JPH1026641A - 多回路形電力量計 - Google Patents

多回路形電力量計

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JPH1026641A
JPH1026641A JP8180430A JP18043096A JPH1026641A JP H1026641 A JPH1026641 A JP H1026641A JP 8180430 A JP8180430 A JP 8180430A JP 18043096 A JP18043096 A JP 18043096A JP H1026641 A JPH1026641 A JP H1026641A
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健七郎 三島
Tomohiro Fujii
友弘 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い設置スペースを必要とせず、かつ低コス
ト化を図って、複数の回路の電力量を計測することので
きる多回路形電力量計を実現する。 【解決手段】 複数の電流検出手段1bおよび複数の電
圧検出手段1aの出力を入力回路切替手段2により順
次、電力量計測手段3に取り込み、電力量計測手段3で
各被計測回路の単位時間(交流の特定整数周期)におけ
る電力量を周期的に計測し、それを回路毎電力量演算手
段4により被計測回路毎に連続計測した場合の電力量に
換算する。したがって、電流検出手段1bおよび電圧検
出手段1aは被計測回路の数だけ必要であるが、電力量
計測手段3と回路毎電力量演算手段4とは各被計測回路
に共通のものであり、電力量計測手段3内のA/D変換
器等が1つですみ、電流検出手段1bの変流器以外の電
力量計本体の収納部品が少なくなり、小型化でき、設置
スペースを小さくし、低コスト化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の回路のそ
れぞれの電力量を計測する多回路形電力量計に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の回路の電力量を計測するに
は、図15に示すように各回路に電力量計を設けてい
た。図15は従来の電力量計を用いて複数の回路を計測
する場合の構成図であり、図15において、11は従来
の電力量計、111は電圧電流検出手段、112は電力
量計測手段、113は表示手段である。図16は従来の
電力量計11の構成図であり、図16において、10は
被計測回路100に取り付ける変流器、110は電力量
計本体、111Aは変成器、111aは電圧検出部、1
11Bは入力インピーダンス、111bは電流検出部で
ある。
【0003】図15に示すように各回路(回路1〜回路
N)に設けた各電力量計11は、図16に示すように、
被計測回路100を低圧3相回路とすると、同回路の電
圧は、電力量計本体110の電圧入力端子P1 ,P2
3 に取り込まれ、変成器111Aで降圧され、電圧検
出部111aを経由して電力量計測手段112に入力さ
れる。一方、電流は、変流器10の2次側出力端子
1 ,k3 ,lから電力量計本体110の電流入力端子
1S,3S,Lに取り込まれ、入力インピーダンス11
1Bで電流/電圧変換され、電流検出部111bを経由
して電力量計測手段112に入力される。そして、電圧
検出部111aおよび電流検出部111bの出力から電
力量計測手段112で電力量を求め、この求めた電力量
が表示手段113で表示される。それぞれの電力量計1
1の表示手段113の表示を読み取ることにより、各回
路の電力量のデータを収集することができる。なお、電
圧検出部111aでは、次段の電力量計測手段112の
電力量計測方式の入力に適したレベルの交流電圧信号に
変換して出力され、また、電流検出部111bについて
も同様に、次段の入力に適したレベルの交流電流信号に
変換して出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、複数の回路の電力量を計測するためには、
計測する被計測回路100毎に1つの電力量計11を設
けなければならないため、電力量計本体110を複数取
り付けるための広いスペースが必要となり、また、被計
測回路100と同数の電力量計11が必要であり、コス
ト的にも大きなものとなる。
【0005】この発明の目的は、広い設置スペースを必
要とせず、かつ低コスト化を図って、複数の回路の電力
量を計測することのできる多回路形電力量計を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の多回路形
電力量計は、複数の被計測交流回路のそれぞれについて
設けられ各被計測交流回路の電流を変流器を用いて検出
する複数の電流検出手段と、複数の被計測交流回路のそ
れぞれについて設けられ各被計測交流回路の電圧を検出
する複数の電圧検出手段と、各電流検出手段で検出した
各被計測交流回路の電流が交流の特定整数周期を単位時
間として単位時間毎に順次入力され、この入力される被
計測交流回路の電流に対応して各電圧検出手段で検出し
た各被計測交流回路の電圧が単位時間毎に順次入力さ
れ、各被計測交流回路の単位時間における電力量を周期
的に計測する電力量計測手段と、電力量計測手段で周期
的に計測した単位時間における各被計測交流回路の電力
量を連続計測した場合の電力量に換算する回路毎電力量
演算手段とを備えている。
【0007】この構成によれば、複数の電流検出手段お
よび複数の電圧検出手段の出力を順次、電力量計測手段
に取り込み、電力量計測手段で各被計測交流回路の単位
時間における電力量を周期的に計測し、それを回路毎電
力量演算手段により被計測交流回路毎に連続計測した場
合の電力量に換算する。したがって、電流検出手段およ
び電圧検出手段は被計測交流回路の数だけ必要である
が、電力量計測手段と回路毎電力量演算手段とは各被計
測交流回路に共通のものであり、変流器以外の電力量計
本体に収納される部品が少なくなり、電力量計本体を小
型化できるため、電力量計本体を設置するためのスペー
スを小さくできるとともに、低コスト化を図ることがで
きる。
【0008】請求項2記載の多回路形電力量計は、同一
系統に属する複数の被計測交流回路のそれぞれについて
設けられ各被計測交流回路の電流を変流器を用いて検出
する複数の電流検出手段と、同一系統の共通電圧を検出
する電圧検出手段と、各電流検出手段で検出した各被計
測交流回路の電流が交流の特定整数周期を単位時間とし
て単位時間毎に順次入力され、電圧検出手段で検出した
共通電圧が入力され、各被計測交流回路の単位時間にお
ける電力量を周期的に計測する電力量計測手段と、電力
量計測手段で周期的に計測した単位時間における各被計
測交流回路の電力量を連続計測した場合の電力量に換算
する回路毎電力量演算手段とを備えている。
【0009】この構成によれば、複数の被計測交流回路
が1つの系統に属し、複数の電流検出手段および1つの
電圧検出手段の出力を順次、電力量計測手段に取り込
み、電力量計測手段で各被計測交流回路の単位時間にお
ける電力量を周期的に計測し、それを回路毎電力量演算
手段により被計測交流回路毎に連続計測した場合の電力
量に換算する。したがって、電流検出手段は被計測交流
回路の数だけ必要であるが、電圧検出手段と電力量計測
手段と回路毎電力量演算手段とは各被計測交流回路に共
通のものであり、変流器以外の電力量計本体に収納され
る部品が少なくなり、電力量計本体を小型化できるた
め、電力量計本体を設置するためのスペースを小さくで
きるとともに、低コスト化を図ることができる。
【0010】請求項3記載の多回路形電力量計は、2以
上の系統に属する複数の被計測交流回路のそれぞれにつ
いて設けられ各被計測交流回路の電流を変流器を用いて
検出する複数の電流検出手段と、2以上の系統のそれぞ
れについて設けられ各系統の共通電圧を検出する2以上
の電圧検出手段と、各電流検出手段で検出した各被計測
交流回路の電流が交流の特定整数周期を単位時間として
単位時間毎に順次入力され、この入力される電流の被計
測交流回路の系統に対応して各電圧検出手段で検出した
共通電圧が入力され、各被計測交流回路の単位時間にお
ける電力量を周期的に計測する電力量計測手段と、電力
量計測手段で周期的に計測した単位時間における各被計
測交流回路の電力量を連続計測した場合の電力量に換算
する回路毎電力量演算手段とを備えている。
【0011】この構成によれば、複数の被計測交流回路
が2以上の系統に属し、複数の電流検出手段および系統
数と同数の電圧検出手段の出力を順次、電力量計測手段
に取り込み、電力量計測手段で各被計測交流回路の単位
時間における電力量を周期的に計測し、それを回路毎電
力量演算手段により被計測交流回路毎に連続計測した場
合の電力量に換算する。したがって、電流検出手段は被
計測交流回路の数だけ必要となるが、電圧検出手段は系
統数の数だけでよく、電力量計測手段と回路毎電力量演
算手段とは各被計測交流回路に共通のものであり、変流
器以外の電力量計本体に収納される部品が少なくなり、
電力量計本体を小型化できるため、電力量計本体を設置
するためのスペースを小さくできるとともに、低コスト
化を図ることができる。
【0012】請求項4記載の多回路形電力量計は、請求
項1,2または3記載の多回路形電力量計において、電
力量計測手段が、入力される電圧および電流を同一の時
間軸で時分割する時分割手段と、電圧の時分割データお
よび電流の時分割データを同時サンプリングし、順次ア
ナログ/ディジタル変換して読み取る時分割データ読取
り手段と、時分割データ読取り手段で読み取った各被計
測交流回路における同一サンプリング位置の全データを
平均して交流一周期の平均時分割データを求め、交流一
周期の平均時分割データの電圧と電流との積を求めて平
均化し、この平均化したデータを特定整数倍して単位時
間における電力量を求める時分割電力量演算手段とから
なることを特徴とする。
【0013】この構成によれば、電力量計測手段が、電
圧と電流の時分割データを平均化した平均時分割データ
の電圧と電流との積を求め、それを平均化した後、単位
時間における電力量を求めるようにしているため、電圧
と電流の各データの積を求めた後に平均化データを求め
る方法に比べ、演算処理時間の短縮を図ることができ
る。
【0014】請求項5記載の多回路形電力量計は、請求
項4記載の多回路形電力量計において、各電流検出手段
に、全てのゲインを2n (nは0以上の整数)倍とした
オートレンジ回路を設け、時分割電力量演算手段に、時
分割データ読取り手段で読み取った電流の時分割データ
の値に応じてオートレンジ回路のゲインを切り替えるオ
ートレンジ切替手段を設けるとともに、交流一周期の平
均時分割データの電圧と電流との積を平均化したデータ
を特定整数倍して算出されるビットデータをnビット右
シフトさせるビットシフト手段を設け、ビットシフト手
段でnビット右シフトさせたデータを単位時間における
電力量としたことを特徴とする。
【0015】この構成によれば、各電流検出手段に全て
のゲインを2n 倍としたオートレンジ回路を設け、時分
割電力量演算手段にオートレンジ切替手段とビットシフ
ト手段とを設けたことにより、電流入力の大小に対応し
てゲインを切り替えて計測精度を向上するとともに、全
てのゲインを2n 倍とすることにより、後の割算処理を
ビットシフト手段による右シフトで行うことができ、演
算処理時間を短縮できる。
【0016】請求項6記載の多回路形電力量計は、請求
項5記載の多回路形電力量計において、各電流検出手段
で検出されるデータが電力量計測手段へ順次入力される
単位時間毎に、オートレンジ回路のゲインを切り替える
ようにしている。これにより、ビットシフト手段の右シ
フトの実行回数を少なくして演算時間の短縮をより図る
ことができる。
【0017】請求項7記載の多回路形電力量計は、請求
項1,2,3,4,5または6記載の多回路形電力量計
において、電流検出手段は、被計測交流回路に設けた変
流器出力を電圧に変換する低抵抗および調整抵抗からな
る電流/電圧変換器を、被計測交流回路の近傍に設けた
ことを特徴とする。この構成によれば、電流検出手段の
入力インピーダンスである低抵抗および調整抵抗からな
る電流/電圧変換器を、被計測交流回路の近傍すなわち
電力量計本体ではなく変流器側に設けることにより、形
状の大きい入力インピーダンスを電力量計本体に収納し
ないため、電力量計本体の小型化をより図ることができ
るとともに、保守時等の変流器の2次側開放をなくして
機器の安全性を高めることができる。また、入力インピ
ーダンスは一般的に低インピーダンスにして定格容量を
小さくする関係から、精度が悪くなり互換性面に問題が
あるため、入力インピーダンスである低抵抗とともに調
整抵抗をも含めて変流器側に設け、小型化を図るととも
に互換性を持たせることができる。さらに、入力インピ
ーダンスを変流器側に設けた場合、変流器と電力量計本
体間の配線抵抗の影響を受けないため、変流器の2次負
担が小さくなり、変流器の定格容量を小さくでき、変流
器の低コスト化も図れる。
【0018】請求項8記載の多回路形電力量計は、請求
項7記載の多回路形電力量計において、電流/電圧変換
器を変流器毎に設けるとともに変流器に直接取り付ける
ようにしている。このように、電流/電圧変換器を変流
器毎に設け、変流器に直接取り付けるようにしているた
め、電流/電圧変換器を別個に設置するためのスペース
を必要としない。
【0019】請求項9記載の多回路形電力量計は、請求
項1,2,3,4,5または6記載の多回路形電力量計
において、変流器の代わりに分割形電流センサを用い、
分割形電流センサの感度調整機能を設けたことを特徴と
する。この構成によれば、変流器の代わりに分割形電流
センサを用いたことにより、既設の被計測交流回路の結
線を外すことなく、被計測交流回路に容易に固定するこ
とができる。また、分割形電流センサの固定の仕方等に
よる出力のばらつきを感度調整機能により調整できる。
【0020】請求項10記載の多回路形電力量計は、請
求項1,2,3,4,5または6記載の多回路形電力量
計において、変流器の代わりに非接触形電流センサを用
い、非接触形電流センサの感度調整機能を設けたことを
特徴とする。この構成によれば、変流器の代わりに非接
触形電流センサを用いたことにより、既設の被計測交流
回路の結線を外すことなく、被計測交流回路に容易に固
定することができる。また、非接触形電流センサの固定
の仕方等による出力のばらつきを感度調整機能により調
整できる。
【0021】請求項11記載の多回路形電力量計は、請
求項9または10記載の多回路形電力量計において、電
流センサの感度調整機能による調整レベルを判定する調
整レベル判定部を設けている。このように、調整レベル
判定部を設けることにより、既設の設備であっても設置
後に、試験電流を流して感度調整機能による調整を容易
に行うことができる。
【0022】請求項12記載の多回路形電力量計は、請
求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または
11記載の多回路形電力量計において、回路毎電力量演
算手段で求めた各被計測交流回路の電力量を各被計測交
流回路毎に切替表示する回路毎表示手段と、この回路毎
表示手段の表示を切り替える表示回路切替手段とを設け
たことを特徴とする。
【0023】この構成によれば、回路毎表示手段および
表示回路切替手段を設けたことにより、1つの回路毎表
示手段を見て表示回路切替手段を操作することにより、
各被計測交流回路の電力量が表示されるため、データ収
集を容易に行うことができる。請求項13記載の多回路
形電力量計は、請求項12記載の多回路形電力量計にお
いて、回路毎表示手段で表示されている被計測交流回路
の電力量のデータを零にリセットするデータクリア手段
を設けている。
【0024】このように、データクリア手段を設けるこ
とにより、簡単な構成で、小型化および低コスト化に寄
与したデータクリア機能を備えることができる。また、
回路毎表示手段で選択表示される被計測交流回路の電力
量を確認しながらデータクリアするため、データクリア
する被計測交流回路を間違えることもなく、安全,確実
にデータクリアすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施の形態〕図1はこの発明の第1の実施の形
態の多回路形電力量計の構成を示すブロック図である。
図1において、1は被計測回路(回路1〜回路N)毎に
設けた電圧検出手段1aおよび電流検出手段1bからな
る電圧電流検出手段、2は入力回路切替手段、3は電力
量計測手段、4は回路毎電力量演算手段である。
【0026】電圧電流検出手段1は、被計測回路(回路
1〜回路N)毎に、電圧検出手段1aと電流検出手段1
bを設けたものである。各電圧検出手段1aは、例えば
図16に示される被計測回路100に接続される変成器
111Aと電圧検出部111aとからなり、各電流検出
手段1bは、例えば図16に示される被計測回路100
に取り付けられる変流器10と入力インピーダンス11
1Bと電流検出部111bとからなる。したがって、被
計測回路(回路1〜回路N)毎における電圧電流検出手
段1は従来例の電圧電流検出手段111と同様であり、
各被計測回路(回路1〜回路N)に取り付けられる変流
器以外の電圧電流検出手段1は、入力回路切替手段2,
電力量計測手段3および回路毎電力量演算手段4ととも
に電力量計本体に収納されている。なお、電圧検出手段
1aとして、1次電圧を電圧変換出力する変成器111
Aの代わりに、1次側に抵抗を挿入して電圧を電流に変
換したものを補助CTで電流変換する方式であってもよ
い。この場合、補助CTの出力が電圧検出部111aへ
入力される。
【0027】入力回路切替手段2は、電圧電流検出手段
1からの複数の入力を被計測回路毎に切替え出力するも
のである。この入力回路切替手段2の切替え動作を図2
に示す。この図2は、横軸を時間軸として、各被計測回
路(回路1〜回路N)における電圧検出手段1aと電流
検出手段1bからの入力を切替え出力するタイミングを
示したものであり、パルスC1 ,C2 ,・・・,CN
それぞれ回路1,回路2,・・・,回路Nにおける電圧
検出手段1aと電流検出手段1bからの入力を出力する
タイミング(期間)を示す。T1 (パルス幅)は入力回
路切替手段2で各被計測回路を選択する選択期間(単位
時間)、T2 は各被計測回路の選択休止期間、T3 は入
力回路切替手段2の切替周期であり、ここでは全回路選
択期間に等しい。
【0028】この入力回路切替手段2では、選択期間T
1 を交流の特定整数周期として、図2に示すように各被
計測回路における電圧検出手段1aと電流検出手段1b
からの入力を期間T1 毎に順次切替え出力する。この出
力を用いて電力量計測手段3において、各被計測回路の
選択期間T1 における電力量を計測する。したがって、
被計測回路がN個の場合、入力回路切替手段2の切替周
期(全回路選択期間)T3 はT1 のN倍を要する。
【0029】このように電力量計測手段3では、被計測
回路のそれぞれについて、期間T1だけ計測し、期間T
2 の間は計測をしていない。したがって、電力量計測手
段3は各被計測回路の期間T1 についての電力量を、回
路毎電力量演算手段4へ出力する。回路毎電力量演算手
段4では、各被計測回路について、選択休止期間T2
も選択期間T1 の電力量と同じ割合で発生するとみなし
て、選択期間T1 の電力量をT3 /T1 倍すなわちN
(被計測回路数)倍した値を切替周期T3 における電力
量とする。このように、電力量計測手段3で各被計測回
路の電力量を間欠計測し、回路毎電力量演算手段4で連
続計測した場合の電力量に換算するようにしている。
【0030】なお、電力量計測手段3は、例えば図3に
示すような構成からなる。この電力量計測手段3は、時
分割手段31と、時分割データ読取り手段32と、時分
割電力量演算手段33とからなる。また、時分割データ
読取り手段32は、被計測回路別に設けた電圧サンプル
ホールド回路34aおよび電流サンプルホールド回路3
4bからなる電圧電流サンプルホールド回路34と、マ
ルチプレクサ35と、A/D(アナログ/デジタル)変
換器36と、メモリ37とからなる。また、図4は時分
割手段31の動作説明図であり、図4中の1〜nは時分
割位置(サンプルタイミング)を示す。
【0031】時分割手段31は、入力回路切替手段2か
ら入力される各被計測回路の検出電圧および検出電流
を、図4に示すように、交流の1周期をn等分に時分割
し、時分割位置1〜nで電圧および電流をサンプルホー
ルド回路34a,34bにより同時にサンプリングし、
このサンプリングした時分割データをマルチプレクサ3
5を切り替えながらA/D変換器36を介して順次メモ
リ37に取り込む。これは、同一の被計測回路につい
て、交流の特定整数周期すなわちm周期にわたって行わ
れる。
【0032】つぎに、メモリ37に取り込んだ時分割デ
ータを、時分割電力量演算手段33によって、同一の時
分割位置でサンプリングした電圧および電流の時分割デ
ータの平均化を行う。この平均化は、図4の1周期目か
らm周期目までの各周期における電圧および電流の時分
割データを、同じ時分割位置1〜nのものについて加算
し、mで割ることによって、交流一周期の平均時分割デ
ータとする。さらに、このようにして求めた各被計測回
路の電圧と電流の平均時分割データについて、同一の時
分割位置における平均時分割データの電圧と電流の積を
一周期にわたって求めて平均化し、さらにこれをm倍し
たものを、交流の特定整数周期内の電力量、すなわち選
択期間T1 (図2)における電力量として算出し、回路
毎電力量演算手段4(図1)へ出力する。以上の電力量
計測手段3における演算は該当する被計測回路の選択休
止期間T2 (図2)において行われる。
【0033】この第1の実施の形態によれば、複数の電
流検出手段1bおよび複数の電圧検出手段1aの出力を
入力回路切替手段2により順次、電力量計測手段3に取
り込み、電力量計測手段3で各被計測回路の単位時間
(選択期間T1 ,交流の特定整数周期)における電力量
を周期的に計測し、それを回路毎電力量演算手段4によ
り被計測回路毎に連続計測した場合の電力量に換算す
る。したがって、電流検出手段1bおよび電圧検出手段
1aは被計測回路の数だけ必要であるが、電力量計測手
段3と回路毎電力量演算手段4とは各被計測回路に共通
のものであり、A/D変換器36等が1つですみ、電流
検出手段1bの変流器以外の電力量計本体に収納される
部品が少なくなり、電力量計本体を小型化できるため、
電力量計本体を設置するためのスペースを小さくできる
とともに、低コスト化を図ることができる。
【0034】また、電力量計測手段3が、時分割手段3
1と、時分割データ読取り手段32と、時分割電力量演
算手段33とからなり、電圧と電流の時分割データを平
均化した平均時分割データの電圧と電流との積を求め、
それを平均化した後、単位時間における電力量を求める
ようにしているため、電圧と電流の各データの積を求め
た後に平均化データを求める方法に比べ、演算処理時間
を短縮することができる。このことは、選択休止期間T
2 を短くでき、精度の向上すなわち負荷変動による精度
の時間的影響度を少なくすることや、搭載可能な回路数
の増加にも寄与する。
【0035】なお、回路毎電力量演算手段4で求められ
た各被計測回路の電力量は、回路毎電力量演算手段4の
次段に表示手段を設けて表示したり、通信出力によって
外部機器に与えられる。表示手段を設けた場合には、1
つの表示手段を見て各被計測回路の電力量のデータ収集
を行うことができ、図15に示す従来のように、複数の
電力量計11のそれぞれの表示手段113から電力量を
読み取るのに比べて、データ収集が容易になり、管理に
好適となる。また、外部機器、例えばパソコン等でデー
タ収集を行う場合であっても、当然ながら1つの通信出
力によって多数の被計測回路のデータを送ることがで
き、この点からも機器の低コスト化,配線コストの削減
を図ることができる。
【0036】〔第2の実施の形態〕図5はこの発明の第
2の実施の形態の多回路形電力量計の構成を示すブロッ
ク図である。図5において、1Aは同一系統の被計測回
路(回路1〜回路N)に共通の電圧検出手段1a′と被
計測回路(回路1〜回路N)毎に設けた電流検出手段1
bとからなる電圧電流検出手段、3Aは電力量計測手段
であり、図1と対応する部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。また、図6は電力量計測手段3Aの構
成を詳細に示すブロック図であり、図3と対応する部分
には同一符号を付している。
【0037】この第2の実施の形態では、被計測回路
(回路1〜回路N)が同一の系統に属したものとし、電
圧電流検出手段1Aが、その系統に共通な電圧を検出す
る電圧検出手段1a′と、被計測回路(回路1〜回路
N)毎に設けた電流検出手段1bとからなる。第1の実
施の形態では、電圧検出手段1aが被計測回路の回路数
Nだけ必要であったが、この第2の実施の形態では、被
計測回路(回路1〜回路N)が1つの系統に属していれ
ば、1つの電圧検出手段1a′で済むように構成したも
のである。なお、電流検出手段1bは、第1の実施の形
態同様、回路数Nだけ必要である。
【0038】入力回路切替手段2は、電流検出手段1b
からの入力については、第1の実施の形態同様、図2に
示すように各被計測回路における期間T1 毎に順次切替
え出力し、電圧検出手段1a′からの入力については、
全部の被計測回路における選択期間T1 すなわちパルス
1 ,C2 ,・・・,CN に対応する期間、この場合は
常時、電圧検出手段1a′からの入力を電力量計測手段
3Aへ与える。なお、電圧検出手段1a′の出力は、1
つの系統の共通電圧であって、例えば3相回路では2つ
または3つの電圧が出力される。また、後述する第3の
実施の形態と同様に、入力回路切替手段2の動作を行う
ようにしてもよい。
【0039】電力量計測手段3Aは、例えば図6に示す
ように、時分割手段31と、時分割データ読取り手段3
2Aと、時分割電力量演算手段33とからなる。図3と
の相違は、図3では時分割データ読取り手段32の電圧
サンプルホールド回路34aが各被計測回路に対応して
必要であったが、この実施の形態では、全ての被計測回
路が同一系統であり、この1つの系統の共通電圧を計測
しているため、時分割データ読取り手段32Aの電圧サ
ンプルホールド回路34a′が1つでよいことである。
この電圧サンプルホールド回路34a′は各電流サンプ
ルホールド回路34bに共通に係わるものである。その
他の構成は図3と同様である。
【0040】この第2の実施の形態によれば、第1の実
施の形態による効果に加え、全ての被計測回路が同一系
統であり、その共通電圧を計測しているため、変成器等
を有する電圧検出手段1a′や電圧サンプルホールド回
路34a′が1つでよく、第1の実施の形態と比較し
て、電力量計本体のより小型化を図ることができる。ま
た、最大搭載可能回路数が一定であれば、電圧計測回路
数が少ない分、電流計測回路数を増やせることにもつな
がる。
【0041】〔第3の実施の形態〕図7はこの発明の第
3の実施の形態の多回路形電力量計の構成を示すブロッ
ク図である。図7において、1A1 は第1系統の被計測
回路(回路11〜回路16)に共通の電圧検出手段1
a′と被計測回路(回路11〜回路16)毎に設けた電
流検出手段1bとからなる第1系統電圧電流検出手段、
1A2 は第2系統の被計測回路(回路21〜回路26)
に共通の電圧検出手段1a′と被計測回路(回路21〜
回路26)毎に設けた電流検出手段1bとからなる第2
系統電圧電流検出手段、1Bは第1系統電圧電流検出手
段1A1 および第2系統電圧電流検出手段1A2 からな
る電圧電流検出手段、3Bは電力量計測手段であり、図
5と対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。
【0042】第2の実施の形態では、被計測回路が1つ
の系統であった場合について説明したが、この第3の実
施の形態は、被計測回路が2つの系統である場合につい
て説明する。したがって、第3の実施の形態は、基本的
には第2の実施の形態と同様であり、被計測回路が3つ
以上の系統であっても同様に構成できる。この第3の実
施の形態では、電流検出手段1bを全ての被計測回路
(回路11〜回路16,回路21〜回路26)について
それぞれ設けることは第2の実施の形態と同様である
が、被計測回路が2つの系統であるため、各系統につい
て共通の電圧検出手段1a′を設けている。したがっ
て、第2の実施の形態では、電力量計測手段3Aについ
て、図6のサンプルホールド回路34a′,34bは1
つの系統分でよいが、第3の実施の形態における電力量
計測手段3Bでは2系統分のサンプルホールド回路が必
要となる。
【0043】また、この第3実施の形態では、電圧電流
検出手段1Bからの複数の入力を切替え出力する入力回
路切替手段2の切替え動作を、例えば図8に示すように
行う。この図8は、横軸を時間軸として、各被計測回路
(回路11〜回路16,回路21〜回路26)における
電圧検出手段1a′と電流検出手段1bからの入力を切
替え出力するタイミングを示したものである。パルスV
1 は第1系統の被計測回路(回路11〜回路16)に共
通の電圧検出手段1a′からの入力を出力するタイミン
グ(期間)、パルスC11は回路11〜回路13における
電流検出手段1bからの入力を出力するタイミング(期
間)、パルスC12は回路14〜回路16における電流検
出手段1bからの入力を出力するタイミング(期間)を
示し、パルスV2 は第2系統の被計測回路(回路21〜
回路26)に共通の電圧検出手段1a′からの入力を出
力するタイミング(期間)、パルスC13は回路21〜回
路23における電流検出手段1bからの入力を出力する
タイミング(期間)、パルスC14は回路24〜回路26
における電流検出手段1bからの入力を出力するタイミ
ング(期間)を示す。T1 (パルスC11〜C14の各幅)
は入力回路切替手段2で各被計測回路を選択する選択期
間(単位時間)、T2Aは第1系統,第2系統の被計測回
路の電圧に関する選択休止期間、T2Bは各被計測回路の
電流に関する選択休止期間、T3 は入力回路切替手段2
の切替周期であり、ここでは全回路選択期間に等しい。
【0044】この入力回路切替手段2では、選択期間T
1 を交流の特定整数周期として、図8に示すように、第
1系統と第2系統の電圧検出手段1a′からの入力を期
間T 1 ×2毎に交互に切替え出力し、この例では各系統
において選択休止期間T2A=2T1 となっている。ま
た、各被計測回路(回路11〜16,回路21〜26)
における電流検出手段1bからの入力を期間T1 毎に3
つずつ切替え出力し、各被計測回路において選択期間T
1 、選択休止期間T2Bを設けている。
【0045】まず、各被計測回路(回路11〜13)に
おける電流検出手段1bからの入力を期間T1 出力し
(パルスC11)、続いて各被計測回路(回路14〜1
6)における電流検出手段1bからの入力を期間T1
力し(パルスC12)、この2T1の間、第1系統におけ
る電圧検出手段1a′からの入力を出力する(パルスV
1)。つぎに、各被計測回路(回路21〜23)におけ
る電流検出手段1bからの入力を期間T1 出力し(パル
スC13)、続いて各被計測回路(回路24〜26)にお
ける電流検出手段1bからの入力を期間T1 出力し(パ
ルスC14)、この2T1 の間、第2系統における電圧検
出手段1a′からの入力を出力する(パルスV2 )。こ
の出力を用いて電力量計測手段3Bにおいて、各被計測
回路の選択期間T1 における電力量を計測し、さらに回
路毎電力量演算手段4により連続計測した場合に換算す
る。
【0046】この第3の実施の形態によれば、第2の実
施の形態を複数の被計測回路が2つの系統に属する場合
に適用したものであり、第1の実施の形態による効果に
加え、複数の被計測回路が2つの系統に属し、2つの系
統のそれぞれの共通電圧を計測しているため、変成器等
を有する電圧検出手段1a′や電力量計測手段3B内の
電圧サンプルホールド回路34a′(図6参照)が2つ
でよく、第1の実施の形態と比較して、電力量計本体の
より小型化を図ることができる。また、最大搭載可能回
路数が一定であれば、電圧計測回路数が少ない分、電流
計測回路数を増やせることにもつながる。
【0047】また、図8に示すように、入力回路切替手
段2の切替え動作を行うことにより、電圧の時分割デー
タを3つの被計測回路に共通に用いることができるた
め、計測回数を削減し、電力量計測手段3Aにおいて平
均時分割データを求める演算処理時間を短縮することが
できる。 〔第4の実施の形態〕図9はこの発明の第4の実施の形
態の多回路形電力量計の構成を示すブロック図である。
図9において、1Cは電圧検出手段1a′と電流検出手
段1bとオートレンジ回路1cとからなる電圧電流検出
手段、34Aは図6の電圧サンプルホールド回路34
a′と電流サンプルホールド回路34bとからなる電圧
電流サンプルホールド回路、331,332,333,
334はそれぞれ時分割電力量演算手段33を構成する
演算手段,演算結果メモリ,ビットシフト手段,オート
レンジ切替手段である。
【0048】この実施の形態の多回路形電力量計は、第
2の実施の形態の多回路形電力量計にオートレンジ機能
を持たせたものであり、図6と相違する点は、各被計測
回路の電流検出手段1bのそれぞれの次段にオートレン
ジ回路1cを挿入し、時分割電力量演算手段33に、ビ
ットシフト手段333とオートレンジ切替手段334と
を新たに設けたことであり、その他の構成は図6と同様
である。なお、図6では図示していないが、図6の時分
割電力量演算手段33も演算手段331および演算結果
メモリ332を有するものである。オートレンジ回路1
cは、負荷の大きさに応じて自動的に感度が調整される
ように、例えば、1段目のゲインをG,2段目のゲイン
をG×21 ,3段目のゲインをG×22 として、時分割
電力量演算手段33のオートレンジ切替手段334から
の指令信号により、ゲインを切り替える。例えば、図1
6の変流器10の定格電流をI(A)としたとき、仮に
2段目のレンジをI×50%に、3段目のレンジをI×
25%に設定してあるとすると、計測電流iを見て、
0.5I<iのときには1段目のレンジに、0.25I
<i≦0.5Iのときには2段目のレンジに、i≦0.
25Iのときには3段目のレンジに自動的に切り替わる
ように、オートレンジ切替手段334から指令信号が出
される。なお、上記Iは時分割データのピーク値換算で
もよい。そして、オートレンジ回路1cのオペアンプの
ゲイン抵抗を、指令信号に応じてオペアンプのゲインが
G,G×21 ,G×22 になるように切り替えればよ
い。
【0049】時分割電力量演算手段33では、前述した
ように、電圧電流検出手段1C,入力回路切替手段2,
時分割手段31,時分割データ読取り手段32Aを介
し、時分割データ読取り手段32Aのメモリ37に取り
込んだ電圧および電流の時分割データの平均化を行って
交流一周期の平均時分割データとし、さらに、それから
交流の特定整数周期内の電力量を算出する。この算出結
果を演算結果メモリ332に収納する。そして、オート
レンジ回路1cが1段目のゲイン(G)の場合には、演
算結果メモリ332に収納されるビットデータがそのま
ま回路毎電力量演算手段4へ出力されるが、オートレン
ジ回路1cが2段目のゲイン(G×21 )の場合には、
演算結果メモリ332のビットデータをビットシフト手
段333により右へ1ビットシフトし、また、オートレ
ンジ回路1cが3段目のゲイン(G×22 )の場合に
は、演算結果メモリ332のビットデータをビットシフ
ト手段333により右へ2ビットシフトした後、回路毎
電力量演算手段4へ出力する。このように、オートレン
ジ回路1cを2段目のゲイン(G×21 ),3段目のゲ
イン(G×22 )とした場合には、ビットシフト手段3
33により演算結果メモリ332のビットデータを右へ
シフトするという割算処理を施した後、出力することに
なる。この割算処理はビットシフト手段333により短
時間で行うことができる。
【0050】この第4の実施の形態によれば、オートレ
ンジ機能を設けたことにより、電流検出手段1bの出力
が小さい場合でも、オートレンジ回路1cのゲインによ
りA/D変換器36への入力を大きくし、計測精度を向
上させることができる。また、オートレンジ回路1cの
切り替えるゲインを2n 倍とすることにより、後処理と
してビットシフト手段333による右シフト(1/2n
倍)という短時間の割算処理を行える。
【0051】また、オートレンジ回路1cのゲインの切
替えを、入力回路切替手段2の入力切替タイミング(図
2,図8のT1 毎のタイミング)に合わせることによ
り、ビットシフト手段333の右シフトの実行回数を少
なくして演算時間の短縮を図ることができる。例えば、
図2に示すように電流検出手段1bからの入力を切替え
る場合、各回路毎の電流読取りデータ、例えば図2の初
めのパルスC1 ,C2 ,・・・・・・,CN に対するメモリ3
7の時分割データのピーク値から次のパルスC1
2 ,・・・・・・,CN までのT2 の間に、オートレンジ回
路1cの切替えレンジを決定し、次のパルスC1
2 ,・・・・・・,CN の最初から少なくとも期間T1の間
はそのレンジに固定して時分割データを計測する。ここ
でレンジの切替えが期間T1 の中間になると、時分割デ
ータの平均化が困難になるので好ましくない。このよう
に、オートレンジ回路1cのゲインの切替えるタイミン
グは、各回路毎に判定する必要から、T1 (単位時間)
毎の入力回路切替手段2の入力切替タイミングに合わせ
る。
【0052】なお、この第4の実施の形態は、第2の実
施の形態の多回路形電力量計にオートレンジ機能を持た
せたものであるが、第1,第3の実施の形態の多回路形
電力量計にも同様にしてオートレンジ機能を持たせるこ
とができるのは言うまでもない。 〔第5の実施の形態〕つぎに、上記の第1,第2,第3
および第4の実施の形態のいずれにも適用可能である第
5の実施の形態について、図10を参照しながら説明す
る。
【0053】図10はこの第5の実施の形態の多回路形
電力量計の構成図であり、図10において、9は電流/
電圧変換器、10はRSTの3相交流負荷回路である被
計測回路100に取り付ける変流器、12はケーブル、
13は電力量計本体、91は低抵抗、92は調整抵抗、
93は電流/電圧変換器9の入力端子、94は電流/電
圧変換器9の出力端子である。
【0054】変流器10および電流/電圧変換器9は、
図1,図5,図7,図9に示される電流検出手段1bの
構成要素であり、変流器10および電流/電圧変換器9
以外は、電力量計本体13に収納し、電流/電圧変換器
9と電力量計本体13とをケーブル12で接続してい
る。変流器10は、一般的には2次側定格電流が5Aの
ものが使われている。また、電流/電圧変換器9は、変
流器10の2次側に接続する入力端子93と、電圧変換
出力を取り出す出力端子94とを備え、入力インピーダ
ンスである低抵抗91および調整抵抗92の並列回路を
各変流器10に対応して設け、この並列回路を入力端子
93を介して各変流器10の2次側巻線に対して並列に
接続し、低抵抗91および調整抵抗92の両端の電圧を
出力端子94を介して電力量計本体13へ出力するよう
に接続している。調整抵抗92により、変流器10から
の入力に対して電流/電圧変換器9の出力が一定になる
ように調整する。なお、被計測回路100が図10のよ
うに3相回路の場合、通常、2個の変流器10が個別に
設置されるため、電流/電圧変換器9は、2個の変流器
10に対して1つ設置されることになる。
【0055】なお、入力インピーダンスである低抵抗9
1は、0.1Ω程度のものが適当であるが、低抵抗91
の定格容量は過電流耐量から大きくなる。一般的に低抵
抗91のように低い抵抗ほど、抵抗値の誤差が大きくな
り、変流器10が定電流源であるにもかかわらず、電圧
変換出力に誤差が生じるため、この誤差を調整抵抗92
によって吸収して、電流/電圧変換器9と電力量計本体
13とに互換性を持たせるようにしている。
【0056】この第5の実施の形態によれば、電流検出
手段1bの入力インピーダンスである低抵抗91および
調整抵抗92を、変流器10側に設けることにより、形
状の大きい入力インピーダンスを電力量計本体13に収
納しないため、電力量計本体13の小型化をより図るこ
とができるとともに、保守時等の変流器10の2次側開
放をなくして機器の安全性を高めることができる。ま
た、入力インピーダンスは一般的に低インピーダンスに
して定格容量を小さくする関係から、精度が悪くなり互
換性面に問題があるため、この実施の形態では、入力イ
ンピーダンスである低抵抗91とともに調整抵抗92を
も含めて変流器10側に設け、小型化を図るとともに互
換性を持たせることができる。さらに、入力インピーダ
ンスを変流器10側に設けた場合、変流器10と電力量
計本体13間の配線抵抗の影響を受けないため、変流器
10の2次負担が小さくなり、変流器10の定格容量を
小さくでき、変流器10の低コスト化を図れる。また、
変流器10と電力量計本体13を接続するケーブル12
も細いものを使用できる。
【0057】〔第6の実施の形態〕つぎに、上記の第
1,第2,第3および第4の実施の形態のいずれにも適
用可能である第6の実施の形態について、図11を参照
しながら説明する。図11はこの第6の実施の形態の多
回路形電力量計の構成図であり、図11において、9A
は電流/電圧変換器、10は変流器、12Aは両端にコ
ネクタ121A,122Aを有するケーブル、13は電
力量計本体、14は図10に示す被計測回路100のう
ちの1本の電線である被計測用絶縁電線、93Aは電流
/電圧変換器9Aの入力端子、94Aは電流/電圧変換
器9Aの出力端子である出力用コネクタ、95Aは電流
/電圧変換器9Aの樹脂ケース、96Aは調整孔、10
1は変流器10の端子部、102はねじである。
【0058】図10に示す第5の実施の形態では、被計
測回路100毎に独立した構成の電流/電圧変換器9を
設けていたが、この第6の実施の形態では、1個の変流
器10に対して1個の電流/電圧変換器9Aを設け、こ
の電流/電圧変換器9Aを変流器10に直接取り付ける
ようにしている。電流/電圧変換器9Aには、図10に
示す1組の低抵抗91と調整抵抗92を樹脂ケース95
Aに内蔵し、樹脂ケース95Aには外部から調整抵抗9
2を調整するための調整孔96Aを設けている。変流器
10の端子部101に電流/電圧変換器9Aの入力端子
93Aをねじ102で取り付けることにより、電流/電
圧変換器9Aを変流器10に固定するとともに、変流器
10の2次側巻線と並列に低抵抗91および調整抵抗9
2の並列回路が接続されることになる。また、ケーブル
12Aの一方のコネクタ121Aを電流/電圧変換器9
Aの出力用コネクタ94Aに接続し、他方のコネクタ1
22Aを電力量計本体13に接続することにより、低抵
抗91および調整抵抗92の並列回路の両端の電圧が電
力量計本体13へ出力されることになる。
【0059】この実施の形態によれば、第5の実施の形
態と同様の効果が得られるだけでなく、電流/電圧変換
器9Aを変流器10に直接取り付けているため、第5の
実施の形態のように電流/電圧変換器9を設置するため
のスペースが不要となる。 〔第7の実施の形態〕つぎに、上記の第1,第2,第3
および第4の実施の形態のいずれにも適用可能である第
7の実施の形態について、図12を参照しながら説明す
る。
【0060】図12はこの第7の実施の形態の多回路形
電力量計の構成図であり、図12において、10Aは分
割形電流センサ、101A,102Aは半円形磁性体、
103はホール素子等の磁気センサ、104は電流検出
部、105は感度調整部(感度調整機能)、106,1
32は調整レベル判定部、107はスペーサ、12はケ
ーブル、13は電力量計本体、14は例えば図10に示
す被計測回路100のうちの1本の電線である被計測用
絶縁電線、15は被計測用絶縁電線14に試験電流を流
すための定電流源、16は試験用の電流計、131は調
整抵抗(感度調整機能)である。
【0061】第1〜第4の実施の形態では、多回路形電
力量計の電流センサとして変流器を用いていたが、この
第7の実施の形態の形態は、変流器に代えて、分割形電
流センサ10Aを用いるものである。この分割形電流セ
ンサ10Aでは、半円形磁性体101A,102Aのど
ちらか一方の先端にホール素子等の磁気センサ103が
張り付けられており、半円形磁性体101A,102A
は、その中心を絶縁電線14が貫通するように、スペー
サ107を介して固定的に取り付けられる。磁気センサ
103の出力は電流検出部104に与えられ、次段の感
度調整部105で出力調整され、ケーブル12を経由し
て電力量計本体13に出力される。なお、電流検出部1
04では、磁気センサ103で検出した電流に比例した
微小交流信号を、電力量計本体13に適した交流信号レ
ベルに増幅している。
【0062】また、感度調整部105および調整レベル
判定部106を設けた理由について説明する。分割形電
流センサ10Aは、半円形磁性体101A,102Aの
突き合わせ部に磁気センサ103を挿入しているため、
この挿入部にギャップができ磁気センサ103の出力に
ばらつきが生じる。このばらつきは絶縁電線14への固
定の仕方によって差が生じる。したがって、分割形電流
センサ10Aの精度を向上させるために、磁気センサ1
03とともに半円形磁性体101A,102Aをスペー
サ107を介して絶縁電線14に固定した後、試験用の
定電流源15および電流計16を接続し、絶縁電線14
に規定の試験電流を流し、調整レベル判定部106を見
ながら感度調整部105により出力調整を行っておく。
感度調整部105は、例えばオペアンプのゲインをボリ
ュームによって感度調整するものである。調整レベル判
定部106は、出力が規定レベルに達したときにLED
等を点灯させる構成や、電流計等でもよい。
【0063】また、電力量計本体13に、調整抵抗13
1および調整レベル判定部132を設けているが、これ
らは、分割形電流センサ10A側に設けた感度調整部1
05および調整レベル判定部106と同様の機能を有す
るものであり、絶縁電線14に試験電流を流し、調整レ
ベル判定部132を見ながら調整抵抗131によりケー
ブル12を経由した電力量計本体13への入力を調整す
ることができる。
【0064】この実施の形態によれば、変流器に代え
て、分割形電流センサ10Aを用いることにより、既設
の被計測回路の結線を外すことなく、容易に絶縁電線1
4に固定することができる。また、感度調整部105お
よび調整レベル判定部106により分割形電流センサ1
0A側で感度調整を行うことができ、調整抵抗131お
よび調整レベル判定部132により電力量計本体13側
で感度調整を行うことができるが、これらは、一方での
み感度調整を行うように設けてあってもよく、電力量計
本体13に、調整抵抗131および調整レベル判定部1
32を設置しない場合には、電力量計本体13の小型化
をより図ることができる。
【0065】〔第8の実施の形態〕つぎに、上記の第
1,第2,第3および第4の実施の形態のいずれにも適
用可能である第8の実施の形態について、図13を参照
しながら説明する。図13はこの第8の実施の形態の多
回路形電力量計の構成図であり、図13において、10
Bは非接触形電流センサ、101Bは磁気センサ、10
2Bはスペーサであり、その他の図12と対応する部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0066】第7の実施の形態では、第1〜第4の実施
の形態における変流器の代えて、分割形電流センサ10
Aを用いたが、この第8の実施の形態の形態は、変流器
に代えて、非接触形電流センサ10Bを用いるものであ
り、その他の構成は第7の実施の形態と同様である。非
接触形電流センサ10Bは、分割形電流センサ10Aの
半円形磁性体101A,102Aを無くし、磁気センサ
101Bをスペーサ102Bを介して被計測用絶縁電線
14に固定されるように取り付けている。そして、磁気
センサ101Bの出力は電流検出部104に与えられ、
同部以降は図12と全く同じである。
【0067】この実施の形態によれば、第7の実施の形
態同様、変流器に代えて、非接触形電流センサ10Bを
用いることにより、既設の被計測回路の結線を外すこと
なく、容易に絶縁電線14に固定することができる。ま
た、第7の実施の形態のように半円形磁性体101A,
102Aが無く、磁気センサ101Bそのものが小さい
ため、絶縁電線14への取付けがより容易となるが、取
付け方によってその出力が大きく変わり易くなり、磁気
センサ101Bの取付け後の感度調整が重要になる。
【0068】〔第9の実施の形態〕つぎに、上記の第1
〜第8の実施の形態のいずれにも適用可能である第9の
実施の形態について、図14を参照しながら説明する。
図14はこの第9の実施の形態の多回路形電力量計の要
部構成図であり、図14において、5はデータクリアス
イッチ(データクリア手段)、6はCPU、7は回路毎
表示手段、8は表示回路切替手段である。
【0069】この実施の形態の多回路形電力量計は、図
14に示すデータクリアスイッチ5,CPU6,回路毎
表示手段7および表示回路切替手段8を、第1〜第8の
実施の形態における電力量計本体に設けたものである。
例えば図1,図5,図7等に示される回路毎電力量演算
手段4で求められた各被計測回路の電力量が回路毎表示
手段7に入力される。回路毎表示手段7は、表示回路切
替手段8の操作により1つの被計測回路が選択され、そ
の選択された被計測回路の電力量を表示する。表示回路
切替手段8は、回路名称や回路番号等によって表示する
被計測回路を選択操作できるようになっている。従来
は、図15に示すように、複数の被計測回路に個別に設
けた電力量計11の表示手段113から電力量を読み取
らなければならないため、データの読み取りに手間取る
という問題があったが、この実施の形態によれば、1つ
の回路毎表示手段7を見て表示回路切替手段8を操作す
ることにより、各被計測回路の電力量が表示されるた
め、データ収集を容易に行うことができる。
【0070】ここで、回路毎表示手段7には、選択され
た被計測回路の累積電力量が表示されるが、管理上、計
測の途中段階において、ある被計測回路の累積電力量を
零にもどして計測を開始する必要が生じることがある。
従来は、複数の被計測回路を個別に計測していたため、
各電力量計にデータクリアスイッチを設ければよかった
が、第1〜第8の実施の形態の多回路形電力量計に被計
測回路数だけのデータクリアスイッチを設けるのは、構
造が複雑かつ大型化し、コストも高くなる。そこで、こ
の実施の形態では、データクリアスイッチ5を操作する
と、回路毎表示手段7に電力量が表示されている被計測
回路のみ累積電力量を零にするようにCPU6にて判断
し、データ処理するようにしている。
【0071】このようにこの実施の形態によれば、回路
毎表示手段7および表示回路切替手段8を設けることに
より、各被計測回路の電力量のデータ収集を容易に行う
ことができる。さらに、1つのデータクリアスイッチ5
を設けることにより、簡単な構成で、小型化および低コ
スト化に寄与したデータクリア機能を備えることができ
る。また、選択表示される被計測回路の電力量を回路毎
表示手段7により確認しながらデータクリアするため、
データクリアする被計測回路を間違えることもなく、安
全,確実にデータクリアすることができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の多回路形電力量計は、複
数の被計測交流回路のそれぞれについて設けられ各被計
測交流回路の電流を変流器を用いて検出する複数の電流
検出手段と、複数の被計測交流回路のそれぞれについて
設けられ各被計測交流回路の電圧を検出する複数の電圧
検出手段と、各電流検出手段で検出した各被計測交流回
路の電流が交流の特定整数周期を単位時間として単位時
間毎に順次入力され、この入力される被計測交流回路の
電流に対応して各電圧検出手段で検出した各被計測交流
回路の電圧が単位時間毎に順次入力され、各被計測交流
回路の単位時間における電力量を周期的に計測する電力
量計測手段と、電力量計測手段で周期的に計測した単位
時間における各被計測交流回路の電力量を連続計測した
場合の電力量に換算する回路毎電力量演算手段とを備え
ている。
【0073】この構成によれば、電流検出手段および電
圧検出手段は被計測交流回路の数だけ必要であるが、電
力量計測手段と回路毎電力量演算手段とは各被計測交流
回路に共通のものであり、変流器以外の電力量計本体に
収納される部品が少なくなり、電力量計本体を小型化で
きるため、電力量計本体を設置するためのスペースを小
さくできるとともに、低コスト化を図ることができる。
また、回路毎電力量演算手段で求められた各被計測交流
回路の電力量は、回路毎電力量演算手段の次段に表示手
段を設けて表示したり、通信出力によって外部機器に与
えることができ、表示手段を設けた場合には、1つの表
示手段を見て各被計測交流回路の電力量のデータ収集を
行うことができ、従来のように、複数の電力量計のそれ
ぞれの表示手段から電力量を読み取るのに比べて、デー
タ収集が容易になり、管理に好適となる。また、外部機
器、例えばパソコン等でデータ収集を行う場合であって
も、1つの通信出力によって多数の被計測交流回路のデ
ータを送ることができ、この点からも機器の低コスト
化,配線コストの削減を図ることができる。
【0074】請求項2記載の多回路形電力量計は、複数
の被計測交流回路が1つの系統に属し、その1つの系統
の共通電圧を1つの電圧検出手段で検出するようにした
ものであり、電流検出手段は被計測交流回路の数だけ必
要であるが、電圧検出手段と電力量計測手段と回路毎電
力量演算手段とは各被計測交流回路に共通のものであ
り、変流器以外の電力量計本体に収納される部品が少な
くなり、電力量計本体を小型化できるため、電力量計本
体を設置するためのスペースを小さくできるとともに、
低コスト化を図ることができる。また、最大搭載可能回
路数が一定であれば、電圧計測回路数が少ない分、電流
計測回路数を増やすことができる。
【0075】請求項3記載の多回路形電力量計は、複数
の被計測交流回路が2以上の系統に属し、それぞれの系
統の共通電圧をそれぞれの電圧検出手段で検出するよう
にしたものであり、電流検出手段は被計測交流回路の数
だけ必要となるが、電圧検出手段は系統数の数だけでよ
く、電力量計測手段と回路毎電力量演算手段とは各被計
測交流回路に共通のものであり、変流器以外の電力量計
本体に収納される部品が少なくなり、電力量計本体を小
型化できるため、電力量計本体を設置するためのスペー
スを小さくできるとともに、低コスト化を図ることがで
きる。また、最大搭載可能回路数が一定であれば、電圧
計測回路数が少ない分、電流計測回路数を増やすことが
できる。
【0076】請求項4記載の多回路形電力量計は、請求
項1,2または3記載の多回路形電力量計において、電
力量計測手段が、時分割手段と、時分割データ読取り手
段と、時分割電力量演算手段とからなり、電圧と電流の
時分割データを平均化した平均時分割データの電圧と電
流との積を求め、それを平均化した後、単位時間におけ
る電力量を求めるようにしているため、電圧と電流の各
データの積を求めた後に平均化データを求める方法に比
べ、演算処理時間を短縮することができ、このことは、
精度の向上や搭載可能な回路数の増加にも寄与する。
【0077】請求項5記載の多回路形電力量計は、請求
項4記載の多回路形電力量計において、各電流検出手段
に全てのゲインを2n 倍としたオートレンジ回路を設
け、時分割電力量演算手段にオートレンジ切替手段とビ
ットシフト手段とを設けたことにより、電流入力の大小
に対応してゲインを切り替えて計測精度を向上するとと
もに、全てのゲインを2n 倍とすることにより、後の割
算処理をビットシフト手段による右シフトで行うことが
でき、演算処理時間を短縮できる。
【0078】請求項6記載の多回路形電力量計は、請求
項5記載の多回路形電力量計において、各電流検出手段
で検出されるデータが電力量計測手段へ順次入力される
単位時間毎に、オートレンジ回路のゲインを切り替える
ようにしたことにより、ビットシフト手段の右シフトの
実行回数を少なくして演算時間の短縮をより図ることが
できる。
【0079】請求項7記載の多回路形電力量計は、請求
項1,2,3,4,5または6記載の多回路形電力量計
において、電流検出手段の入力インピーダンスである低
抵抗および調整抵抗からなる電流/電圧変換器を、被計
測交流回路の近傍すなわち電力量計本体ではなく変流器
側に設けることにより、形状の大きい入力インピーダン
スを電力量計本体に収納しないため、電力量計本体の小
型化をより図ることができるとともに、保守時等の変流
器の2次側開放をなくして機器の安全性を高めることが
できる。また、入力インピーダンスは一般的に低インピ
ーダンスにして定格容量を小さくする関係から、精度が
悪くなり互換性面に問題があるため、入力インピーダン
スである低抵抗とともに調整抵抗をも含めて変流器側に
設け、小型化を図るとともに互換性を持たせることがで
きる。さらに、入力インピーダンスを変流器側に設けた
場合、変流器と電力量計本体間の配線抵抗の影響を受け
ないため、変流器の2次負担が小さくなり、変流器の定
格容量を小さくでき、変流器の低コスト化も図れる。
【0080】請求項8記載の多回路形電力量計は、請求
項7記載の多回路形電力量計において、電流/電圧変換
器を変流器毎に設けるとともに変流器に直接取り付ける
ようにしているため、電流/電圧変換器を別個に設置す
るためのスペースを必要としない。請求項9記載の多回
路形電力量計は、請求項1,2,3,4,5または6記
載の多回路形電力量計において、変流器の代わりに分割
形電流センサを用い、分割形電流センサの感度調整機能
を設けたことを特徴とし、分割形電流センサを用いたこ
とにより、既設の被計測交流回路の結線を外すことな
く、被計測交流回路に容易に固定することができる。ま
た、分割形電流センサの固定の仕方等による出力のばら
つきを感度調整機能により調整できる。
【0081】請求項10記載の多回路形電力量計は、請
求項1,2,3,4,5または6記載の多回路形電力量
計において、変流器の代わりに非接触形電流センサを用
い、非接触形電流センサの感度調整機能を設けたことを
特徴とし、非接触形電流センサを用いたことにより、既
設の被計測交流回路の結線を外すことなく、被計測交流
回路に容易に固定することができる。また、非接触形電
流センサの固定の仕方等による出力のばらつきを感度調
整機能により調整できる。
【0082】請求項11記載の多回路形電力量計は、請
求項9または10記載の多回路形電力量計において、電
流センサの感度調整機能による調整レベルを判定する調
整レベル判定部を設けることにより、既設の設備であっ
ても設置後に、試験電流を流して感度調整機能による調
整を容易に行うことができる。請求項12記載の多回路
形電力量計は、請求項1,2,3,4,5,6,7,
8,9,10または11記載の多回路形電力量計におい
て、回路毎電力量演算手段で求めた各被計測交流回路の
電力量を各被計測交流回路毎に切替表示する回路毎表示
手段と、この回路毎表示手段の表示を切り替える表示回
路切替手段とを設けたことにより、1つの回路毎表示手
段を見て表示回路切替手段を操作することにより、各被
計測交流回路の電力量が表示されるため、データ収集を
容易に行うことができる。
【0083】請求項13記載の多回路形電力量計は、請
求項12記載の多回路形電力量計において、回路毎表示
手段で表示されている被計測交流回路の電力量のデータ
を零にリセットするデータクリア手段を設けることによ
り、簡単な構成で、小型化および低コスト化に寄与した
データクリア機能を備えることができる。また、回路毎
表示手段で選択表示される被計測交流回路の電力量を確
認しながらデータクリアするため、データクリアする被
計測交流回路を間違えることもなく、安全,確実にデー
タクリアすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の多回路形電力量
計の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態における入力回路
切替手段の切替え動作の動作説明図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態における電力量計
測手段の構成を詳細に示すブロック図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態における電力量計
測手段の内部の時分割手段の動作説明図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態の多回路形電力量
計の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態における電力量計
測手段の構成を詳細に示すブロック図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態の多回路形電力量
計の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態における入力回路
切替手段の切替え動作の動作説明図である。
【図9】この発明の第4の実施の形態の多回路形電力量
計の構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の第5の実施の形態の多回路形電力
量計の構成図である。
【図11】この発明の第6の実施の形態の多回路形電力
量計の構成図である。
【図12】この発明の第7の実施の形態の多回路形電力
量計の構成図である。
【図13】この発明の第8の実施の形態の多回路形電力
量計の構成図である。
【図14】この発明の第9の実施の形態の多回路形電力
量計の要部構成図である。
【図15】従来の電力量計を用いて複数の回路を計測す
る場合の構成図である。
【図16】従来の電力量計の構成図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 電圧電流検出手段 1a,1a′ 電圧検出手段 1b 電流検出手段 1c オートレンジ回路 1A1 第1系統電圧電流検出手段 1A2 第2系統電圧電流検出手段 2 入力回路切替手段 3,3A,3B 電力量計測手段 4 回路毎電力量演算手段 5 データクリアスイッチ(データクリア手段) 6 CPU 7 回路毎表示手段 8 表示回路切替手段 9,9A 電流/電圧変換器 10 変流器 10A 分割形電流センサ 10B 非接触形電流センサ 12,12A ケーブル 13 電力量計本体 14 被計測用絶縁電線 15 試験用の定電流源 16 試験用の電流計 31 時分割手段 32,32A 時分割データ読取り手段 33 時分割電力量演算手段 34,34A 電圧電流サンプルホールド回路 34a,34a′ 電圧サンプルホールド回路 34b 電流サンプルホールド回路 35 マルチプレクサ 36 A/D変換器 37 メモリ 91 低抵抗 92 調整抵抗 93,93A 電流/電圧変換器の入力端子 94,94A 電流/電圧変換器の出力端子 100 被計測回路(被計測交流回路) 101 変流器の端子部 101A,102A 半円形磁性体 102 ねじ 103,101B 磁気センサ 104 電流検出部 105 感度調整部(感度調整機能) 106,132 調整レベル判定部 107,102B スペーサ 131 調整抵抗(感度調整機能) 331 演算手段 332 演算結果メモリ 333 ビットシフト手段 334 オートレンジ切替手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被計測交流回路のそれぞれについ
    て設けられ各前記被計測交流回路の電流を変流器を用い
    て検出する複数の電流検出手段と、 前記複数の被計測交流回路のそれぞれについて設けられ
    各前記被計測交流回路の電圧を検出する複数の電圧検出
    手段と、 各前記電流検出手段で検出した各前記被計測交流回路の
    電流が交流の特定整数周期を単位時間として前記単位時
    間毎に順次入力され、この入力される被計測交流回路の
    電流に対応して各前記電圧検出手段で検出した各前記被
    計測交流回路の電圧が前記単位時間毎に順次入力され、
    各前記被計測交流回路の前記単位時間における電力量を
    周期的に計測する電力量計測手段と、 前記電力量計測手段で周期的に計測した前記単位時間に
    おける各前記被計測交流回路の電力量を連続計測した場
    合の電力量に換算する回路毎電力量演算手段とを備えた
    多回路形電力量計。
  2. 【請求項2】 同一系統に属する複数の被計測交流回路
    のそれぞれについて設けられ各前記被計測交流回路の電
    流を変流器を用いて検出する複数の電流検出手段と、 前記同一系統の共通電圧を検出する電圧検出手段と、 各前記電流検出手段で検出した各前記被計測交流回路の
    電流が交流の特定整数周期を単位時間として前記単位時
    間毎に順次入力され、前記電圧検出手段で検出した前記
    共通電圧が入力され、各前記被計測交流回路の前記単位
    時間における電力量を周期的に計測する電力量計測手段
    と、 前記電力量計測手段で周期的に計測した前記単位時間に
    おける各前記被計測交流回路の電力量を連続計測した場
    合の電力量に換算する回路毎電力量演算手段とを備えた
    多回路形電力量計。
  3. 【請求項3】 2以上の系統に属する複数の被計測交流
    回路のそれぞれについて設けられ各前記被計測交流回路
    の電流を変流器を用いて検出する複数の電流検出手段
    と、 前記2以上の系統のそれぞれについて設けられ各系統の
    共通電圧を検出する2以上の電圧検出手段と、 各前記電流検出手段で検出した各前記被計測交流回路の
    電流が交流の特定整数周期を単位時間として前記単位時
    間毎に順次入力され、この入力される電流の被計測交流
    回路の系統に対応して各前記電圧検出手段で検出した前
    記共通電圧が入力され、各前記被計測交流回路の前記単
    位時間における電力量を周期的に計測する電力量計測手
    段と、 前記電力量計測手段で周期的に計測した前記単位時間に
    おける各前記被計測交流回路の電力量を連続計測した場
    合の電力量に換算する回路毎電力量演算手段とを備えた
    多回路形電力量計。
  4. 【請求項4】 電力量計測手段は、 入力される電圧および電流を同一の時間軸で時分割する
    時分割手段と、 電圧の時分割データおよび電流の時分割データを同時サ
    ンプリングし、順次アナログ/ディジタル変換して読み
    取る時分割データ読取り手段と、 前記時分割データ読取り手段で読み取った各被計測交流
    回路における同一サンプリング位置の全データを平均し
    て交流一周期の平均時分割データを求め、前記交流一周
    期の平均時分割データの電圧と電流との積を求めて平均
    化し、この平均化したデータを特定整数倍して単位時間
    における電力量を求める時分割電力量演算手段とからな
    ることを特徴とする請求項1,2または3記載の多回路
    形電力量計。
  5. 【請求項5】 各電流検出手段に、全てのゲインを2n
    (nは0以上の整数)倍としたオートレンジ回路を設
    け、 時分割電力量演算手段に、時分割データ読取り手段で読
    み取った電流の時分割データの値に応じて前記オートレ
    ンジ回路のゲインを切り替えるオートレンジ切替手段を
    設けるとともに、交流一周期の平均時分割データの電圧
    と電流との積を平均化したデータを特定整数倍して算出
    されるビットデータをnビット右シフトさせるビットシ
    フト手段を設け、 前記ビットシフト手段でnビット右シフトさせたデータ
    を単位時間における電力量としたことを特徴とする請求
    項4記載の多回路形電力量計。
  6. 【請求項6】 各電流検出手段で検出されるデータが電
    力量計測手段へ順次入力される単位時間毎に、オートレ
    ンジ回路のゲインを切り替えるようにした請求項5記載
    の多回路形電力量計。
  7. 【請求項7】 電流検出手段は、被計測交流回路に設け
    た変流器出力を電圧に変換する低抵抗および調整抵抗か
    らなる電流/電圧変換器を、前記被計測交流回路の近傍
    に設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5ま
    たは6記載の多回路形電力量計。
  8. 【請求項8】 電流/電圧変換器を変流器毎に設けると
    ともに前記変流器に直接取り付けるようにした請求項7
    記載の多回路形電力量計。
  9. 【請求項9】 変流器の代わりに分割形電流センサを用
    い、前記分割形電流センサの感度調整機能を設けたこと
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の
    多回路形電力量計。
  10. 【請求項10】 変流器の代わりに非接触形電流センサ
    を用い、前記非接触形電流センサの感度調整機能を設け
    たことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6
    記載の多回路形電力量計。
  11. 【請求項11】 電流センサの感度調整機能による調整
    レベルを判定する調整レベル判定部を設けた請求項9ま
    たは10記載の多回路形電力量計。
  12. 【請求項12】 回路毎電力量演算手段で求めた各被計
    測交流回路の電力量を各被計測交流回路毎に切替表示す
    る回路毎表示手段と、この回路毎表示手段の表示を切り
    替える表示回路切替手段とを設けたことを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または
    11記載の多回路形電力量計。
  13. 【請求項13】 回路毎表示手段で表示されている被計
    測交流回路の電力量のデータを零にリセットするデータ
    クリア手段を設けた請求項12記載の多回路形電力量
    計。
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