JPH1026424A - 温泉資源保護安定供給装置 - Google Patents

温泉資源保護安定供給装置

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JPH1026424A
JPH1026424A JP18246196A JP18246196A JPH1026424A JP H1026424 A JPH1026424 A JP H1026424A JP 18246196 A JP18246196 A JP 18246196A JP 18246196 A JP18246196 A JP 18246196A JP H1026424 A JPH1026424 A JP H1026424A
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泰雄 甘露寺
Shinji Iizuka
眞二 飯塚
Kazuo Otsuka
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/10Geothermal energy

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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温泉が常に適正圧力に制御されて利用施設に
供給され、しかも供給温度差が最小に保持されて、安定
した配湯が可能となり、管口径が縮小されて、かつ温泉
使用量に応じて揚湯ポンプ、送湯ポンプ、配湯ポンプ等
の動力費が軽減されて、配湯施設から送湯施設、集湯施
設、揚湯施設へと末端部から逆方向に安定した制御動作
が進行され、温泉の採取量が安全採取量以下に保持さ
れ、温泉資源保護が有効に達成される。 【解決手段】 中継槽水位制御装置2により中継槽4の
水位を一定に制御し、第1貯湯槽水位制御装置11によ
り中継槽4から貯湯槽9への送湯量を制御して貯湯槽9
の水位を一定に制御し、出発圧力制御装置24により各
貯湯槽9,9a,9bの配湯管路14の出発圧力を一定
に制御し、末端圧力水位制御装置25により各貯湯槽
9,9a,9bの配湯管路14の末端圧力および各貯湯
槽水位を検出し、各貯湯槽内への温泉量の変動による圧
力変化を防止すると共に、各貯湯槽9,9a,9bへの
温泉量の減少または溢流を防止する水位制御をしてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温泉の利用施設へ
の安定供給と過剰な揚湯とを防止する温泉資源保護安定
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】温泉法第1条には、「温泉を保護しその
利用の適正を図り、公共福祉の増進に寄与することをも
って目的とする」と明文化され、第2条には「温泉と
は、地中下から湧出する温水および鉱水、水蒸気その他
ガス(炭水化物を主成分とする天然ガスを除く)で、別
表に掲げる温度または物質をいう」。また、その第2項
では、「温泉源とは、未だ採取されない温泉をいう」と
定義されている。温泉の3要素は水とエネルギ(温度)
と成分であるといわれている。
【0003】地中に涵養される温泉資源には限度があっ
て、温泉の採取量が過大になると温泉脈の圧力(源泉水
位)が低下し、泉温の低下または泉質の変化等が生じ、
いわゆる枯渇現象の要因となる。
【0004】従って、地下から供給される温泉資源には
限界があって、これを越えるときは枯渇現象が起きる。
この限界量は安全採取量または適正揚湯量と呼ばれてお
り、資源を永続させるためにはこの量以下で温泉を採取
し、利用の適正を図ることが要求される。
【0005】図6に示すように温泉は地下で温泉脈を形
成し、地下水と区別される温泉水体を作っている。温泉
水体には、より深部からある通路を介して涵養され、そ
の量は地上で採取される量と、地下で拡散する量との合
計として、次式(1)で示される。
【0006】 涵養量=地上での採取量+拡散量 ……………… (1) 温泉の採取量または自噴量が増加すれば、涵養量はほぼ
一定であるから、拡散量が減少し、温泉水体の拡がりが
減少する。安全採取量または適正採取量というのは、温
泉水体の拡がりが著しく縮小しないで、永続的に採取で
きる温泉量を意味している。
【0007】図7に示すように年間の温泉使用量は季節
変動が大きく、特に最大となる年末、年始等のピ―ク時
使用量Qp は非ピ―ク時使用量Qd の約2倍、年間平均
使用量Qm の約1.5倍に達している。一般に、温泉地
の湯量収支を検討する場合には、年間平均使用量Qm は
前記安全採取量以内としている。
【0008】従来の温泉供給方式では、年間に数日発生
するピ―ク使用量Qp のために、最大能力の配湯ポンプ
を常時運転し、揚湯量は変動する温泉使用量に応じて制
御していたために、安全採取量を越えて揚湯している恐
れがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、安全採取量
を越えて揚湯すると、供給管路の口径は必然的に大きく
なり、それに伴い配湯ポンプの動力も大きくなり、常に
大きな循環ポンプを運転する必要があった。このことは
当然建設費と維持費とが高くなり、しかも資源保護に反
するという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記問題点を改善するた
めに、温泉が常に適正圧力に制御されて利用施設に供給
され、しかも供給温度差を最小に保持することができ
て、安定した給湯が可能となり、従って管口径が縮小さ
れて、かつ温泉使用量に応じて揚湯ポンプ、送湯ポン
プ、配湯ポンプ等の動力費が軽減され、温泉の採取量を
安全採取量(適性採取量)以下に保持し、温泉資源保護
が達成される温泉資源保護安定供給装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、源泉井より揚湯された温泉を一時貯える
中継槽と、この中継槽より送り出された温泉を貯える貯
湯槽と、この貯湯槽の下流側に設けられ貯湯槽より送り
出された温泉を貯えると共に、多数の利用施設へ温泉を
供給する他の貯湯槽とを設けた温泉供給系統と;温泉の
所定量を前記貯湯槽と他の貯湯槽との間でまたは前記他
の貯湯槽内で循環させて供給温度差を減少させる温泉循
環系統と;を有する温泉資源保護安定供給装置であっ
て、前記中継槽の水位を一定に制御する中継槽水位制御
装置と;前記中継槽から貯湯槽へ送湯し、貯湯槽の水位
を満湯状態に制御する貯湯槽水位制御装置と;前記各貯
湯槽の温泉供給系統または温泉循環系統の配湯管路のそ
れぞれ出発圧力を検出し、前記出発圧力を一定に制御す
る複数の配湯管路出発圧力制御装置と;前記各貯湯槽の
配湯管路の末端圧力を検出し、この末端圧力の低下を防
止すると共に、各下流側の貯湯槽内への温泉量の減少ま
たは溢流を防止して満湯状態に水位制御する複数の配湯
管路末端圧力および貯湯槽水位制御装置と;を備えるこ
とを特徴とする温泉資源保護安定供給装置である。
【0012】本発明の一実施形態によれば、配湯管路の
末端圧力は、それぞれの前記配湯管路の上流側の吐出口
付近における出発圧力制御装置の圧力補正を行うもので
ある。
【0013】本発明の他の実施形態によれば、配湯管路
出発圧力制御装置は、操作信号により配湯ポンプの回転
数を制御する。
【0014】このように、温泉が常に適正圧力に制御さ
れて利用施設に供給され、しかも供給温度差が最小に保
持されて、安定した給湯が可能となり、管口径が縮小さ
れて、かつ温泉使用量に応じて揚湯ポンプ、送湯ポン
プ、配湯ポンプ等の動力費が軽減され、しかも配湯施設
の末端部から送湯施設、集湯施設、揚湯施設へと逆方向
に安定した制御動作が進められて、温泉の採取量が安全
採取量以下に保持されて、温泉資源保護が有効に達成さ
れるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の一実施形態の系統図を示
す。図において本発明の温泉資源保護安定供給装置は、
主として揚湯施設Aである源泉井1aより揚湯された温
泉を集湯施設Bである中継槽4に一時貯え、この中継槽
4より送り出された温泉を送湯施設Cである送湯管路8
を経て、配湯施設Dの第1貯湯槽9に送湯し、第1貯湯
槽9より第2貯湯槽9aおよび第3貯湯槽9bへ送り、
かつ多数の利用施設32に給湯する温泉供給系統100
が構成され、温泉の所定量を前記貯湯槽間、例えば貯湯
槽9,9a間で循環させる温泉循環系統200および例
えば貯湯槽9b内で循環させる温泉循環系統300が構
成されている。
【0017】さらに詳しくは、揚湯施設Aにおいて揚湯
ポンプ1には揚湯された温泉を集める集湯施設Bの集湯
管路3が接続され、集湯管路3に温泉を一時貯える中継
槽4が連結されている。中継槽4には水位検出器5が設
置され、中継槽4内の温泉を溢流することなく、常に満
湯状態に保持するために、揚湯ポンプ1の回転数を自動
制御する水位制御装置2が設けられている。
【0018】また、送湯施設Cには中継槽4内の温泉水
を送り出す送湯ポンプ6が接続され、送湯ポンプ6には
送湯管路8が接続され、温泉を一時貯えておく貯湯槽9
が連結されている。貯湯槽9に設けられた水位検出器5
は、貯湯槽9からの溢流または減少を防止し常に満湯状
態を保持するために、送湯ポンプ6の回転数を自動制御
する水位制御装置7が設けられている。
【0019】さらに、貯湯槽9には温泉を送り出す吐出
口付近12に圧力検出器13が設けられ、かつ配湯ポン
プ10が接続される。なお、配湯ポンプ10には配湯管
路14が配管されて、温泉を多数の利用施設32に供給
する。
【0020】この配湯管路14は、配湯ポンプ10の吐
出口付近12における温泉量をピ―ク時使用量Qp と、
温泉の供給温度差を少なくするために必要な温泉量Q1
とを加算した温泉量(Qp +Q1 )として、利用施設3
2に供給した後、配湯管路14の末端部付近15におけ
る温泉量が流量Q1 となるような条件によって、水理・
熱量計算され、管口径および熱管理が求められる。
【0021】しかし、例えば貯湯槽9の配湯管路14
は、上述のように計算によって求められた管口径、管内
粗度係数、配湯ポンプ10の特性、ピ―ク時使用量Qp
の経時変化等の不確定要素により、配湯管路14内の圧
力は変動するから、配湯管路末端部付近15における流
量Q1 も常に一定になるとは限らない。
【0022】そこで、制御装置11は、圧力制御装置2
4(図4)を収容し、配湯ポンプ10の吐出口付近12
に圧力検出器13を設置して出発圧力を検出し、配湯管
路14の管内圧を常に一定に保持するように、操作信号
に応じて所定の周波数の交流電力を供給し、配湯ポンプ
10の回転数を自動制御する。
【0023】また、例えば温泉循環系統200の貯湯槽
9aから貯湯槽9への流入側の配湯管路末端部付近15
において、制御装置11に収容されている圧力・水位制
御装置25(図5)は、圧力検出器13を設置し、貯湯
槽9への流入流量を流量Q1として、かつ配湯管路14
の末端部付近15の管内圧が一定となるように、流量調
節弁16を制御する。これと共に、利用施設32が複数
箇所ある場合には、貯湯槽9内の温泉量の減少または溢
流を抑え、満湯状態を保つために、貯湯槽9に水位検出
器5を設置し、水位検出器5の信号を変換し流量調節弁
16を自動制御して圧力・水位制御する。
【0024】なお、貯湯槽9a,9bにも、貯湯槽9の
制御装置11と同様な制御装置17,18を装備する。
また、Fは各配湯管路14に設けられた流量計を示す。
【0025】次に、上述の構成による動作機能について
説明する。
【0026】図2は図1の中継槽水位による源泉汲上げ
量制御装置の構成図を示す。図において源泉井1aにて
揚湯ポンプ(水中ポンプ)1により揚湯された温泉は、
集湯管3を経て中継槽4に集められる。源泉汲上げ量制
御装置(水位制御装置)2は、中継槽4に設置された水
位検出器5により水位が検出され、アレスタ(サ―ジ保
安器)21、デストリビュ―タ(分配器)22を経て、
予め設定された水位と比較して偏差に応じた信号を、イ
ンバ―タ23の操作信号とする。
【0027】インバ―タ23は誘導モ―タの可変速駆動
装置であって、操作信号に応じた周波数と電圧とにより
揚湯ポンプ1の回転数を自動制御して、中継槽4の水位
が常に満湯になるように揚湯ポンプ1の吐出量を制御す
る。なお、この制御装置2には、掲湯ポンプ1の特性曲
線に応じて、回転数リミッタが設けられて、揚湯ポンプ
1のサ―ジング防止が可能である。
【0028】図3は図1の貯湯槽への送湯量制御装置の
構成図を示す。図において中継槽4に集められた温泉
は、送湯ポンプ6により送り出され、送湯管8を経て貯
湯槽9へ送られる。この送湯量制御装置(水位制御装
置)7は、貯湯槽9に設置された水位検出器5により水
位を検出し、貯湯槽9の水位が常に満湯となるように、
図2と同様にインバ―タ23の操作信号に応じた送湯ポ
ンプ6の回転数を自動制御する。なお、この制御装置7
には図2の制御装置2と同様に、回転数リミッタを設け
ることにより、送湯ポンプ6のサ―ジング防止が可能で
ある。
【0029】図4は図1の吐出口付近の出発圧力制御装
置の構成図を示す。図において例えば貯湯槽9に貯えら
れた温泉は、配湯ポンプ10によって送り出され、配管
吐出口付近12の出発圧力を圧力検出器13によって検
出し、この検出信号がアレスタ21、デストリビュ―タ
22を経て、出発圧力制御装置24により設定圧力と比
較され、偏差に応じた制御信号をインバ―タ23の操作
信号とする。インバ―タ23は配湯ポンプ10の回転数
を自動制御し、配管吐出口付近12の出発圧力を制御す
る。
【0030】ところが、例えば温泉供給系統100の貯
湯槽9から貯湯槽9aの間において、この温泉は配湯管
路14を経て、それぞれの位置にある利用施設32へ供
給され、残りの温泉はさらに配湯管路14を経て、末端
部付近15から次の貯湯槽9aに流入する。
【0031】この際、配湯管路14の末端部付近15の
圧力は、利用施設32の温泉使用量の変化によって変動
し易い。従って、この配湯管路14の末端部付近、すな
わち貯湯槽9aの入口付近15の圧力検出器13の圧力
信号を、貯湯槽9の制御装置11に収容された出発圧力
制御装置24に送り、圧力補正を行うことにより、温泉
量の変動に対する速やかな応答を可能とする。同様な圧
力補正を貯湯槽9aと貯湯槽9bとの間および温泉循環
系統200の貯湯槽9と貯湯槽9aとの間においても行
うものとする。このために、図1に示す信号線eは各末
端部付近15の圧力検出器13と、制御装置11,1
7,18内の出発圧力制御装置24とを連結するもので
ある。
【0032】図5は配湯管路末端部の圧力・水位制御装
置の構成図を示す。図において例えば貯湯槽9aへの供
給温度差を少なくするための必要温泉量Q1 を確保し、
圧力検出器13により検出される管内圧力によって、圧
力・水位制御装置25は管路末端部付近15の圧力が一
定となるように、流量調節弁16によって流量Q1 を自
動制御するものである。
【0033】同様な圧力制御は、貯湯槽9bの入口の管
路末端部付近15および温泉循環系統200,300の
管路末端部付近15においても行われている。
【0034】ところが、各配湯管路14の多数の利用施
設32への配湯量が変動するために、上述の圧力制御の
みでは、各貯湯槽9,9a,9bの水位バランスがとれ
ず、水位が下がり過ぎたり溢流する恐れがある。
【0035】従って、各貯湯槽9,9a,9bにそれぞ
れ水位検出器5が設置され、水位を検出し、貯湯槽9,
9a,9bの水位が所定位置より下がった場合にはそれ
ぞれの流量調節弁16を自動的に開き、上がった場合に
は流量調節弁16を自動的に閉じて、圧力・水位制御装
置25の圧力補正を行う。これにより、流量Q1 を増減
して調整し、各貯湯槽9,9a,9bの水位のバランス
を保持するものとする。また、設置された水位警報器2
6は水位の下がり過ぎまたは溢流を警報するものであ
る。
【0036】このように、図1に示す貯湯槽9の制御装
置11には、温泉供給系統100に設けられた図4に示
す圧力制御装置24および温泉循環系統200に設けら
れた図5に示す末端部圧力・水位制御装置25が収容さ
れている。また、貯湯槽9aの制御装置17には、温泉
供給系統100と温泉循環系統200とにそれぞれ設け
られた図4に示す圧力制御装置24および温泉供給系統
100に設けられた図5に示す末端部圧力・水位制御装
置25が収容されている。
【0037】同様に、貯湯槽9bの制御装置18には、
温泉供給系統100と温泉循環系統300とにそれぞれ
設けられた図5に示す圧力・水位制御装置25および温
泉循環系統300に設けられた図4に示す圧力制御装置
24が収容されている。
【0038】上述のように、貯湯槽9,9a,9bから
送り出された温泉は、常に所要圧力が保持されて、利用
施設32に供給され、しかも供給温度差を最小に保持す
ることが可能となり、利用施設32に安定した配湯がで
き、配湯管路14の管口径も水理・熱量計算に適合する
管路とすることが可能となる。
【0039】このように、温泉供給系統100の貯湯槽
9b,9aから貯湯槽9への配湯施設Dへ、貯湯槽9か
ら中継槽4への送湯施設Cへ、中継槽4から源泉井1a
への集湯施設Bへ、源泉井1aの揚湯施設Aへと温泉量
の変動に応じて、末端部から源泉井1aへと温泉供給方
向とは逆方向に安定した制御動作が進行し、温泉の採取
量を安全採取量以下に保持し、有効な温泉資源保護が達
成される。
【0040】なお、本発明は、上記実施例に限定するも
のではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他の
実施形態においても可能である。例えば本実施例では貯
湯槽9bは貯湯槽9aと直列に1台としたが、安全採取
量の範囲内で直列または並列に複数槽を設け、それぞれ
上述のように制御することも可能である。
【0041】
【発明の効果】上記説明ですでに明らかなように、本発
明の温泉資源保護安定供給装置は、中継槽水位制御装置
により中継槽の水位を一定に制御し、貯湯槽水位制御装
置により中継槽から貯湯槽への送湯量を制御して貯湯槽
の水位を一定に制御し、配湯管路出発圧力制御装置によ
り各貯湯槽の配湯管路の出発圧力を一定に制御し、配湯
管路末端圧力および貯湯槽水位制御装置により各貯湯槽
の配湯管路の末端圧力を検出し、各貯湯槽内への温泉量
の減少または溢流を防止して水位制御することによっ
て、従来技術の問題点が容易に解決され、温泉が常に適
正圧力に制御されて利用施設に供給され、しかも供給温
度差が最小に保持されて、安定した給湯が可能となり、
管口径が縮小されて、かつ温泉使用量に応じて揚湯ポン
プ、送湯ポンプ、配湯ポンプ等の動力費が軽減されて、
配湯施設末端部から送湯施設、集湯施設、揚湯施設へと
逆方向に安定した制御動作が進められて、温泉の採取量
が安全採取量以下に保持され、温泉資源保護が有効に達
成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の系統図である。
【図2】図1の中継槽水位による源泉汲上げ量制御装置
の構成図である。
【図3】図1の貯湯槽への送湯量制御装置の構成図であ
る。
【図4】図4は図1の吐出口付近の出発圧力制御装置の
構成図である。
【図5】配湯管路末端部の圧力・水位制御装置の構成図
である。
【図6】温泉水体の温泉収支図である。
【図7】温泉年間使用量線図である。
【符号の説明】
1 揚湯ポンプ 1a 源泉井 2 制御装置 4 中継槽 5 水位検出器 6 送湯ポンプ 7 制御装置 9,9a,9b 貯湯槽 10 配湯ポンプ 11,17,18 制御装置 12 吐出口付近 13 圧力検出器 14 配湯管路 15 末端部付近 16 流量調節弁 24 出発圧力制御装置 25 末端圧力・水位制御装置 32 利用施設 100 温泉供給系統 200,300 温泉循環系統

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 源泉井より揚湯された温泉を一時貯える
    中継槽と、この中継槽より送り出された温泉を貯える貯
    湯槽と、この貯湯槽の下流側に設けられ貯湯槽より送り
    出された温泉を貯えると共に、多数の利用施設へ温泉を
    供給する他の貯湯槽とを設けた温泉供給系統と;温泉の
    所定量を前記貯湯槽と他の貯湯槽との間でまたは前記他
    の貯湯槽内で循環させて供給温度差を減少させる温泉循
    環系統と;を有する温泉資源保護安定供給装置であっ
    て、 前記中継槽の水位を一定に制御する中継槽水位制御装置
    と;前記中継槽から貯湯槽へ送湯し、貯湯槽の水位を満
    湯状態に制御する貯湯槽水位制御装置と;前記各貯湯槽
    の温泉供給系統または温泉循環系統の配湯管路のそれぞ
    れ出発圧力を検出し、前記出発圧力を一定に制御する複
    数の配湯管路出発圧力制御装置と;前記各貯湯槽の配湯
    管路の末端圧力を検出し、この末端圧力の低下を防止す
    ると共に、各下流側の貯湯槽内への温泉量の減少または
    溢流を防止して満湯状態に水位制御する複数の配湯管路
    末端圧力および貯湯槽水位制御装置と;を備えることを
    特徴とする温泉資源保護安定供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、配湯管路の末
    端圧力は、それぞれの前記配湯管路の上流側吐出口付近
    における出発圧力制御装置の圧力補正を行うことを特徴
    とする温泉資源保護安定供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、配湯管路出発
    圧力制御装置は、操作信号に応じて配湯ポンプの回転数
    を制御することを特徴とする温泉資源保護安定供給装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104914887A (zh) * 2015-07-04 2015-09-16 滁州职业技术学院 一种多水箱水位控制装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104914887A (zh) * 2015-07-04 2015-09-16 滁州职业技术学院 一种多水箱水位控制装置

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