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Application number
JP9071731A
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English (en)
Inventor
Hajime Kondo
肇 近藤
Eiki Nagaoka
永樹 長岡
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Nissei Ltd
Original Assignee
Nissei Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な装置構成で、車種毎に異なる車輪の停
止位置に応じて自動車を移動規制する。 【解決手段】 トレー1の下面側に第1、第2、第3リ
ンクからなるリンク機構12と、ガイド部材15R、1
5Lとしてガイドシャフト、スプリングとを備える。ト
レー1の車路2R、2L上に右前輪用と左前輪用として
一対の車止め14R、14Lが配置されるとともに、そ
の一方が挿通穴4Rを通じて第2リンク122およびガ
イド部材15Rに、その他方が挿通穴4Lを通じて第3
リンク123およびガイド部材15Lにそれぞれ連結さ
れている。自動車の乗込階5に設置した駆動装置17に
より、各車止め14R、14Lを駆動して、トレー1上
に乗せた自動車の前側2輪に対し、一方の車止め14R
を右車輪にその前方から、他方の車止め14Lを左車輪
にその後方からそれぞれ当接させて移動規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式駐車装置に
おいて自動車載置用のトレーに備えられ、トレー上に搭
載された自動車の車輪を移動規制する機械式駐車装置の
車輪止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車輪止め装置には、固定
式の車輪止め装置と、可動式の車輪止め装置とがある。
【0003】固定式は、トレー上に予め設定された自動
車の車輪の停止位置前後2箇所に車輪止め部材を凸状に
形成し、トレー上に乗り入れた自動車の車輪を前後から
挟持して自動車を移動規制している。
【0004】固定式では、車止めがトレーの車路上の、
予め決められた位置に設けられていることから、車種毎
に異なる前輪から前側のフロントオーバーハングの寸法
や、前輪から車体後部までの寸法に対応させるために、
トレーの前後長にある程度の余裕をもたせ、その寸法値
を大きく設定する必要があった。このためトレーの省ス
ペース化、小型化を図ることができない。
【0005】これに対し、可動式は、トレー上に車止め
を移動可能に設けたものであり、自動車の車輪を前後か
ら挟み込んで移動規制している。この種の車輪止め装置
が特開平8−4348号公報に開示されている。この装
置では、トレー(パレット)上に乗り入れた自動車の各
車輪のうち、少なくとも一つの車輪をパレット上で拘束
して自動車の移動を阻止するようにしたものである。そ
の構成上、トレー上の車輪に対して前方および後方にそ
れぞれ離間する前方位置および後方位置の間で前後移動
可能にかつ起伏可能に設けられ、車輪を前後方向から挟
み込んで拘束する前後一対の車止めと、一対の車止めを
互いに接近する方向に前後移動させて車輪に当接させる
一方互いに離反する方向に前後移動させてトレー上の前
方位置および後方位置に位置付ける移動手段と、各車止
めをトレー上の前方位置および後方位置において倒伏状
態に案内する一方各車止めの接近方向への移動時に起立
状態に案内する案内手段とを備える。
【0006】このような構成から、トレー上に乗り入れ
た自動車の少なくとも一つの車輪に対して、前後一対の
車止めが前方および後方位置から互いに接近する方向に
前後移動され、その前方位置および後方位置における倒
伏状態から案内手段によって起立状態に案内されなが
ら、車輪に当接される。したがって車輪が前後方向から
挟み込まれて拘束される。
【0007】可動式では、トレー上を車止めが車輪当接
位置まで移動して車輪を拘束するようにしているので、
トレーの前後長を自動車のほぼ全長に一致させることが
でき、トレーの省スペース化、小型化を図ることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来におい
て、固定式にあっては、簡単な構造で済むものの、トレ
ーの前後長を大きく設定しなければならないという問題
があり、可動式にあっては、トレーの前後長を自動車の
ほぼ全長に一致させて、トレーの省スペース化、小型化
を図ることができる一方で、装置構成が複雑で、コスト
アップになっているという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、簡単な装置構成で、車種毎に異なる車輪
の停止位置に応じて自動車を移動規制することができ、
トレーの省スペース化、小型化を図ることのできる機械
式駐車装置の車輪止め装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の機械式駐車装置の車輪止め装置において
は、トレーの下面側に、水平方向に回転可能な第1リン
ク、第1リンクの両端にそれぞれ連結されてトレーの車
路方向に向けて配置された第2、第3リンクからなるリ
ンク機構と、トレーの車路上に右車輪用と左車輪用とし
て配置され、その一方がリンク機構の第2リンクに、そ
の他方が第3リンクにそれぞれ、第2、第3の各リンク
の一定量の進退運動により係合する係合手段を介して連
結され、相互に近接する位置と離間する位置とに移動可
能な一対の車止めと、トレーの下面側で一対の車止めを
車路に沿って移動案内するとともに、常態として各車止
めを相互に近接する方向に押圧付勢するガイド部材とを
備える一方、駐車装置の自動車の乗込階に第1リンクの
駆動手段を備え、トレー上に搭載した自動車の前側2輪
または後側2輪に対し、一方の車止めを一方の車輪にそ
の前方から、他方の車止めを他方の車輪にその後方から
それぞれ当接させて移動規制するようにしている。
【0011】これにより、簡単な構造で、車種毎に異な
る車輪の停止位置に応じて自動車を移動規制することが
でき、トレーの省スペース化、小型化に資することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の機械式
駐車装置の車輪止め装置は、トレー下面の前端側又は後
端側のいずれか一方に水平方向に回転可能に軸支された
第1リンクと、第1リンクの一端に連結されるととも
に、トレーの車路に沿って配置された第2リンクと、第
1リンクの他端に連結されるとともに、トレーの車路に
沿って配置された第2リンクよりも長い第3リンクとか
らなるリンク機構と、トレーの車路上、自動車の前輪側
又は後輪側にその右車輪用と左車輪用として配置され、
そのうち一方がリンク機構の第2リンクに、他方が第3
リンクにそれぞれ、第2、第3各リンクの一定量の進退
運動により係合する係合手段を介して連結され、相互に
近接する位置と離間する位置とに移動可能な一対の車止
めと、トレーの下面側に配置され、一対の車止めを車路
に沿って移動案内するとともに、各車止めを相互に近接
する方向に押圧付勢するガイド部材と、駐車装置におい
て自動車の乗込階に設置され、第1リンクを回転駆動す
る駆動手段とを備え、トレー上に搭載した自動車の前側
2輪または後側2輪に対し、一方の車止めを一方の車輪
にその前方から、他方の車止めを他方の車輪にその後方
からそれぞれ当接させて移動規制するようにしている。
【0013】上記構成から、自動車の乗込階に待機中の
トレーにおいて、駆動手段により第1リンクが回転され
て、第2リンクが前方向に、第3リンクが後方向にそれ
ぞれ変位される。これにより、トレーの車路上で一対の
車止めがガイド部材に案内されて相互に離間する方向に
移動される。この状態で入庫車がトレーの後端側からそ
の車路に沿って乗り入れられ、前側または後側の左右両
輪が前後に開いた一対の車止めの間に停止される。ここ
で、駆動手段により第1リンクが反対方向に回転されて
いき、第2リンクが後方向に、第3リンクが前方向にそ
れぞれ変位され、トレーの車路上で一対の車止めがガイ
ド部材に案内されて相互に近接する方向に移動されてい
く。一方の車止めが一方の車輪に対して前方から、他方
の車止めが他方の車輪に対して後方からそれぞれ当接さ
れて、その移動を規制する。
【0014】このような簡単なリンク機構により、車種
毎に異なる車輪の停止位置に応じて一対の車止めを移動
して車輪を移動規制することができる。
【0015】本発明の請求項2に記載の機械式駐車装置
の車輪止め装置は、請求項1の構成において、係合手段
が、リンク機構の第2、第3リンクまたは各車止めのい
ずれか一方に備えたスリットと、いずれか他方に備えた
ピンとからなり、スリット端部とピンとの衝接により係
合する。
【0016】本発明の請求項3に記載の機械式駐車装置
の車輪止め装置は、請求項1または2の構成において、
ガイド部材が、トレーの下面側で車路に沿って配置固定
されたガイドシャフトと、車止めをガイドシャフトにス
ライド可能に取り付ける結合部材と、ガイドシャフトの
周囲に配置され、ガイドシャフト一端の固定部と車止め
との間に介装されたスプリングとを備え、常態において
車止めを所定方向に案内、押圧する。
【0017】本発明の請求項4に記載の機械式駐車装置
の車輪止め装置は、請求項1から3のいずれかの構成に
おいて、駆動手段が、駆動モータと、その旋回軸に取り
付けられた旋回アームとを備えていて、その旋回アーム
が第1リンクの作動レバーに係合して第1リンクを回動
する。
【0018】本発明の請求項5に記載の機械式駐車装置
の車輪止め装置は、請求項1から4のいずれかの構成に
おいて、トレーの車路間に中間立上り部を有し、この中
間立上り部内にリンク機構およびガイド部材が収容され
ている。
【0019】以下、本発明の一実施例について図を用い
て説明する。 (実施例)図1は本発明の一実施例の構成を示すもので
ある。図1において、1は機械式駐車装置に利用される
自動車載置用のトレーであり、所定の前後寸法および幅
寸法を設定された板材からなり、その平面上に自動車の
乗り入れ方向を案内する凹状の車路2R,2Lと、これ
ら車路2R,2L間に車路2R,2Lに対して凸状の中
間立上り部3とを備えている。ここで、トレー1におい
て各車路2R,2Lの内側側面、言い換えれば中間立上
り部3の両側面で、前側の予め決められた位置に所定の
寸法により車止め用の挿通穴4R,4Lが形成されてい
る。11はトレー1に備えられた車輪止め装置であり、
トレー1側に配設されたリンク機構12と、一対の車止
め14R,14Lと、ガイド部材15R,15Lと、駐
車装置において自動車の乗込階5に配設された駆動装置
17とを備える。
【0020】リンク機構12は第1リンク121、第2
リンク122、第3リンク123からなる。リンク機構
12の第1リンク121は平面形状が略T字形に形成さ
れ、一部に作動レバー13を備えている。トレー1の中
間立上り部3下面の前端側中央に、水平方向に回転可能
に軸支されている。
【0021】リンク機構12の第2リンク122、第3
リンク123はそれぞれ所定の長さを有する棒材からな
る。ここで、第3リンク123は第2リンク122より
も長い寸法が設定されている。これらリンク122、1
23の先端側には長穴状のスリット122s,123s
が形成されている。第2リンク122は、トレー1の中
間立上り部3下面側で、第1リンク121の一端に連結
されるとともに、トレー1の右車輪側の車路2Rに沿っ
て配置されている。第3リンク123は、同様にして、
第1リンク121の他端に連結されてトレー1の左車輪
側の車路2Lに沿って配置されている。
【0022】一対の車止め14R,14Lは自動車の右
前輪用と左前輪用としてトレー1の車路2R,2L上、
前側の所定位置に配置されている。これらの車止め14
R、14Lは三角柱状の長い部材からなり、その一端に
連結用のピン14pが下方に向けて突設されている。右
前輪用の車止め14Rはそのピン14p側の一端が挿通
穴4Rを通じてトレー1の中間立上り部3下面側に挿通
され、ピン14pが第2リンク122のスリット122
sに通されて、第2リンク122に連結されている。同
様に、左前輪用の車止め14Lは連結用のピン14p側
の一端が挿通穴4Lを通じてトレー1の中間立上り部3
下面側に挿通され、ピン14pが第3リンク123のス
リット123sに通されて、第3リンク123に連結さ
れている。これら第2、第3リンク122、123のス
リット122s、123sと各車止め14R、14Lの
ピン14pとにより、各リンク122、123の一定量
の進退運動により各リンク122、123と各車止め1
4R、14Lとを係合させる係合手段をなす。このよう
にして、車路2R、2L上において一対の車止め14
R、14Lが相互に近接する位置と前後に離間する位置
とに移動可能になっている。
【0023】ガイド部材15R、15Lはそれぞれ、ト
レー1の中間立上り部3下面側で車路2R、2Lに沿っ
て配置固定されたガイドシャフト151と、車止め14
R、14Lをガイドシャフト151にスライド可能に取
り付ける結合部材としてガイドシャフト151の挿通部
を有するブラケット152と、ガイドシャフト151の
周囲に配置され、ガイドシャフト151一端の固定部と
車止め14R、14Lとの間に介装されたスプリング1
53とを備える。
【0024】一方のガイド部材15Rにあっては、トレ
ー1前端部と、そこからトレー1の長手方向に向けて所
定寸法だけ離間した部位とにそれぞれ、固定部16F、
16Rが設けられ、これら固定部16F、16R間にガ
イドシャフト151が取り付けられている。右前輪用の
車止め14Rはその一端に取り付けられたブラケット1
52にガイドシャフト151を挿通されてガイドシャフ
ト151にスライド可能に結合されるとともに、この車
止め14Rと前端側の固定部16Fとの間にスプリング
153が介装されて、常態として車止め14Rがトレー
1の後方に向けて押圧されている。
【0025】他方のガイド部材15Lにあっては、一方
のガイド部材15Rの各固定部16F、16Rの設定位
置に対してトレー1の長手方向中央寄りに設定された所
定の部位にそれぞれ、固定部16F、16Rが設けら
れ、これら固定部16F、16R間にガイドシャフト1
51が取り付けられている。左前輪用の車止め14Lは
その一端に取り付けられたブラケット152にガイドシ
ャフト151を挿通されてガイドシャフト151にスラ
イド可能に結合されるとともに、この車止め14Lと後
端側の固定部16Rとの間にスプリング153が介装さ
れて、常態として車止め14Lがトレー1の前方に向け
て押圧されている。
【0026】このようにして、各車止め14R、14L
は、常態として、相互に近接する方向に押圧付勢されて
いる。
【0027】駆動装置17は、ギヤードモータ171
と、先端に下方に向けて突出する突起173を有し、ギ
ヤードモータ171の回転軸に取り付けられた旋回アー
ム172とを備え、自動車の乗込階5においてトレー1
の着床位置前方に設置されている。
【0028】この自動車の乗込階5にはまた、自動車を
トレー1上に効率良く載せるために、図2に示すよう
に、前後各部に自動車の前後位置を検出する複数のエリ
アセンサ6が配置されている。このエリアセンサ6から
の位置情報に基づき、表示手段または音声手段によって
ドライバーに対しトレー1上の停止位置が案内指示され
るようになっている。
【0029】次に上記実施例における車輪止め装置の動
作について図1乃至図3を用いて説明する。図1におい
て、駐車装置の入庫運転に際し、空のトレー1が自動車
の乗込階5に移送されると、まず駆動装置17のギヤー
ドモータ171の駆動により旋回アーム172がその初
期位置Sからトレー1に向けて旋回される。ある回転角
度まで旋回したところで旋回アーム172の突起173
が、二点鎖線で示すように、第1リンク121の作動レ
バー13に衝接され、旋回アーム172の旋回ととも
に、第1リンク121が回転されていく。
【0030】このとき、各車止め14R、14Lがそれ
ぞれ各ガイド部材15R、15Lにより相互に近接する
方向に案内、押圧されていることから、第1リンク12
1はそのばね圧に抗して回転されていき、この回転によ
り第2リンク122が二点鎖線の位置からトレー1の前
方に、第3リンク123が二点鎖線の位置からトレー1
の後方に変位されていく。第1リンク121が所定の回
転角度まで回転したところで駆動装置17が停止され、
各リンク122、123が固定される。このようにし
て、図1中、実線で示すように、トレー1の車路2R、
2L上で一対の車止め14R、14Lが、各ガイド部材
15R、15Lの各ガイドシャフト151の案内によ
り、相互に離間する方向に移動されて、この状態が保持
されている。
【0031】続いて、自動車の乗込階5において図示さ
れない入庫口の扉が開かれ、入庫車が入ってくると、入
庫車はトレー1上にその後端側から車路2R、2Lに沿
って乗り入れられる。このとき、自動車の左前輪は、車
止め14Lを乗り越えてトレー1上に進入する。車止め
の高さは、駐車装置の運転により自動車がトレー1上か
ら逸脱しない程度に設定されているので、入出庫時に支
障をきたすことはない。図2に示すように、自動車の乗
込階5各部のエリアセンサ6により自動車の前後位置が
検出され、その位置情報から表示手段または音声手段に
よってドライバーに対しトレー1上の所定の停止位置が
案内指示される。車種毎に異なる全長に応じて自動車が
トレー1上に効率良く搭載され、前側の左右両車輪が前
後に開いた状態の一対の車止め14R、14L間に停止
される。乗員が入庫口の外に出ると、入庫口の扉が閉め
られて駐車装置の次の動作が開始される。
【0032】ここで、駆動装置17の作動によりその旋
回アーム172が初期位置Sに戻る方向へ旋回され、第
1リンク121が各ガイド部材15R、15Lの各スプ
リング153の付勢力により旋回アーム172に追従し
て回転していき、第2リンク122がトレー1の後方向
に、第3リンク123がトレー1の前方向にそれぞれ変
位され、トレー1の車路2R、2L上で一対の車止め1
4R、14Lが相互に近接する方向に移動されていく。
すなわち、各ガイド部材15R、15Lの各スプリング
153の付勢力により、第1リンク121が回転され
て、第2リンク122にあってはトレー1の後方に向け
て送り出され、図3に示すように、右前輪用の車止め1
4Rが右前輪に対して前方から移動していき、当接され
る。一方、第3リンク123にあってはトレー1の前方
に向けて送り出され、図3に示すように、左前輪用の車
止め14Lが左前輪に対して後方から移動していき、当
接される。
【0033】トレー1上において自動車の前輪の停止位
置や車輪の大きさによって異なるが、通常一対の車止め
14R、14Lのいずれか一方が先に一方の車輪に当接
し、いずれか他方が他方の車輪に遅れて当接する。この
場合初めは、図1中実線で示すように、第2、第3のリ
ンク122、123がそれぞれスリット122s、12
3sの一端に各車止め14R、14Lのピン14pを係
合させて各ばね16R、16Lの付勢方向に変位されて
いく。一方の車止め14R(または14L)が先に右側
の車輪(または左側の車輪)に当接され、その移動が止
まると、その当接側のリンク122(または123)が
スリット122s(または123s)の長径寸法分だ
け、さらに変位可能であるから、第1、第2、第3の各
リンク121、122、123全体の連鎖により、非当
接側のリンク123(または122)の後退(または前
進)が続き、他方の車止め14L(または14R)が移
動していく。そして少し遅延して左側の車輪(または右
側の車輪)に当接される。このときのスリット122
s、123sと各ピン14pとの位置関係の一例が図3
中に示されている。
【0034】このようにしてトレー1上に搭載された自
動車の前側の左右両輪がその移動を規制される。そして
続行する入庫運転により自動車がトレー1とともに図示
されない格納室に移送、格納される。
【0035】このように上記実施例によれば、第1、第
2、第3の各リンク121、122、123を用いた簡
単なリンク機構12により、トレー1の車路2R、2L
上で右前輪用および左前輪用の一対の車止め14R、1
4Lを相互に近接する位置と離間する位置とに移動させ
るようにしているので、簡単な構造により、車種毎に異
なる車輪の停止位置に応じて自動車を移動規制すること
ができる。これにより、トレー1の前後長に格納対象の
車種に必要な最大の寸法値を設定すればよく、従来のよ
うにその前後長に余裕をもたせる必要がない。
【0036】また、この車輪止め装置11を旧型の機械
式駐車装置の更新に際し、旧規格寸法のトレーに有効に
利用することができる。旧型の駐車装置に用いているト
レーの前後長はその当時の自動車の車体全長に応じたも
のであり、近年一般に使用されているトレーに比べて短
い。しかしながら、その前後長を最大限に使用すること
により、近年の大型化された車体の自動車にも十分対応
することができる。
【0037】そこで、同様にしてその規格のトレー上に
車輪止め装置11を設置し、自動車の乗込階にはまたエ
リアセンサを併用することにより、トレー上にその前後
長を最大限に使って自動車を搭載したうえで、車輪の停
止位置に車止め14R、14Lを合わせるようにする。
このようにして、旧サイズのトレーを積極的に使用する
ことができる。この旧サイズのままで駐車装置をリニュ
ーアルすることにより低コストを図ることができる。
【0038】なお、本実施例においては、自動車の前輪
を移動規制する車輪止め装置として説明しているが、反
対に各部、各部材をトレー1の後端側に設けて、自動車
の後輪を移動規制するように代えることができる。
【0039】また、ターンテーブル内蔵式の機械式駐車
装置のトレーにも対応可能であり、機種を選ばず採用す
ることができる。さらに、普通乗用車とハイルーフ車の
混載型の機械式駐車装置にあっては、普通乗用車とハイ
ルーフ車のそれぞれのフロントオーバーハングの差が大
きいため、従前はそれぞれに対応する位置に車止めを設
置して専用のトレーとしたり、トレーの長さに余裕を持
たせたりして対応していたが、このような混載型の機械
式駐車装置に採用することにより、トレーを限定するこ
となく、一種類のトレーで対応することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、第1、第2、第3のリンクからなるリンク機構と、
右車輪用および左車輪用の一対の車止めと、これら車止
めのガイド部材と、第1のリンクの駆動手段とにより、
トレー上に搭載した自動車の前側2輪または後側2輪に
対し、一方の車止めを一方の車輪にその前方から、他方
の車止めを他方の車輪にその後方からそれぞれ当接させ
て移動規制するようにしているので、簡単な装置構成に
より、車種毎に異なる車輪の停止位置に応じて自動車を
移動規制することができる。したがって、トレーの省ス
ペース化、小型化を図ることができることは勿論のこ
と、旧型の駐車装置の更新に際して旧サイズのトレーを
効率良く利用することができるなど、その実用的効果は
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における機械式駐車装置の車
輪止め装置の平面図
【図2】同車輪止め装置を備えたトレーおよび駐車装置
の自動車の乗込階の側面図
【図3】同車輪止め装置による車輪の移動規制を示す平
面図
【符号の説明】
1 自動車載置用のトレー 2R、2L 車路 3 中間立上り部 4R、4L 車止め用の挿通穴 5 自動車の乗込階 6 エリアセンサ 11 車輪止め装置 12 リンク機構 121 第1リンク 13 作動レバー 122 第2リンク 122s スリット 123 第3リンク 123s スリット 14R 右前輪用の車止め 14L 左前輪用の車止め 14p 連結用のピン 15R、15L ガイド部材 151 ガイドシャフト 152 ブラケット 153 スプリング 16R、16L 固定部 17 駆動装置 171 ギヤードモータ 172 旋回アーム 173 突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の乗り入れ方向を案内する凹状の
    車路を有する自動車載置用のトレーに設けられ、自動車
    の車輪を移動規制する機械式駐車装置の車輪止め装置に
    おいて、 トレー下面の前端側又は後端側のいずれか一方に水平方
    向に回転可能に軸支された第1リンクと、 第1リンクの一端に連結されるとともに、トレーの車路
    に沿って配置された第2リンクと、 第1リンクの他端に連結されるとともに、トレーの車路
    に沿って配置された第2リンクよりも長い第3リンクと
    からなるリンク機構と、 トレーの車路上、自動車の前輪側又は後輪側にその右車
    輪用と左車輪用として配置され、そのうち一方がリンク
    機構の第2リンクに、他方が第3リンクにそれぞれ、第
    2、第3各リンクの一定量の進退運動により係合する係
    合手段を介して連結され、相互に近接する位置と離間す
    る位置とに移動可能な一対の車止めと、 トレーの下面側に配置され、一対の車止めを車路に沿っ
    て移動案内するとともに、各車止めを相互に近接する方
    向に押圧付勢するガイド部材と、 駐車装置において自動車の乗込階に設置され、第1リン
    クを回転駆動する駆動手段とを備え、 トレー上に搭載した自動車の前側2輪または後側2輪に
    対し、一方の車止めを一方の車輪にその前方から、他方
    の車止めを他方の車輪にその後方からそれぞれ当接させ
    て移動規制することを特徴とする機械式駐車装置の車輪
    止め装置。
  2. 【請求項2】 係合手段は、リンク機構の第2、第3リ
    ンクまたは各車止めのいずれか一方に備えたスリット
    と、いずれか他方に備えたピンとからなり、スリット端
    部とピンとの衝接により係合する請求項1記載の機械式
    駐車装置の車輪止め装置。
  3. 【請求項3】 ガイド部材は、トレーの下面側で車路に
    沿って配置固定されたガイドシャフトと、車止めをガイ
    ドシャフトにスライド可能に取り付ける結合部材と、ガ
    イドシャフトの周囲に配置され、ガイドシャフト一端の
    固定部と車止めとの間に介装されたスプリングとを備
    え、常態において車止めを所定方向に案内、押圧する請
    求項1または2記載の機械式駐車装置の車輪止め装置。
  4. 【請求項4】 駆動手段は、駆動モータと、その旋回軸
    に取り付けられた旋回アームとを備えていて、その旋回
    アームが第1リンクの作動レバーに係合して第1リンク
    を回動する請求項1から3のいずれかに記載の機械式駐
    車装置の車輪止め装置。
  5. 【請求項5】 トレーの車路間に中間立上り部を有し、
    この中間立上り部内にリンク機構およびガイド部材が収
    容されている請求項1から4のいずれかに記載の機械式
    駐車装置の車輪止め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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