JPH10264238A - バンク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法 - Google Patents
バンク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法Info
- Publication number
- JPH10264238A JPH10264238A JP9076300A JP7630097A JPH10264238A JP H10264238 A JPH10264238 A JP H10264238A JP 9076300 A JP9076300 A JP 9076300A JP 7630097 A JP7630097 A JP 7630097A JP H10264238 A JPH10264238 A JP H10264238A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bank
- sheet
- residual stress
- size
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/07—Flat, e.g. panels
- B29C48/08—Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/92—Measuring, controlling or regulating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92009—Measured parameter
- B29C2948/92247—Optical properties
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92323—Location or phase of measurement
- B29C2948/92438—Conveying, transporting or storage of articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92504—Controlled parameter
- B29C2948/9258—Velocity
- B29C2948/9259—Angular velocity
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92504—Controlled parameter
- B29C2948/9258—Velocity
- B29C2948/926—Flow or feed rate
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92504—Controlled parameter
- B29C2948/92761—Mechanical properties
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92819—Location or phase of control
- B29C2948/92857—Extrusion unit
- B29C2948/92904—Die; Nozzle zone
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92819—Location or phase of control
- B29C2948/92923—Calibration, after-treatment or cooling zone
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92819—Location or phase of control
- B29C2948/92933—Conveying, transporting or storage of articles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 良品成形のための制御に要する調整時間を短
縮して、成形シートの生産ロスを低減することができる
バンク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方
法およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法。 【解決手段】 成形ロール１０ａ、１０ｂの間隙の上流
側に、Ｔダイ１６を介して溶融樹脂材料１８を供給し、
バンクＢを形成しながら前記成形ロールによってシート
状に挾圧成形し、前記成形ロールの間隙の下流側へ搬出
し、この搬出される成形シート１２の残留応力Ｒを測定
してバンク１２ａの大きさＢとの相関関係を得るよう構
成してなる成形シートの残留応力モニタ方法において、
予めバンクの大きさすなわちバンクサイズを変えた時の
残留応力をそれぞれ測定して得られたバンクサイズＢと
残留応力Ｒとの相関関係により、測定された成形シート
１２のバンクプロファイルから、成形シート１２の残留
応力Ｒを算出する。
縮して、成形シートの生産ロスを低減することができる
バンク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方
法およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法。 【解決手段】 成形ロール１０ａ、１０ｂの間隙の上流
側に、Ｔダイ１６を介して溶融樹脂材料１８を供給し、
バンクＢを形成しながら前記成形ロールによってシート
状に挾圧成形し、前記成形ロールの間隙の下流側へ搬出
し、この搬出される成形シート１２の残留応力Ｒを測定
してバンク１２ａの大きさＢとの相関関係を得るよう構
成してなる成形シートの残留応力モニタ方法において、
予めバンクの大きさすなわちバンクサイズを変えた時の
残留応力をそれぞれ測定して得られたバンクサイズＢと
残留応力Ｒとの相関関係により、測定された成形シート
１２のバンクプロファイルから、成形シート１２の残留
応力Ｒを算出する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の成形ロール
の間隙の上流側に可塑性材料すなわち溶融樹脂材料の溜
りであるバンクを形成しながらシート状に挾圧成形し
て、前記成形ロールの間隙の下流側へ搬出するように構
成したシートの成形において、常に安定した良品質のシ
ートを成形するための成形シートの残留応力モニタ方法
およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法に関
するものである。
の間隙の上流側に可塑性材料すなわち溶融樹脂材料の溜
りであるバンクを形成しながらシート状に挾圧成形し
て、前記成形ロールの間隙の下流側へ搬出するように構
成したシートの成形において、常に安定した良品質のシ
ートを成形するための成形シートの残留応力モニタ方法
およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、比較的厚いシートを成形する
場合、シートの表面性を良好にするため、一対の成形ロ
ール間に溶融樹脂材料を供給して、これを圧延する方法
が採用されている。
場合、シートの表面性を良好にするため、一対の成形ロ
ール間に溶融樹脂材料を供給して、これを圧延する方法
が採用されている。
【０００３】すなわち、図４に示すように、一対の成形
ロール１０ａ、１０ｂ間の上流側に形成される溶融樹脂
の溜りの部分１２ａを、一般にバンクと称している。そ
して、このようなバンク形成部で成形されるシート１２
は、前記成形ロール１０ａ、１０ｂによる圧延、転写作
用を受けて、表面の光沢および平滑性等を良好にするこ
とから、この種のシート成形手段は、例えば光学用途の
透明シート等の生産に好適に使用されている。
ロール１０ａ、１０ｂ間の上流側に形成される溶融樹脂
の溜りの部分１２ａを、一般にバンクと称している。そ
して、このようなバンク形成部で成形されるシート１２
は、前記成形ロール１０ａ、１０ｂによる圧延、転写作
用を受けて、表面の光沢および平滑性等を良好にするこ
とから、この種のシート成形手段は、例えば光学用途の
透明シート等の生産に好適に使用されている。
【０００４】しかるに、このように成形される透明シー
トにおいては、成形されたシートの残留応力（正確には
主応力差）に比例して、複屈折によるレターデーション
（ｒｅｔａｒｄａｔｉｏｎ）が大きくなる。
トにおいては、成形されたシートの残留応力（正確には
主応力差）に比例して、複屈折によるレターデーション
（ｒｅｔａｒｄａｔｉｏｎ）が大きくなる。
【０００５】このレターデーションは、例えば所要のシ
ート内において、そのシート厚みをｄ、速い方の光の波
長をλ1 、遅い方の光の波長をλ2 とすれば、速い方の
光はｄ／λ1 回だけ振動すればシートを透過することに
なり、遅い方の光はｄ／λ2回だけ振動すればシートを
透過することになる。すなわち、遅い方の光は、速い方
の光よりも（ｄ／λ2 ）−（ｄ／λ1 ）回だけ多く振動
して初めてシートを透過する。しかるに、各単色光の振
動の周期は、媒質に拘らず波長がλ0 と一定であるか
ら、遅い方の光がシートを透過する時刻には、速い方の
光は既に空気中を（ｄ／λ2 ）−（ｄ／λ1 ）回だけ振
動して先に進んでいるから、その距離をＲとすると、空
気中では１振動毎にλ0 だけ進むので、次式(3) の関係
が成立する。
ート内において、そのシート厚みをｄ、速い方の光の波
長をλ1 、遅い方の光の波長をλ2 とすれば、速い方の
光はｄ／λ1 回だけ振動すればシートを透過することに
なり、遅い方の光はｄ／λ2回だけ振動すればシートを
透過することになる。すなわち、遅い方の光は、速い方
の光よりも（ｄ／λ2 ）−（ｄ／λ1 ）回だけ多く振動
して初めてシートを透過する。しかるに、各単色光の振
動の周期は、媒質に拘らず波長がλ0 と一定であるか
ら、遅い方の光がシートを透過する時刻には、速い方の
光は既に空気中を（ｄ／λ2 ）−（ｄ／λ1 ）回だけ振
動して先に進んでいるから、その距離をＲとすると、空
気中では１振動毎にλ0 だけ進むので、次式(3) の関係
が成立する。
【０００６】
【数３】 この距離Ｒは、シートにおいて、遅い方の光が速い方の
光に対して遅れる距離であって、これをシートのレター
デーションと定義される。
光に対して遅れる距離であって、これをシートのレター
デーションと定義される。
【０００７】このため、光学用途に使用するシート等で
は、ある決められたレターデーションの範囲となるよう
にシートの成形を調整する必要がある。
は、ある決められたレターデーションの範囲となるよう
にシートの成形を調整する必要がある。
【０００８】しかるに、この種のシートの成形におい
て、シートの品質の良否を左右する重要な要素の１つと
して、バンク量、すなわち一対の成形ロールの間隙の中
心からのバンクの高さを、適正値に維持することが必要
であり、このバンク量が不足していると、ヒケと称する
表面欠損を生じ、またバンク量が過剰であると、バンク
マークと称するシートの走行方向に間隔を置いてシート
の幅方向に延在する波状のマークの表面欠損を生じ、さ
らには成形ロールを撓ませてシートの幅方向の厚さ分布
を悪化させる。従って、このような表面欠損や厚さ分布
の悪化を生じさせることなく、所望の特性を有するシー
トを成形するためには、バンク量をより正確に制御する
必要がある。
て、シートの品質の良否を左右する重要な要素の１つと
して、バンク量、すなわち一対の成形ロールの間隙の中
心からのバンクの高さを、適正値に維持することが必要
であり、このバンク量が不足していると、ヒケと称する
表面欠損を生じ、またバンク量が過剰であると、バンク
マークと称するシートの走行方向に間隔を置いてシート
の幅方向に延在する波状のマークの表面欠損を生じ、さ
らには成形ロールを撓ませてシートの幅方向の厚さ分布
を悪化させる。従って、このような表面欠損や厚さ分布
の悪化を生じさせることなく、所望の特性を有するシー
トを成形するためには、バンク量をより正確に制御する
必要がある。
【０００９】このような観点から、従来においては、一
対の成形ロール１０ａ、１０ｂの上流側に形成されるバ
ンク１２ａに対し、上流側または横から光を当て、光の
反射または透過によってバンク量を測定するバンクセン
サ１４を設け、このバンクセンサ１４によって測定され
るバンク量が所望の値となるように、Ｔダイ１６からの
溶融樹脂材料１８の供給量または成形ロール１０ａ、１
０ｂの回転速度を制御する装置が提案されている（特開
昭４８−４７９５５号公報、特開昭５３−２８６５７号
公報）。
対の成形ロール１０ａ、１０ｂの上流側に形成されるバ
ンク１２ａに対し、上流側または横から光を当て、光の
反射または透過によってバンク量を測定するバンクセン
サ１４を設け、このバンクセンサ１４によって測定され
るバンク量が所望の値となるように、Ｔダイ１６からの
溶融樹脂材料１８の供給量または成形ロール１０ａ、１
０ｂの回転速度を制御する装置が提案されている（特開
昭４８−４７９５５号公報、特開昭５３−２８６５７号
公報）。
【００１０】しかしながら、前記バンクセンサ１４によ
るバンク量の測定に際しては、バンク１２ａが形成され
る部分が極めて狭く入り組んだ個所にあるため、適正な
測定が困難であり、満足すべき制御特性を得ることがで
きない欠点があった。
るバンク量の測定に際しては、バンク１２ａが形成され
る部分が極めて狭く入り組んだ個所にあるため、適正な
測定が困難であり、満足すべき制御特性を得ることがで
きない欠点があった。
【００１１】そこで、本出願人は、適正なバンク量のモ
ニタ方法として、成形ロールの間隙から搬出される成形
シートの残留応力、歪み等の物性値を測定し、この測定
された物性値情報に基づいて前記バンク量を推定する方
法を開発し、特開平４−５９２１０号公報として特許出
願を行った。
ニタ方法として、成形ロールの間隙から搬出される成形
シートの残留応力、歪み等の物性値を測定し、この測定
された物性値情報に基づいて前記バンク量を推定する方
法を開発し、特開平４−５９２１０号公報として特許出
願を行った。
【００１２】前記特許出願に係るバンク量のモニタ方法
は、一対の成形ロールの間隙の下流側に、成形シートの
物性値としての複屈折率を測定する物性値測定手段とし
ての複屈折率測定器を設け、この複屈折率測定器によ
り、成形シートの幅方向における測定位置ｘと関係付け
て物性値情報として成形シートの複屈折率ｎ（ｘ）を、
連続的または適宜の間隔で間欠的に出力させ、この出力
を設定値と比較して、得られた偏差Δｎ（ｘ）を求める
と共に、シート幅方向の平均値の偏差＊Δｎを算出す
る。そしてこれらの偏差Δｎ（ｘ）、＊Δｎは、表示手
段に表示すると共に、各種成形条件となる押出機の回転
部の回転速度、成形ロールの回転速度、成形ロール間隙
調整部材の調整移動等の制御を行うように構成したもの
である。
は、一対の成形ロールの間隙の下流側に、成形シートの
物性値としての複屈折率を測定する物性値測定手段とし
ての複屈折率測定器を設け、この複屈折率測定器によ
り、成形シートの幅方向における測定位置ｘと関係付け
て物性値情報として成形シートの複屈折率ｎ（ｘ）を、
連続的または適宜の間隔で間欠的に出力させ、この出力
を設定値と比較して、得られた偏差Δｎ（ｘ）を求める
と共に、シート幅方向の平均値の偏差＊Δｎを算出す
る。そしてこれらの偏差Δｎ（ｘ）、＊Δｎは、表示手
段に表示すると共に、各種成形条件となる押出機の回転
部の回転速度、成形ロールの回転速度、成形ロール間隙
調整部材の調整移動等の制御を行うように構成したもの
である。
【００１３】この場合、前記モニタ方法によれば、測定
された成形シートの複屈折率とバンク量との相関関係が
得られ、この相関関係に基づき、前記偏差に応じてバン
ク量が適正値となるように、例えばＴダイのリップ開度
を調整して幅方向の流量分布を制御するように構成する
ことができる。
された成形シートの複屈折率とバンク量との相関関係が
得られ、この相関関係に基づき、前記偏差に応じてバン
ク量が適正値となるように、例えばＴダイのリップ開度
を調整して幅方向の流量分布を制御するように構成する
ことができる。
【００１４】また、前記特許出願に係るバンク量のモニ
タ方法においては、複屈折率測定器に代えて、成形シー
トの残留応力、歪みを光学的に測定する応力測定装置を
使用することが提案されている。この場合も、測定され
た成形シートの残留応力とバンク量との相関関係が得ら
れ、この相関関係に基づいてバンク量が常に適正値とな
るように制御するように構成することができる。
タ方法においては、複屈折率測定器に代えて、成形シー
トの残留応力、歪みを光学的に測定する応力測定装置を
使用することが提案されている。この場合も、測定され
た成形シートの残留応力とバンク量との相関関係が得ら
れ、この相関関係に基づいてバンク量が常に適正値とな
るように制御するように構成することができる。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のバンク量のモニタ方法においては、測定された
成形シートの複屈折率や残留応力等とバンク量との相関
関係について、関係式等による具体的な関係について
は、何等の検討も提案もされていない。このため、実際
の制御系においてバンク量を調整するには、試行錯誤に
よるか経験則を適用する必要があり、このため簡便かつ
適正な良品成形のための制御を行うことは困難であっ
た。
た従来のバンク量のモニタ方法においては、測定された
成形シートの複屈折率や残留応力等とバンク量との相関
関係について、関係式等による具体的な関係について
は、何等の検討も提案もされていない。このため、実際
の制御系においてバンク量を調整するには、試行錯誤に
よるか経験則を適用する必要があり、このため簡便かつ
適正な良品成形のための制御を行うことは困難であっ
た。
【００１６】また、従来においては、オンラインで残留
応力（またはレターデーション）を測定することが困難
であるため、オフラインで残留応力を測定し、その測定
値からバンク量等を調整しており、成形制御精度が低下
して成形シートの生産ロスが多くなる難点があった。
応力（またはレターデーション）を測定することが困難
であるため、オフラインで残留応力を測定し、その測定
値からバンク量等を調整しており、成形制御精度が低下
して成形シートの生産ロスが多くなる難点があった。
【００１７】さらに透明シートを成形する場合、複屈折
率測定器をライン上に設置することにより、オンライン
で残留応力を測定することはできる。しかし、厚いシー
トの場合には、ライン速度が遅くなるため、Ｔダイから
溶融樹脂材料が押出されてから、測定位置に到達するま
で移動するのに、時間が掛るために調整時間も長くな
り、迅速かつ適正な成形制御を行うことができなくなる
難点がある。
率測定器をライン上に設置することにより、オンライン
で残留応力を測定することはできる。しかし、厚いシー
トの場合には、ライン速度が遅くなるため、Ｔダイから
溶融樹脂材料が押出されてから、測定位置に到達するま
で移動するのに、時間が掛るために調整時間も長くな
り、迅速かつ適正な成形制御を行うことができなくなる
難点がある。
【００１８】そこで、本発明者は、鋭意研究を重ねた結
果、成形ロールの間隙の寸法だけを変えて、前記間隙部
に形成されるバンクの大きさ、すなわちバンクサイズを
変化させ、この時に成形されるシートのレターデーショ
ンを測定した場合、その測定結果を両対数グラフにプロ
ットしたところ、ほぼ直線となる関係が得られ、レター
デーションはバンクサイズの累乗の式で表わせることが
できる相関関係が得られることを突き止めた。
果、成形ロールの間隙の寸法だけを変えて、前記間隙部
に形成されるバンクの大きさ、すなわちバンクサイズを
変化させ、この時に成形されるシートのレターデーショ
ンを測定した場合、その測定結果を両対数グラフにプロ
ットしたところ、ほぼ直線となる関係が得られ、レター
デーションはバンクサイズの累乗の式で表わせることが
できる相関関係が得られることを突き止めた。
【００１９】従って、本発明の目的は、バンク形成によ
るシートの成形において、成形シートの残留応力をバン
クの大きさから算出し、良品成形のための制御に要する
調整時間を短縮して、成形シートの生産ロスを低減する
ことができるバンク形成により成形されるシートの残留
応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシートの成
形制御方法を提供することにある。
るシートの成形において、成形シートの残留応力をバン
クの大きさから算出し、良品成形のための制御に要する
調整時間を短縮して、成形シートの生産ロスを低減する
ことができるバンク形成により成形されるシートの残留
応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシートの成
形制御方法を提供することにある。
【００２０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るバンク形成により成形されるシートの
残留応力モニタ方法は、相互に回転駆動する一対の成形
ロールの間隙の上流側に、Ｔダイを介して溶融樹脂材料
を供給し、この溶融樹脂材料を前記成形ロールの間隙の
上流側にバンクを形成しながら前記成形ロールによって
シート状に挾圧成形し、前記成形ロールの間隙の下流側
へ搬出し、この搬出される成形シートの残留応力を測定
してバンクの大きさとの相関関係を得るよう構成してな
る成形シートの残留応力モニタ方法において、予めバン
クの大きさすなわちバンクサイズを変えた時の残留応力
をそれぞれ測定して得られたバンクサイズと残留応力と
の相関関係から、測定された成形シートのバンクプロフ
ァイルから、成形シートの残留応力を算出することを特
徴とする。
め、本発明に係るバンク形成により成形されるシートの
残留応力モニタ方法は、相互に回転駆動する一対の成形
ロールの間隙の上流側に、Ｔダイを介して溶融樹脂材料
を供給し、この溶融樹脂材料を前記成形ロールの間隙の
上流側にバンクを形成しながら前記成形ロールによって
シート状に挾圧成形し、前記成形ロールの間隙の下流側
へ搬出し、この搬出される成形シートの残留応力を測定
してバンクの大きさとの相関関係を得るよう構成してな
る成形シートの残留応力モニタ方法において、予めバン
クの大きさすなわちバンクサイズを変えた時の残留応力
をそれぞれ測定して得られたバンクサイズと残留応力と
の相関関係から、測定された成形シートのバンクプロフ
ァイルから、成形シートの残留応力を算出することを特
徴とする。
【００２１】前記の残留応力モニタ方法において、前記
バンクサイズと残留応力との相関関係により、成形シー
トの残留応力を測定して、この場合のバンクサイズを算
出しるようにすることもできる。
バンクサイズと残留応力との相関関係により、成形シー
トの残留応力を測定して、この場合のバンクサイズを算
出しるようにすることもできる。
【００２２】また、前記バンクサイズＢと残留応力Ｒと
の相関関係は、下記式(4) により近似することができ
る。
の相関関係は、下記式(4) により近似することができ
る。
【００２３】
【数４】 但し、Ａ，ｎは定数
【００２４】一方、本発明に係るバンク形成を調整する
シートの成形制御方法は、相互に回転駆動する一対の成
形ロールの間隙の上流側に、Ｔダイを介して溶融樹脂材
料を供給し、この溶融樹脂材料を前記成形ロールの間隙
の上流側にバンクを形成しながら前記成形ロールによっ
てシート状に挾圧成形し、前記成形ロールの間隙の下流
側へ搬出し、この搬出される成形シートの残留応力を測
定してバンクの大きさとの相関関係を得ると共に、この
相関関係に基づいてバンク形成を調整するよう構成して
なるシートの成形制御方法において、予めバンクの大き
さすなわちバンクサイズを変えた時の残留応力をそれぞ
れ測定して得られたバンクサイズと残留応力との相関関
係により、目標の残留応力の分布となる目標バンクプロ
ファイルを算出し、測定された成形シートのバンクプロ
ファイルが前記目標バンクプロファイルと一致するよう
に、Ｔダイのリップ開度および／または成形ロールの間
隙を調整してバンク形成を調整することを特徴とする。
シートの成形制御方法は、相互に回転駆動する一対の成
形ロールの間隙の上流側に、Ｔダイを介して溶融樹脂材
料を供給し、この溶融樹脂材料を前記成形ロールの間隙
の上流側にバンクを形成しながら前記成形ロールによっ
てシート状に挾圧成形し、前記成形ロールの間隙の下流
側へ搬出し、この搬出される成形シートの残留応力を測
定してバンクの大きさとの相関関係を得ると共に、この
相関関係に基づいてバンク形成を調整するよう構成して
なるシートの成形制御方法において、予めバンクの大き
さすなわちバンクサイズを変えた時の残留応力をそれぞ
れ測定して得られたバンクサイズと残留応力との相関関
係により、目標の残留応力の分布となる目標バンクプロ
ファイルを算出し、測定された成形シートのバンクプロ
ファイルが前記目標バンクプロファイルと一致するよう
に、Ｔダイのリップ開度および／または成形ロールの間
隙を調整してバンク形成を調整することを特徴とする。
【００２５】前記の成形制御方法において、前記バンク
サイズと残留応力との相関関係により、成形シートの残
留応力を測定して、目標のバンクサイズとなる目標バン
クプロファイルを算出し、測定された成形シートの残留
応力の分布が前記目標バンクプロファイルと一致するよ
うに、Ｔダイのリップ開度および／または成形ロールの
間隙を調整するようにすることもできる。
サイズと残留応力との相関関係により、成形シートの残
留応力を測定して、目標のバンクサイズとなる目標バン
クプロファイルを算出し、測定された成形シートの残留
応力の分布が前記目標バンクプロファイルと一致するよ
うに、Ｔダイのリップ開度および／または成形ロールの
間隙を調整するようにすることもできる。
【００２６】そして、前記バンクサイズＢと残留応力Ｒ
との関係は、下記式(5) により近似することができる。
との関係は、下記式(5) により近似することができる。
【００２７】
【数５】 但し、Ａ，ｎは定数
【００２８】
【実施例】次に、本発明に係るバンク形成により成形さ
れるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調
整するシートの成形制御方法の実施例につき、添付図面
を参照しながら以下詳細に説明する。なお、説明の便宜
上、前記図４に示す従来の構成と同一の構成部分につい
ては、同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略うす
る。
れるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調
整するシートの成形制御方法の実施例につき、添付図面
を参照しながら以下詳細に説明する。なお、説明の便宜
上、前記図４に示す従来の構成と同一の構成部分につい
ては、同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略うす
る。
【００２９】図１は、本発明に係るバンク形成により成
形されるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成
を調整するシートの成形制御方法の一実施例を示すバン
ク形成部の構成とその制御系を示すものである。
形されるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成
を調整するシートの成形制御方法の一実施例を示すバン
ク形成部の構成とその制御系を示すものである。
【００３０】図１において、本実施例のバンク形成部の
基本的構成は、前記図４に示す従来の構成と同じであ
る。従って、一部重複するが、理解を容易にするため再
び簡単に説明すると、本実施例のバンク形成部は、一対
の成形ロール１０ａ、１０ｂの間隙の上流側には、Ｔダ
イ１６を介して供給される溶融樹脂材料１８の溜り部分
としてのバンク１２ａが形成される。前記成形ロール１
０ａ、１０ｂの間隙の下流側には、赤外線放射温度計等
からなるバンクセンサ１４を配置して、前記バンク１２
ａの大きさ、すなわちバンクサイズＢを測定するように
構成する。
基本的構成は、前記図４に示す従来の構成と同じであ
る。従って、一部重複するが、理解を容易にするため再
び簡単に説明すると、本実施例のバンク形成部は、一対
の成形ロール１０ａ、１０ｂの間隙の上流側には、Ｔダ
イ１６を介して供給される溶融樹脂材料１８の溜り部分
としてのバンク１２ａが形成される。前記成形ロール１
０ａ、１０ｂの間隙の下流側には、赤外線放射温度計等
からなるバンクセンサ１４を配置して、前記バンク１２
ａの大きさ、すなわちバンクサイズＢを測定するように
構成する。
【００３１】また、前記成形ロール１０ａ、１０ｂによ
って成形され、成形ロール１０ａ、１０ｂの下流側から
搬出される成形シート１２に対して、その残留応力に比
例するレターデーションＲを測定する複屈折計２０を設
ける。
って成形され、成形ロール１０ａ、１０ｂの下流側から
搬出される成形シート１２に対して、その残留応力に比
例するレターデーションＲを測定する複屈折計２０を設
ける。
【００３２】なお、前記複屈折計２０としては、例えば
ＫＳシステムズ株式会社の販売に係るオンライン複屈折
計ＫＯＢＲＡ−２１１を使用することができる。すなわ
ち、この複屈折計は、ハロゲンランプから出た光を、バ
ンドパスフィルタを通して単一波長の光とし、この光を
偏向方向が所定の方位となるように配置した偏向子を通
過させてシート面に照射し、透過させて、その後検光子
を通過した光の強度を受光素子で検出するという原理に
基づいて構成したものである。
ＫＳシステムズ株式会社の販売に係るオンライン複屈折
計ＫＯＢＲＡ−２１１を使用することができる。すなわ
ち、この複屈折計は、ハロゲンランプから出た光を、バ
ンドパスフィルタを通して単一波長の光とし、この光を
偏向方向が所定の方位となるように配置した偏向子を通
過させてシート面に照射し、透過させて、その後検光子
を通過した光の強度を受光素子で検出するという原理に
基づいて構成したものである。
【００３３】さらに、本実施例においては、前記一対の
成形ロール１０ａ、１０ｂの一方の成形ロール１０ｂに
対して、ロール間隙を調整すべく成形ロール１０ｂの位
置調整を行うことができる間隙調整手段２２を設ける。
成形ロール１０ａ、１０ｂの一方の成形ロール１０ｂに
対して、ロール間隙を調整すべく成形ロール１０ｂの位
置調整を行うことができる間隙調整手段２２を設ける。
【００３４】そこで、前記構成からなる実施例におい
て、成形シート１２がＰＭＭＡで厚みが０．９ｍｍの場
合のバンクサイズＢと残留応力Ｒとの相関関係について
検討した。
て、成形シート１２がＰＭＭＡで厚みが０．９ｍｍの場
合のバンクサイズＢと残留応力Ｒとの相関関係について
検討した。
【００３５】まず、最初に成形シート１２のバンクサイ
ズと残留応力との関係を求めるために、成形ロール１０
ａ、１０ｂの間隙のみを変えて、バンクサイズを変化さ
せた場合のレターデーションを測定した。すなわち、バ
ンクサイズは前記バンクセンサ１４により測定し、レタ
ーデーションは前記複屈折計２０により測定した。この
測定結果を、図２に示すようにグラフにプロットしたと
ころ、両対数グラフに再プロットすれば、ほぼ直線とな
る関係が得られた。従って、図２に示される関係から、
レターデーションＲ（ｎｍ）は、バンクサイズＢ（ｍ
ｍ）の累乗となり、次式(6) で表わすことができる。
ズと残留応力との関係を求めるために、成形ロール１０
ａ、１０ｂの間隙のみを変えて、バンクサイズを変化さ
せた場合のレターデーションを測定した。すなわち、バ
ンクサイズは前記バンクセンサ１４により測定し、レタ
ーデーションは前記複屈折計２０により測定した。この
測定結果を、図２に示すようにグラフにプロットしたと
ころ、両対数グラフに再プロットすれば、ほぼ直線とな
る関係が得られた。従って、図２に示される関係から、
レターデーションＲ（ｎｍ）は、バンクサイズＢ（ｍ
ｍ）の累乗となり、次式(6) で表わすことができる。
【００３６】
【数６】 但し、Ａ，ｎは定数
【００３７】また、回帰計算により前記レターデーショ
ンＲは、Ｒ＝２４．７Ｂ0.48の関係式が得られ、この関
係式による計算結果をグラフ表示したところ、図２に示
すような曲線となり、これは前記測定結果とほぼ一致し
ており、従って前記式(6) による近似は妥当であること
が確認された。
ンＲは、Ｒ＝２４．７Ｂ0.48の関係式が得られ、この関
係式による計算結果をグラフ表示したところ、図２に示
すような曲線となり、これは前記測定結果とほぼ一致し
ており、従って前記式(6) による近似は妥当であること
が確認された。
【００３８】なお、前記バンクサイズＢ（ｍｍ）と成形
ロール１０ａ、１０ｂのロール間隙との関係について、
それぞれ測定した結果は、図３に示すように、所定の関
係式による計算値（曲線）とほぼ一致することが確認さ
れた。
ロール１０ａ、１０ｂのロール間隙との関係について、
それぞれ測定した結果は、図３に示すように、所定の関
係式による計算値（曲線）とほぼ一致することが確認さ
れた。
【００３９】以上の確認された事項から、目標となる残
留応力（またはレターデーション）を有する成形シート
を得るためのバンクサイズを、前記式(6) に基づいて、
計算により容易に算出することができる。また、レター
デーションを測定することにより、バンクサイズを、前
記式(6) に基づいて、計算により容易に算出することも
できる。
留応力（またはレターデーション）を有する成形シート
を得るためのバンクサイズを、前記式(6) に基づいて、
計算により容易に算出することができる。また、レター
デーションを測定することにより、バンクサイズを、前
記式(6) に基づいて、計算により容易に算出することも
できる。
【００４０】従って、本実施例においては、バンクセン
サ１４により測定されるバンクサイズＢに関する測定信
号と、複屈折計２０により測定されるレターデーション
Ｒに関する測定信号とは、それぞれ演算制御手段２４へ
入力し、この演算制御手段２４において、前述したバン
クサイズと残留応力との相関関係に基づいて、成形シー
トが目標の残留応力の分布となる目標バンクプロファイ
ルを算出し、この目標バンクプロファイルと一致するよ
うに、Ｔダイ１６のリップ開度を調整する制御信号を出
力すると共に、成形ロール１０ａ、１０ｂの間隙を調整
する間隙調整手段２２に対して制御信号を出力するよう
に構成する（図１参照）。なお、この目標バンクプロフ
ァイルと一致するように、Ｔダイ１６のリップ開度調整
等の制御は、例えば特開平４−５９２１０号公報に記載
の手段により行われる。
サ１４により測定されるバンクサイズＢに関する測定信
号と、複屈折計２０により測定されるレターデーション
Ｒに関する測定信号とは、それぞれ演算制御手段２４へ
入力し、この演算制御手段２４において、前述したバン
クサイズと残留応力との相関関係に基づいて、成形シー
トが目標の残留応力の分布となる目標バンクプロファイ
ルを算出し、この目標バンクプロファイルと一致するよ
うに、Ｔダイ１６のリップ開度を調整する制御信号を出
力すると共に、成形ロール１０ａ、１０ｂの間隙を調整
する間隙調整手段２２に対して制御信号を出力するよう
に構成する（図１参照）。なお、この目標バンクプロフ
ァイルと一致するように、Ｔダイ１６のリップ開度調整
等の制御は、例えば特開平４−５９２１０号公報に記載
の手段により行われる。
【００４１】このようにして、本発明によれば、前述し
たバンクサイズと残留応力との相関関係を利用して、所
定の残留応力となるシートを成形するための目標バンク
サイズを簡便に算出することができる。また、この目標
バンクサイズとなるように、バンクサイズを制御するこ
とにより、所定の残留応力となるシートを容易に成形す
ることができる。なお、前記残留応力、すなわちレター
デーションの測定は、オンラインで行っても、あるいは
オフラインで行ってもよい。
たバンクサイズと残留応力との相関関係を利用して、所
定の残留応力となるシートを成形するための目標バンク
サイズを簡便に算出することができる。また、この目標
バンクサイズとなるように、バンクサイズを制御するこ
とにより、所定の残留応力となるシートを容易に成形す
ることができる。なお、前記残留応力、すなわちレター
デーションの測定は、オンラインで行っても、あるいは
オフラインで行ってもよい。
【００４２】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。
【００４３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバン
ク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方法
は、相互に回転駆動する一対の成形ロールの間隙の上流
側に、Ｔダイを介して溶融樹脂材料を供給し、この溶融
樹脂材料を前記成形ロールの間隙の上流側にバンクを形
成しながら前記成形ロールによってシート状に挾圧成形
し、前記成形ロールの間隙の下流側へ搬出し、この搬出
される成形シートの残留応力を測定してバンクの大きさ
との相関関係を得るよう構成してなる成形シートの残留
応力モニタ方法において、予めバンクの大きさすなわち
バンクサイズを変えた時の残留応力をそれぞれ測定して
得られたバンクサイズと残留応力との相関関係により、
測定された成形シートのバンクプロファイルから、成形
シートの残留応力を算出する構成としたことにより、成
形シートの残留応力をバンクサイズから算出し、良品成
形のための制御に要する調整時間を短縮して、成形シー
トの生産ロスを低減することができる。
ク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方法
は、相互に回転駆動する一対の成形ロールの間隙の上流
側に、Ｔダイを介して溶融樹脂材料を供給し、この溶融
樹脂材料を前記成形ロールの間隙の上流側にバンクを形
成しながら前記成形ロールによってシート状に挾圧成形
し、前記成形ロールの間隙の下流側へ搬出し、この搬出
される成形シートの残留応力を測定してバンクの大きさ
との相関関係を得るよう構成してなる成形シートの残留
応力モニタ方法において、予めバンクの大きさすなわち
バンクサイズを変えた時の残留応力をそれぞれ測定して
得られたバンクサイズと残留応力との相関関係により、
測定された成形シートのバンクプロファイルから、成形
シートの残留応力を算出する構成としたことにより、成
形シートの残留応力をバンクサイズから算出し、良品成
形のための制御に要する調整時間を短縮して、成形シー
トの生産ロスを低減することができる。
【００４４】従って、本発明においては、予めバンクの
大きさすなわちバンクサイズを変えた時の残留応力をそ
れぞれ測定して得られたバンクサイズと残留応力との相
関関係により、目標の残留応力の分布となる目標バンク
プロファイルを算出し、測定された成形シートのバンク
プロファイルが前記目標バンクプロファイルと一致する
ように、Ｔダイのリップ開度および／または成形ロール
の間隙を調整してバンク形成を調整することにより、適
正なシートの成形制御を簡便かつ高精度に達成すること
ができる。
大きさすなわちバンクサイズを変えた時の残留応力をそ
れぞれ測定して得られたバンクサイズと残留応力との相
関関係により、目標の残留応力の分布となる目標バンク
プロファイルを算出し、測定された成形シートのバンク
プロファイルが前記目標バンクプロファイルと一致する
ように、Ｔダイのリップ開度および／または成形ロール
の間隙を調整してバンク形成を調整することにより、適
正なシートの成形制御を簡便かつ高精度に達成すること
ができる。
【図１】本発明に係るバンク形成により成形されるシー
トの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシ
ートの成形制御方法の一実施例を示すバンク形成部およ
びその制御系の概略説明図である。
トの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシ
ートの成形制御方法の一実施例を示すバンク形成部およ
びその制御系の概略説明図である。
【図２】本発明方法により測定される成形シートのレタ
ーデーションと溶融樹脂材料のバンクサイズとの相関関
係を示す特性線図である。
ーデーションと溶融樹脂材料のバンクサイズとの相関関
係を示す特性線図である。
【図３】本発明方法により成形される溶融樹脂材料のバ
ンクサイズと成形ロールの間隙との相関関係を示す特性
線図である。
ンクサイズと成形ロールの間隙との相関関係を示す特性
線図である。
【図４】従来のバンク形成により成形されるシートのモ
ニタ方法を示すバンク形成部の要部概略斜視図である。
ニタ方法を示すバンク形成部の要部概略斜視図である。
１０ａ、１０ｂ 成形ロール １２ 成形シート １２ａ バンク １４ バンクセンサ １６ Ｔダイ １８ 溶融樹脂材料 ２０ 複屈折率測定器 ２２ 間隙調整手段 ２４ 演算制御手段 Ｂ バンクサイズ Ｒ 残留応力（レターデーション）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｂ２９Ｋ 101:12 Ｂ２９Ｌ 7:00
Claims (6)
- 【請求項１】 相互に回転駆動する一対の成形ロールの
間隙の上流側に、Ｔダイを介して溶融樹脂材料を供給
し、この溶融樹脂材料を前記成形ロールの間隙の上流側
にバンクを形成しながら前記成形ロールによってシート
状に挾圧成形し、前記成形ロールの間隙の下流側へ搬出
し、この搬出される成形シートの残留応力を測定してバ
ンクの大きさとの相関関係を得るよう構成してなる成形
シートの残留応力モニタ方法において、 予めバンクの大きさすなわちバンクサイズを変えた時の
残留応力をそれぞれ測定して得られたバンクサイズと残
留応力との相関関係により、測定された成形シートのバ
ンクプロファイルから、成形シートの残留応力を算出す
ることを特徴とするバンク形成により成形されるシート
の残留応力モニタ方法。 - 【請求項２】 バンクサイズと残留応力との相関関係に
より、成形シートの残留応力を測定して、この場合のバ
ンクサイズを算出してなる請求項１記載のバンク形成に
より成形されるシートの残留応力モニタ方法。 - 【請求項３】 バンクサイズＢと残留応力Ｒとの相関関
係を、下記式(1) により近似してなる請求項１または２
記載のバンク形成により成形されるシートの残留応力モ
ニタ方法。 【数１】 但し、Ａ，ｎは定数 - 【請求項４】 相互に回転駆動する一対の成形ロールの
間隙の上流側に、Ｔダイを介して溶融樹脂材料を供給
し、この溶融樹脂材料を前記成形ロールの間隙の上流側
にバンクを形成しながら前記成形ロールによってシート
状に挾圧成形し、前記成形ロールの間隙の下流側へ搬出
し、この搬出される成形シートの残留応力を測定してバ
ンクの大きさとの相関関係を得ると共に、この相関関係
に基づいてバンク形成を調整するよう構成してなるシー
トの成形制御方法において、予めバンクの大きさすなわ
ちバンクサイズを変えた時の残留応力をそれぞれ測定し
て得られたバンクサイズと残留応力との相関関係によ
り、目標の残留応力の分布となる目標バンクプロファイ
ルを算出し、測定された成形シートのバンクプロファイ
ルが前記目標バンクプロファイルと一致するように、Ｔ
ダイのリップ開度および／または成形ロールの間隙を調
整してバンク形成を調整することを特徴とするシートの
成形制御方法。 - 【請求項５】 バンクサイズと残留応力との相関関係に
より、成形シートの残留応力を測定して、目標のバンク
サイズとなる目標バンクプロファイルを算出し、測定さ
れた成形シートの残留応力の分布が前記目標バンクプロ
ファイルと一致するように、Ｔダイのリップ開度および
／または成形ロールの間隙を調整してなる請求項４記載
のバンク形成を調整するシートの成形制御方法。 - 【請求項６】 バンクサイズＢと残留応力Ｒとの相関関
係を、下記式(2) により近似してなる請求項４または５
記載のバンク形成を調整するシートの成形制御方法。 【数２】 但し、Ａ，ｎは定数
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9076300A JPH10264238A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | バンク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9076300A JPH10264238A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | バンク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10264238A true JPH10264238A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13601528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9076300A Pending JPH10264238A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | バンク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10264238A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008010361A1 (en) * | 2006-07-18 | 2008-01-24 | Konica Minolta Opto, Inc. | Optical film, and its manufacturing method |
| JP2008279702A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Fujifilm Corp | 熱可塑性フイルム及びその製造方法、並びに、偏光板、液晶表示板用光学補償フイルム、反射防止フイルム及び液晶表示装置 |
| US8349228B2 (en) * | 2005-12-26 | 2013-01-08 | Konica Minolta Opto, Inc. | Method of manufacturing cellulose film, manufacturing apparatus, optical film, polarizing plate and liquid crystal display |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP9076300A patent/JPH10264238A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8349228B2 (en) * | 2005-12-26 | 2013-01-08 | Konica Minolta Opto, Inc. | Method of manufacturing cellulose film, manufacturing apparatus, optical film, polarizing plate and liquid crystal display |
| WO2008010361A1 (en) * | 2006-07-18 | 2008-01-24 | Konica Minolta Opto, Inc. | Optical film, and its manufacturing method |
| JP2008279702A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Fujifilm Corp | 熱可塑性フイルム及びその製造方法、並びに、偏光板、液晶表示板用光学補償フイルム、反射防止フイルム及び液晶表示装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR920009923B1 (ko) | 뱅크량모니터방법과 그 장치, 시트성형방법과 그 장치 및 시트온도측정방법과 그 장치 | |
| US7321425B2 (en) | Sensor and methods for measuring select components in sheetmaking systems | |
| EP1525469B1 (en) | Analytical system and method for measuring and controlling a production process | |
| US5456871A (en) | Apparatus for and method of controlling calender roll gap | |
| US6482339B1 (en) | Process for stable widthwise regulation of bulb angle in extrusion of sheets of heat-sensitive plastics through a calender opening formed by intake rollers | |
| TW201538443A (zh) | 減少薄層玻璃側彎化的裝置與方法 | |
| JPH09164582A (ja) | ２軸延伸フィルムの厚さ制御方法 | |
| KR20150093802A (ko) | 금속 평탄 제품의 평탄도 측정 및 잔류 응력 측정 | |
| US5529730A (en) | Methods and apparatus for controlling the bead height in a plastic web extruder | |
| US5991047A (en) | Method for continuously controlling the shrinkage of an amorphous film, and an arrangement herefor | |
| TWI565580B (zh) | 控制光學膜片厚度的系統和方法 | |
| JPH10264238A (ja) | バンク形成により成形されるシートの残留応力モニタ方法およびバンク形成を調整するシートの成形制御方法 | |
| JPH08174584A (ja) | 両面カレンダ加工されたシート及びプレートの製造時に隆起部高さを制御するための装置 | |
| JPH1177805A (ja) | フィルムエッジ厚み測定方法、管理方法、及びフィルムエッジ厚み測定装置 | |
| JPH05157522A (ja) | シート厚さの測定方法及びその装置 | |
| JP2001004535A (ja) | レターデーション測定方法及びシステム | |
| JP2559551B2 (ja) | 透明板状体の平面歪測定装置 | |
| JP3753164B2 (ja) | バンク成形におけるバンクサイズ測定方法および測定装置 | |
| JP2545446B2 (ja) | 薄いフィルムのプロファイル計測システム | |
| JP2000144597A (ja) | 紙の繊維配向制御方法及び繊維配向制御装置 | |
| JP3452208B2 (ja) | シート厚み自動測定装置 | |
| JP2003042744A (ja) | フィルムの厚み測定方法 | |
| JPH0815753B2 (ja) | フイルム幅制御装置 | |
| JPH06207863A (ja) | テンションプロファイル計測装置 | |
| JP2020197494A (ja) | 成形物の形状測定装置及び形状測定方法 |